池井戸潤(いけいどじゅん)さん原作の「陸王」のドラマがいよいよ始まります( ´ ▽ ` )ノ
老舗足袋製造会社「こはぜ屋」が起死回生をかけてランニングシューズの製作に挑むという、お話です。
この「陸王」にはキーマンとなるシューフィッター村野尊彦が登場します。
演じるのは歌舞伎役者の市川右團次(いちかわうだんじ)さん。
これだけでも「あ、渋い役柄なんだ!」とお気付きの方も多いのではと思います。
陸王にはさまざまなモデルがいると言われていますが、シューフィッター村野尊彦にもいるようですね。
その人物とは伝説のシューフィッター、三村仁司(みむらひとし)さんです!
一体どんな方なんでしょう。
そして三村さんはミズノでもなくアシックスでもなく、アディダスと何やら関係があるとか。。。
どんな関係なのでしょうか?
陸王のシューフィッター村野尊彦とは?
[blogcard url=” https://dorama-netabare.com/archives/20637″]シューフィッターって!?(・_・;?
っていう方のために少しご説明をさせていただきます。
シューフィッターとは、人それぞれにフィットする靴のアドバイスをしてくれる人です。
足の形は人それぞれ違い、左右が違えば時間によっても変わるので、それぞれの特徴や走り方などに合わせたシューズの提案をするのがシューフィッターです。
そして「陸王」に登場する村野尊彦とはこんな人物です。
ランニングシューズ業界のカリスマ的存在で、多くの選手に慕われているシューズ調整のプロ。職人としてのプライドを高く持ちながら、選手のことを第一に考え仕事に臨むベテラン・シューフィッター。
引用元 http://www.tbs.co.jp/rikuou_tbs/character/group3.html
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/26462″]村野尊彦は大手スポーツメーカーの「アトランティス」でシューフィッターをしていましたが、怪我をした選手を簡単に切り捨てる会社の体制に不満を持ち、退社することになります。
そして真摯にランニングシューズの製作に取り組む「こはぜ屋」の手助けをすることに。
ようやく試作品が完成すると、村野は以前サポートをしていた竹内涼真さん演じる茂木裕人へ紹介、一緒にこはぜ屋のサポートに加わることになります。
と、このように職人気質で選手思いの村野は、周りの選手からも厚い信頼を得ている熱い人物。
こはぜ屋にとっても茂木裕人にとってもとても大切な人物になります。
さて、モデルとなった三村仁司さんとはどんな方なんでしょうね!
三村仁司とはどんな人?
[blogcard url=” https://dorama-netabare.com/archives/24241″]お名前は三村仁司(みむら ひとし)さんといい、1948年生まれの現在69歳です。
千葉県に生まれ、やっぱり陸上をしていたそうです。
長距離ランナーとしてインターハイなどに出場、この頃からシューズに興味を持ちスポーツメーカーへの就職を希望するようになりました。
そして高校を卒業した1966年オニツカに就職します。
オニツカとは1949年にバスケットシューズの製造販売を始めた会社です。
1953年からマラソンシューズを手がけるようになり、メルボルンオリンピックの日本選手団のトレーニングシューズとして採用されて脚光を浴びました。
社名がアシックスになったのは1977年、三村さんは定年までこの会社に所属していました。
三村さんは入社後いろいろな部署を経験し、1971年に念願の研究室に配属され研究を進めます。
その後陸上競技に限らず多くの競技のシューズも手がけるようになりました。
当時選手たちは怪我が多く、なるべく怪我をしないシューズを作ろうとしていたそうです。
竹内涼真さん演じる茂木のモデルといわれる瀬古利彦さんやオリンピックメダリストの高橋尚子さん、野口みずきさん、有森裕子さんなどのマラソンランナー以外にもイチローさん、長谷川穂積さん、香川真司さん、錦織圭さんなど競技を選ばず担当したアスリートは多くいます。
ドラマの村野同様、シューズにかける熱い思いと選手を思う優しい気持ちを持った伝説のシューフィッターです。
三村仁司とアディダスとの関係とは?
三村さんは定年退職するまでアディダスとはライバル(?)にあたるアシックスに勤務していました。
アディダスとはどのような関係があるのでしょうか?
アシックスを定年退職したのが2009年、その後兵庫県にシューズ工房「M.Lab(ミムラボ)」を立ち上げています。
そして翌2010年にアディダスジャパンと契約し、専属アドバイザーとなります!
三村さんの工房で作られるシューズはアディダスの製品として開発されることになりました。
おそらくアディダスのサポートを受けてシューズ工房ができたと思いますが、なぜアディダスだったのかは調べてもわかりませんでしたm(_ _)m
そして2017年春に契約を解消しています。
現在工房は引越しして、以前あったアディダスのロゴマークもなくなっているようですね。
契約を解消したのはいくつか理由があるそうで、そのひとつにアディダスが開発して注目となった素材があり、この素材には三村さんが異議を唱えていたようで、他にも方針の違いなどがあったそうです。
三村さんは2004年に厚生労働省から卓越した技能を持つ人に贈られる「現代の名工」を、2006年には黄綬褒章も受賞されていて、国からもその技能を高くかわれた人物!
村野尊彦のモデルになった人物は生粋の職人であり人望も熱い、伝説のシューズ職人だったんですね(^ ^)
まとめ
[blogcard url=” https://dorama-netabare.com/archives/24050″]アディダスとの契約を解消した三村仁司さんのところには、いくつかのメーカーからオファーがきているそうです。
経営方針よりも靴職人としてのプライドを優先するあたり、やっぱり陸王の村野とダブりますよね。
職人はこうでなきゃ!の見本のような方です。
69歳にして未だ現役でシューズを作り続けている三村仁司さん、ドラマ「陸王」でますます脚光を浴びるのではないでしょうか。