広瀬佑一郎【ひろせゆういちろう】実在モデルは広井勇!名教館出身の港湾工学の父

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神木隆之介さん主演のNHK連続テレビ小説、朝ドラ「らんまん(ランマン)」は、2023年4月からスタートしました。

実在の植物学者をモデルにした物語で、幕末に生まれ、明治の代を天真爛漫に駆け抜けた天才植物学者・槙野万太郎(まきのまんたろう)の生涯を描きます。

1週目から2週目にかけては、槙野万太郎の子供時代、幼少期のストーリーが展開しています。

9歳になった万太郎は池田蘭光(いけだ・らんこう)学頭である名教館【めいこうかん】」という学問所に入ることになります。

そこで武家の子供・広瀬佑一郎(ひろせ・ゆういちろう)と出会うことになります。

文武両道に抜きんでている少年で、万太郎とは正反対のタイプですが、広瀬佑一郎は、大人になってからも交流するような友人になっていきます。

そんな広瀬佑一郎ですが、実在モデルがいます。それは、名教館の出身の広井勇(ひろい いさみ)さんで、港湾工学の父と言われたすごい方なんです。

今回は朝ドラ「らんまん」で名教館で出会う、広瀬佑一郎のモデルは広井勇である理由について、また広井勇さんについてご紹介していきます。

また、「らんまん」での今後の広瀬佑一郎のネタバレもご紹介していきます。今後のネタバレを知りたくない人は閲覧注意です。

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目次

広瀬佑一郎【ひろせゆういちろう】実在モデルは広井勇で名教館出身?その理由は?

池田蘭光【いけだらんこう】モデルは伊藤蘭林で名教館の教授

広瀬佑一郎とは?

まずは、広瀬佑一郎についてのご紹介です。

広瀬佑一郎役の子役キャストは岩田琉生くんですが、大人になった広瀬佑一郎は俳優の中村蒼さんが演じることがわかっています。

北海道で土木工学を学び、今は工部省で鉄道を通す仕事をしていると言う役柄です。

学問所・名教館に通うことになった万太郎が出会ったのが武士の家の広瀬佑一郎。

名教館は、基本的に武士の家の子供たちが通っていた学問所。

武士ではない万太郎たちは珍しく、武士たちは清貧な暮らしぶりでしたが、裕福そうな万太郎が気に入らなかった武士の子供たち。

昼休みに昼食を食べている万太郎たちの前に現れたのが広瀬佑一郎でした。

そして万太郎に竹刀を突き付けてきて剣術の稽古をすると言います。

広瀬佑一郎は文武両道に抜きんでていました。万太郎とは正反対のタイプ。逃げそびれた万太郎が竹刀を打ち込まれてしまいますが、駆け付けた竹雄にかばわれて、難を逃れます。

しかし泣きながら帰る万太郎。このことがきかっけで、名教館を辞めたいと思いますが、祖母のタキに行くように言われ、怒られ渋々通い・・・というT根会です。

広瀬佑一郎のモデルは広井勇で名教館出身?

広瀬佑一郎の人物紹介や、今後のネタバレから、広瀬佑一郎のモデルは土木工学者の広井勇さんでは?と思われます。

広井勇さんと広瀬佑一郎さんの共通点のいくつかをご紹介します。

・名教館出身(土佐国佐川村出身)

・北海道で土木工学を学んだ

・9歳のときに父と死別し、11歳で叔父のいる東京へ行く

廣井勇さんは、1862年生まれで、牧野富太郎さんが1862年生まれと2人はなんと同い年なんです。

牧野富太郎さんは、1873年くらいから、名教館で学び始めたことがわかっていますが、廣井勇さんは1875年に父親と死別したことから、土佐を離れて東京に行っています。

