NHK連続テレビ小説朝ドラ「なつぞら【夏空】」で、ヒロインなつ(広瀬すず)は、今度東洋動画で制作する「魔界の番長」というアニメの作画監督をすることになります。
今回はこの「魔界の番長」のモデルについて考察してみました!
なつが働く東洋動画のモデルは東映動画ですが、あれ?こんなタイトルのアニメってありましたっけ???
さて、朝ドラ「なつぞら」でテレビアニメの「魔界の番長」のモデルとは??元ネタとは??どんなアニメなのでしょうか。
原作のネタバレがありますので、閲覧注意です。
なつぞらで魔界の番長のネタバレは?どんなお話?
キックジャガーのモデルはタイガーマスク?なつぞらの漫画は実在?
ネタバレです!!
なつが最初に作画監督をしたのは「キックジャガー」です。
なつが初めて作画監督を務める「キックジャガー」の説明をするシーンのオフショット。個性的な部長役で橋本じゅんさん登場です!#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #井浦新 #橋本じゅん #古屋隆太 pic.twitter.com/G1hEGpZl7T
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) August 26, 2019
見た目は「タイガーマスク」そのまんまでしたね(笑)
[amazonjs asin=”B00D0Z2J56″ locale=”JP” title=”タイガーマスク DVD‐COLLECTION VOL.1″]このキックジャガーは孤児院の出身で、孤児たちのために戦うというストーリーもソックリ。しかも東映動画の作品です。(実際になつのモデルである奥山玲子さんは関わっていません)
なつが孤児院にいたことや、この「キックジャガー」が単なる格闘技の漫画ではなく、ハートフルな内容となることからなつが作画監督に抜擢されたようですね。
なので「キックジャガー」のモデルは「タイガーマスク」です!と断言したいところですが、「沢村忠」というキーワードが出てきました。
沢村忠さんといえば、日本を代表するキックボクサー。その沢村忠さんの半生を描いたアニメが東映動画の「キックの鬼」。
「タイガーマスク」が1969年~1971年に放送され、「キックの鬼」も同時期の1970年~1971年に放送されています。
なので「タイガーマスク」と「キックの鬼」の両方がモデルとなっているんでしょうね(^^)
さて、それでは「魔界の番長」とはどんなあらすじなのでしょうか?
まだ詳しいストーリーについては明らかにされていませんが、ざっくり言うと変身ヒーローものです。
これも漫画が原作で、暴力シーンも含まれる作品。
ドラマでは1973年の夏から放送され、主人公の番長が恐ろしい魔人に変身するというストーリーです。
その頃5歳になっていたなつの娘、優は魔人に変身すると怖がって逃げて行ってしまうほど、怖~いアニメのようです(笑)
さて、その「魔界の番長」のモデルとは???
なつぞらで魔界の番長のモデルとは?
白蛇姫モデルは白蛇伝?なつぞら東洋動画スタジオは東映アニメーション?
その頃の東映動画で、変身ヒーローものの作品はというと・・・。
[amazonjs asin=”B079132K9F” locale=”JP” title=”DEVILMAN crybaby COMPLETE BOX(完全生産限定版) Blu-ray”]デビルマンです!!
ヒーローが変身するというカテゴリーにおいては1973年の「キューティーハニー」もあげられますが、「魔界の番長」とはちょっと程遠いですよね(^_^;)
[amazonjs asin=”B07B3Y4PDY” locale=”JP” title=”キューティーハニー VOL.1 DVD”]実写版となる仮面ライダーは1971年から放送されていますが、アニメの変身ものってまだこの頃はないんですよね~。
実は「デビルマン」がアニメの変身ヒーローもの第1号といわれてるそうなんです。
ドラマでは漫画が原作、という設定になっていますが、この「デビルマンも永井豪さんの漫画が原作。
1972年から1973年に少年マガジンで掲載されましたが、アニメとしてテレビ放送されたのも同時期です。
ではなつのモデルである奥山玲子さんは関わっていたのか・・・?というと、テレビ漫画の方で奥山玲子さんの名前を確認することはできませんでした。
が!
