【八月の声を運ぶ男】原作ネタバレと実在モデル!吉野さんは嘘の証言だった?

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本木雅弘さん主演で2025年8月13日放送のNHK戦後80年ドラマ「八月の声を運ぶ男」は被爆者の声を集め続けたジャーナリストの実話に基づく数奇な出会いの物語です原作ネタバレとは?

「八月の声を運ぶ男」原作ネタバレやあらすじ、キャスト、脚本家、実話モデルについてご紹介します。吉野さんは嘘の証言だった?

目次

【八月の声を運ぶ男】原作や実在モデルとは?

原作は実話を元にした物語

「八月の声を運ぶ男」原作(公式サイトでは原案)は、長崎のジャーナリスト伊藤明彦さんの著書『未来からの遺言ーある被爆者体験の伝記』です。

Amazonのレビューを見ていただくとわかると思いますが、かなり評価の高い作品です。

引用元:Amazon

長崎に暮らし、日本全国を渡り歩いて被爆者の声を集め続けたジャーナリスト伊藤明彦さんの実話を元に、原爆によってもたらされた数奇な出会いを描いた作品。

原爆投下から80年、被爆者たちの「声」が問いかける、私たちへのメッセージです。

吉野啓二さん(仮名)が語った被爆者としての半生は、きわめて具体的で未曽有の衝撃力を備えていた。だが感動的なその証言の中に大きな謎が含まれていたことが判明する。果たして吉野さんは幻を語ったのか。被爆者の声を生涯記録し続けた著者が、吉野さんの軌跡に寄り添い、被爆者とは何かを根底から問い直した衝撃の一冊。

引用元:Amazon

長く再版を望む声が多かったこの作品。ついに2025年7月に復刊されました!

実在モデル・伊藤明彦(いとう・あきひこ)とは

1936―2009年.ジャーナリスト
東京都生まれ.1945年長崎市にて入市被爆.早稲田大学卒業後,長崎放送に勤務しラジオ番組「被爆を語る」を制作.71年同社を退社。
自費で被爆証言取材活動を続け1003名の音声証言を基に作成したテープ・CDを全国の資料館・図書館に寄贈(その証言は「被爆者の声」で聴取可能).晩年はビデオによる被爆証言の取材に従事.
2006年,日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞特別賞受賞.2008年,吉川英治文化賞受賞.主著『原子野の「ヨブ記」』.

引用元 Amazon

今回、本木雅弘さんが演じる主人公のモデルだと思われるのは、実在の伊藤明彦さん。

伊藤明彦さんはご両親が長崎で被爆した被爆二世です。

長崎放送退社後、東京に拠点を移し「被爆者の声を記録する会」を立ち上げました。

夜警や皿洗いなど早朝・深夜のパート労働などをされながら、全国の被爆者を訪ね歩きます。

1971年から79年の間に2000人を訪問し、1003人もの被爆者の声を録音されます。

これは平均すると、3日に2人というペース!ですがときには厳しい言葉で追い返されることも。

すべて自費で寝袋を持ち歩き、ご自身より貧乏な被爆者に会ったことがなかった、といいます。

このテープを基に、音声作品の編集制作をされ、オープンリールやカセットテープで「被爆を語る」を作り、全国の図書館や平和資料館に寄贈されました。

2006年には「ヒロシマ ナガサキ 私たちは忘れない」(CD9枚組)を制作し,全国の多くの平和運動団体,図書館,資料館等に寄贈。

このように伊藤明彦さんは、原爆被爆者の声を記録し、保存するという仕事に人生を駆け抜けた人物です。

脚本家

「八月の声を運ぶ男」脚本家は池端俊策(いけはた・しゅんさく)さん。

公式サイトには「脚本」ではなく「作」とありました。

池端俊策さんは1946年広島出身。今村昌平監督の脚本助手を経て、脚本家になられました。

テレビドラマ脚本『私を深く埋めて』(TBS)『羽田浦地図』(NHK)『危険な年ごろ』(読売テレビ)の三作品で第3回向田邦子賞、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞し脚光を浴びます。