おそらく1875年までは、名教館で学んだと思われるので、牧野富太郎さんと廣井勇さんは、顔見知り、交流があったと思います。

しかし牧野富太郎さんの生涯が書かれている何冊かの書籍を確認したのですが、廣井勇さんとの交流があったことは記載されていません。

2人が今後、元学友として、関係性が深まっていくのは、ドラマオリジナルだと思われます。

また、広井勇さんも広瀬佑一郎と同様に、北海道の札幌農学校に進学し、そのあと、工部省に入省します。

ここまで共通点があるので、おそらく広井勇さんが、モデルかと思われます。

以降では、そんな廣井勇さんについてご紹介していきます。

広瀬佑一郎【ひろせゆういちろう】モデルは広井勇は港湾工学の父と呼ばれた土木工学者

廣井勇さんは、「港湾工学の父」と呼ばれた土木工学者です。

1862年に土佐国佐川村で土佐藩御納戸役を務める広井喜十郎の長男として誕生。

同世代の牧野富太郎さんが通った池田蘭光のモデルの伊藤蘭林さんが教授の「名教館」で幼いころから学びます。

ちなみに廣井勇さんの曽祖父・広井遊冥さんは名教館で儒学や和算を教えていて、伊藤蘭林は弟子だったそうです。

また、祖父の勘左衛門さんも儒学者で、父親の喜十郎さんは遊冥さんから算術を伝授され、藩の御納戸役(金品の出納などを担当)として勤務していました。

9歳のときに父親と死別し、11歳で上京し、叔父である男爵片岡利和の邸宅に書生として住み込みながら英語、数学などの私塾に通いました。

そして1874年(明治7)に、廣井さんは難関の東京外国語学校英語科の最下級に、最年少の13歳で合格。しかし工学に関心があった広井さんは退学し、難関だった工部大学校予科に転入します。

16歳のとき、全額官費で生活費も支給されるという札幌農学校(現在の北海道大学)に入学し土木工学、数学、測量術、物理学などを学びます。

ちなみに、廣井さんの入学時には、初代教頭だったクラークはすでに「ボーイズ・ビー・アンビシャス」という言葉を残して帰国していて、現在の札幌市時計台(旧札幌農学校演武場)の設計者である土木技師・ホイラーが教頭になっていました。

札幌農学校は、官費で入学した者は、卒業後は北海道に在住し開拓使で5年間働くことが条件だったことから、卒業後は開拓使として北海道初の鉄道として建設された幌内鉄道(小樽〜三笠)沿線の小さな橋の設計を担当します。

しかし1882年(明治15)に開拓使が廃止されると工部省に移り、鉄道局で日本鉄道会社の東京-高崎間建設工事の監督として、荒川橋梁の架設にあります。

また1883年(明治16)には節約生活で貯めたお金で、土木技術の先進国で学びたいという夢を実現させるべくアメリカ渡航を果たします。

アメリカで働きながら橋梁、鉄道工学を学び、弱冠27歳で英文の橋梁専門書を発行し、アメリカで高い評価を得て活用されます。そして1887(明治20)年に札幌農学校から、新設が決まった工学科の主任教授への就任を要請され帰国。

助教として、ドイツ留学をし、工科大学で土木工学等の学位(土木工師)を取得。1889年(明治22)に帰国し、当時28歳という若き教授として札幌農学校へ。1890年(明治23)から北海道炭礦鉄道の嘱託で橋梁の設計を担当。さらに北海道庁の技師も兼任するなど、忙しい時期でした。

以降も多くの功績を残した広井さん。北海道小樽港建設では、責任者として従事し、日本初のコンクリート製防波堤の設計を担当。この時の堤防は完成から100年以上たった今でも、日本海の荒波から小樽港を守っています。

そして稚内港、函館港、釧路港、留萌港といった道内港湾の整備はもちろん、渡島水電による大沼水力発電所(函館市)、最初期の鉄筋コンクリート橋梁である広瀬橋(仙台市)、関東地方初の商業用ダムとして鬼怒川水力電気が建設した黒部ダム(日光市)など、多くの土木工事で設計指導にあたりました。

またプライベートでは、30歳でご結婚され、生涯に6人のお子さんをもうけたそうです。

広瀬佑一郎【ひろせゆういちろう】の今後のネタバレ!東京で万太郎と再会!

広瀬佑一郎の今後わかっているネタバレをご紹介です。

万太郎は、池田蘭光から学ぶことの楽しさ、必要性を聞いて、名教館での勉強にのめりこんでいくようになります。

しかし、国の制度で小学校ができることになり名教館は廃校になることに。

そして池田蘭光は佐川を去ることになり、最後に万太郎、広瀬佑一郎、蘭光と3人で一泊旅行に出かけます。

この一泊旅行で広瀬佑一郎は万太郎に、9歳で父親と死別したことなどを話し2人は距離を縮めていくのでした。

しかし、広瀬佑一郎は東京で役人をしている叔父の元に行くために上京してしまいます。

そして、大人になった万太郎と広瀬佑一郎は再会することになります。

祖母のタキに、実家の峰屋を継がないこと、植物学の専念することを宣言し、上京した万太郎は広瀬佑一郎と再会します。

広瀬佑一郎は札幌農学校で土木工学を学んで、そのあと東京に戻り、工部省で鉄道を通す仕事をしていました。

そして万太郎はそんな広瀬佑一郎の叔父の家に下宿させてもらうことになっていて、大量の植物の標本を送っていたのですが、標本を処分しないと下宿をできないと言われ、新しい下宿先を探す・・・と言う展開です。

広瀬佑一郎に関してわかっているネタバレはここまでですが、おそらく万太郎が東京に行ってからは、時々登場して交流を深めていくのでは?と思います。

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