スカーレット穴窯とは実話?神山清子も陶器の破片を持ってた?

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朝ドラ「スカーレット(すかーれっと)」で戸田恵梨香(とだえりか)さん演じるヒロイン川原喜美子(かわはらきみこ)のモデルは、女性陶芸家の草分けとして知られる神山清子(こうやまきよこ)さんです。

これから喜美子と夫の八郎(松下洸平)は壊れた電気窯の代わりに、穴窯(あながま)を作ろうとします。

今回はこの穴窯について調べてみました(^^)穴窯って何でしょうね?またこれは実話なのでしょうか。

そして穴窯を作るきっかけとなった、陶器の破片。あのような破片をモデルになった神山清子さんは実際に持っていたのでしょうか?

そんな朝ドラ「スカーレット」に出てくる穴窯と陶器の破片の実話について、ご紹介させていただきます。

目次

スカーレットに出てくる穴窯とは?

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穴窯とは、土地の傾斜を利用した日本で最も古い窯のこと。地中に穴を掘って作った窯で、中国から伝わったと言われています。

日本に最初に登場したのが古墳時代というので、とても歴史のある窯ですね。

この穴窯には「完全地下式」と「半地上式(または半地下式)」の2種類があります。「完全地下式」は窯全体が土の中。傾斜の低い方を焚口に、そして高い方から煙を出すという仕組みです。

焚口で薪を燃やす→中にある焼き物を焼く→煙は地上へ

というシンプルなものですが、すべてが地中にあるため湿度管理が難しかったり、メンテナンスも難しいというデメリットがあります。

一方「半地上式」は傾斜に屋根と煙突を付けたもの。

ドラマでは平らな川原家の、小さなお庭でも作れると言ってましたね。なので半地上式なのでしょう。

実際に神山清子さんは自宅に庭に半地上式の穴窯を作っています。

では神山清子さんの窯の歴史とは、どのようなものだったのでしょうか?

 

 

スカーレット喜美子のモデル神山清子とは?陶器の破片は実話?

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「スカーレット」でヒロイン喜美子(戸田恵梨香)のモデルは、信楽焼の女性陶芸家、神山清子さんがモデルです。

清子さんは1936年長崎県で生まれました。旧姓は金場で、現在83歳。

清子さんが8歳のとき滋賀県に移り住むことになります。そして11歳で信楽に落ち着きました。当時から信楽は陶器であふれる町。とはいえ、陶芸は男性の仕事とされ、女性は窯場に入ることも窯焚きすることもできませんでした。

女性ができたのは、釉薬(陶器の表面にかけるガラス質の膜のようなもの)をかける仕事くらいだったそうです。

小さいときから絵が上手だった清子さんは、中学生のときに絵画コンクールで金賞を受賞(≧∇≦)

学費を町が出すので美大に進学しないか、と美術教師が勧めてくれましたが、女に勉強は必要ない、と父親が許してくれませんでした。

ココ、ドラマと同じですね。でも清子さんの父親は、亡くなる前にこのことを謝ったそうです。

和洋裁学校を卒業したあと、絵付け助手として近江化学陶器で働くようになりました。

そして周りの勧めで作陶始めます。隠れてそっと作陶し、日曜日に窯焚きをさせてもらっていたそうです。

隠れて・・・というのは、当時は女性の陶芸家はまだおらず、堂々とできなかったんでしょうね。でも清子さんの才能を認めてくれた周りの方たちの協力があったといいます。

そして1957年、清子さんが21歳のとき、職場の同僚で同い年(学年はひとつ上)の神山易久さんとご結婚♪

翌年に長女の久美子さん、そして1961年に長男の賢一さんが生まれました。

信楽は火鉢の生産が盛んでしたが、火鉢の需要が減ってきたことから、清子さんは20代後半で会社を辞め独立。食器を作り始め、仕事を増やしていきました。

独自に本を取り寄せて勉強したり、周りの人に聞いたりしながら独学を続ける日々。

そんなある日、清子さんは近くにあった古代穴窯から、小さな陶器の破片を見つけます。

これが喜美子の持っていた破片ですね!

