世良(桐谷健太)のまさかの裏切り!
で、びっくりしちゃった今日の朝ドラ「まんぷく」。
しかも売上金の半分も横取りするなんて、ちょっと酷くないですか!?
公式ツイッターによると、当時の3千円は今でいう100万円くらいだそうです!
怒りも冷めやりませんが、当時の塩はどのように販売されていたのでしょうか?
今回は当時実際におこなわれていた、塩の専売制についてまとめてみました。
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さらに! ムカついた方も多かったと思いますが(^^;; 世良の裏切りについても今後のネタバレしちゃいます。
萬平(長谷川博己)や福子(安藤サクラ)は、世良の裏切りに気づくのでしょうか?
原作のネタバレあるので、閲覧注意です。
実際の塩作りにおける当時の専売制とは?
たちばな塩業のモデルは?まんぷく安藤百福の塩つくりはドラマと違う?
塩の生産は明治以降ずっと国の専売制で勝手に作ることは禁じられていました。
というのも1905年に塩専売制という制度ができたからです。
江戸時代には瀬戸内の塩田で全国のおよそ8割という塩を作っていたそうですが、明治になって開国すると、海外から安くて質の高い塩が入って来るようになり、政府としても日本の塩業の今後についていろいろ検討。
その頃日露戦争が始まり、塩業の技術向上と国の財政収入の確保のため導入されたのが「専売制度」でした。
塩の他にもタバコ、アルコール、樟脳(カンフル剤の薬品などに利用される)あへんなどに導入されています。
ところが専売制を実施後も塩の価格は不安定を続けたため、政府は塩の価格を引き下げることに。
人間にとってなくてはならない塩。 こうやって庶民の生活を守っていたんですね。
そして塩の卸業者や小売人を指定、生産性が低い塩田は廃止されました。
ですが塩による国への収益も想像より低く、かといって塩の価格をあげるわけにもいかず。。。
そこで政府は、塩の専売制度に関しては利益を考えず「公益専売」として再スタート、1997年に廃止されるまで95年に渡り継続されました。
太平洋戦争が始まると塩の生産が減り、輸入も困難となったため、1942年に「自家用塩制度」という法律が施行され、非常手段としての塩の生産が認められました。
というのも塩が配給制となり、簡単に手に入らなくなったのです。
ドラマと同じなんですね。 わたしも味の薄いラーメン、食べたくありません!
百福のアイデアは多くの人に喜んでもらえる上に、国の方針にも沿った素晴らしい事業としてスタートしたのです。
ですが当時自家製で作られた塩は、あくまでも「自給」が目的であり「販売」をすることは許されず、闇市で許可なく高額で取引されていたとか・・・。
史実でも安藤百福さん(萬平のモデル)は塩を実際に作ってはいましたが、販売はしておらずご近所に無料で配っていたそうです。
そして戦後ようやく生産量や輸入が元に戻り、「自家用塩制度」は廃止、まもなく配給制も廃止となり塩は自由販売されるようになりました。
こちらの本にもこの部分が書かれています。
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また萬平のモデルである安藤百福さんについては、こちらにも詳しく掲載されています。
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まんぷく塩作りのプチ舞台裏とは?
塩作りは実話?まんぷく製塩は安藤百福も塩軍団の若者を集めた?
現在ドラマは萬平の塩作りの許可がおりて、専売局で買い取ってもらえるようになり、会社名も「たちばな塩業」となりましたね。
このあたりの史実がとてもわかりにくく、制作側は苦労したそうです。
戦後の混乱ということもあり、この頃法律すらコロコロ変わる時代。
闇業者なども多く、実際には塩がどのように扱われていたのかは、それぞれの専門家に聞いても決定的な答えは出なかったといいます。
なので脚本家の福田靖さんと打ち合わせをしながらドラマを作っていき、本格的な塩作りのウンチクなどを取り混ぜたドラマになったそうです。
ちなみに塩作りの方は実際に安藤百福さんが塩作りをしていた写真などを、赤穂の製塩業の人に見てもらうと、あの鉄板に海水を流し込む作業はとても理にかなっているそうです(^ ^)
さすが安藤百福さん!
もし今後塩が配給制になるようなことがあったら(^^;;ぜひわたしも自家製の塩を作ろうと思います。
日本の塩作りの歴史とは?
