2016年9月8日にテレビ東京で放送されるオムニバスドラマ『望郷』
サスペンス小説の女王・湊かなえさんの小説が原作でドラマ化されます。
今回はオムニバスドラマ『望郷』3部作の中から『海の星』についてまとめていこうと思います。あらすじや結末のネタバレ・キャストの紹介をしていきます。
望郷ドラマで海の星のあらすじとは?
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/2694″]白網島出身の浜崎洋平(伊藤淳史)は、東京のマンションで妻の友美(紺野まひる)、息子の太一(五十嵐陽向)と3人暮らし。ある日、洋平宛てに一枚の葉書 が届いた。高校時代の同級生、真野美咲(平山あや)からだ。仕事で上京するので、「お父さんのこと」で、どうしても会って話したいという。
20年前――。洋平(加藤清史郎)が小学6年生の秋、父・秀夫(橋本じゅん)が失踪した。「煙草を買ってくる」と言い残して家を出たきり、行方不明のまま だ。果たして事故なのか事件に巻き込まれたのか、それとも…。母の佳子(若村麻由美)は毎夜、洋平を伴い秀夫の行方を捜す。父が姿を消してから、佳子は働 き始める。早朝・休日を問わず働きづめの生活を送る母の姿を見て、洋平は少しでも家計を助けようと、物置にあった父の釣竿を持ち出した。
洋平が釣りをしていると、クーラーボックスを肩からかけた真野幸作(椎名桔平)が近づいてきた。漁師だという幸作は、洋平に頻繁に声をかけては、クーラー ボックスの魚を分けてくれるように。たびたび洋平の家にも訪ねてきたが、ある出来事をきっかけに疎遠になり、それ以来会っていなかった。
葉書をくれた美咲は幸作の娘。「どうしても話したいこと」というのは、幸作が最近になって美咲に明かした『ある秘密』に関することだというのだが…。
参照元 http://www.tv-tokyo.co.jp/boukyou/story/story2.html
望郷ドラマで海の星のキャストとは?
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/2768″]主演・浜崎洋平役
東京郊外の賃貸に妻子と暮らす。子供のとき父親が突然失踪し、毎晩、母親と探し歩いていた。
ある日、釣りをしていると真野幸作(おっさん)に声を掛けられる。
演:伊藤淳史 (いとうあつし) 少年期・加藤清史郎 (かとうせいしろう)
伊藤淳史さんが広く知られるきっかけとなったのは、子役時代に『とんねるずのみなさんのおかげです』のワンコーナーであった、仮面ノリダーに「ちびノリダー」として出演したときですね。当時は木梨憲武(きなしのりたけ)さんと息の合った(笑)演技を見せていて、可愛かったのを覚えています。
その後も、子役として映画やドラマにも出演していましたが、私の印象では「ちびノリダーの子」というのが率直な感想でした。
その印象を払拭したのが2005年の映画『電車男』ですね。当時、社会現象と化していた「オタク文化」を描いた作品で、大ヒットを飛ばしました。
最近では、実力派俳優の仲間入りを果たし、『チームバチスタシリーズ』では、仲村トオル(なかむらとおる)さんとのW主演。更に映画『ビリギャル』で演じた坪田先生も非常に高い評価を得ています。
一方、少年期を演じるのは、こちらも子役時代からのビックネーム・加藤清史郎くん。劇団ひまわりに所属し、「あどけない子供が、大人のようになんでもやる姿」は、もはや社会現象で、当時、CM・ドラマ・映画?・バラエティー番組などなど、清史郎くんを絡ませれば数字が上がると、子役全盛時代を牽引した存在です。
最近では、子役から少し大人になり「お兄ちゃん」設定が多く、ドラマ『OUR HOUSE』では、少し下の世代の子役を牽引していた芦田愛菜(あしだまな)ちゃんとの共演も話題になりましたね。
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/2774″]浜崎佳子役
洋平の母。
夫の失踪後、毎日、朝から晩まで働き、洋平を一人で育てた。
夫を探すため、毎晩歩き続ける。
演:若村麻由美 (わかむらまゆみ)
NHKドラマや火サス、水曜ミステリー。その他にも多くのドラマにも演している演技派女優の若村さんですが、今回は女手一つで息子を育てながら、失踪した夫を探す主人公の母役ということで、培ってきたサスペンス女優の本領発揮といったところでしょうか。
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/2643″]真野美咲役
洋平のかつての級友。
島で小学校の教師をしている。
幸作の一人娘。
演:平山あや (ひらやまあや) 少女期・平祐奈(たいらゆな)
ホリプロスカウトキャラバンのグランプリに輝き芸能界入りした平山あやさんですが、女優としては1999年、榎本加奈子(えのもとかなこ)さん主演で時代の若者女性を描いたドラマ『可愛いだけじゃダメかしら?』でデビューし、2005年の『はるか17』で連ドラ初主演を果たしています。
その明るいキャラクターは、女優だけにとどまらず『めちゃ×イケてるっ!』などのバラエティー番組でも活躍されています。
