波多野と野宮のモデルはイチョウとソテツの精子発見の池野成一郎と平瀬作五郎!

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NHK連続テレビ小説・朝ドラ「らんまん(ランマン)」は主演の神木隆之介(かみきりゅうのすけ)さん演じる植物学者・槙野万太郎(まきのまんたろう)の波乱の人生を描くストーリーです。

主人公の槙野万太郎は、実在の植物学者・牧野富太郎(まきのとみたろう)さんがモデルです。

そんな朝ドラ「らんまん」では万太郎が出入りを禁止された東京大学に戻ることになり、再び植物学教室が舞台に!

植物学教室では、前原滉(まえはらこう)さんが演じている波多野泰久(はたの やすひさ)と、 亀田佳明(かめだよしあき)さんが演じている野宮朔太郎(のみや さくたろう)は、イチョウ(いちょう)について研究しています。

その波多野と野宮は、これからイチョウの精子を発見するという、大偉業を成し遂げます!

2人のイチョウの精子を発見するネタバレは実話なのでしょうか???史実通り??

波多野のモデルは池野成一郎(いけのせいいちろう)さんで、野宮のモデルは平瀬作五郎(ひらせさくごろう)さんだといわれています。

今回は朝ドラ「らんまん」で波多野と野宮のモデル・池野成一郎さんと平瀬作五郎さんは、イチョウとソテツの精子を発見したのか?史実から実話なのか?ご紹介します!

目次

波多野と野宮はイチョウとソテツを発見!?のネタバレとは?

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波多野泰久(はたの やすひさ)とは?

波多野(前原滉)と万太郎(神木隆之介)が出会ったのは、東京大学植物学教室。

このとき波多野は大学2年生で、同級生の藤丸(前原瑞樹)といつも一緒でした。

波多野は英語やドイツ語が堪能で、万太郎から「語学の神様」と呼ばれるほど。

田邊教授(要潤)により、植物学教室への出入りを許された万太郎でしたが、小学校中退という学歴のこともあり、みんなから相手にされませんでした。

ですが万太郎の豊富な植物の知識と、ひたむきに研究する素朴な姿を見て、波多野と藤丸はだんだん万太郎と仲良くなっていきます。

そしてついに波多野と藤丸の協力もあり、植物学雑誌を完成させました。

その後波多野は大学を卒業し、助手として大学に残り、研究を続行。

波多野は目に見えないものに興味を持ち、植物が受粉してから、どんな変化が起こるのかを研究します。

野宮朔太郎(のみや さくたろう)とは?

元々は出身地である福井で教師をしていましたが、田邊教授にヘッドハンティングされ、植物学教室で画工として働くようになりました。

野宮も最初は万太郎のことをよそ者扱いしていましたが、万太郎が描いた竹雄(志尊淳)の絵があまりにも面白かったので(;^^)、そこから打ち解けていきます。

評価の高い万太郎の植物画は、美術の絵とは違うため、田邊教授からも万太郎のような植物画を描くように命じられます。

田邊教授から万太郎の絵を越すものを描けと言われたとき、万太郎の技術も必要だと意見したこともありました。

7年ぶりに万太郎が植物学教室に戻ったとき、野宮は植物学者になっていました!

野宮は波多野に誘われ、一緒に顕微鏡で見えるものの研究を始めたのです。

波多野と野宮のイチョウとソテツの精子発見のネタバレとは?

NHK連続テレビ小説「らんまん」9月1日の第110話で、イチョウの精虫(精子)が発見されます!

第108話では、波多野と野宮がたくさんの銀杏を切っていました。

この発見は世界に向けて発表されることになります。万太郎も二人の快挙に喜びます。

テレビガイドのあらすじには、イチョウの精子を発見したことしか載っていませんが、史実ではほぼ同時期にイチョウとソテツの精子が発見されています。

「らんまん」でも、イチョウとソテツ両方の精子が発見されることを期待したいです。

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波多野と野宮のモデルは池野成一郎と平瀬作五郎!2人の関係とは?

波多野のモデルは池野成一郎とは?

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池野成一郎さんは1866年生まれ。牧野富太郎さんが1862年生まれなので、4歳年下になります。

旗本の子として屋敷で生まれ、開成学校、大学予備門から帝国大学理科大学植物学科に入学しました。牧野富太郎さんと同じように、お坊ちゃんだったんですね。

1890年に大学を卒業し、翌年帝国大学農科大学助教授に就任。留学先のドイツなどの教授にも就任しています。

牧野富太郎さんは、池野成一郎さんのことを親友の間柄、と称しています。自然に気が合い、極めて親しく交際されたとのこと。

東京郊外の植物採集に、よく二人で出かけたそうで、アズマツメクサが日本に自生することを発見したのもお二人でした。

牧野富太郎さんの池野成一郎への賛辞がすごい(≧∇≦)

非常に学問のできる秀でた頭脳の持ち主

最初から牧野富太郎さんには親切にしていたそうで、日本植物志の刊行や、矢田部教授からの迫害を受けたときも、助けてくれたそうです。

そんな池野成一郎さんですが、奥様はなんと松村任三教授の妹!「らんまん」で田中哲司さんが演じている、徳永教授のモデルです。

史実では牧野富太郎さんは、松村教授から冷遇されることになります。

その理由のひとつが、松村教授の奥様から勧められた縁談を、牧野富太郎さんが断ったから、というのがあるそうです。

牧野富太郎さんの奥様、壽衛子さんは、一時的に里帰りしていたことがあり、このときに縁者の娘と結婚してほしいと牧野富太郎さんは頼まれました。

牧野富太郎さんはエッセイで、この縁談は、牧野富太郎さんを身内にして、松村教授の手助けをさせよう、という松村教授の奥様の魂胆だと述べています。

これに憤慨した奥様が、松村教授に牧野富太郎さんを冷遇するよう、仕向けたと考えたそうです。

これが事実なら、松村教授の妹と結婚した池野成一郎さんは、奥様の術中に見事ハマってしまった?(;^^)

とてもやさしい人物だったという池野成一郎さん。今後朝ドラ「らんまん」でどう描かれていくのか楽しみです♪

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野宮のモデルの平瀬作五郎とは?

