偏屈やでガンコ者のおじいちゃん、柴田泰樹(草刈正雄)の婿養子である柴田剛男(藤木直人)は、農協で働いています。
【なつぞらカウントダウン】
放送まであと9日♪
今回は藤木直人さん。ヒロインを北海道・十勝に連れてきて、その人生を大きく変える存在です。#朝ドラ #なつぞら #藤木直人 #4月1日あさ8時放送 pic.twitter.com/y9xyyOq3qy— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年3月23日
優しいのですが気が弱く、義父の泰樹には頭が上がらないため農協との板挟みになり、泰樹が可愛がっているなつ(広瀬すず)に泰樹を説得してもらおうと奮闘しているところです(笑)
挙げ句の果てになつと仲のいい山田天陽(吉沢亮)が幸せになれる♪なんてことまで言って、妻の富士子(松嶋菜々子)に呆れられてしまいましたが・・・
そんな剛男のモデルがよつ葉乳業の創業者、太田寛一さんだと言われています。
さて、太田寛一さんとはどのような人物だったのでしょうかー?
剛男の働く農協とともにまとめてみました!
また、農協の最新の原作のあらすじネタバレは以下にまとめてあります!
是非合わせてご覧ください。
なつぞらで柴田剛男とはどんな人物?
藤木直人さん演じる柴田剛男(しばた たけお)は、富士子(松嶋菜々子)の夫で、泰樹(草刈正雄)にとっては婿となる存在です。
藤木直人さんは、ヒロインの育てのお父さん役。丸いメガネとすてきな笑顔がチャームポイント。#朝ドラ #なつぞら #藤木直人 pic.twitter.com/XpQ0vpZfg4
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年1月28日
婿(むこ)養子として柴田家に入る。
戦友だったなつの父と交わした、どちらかが亡くなった時は互いの家族の面倒を見るという約束を果たし、なつを十勝に連れてくる。
義理堅く優しい男だが、義父の泰樹には気を使い、いつも頭があがらない。
引用元 https://www.nhk.or.jp/natsuzora/cast/
戦友だったなつの父親(実はナレーションの内村光良さんでした)との約束で手紙を届けに行きましたが、孤児院で暮らすなつ(粟野咲莉)と兄の咲太郎(渡邉蒼)を不憫に思い、一緒に北海道に来ないかと誘います。
一番下の妹がいるため兄は残り、なつだけ剛男と一緒に北海道へ行くことになりました。
そんな心優しい剛男ですが、さてどんな人物がモデルなのでしょうか?
剛男のモデルとされる太田寛一が創業したよつ葉乳業とは?
よつ葉乳業は、札幌に本社をおくホクレン農業協同組合連合会の関連法人です。
自分たちの手で、より良い牛乳と乳製品をお届けしたいー
そんな願いを持った酪農家によって生まれたそうです。
北海道の酪農家が生産した、良質な生乳を原料とした安全で高品質な乳製品を届けることが役割、と公式サイトに記されていました。
1967年に「北海道協同乳業」として十勝工場が作られ、1972年に「北海道農協乳業」に社名を変更。
道内各地に工場がつくられていき、1972年に共同購入がスタートしました。
この共同購入とは、北海道のおいしくて安全な牛乳を届けたい酪農家と、手に入れたい消費者グループの願いが合致、関東や中部、関西などの共同購入グループに販売するというシステム。
「よつ葉乳業」に社名が変更されたのが1986年、その後東京工場もでき、2017年には創立50年を迎えました。
こう見ると順風にきたようにみえますが、実はかなりご苦労があったそうです。
ドラマなつぞらの農協はよつ葉乳業がモデル?
少しネタバレあります!
1960年代の北海道の酪農家は、大手の乳業メーカーと直接契約を結んでいたそうです。ドラマでもそういう設定になっていますね。
でも酪農家の立場が弱かったため、メーカーから安く買いたたかれ、北海道の生乳の値段は日本で一番安くなってしまいました・・・。
泰樹のような怖〜いがんこじいさんなら対等に交渉もできるかもしれませんが(笑)もし剛男のような気の弱い酪農家なら、相手の言いなりになってしまうのも想像できますよね。
そして天陽のような弱小な酪農家も、メーカーの言い値で取引するしかなかったのだと思います。
当時の酪農家は借金もあり、生活ができないほど苦しかったそうです(T . T)
そこで立ち上がったのが、よつ葉乳業創業者の太田寛一さん!
