【やさしい猫】は実話?元ネタのスリランカの童話のあらすじと実在の事件も

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NHK総合の土曜ドラマ『やさしい猫(やさしいねこ)』が、2023年6月からスタートします!

「やさしい猫」は中島京子(なかじまきょうこ)さんの小説が原作で、スリランカ人と結婚した主人公、ミユキ(みゆき)家族たちと、強制送還を命じた国との戦いを描いた作品。

主人公のミユキは優香(ゆうか)さんが演じます!

外国人の強制送還に関する問題を取り扱った物語ということで、実話のストーリーなのか??また元ネタがあるのか??気になる人もいると思います。

今回はドラマ「やさしい猫」の原作が実話なのか?元ネタは存在するのか??についてご紹介していきます。

「やさしい猫」に元ネタはあるのでしょうか?元ネタはスリランカの童話??

ドラマの中でも登場したスリランカの童話のあらすじもご紹介していきます。

目次

ドラマ【やさしい猫】は実話っぽい?外国人が入管施設に収容され強制送還!?

【やさしい猫】夫のクマさん【クマラ】役オミラ・シャクティ!スリランカ人役のプロフィールは?

やさしい猫の原作

「やさしい猫」は中島京子さんの小説が原作です。

中島京子さんは1964年生まれ。2003年に『FUTON』で小説家デビューし、2010年の『小さいおうち』で第143回直木三十五賞受賞!

「小さいおうち」は山田洋次監督により、映画化されました!

「やさしい猫」は読売新聞夕刊の新聞小説として、2020年5月7日から2021年4月17日まで連載。

2021年8月に発刊されています。

ドラマ【やさしい猫】のストーリーは?実話っぽい?外国人が入管施設に収容され強制送還!?

シングルマザーで保育士のミユキ(優香)は、震災ボランティアで訪れた東北で、スリランカ人のクマラ(オミラ・シャクティ)と出会う。1年後、運命的な再会を果たした2人は次第に惹かれ合い、ミユキの娘・マヤ(伊東蒼)を交えた3人は家族のように一緒に暮らし始める。同僚保育士のほなみ(石川恋)はよき理解者だ。最初は3人を微妙な目で眺めていたアパートの大家・水上(池津祥子)もやがてミユキたち家族を応援するようになる。
婚姻届を提出し正式に夫婦となった直後、クマラはオーバーステイを理由に入管施設に収容、母国への強制送還を命じられる。処分の再考を訴えるも、入管職員・上原(吉岡秀隆)は事務的に拒絶する。口頭審理では偽装結婚ではないかと疑われ、絶望するクマラとミユキ。入管での面会はアクリルごしに30分のみ。理不尽な対応への怒りと、助けられない悔しさにミユとマヤは打ちひしがれるが、わずかな望みを託して弁護士・恵耕一郎(滝藤賢一)を訪ねる。その恵弁護士を紹介してくれたのは入管でこの件に対応した上原だった。上原は入管の現状に疑問を感じ、入管を辞して行政書士となっていたのだ。
クマラを助けるためには、裁判を起こして裁決取り消しを勝ち取り、在留特別許可を得るしかない。ただ家族3人で暮らしたいだけ…ささやかな願いを胸に秘め、国を相手どった戦いに挑んでいく。

引用元 NHK公式サイト

シングルマザーで保育士のミユキがある日、スリランカ人の男性、クマさんと出会い、ひかれあった2人。2人は結婚することになるのですが・・・夫婦になった直後にオーバーステイを理由に入管施設に収容されて、母国への強制送還を命じられてしまいます。

クマさんはこのまま強制送還されてしまうのでしょうか??ミユキとクマさんは、夫婦として一緒に暮らすことはできず、引き離されてしまうのでしょうか??

ミユキは、様々な人たちの助けを得て、国を相手に戦いを挑んでいく・・・というストーリーです。

入管施設での問題など、実際にリアルで起きた実話なのかな?と思わせるストーリーです。

以降では、実話なのか?詳しくご紹介していきますが、その前に、ドラマ「優しい猫」に登場するキャスト陣の紹介です。

ドラマの登場人物・キャスト陣

ミユキ (優香)

シングルマザーで保育士。夫と死別してから娘・マヤのことだけを考えて生きてきたが、クマラと出会ったことで、新しい家族になる決意をする。

マヤ (伊東蒼)

ミユキの娘。母子家庭で育ち、母親以上にしっかり者。共に生活を重ねる中で、クマラを家族の一員として受け入れていく。幼いころから絵を描くことが大好き。

クマラ (オミラ・シャクティ)

自動車整備工場で働くスリランカ人。 誠実で責任感が強い。ミユキと出会って恋におちる。 好きなものはミルクティーと『おしん』。

麻衣子 (山田真歩)

恵法律事務所の弁護士。在留外国人の問題に詳しく、日本に住む外国人の厳しい現状をマヤにやさしく教える。

ほなみ (石川恋)

ミユキが働く保育園の同僚保育士。子供たちに大人気。ミユキたち家族を理解し、温かく見守る。

ナオキ (南出凌嘉)

マヤの小学校時代の同級生。頭脳明晰にして博識。マヤを通じてクマラと親しくなり、結婚を祝福する。

水上 (池津祥子)

ミユキ親子が住むアパートの大家さん。 外国人であるクマラに不審な目を向ける。猫はちょっと苦手。

占部 (麻生祐未)

ミユキたちと争う入管側の代理人。恵弁護士と激しく対立する。情を排して厳格に法を順守する。

マツコ (余貴美子)

ミユキの母。山形県鶴岡市に住む。娘親子の幸せを誰よりも願うが、ミユキとクマラの結婚には複雑な思いを抱く。

恵 (滝藤賢一)

恵法律事務所の弁護士。巧みな弁舌が持ち味の“人権派弁護士”。親身になってミユキたちをサポートする。

上原 (吉岡秀隆)

入管の職員としてクマラの処遇の件でミユキたちと知り合う。自分の仕事に疑問を感じ、職を辞してミユキたちを助ける。

引用元 NHK公式サイト

 

【やさしい猫】は実話?元ネタは実在の事件??