日本はこれまでもずっと海水から塩を作ってきました。
萬平の作り方を見て「ただ煮詰めていけば塩ができるんじゃないの?」と疑問に思いませんでしたか?
それでも塩はできますが、高温多湿の日本では水を蒸発させるのにかなりのコストがかかってしまいます。
そのため一度煮詰めて塩分の濃い塩水を作ってから、塩の結晶を取り出すというやり方がおこなわれていました。
当然塩の製造も進化はしていますが、この基本は今でも変わっていないそうです。
このやり方を発明した人ってすごくないですか?
具体的な塩作りですが、江戸時代から昭和の初期、一部では昭和の中頃までやっていた方法が「入浜式塩田」と呼ばれるものです。
人力を使わず、海の満ち引きを利用して海水を取り込み、太陽熱と風の力で水分を蒸発、そうすると砂の上に塩分が付着します。
その砂を集めて海水をかけると塩分が溶けて鹹水(かんすい)ができます。
鹹水とは塩分濃度の高い塩水のこと。
この鹹水を煮詰めれば塩ができます(^ ^)
原理は萬平がやっていることと同じですね。
その後塩作りは、鹹水を温める余熱釜がついた鉄釜が普及、次には真空式の立釜というようにどんどん進化し、人手を使わない製造に変わっていきました。
そして1972年にイオンの性質を利用したイオン膜が普及。
これは陽イオンと陰イオンに分けて鹹水を作り出す、という装置です。
そして1905年から施行されていた塩専売法が廃止されたのが1997年。
この間に政府もいろいろと塩作りにおける技術を、全国に伝えたりもしたといいます。
現在ではいろいろな方法で塩作りが行われているそうです。
確かにいろんな塩が増えましたよね〜。
どれを選んだらいいのか迷ってしまうくらいいろんな塩が陳列棚に並んでいます。
50年以上前に比べると、30倍も効率的に塩が作られているので、質のいい塩が安く手に入るようになったそうです(^ ^)
技術の進化と、製造者たちの努力に敬意を払いたいと思います!
まんぷくでこれから世良は塩を闇市に売りに行くの?
塩軍団キャスト一覧!まんぷくたちばな塩業15人の俳優陣画像まとめ
さて、それでは気になる世良についてネタバレしましょう!
ネタバレです。
世良は萬平たちがあんなに苦労して作った塩を、本当に闇市に売りにいくのでしょうか?
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行きます!!
みんなが文句を言いつつ(笑)がんばってがんばって作った塩。
それを善意で(?)専売局まで世良(桐谷健太)が届けてくれました。
世良が持ち帰って来る売上金は3000円(今でいう100万円くらい)のはずでしたが、実際に持ってきたのは半額の1500円(T . T)
世良が言うには、鉄板のサビを落とさなかったことから出た茶色い塩が混ざっていたというもの。
萬平は塩軍団に気をつけるように指示をしていましたが、少しくらいなら・・・と詰めてしまいましたとまさかの塩軍団の告白(T . T)
思わず萬平は拳を振り上げましたが・・・。
平謝りする従業員を目にすると、萬平はそれ以上怒りませんでしたが、ちょっと怖かったですよね萬平さん(T . T)
そんないざこざを尻目に戻って行く世良は、車に乗った後「悪いなぁ、僕も金にこまってるんや」とつぶやきます。
おいおい! お金に困ったからといって、人のもの盗んでいいんかい!
とみなさん突っ込んだことでしょう。
そのおかげで従業員の給料も少なく、苛立っている岡(中尾明慶)は暴力騒ぎまで起こしてしまいました。。。(T . T)
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ここまでは放送された内容ですが、まだ世良は闇業者には売っていません。
まず世良は萬平にこの話を持ちかけます。
品質が落ちても色がついてても、闇市で売れば必ず儲かりまっせ
萬平はさらなる塩のグレードを上げるために命をかけたところです。
こんな誘いには当然見向きもしません。
ここからさらに手間暇をかけた、塩軍団による塩作りが始まりました。
神部さんに誘われ、塩作りのために泉大津にやってきた若者達。いつしか現場で彼らはこう呼ばれるようになりました。“ #塩軍団 ” と
戦争を経験し、それぞれの事情や夢を背負い、萬平さんの元に集まった個性豊かな彼らの中から、皆さんの推しメン( #お塩メン )を見つけて下さい!#まんぷく #朝ドラ pic.twitter.com/nOf0mKFu6O
— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2018年11月7日
そして迎えた2回目の納品。
世良が持ってきた金額は・・・
今度は4000円でした!
