テレビ朝日スペシャルドラマ「キッチン革命(きっちんかくめい)」が、2023年3月25日、26日に二夜連続で放送中です!
この作品は【食の革命】で日本を変えた2人の女性の物語で、第1夜にレシピの原型の生みの親の医師・香美綾子(かがみあやこ)を主人公にしたストーリーでした。
ラストでは戦争を経て、病で夫を失い、焼け野原で学校再建を決意する綾子の姿が描かれましたね。
そんな綾子の前に現れて、おむすびを渡した女性。
伊藤沙莉(いとうさいり)さんが演じていましたが、この浜崎マホが第2夜の主人公となるんですよね(^^)/
建築家の浜崎マホは、実在する古い日本式の台所からダイニングキッチンを発明した女性?
どのような展開になるか気になるところですが、モデルとなっているのは実在の建築家の浜口ミホ(はまぐち・みほ)さんと言われています。
今回はドラマ「キッチン革命」第2夜の主人公・浜崎マホ【はまざきまほ】のモデルの浜口ミホさんで実在の建築家の女性についてご紹介します。
浜崎マホ【はまざきまほ】は建築家でダイニングキッチンを発明!キッチン革命第2夜の主人公
本郷義彦のモデルは本城和彦!日本住宅公団・設計課長で建築家!
ドラマ「キッチン革命」とは?
戦前から戦後にかけての時代に“食に関わる革命”を起こして日本を変えた女性2人を2夜連続で描く本作。第1夜ではまだ家庭料理の作り方が明文化されていなかった時代に誰でも美味しく作れるレシピ作りに奮闘した医師、第2夜では狭い日本の住宅に適した“ダイニングキッチン”を発明した日本初の女性建築家が主人公に。いずれも実在の香川綾と浜口ミホをモデルに、葵わかなが医師の香美綾子、伊藤沙莉が建築家の浜崎マホを演じて主演を務めた。また薬師丸ひろ子が壮年期の綾子に扮している。
第1夜では、杉本が医師になりたいという綾子を東京に送り出す江戸時代生まれの父・横田茂雄、石田が料理上手な母親で綾子が10歳のときに急逝した横田房枝、伊東が綾子が調味料の分量や煮炊きの時間を教えてほしいと頼み込む料亭の親方・深谷辰之助、筒井が茂雄の妹で料理上手でしっかり者の横田フネ、美村が深谷の料亭で働く仲居の藤子、和田が綾子につらく当たる先輩医師の熊井、渡部が綾子を栄養学の道に導く恩人で教授の花園順三郎を演じた。
第2夜ではかつて国内の住宅不足を解消するため住宅建設を行った日本住宅公団が舞台に。マホの右腕となる設計課長・本郷義彦を成田凌が演じるのは既報の通りだ。中村が本郷の妻である栄子、戸塚がマホに感化されて理想の台所作りに燃える設計技師の津川修平、佐藤が本郷の部下で津川と同様、最初はマホを煙たがっていた倉木明夫、マホと先進的な夫婦関係を築いた建築評論家の浜崎隆二、板尾が日本住宅公団の予算を管理する執務補佐の富岡、寺島がマホたちの依頼を受ける板金工場の工場長・村木、北村が日本住宅公団で副総裁を務める鈴木仙吉に扮した。
引用元:https://natalie.mu/eiga/news/511239
「キッチン革命」は、戦前から戦後にかけての時代に“食に関わる革命”を起こして日本を変えた女性2人を2夜連続で描くドラマです。
第1夜では、誰でも美味しく作れるレシピ作りに奮闘した医師・香美綾子を葵わかなさんが演じ、壮年期を薬師丸ひろ子さんが演じましたね。
そして第2夜は主人公をバトンタッチして、伊藤沙莉さん演じる日本初の女性建築家・浜崎マホがダイニングキッチンを発明するまでの物語を描くんです!