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平瀬作五郎さんは1856年、福井県福井市で生まれました。牧野富太郎さんさんより6歳年上、池野成一郎さんより10歳年上になります。

中学校で明治初期の洋画家、図画教師の加賀野井成是から油絵を学び、卒業後に中学校の図画教授助手になりました。

平瀬作五郎さんも中卒ということで、牧野富太郎さん同様学歴がなかったのです。

17歳のときに絵の勉強のため上京。洋画家の山田成章から写実派油絵を学びました。

2年後に故郷に戻り、中学校の図画教授方になります。

1888年、平瀬作五郎さんが32歳のころから帝国大学理科大学の、植物学教室で図工として働き始めます。

勤務していた学校でも、絵の技術の評価が高かった平瀬作五郎さん。画工を欲しがっていた矢田部教授に、岐阜で校長をしていた人物が紹介したようです。

のちに植物に興味を持つようになり、37歳のころからイチョウの研究を始めました。

イチョウの木に登れるよう、やぐらを組んで、毎日研究を続けたそうです。

顕微鏡での研究は、朝ドラ「らんまん」と同じように波多野のモデル、池野成一郎さんから教わっています。

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波多野と野宮のモデルはイチョウとソテツの精子発見した?史実とは?

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精子発見の史実

イチョウとソテツの精子が発見されたのは1896年。

平瀬作五郎さんがイチョウの精子を発見し、その傍らで研究していた、池野成一郎さんがソテツの精子を発見したそうです。

イチョウの精子発見は、1896年の植物学雑誌第116号に掲載されました。

「この四月の例会で報告したが、イチョウの花粉は、雌の木で成長し、運動する精子(精虫)を形成するというものであるが、前回は花粉管の中でしか見ることができなかったが、本年9月9日には精子が泳ぎだすことを見ることができ、精子であることを確証できた」

ソテツの精子発見は、植物学雑誌第119号に掲載されました。

「かねてより、ソテツでの受精を研究していたが、平瀬氏が前号でイチョウについて述べたように、ソテツでも精子が形成されることを確認した。但し、材料を鹿児島にて入手したため資料は全て固定資料ゆえ顕微鏡下での運動は報告できないが、平瀬氏の標本と比較したところ、精子(精虫)の形状はイチョウとほぼ同様であった」

引用元 日本植物学会

池野成一郎さんと平瀬作五郎さんによる、イチョウとソテツの精子発見は、ノーベル賞に匹敵するほどだったそうです!

海外でも高く評価され、初めて日本の植物学が世界で認められることになりました。

評価が高い理由

通常裸子植物と被子植物は精子をつくりません。海で始まった生物は精子をつくりますが、陸上で繁栄を始めた植物は、その性質を失っているのです。

裸子植物であるイチョウが精子をつくるというのは、大きな発見だったのです。

ドイツでも裸子植物の受精が多く発表されていたのですが、イチョウの精子発見には至ってなかったので、高い評価を得たのでした。

受賞

精子発見から1年後に、平瀬作五郎さんは研究室のトラブルにより、大学を去ってしまいます。

大学から矢田部教授の関係者を一掃しようという、働きがあったという説もありました。

彦根中学に転出し、研究も断念されたそうです。

イチョウとソテツの精子発見が高く評価され、1912年に帝国学士恩賜賞を受賞します。

この受賞にはふたりの友情を物語るエピソードがありました。

平瀬作五郎さんは中卒ということで学歴がなく、池野成一郎さんだけが受賞するはずだったのです。

池野成一郎さんは平瀬作五郎さんが受賞されないなら、自分も辞退すると意見し、平瀬作五郎さんも受賞となりました。

平瀬作五郎さんが研究されていたイチョウの木は、現在も東京大学の植物園に保存されています!

ふたりの熱い友情が、朝ドラ「らんまん」でも描かれると良いですね♪

波多野と野宮のモデルはイチョウとソテツの精子発見の池野成一郎と平瀬作五郎のまとめ

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朝ドラ「らんまん」で波多野と野宮はイチョウ、ソテツそれぞれの精子を発見します!

この大発見は世界的に発表されることになります。

このイチョウとソテツの精子発見は実話です!

波多野のモデルのひとりは池野成一郎さん。良家に生まれ、しっかりと教育を受けて育ちました。

人柄も良く、とても頭も良かったとのこと。牧野富太郎さんにとって親友であったそうです。

野宮のモデルのひとりは平瀬作五郎さん。岐阜の中学校の教師でしたが、画工として帝国大学の植物学教室で働くようになります。

平瀬作五郎さんは植物に興味を持つようになり、池野成一郎さんとともにイチョウとソテツの精子を研究していました。

平瀬作五郎さんがイチョウの精子を発見した傍らで、池野成一郎さんもソテツの精子を発見したそうです。

ほぼ同じ時期に発見されたイチョウとソテツの精子。この発表により、日本の植物学は世界的に認められるようになりました。

そんな偉業を成し遂げたのが池野成一郎さんと平瀬作五郎さんです。

「らんまん」でどう描かれるのか、楽しみですね!

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