少女期を演じる平祐奈さんは、実は女優・平愛梨(たいらあいり)さんの妹さんで、2011年の映画『奇跡』のオーディションに合格し芸能界入り&女優デビューしています。
2012年には『おはガールちゅちゅちゅ』のメンバーとしてCDもリリースしています。
ドラマでは、2013年『幽かな彼女』や『金田一少年の事件簿(neo)』、毎日放送の『JKは雪女』では初主演で冬城小雪役を演じています。
まだ17歳ということで、これからが気になる女優さんですね。
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/2589″]浜崎友美役
洋平の妻。
演:紺野まひる (こんのまひる)
元宝塚歌劇団雪組トップ娘役の今野さんですが、2002年に退団後も精力的に女優業を続けていらっしゃいます。
最近では『悪党たちは千里を走る』や『ヒガンバナ』、『ヤッさん~築地発!美味しい事件簿~』にも出演されていましたね。
浜崎秀夫役
洋平の父。
20年前に、突然姿を消してしまう。
演:橋本じゅん(はしもとじゅん)
今やいたるところでその姿を見る機会がある橋本じゅんさんですが、本当に色んな役の出来る名脇役と言った印象ですね。
今回は、失踪した夫役であまり出番はないかもしれませんが、名脇役の腕の見せ所ですね。
浜崎家大叔父役
洋平の大叔父。
演:モト冬樹(もとふゆき)
モト冬樹さんは、コミックバンド『ビジーフォー』のメンバーで、モノマネも得意としているため、芸人だと思われがちではありますが、実はミュージシャン兼俳優として活動しています。
俳優としても、1991年『デパート!夏物語』でデビューした後、『ごくせん』や『ハンチョウ』、『ドクターX』などなど多くのドラマにも出演されています。
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/2605″]真野幸作役
洋平が「おっさん」と呼んでいた漁師。
ある日、釣りをしている洋平と出会う
演:椎名桔平 (しいなきっぺい)
椎名桔平さんは、言わずと知れた日本を代表するアクターの一人ですね。渋みのある甘いマスクと低い声、バラエティー番組などで見せるひょうきんなキャラクターは非常に好感を持てます。
最近では、あまり民放のドラマ出演が無かったので、久しぶりに帰ってくると言った印象でしょうか。どんな演技を見せてくれるのか非常に楽しみです。
望郷ドラマで海の星の原作のあらすじの結末とは?
ドラマのあらすじでは少し分かりにくいですが、時系列のまとめると…
洋平が小学6年生のときに父・秀夫が失踪し、家計を助けるために魚を釣っていた洋平の元に、「おっさん(真野幸作)」が現れる。
おっさんは、漁師で釣った魚や娘が作ったというお菓子などを洋平に度々くれるようになったので、おっさんは母親目当てで近づいてきていると思っていた。
それから3年が流れた頃、おっさんはスーツ姿で百合の花を持参し洋平の家に現れた。いよいよプロポーズに来たのかと思っていると、おっさんは家から追い出されてしまった。
おっさんは母に「秀夫は死んでしまっている」という言葉を伝えたが、秀夫の生存を信じている母・佳子の怒りをかってしまったようです。
高校に進学した洋平は、真野美咲と出会います。はじめはただの同級生として接していたのですが、美咲が「おっさん」の娘である事に気づいたのですが、美咲の「父はボランティアで洋平の家を訪れていた」という言葉で口論になってしまい、2人はそれっきりになってしまっていました。
そして、あらすじにあったハガキに戻るわけですね。
美咲と再会した洋平は、幸作が話したという秀夫の真実について聴くことになります。
島で漁師をしていた幸作は漁の最中、偶然にも秀夫の遺体を引き上げてしまっていた。しかし、見た目がヤクザっぽくて変な事件に巻き込まれたくないと考えた幸作は、秀夫の遺体をそのまま海に置いてきてしまっていたのです。
秀夫がもうこの世にいないことを知っていた幸作は、遺体を置いてきてしまった罪の意識から洋平たちに親切に接してくれていて、スーツで現れた日も真実を伝え、墓前に手を合わせに来たのでした。
まとめ
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/2733″]
結末はこうなるのですが、いろいろなことが複雑に絡み合って何とも言えない感情になってしまいますね。多分、幸作が悪いわけでもないでしょうし…遺体を放置してきてしまったのは、人道に背く行為かもしれませんが、誰も見ていない海の上で発見したのが明らかにカタギではない遺体なら、見なかったことにしてしまいたい気持ちもわかります。
自分が同じ状況になることは考えにくいですが、多分私も同じように見なかったことにするような気がします。
苦しみ続ける遺族である洋平たちにどう伝えれば良いかも悩むと思います。真実を伝えれば自分は間違いなく責められる。しかし何か力になってあげたいと考えるのは自然なことのように感じます。
いっときの人間の弱い感情が引き起こしてしまった虚しい結末にやるせない気持ちになりました。