ということで、陶器の破片は実話でした(≧∇≦)

その破片は釉薬をかけない、自然釉でできた古信楽というもので、清子さんはその色に魅せられます。

そして易久さんとともに自宅に半地上式穴窯を作り、信楽自然釉を再現することを目指しました。

夫婦で個展に出展するなど、おしどり夫婦として知られ、弟子も入門し始めましたが、清子さんが38歳のときにふたりは離婚。

息子の賢一さんと一緒に作陶を始めますが、1990年賢一さんが29歳のときに白血病を発症。当時まだ日本にはなかった骨髄バンクの設立に清子さんは奔走します。

ですが1992年。賢一さんは帰らぬ人に。ですが骨髄バンクは設立し、清子さんは今でもその活動を続けています。

ざっくりと神山清子さんの人生をまとめましたが、たったこれだけでも壮絶な人生を送られたと想像できます。何よりも息子さんの死はとても辛いことだったでしょう(T_T)

ですが神山清子さんは現在でも、工房を持っていて信楽で活動されています。とても明るく楽しい方なんだそうですよ(^^)いろんな苦労話も笑顔で話してくれるとか。

2004年に神山清子さんの人生を描いた映画「火火」が公開されています。田中裕子さんが神山清子さんを演じていました。

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また神山清子さんの工房を見学することもできるそうです。

住所 信楽町勅旨2202 (陶芸の森入口20m右側)
電話  0748-83-0259

窯の内部は灰がとけたものがついて、とてもきれいな色をしているそうですよ♪食器の販売もしています。

不定休ということですので、行かれる前には電話をかけてください。もしかしたら神山清子さんが、案内してくれるかもしれません(≧∇≦)

 

 

スカーレットの穴窯は神山清子の実話?

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神山清子さんもドラマと同じように最初は電気釜を使っていましたが、あの破片の色を出すには穴窯が必要不可欠。薪で火をおこし、灰がつかないと目指す色が出ないからです。

電気窯と穴窯はこの違いがあったんですね~。

神山清子さんが窯を作ったのが34歳のときでした。夫の神山易久さんとともに、レンガを重ね土をかぶせた半地上式穴窯で、その窯の名前を「寸越窯(ずんごえがま)」と名付けています。この名前は地名からつけられたそうです。

ですが最初のころは失敗の連続で、離婚後はお金もなくかなりご苦労されたとか。

当時の信楽焼は窯焚きは4日間が普通だったそうですが、それでは足りないと思った清子さん。日数を増やしていき、15日間焚いたときにようやく出したかった色になりました。

それはピカーっと光る美しい緋色。緋色という炎の色は火の入れ方によって変わってくるそうです。黒みが出たり明るいオレンジになったり。

清子さんはそれをずっと記録していて、予想したのと近い色が出せるそうです。でもそれは信楽の土を使っているから、と清子さんは語ります。

自然釉で古信楽の再現をした神山清子さん。「信楽自然釉」と名付け、これがメディアで取り上げられるようになり、清子さんの名前が知れ渡るようになりました。

頼まれ韓国の窯場で指導したこともあるとか。

神山清子さんの作品は海外でも愛されているそうです。

ですが信楽の土も、薪として使っている松の木もどんどん少なくなっているとか。

だからこそ、神山清子さんはその伝統を残し、信楽焼の中に新しい姿を見せたいと思っているそうです。

きっとこれからもずっと、信楽で陶芸を続けていくのでしょうね。

ということで、神山清子さんも穴窯を作っています。きっとドラマでも穴窯を作ることになるでしょう。

でもその後にいろいろな不幸が清子さんを襲います。

喜美子はどう立ち向かっていくのでしょうか。

まとめ

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朝ドラ「スカーレット」でこれから穴窯という窯が出てきます。

喜美子のモデルである神山清子さんも実際に作ったので、おそらく実話に近いストーリーになるのでは?と予想しています。

そしてドラマの最初の方で登場し、時々存在感を示してきた、あの陶器の破片。

これも清子さんの実話でした。この破片を見つけたことで、清子さんも目指すものが見つかっています。

ですがドラマで心配なのは費用ですね。村上ショージさんが演じた陶工の遺したメモには「あかん」と殴り書き(笑)が。

喜美子たちはどうやって薪代をねん出するのでしょうか?そして窯の建設費用は?

神山清子さんは、清子さんの父親が土地を売ったお金で作ることができましたが、喜美子にはもう父親はいませんしね。

これから始まる穴窯づくり。さてどんな展開になるのでしょうか。

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