以下、気になる第2夜のあらすじです。
1955(昭和30)年、日本住宅公団の設計課は、いつになくざわついていた。新たに公団住宅を作るにあたって、設計課長の本郷義彦(成田凌)が“お台所のマホ様”とよばれる浜崎マホ(伊藤沙莉)に設計チームのアドバイザーを依頼したためだ。マホは、日本初の女性一級建築士。海外育ちで日本の様式美を無視する曲者ともいわれていた。
初めの顔合わせで、マホはいきなり「一戸あたり13坪では狭すぎる」と公団の決定に異を唱え、従来の日本家屋で北側にあった台所を南側に置くことを提案。これまで寒い場所での苦しい作業だった“台所仕事”を快適なものにしたい、という理想からだった。
しかし、戦後日本のひっ迫した住宅事情から13坪という面積は覆らず、マホは“狭さに挑戦する”ことを決意。“妻・栄子(中村アン)のためにも素敵な台所を作りたい”という熱意を秘めた本郷とともに、理想の台所作りに向けて奔走する日々がはじまる。
狭い台所では動線の確保が困難で、料理がしづらい。そこでマホが思いついたのは、流し台の配列の変更だった。“動ける場所を広くする”のではなく、“動かないですむ”ようにする逆転の発想だった。さらに、じめじめして掃除が大変だった“ジントギ(人造石を成型して研ぎ出した素材)”の流し台を、汚れが落ちやすく、錆びないステンレスに変えることも提案。だが、国内でステンレスを生産している会社はなく、マホは住宅公団副総裁・鈴木仙吉(北村一輝)に、大型プレス機購入を直談判するが…!?
そんな中、マホが考案した流し台の配列に反対する声が上がり、それをきっかけに綾子(薬師丸ひろ子)とマホが交錯する出来事が起きて…!?
引用元:公式サイト
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今夜9時~放送 スペシャルドラマ✨#キッチン革命
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光り輝くステンレスの流し台を導入したい!
ダイニングキッチンを発明した熱い挑戦の物語!#伊藤沙莉#成田凌#薬師丸ひろ子— 2夜連続スペシャルドラマ 「キッチン革命」【テレ朝公式】 (@kitchen_kakumei) March 25, 2023
暗くて狭い日本風の台所を改めて、光り輝くステンレスの流し台を導入したい!
そんな熱い思いを抱いた建築家がダイニングキッチンを発明した熱い挑戦の物語が第2夜では描かれます。
第1夜の主人公の綾子との交流もありそうな感じなのも期待が高まりますね(^^)/
そして香美綾子にもモデルとなる医師がいたように、建築家・浜崎マホにも実在のモデルとなる女性がいます。
香美綾子【かがみあやこ】のモデルは香川綾で実在の医師でレシピを発案?
#キッチン現場カメラ:第2夜#伊藤沙莉 さん演じるマホは
日本初の女性建築家✍️大学に行ったシーンの合間で
撮影初日から
和気あいあいとした雰囲気でした✨#テレビ朝日#2夜連続スペシャルドラマ#キッチン革命/(土)、(日)よる時 夜連続 pic.twitter.com/LrYc8JSpxZ
— 2夜連続スペシャルドラマ 「キッチン革命」【テレ朝公式】 (@kitchen_kakumei) March 15, 2023
日本初の一級建築士とされている浜口ミホ(はまぐちみほ)さんです!
以降で、浜口ミホさんについてご紹介していきたいと思います。
浜崎マホ【はまざきまほ】のモデルは実在の建築家・浜口ミホ!ダイニングキッチンを発明?
1915年に中国大連で生まれた浜口ミホさん。
東京女子師範学校(現在のお茶の水女子大学)で家政学を学び、のちに東京帝国大学工学部建築学科の聴講生となります。
当時は女子の入学が認められていなかったので、あくあでも受講生という形での授業参加でした。
1939年に修了後、前川國男建築設計事務所で建築を学び、そこで出会った日本人初の建築評論家、浜口隆一さんと1941年に結婚。
旦那さんもすごい方なんですよね~。
1945年農村建築研究のため北海道に渡ったのち、1948年に浜口ミホ住宅相談所を開設しました。
1959年9月号は特集「働らきやすい台所とは」。台所事例のグラビアに続き、浜口ミホ住宅相談所「扇の要としての台所」のほか、台所の改造について今井偕子、田島良平、大塚照子が執筆。中原暢子、田中温子、為永綾子、上田フサによる座談会「公団アパートの台所を中心に」も収録しています。 pic.twitter.com/2OPFCUyO9n
— たけうち (@take_housing) October 10, 2020
1954年に女性として初の一級建築士となり、1958年に相模女子大学などで住居学講師になります。
そして浜口ミホ住宅相談所を「浜口ハウジング設計事務所」に改名し、浜口美穂建築研究所を設立し、戦後の住宅改善に尽力していくんです。
浜口ミホさんが作った住宅は、これまでの武家屋敷を手本にした日本の住宅を大きく変えるものでした。
茶の間にちゃぶ台を囲む食事が当たり前の時代に、テーブル式のダイニングキッチンを取り入れてモダンな様式にしていきます。
1955年に設立した日本住宅公団の設計課長だった本城和彦さんは、浜口ミホさんに協力を求め企画が始動。機能的な台所を採用しました。
本郷義彦のモデルは本城和彦!日本住宅公団・設計課長で建築家!