紫綬褒章や旭日小綬章なども受賞。代表作に『太平記』『聖徳太子』『帽子』などがあります。

近年では大河ドラマ「麒麟がくる」「破獄」「夏目漱石の妻」などを手がけました。

コメント

僕が生まれ育ったのは、広島市から少し離れた呉市です。小学生の頃、同級生で身体が弱く体育の時間には決まって保健室で寝ている性格のやさしい女の子がいました。後になってその母親が広島で原爆に被爆していて、その子は胎内被爆者なのだと分かりました。
そのことを、本人も言いませんでしたし、回りの人も黙っていました。
大きな不幸を背負った人は寡黙なのだと、後になって思いました。しかし、その子の不幸は、実は人類が背負った大きな不幸そのものに直結していたのです。
このドラマは、そういう寡黙な人達千人余りの声を録音し後世に残そうと奔走した人物の切実で不思議な体験を描くものです。

引用元 公式サイト

【八月の声を運ぶ男】原作ネタバレ!吉野さんは嘘の証言だったかミステリー要素も!

伊藤明彦さんが録音された、1003人もの被爆者のなかで、もっとも印象に残った一人について書かれたノンフィクション『未来からの遺言─ある被爆者体験の伝記』。

長崎で被爆し原爆症に

物語の主人公は、長崎で被爆した吉野啓二さん(仮名)です。ドラマでは阿部サダヲさんが演じます。

小柄で重度の吃音があり、長崎の爆心地近くで被爆され、ご両親は即死。7人の兄弟で生き残ったのは、吉野さんの姉ひとりだけでした。

まだ幼かったふたりは生活に苦しみます。

原爆症で寝てばかりいた吉野さんのため、姉は学校を諦め働いていました。

ですが数年後、姉も原爆症と思われる病状で亡くなってしまいます。

その後吉野さんは数えきれないほどの病気と闘い、生活保護で暮らしてきたといいます。

絶望の被爆体験を記録

そんな被爆体験を記録したいと思った伊藤明彦さんは、吉野さんの了解のもと三日間にわたり聞き取りをしました。

吉野さんは防空壕に入り助かりましたが、それでも助からなかった母、そして父親は黒焦げの遺体で見つかります。

救護所の光景は地獄のようです。

急性放射能障害により危篤状態だった吉野さんを、姉の早苗さんが見つけてくれました。

寝たきりとなった吉野さんを支え続けた早苗さんは、ときに喧嘩をしながらも、仕事をしながら必死の思いで看病を続けます。

ですが早苗さんの原爆症は急激に悪化し、24歳で亡くなってしまいました。

葬式に来てくれる人もほとんどいません。

吉野さんはなんとか這い上がろうと、苦しみに満ちた人生の中、努力され続けてきました。

そのような吉野さんの証言は、伊藤明彦さんの心を揺さぶります。

吉野さんは嘘の証言だったかミステリー要素も!

被爆者だからこそ、原爆を否定する思想を育んできた吉野さん。

その吉野さんの証言を、多くの人に聞いてもらいたいと思ったのです。

ですが吉野さんの証言に、疑問が湧いてきた伊藤明彦さん。吉野さんの証言が事実であるのか、確証を得たいと思うようになりました。

吉野さんの生々しい証言は、のちに事実とは違うことが含まれている・・・ということが判明していきます。嘘をついていた??

戦争・原爆をテーマにしていて、ミステリー要素もある展開です。

人が語る経験談の内容が一部変わってしまうことはあり、時間が経つにつれて記憶違いや、記憶が書き直されることは往々にしてあります。

伊藤明彦さんはそれを捏造とは呼びません。

吉野さんは被爆者手帳も持ち、入退院も繰り返しながら、聞く者に響く被曝の「物語」を語り、「生き甲斐は社会を変革することだ」といって反対運動にも参加していました。

吉野さんを突き動かしていたものとは?原爆によって人間が奪われたものは何なのか?という点を追求していきます。

被爆者とは?被爆体験とは?原子爆弾と人間との関係とは?

戦争が人生にどれだけ影響を与えるのか?をも考えさせられる内容です。

ドラマ「八月の声を運ぶ男」あらすじ!

