小栗旬(おぐりしゅん)さんや西島秀俊(にしじまひでとし)さんなど出演キャスト陣のカッコ良さやアクションの凄さが際立つ『クライシス(CRISIS)公安機動捜査隊特捜班』ですが、その評判とは裏腹にスッキリしない終わり方が話題になっているようです。
今回は、そんな『クライシス』のスッキリしない終わり方についてまとめていくとともに、理由についてもネタバレしていきたいと思います。
クライシスのスッキリしない終わり方とは?
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ではまず、各話の終わり方をご紹介していきましょう。
初回は序盤と言うこともあって比較的軽めではありましたが、大物政治家のダメ息子が犯人に爆弾を付けられて公開謝罪を迫られるという内容でした。結局、犯人は逮捕されましたが、犯人の口から黒幕の存在が語られていましたね。
そして第2話では、政治家や著名人が出入りする未成年の親のいない少女や家出少女を囲った売春宿の摘発に乗り出した特捜班でしたが、「これ以上の捜査はさせない」と上からの圧力がかかり有耶無耶のまま捜査打ち切りになってしまっています。
さらに第3話では、少年院から出てきた少年3人による政治家襲撃殺人事件。蓋を開けてみれば、犯人の少年の2人が兄弟で、その兄弟の父親が悪徳政治家の身代わりになって自殺したことへの復讐でした。ついに2人を追い詰めた特捜班でしたが「この国の未来の為に!」と叫び、2人はお互いを撃ち無理心中を謀ってしまいます。そしてやはり、この事件の影にはある組織が暗躍していたのでした。
そして最新の第4話ですが、かなりクセの強い航空宇宙工学の権威・有馬丈博教授(小市慢太郎)の護衛についた特捜班でしたが、度重なる襲撃をくぐり抜けもう少しで約束の一週間が訪れようとした矢先、まさかの有馬の裏切り行為が・・・。さらに、またしても大きな力が加わり、特捜班は護衛から外されてしまいます。
しかし、有馬の本当の姿を垣間見た特捜班の面々は、それでも有馬の護衛に向かいますが、ソコには襲撃班によって爆弾をぐるぐる巻きにされた有馬の姿が。
必死に解除しようとする樫井(野間口徹)の健闘も虚しく、有馬は爆弾もろとも爆発して死んでしまいます。歓喜に湧く襲撃犯もまた、謎の組織の一因のようでした。
なんとも後味の悪い終わり方ばかりで、煮え切らない感じが否めません。
クライシスの終わり方の感想とは?
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では、そんな『クライシス』の終わり方に対して世間の反応を見ていきましょう。
「毎回視聴者に媚びてない感じの後味悪い終わり方なの最高におもしろいので、最終回までこの調子で走りきって欲しい」
「クライシス今回もすっきり解決せず切ない終わり方だったな。」
「クライシス、もやっとした終わり方」
「あの終わり方悲しいなぁ 命令だから聞かないといけないし 自分の正義があるのにね ますますクライシス目が離せませんねぇ〜」
「クライシスの終わり方やっばい。 何も言わずにそっと側に行くって。」
「クライシス、いつも報われない終わり方 何も解決していない終わり方 それが現実そのものって感じで苦しくなるけど目を背けてはいけない気がする」
「クライシス、毎回泣きたくても泣けない悔しい終わり方。」
「クライシス毎回モヤモヤする終わり方」
「クライシス、2週連続で終わり方辛すぎない?先週の兄弟もキツかったけど、今週の教授もなかなかよ」
「クライシス今回も後味悪い終わり方でだいぶ鬱だけど面白いから困る…」
「クライシスおもろいけど、終わり方最悪」
「見捨てちゃうのかぁ…(>_<)今週もなんだか心苦しい終わり方だな」
やはりと言って良いのか分かりませんが、「後味悪い」とか「スッキリしない」「モヤッとした」「悔しい」「キツかった」などなど、煮え切らないコメントが多いですね。
特に最新の3話・4話は、本当は助けなければいけなかった人物が死亡して終わるというなんとも酷な終わり方でしたので、「辛くて鬱になる」方も多かったようです。
追いかけても追いかけても解決に至らない上に、新たに事件が起こってしまうというループがかなり厳しい状況になっていますね。
しかし、この煮え切らない結末が「見逃せない」や「面白い」など逆に高評価につながっているのは言うまでもありません。更には、現代の世相に重ねて「目を背けてはいけない」など現実的なコメントも有り、リピーターが続出しています。
クライシスの終わり方の理由とは?
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では何故『クライシス』はそんなに煮え切らない終わり方ばかりなんでしょうか?
昨今のドラマに多いのは、大枠のエンディングに向けて物語が進んでいきながらも一話完結で作られている物が多い中で、異色とも言えるストーリー展開に戸惑いを覚える視聴者の方も多いようですので、何故「煮え切らない」のかネタバレをしていきたいと思います。
今までの4話で、比較的多く登場しているキーワードとしては「悪質政治家」と「未成年や若者の犯罪」ですね。
そして、新興宗教やテロ対策をする特捜課は公安の所属ということも忘れていはいけません。
つまり、特捜班は警察内部の闇を消し去るために結成された特殊部隊ということですね。
毎回、政治家絡みや謎の団体絡みで起きる事件で、上からの圧力がかかったことにより二の足を踏んでしまった挙句、最悪の結末を迎えてしまう訳です。
ということは、警察上層の何者かが捕まえて欲しくない人物、もしくは組織がいるということですね。
その1つは、林智史(眞島秀和)が潜入捜査している新興宗教団体・神の光教団に間違いないでしょう。その教団にズブズブの政治家が居て、警察上層に依頼していると考えるのが自然ですね。
おそらくは、特捜班の創設者・鍛治大輝(長塚京三)はその事実を知った上で、今まで事件の犯人たちと同じように、利用されて苦湯を飲んできた面々を集めた特捜班になんとか真相に行き着いてほしいのではないでしょうか?
ということは、最後は特捜班(公安)VS警察上層部&神の光教団という縮図になるような気がしてきますね。
まとめ
今回『クライシス』の後味の悪い終わり方についてまとめてきましたが、この煮えきらなさが逆に現実味があって妙に引き込まれる演出になっていたんですね。
さらに、少年犯罪や新興宗教、政治家の汚職問題など時事ネタと思わしき事件が多く扱われている部分も話題になることに一役買っている感じもします。
何よりも1話完結で無い以上、リピートして見続けなければずっとモヤモヤしっぱなしというストーリー展開に次回を期待せずにはいられないですね。