NHK朝ドラ「スカーレット(すかーれっと)」は女性陶芸家の草分け、神山清子(こうやまきよこ)さんをモデルにしています。
清子さんには久美子さんという長女と、その下に賢一さんという長男がいます。
ドラマと同じように夫とは離婚し、清子さんは女手一つでふたりのこどもを育て上げました。
長男の神山賢一(こうやまけんいち)さんをモデルとしたのが、伊藤健太郎(いとうけんたろう)さん演じる川原武志(かわはらたけし)ですね。
実は・・・息子である賢一さんは白血病に冒され短い生涯を終えました。この白血病で息子さんを亡くしたことがきっかけで清子さんとともに骨髄バンクの設立に尽力されました。
今回は、この骨髄バンクの実話のご紹介です。また朝ドラ「スカーレット」でも同じように武志が白血病になってしまうのでしょうか?
ドラマの今後のネタバレあります!閲覧注意です。
スカーレットで骨髄バンク設立のネタバレは?
大崎茂義モデルネタバレ!スカーレットで稲垣吾郎演じる武志の医師
ネタバレです!
「スカーレット」で武志(伊藤健太郎)は白血病になるのか?
本当に残念ですが、白血病になります(>_<)
体調が良くないと思っていた武志は、病院で検査を受けていましたが、取り組んでいた亜鉛結晶の作品が完成したあと倒れてしまいます。
その後検査結果を聞きに行った喜美子(戸田恵梨香)は担当の大崎医師(稲垣吾郎)から、武志が白血病であると聞かされショックを受けます。
大崎先生が言うには、骨髄移植をしなければ、2年半くらいの命だと。。。
喜美子と別れた夫、八郎(松下洸平)それに武志の3人はたまに食事をするなどの良い関係を築いていました。
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— 朝ドラ「スカーレット」第21週 (@asadora_bk_nhk) February 20, 2020
そんな矢先のできごと。喜美子は武志に慢性骨髄性白血病であることを告げました。
パニックになったらどうしようと考えていた喜美子ですが、武志は体調が良くなかったことから、自分でいろいろ調べていて、冷静に受け止めました。
ですが周りには白血病であることは言わないでほしい、と言い武志は入院。
ドナー検査の結果、武志のHLAはとても珍しい型であることがわかります。家族の型が合えばベスト、という大崎先生の言葉を武志に伝え、周りの人に教えることにしました。
ですが武志のHLAに合う人物は現れず。。。
友人たちが「川原武志を救う会」を設立し、ドナー探しと募金活動を始めます。
しかし・・・残念ながら型が完全に一致するドナーは見つからず・・・。
現在わかっているのはここまでです。武志、どうなってしまうのでしょうね(>_<)
骨髄バンクがドラマで登場するのか?設立の設定があるのか?まだわかりません。
さて、ここで気になる「骨髄バンク」についてご紹介しましょう。みなさん存在はご存知だと思いますが、登録の方法など未知の世界ではないでしょうか。
意外と簡単に登録できるんです(^^)
骨髄バンクってなに?どうやって登録するの?
骨髄バンクのツイッターです(^^)
骨髄バンクユースアンバサダーになっていただける方を募集しています!🎊
□活動内容□
PRイベントやドナー登録会、企画会議への参加、SNSでの広報活動など□応募要件□
首都圏在住の10~20代(学生・社会人は問いません)で、月1~2回程度の活動が可能な方□応募方法□
↓以下の通り— (公財)日本骨髄バンク (@JMDP1789) August 29, 2019
骨髄バンクは、白血病に限らず血液の病気を持っている患者と、助けたいというドナーとをつなぐ機関のことです。
日本では1991年12月に「財団法人骨髄移植推進財団」として設立されました。
骨髄とは骨の中にあり、新しい血液を造る組織。この組織に異常が出て自分で、血液を造ることができなくなった人に、健康な人の骨髄を移植することで回復することができます。
ですがHLAという血液の型が合う人からでないと移植ができないため、移植を望む患者のおよそ6割くらいしかできていないそうです。
だいたい毎年2000人程度。他人で型が合う確率は数万人にひとりだといいます。そのためにも多くのドナー登録が必要。
登録できるのは18歳から54歳までの健康な人。体重は男性なら45kg以上、女性で40kg以上が必要です。
骨髄バンクで推奨しているのが「チャンス」というパンフレットを読むことです。
こちらから読めます。
内容を理解したら、登録申込書をダウンロード、印刷して必要事項を記入し、郵送してください。
また各都道府県に登録受付窓口がありますので、窓口に持って行くこともできます。そしてHLA型を調べるための採血をします。
ドナー登録確認書が送付されてきて、登録は完了です。定期的にHLA型の適合検索をして型の合う患者さんとの照合がおこなわれます。
ドナー登録そのものはとても簡単!でも気になるのは、いざ手術となったときですよね。
わたしも痛いのは嫌なのですが(^_^;)、実際どうなのでしょうか?
