最終回まであと1話。既に「まんぷくロス」の人も多いと噂のNHK朝ドラ「まんぷく」。
紆余曲折ありすぎた福ちゃんと萬平さんのストーリーも、もう終わりです。
そんな中、萬平さんの最後の発明「まんぷくヌードル」を売り出すために、若者たちをターゲットにすべく「歩行者天国」でまんぷくヌードルを売ることに。
このエピソードですが「まんぷくヌードル」のモデルになった「カップヌードル」も同じように歩行者天国で売り出しをしたのでしょうか?
今回は朝ドラ「まんぷく」で「まんぷくヌードル」のモデルになったカップヌードルの歩行者天国の実話についてまとめていきます。
またカップヌードル大ヒットの裏にはどうやら浅間山山荘事件があったようです。この辺りもご紹介します。
カップヌードルも最初は売れなかった?実話?
「まんぷくヌードル」を苦労しながらも完成させた萬平さんたちでしたが、自信があったのに、なぜか売れない・・・。
まんぷくヌードルの本当の価値がわかるのは頭のやわらかい若い人!
福ちゃんの頭にずっと引っ掛かっていたことは、今アピールすべき購買層がどこにあるのかということでした。ひとりマーケティングリサーチや、食べ歩き売り込みの成果がでましたね!#まんぷく #朝ドラ #安藤サクラ #長谷川博己 pic.twitter.com/Pg1HeJubWn
— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2019年3月28日
カップヌードルはどうだったのでしょうか?
朝ドラ「まんぷく」は実話をかなり忠実に再現していました。
以下、最終週のあらすじです。
実際も萬平さんのモデルになった安藤百福さんも苦労して発明したカップヌードルを自信の商品でした。
試食した人達は味については、絶賛したものの、少しすると表情を曇らせます。
予想に反して、反応は良くありませんでした。
マスコミの評価も辛辣で「屋外のレジャーに便利なキワモノ」と書かれたりしました。
問屋の反応も良くなく、袋入り麺が25円で売られていたのに、100円と言う価格は高いと言います。
「まんぷく」でも同じように描かれていましたが、実際も同じでした。
積極的に商品を売ろうとする問屋はなく・・・実際に注文が来なかったことから、正規の販売ルートが閉ざされます。
もちろん、諦めない百福さんは、新たな流通ルートを開拓すべく戦略を練ります。それだけ、自分の発明に自信を持っていたんですね。
カップヌードルを歩行者天国で若者に試食販売!
朝ドラ「まんぷく」最終回のメインとなる歩行者天国
いよいよ明日は最終話!!!!
まんぷくヌードルは売れるんでしょうか!
1970年当時の歩行者天国を再現した大規模ロケのシーンも楽しみです。
明日は絶対、寝坊しません(笑)
てへ。#まんぷく #朝ドラ pic.twitter.com/11Bl7qoPl1— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2019年3月28日
カップーヌードルの発売後の1971年の11月。百福さんも消費者の反応を確かめるため、東京の銀座の歩行者天国で試食販売を行いました。
銀座と言えば、今でも週末に歩行者天国を行っていますね。
銀座といえば、今も昔も流行の最先端の町であり、かつて百福さんを訪ねたこともある実業家藤田田がマクドナルド1号店を4か月前にオープンさせたばかりで、完璧な舞台となっていあました。
「いい商品は必ず世の中が気づく」と言う確信があった百福さんは先入観にとらわれず自由を謳歌する若者たちこそカップヌードルに飛びつくはずだと信じていました。
最初はあまり興味を示そうとしなかった若者たちでしたが、1人、また1人と試食を始めるとあっという間に大勢の人でごった返します。
ジーンズやミニスカート姿の若者が夢中でカップヌードルを食べました。
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屋外で立って食べるなんてマナー違反だと目くじらを立てるものなどいません。
新しい商品は新しい感覚の持ち主たちを喜ばせて、飛ぶような勢いで2万食がさばけます。
百福さんの息子である宏基さんは父親をこう称賛しました「妥協のない製品を2度も作り上げた。いきなり究極の形にワープしてしまうその発想力はとても凡人に真似できることではない」。
息子からここまで称賛される父親で、そんなにいないですよね^^;
そして百福さんの発想力はすごいとエピソードがさらにあります。
カップヌードルを店に置いてもらえないのであれば、お湯が出る専用の自動販売機を作ることにしました。
当時は給湯設備のある自動販売機はなかったため専門のメーカーと共同開発。
給湯販売は食品衛生法のうえでは、飲食業営業にあたるため、凡人ならばそこで開発を断念するところです。
しかし百福さんは、東京都衛生局と都議会に条例を作ってもらうなどして、販売を可能にしたんです!!!
給湯設備つき自動販売機第1号は、大手町の日本経済新聞東京本社の食堂脇の置かれ、その後1年間で設置台数は2万台に増えました。
カップヌードルは便利で美味しい言う評判は次第に口コミで広まります。
浅間山山荘事件でカップヌードルが大ヒット
百福さんの発想力で、次第にカップヌードルの評判は広まっていきましたが、大ヒットとはいきません。
その大ヒットの大きなきっかけになったのが「浅間山山荘事件」です。
「浅間山山荘事件」とは、1972年2月に起きた、学生運動出身者で構成された連合赤軍メンバーによって起こされた歴史的事件。
連合赤軍が寒い冬の雪山である浅間山に立てこもり、その様子をリアルタイムで全国中継でテレビが伝えた歴史的事件です。
テレビ中継を見ていた百福さんは「あっ」と息をのんだそうです。
雪の中凍えそうになりながら、職務にあたっていた警視庁の機動隊員が、立ったまま食事をとっている風景がテレビに映ります。
彼らの手には何と湯気が立ち上るカップラーメンが握られていたのでした。
直後、本社の電話が鳴り響きました。他の県警や報道陣からも「うちにすぐ送ってくれ!」と要請が。
一般の人からの問い合わせも殺到します
この1件でカップヌードルが爆発的に売れ始めます。
ちなみに歩行者天国の試食会はこの事件の3ヶ月前のこと。
予め、歩行者天国での評判を高めておいてからの、この事件。じわじわ来ていたカップヌードル人気の起爆剤になったようです。
まとめ
朝ドラ「まんぷく」は安藤百福さんの実話をかなり忠実に再現しています。
もちろん、オリジナル要素も多いですが、このドラマを通して安藤百福さんの偉大さを知った人も多かったと思います。
最終回の歩行者天国からの、結末を楽しみにしていてください。