【やさしい猫】クマさん役はオミラ・シャクティ!出演作品は?

実話ではないけど元ネタがある?

「やさしい猫」は実話ではありません。ですが、作者の中島京子さんにとって、元ネタなのかな??と思われる事件について、原作者の中島京子さんが取材で語っています。

元ネタはベトナム人男性の死亡の記事?実話も盛り込まれている

それは2017年のこと。入管の収容施設で、ベトナム人の男性が死亡しました。

死の直前に苦痛を訴えていましたが、無視されていたことを知り、小説の題材として意識するようになったそうです。

弁護士のSNSで、入管の長期収容で自殺したり、病死したりする人がいて、体調を崩しても医者にもかかれない実態を知ります。

弁護士の友人や、元入管職員などに話を聞けば聞くほど、後に引けなくなっていき、みんなが知るべきことだと思うようになった中島京子さん。

現場を知る関係者たちに取材をしていき、そこで得たエピソードなどを織り込み小説にされました。

入管施設でスリランカ人のウィシュマさんが、亡くなったことが大きく報じられましたね。

このようなことが、実際に長年続いてきたことを中島京子さんは知り、衝撃を受けます。

そんなときに新聞連載の依頼が来ました。

小説化

小説にするにあたり、中島京子さんが大切にしたのは、普通の人の良心に訴えること。

そのころウィシュマさんのことが大きく報じられ、コロナ対策でも命が軽視されていると感じ、怒りの声を上げ続けることが大事だと思ったそうです。

物語の語り手は主人公、ミユキの娘で女子高生のマヤ。テーマがハードなので、女子高生の語り手であれば、柔らかく読めると思ってのこと。

入管施設に収容されたクマさんを助けるため、ミユキとマヤは弁護士に依頼し裁判で戦います。

ちょっと難しいかも・・・?と思われるかもしれませんが、法律などの知識は必要ありません。

マヤがわかったこと、そして分からなかったことは誰かが説明してくれる、という展開なので、マヤと一緒にいろいろなことが分かっていくこというスタイル。

社会問題をゴリ押しするような小説にするつもりもなく、ラブストーリーや家族の物語を織り込んでいます。

マヤの視点で語られていて、読んでいくうちに日本社会の問題を考えるようになる・・・そんな小説です。

中島京子さんはこんなコメントをしています。

自分の中でもなんでこれを書いたのかよく分からないところがあるんです。(日本で暮らす外国籍の人の話という)題材自体が世に出たがっていたんじゃないかな、という気がしています

テーマは難しいですが、どうぞ肩の力を抜いてご覧ください♪

【やさしい猫】の元ネタ?タイトルの由来となったスリランカ童話のあらすじとは?

ドラマ【やさしい猫】原作ネタバレ結末はハッピーエンド?入管の強制収容はどうなる?

「やさしい猫」というタイトル。原作の内容とは関係ないようの見えますよね。

原作にも出てきますが、「やさしい猫」というスリランカの童話があります。

裁判でミユキとクマさんが偽装結婚ではない、という証拠の一つとして、マヤが子供の頃に描いた絵が提出されます。

その絵はマヤがクマさんから聞いた、スリランカの童話「やさしい猫」や「像のタクシー」の絵でした。

「やさしい猫」は、スリランカの多数民族であるシンハラ民族によって、語り継がれた民話。

ごく簡単に話をすると、仲良く暮らしていたねずみの家族でしたが、父親もは母親も、食べ物を探しにでかけていきますが、猫にみつかり食べられてしまいます。

3匹のねずみの子供たちは、両親がいなくなってしまい、大泣きし、森をさまよい・・・なんとお母さんとお父さんを食べてしまった猫とばったり出会ってしまいます。

子供たちも、猫に食べられてしまうの((+_+))ところが、物語は意外な方向へ。

猫は泣いているねずみたちから、母親と父親が戻ってこないことを聞いて、自分が食べてしまったねずみが、こどもたちの両親だと気づいて、なんと、ねずみたちを育てることにした・・・という結末です。

弱肉強食の世界であっても、子を思う母親の気持ちはみんな同じ・・・ということでしょうね。

子供の頃にこの童話を聞いたマヤは、どんな絵を描くのでしょうね。楽しみです♪

ドラマ【やさしい猫】は実話?元ネタのまとめ

君と世界が終わる日に首藤【滝藤賢一】が黒幕?妻のための人体実験?

「やさしい猫」はNHK総合土曜ドラマでスタートする連ドラ。

原作は中島京子さんの小説。入管に強制収容されてしまったスリランカ人の夫を救うため、国を相手に裁判を起こす妻、ミユキと弁護士たちの姿を描いた作品です。

この物語は実話ではありませんが、元ネタとなったのは2017年の、入管の収容施設でベトナム人の男性が死亡したという事件。

入管施設の人権を無視した扱いを知り、愕然とした作者の中島京子さん。

知人の弁護士など、綿密に取材され小説にしました。

小説のタイトルでもあり、ドラマのタイトルでもある「やさしい猫」は、スリランカに伝わる童話です。

ちょっと、とっつきにくそうな題材ではありますが、女子高生の目線で描かれていて、普通のドラマのように入っていける作品となっているそうです。

放送は2023年6月24日から、NHK総合にてよる10時から。毎週土曜日放送で全5話です。

どうぞお見逃しなく!

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