同じころに東映動画制作、デビルマンと同じ永井豪さん原作の「マジンガーZ」というアニメが放送されましたが、なんと「マジンガーZ対デビルマン」という映画が1973年に上映。
この映画で奥山玲子さんは原画を担当されています。また、アニメの「マジンガーZ」では作画監督などもされていました。
マジンガーZはロボットもので、地球を守るためなら神にも悪魔にもなれる、というスーパーロボットのお話。
このマジンガーZに主人公が乗り込んで操縦する、というもので、ロボットアニメの先駆けとなった作品です。
いろいろと東映動画も攻めてますね~。
「マジンガーZ」はドラマに出てくる「魔界の番長」とは関係ないと思いますが、「デビルマン」の作者が同じであり、奥山玲子さんが参加しているということでご紹介させていただきました(^^)しかもデビルマンと戦ってますし(笑)
それでは「魔界の番長」のモデルと思われる「デビルマン」のあらすじをご紹介しましょう。
魔界の番長のモデルとされるデビルマンってなに?
主人公は不動明という内気な少年。
父と一緒にヒマラヤに登ったとき、父とともにデーモン族に殺されてしまい(T_T)デビルマンという名前のデーモンに体を乗っ取られてしまいました。
このデーモン(悪魔)族とは人類がまだ存在する前に地球を支配していた生物。合体能力をもっていて、他の生物と合体することで、その能力を習得していきます。
氷河期に凍結されますが、復活して人類を滅亡させようと企んでいました。
明の身体を乗っ取ったデビルマンですが、美樹というヒロインに恋をし、デーモン族を裏切って人類を守るべく戦う、というお話。なんともロマンチックなストーリーですね~。
でも暴力的なシーンや、永井豪さんらしい(笑)セクシーな敵がいたりします。
デーモン族から見ると裏切者のデビルマンの元に、毎週いろんな敵が現れる、というある意味タイガーマスクのようなストーリー。
たしかに小さな女の子向きのアニメじゃないですよね(笑)優が怖がるのも無理はありません。なんといってもデビルマンの姿が怖い(笑)
さて、このデビルマンですが「魔界の番長」というタイトルに変わると、デビルマンが番長の姿になる?(笑)これじゃあ怖くないかも?
わたしの勝手な想像ですが、同じ永井豪さん原作の「ドロロンえん魔くん」というテレビアニメが1973年に放送されているのですが、これも多少モデルとして入っているのかな?と思いました。
地獄界にいるえん魔くんですが、人間を妖怪から守るためにやってきた魔人?です。
[amazonjs asin=”B00008VH5F” locale=”JP” title=”ドロロンえん魔くん Vol.1 DVD”]この「ドロロンえん魔くん」にはユニークな妖怪が多く登場するのですが、「デビルマン」のような姿の強い妖怪も登場します。
さて、どうして「番長」がタイトルについたのか。。。
完成が楽しみです♪
まとめ
朝ドラ「なつぞら」でヒロインなつは「キックジャガー」というアニメの作画監督をすることになります。
このアニメの成功のあと、昇給というエサ(笑)でまた次の作品の作画監督も頼まれることになります。
その作品のタイトルが「魔界の番長」。タイトルだけでは怖いのかユニークなのか今ひとつつかみきれませんが、原作では暴力シーンもあり、主人公は怖いナニかに変身するそうです。
おそらくこれは永井豪さん原作の「デビルマン」だと想像できますが、わたしとしてはデビルマンと番長がどうしても結びつきません(笑)
「キックジャガー」が「タイガーマスク」と「キックの鬼」の2つの作品をモデルにしているように、「魔界の番長」にも「デビルマン」以外に別の作品をモデルにしている可能性があります。
わたしは「ドロロンえん魔くん」かな~?と勝手に予想していますが(笑)、みなさんの予想はいかがでしょうか?