それが「公団2DK」といわれるものです。
この間取りは評判となり、アッという間に公団だけでなく、他の住宅にも続々と取り入れられて行きました。
浜口ミホさんは、ステンレスの流しを世に出して、キッチンを裏方から引き上げることで日本の住宅を大きく改めた女性と言っても過言ではないでしょう!
1988年にお亡くなるまでの間に、1000戸以上の住宅を手掛けたと言われています。
浜崎マホ【はまざきまほ】モデルの浜口ミホの女子栄養大学の武助教授との対立は実話?
ちなみに、ドラマの中でダイニングキッチンの開発で勃発した従来のやり方を主張する女子栄養大学の武保助教授と対決は実話だったようです。
1956年に女子栄養大学で10人の主婦を被験者として、実際に献立をつくって「調理時間」と「歩数」を測定する実験を実際の行ったとのこと。
その結果、「調理時間」はそれほど変わらないものの、「歩数」では27・5歩対2歩という圧倒的な差で浜口マホさんが主張するやり方が動きが少なくラクだと判明して導入が決定したという経緯があったそうなんです。
その結果、武助教授は新キッチンを奨励したとのことでした。
このエピソードはNHKの「プロジェクトX」の「ダイニングキッチン」誕生の物語の中でも取り上げられていました。
浜崎マホ【はまざきまほ】モデルの浜口ミホの現存する住宅がリノベーションされて話題に!
浜口ミホさんが手掛けた住宅について現存するものはこれまであまり知られていませんでした。
しかし、近年その住宅が川崎市の津田山で見つかります。
津田山は、川崎市を縦断する南武線の溝の口と登戸の間の比較的静かなところ。
かつて東急によって開発された高台に、浜口ミホさんが手掛けた住宅があります。
家主は築55年のその土地と住宅を売却するつもりだったそうですが、住宅遺産として残すために新たな買主に継承されることになったそうです。
ダイニングキッチンの生みの親 浜口ミホ設計による築55年の住宅。
現在NENGOでは、リノベーション工事を行っています。https://t.co/EoAZpG0iuX pic.twitter.com/13XuItBdl2— 株式会社NENGO (@nengo_100nengo) June 7, 2022
外観も55年前に建てられたものとしては、かなりモダンな印象を受けますよね。
この住宅はリノベーションが行われ、浜口ミホさんの意匠はしっかりと後世に受け継がれることになります!
リノベーション前の住宅内部も当時としては新しいもので、大きな窓が印象的で、室内どこにいても明るい光が取り入れられていました。
リビングの窓側からキッチンを見ると、階段の裏にキッチンがあります。
上階の踊り場のうち、右側は階段につながっておらず、まるで舞台のような印象を受けます。
そんな土台を生かしたリノベーションが行われ、後世に残され事は素晴らしいですね(^^♪
#私の選んだリノベ
あなたはどのリノベが好き??【1000万円以上部門】
津田山の家-浜口ミホの意匠を住み継ぐ-(株式会社NENGO)https://t.co/5dy8305Z4k#リベーションオブザイヤー#NENGO— リノベーション協議会 (@r_kyougikai) October 17, 2022
浜崎マホ【はまざきまほ】のモデルは浜口ミホまとめ
今回は「キッチン革命」第2夜で伊藤沙莉さん演じる主人公・浜崎マホのモデル浜口ミホさんについて紹介しました。
日本初の一級建築士を取った女性として知られ、公団住宅にダイニングキッチンを採用したことから、日本の多くの住宅の台所に革命をもたらします。
現在も浜口ミホさんの住宅が残されており、リノベーションされて後世に生き続けています!
そんな建築家の浜口ミホさんをモデルにしたドラマ「キッチン革命」第2夜は、3月26日夜9時からの放送です。
第1夜の主人公・香美綾子も登場します!
是非第1夜を見た方も、見ていない方も「キッチン革命」第2夜お楽しみください(^^♪