空誓【くうせい】は三河一向一揆で徳川家康と対立?史実は?

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2023年NHK大河ドラマ「どうする家康(どうするいえやす)」は、松本潤さん主演で徳川家康(とくがわいえやす)のちょっと頼りない若き頃の姿から描いている歴史エンターテインメントです

第6回では家康の妻・瀬名(せな)が無事に助け出されて、難題が一つ解決しましたが、またまた家康のもとには困難が降りかかることになります。

それは世にいう「三河一向一揆(みかわいっこういっき)」で、浄土真宗の信者たちが家康に反旗を翻した争いのこと。

その中心人物となったのが、空誓上人。読みづらい名前ですが「くうせい・しょうにん」と読みます。

ドラマの中では市川右團次(いちかわうだんじ)さんが演じています。

この家康と空誓上人の対立が史実ではどうだったのか?気になる方も多いと思います。

今回は「どうする家康」の三河一向一揆での空誓【くうせい】上人と徳川家康との対立についての史実をご紹介していきます。

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目次

空誓【くうせい】が徳川家康と出会う!どうする家康でのネタバレは?

【どうする家康】千代の実在モデルは?武田信玄のスパイ?

瀬名奪還計画で大盛り上がりだった「どうする家康」第7回からは新たなステージ「一向一揆編」に突入します。

以下、公式サイトのあらすじをまずご紹介しましょう。

家族と再会した松平元康(松本潤)は「家康」と名を改める。一つの家のように国をまとめたいと願う家康だが、争いは絶えず、三河統一は遥か先の話。そんな中、民衆の間で一向宗が人気と瀬名(有村架純)から教えられる。元康は、宗徒が集まる本證寺に潜入。そこには巨大な町がつくられ、住職の空誓(市川右團次)は民が苦しむのは武士のせいだと説いていた。家康は一向宗への対抗を命じるが・・・

引用元:公式サイト

一向一揆とは、浄土真宗(一向宗)の信者である門徒(もんと)が起こした争いごとのことです。

戦国時代、この一向宗の信者の反乱に苦しめられた武将たちって結構多かったようで、徳川家康もその一人です。

家康の三大危機に「三方ヶ原の戦い」「伊賀越え」があり、そのもう一つが「三河一向一揆」と言われており、かなり大変なものだったことが想像できますね。

そんな一向一揆の中心人物となるカリスマ住職・空誓上人(くうせいしょうにん)を演じるのが市川右團次さん!

さらに家康と空誓上人を引き合わせる怪しげな歩き巫女・千代役で古川琴音さんも第7回から登場することが分かっています。

果たして、元康から家康に名を改めて、見事一向一揆を収めることができるでしょうか?

以降でNHK公式ガイドブックから三河一向一揆の今後の展開についてネタバレ紹介します。

知りたくない方は閲覧ご注意くださいね。

空誓【くうせい】は三河一向一揆で徳川家康と対立?どうする家康では本多正信が軍師として暗躍!

空誓上人の軍師の正体とは?本多正信が三河一揆の裏切り者の史実は?

妻の瀬名(有村架純)が無事戻ってきた松平元康(松本潤)は、名前を家康に改めて新たなスタートを切りました。

そんな時、瀬名から一向宗が民衆から人気だと聞かされて、家康は一向宗の寺・本證寺(ほんしょうじ)へ潜入をしてみることに。

そこには、岡崎城より賑わった様子があり、家康は驚きを隠せませんでした。

そこで出会った歩き巫女・千代(古川琴音)に導かれて、住職の空誓(市川右團次)と対面。

人々は空誓の説法に涙し、手を合わせて念仏を唱えて、銭やお金を差し出しています。

実は一向宗の寺々は、家康の父が与えた「不入の権」という特権があり、年貢を納めておらず、人々からの施しも受けかなり潤っていたのです。

その現実を知った家康は、左衛門尉(大森南朋)や石川数正(松重豊)に内緒で、一向宗の寺から年貢を取り立てることにします。

しかし、当然の如く一向宗の門徒たちは反乱を起こし、寺から取りたてた米を奪い返してしまったのです。

家康が怒り、本證寺に送った使者は切り殺されてしまいます。

こうして家康と本證寺の空誓との間での争い「三河一向一揆」が勃発することになるのです。

一向宗の門徒たちは、死ねば極楽浄土に行けると信じており、死を恐れていないためなかなか手ごわい相手。

さらに僧侶とも思えない戦運びで、誰か軍師がいるのでは?と思われる状態。

そしてこの混乱に乗じて、近隣の吉良義昭と松平昌久が謀反を起こし、三河の領地を家康から切り取ろうと動き出しました。

家康は自ら出陣を決意するも、さらに苦戦を強いられます。

その後、服部半蔵(山田孝之)の知らせによって、本證寺についている軍師の存在が判明!

