大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」は放送から半年が経過し、折り返し地点を迎えます。
7月1日の放送で西郷吉之助(さいごうきちのすけ)は奄美大島を脱出し、遂に革命家として日本を変えようと動き始めます。
そして今後幕末の有名な出来事が多々ドラマの中で描かれていくと思うと、とても楽しみですね(*´▽`*)
7月15日の第26話では、「八月十八日の政変」が京都で起こります。
「八月十八日の政変」とは何?と思う視聴者の方も多いのではないでしょうか。
今回は「西郷どん」で描かれる「八月十八日の政変」について紹介します。
八月十八日の政変とは?
[blogcard url=” https://dorama-netabare.com/archives/37688″]薩摩一とっくりが似合う男、
酔いどれ雪篷さん!本日【総合】午後1:05〜第24回「地の果てにて」再放送!#大河ドラマ #西郷どん#石橋蓮司 #川口雪篷#これぞ男の色気 pic.twitter.com/KGMoaoyplk
— 大河ドラマ「西郷どん」 (@nhk_segodon) 2018年6月30日
まずは簡単に「八月十八日の政変」についてご説明します。
文久3年(1863年)8月18日、会津藩・薩摩藩を中心とした公武合体派が、長州藩を主とする過激な尊皇攘夷派と急進派公家を京都から追放した事件。
政治の中心となっていた京都で、力を持っていた長州藩の面々が一夜にして力を失い、京都から追い出されてしまった幕末の有名な事件。
現代の言葉で表現すると、革命やクーデターでしょうか(*’▽’)
三条実美を含めた七人の公家が都を追われたため、「七卿落ち」とも言われていますね。
この説明だけでは、幕末の知識が無いとまだよくわからないですよね・・・( ;∀;)
幕末の情勢を踏まえて、八月十八日の政変が起こった経緯を以降で説明します!
黒船襲来と尊王攘夷運動
江戸末期の1853年、黒船来航に伴い日本の国に激震が走りました。
200年以上続いた鎖国を解き開国するか?それとも攘夷(外国人を日本から追い出す事)を実行するか?
日本の人々の考え方は真っ二つに分かれます。
そんな情勢の中、幕府の大老井伊直弼は、朝廷の意向を無視して外国との貿易をOKとする条約(日米修好通商条約)を結んでしまいます。
幕府は天皇の許しを得ずに、開国してしまったんです。
当時の孝明天皇は外国嫌いだったので、この開国に対しては大いに反対でした。
天皇の意向を蔑ろにした井伊直弼は、1860年に尊王攘夷派の志士によって、桜田門外の変で暗殺。
井伊の死に伴い、幕府の権威は徐々に下がり始め、天皇を敬い、外国を打ち払おうとする「尊王攘夷運動」はこの時期かなり盛り上がりを見せていきます。
その中心になっていたのが長州藩でした。
公武合体派と尊王攘夷派の対立
1863年になると尊王攘夷運動は京都でピークを迎えます。
天誅と称する暗殺、脅迫行為が頻発し、京都の治安は悪化。
一方幕府は「公武合体」という公家と武家が一致団結して日本を強くして行くという考えのもとに政治を行っていたため、「尊王攘夷派」とは真っ向から対立をしていました。
1863年5月10日、長州藩は外国船を砲撃し攘夷を実行。
長州藩の過激な攘夷思想は高まりを見せます。
一方孝明天皇は、攘夷を望んでいますが、長州藩や三条実美ら急進派公家の過激な行動にはかなり頭を悩ませていました。
そして長州藩は遂に、孝明天皇に自ら軍を率いて攘夷を実行させようと画策します。しかしこの行動は天皇の本意ではありません(/ω\)
そこで公武合体派の薩摩藩と会津藩は、朝廷を牛耳る尊王攘夷派を追い出す事を決意するんですね!
薩摩藩、会津藩によるクーデター!
[https://dorama-netabare.com/archives/37722]1963年8月18日、午前1時頃に公武合体派の公家と薩摩藩、会津藩は密談を行い、尊王攘夷派の追放を決定。今でいうと革命、クーデターが夜中に行われたんですね(‘Д’)
長州藩が守る御所の門の警護を他の藩に変更させ、藩主毛利敬親の処分を決定。長州藩の京都での居場所は無くなります(≧▽≦)
尊王攘夷派の代表的な公家の三条実美。三条はその後長州藩に逃げ延びます。
こうして京から尊王攘夷派は一掃され、京都は公武合体派が主導権を握る結果になりました。
しかしこの後、長州藩は汚名を返上するために、京都で隠れて活動を続けます。
そこから池田屋事件、禁門の変(蛤御門の変)へと繋がっていくんですよねー!!
まとめ 幕末の政治情勢は難しい・・・
[https://dorama-netabare.com/archives/38104]今回は「八月十八日の政変」について紹介しました!
正直、幕末の政治情勢は複雑でとても分かりづらいですよねー(/ω\)
「誰が攘夷派?あっちが公武合体派?」 「長州が悪者?薩摩が正しいの?」などドラマを見ながら自問自答する事が多いです(笑)
しかし、「西郷どん」の脚本家中園ミホさんは、比較的分かりやすく幕末の情勢を描いてくれていると思いますので、さほど視聴者が混乱することは無いのでは?と私は思っています!
「八月十八日の政変」以外にも「池田屋事件」「禁門の変」など幕末の事件を予習して、西郷どんを見てみると、よりドラマを楽しめるかもしれませんね( *´艸`)