NHK連続テレビ小説「なつぞら」では、とうとうなつ(広瀬すず)が試験に合格しアニメーターになれましたね(^^)
制作していた「白蛇姫」も終わり、次の漫画動画の作品が決まりました♪
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次の作品のタイトルは「わんぱく牛若丸」。
前作の「白蛇姫」には「白蛇伝」というモデルがありましたが、この「わんぱく牛若丸」にモデルはあるのでしょうか?
今回は東洋動画でこれから制作される「わんぱく牛若丸」についてまとめてみました!
なつぞらで東洋動画の次作はわんぱく牛若丸?
東洋動画のスタッフたちが作り上げたアニメーション「白蛇伝」のアフレコの現場を見て感動するなつ(広瀬すず)。
そんなとき、仲(井浦新)と井戸原(小手伸也)から次作の発表が告げられました。
タイトルは「わんぱく牛若丸」です(^^)同時にキャラクターの募集も発表!さて、どんなキャラクターになるのか楽しみですね(^^)
さて、この「わんぱく牛若丸」ですが、牛若丸といえば源義経の子どものときの名前。五条大橋での弁慶との戦いのお話が有名ですね。
まだ詳細はわかりませんが、牛若丸が主人公だとすると、弁慶のほかに美しかった母の常盤御前なども登場するのかな?と思います。
タイトルが「わんぱく牛若丸」なので、ストーリーとしては子どもの牛若丸が冒険するようなお話が想像できますね。全部勝手な私の予想で申し訳ございませんが・・・(^_^;)
ではモデルとなるような映画が東映動画にあったのでしょうか?
なつぞらのわんぱく牛若丸のモデルはわんぱく王子の大蛇退治なの?
まずは実際に東映動画で公開された長編映画を調べてみました。
長編劇場アニメの第一作目は「白蛇伝」でした。これはドラマの「白蛇姫」のモデルですね。
[amazonjs asin=”B00BPGPRLU” locale=”JP” title=”白蛇伝 DVD”]では東映動画の長編2作目はというと・・・
「少年猿飛佐助」です!
[amazonjs asin=”B01JA2OUMW” locale=”JP” title=”少年猿飛佐助 DVD”]白蛇伝が公開されたのが1958年、次の少年猿飛佐助の公開は1959年でした。この間に短編映画が5作品上映されています。
「わんぱく牛若丸」のモデルが「少年猿飛佐助」???
ちょっと違うような(^_^;)。少年が主人公というところは同じですが、どうもピンときませんよね~。
ではもう少しその後の長編アニメを見てみましょう。
1960年には「西遊記」・・・これはみなさんがご存知のストーリーで、牛若丸とは違いますよね~。
[amazonjs asin=”B00BPGPRMO” locale=”JP” title=”西遊記 DVD”]次が1961年の「安寿と厨子王丸」。
[amazonjs asin=”B01JA2OUI6″ locale=”JP” title=”安寿と厨子王丸 DVD”]このお話は中世より伝わるお話で、捕らわれた父を助けるため都へ行く途中、姉と弟が人買いに買われてしまうという悲しいお話。
苦労の末姉の安寿は弟の厨子王丸を逃すかわりに自分は池に入水し、白鳥の姿に・・・。
厨子王丸は都へ向かう途中姫を助けたことで庇護され、その後妖怪を退治したことで国守となります。
そして姉も父も亡くなっていることを知り、母親のいる佐渡へ行くと、そこには盲目となった母が・・・。その後は母ともに姉の化身となった白鳥を見守っていくのでした。
???わんぱく牛若丸から想像するものとは程遠いストーリー(^_^;)
やっぱりこれも違いますね~。
では次に行きましょう!
次は1962年の「アラビアンナイト・シンドバッドの冒険」です。方向的には間違っていませんが、主人公がシンドバッドと牛若丸ではあまりにも違いすぎますよね・・・(^_^;)。
[amazonjs asin=”B00006F23V” locale=”JP” title=”アラビアンナイト シンドバッドの冒険 DVD”]なかなかこれぞというタイトルが出てきませんね。
では次はというと、1963年の「わんぱく王子の大蛇退治」!!!
[amazonjs asin=”B00BPGPROC” locale=”JP” title=”わんぱく王子の大蛇(おろち)退治 DVD”]ようやくたどり着きましたね♪わんぱくということで間違いないのではないでしょうか。
一応その後も調べてみましたが、「わんわん忠臣蔵」「ガリバーの宇宙旅行」「サイボーグ009」と続くので、やはりこの「わんぱく王子の大蛇退治」がモデルになると思われます(^^)
ではこの「わんぱく王子の大蛇退治」とはどんなアニメなのでしょうか?
わんぱく王子の大蛇退治ってどんなアニメ?
