なつぞら農協ネタバレ!よつ葉乳業の実話?

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なつ(広瀬すず)と坂場一久(中川大志)が結婚の報告に訪れているのは、なつが戦後引き取られて育った、北海道十勝にある柴田牧場です。

その柴田家では、なつの父親代わりの剛男(藤木直人)が専務である音問別農協に、北大を無事に卒業した長女の夕見子(福地桃子)も働いています。

その農協でちょっとややこしいことが起こっているようですね(>_<)

今回はその農協についてネタバレをまとめてみました(^^)

このゴタゴタ(?)は実際にあったことをモデルにしているようですが、その史実についても一緒にご紹介させていただきます!

ネタバレです!!

目次

なつぞらの音問別農協で今起こっていることとは?

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NHK連続テレビ小説「なつぞら」で、剛男(藤木直人)と夕見子(福地桃子)が働いているのが音問別(おといべつ)農協。

この音問別農協の組合長が田辺政人(宇梶剛士)。

田辺組合長は、十勝にある農協を集めて、新しい乳業メーカーを創ろうと考えていたのです。

というのも当時の酪農家は立場が弱く、既存の乳業メーカーから安く牛乳を買いたたかれていたそうなんです(T_T)

倉田先生(柄本佑)によると、北海道の牛乳はほとんどがバターなどの加工品となるため、安く買われていたそうですね。

なので多くの酪農家は赤字経営をしていたと・・・(T_T)

農協がバターなどを作る工場を作って、酪農家が自分たちで乳製品の製造販売をできるようになれば、酪農家たちももっと暮らしが楽になる!ということで今動いているのです。

そうなると困るのは乳業メーカーです。十勝の酪農家から安く購入していた生乳が手に入らなくなってしまいます。

そこでいろいろな手段で工場の建設を妨害してくるわけですね~。

ドラマでは「集約酪農地域」という手を使ってきました(>_<)

この「集約酪農地域」とは、国からの支援が得られる一方、工場を新しく作ったりする場合は国の認可が必要となるのです。

突然十勝の市町村宛に速達で送られてきた、国からの「集約酪農地域」指定の文書。

剛男はメーカーが国に要請したものだと睨んでいましたね。工場を作らせないために。

工場を建設するためには、明日の土曜日の午前中までに届け出をださなければなりません。

土曜日の朝、音問別農協に十勝中の農協の組合長と、酪農家たちが集まり、会議が開かれることになりました。

さて、工場の建設届は、出すことができるのでしょうか?

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ここからネタバレです!

音問別農協の組合長、田辺(宇梶剛士)は、工場建設の必要性をみんなに話しますが、他の農協の組合長はちょっと及び腰です(>_<)

もしこの工場が失敗したら、さらに生活は苦しくなるのでは?この計画は無謀すぎるので国が反対しているのでは?

みなさんちょっとマイナス思考?(笑)

夕見子(福地桃子)も必死で説得します。

そこで突然発言したのが柴田牧場で働く菊介(音尾琢真)でした。

その工場はうまいバターが作れるんだべ?俺らの手で人に喜んでもらうことをするのに、なして迷うことがあるんだ?

これに天陽(吉沢亮)も賛同。

工場を造れ!

と叫ぶと集まっていた他の酪農家たちからも賛同する意見が飛び交いました。

こうなると組合長たちも反対できず、工場の建設届を出すことが決定したのです。

早速田辺を筆頭に剛男や他の組合長、それに酪農家たちも十勝支庁を訪れました。

ここでもナイスな夕見子は、マスコミを呼んでいたのです!証拠を残すためと、支庁長に対するプレッシャーでしょうか(笑)

ちなみに十勝支庁長の大清水洋は、森崎博之さんが演じます(^^)

森崎博之さんが登場すると、多分道民がザワつくと思うので(笑)ちょっと説明させていただきますね。

この「なつぞら」には北海道で活動している(今はみなさん全国区になられましたがTEAM NACSのメンバーが出演しています。

TEAM NACSのメンバーはみんな北海道出身の5名。今回登場する森崎博之さんはリーダーです(^^)

安田顕さんは雪月の店主で雪次郎の父親。戸次重幸さんは天陽の父親。そして音尾琢真さんは藤田牧場で働く親子の息子、菊介を演じています。

さて、ひとり足りませんが、そのひとりが大泉洋さんです。

恐らく今回別のドラマに出演していたりで忙しいのでしょうね。たぶん出演できないので、森崎博之さんの役名が「大清水洋」なのだと思います(笑)

ずいぶんNHKに愛されてますね~TEAM NACS。

ということで、十勝支庁長が出てきて道民が騒ぎ出したら、こういうことだと思ってください(笑)

さて、マスコミを呼んで十勝支庁に乗り込んだみんな。田辺組合長は、十勝を酪農王国にしたいというみんなの思いをつぶさないでほしいと訴えました。

集まったみんなもそれに同調します。

こうなると支庁長の大清水も後に引けないですよね~。

わたしだって道産子だ。この十勝や北海道を思う気持ちは、あなた方にも負けない!

