天国と地獄の最終回ネタバレ結末!続編を思わせるラスト?

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TBS日曜劇場「天国と地獄〜(てんごくとじごく)サイコな2人〜」は綾瀬はるかさんと高橋一生さんが入れ替わってしまうスイッチエンターテインメントドラマです!

第1話では入れ替わったお二人の演技が素晴らしすぎるとツイッター上でもかなり話題になっていましたね(^^)/

視聴率も16.8%を記録し、第2話以降の展開が気になって仕方ない方も多いのではないでしょうか!!

果たして入れ替わった望月彩子(もちづきあやこ)と日高陽斗(ひだかはると)は最終的には元に戻れるのでしょうか?

そして、日高は本当にサイコパスな殺人犯?

もしかしたら別に犯人が居て、2人で真犯人を追い詰めるという展開もあるかもしれません!

はじまったばかりですが、最終回のネタバレ結末が気になってしまう人も多いと思います。

さらに「月と太陽の伝説」も最終回ネタバレに大きく関係していく可能性も。

今回はドラマ「天国と地獄」の最終回ネタバレ結末を予想考察していきたいと思います。

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目次

追記!天国と地獄の最終回ネタバレ結末!続編を思わせるラスト?

以下いよいよ最終回です!あらすじ予告です。

日高(高橋一生)が逮捕された。「絶対に助ける」と日高に告げた彩子(綾瀬はるか)だったが、何もできないまま河原(北村一輝)によって彼の取調べが始まる。東(迫田孝也)と行動を共にしていた陸(柄本佑)も事情を聞かれるが、彩子のことを心配しながらも複雑な心境でいた。
連続殺人事件の主犯は誰なのか、真相にたどりつけない警察。彩子は真実を明らかにするため、行動に出るが…。

引用元:https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/story/

日高の策略

奄美大島に到着しようとするフェリーの甲板で、彩子(綾瀬はるか)は日高(高橋一生)に手錠をかけ、河原(北村一輝)は彩子に手錠をかけました。

彩子は河原に抗議しますが、河原は“裏もとれてる”と言い、彩子を連行させ、日高も連行されます。

河原は五十嵐管理官(野間口徹)に電話を掛け、“日高と東朔也、彩子も緊急逮捕した”と告げました。

警視庁の一室。

五十嵐はに話を聞いていた八巻(溝端淳平)に“日高と東朔也、彩子が緊急逮捕された”と告げます。

鑑識室。

彩子がコア・アースのトイレの貯水槽に沈めたスマホの電源が入り、調べていた鑑識員が「日高がスマホを捨てる直前にファイルを一つ削除している”と言い、新田(林康文)が「復元依頼してみようか」と言いました。

陸と師匠(東朔也)の船室。

鑑識員が東の遺体を調べる側の床に座り込んでいる陸。

東のベッドの足元の床にSDカードが落ちているのを見つけて、そっと拾い上げ「師匠のかな?」と呟いた処へ、河原が「渡辺陸さん」と声を掛け、陸は立ち上がりながらSDカードを何気なくズボンのポケットにしまいます。

河原は陸に“東のことで話が聞きたい”と言いました。

警視庁。

一室。

五十嵐と十久河(吉見一豊)に聴取を受ける彩子。

彩子はテーブルの上に凶器の石を出し、「田所さん殺しの凶器です」と言い、“東朔也が使用し、日高が保管していたものを昨日、自分が押収した。調べれば、田所のDNAと東と日高の指紋が出るはずだ”と言います。

そして「そんな手柄を立てた私が、どうして捕まらなきゃならないんでょうか?」と彩子は言い、「日高の逃亡を幇助した」と言う十久河に“日高が東と直接話をさせてくれるなら、東の処に案内すると言われて両名確保の為に取引に乗った”と言い、

“何故、連絡しなかった?”と言う十久河に彩子は「警察に伝わった時点で案内を止めると言われたからです」と答え、“日高は確保、東も留置していたお手柄の私が、何故、手錠を掛けられなければならないのか?」と両氏に詰め寄りました。

