広瀬すず(ひろせすず)さんがヒロインをつとめるNHKの朝ドラ「なつぞら」。
戦争で両親を亡くした奥村なつ(広瀬すず)が、当時まだ「漫画映画」と呼ばれていたアニメーションの世界に挑戦していくストーリーです。
今回は、そんな「なつぞら」のタイトルの意味について注目!
シンプルな題名ですが、実は深い由来があったんです。
広瀬すずさん主演の朝ドラ「なつぞら」のタイトルの由来や、朝ドラのタイトルのヒットの法則などをまとめていきます!
朝ドラ「なつぞら」のあらすじは?
なつぞらモデルは誰?広瀬すずは奥山玲子で宮崎駿と関係?【朝ドラ】
「なつぞら」のヒロインは、奥原なつ(広瀬すず)。
昭和21年初夏、なつ(粟野咲莉)は9歳の時、亡き父の戦友だった柴田剛男(藤木直人)に引き取られて十勝にやってきました。
藤木直人さんは、ヒロインの育てのお父さん役。丸いメガネとすてきな笑顔がチャームポイント。#朝ドラ #なつぞら #藤木直人 pic.twitter.com/XpQ0vpZfg4
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年1月28日
剛男となつの父とは戦友で、もしもの時は、お互いの家族の面倒を見るという約束をしていたのです。
妻・富士子(松嶋菜々子)は我が子としてなつを受け入れようする一方、富士子の父でガンコ者の泰樹(草刈正雄)は働き手にもならないとなつに冷たく当たります。
それでも、泰樹は内心はなつのことを不憫に思っていました。
子どもながらに覚悟を決め、牛馬の世話や乳搾りを懸命に手伝うなつ。
そんななつの頑張りに心を動かされた泰樹は、生きる術(すべ)をとことん叩き込んでいきます。
やがて、なつは馬の絵を描く少年・山田天陽と出会い、当時アメリカで流行っていた「漫画映画」の魅力を教えられます。
なつは、絵が動く夢のような世界があるのかと感動し、高校生になったころには絵を描く仕事に夢を持ち始めていました。
そんな折、生き別れていた兄が東京で働いていると知らされ、なつの旅立ちの日が近づいていましたーー。
引用:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/
戦災孤児のなつが、まだアニメが「漫画映画」といわれていた時代に、アニメーションの世界に挑戦していくんですね!
アニメがテーマということで、オープニングなども全編アニメ映像なんだそう。
また、アニメーションを担当しているのが、すごい方たちなんですよ~。
なつぞらのタイトルの意味や由来とは?
なつぞらでなつの子役は粟野咲莉!べっぴんさんなど出演作品は?
そんなアニメーションをテーマとした「なつぞら」のタイトルの由来が気になりますよね!
「なつぞら」の制作統括・磯智明さんはある取材でこのように語っていました。
初めて十勝の空港に降り立ったとき、あまりに大きな空がいきなり目に入り、そのスケールに圧倒されました。
そういえば、十勝に縁のあるアーティストは「空」をよく歌っています。
松山千春さん「大空と大地の中で」、中島みゆきさん「空と君のあいだに」、ドリームズ・カム・トゥルー「空を読む」「晴れたらいいね」などなど。
このように、十勝では「空」が重要なんだと磯さんは感じたんですね。
そして、脚本づくりのために、たくさんの十勝の人たちにお話しを聞かれたそうです。
すると、みなさんご「先祖がどこからやってきて、どのように暮らすようになったのか」を自分のことのように生き生きと語ってくれました。
そして、その皆さんのお話の中にも「空」がよく出てきたそうです。
十勝といえばじゃがいも、アスパラガス、バターやチーズなどが有名ですよね。
そんな日本有数の農業地域・十勝ですが、寒さは格段に厳しく、真冬はマイナス20度を下回ります。
それにもかかわらず、この地が日本有数の農業地域に発展したのは・・・
この十勝の「空」のおかげなんだそうです。
十勝はとくに晴天が多く、日照時間に恵まれたところです。
「空」があったからこそ、実り多き大地・十勝が生まれたのですね。
そして十勝の人たちにとって、収穫を左右する夏の日差しはとても大切で、「夏空」が生活と運命を握っているのです。
こうしたお話を伺い、私は思いました。
この「なつぞら」が、運命を背負うヒロインの物語のタイトルにふさわしい、そして、主人公の名前を「なつ」にしようと。
脚本家の大森寿美男さんに提案したら、ご快諾くださいました。
農業は、天候に左右されるもの。
そいういえば2017年には北海道で台風・大雨のせいでジャガイモが不作になり、ポテチの生産が休止になるとニュースになっていました。
農業で発展した十勝にとって「夏空」は生活を握る重要なもの。
そんな十勝の人々の想いから着想を得て、タイトルが「なつぞら」になったんですね(^_^)
ヒットする朝ドラのタイトルには法則がある?
タイトルが「ん」で終わる
朝ドラのタイトルには、ヒットの法則があると言われています。
それは、タイトルが「ん」で終わること。
近年の朝ドラタイトルを見てみると・・・
のん(能年玲奈)さん主演「あまちゃん」
杏さん主演「ごちそうさん」
吉高由里子さん主演「花子とアン」
玉山鉄二さん主演「マッサン」
高畑充希さん主演「とと姉ちゃん」
芳根京子さん主演「べっぴんさん」
このどれもが平均視聴率20%を超えています!
たしかに朝ドラって「ん」で終わるタイトルが多いですよね!
そしてその原点ともいえるのが、海外でも大人気だという「おしん」。
「おしん」の平均視聴率は、なんと52.6%でした。
タイトルが5文字
また、タイトルが5文字であることも法則の一つだと言われています。
宮崎あおいさん主演「純情きらり」
のん(能年玲奈)さん主演「あまちゃん」
吉高由里子さん主演「花子とアン」
波瑠さん主演「あさが来た」
「ん」で終わるものほど、多くない印象ですね。
でもどれも大人気でした!
ヒットの法則は実在する女性と時代
また、タイトルとは違いますが他にもヒットの法則と言われているものがあります。
それは・・・
・実在する女性であること
・時代と戦うストーリーであること
「ゲゲゲの女房」「カーネーション」「花子とアン」「あさが来た」「わろてんか」などでは実在する女性が主人公。
「ごちそうさん」「とと姉ちゃん」「べっぴんさん」「まんぷく」などでは戦争、「あまちゃん」では東日本大震災にヒロインが翻弄されながらも、立ち上がる姿が描かれました。
戦争や天災といった大事件に主人公が遭遇し、それを乗り越える姿が、ドラマとしての面白味を増すようですね。
でも「なつぞら」はこのどれにも当てはまりません。
個人的には「ひよっこ」「まんぷく」などタイトルが4文字で終わることや、「タイトルがひらがな」というのもヒットの法則に入れてもいいんじゃないかな~と思っているので、「なつぞら」もきっとヒットするんじゃないでしょうか(^_^)
まとめ
ということで2019年前期の朝ドラ「なつぞら」のタイトルについてまとめました!
タイトルはプロデューサーが十勝の空に着想を得て、「なつぞら」となったんですね。
ヒットの法則と言われているものには当てはまりませんが、日本の文化産業とも言われているアニメーションをテーマとしたストーリー。
今まで朝ドラを見ていなかった層からも興味を持ってもらえるんじゃないでしょうか。
放送が待ち遠しいですね(^_^)