と言い、十勝を酪農王国にすると宣言、田辺と固い握手を交わし、たくさんのフラッシュがその様子を納めました。

音問別農協の大勝利です!!

その後工場では、ビンに変わる紙パックを使った、紙パック入りの牛乳「たんぽぽ牛乳」を発売し、夕見子は東京にも売り込みに行くなど、事業を拡大させていきました。

ということで、もともとは酪農家を守るために、田辺組合長などが工場を作ることを思いついたことから始まりました。

その後大手の乳業メーカーからの横やりもありましたが、十勝の農協や酪農家たちの賛同もあり、どうにか工場を建設することができました。

とてもドラマティックなお話ですが、なんとこれは実話だったのです!

ではその実話をご紹介しましょう(^^)

この農協の話はよつ葉乳業の実話なの?

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田辺組合長(宇梶剛士)や剛男(藤木直人)、夕見子(福地桃子)が働く音問別農協ですが、実際に北海道には「音問別」という地名は存在しません。

でも十勝支庁には「音」や「別」のつく町や村があります。

音更町、本別町、幕別町、陸別町、更別村、です。

よつ葉乳業が創業したのが音更町で、現在も登記上の本店は音更町。。なので、音問別は音更町がモデルなのかもしれませんね。

1960年代の北海道の酪農家は、大手の乳業メーカーと直で契約を結んでいて、メーカーに安くかいたたかれていたそうです(T_T)

しかも北海道の生乳の価格は日本中で一番安かったとか!

ちょっと腹立たしいですね~メーカーの丸儲けじゃないですか。

しかもみんな借金をして酪農をしていたので、本当に生活は苦しかったそうです。

そんな酪農家たちを救うべく立ち上がったのが、太田寛一さん。たぶん田辺組合長のモデルではないかと思います。

太田寛一さんは1915年に十勝の開拓の村に生まれ、酪農業の発展に尽力された方です。

メーカーから買いたたかれ、疲弊していた酪農家を救うべく、太田さんは酪農の先進国であったヨーロッパへ行きます。

田辺組合長と夕見子も行きましたよね~。夕見子は通訳も兼ねていました。

太田さんがヨーロッパで見たものは、農村が加工から販売まですべてやっていた、という現実。

生産から加工、そして流通まで一体化した仕組みを作ることで、より安く生産し、そしてより高い利益を生むことに気づいたのです。

太田さんは帰国後、十勝にある8つの農協と相談、農協を中心とした農民資本の乳業会社「北海道協同乳業株式会社」を1967年に設立しました。

でもすんなりとコトが運んだわけではありません。ドラマ同様、大手乳業メーカーから、工場地となる土地の購入をめぐってなど、いろいろな嫌がらせがあったそうです(>_<)

設立にあたっても、メーカーにバレないようにこっそりと8つの農協を集め、みんなの承諾を得ていました。

そんな苦労の末、ようやく工場が完成。10年後には乳価は2倍を超えるほどになったそうです(^^)

太田さんはその後も農家や酪農家が作ったものを、適正な価格で卸せるように尽力。

そしてその後十勝以外にも釧根やオホーツク、宗谷といった地域にも工場を設立し、1986年に社名を「よつ葉乳業」と変更しました。

のちにドラマで出てくる紙パックの牛乳「たんぽぽ牛乳」は、「よつ葉乳業」からきているのかもしれませんね。

現在ではよつ葉乳業は全国展開する企業へと成長しています。

誰からも尊敬されたという太田寛一さんは、後に農協となる上帯広産業組合に47年間勤務。十勝の酪農業の発展に貢献し、1984年に69歳でお亡くなりになられました。

その太田寛一さんの理念は、よつ葉乳業で今でも引き継がれています。

まとめ

なつぞら坂場一久と結婚のネタバレ!子供や仕事で苦難?

NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出てくる音問別農協のモデルは、のちのよつ葉乳業だと思われます。

設立に尽力した太田寛一さんは恐らく田辺組合長(宇梶剛士)をモデルにしているのではないでしょうか。

太田寛一さんらの努力と行動力によって、ドラマと同じように大手乳業メーカーからの嫌がらせにも屈せず、酪農家のための工場を無事に設立することができました。

わたしはよつ葉乳業の牛乳を飲みながら、みなさんの奮闘ぶりをゆっくり見ようと思っています(^^)

 

 

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