五十嵐が「八巻の言ってることと同じですね」と言い、「失礼します」と部屋に入ってきた捜査官が五十嵐と十久河に何やら耳打ちし、十久河は「3者の証言が一致か」と言い、彩子に「犯人確保に免じて処分は勘弁してやる。でも、始末書は書いとけよ!」と言い、部屋を出ていきます。

「ありがとうございます!」と十久河たちを見送った彩子は「3者ってことは日高か」と言いました。

警視庁、取調室。

日高が一人、考える時の癖、耳たぶを触わり、何かを決意したかの様に微笑みます。

警視庁の廊下。

部屋から出てきた彩子を心配する八巻に彩子は「お手柄、八巻。すんごい助かった」と言い、“先バラシしちゃうのが一番安全かと思って”と言う八巻に「セク原は?もうこっち戻ってきた?」と聞きました。

“向こうで東の同行者を調べている”と八巻が言うと彩子は“陸がヤバいこと喋っていないか”と心配します。

そこへ彩子のスマホに陸から電話が入り、“今どこ?”と聞く彩子に陸は「まだ鹿児島」と答え、“河原に聞かれたのは、ほとんど師匠のことだった”と言い、彩子は日高のことを気にかけながら電話を切りました。

陸は切れた電話を見ながら「日高、日高。すごいね~」と苦笑します。

陸くん、やきもちでしょうか?

日高の取調室。

取り調べに来た五十嵐に日高は笑顔で“先に話したいことがある”と言いました。

捜査会議室。

捜査資料を見ながら八巻に“出来るだけ日高に不利にならないように持っていきたい”と必死の様子で言う彩子。

“捜査一課も主犯は東方向ってこと?」”と言いながら新田が入ってきて、「よし、良い流れ」と彩子は微笑みます。

捜査会議が始まり、十久河が“これから日高陽斗を取り調べの上、一連の連続殺人事件の主犯として送致の作業に入る”と言いました。

「違います!日高は主犯ではありません。主犯は東朔也です」と“奄美に向かう間に日高、東の両名から話を聞いたので間違いない”と彩子がいい、十久河は“その線で考えていたが、さっき日高から「3件全て自分がやった。単独犯だ」と自供があった”と言います。

「でも、どう見たって久米さんの件は東の犯行ですよね?血紋も映像もあがってます。四方さんの件だって、日高にはアリバイがあったはずです」と言う彩子に十久河は「それも全部、説明すると言うんだ!」と言い、「日高の送致取り調べ、私にやらせてください。日高が嘘をついてるって、吐かせてみせます」と言う彩子。

河原が「送致取り調べは私にやらせてもらえませんかね?こいつに任せたら、日高を無罪放免にするかもしれませんよ。3か月も掛かった挙句、被疑者死亡なんてことになったら、警察なにやってんだってことになりますよね」と言い、

彩子が「都合の良い自供に乗っかって、後で日高が自供を翻したらどうするんですか?それこそ大炎上必至ですよ」と言うと、河原は「3人死んでんだよ、人が!被害者感情、収まんねぇだろうが!」と言い、彩子は「日高はやってません。私はそう聞きました」と言いますが、

十久河は「やったんだよ、日高は!やったって言ってんだから!」と怒鳴り“万引きや落書きじゃなく連続殺人をやってもいないのにやったと言う理由があるのか?!”と彩子に聞きました。

「それは・・・東を殺人犯にしたくないとか・・・」と答える彩子に、河原は鼻で笑い「もう死んでるのにか?」と言い、十久河は「送致の調べは河原に頼む」と言い、会議を解散させます。

立ち尽くす彩子。

日高の取調室。

静かに目を閉じている日高。

捜査会議室。

俯いて立ち尽くす彩子に「何、考えてんですかね、日高?」と八巻が言い、彩子は「私を守ってるのかもしんない」と言いました。

「全部自分がやったことにして送致されてしまえば、捜査は打ち切りになる。打ち切りになれば、もうあいつが私の身体で関与した跡が探られることがなくなる。・・・痛い腹を探られることもなくなるってことでしょ」と言う彩子に