なんと家康の家臣であるはずの本多正信(松山ケンイチ)だったのです。

正信の裏切りを知り、だれも信用できずおしまいだと思う家康。

しかし古くからの家臣・鳥居忠吉(イッセー尾形)から、主君は家臣を信じること。謀反の疑いがあるものは片っ端から殺すように言われます。

そして妻の瀬名の助言もあり、やる気を取り戻していく家康。

「本證寺はわしが攻める!供をしたいものだけ参るがよい!」

これを機に、裏切りを迷っていた家臣たちも吹っ切れて、家康に追随していきます。

その結果、戦況は好転し始めて一向宗側は次第に追い詰められていきます。

その頃、空誓も「門徒たちの暮らしを守りたい一心だった」と多くの死者を出し、侍たちに利用されてた争いを悔やみ始めていました。

そして1564年の春、家康と空誓の間に和睦が成立し、一揆や反乱は鎮圧されることになります。

家康が本證寺の本堂に行くと、正座をしている正信の姿がありました。

弁明しない正信に家康が問うと「過ちを犯したのは殿だから」と正信は答えます。

「民が仏にすがるのは、現世が辛いから。自らの役目も果たさず民から救いの場を奪うとは何事か!」

憤怒の形相でりつける正信に、家康は詫びたうえで、正信に三河からの永久追放を申し付けます。

この三河一向一揆を収めたことで、家康は自らが愚かであったこと、守るべきものは民と家臣であることを改めて誓うのでした。

空誓【くうせい】が三河一向一揆で徳川家康と対立したのは実話?史実はどうだった?

今川氏真と徳川家康の仲は仲良し?関係はどうだった?

この三河一向一揆は、「どうする家康」では7回から9回まで3話にわたって描かれることになります。

ドラマの中では無事鎮圧された三河一向一揆!

その中心人物となった空誓についての史実も以降でご紹介します。

空誓上人とは、浄土真宗本願寺派中興の祖と呼ばれる・蓮如(れんにょ)の曾孫にあたる人物です。

三河の本證寺の住職となり、多くの門徒を抱えていたのですが、家康と対立することになります。

空誓と家康の三河一向一揆の対立は史実に存在する出来事です!

1563年、22歳の若き徳川家康は、三河国統一に動き出すものの、一向宗の寺院の間で「不入の権」を巡ってトラブルとなりました。

不入の権とは、領主の仲介を拒否できる権利で、年貢の免除や警察不介入などの特権です。

それは、家康の父が三河の一向宗の本證寺をはじめ3つの寺に与えていたもの。

これが家康にとっては邪魔な存在でしかなく、「松平紀」という書物によると、家康の家臣が寺から無理やり米を取り上げたことが発端となったとされています。

こうした家康の行動に、不満をあらわにした本證寺の空誓は、3つの寺の門徒たちを集めて一揆を起こしました。

その中には徳川家臣団の夏目吉信や、本多正信の姿も有ったとされています。

家臣団の分裂も相まって、周辺の領主たちも家康に奪われた領地を取り戻そうと反乱を起こし始め、三河全土は大混乱となりました。

各地で戦が続く中、家康は部下たちの帰参を粘り強く説得し続け、一揆の切り崩しに成功していきます。

そして家康は織田方の伯父・水野信元の勧告もあり、一向宗側に和議を申し入れて、寺院には今後も不入の権を認めることになりました。

家臣の夏目吉信は降伏して家康のもとに帰参するも、本多正信は国外退去となってしまいます。

しかし一揆の関係者を三河から排除したのち、家康は驚きの行動に出ます。

なんと一向宗の門徒たちに他の宗教への改宗を迫ったのです(・_・;)

反乱が出来ない状況にさせたうえで、改宗を迫られた空誓は拒否して三河から追放されてしまいました。

その後一向宗は1583年まで約20年にわたり、三河における活動を禁じられてしまうことになるんです。

史実ではこんな背景があるとは・・・

NHK公式ガイドブックにはこのあたりのことは掲載されていなかったので、もしかすると家康の黒いこの部分は描かれないのかもしれませんね(^^;

その後の空誓は、なかなか家康に許されることなく、1583年には赦免を待つことが出来ずに家康の書状を偽造して勝手に三河に戻るという事件を起こしました!

再び空誓は、家康から罰せられることになり、ようやく許されたのは小牧長久手の戦いの後の1585年だっとされています。

以降は家康と親密な関係を保ち続け、江戸に幕府を開いてからは、現在の台東区に当たる場所に「徳本寺」という寺院を建立。

以後は良好な関係を保っていたそうですよ。

空誓の生没年は不詳で、いつ亡くなったかなどの詳しい情報は分かりませんでした。

 

空誓上人は三河一向一揆で徳川家康と対立まとめ

瀬名姫の死因と最後の史実が衝撃!【どうする家康】

今回は「どうする家康」の三河一向一揆での空誓上人と家康との対立について紹介しました。

史実でも、三河一向一揆において空誓と家康は対立関係となりました。

後に和睦することになりますが、家康は一向宗を最終的には認めずに空誓は三河から追放されることになります。

「どうする家康」ではその家康の負の部分までを描くのかどうか?ちょっとまだ分かりませんが、空誓の追放は描かれないのかもしれませんね。

三河一向一揆は、2月19日放送の第7回から、8回、9回の3話にわたり描かれますので、是非皆さんご期待ください!

 

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