8つの農協をこっそり集め、農協が出資をして酪農家のための会社を設立することを提案、みんな承諾しました。
こっそり集めた理由は、それが知れると乳業メーカーからの嫌がらせがあるのを見抜いていたからです。
計画が実行されたあとも、やはり乳業メーカーの反発が強く、いろいろと妨害もされたそうです。
もっと高い値段で買い取っていればそうならなかったのに、メーカーの自業自得だとわたしは思うのですが・・・^^;
今ドラマで剛男がやっているのは、酪農家を団結させることです。
なぜ団結が必要なのかー?
農協の考えは、十勝全体を全国一の酪農王国にするというもの。
なので規模の大きい柴田家にはどうしても参加してもらいたい。
また力の弱い酪農家がメーカーから安く買い叩かれないように、これまで酪農家が直接メーカーと取引していたのをやめ、農協が全部引き取ってまとめてメーカーに卸すことにも動いていました。
でも力のある大きな牧場を構える泰樹、これまでも全部自分でやってきたこともあり、間を通さず自分で直接売りたいと考えています。
なつの話には耳を傾けても、剛男の話には全く耳を貸さない泰樹(笑)
ドラマでは泰樹の牧場にはワイロを持ってメーカーがやってきますが、弱小牧場である天陽が大切に育てた牛乳は、なんだかんだと文句を言われ安く引き取られてしまいます。
その不公平をなくしたい農協と、自分で売りたいと思う泰樹が対立してしまったのです。
このように剛男の働く農協は、よつ葉乳業がモデルではないかと思います。
では創業者である太田寛一さんが剛男のモデルなのでしょうか?
なつぞらで剛男のモデルはよつ葉乳業の太田寛一なの?
太田寛一さんは1915年、十勝の開拓の村に生まれました。
なつが十勝にやってきたのは1946年なので、太田さんが31歳、剛男と同年代でしょうね。
その頃の開拓村はみんな貧しく、苦労しながら農業をしていたそうです。
北海道の農業は、凶作の年もあれば相場によっても左右される、苦しい経営を余儀なくされていました。
そんな農民の暮らしを楽にするには、付加価値をつけて高い値段で販売すること。
農業の発展に尽力し、1966年には疲弊しきっていた酪農を救うべく、太田さんは酪農の先進国であるヨーロッパへと視察に行きます。
そこで見たのは加工から販売まで全て手がけている農村!
太田さんはそれを見て、生産から流通まで一体化した仕組みが必要であると考えました。
帰国後の1967年、十勝管内の8つの農協に相談し承諾を得て、農協が中心となり農民資本の乳業会社「北海道協同乳業株式会社」を設立。
十勝にバターや脱脂粉乳を製造する工場も建設され、10年後には乳価が2倍を超えました。
太田さんの行動力と発想力があればこそなしえた偉業ですが、資金がなければできません。
太田さんは47年間農協で尽力されてきたのです。
農家や酪農家が作ったものを、適正な価格で卸せるようにと行動してきました。
「北海道協同乳業株式会社」はその後「よつ葉乳業」となり、現在は全国に販売する総合乳業メーカーへと成長。
消費者にとっても酪農家にとっても、今やなくてはならない企業になりました。
そんな太田寛一さんの記念室が、北海道士幌町の農協記念館の中にあります。
開館時間/9:00~17:00
休館日/土曜日・日曜日・年末年始
住所/北海道河東郡士幌町字士幌225番地20
TEL/01564-5-3511
引用元 http://www.ja-shihoro.or.jp/hall/
誰からも尊敬され、ホクレンの再建にも尽力した太田寛一さんですが、1984年69歳でお亡くなりになっています。
さて、剛男(藤木直人)ですが、今のところちょっと頼りない感じもしますが(笑)これから酪農家のために大活躍するのでしょうか。
剛男の今後に注目したいですね!
まとめ
NHK連続テレビ小説「なつぞら」で剛男(藤木直人)のモデルとされているのが、よつ葉乳業創業者で農協の職員だった太田寛一さんです。
ドラマでは剛男は、酪農家のための農協にすべく、泰樹(草刈正雄)相手に奮闘しています(笑)
ですが実際に太田寛一さんが敵にまわしたのは乳業メーカー。いろいろな嫌がらせをされたそうです。
そんなこともあり、よつ葉乳業と酪農家は単なる取引先ではない強い結びつきができました。
農協の考えに賛成できない泰樹。そんな泰樹に対しなつ(広瀬すず)を使って気持ちを動かそうとするちょっと卑怯な剛男(笑)
さて、この対立はどうなるのでしょうか?