高度経済成長を遂げた1972年の日本。もはや戦後ではない。日本人の誰もが豊かさを追い求めていた。その時代のすう勢に逆らうかのように、長崎の放送局出身のジャーナリスト・辻原保(本木雅弘)は被爆者の声を集め出す。しかし、当時はまだ原子爆弾の被害は生々しく、被爆者体験はそもそも語るべきものではなかった。そんな時代での被爆者体験の録音、それは周囲からも理解されない「孤独で」過酷な作業だった。
その最中、辻原は一人の被爆者・九野和平と運命的な出会いを果たす。九野が語る「声」に心を激しく揺さぶられる辻原。この「声」を伝えていきたい。一方で、その「声」は多くの謎にも満ちていた。
これは原子爆弾が投下されて数十年経ったのちになっても、なお被爆の劫(ごう)火に灼(や)かれ続けたふたりの男のふしぎな出会いを描いた、事実に基づく物語である。

引用元 公式サイト

背景と主人公

物語の舞台は、1972年の高度経済成長期の日本。表面上は「戦後」を過ぎ、市民が豊かさに満ちた時代となりつつありました。そのような熱気とは裏腹に、あるジャーナリストだけは被爆の“現在性”を見据えていました。長崎の放送局出身で、モデルとなった伊藤明彦さんを「辻原保」として演じるのは、本木雅弘さん。辻原は録音機材を抱えて、日本各地を訪問し、被爆者の生の声を集める孤高の旅に身を投じます

声を録る孤独な使命

当時、被爆体験はタブー視され、人々が口にすることすら困難な風潮がありました。そんな中、他者からの理解は得られず、まさに“孤独”な任務。それでも辻原は、原子爆弾によって負わされた心の傷と向き合うため、録音の作業を続けます

出会いと謎

ある日、辻原は被爆者・九野和平と出会います。彼の声に触れた瞬間、辻原の心は強く揺れます。その声には、ただの記憶ではなく、語られることで初めて意味を帯びる魂の声がありました。しかし、その声は謎に満ちており、ただ記録するだけでは終わらせない、この作品の核心へと導いていきます。

「八月の声を運ぶ男」の製作スタッフ

ドラマ制作チームの意図

演出の柴田岳志さんが強調するのは、被爆者1003人分の録音を独力で遂行したという事実。肉声としての語りには、息づかいや肌の感触までも伝えたいという強い思いが込められています

プロデューサー・松本太一致さんは、原案に基づきドラマ化することで、「語りえぬもの」を映像として丁寧に編み上げ、世代を超えて被爆者の声を届けるダイナミズムを信じていると語ります

 

八月の声を運ぶ男キャスト出演者は?

辻原保:本木 雅弘

長崎の放送局出身のフリージャーナリスト。東京を拠点に重い録音機を抱えて全国に散らばる被爆者を尋ね歩き、被爆者体験を集めている。断られることも多く、活動意義を見失うこともしばしば。そんな中、九野と運命的な出会いを果たす。

コメント

「いわば死者の白骨の上で安穏な経済生活を送りながら、彼らが陥った運命について関心を抱かないとすれば、私はどこかしら人間らしくありません」伊藤さんは冬空にまたたく星を見上げ、魂の声を集める覚悟を決めました。数値化できない肉声に感じ入り、寄り添い、「被爆の実相」に考察を重ねる日々、、読み人知らずの歌や説話が現代にも響くのは、無名であってもその人間の息づかいが心を動かすからです。同じくこれらの肉声を、人類共有の財産として、被爆者体験を結晶化させることが、伊藤さんの密かなる野心でした。普遍の思いを込めた、池端先生のさりげなくも奥深い脚本に同様の野望を感じています。私自身も大きなうねりを生む歯車のひとつになるべく真摯に取り組みたいと思います。

1981年、テレビドラマ『2年B組仙八先生』で俳優としてデビュー、翌1982年からはアイドルトリオ「シブがき隊」の一員として活躍。若かりし頃はユーモアあふれるコントにも挑戦していたという一面もあります。

1988年、グループ解散後に俳優業へ本格参入。翌1989年に初の映画主演を果たした『ファンシイダンス』で演技の幅を広げ、1991年の『シコふんじゃった。』では日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞を受賞し、その実力を確立しました

1998年にはNHK大河ドラマ『徳川慶喜』で主演を務め、2008年の『おくりびと』では企画段階から携わり、演技を通じて深い人間性を表現。日本映画として初のアカデミー賞外国語映画賞を受賞する快挙にも貢献しました