これからドラマで登場する東洋動画のアニメ「わんぱく牛若丸」を知るには、モデルを知るのがいちばんですね♪
ということで、モデルと思われる「わんぱく王子の大蛇退治」についてご紹介しましょう(^^)
「わんぱく王子の大蛇退治(わんぱくおうじのおろちたいじ)」は1963年に公開。東映動画としては6作目となる長編アニメの劇場作品です。
主人公は少年のスサノオで、ざっくり言うとこんなあらすじです(^^)
スサノオの母は、死んで黄泉の国に行ってしまいました(T_T)
黄泉の国が海の向こうだと聞いたスサノオは、ウサギの赤鼻をお共に船を作って黄泉の国へと旅立ちます。
兄のツクヨミ、姉のアマテラスに挨拶に行きますが、黄泉の国への道は教えてもらえません。
そして出雲の国へとやってきたスサノオは、そこでクシナダ姫に出会い、八つの頭を持つヤマタノオロチの退治を申し出ます。
たくさんの力を借りながら闘いますが、ヤマタノオロチの8つあるうちの最後の頭となったとき、なんと剣を折られてしまいます。
絶体絶命!となったとき、母のイザナミからもらった勾玉のお守りが剣に変身!その剣で最後のトドメを刺しました。
そしてヤマタノオロチの亡骸は緑の山や草原、川などに変わり遥向こうからは虹が出現。その虹から母のイザナミの幻がスサノオたちを祝福しました。
めでたしめでたし
白蛇姫モデルは白蛇伝?なつぞら東洋動画スタジオは東映アニメーション?
少年スサノオたちの冒険ファンタジーですね。最後のヤマタノオロチが自然界に変わっていくところは、なんとなくもののけ姫を思い出しました。
この作品が「わんぱく牛若丸」のモデルであるならば、主人公はスサノオから牛若丸に変わるということになりますね。
母親の常盤御前がいる黄泉の国へ、牛若丸が冒険の旅に出かけるのでしょうか?やっぱりお供は弁慶?いや、動物の可能性の方が高いですよね。
勝手に妄想を膨らませてすみません(笑)
鬼退治のようなストーリーになるのでしょうか?タイトルからはそのようなイメージはありませんけどね。
さて、この「わんぱく王子の大蛇退治」ですが、制作費が7,000万円、スタッフ180人、そして作画枚数が25万枚、さらに絵の具は1トン使ったそうです。
ちょっとピンときませんが、今の時代と比較できそうなのが作画枚数です。
これまでの作品で枚数が多いと言われているのが、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」で50万枚。なんと倍ですね~。
[amazonjs asin=”B00N2KJH22″ locale=”JP” title=”かぐや姫の物語 DVD”]じゃ、「わんぱく王子の大蛇退治」は少ないのか?いえいえ、とんでもありません。実は「かぐや姫の物語」だけがダントツで、ジブリ作品でも枚数が多かったのが「崖の上のポニョ」の17万枚、「ハウルの動く城」の15万枚。「となりのトトロ」にいたっては5万枚、大ヒットした新海監督の「君の名は」も6万枚でした。
他で枚数が多かったのが大友克洋監督の「スチームボーイ」の18万枚、「AKIRA」は15万枚です。
こう見ても「わんぱく王子の大蛇退治」がどれだけ枚数を使ったかがおわかりいただけるのではないでしょうか。
この「わんぱく王子の大蛇退治」は長編としては6作目になりますが、これまでは監督が薮下泰司さんでした。ドラマでいうところの露木重彦(木下ほうか)ですね。
ところがこの作品から、新東宝出身の新人監督、芹川有吾さんが監督として起用されています。アニメに本格的な演出を入れ、作画の絵柄を統一する作画監督も採用されました。
この作品で作画監督をされたのが森康二さん。そう、優しいまなざしでお馴染みの、仲努(井浦新)です。
演出も監督の芹川有吾さん、そして演出助手に高畑勲さんのお名前もありました。
原画にはヒロインなつ(広瀬すず)のモデルである奥山玲子さん、下山克己(川島明)のモデル、大塚康生さんなど8人のお名前があります。白蛇伝のときは原画は仲と井戸原(小手伸也)のふたりだけだったので、ずいぶん増えました(^^)
さて、ドラマでは新しい監督が登場するのでしょうか?こちらも楽しみですね♪
まとめ
朝ドラ「なつぞら」ではヒロインなつ(広瀬すず)がアニメーターとして働く東洋動画で、次の作品が「わんぱく牛若丸」に決まりました。
モデルの東映動画の長編カラー第1作目が「白蛇伝」、ドラマの「白蛇姫」のモデルであるのは明らかですよね。
では2作目は?というと、「少年猿飛佐助」。?ちょっと違う???(^_^;)
そう思ってもっと見ていくと、「わんぱく王子の大蛇退治」というタイトルが!
おそらくこれがモデルではないかと思います。
主人公のスサノオが亡き母のいる黄泉の国へ向かう途中に、8つの首を持つ妖怪、ヤマタノオロチを退治するというファンタジー♪
このスサノオが牛若丸となって活躍するのでしょうか。
晴れてアニメーターとなったなつですが、同時にこれから制作される漫画動画「わんぱく牛若丸」の完成も楽しみです!