最高の塩だと評価された、と世良は萬平に手渡し、塩軍団もみんな喜びました(^ ^)
ところが・・・
塩軍団のひとりが世良を闇市で見かけたと言い出し、世良はもしかして闇業者に塩を売ったんじゃ???という話題に。
自分の友人を疑われ、ちょっと気分を害した萬平ですが、そこはさすが武士の娘、鈴(松坂慶子)は直接専売局に問い合わせをしました。
ぬぁにぃをしているのぉー!!
みなのもの、出合え! 出合えぇーー!!#武士の娘 があふれ出てるー!#まんぷく #朝ドラ #松坂慶子 pic.twitter.com/JTY4RcjRxZ— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2018年10月31日
するとどうでしょう!
やはり世良は一部の塩しか専売局に届けていなかったのです!
次に動いたのは福子(安藤サクラ)、さすが武士の孫です(笑)
さっそく闇市に行き、世良が塩を売った相手を突き止めました。
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ここは世良と直接話をしなければ! と思った福子は世良を探します。
世良は大阪商工会の定例会に出ているとのこと、さっそくその会場に向かいました。
世良を追いかけて部屋に向かうと、なんとそこには以前萬平の釈放に一肌脱いでくれた三田村会長(橋爪功)も一緒に!
【 #まんぷく キャストポスターシリーズ】
ぃよっ!大阪経済界の総大将! 萬平さんを助けてくださってありがとうございます!
三田村亮蔵( #橋爪功 さん)のポスターカットです。橋爪さんが晩酌には欠かせないとおっしゃるカマボコと一緒に。
表面に焼き目がついた関西風です!#朝ドラ pic.twitter.com/uVkxkY1MdX— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2018年10月18日
福子は前回のお礼を言い、今塩を作っていることを説明しました。
すると三田村会長までもが「質を落として塩を量産したほうが儲かる」なんて言い出します。
福子はこう言いました。
主人は最上級の塩しか作りません。
品質だけは絶対に譲らないんです。
そして闇業者に売ることも絶対にしません!!
世の中の役にたつ仕事をしたいんです。
ここでちょっと後ろめたい感じになる世良。
すると三田村会長は福子の話に感動し、なんと萬平に3万円もの大金を出資したいと言い出します!
3万円といえば、今でいう1千万!? さすが太っ腹の三田村会長、出す金額が違います。
そこにいた調子のいい世良も、財布のお金を全部福子に渡し、「僕も投資します!」
おいおい、それ、前に萬平からくすねたお金やあらしませんの?
そんなやりとりがあり、家に戻って萬平に報告すると、驚きつつも萬平も鈴も大喜び。
さらに!
わたし 妊娠しました!
という福子の報告にさらにその場が湧き上がったのはいうまでもありません。
ここまでが世良の裏切り行為に関するネタバレでした。
いかがでしたでしょうか。
許せない!!
と思った方も多いと思いますが、今後も世良と萬平は深く関わっていくことになります。
もうこんな裏切りはしないでもらいたいですね。
まとめ
まんぷく岡幸助【おかこうすけ】役は中尾明慶!取り直し話題作など出演ドラマ一覧は?
塩作りにおける専売制とは、生活に欠かせない塩の生産を守るためと、当時戦争が始まった国の財政の助けにするために設けられた制度でした。
結局戦争が始まると塩が不足し、「自家用塩制度」ができますが、世良のように闇市で高く売りつける人たちが横行。
塩を安く提供できるようにと、利益を考えない「公益専売」へと制度が変わりました。
いろいろと姿形を変えてきたこの「専売制」は1997年、95年の歴史に幕を閉じ、現在は自由に塩が販売できています。
戦後の混乱期に世良くらい逞しくないと、世の中渡っていくのも大変だったのかもしれませんが、友人を裏切っちゃあダメですよね。
世良には今後しっかりと罪滅ぼしをしていただきたいと思います(^ ^)