「望月さんへの罪滅ぼしって事ですか?・・・でも、その為に殺人犯にまでなりますかね?」と八巻が聞き、彩子はフェリーの甲板で日高が言った

“捕まるならあなたが良かった。なにも二人して地獄に行くことはありませんよ”

という言葉を思い返し、「そういう奴なのよ。東のこともそうやって守ってんだから」と言って、壁に拳を打ちつけます。

日高の取調室。

ゆっくりと目を開けた日高の前に河原が入ってきて、目の前に座る河原に日高は「あなたが取り調べるんですか?」と聞き、河原が「なにか都合が悪いことでも?」と聞くと、日高は「いえ、むしろ、ウェルカムです」と言い、「でしょうなぁ」と言う河原に微笑みました。

捜査会議室。

「痛くないんですか?」と引く八巻の声を無視して彩子は「有り得ないからそんなの」と拳を更に壁に突き立てます。

日高の取調室。

“3人を殺したのはあなたですか?”と言う河原の問いに日高は“はい”と答え、「お一人で?」と言う河原の問いにも「・・・はい」と微笑んで答える日高。

捜査会議室。

壁に拳を突き立てた彩子が「私の為に全部一人で引っ被るとか・・・」と言います。

日高の取調室。

日高が「私は兄に3人の死をプレゼントしたんですよ」と言います。

鹿児島県警の霊安室。

陸が東の遺体の側に座り、SDカードを眺めていました。

捜査会議室。

「大きなお世話だから、そんなの・・・。送致なんてさせない。ぶっ潰す!」と言う彩子。

SDカード

鹿児島県警の霊安室。

陸が東の遺体にSDカードを示し、「これ、師匠のですか?」と聞き、「答えられるわけないっすよねぇ」と言い、“う~~ん”とSDカードを見つめます。

日高の取調室。

河原が“田所宅への侵入経路”を聞き、日高は彩子【日高】の時に読んだ調書を思い出しながら、スラスラと答え、“防犯カメラのSDカードは抜いて、捨てた”と言いました。

「へぇ、捨てたんですか、SDカード、は!」と言う河原に笑顔が消える日高。

鑑識課。

田所殺しの凶器の石を新田が鑑定しています。

“所在地の分かった東の家の押収はどうするのか?”と聞く鑑識員に「行けって指示もないからね~」と答える新田。

そこへ“事件の押収品を見せてほしい”と彩子が来て、「東朔也が証明したいんです。送致が完了してしまう前に。田所さんの事件こそ断定できないですけど、田所さんの事件に関しては日高にはアリバイがある。久米さんの事件なんかは間違いなく東がやってる。

・・・乳歯落ちてたって言うけど、自分の乳歯なんて持ち歩く人間なんています?まだ東が持ってたって考える方が自然じゃないですか?」と押収品を調べながら彩子は言います。

「そうなのよね~」と新田は言い、「大体、物証ガン無視で、日高の自供に乗っかるなんて鑑識だってバカにした話ですよ」と言う彩子に新田は「そうよね~!!」と言い、矢継ぎ早に部下に鑑定の指示を出し、「東の処のガサ入れ~!行くよ、望月ちゃん!」と鑑識課を飛び出し、彩子は「はい!」と後を追いました。

彩子さん、新田さんの鑑識魂に火を着けることに成功した様です。

鹿児島県警の霊安室。

“遺体を調べ直す”と東の遺体が運ばれて行き、陸は「走り回ってるのかな、今、彩子ちゃん」と呟きます。

東朔也の家。

部屋を調べていた彩子が外へ飛び出し、東のアパートの近くに防犯カメラを見つけました。

「なんか出てくるかな、あれ」と呟く彩子。

日高の取調室。

“四方が殺された時の日高のマンションの防犯カメラのアリバイ”について尋ねる河原。

日高はマンションのエントランスの見取り図を使い、カメラに映らずに出入りするルートを示します。

東朔也の家の前。

スマホで調べ物をする彩子に八巻が「もう久米さんの殺しの供述に入りそうだって」とスマホを片手に報告に来ました。

彩子は八巻に防犯カメラのデータを借りるように頼むと走り出します。

日高の取調室の隣室。

マジックミラーで日高の取り調べの様子を見守る五十嵐。

日高の取調室。

“久米の事件は現場の状況から見るとどう考えても東の犯行で日高の痕跡は乳歯だけだ”と言う河原に日高は笑顔で「それはですね、僕が殺したところに兄が止めに入ってきたんですよ」と言い、河原は「はあ、なるほど!ありがとうございます」と深々と頭を下げました。

