【しかたなかったと言うてはいかんのです】は実話?人体実験は本当にあったの?

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終戦ドラマスペシャル「しかたなかったと言うてはいかんのです」が2021年8月13日よる10時からNHKで放送されます。

太平洋戦争末期。日本軍の捕虜となったアメリカ軍人に対する生体解剖事件を描いたドラマです。

今年はオリンピックがあったからなのか、戦争をテーマにした作品が制作、放送されていない気がします。それだけに、戦争について考える貴重なドラマですね。

主演は妻夫木聡(つまぶきさとし)さんと蒼井優(あおいゆう)さん。

生体解剖って恐ろしいですよね。人体実験のようなことがあったって・・・実話なのでしょうか??戦時中、本当にあったことなのでしょうか??

今回はドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」のストーリーの人体実験、生体解剖が本当にあったのか??調べてみました。

さて、人体実験は本当にあったのでしょうか?

また、ドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」のストーリー展開の重要なネタバレも含む可能性があるので、ドラマのあらすじ結末を知りたくない人は閲覧注意です。

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目次

【しかたなかったと言うてはいかんのです】は実話?人体実験は本当にあったの?

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【しかたなかったと言うてはいかんのです】は実話?戦時中の人体実験の実態とは?

「しかたなかったと言うてはいかんのです」は実話です!ということで、人体実験は本当にありました。

「しかたなかったと言うてはいかんのです」には『九州大学生体解剖事件 七〇年目の真実』という原案があります。

作者の熊野以素さんは、この事件において戦犯とされた鳥巣医師の姪にあたる人物。当時の裁判記録や再審査資料、それに親族の証言などをもとに綴られたノンフィクションです。

事件が起きたのは終戦間近の1945年。現在の九州大学の医学部にある解剖実習室で、アメリカ軍の捕虜8人を生体解剖し殺害しました。

1945年5月5日、アメリカの飛行隊がグアムを出発し、爆撃のため九州へ飛来。ですが日本軍の攻撃で2機が撃墜され、搭乗員たちは落下傘で降り立ちました。

このうち5名が地元民との応戦などで死亡や行方不明に。生き残ったのは11名です。

ですが東京の捕虜収容所は満室で、ワトキンス機長だけは東京に移送されましたが、残りの10名については、日本軍が死刑に処すと判断。

それを知った九州大学の小森卓軍医は、石山主任外科部長とともに生体解剖の案を軍に提出しました。

いきさつについては不明な点も多く、捕虜の処置に困った佐藤大佐が小森軍医に相談し、石山医師に人体実験の話が持ち込まれた、という説もあります。

10名のうち8名が人体実験のため九州大学のおくられ、残りの2名は斬首刑となっています。

人体実験の執刀や指揮は石山医師がおこない、軍からは監視要員が派遣されました。

この事件は当時は公にされませんでしたが、戦後裁判となり広く知られることになります。

以降で、ドラマ【しかたなかったと言うてはいかんのです】のネタバレ結末になるだろうモデルの実話が登場するので、先を知りたくない人は閲覧注意です。

人体実験とは知らずに戦犯に【閲覧注意】

人体実験の目的は、代用血液の開発のためや、結核の治療法、心臓の停止に関する実験などがおこなわれたそうです。

ほんとうに怖い!

戦犯とされた鳥巣助教授は、取り調べで「捕虜の肺から銃弾を取り除く手術と聞いていたのに、肺全体が切り取られた」と供述しています。

鳥巣助教授はドラマでは妻夫木聡さんが演じる主人公です。人体実験だとは知らされていませんでした。

軍が統治していた時代、病院の中でも上下関係は絶対服従で、鳥巣助教授は人体実験だと知っても逆らうことは許されません。

原作では鳥巣助教授が4回あった人体実験のうち、1回半しか参加していなかったのに、裁判では首謀者として死刑判決を受けました。

鳥巣助教授は死を受け入れる覚悟をしましたが、妻の蕗子さんが再審査を請求し、減刑を勝ち取ったことが描かれています。

こうして人体実験は5月17日から6月2日にかけておこなわれ、8人の米軍捕虜が犠牲となりました。

1948年の横浜軍事法廷で、5人が絞首刑となり、立ち会ったとされる18人の医師が有罪判決を受けます。

死刑と判決が出たのはこの5人です。

◆佐藤大佐(西部軍)
◆横山中尉(西部軍)
◆鳥巣助教授(九州大学)
◆平尾助教授(九州大学)
◆森好講師(九州大学)