『日本のいちばん長い日』(2015年)では昭和天皇役を演じ、大きな話題に

『天空の蜂』(東野圭吾原作)、『永い言い訳』(西川美和監督)といった作品にも力強い存在感で出演を重ねています

近作では、2024年公開『海の沈黙』2025年公開の『TOUCH タッチ』**など、幅広いジャンルで活躍を継続中です

本木雅弘は、内田裕也さんと樹木希林さんの娘・内田也哉子さんと結婚し、長女・伽羅さんも女優として活動中という、いわば“演技一家”の中心にいる俳優です

また、自身主演の『おくりびと』について語ったインタビューでは、「自分には愛がない。だから愛せない」と苦しんでいた時期に、義母・希林さんから「もっと楽に生きたら?」と助言を受けたことを明かしています。そこから、納棺師の世界を学び役作りに没頭した経験や、「珍しく人間に愛情があった」と振り返る充実感など、俳優としての深い内省と成長が伝わってきます

立花ミヤ子:石橋 静河

辻原が働くキャバレーのホステス。辻原の活動に興味を示す。

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石橋静河は4歳でクラシックバレエを始め、2009年からはアメリカとカナダへダンス留学。海外での経験を経て、2013年に帰国後はコンテンポラリーダンサーとして活動しました。舞台上で培った身体表現は、その後の俳優としてのキャリアにおいても大きな魅力となっています。

2015年から俳優業をスタートし、2017年には初主演映画『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』でブルーリボン賞新人賞をはじめ、多数の新人賞を受賞。一気に注目を浴びました。
その後も、映画『きみの鳥はうたえる』『あのこは貴族』、ドラマ『東京ラブストーリー』『大豆田とわ子と三人の元夫』など、現代的な恋愛から人間模様まで幅広く演じ分けています。

舞台にも積極的に挑戦し、『未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―』『近松心中物語』などで高い評価を獲得。身体性を生かした演技は、映像とはまた違った迫力と繊細さを併せ持っています。

NHKでも幅広い役柄に挑戦。『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』や大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での演技が話題になりました。
さらに、池波正太郎生誕100年を記念したBS特集時代劇『まんぞく まんぞく』では、さわやかで芯の強い女性剣士の主人公を好演し、新境地を見せています。

九野の姉:伊東 蒼

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九野のお姉さん。九野にとって心のよりどころでもある。

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中元重子:安部 聡子

辻原が訪ねていく被爆者。被爆者体験を話すことに戸惑う。

白井三郎:奥田 洋平

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辻原が働くキャバレーの店長。辻原の賢さをかっている。

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鳥海所長:国広 富之

辻原が通う被爆者団体の所長。辻原に様々な被爆者を紹介する。

恵木幸江:尾野 真千子

辻原が通う被爆者団体の事務員。辻原に九野を紹介する。

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賀川満:田中 哲司

長崎の放送局の元同僚。辻原と同じく放送局を辞めて東京に暮らしており、久しぶりに辻原を訪ねてくる。

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九野和平:阿部 サダヲ

長崎で被爆し、重い被爆障害を抱えながらも、今を必死に生きている。辻原と運命的な出会いを果たし、自身の被爆者体験を語る。その被爆者体験は辻原の心を激しく揺さぶる。

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キャスト引用元 公式サイト

まとめ

本木雅弘さん主演NHKドラマ「八月の声を運ぶ男」原作(公式サイトでは原案とされています)は伊藤明彦さんの著書『未来からの遺言 – ある被爆者体験の伝記』です。

原作は2012年7月に刊行され、2025年7月に復刊しています。

原作者の伊藤明彦さんはジャーナリストで被爆二世。自費で被爆者証言取材を続けました。

そのおひとり、吉野さんの証言から被爆者とはなにか?を問い直した作品です。

主演は本木雅弘さん。ほかには石橋 静河さん、伊藤薫さん、尾野真千子さん、田中哲司さん、阿部サダヲさんなど豪華なキャストが揃いました!

脚本家(公式サイトでは作者)は池端俊策さん。広島出身で『夏目漱石の妻』『麒麟がくる』などを手掛けています。

放送は2025年8月13日(水)NHKにてよる10時から。ご期待ください!

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