日高の取調室の外の廊下。

日高の取調室に向かい、全力疾走してきた彩子が、河原の開けた扉に激突します。

痛がる彩子に河原は「焦らんでも、供述確認は明日にした。・・・俺も疲れたんでな・・・。まぁ、でも大したもんだよ。日高陽斗は。なんの矛盾もなく全て単独犯で話、成立させとるわ。・・・やってもないのに」と言って去ろうとします。

彩子が“知っていて冤罪を作り出すつもりか?そんなことをして平気なのか?河原の正義感はどうなっているのか?”と河原を追い掛けて詰め寄ると、河原は「誰かさんが腹くくれば済む話や思うけどな!・・・誰かさんがあいつに一言頼めば済むことじゃないんですかね?・・・お前の正義感がどうなってるんか、俺こそ知りたいわ」と言って去りました。

河原さんも全部お見通しの様です。

夜。

公園。

幅(谷泰輔)が河原に調べた資料を渡し、書類を見た河原は「よく調べたな」と労い、“ここのところ、朝までにもうちょい調べてくれ”と頼みます。

鑑識課。

今までの押収品からは東朔也を犯人だと裏付ける証拠は出ていないと彩子に報告する鑑識員。

彩子は考える時の癖、指でテーブルを叩きながら考えていました。

公園。

事件の資料を見る河原の元へ来た五十嵐が「河原先輩」と声を掛けます。

「あの・・・なんか企んでますよね?・・・僕には言っといた方が得策だと思いますよ」と言う五十嵐に「日高がいきなりこんなおかしな自供を始めたのは、警察内の協力者を守ってるからだ。・・・まぁ、そのうち、分かる。

気に入らねぇのは、日高がそいつ一人を守る為に、みんなに知らせなきゃなんねぇ真実に蓋をしようとしてるってことだ。あいつの何処にそんな権利があると思う?」と言い、五十嵐を見送った河原は事件資料を見て「全員まとめて丸裸じゃ」と言いました。

彩子の想い

鑑識課。

供述調書を見ながら「マジで全部、日高の単独犯で成立しちゃってるじゃん。・・・なんか穴ないかな・・・」と探していた彩子は“SDカード”に目を止め、“日高の証拠品のダンボールになかったってことは、東が持ってったってことか」と呟きます。

彩子は戻ってきた新田に“東の部屋に田所宅に防犯カメラから抜かれたSDカードが無かったか?”と聞き、“それに日高よりも先に入る東が映っていれば日高の単独犯説が崩せる”言いました。

新田は「捨ててるんじゃな~い?」と言いますが、彩子は「一応」と押収した荷物を調べ始めます。

鹿児島の電気店。

陸がSDカードを見て「俺は彩子ちゃんを助けるために生まれてきた」と言い、SDカードを再生するのに必要なキッドに手を掛けた時に、彩子から着信がありました。

「以心伝心」と驚き、嬉しそうに電話に出た陸に彩子は“東がSDカードを持っているのを見たことがないか?”と聞きます。

震える手でSDカードを持ち上げて、見つめる陸。

彩子が“日高が3人とも自分が殺したと自供してしまった。しかも単独犯だと”と言うと、陸は「え?なんで?・・・そんなやってもいないこと言ってんの?」と聞き、彩子は「日高た私のこと守ってんの。多分だけど・・・。捜査続行して変なことが出てこない様に犯人になろうとしてんの」と言いました。

陸はフェリーの中で「陸さん、兄を頼みます」と彩子の手を引いて船室を出ていった日高のことを思い返します。

堅く目を閉じる陸に彩子が“聞いてる?”と聞き、陸は「SDカードは見たことないなぁ」と言い、「ほんと?見たことない?よく思い出して」と言う彩子に「ほんとにないんだよぉ。ごめん」と言いました。

“思い出したらなんでもいいから、なんか連絡して”と彩子は電話を切り、陸はやるせない表情で溜息をつきます。

あらあら、陸くんらしくもない。嫉妬に駆られちゃいました?