執刀した石山医師は自殺をしていて、話を持ち掛けたとされる小森軍医は空襲で判決の前に亡くなっています。

石山医師の遺書には「一切は軍の命令で、すべての責任は自分にある」と書かれていたそうです。

おこなわれた人体実験は、すべて石山医師の専門分野であり、野望のためおこなわれた、とも言われています。

1977年、戦闘機が墜落した現場に地元民らが慰霊碑をたて、そこには生体解剖の犠牲者8人と、処刑された3名のなまえも刻まれています。

死刑判決を受けた5人のうち、1名は獄中で自殺。ほかの4名は恩赦などで減刑され、多くが釈放されたそうです。

2015年に九州大医学部医学歴史館の中に、この人体解剖事件に関する説明パネルが設置されました。

九州大学の組織的関与については、米軍からも否定されています。

ということで、「しなかったと言うてはいかんのです」は実話を元にしたストーリーでした。

太平洋戦争末期、撃墜された米軍の戦闘機から脱出し、捕虜となったアメリカ兵のうち8名が九州大学で人体実験の犠牲となった、恐ろしい事件。

さて、ドラマはどのように描かれるのでしょうか?

ドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」のあらすじとは?

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「しかたなかったと言うてはいかんのです」は8月13日にNHK総合で放送されるドラマです。

原作は 熊野以素さんのノンフィクション『九州大学生体解剖事件 70年目の真実』。

終戦間近に九州大学で起きた、米軍捕虜に人体実験をおこなった実際の事件を描いています。

脚本は劇団チョコレートケーキ所属の、俳優で脚本も手掛ける古川健さん。

NHKドラマスペシャル『原発メルトダウン 危機の88時間』や『もやモ屋』などの脚本を手掛けています。

主演は妻夫木聡さん。西部帝国大学医学部助教の鳥居を演じます。捕虜の人体実験に関わり、中止を申し出ますが聞き入れてもらえず、終戦後に戦犯として死刑判決を受けます。

その判決に納得できず、減刑のための奔走する妻、房子を蒼井優さんが演じます♪

あらすじです。

太平洋戦争末期、帝国大学医学部の医師たちによって捕虜への実験手術が行われ、8人の命が奪われた。

命を救うはずの医師が犯した恐ろしい罪とその裏に隠された真実。

死刑判決を受けて自分自身と向き合う医師と、その判決に異議を唱え、公正な裁きを求めて奔走する妻。

それぞれの罪を背負った死刑囚たちとの出会い。

深い苦悩の果てにたどりつく、ありのままの真実とは何なのか?

人間の狂気と正気を描き出すヒューマンサスペンス!

引用元 NHK公式サイト

凶行を止められなかった自分の罪と向き合う太一。そして真実が歪められていく裁判の中、夫を救うべく奔走した房子。

太一は同じ死刑囚たちとの出会いにより、本当の罪に気づいていきます。

そんな鳥居太一を主人公とした、終戦ドラマです。ではキャストをご紹介しましょう!

【しかたなかったと言うてはいかんのです】キャストは?モデルについても

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「しかたなかったと言うてはいかんのです」キャスト引用元 NHK公式サイト

妻夫木聡(鳥居太一 役)モデル:鳥巣太郎

西部帝国大学医学部助教授。
捕虜の実験手術に関わる。
教授に中止を進言したが、手術は続行され、終戦後に戦犯となる。

[コメント]
“自らの責めは自らが負わねばならない” 罪とは何か、生きるとは何か、ひたすらに自分と向き合い続ける日々です。
人間は愚かな生き物であります。
しかし、誰かを思いやる温かい心になれるのもまた人間です。
人としてあるべき姿とは何か、今一度この時代に問いかけられているような気が致します。
時代や環境が変われど、一つ一つの命の重みに変わりはありません。
作品を通じて、命の尊さを感じて頂ければ幸いです。