骨髄は全身麻酔のうえ、注射で取り出します。なので痛くはありませんが、入院が必要となります。入院費や手術費は基本的にかかりません。
ドナー休暇制度がある企業なら特別休暇がもらえたり、市区町村によっては助成金がもらえるところも。
万が一ケガや事故などが起きたときは、最高1億円が支払われます。
ドナー側に大きな負担はありませんが、リスクがゼロというわけでもありません。ご家族としっかり話し合ってから登録をご検討ください。
骨髄バンクは神山清子が設立?実話ネタバレは?
骨髄バンクは1991年12月に設立されましたが、この設立には神山清子さんと賢一さんの尽力があったからできました。
1990年2月。賢一さんが29歳のとき、突然倒れてしまいます。地元の病院へ行くと、精密検査が必要とのことで、その結果は慢性骨髄性白血病でした。
慢性骨髄性白血病は血液のがんで、賢一さんを救うには白血球の型(HLA)が合う、健康な提供者の骨髄液を移植してもらうしかないということでした。
しかし、当時、他人と型が合う確率は数万人に1人。
清子さんは白血病に関する本を読み漁りました。そこで海外には存在する「骨髄バンク」が日本にはないことを知ります。
夏には賢一さんの友人たちが中心となり「神山賢一君を救う会」が設立。ドラマでは「川原武志を救う会」が最初にできました。
そして全国的に活動が広がったことで「神山賢一君支援団体連絡協議会」が設立。ドラマの「川原武志支援団体連絡協議会」になるのでしょうね。って、名前そのまんまですね(^_^;)
このふたつの団体はマスコミでも取り上げられ、広まっていきました。清子さんと賢一さんもチャリティ展を全国で開き、骨髄バンクについて訴えました。
ですが救う会は間もなく解散することに。当時血液検査に13500円が必要で、その個人負担金を賄えきれなくなったのです。
清子さんの作品を売ったお金は全てここに注がれていましたが、解散後も清子さんが作品のお金で払い続けていたそうです。
1991年1月に東京で「骨髄バンクと患者を結ぶ会」が結成。ドラマにも同じ名前の会がでてきます。賢一さんはこの会の会長に就任、骨髄バンクの設立に奔走しました。
清子さんは当時の厚生省に知り合いがいて、訪ねると応援します、との返事をもらいました。
骨髄バンクの設立には滋賀県の医師たちも応援、そこから全国の医師会へと広がり、支援者も増えました。
ところが1991年6月。賢一さんはより進行の早い急性骨髄性白血病へと転化し、体調も弱っていきます。
HLAが完全に一致したわけではありませんが、清子さんの妹、静子さんが骨髄提供を名乗り出ました。
10月におこなわれた骨髄移植は成功し、賢一さんは回復に向かいます。
そして12月。日本初の公的な骨髄バンク「骨髄移植推進財団」が設立。清子さんと賢一さんの喜びは計り知れません。
ところが。
1992年2月に賢一さんの白血病が再発(>_<)4月に賢一さんは清子さんの子守唄を聞きながら、31歳で永眠されました。
賢一さんの手術をした、名古屋赤十字病院の小寺良尚先生は、清子さんとは骨髄バンク設立の活動をともにした同志のような存在、と語ります。そしてこんなことも。
清子さんは賢一さんを助けたい一心で、白血病についてよく勉強されました。
清子さんの活動が国を動かすきっかけにもなりました。
みなさんの活動があって、骨髄バンクが設立されたんですね。中心となった清子さんと賢一さんの存在も大きいと思います。
現在でも清子さんは「滋賀骨髄献血の和を広げる会」の代表をされておられます。
神山清子さんの行動力と信念があったからこそ、日本に骨髄バンクができたのかもしれませんね。
引用元:https://fujinkoron.jp/articles/-/1180?page=2
スカーレット骨髄バンクの実話は神山清子が設立?のまとめ
喜美子のモデル神山清子さんの息子、賢一さんは白血病を患いながら、骨髄バンクの設立に尽力されました。
念願かなったその数か月後、賢一さんは帰らぬ人となりましたが、清子さんは現在も骨髄バンクにかかわることをされています。
さて「スカーレット」はどのような展開になるのでしょうか。史実どおりだと武志は亡くなってしまいますが、個人的にはなんとか生き抜いてほしいと思います。