モデルは人体実験とは知らずに人体解剖手術に立ち会わされ、戦後その事件の戦犯として死刑判決を受けた鳥巣太郎さんです。

死刑から10年の刑に減刑され、出所したあとは外科医院を開業しています。

蒼井優(鳥居房子 役)モデル:鳥巣蕗子

太一の妻。実験手術に反対した夫が、首謀者とされて死刑判決を受けたことに納得せず、夫を救出するために奔走する。

[コメント]
胸が締め付けられるようなシーンがたくさんありますが、妻夫木さんが演じられる太一を信じ、最後の最後まで丁寧に演じて行けたらと思っています。
タイトルに見合う作品になることを期待しながら、精一杯頑張ります。

モデルは鳥巣太郎さんの減刑のための奔走した、妻の蕗子さんです。

永山絢斗(冬木克太 役)モデル:冬至堅太郎?

死刑囚棟の同じ房で、太一と生活することになる元軍人。
捕虜処刑事件で死刑囚となった。
明るく朗らかな性格で、太一のことをいつも気にかけている。

モデルは冬至堅太郎さんかな?と思います。墜落した米軍たちの中で、人体実験にされずに処刑が決まった米兵ら4人に対し、軍刀で処刑を実行したとして死刑判決を受けました。

ですが減刑され1956年に出所。福岡で家業の文具店を継いだそうです。

処刑を実行した人物であれば、冬至堅太郎さんがモデルで間違いないです。

鶴見辰吾(石田幸三 役)モデル:石山福二郎

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西部帝国大学医学部第一外科教授。
優れた外科医としての能力をもち、野心に溢れた独裁的な性格で、捕虜の実験手術を実行する。

モデルは人体実験の執刀をした九州大学の石山福二郎主任外科部長です。裁判の前に自殺をしました。

山西惇(進藤直満 役)モデル:佐藤吉直

西部軍大佐。
西部軍司令部に捕らわれていた米兵捕虜8名を大学での実験手術に提供した。
BC級戦犯裁判の判決で、太一と同じく死刑囚となる。

モデルは西部軍司令部の佐藤吉直大佐です。捕虜の人体実験を提案したとされています。

辻萬長(鳥居一郎 役)モデル:?

太一の父。
息子が帝国大学医学部の助教授になったことを誇りに思っていたが、生体解剖事件で戦犯となったことを深く悲しんでいる。
※辻萬長さんの辻は正しくは1点しんにょうです。

鳥巣太郎さんの父親がモデルです。どのような方だったのかはわかりませんでした。

中原丈雄(岡島孝輔 役)モデル:岡田資?

死刑囚棟で太一が出会う元陸軍中将の死刑囚。
1日1日を心穏やかに生きることができるよう、他の死刑囚たちとの対話を重ねている。

モデルは確かではありませんが、陸軍中将だった岡田資さんかな?と思います。

墜落した戦闘機に乗っていた米軍たちに対し、処刑を命じた罪で死刑判決を受けました。

日蓮宗の信者で、死刑囚たちに勉強会などを開き、心の支えとなったそうです。その後死刑が執行されました。

日蓮宗の信者であれば、モデルで間違いないでしょう。

若村麻由美(三浦清子 役)モデル:?

戦犯裁判の弁護側通訳として活動している。
GHQ法務局との交渉も行っており、房子の心強い協力者となる。

モデルはわかりませんでしたm(__)m

以上がメインキャストになります。戦争が起こした狂気と正気。恐ろしい実話ですが、みなさんの演技に期待したいです!

【しかたなかったと言うてはいかんのです】は実話?人体実験は本当にあった?のまとめ

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「しかたなかったと言うてはいかんのです」はNHK総合で8月13日よる8時から放送される単発ドラマ。

主演は妻夫木聡さんと蒼井優さんです。

終戦間近に起きた、米軍捕虜人体実験事件を描いた熊野以素さんの『九州大学生体解剖事件 70年目の真実』が原作。

多くの医師は人体実験だと知らずに立ち会わされ、裁判では上司に逆らうことはできなかったと証言したそうです。

タイトルは主人公の鳥居太一のモデル、鳥巣太郎さんのインタビューでの言葉。

自分さえしっかりしていれば阻止できるのです。

どんな事情があろうと、仕方なかったと言うてはいかんのです。

鳥巣さんは釈放後、85歳で亡くなるまでずっと苦悩し続けたといいます。

8月15日は終戦記念日ですね。二度と戦争が起きないように願っています。

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