警視庁の廊下。

電話を切った彩子に八巻が声を掛け、「田所の所のSDカードを探している」と言う彩子に八巻も「捨てているのでは?」と言い、彩子は“日高みたいに特殊な事情がない限りは捨ててるよね”と言いました。

「特殊な事情?」と聞く八巻に彩子は“日高は万が一、東が疑われた時には自分が罪を被れるように証拠品をとっておいたのではないか”と言い、八巻は「ほんとだったら、お釈迦様みたいな人ですよね~」と言います。

が、彩子は「ある意味やっぱりサイコパスよ。人の気持ちが分かんない・・・」と寂しそうに言い、八巻の持っている紙袋を見て、「それ、防犯カメラの映像?・・・よし!東朔也探そう!」と歩き出しました。

留置所。

独房で日高がベッドに体育座りをして、鉄格子の窓から見える月を見上げてながら、日高【彩子】が

“私が正しい世の中にするって。彩子ちゃんは正義の味方になる決心をしたの”

と言った時の事を思い返して微笑みます。

日高さん、やっぱり彩子のことを想っているようです。

鑑識課。

八巻と並んで東のアパート近くの防犯カメラの映像を見る彩子。

田所殺し当日に出掛ける東の映像を見つけ、彩子は東の服装と押収されたものを確認しました。

夜を徹して調査が続き、眠りそうになる彩子のスマホに五木(中村ゆり)から着信があり、「もう望月さんですか?」と聞く五木に「そう、戻ったの。お陰様で」と彩子が答え、“日高はもう捕まったのか?”と五木が聞き、「日高君を、どうか、よろしくお願いします”と言います。

警視庁の屋上。

彩子は「誰かさんが腹くくれば済む話や思うけどな!」と言う河原の言葉を思い返し、「そうなんだよなぁ」と呟いた処へ「弁当屋八巻です。望月さん、少しお腹入れませんか?」と八巻がおにぎりを差し出しました。

「八巻、私、もう日高に言うわ。“本当のこと喋れ”って。・・・とにかく今は送致止めないと、このままいったら全部終わっちゃうでしょう」と彩子は屋内へ戻ります。

鹿児島の海。

何かを海へ投げ捨てる陸。

留置所。

独房のベッドの上で一人、膝を抱えている日高。

「ちょっと、起きてる?」と彩子が声を掛けて、手招きします。

彩子の側に来た日高に彩子は“日高が彩子【日高】の時にやったヤバいことの証拠は全部処理したから、もう大丈夫だから、本当のこと、話して”と言いました。

「お父さんやユナちゃん、コ・アースの人たちのことも、ちゃんと考えて」と言う彩子に日高は「わかりました。ありがとうございます」と深々と頭を下げます。

「絶対だから。見てるからね、取り調べ」「わかりました」「ほんとだよ」

「わかりましたって」と日高は笑顔で言いました。

日高の取調室。

河原が日高にこれまでの供述調書の内容を確認します。

日高の取調室の隣室。

十久河が“この分だと昼過ぎには終わりそうだな”と言い、五十嵐が“特に何もないと思う。ここは自分が見ているので大丈夫”と言い、十久河は出ていき、五十嵐はじっと日高を見つめる彩子を見ました。

日高の取調室。

「読み終わりました」と日高が言い、「供述調書に間違いはありませんか?」と聞く河原に「間違いありません」と答えます。

日高の取調室の隣室。

日高を見ている彩子が「なんで?」と言いました。

日高の取調室。

「では、ここに署名と拇印を」と河原が言い、ペンを取る日高。

日高の取調室の隣室。

取調室に向かおうとする彩子の耳に河原の「と、いきたいところですが、私の方にお聞きしたいことがあるんですよ」と声が響き、再びマジックミラーの前に戻る彩子。

河原は「お兄さんには無関係でもこの事件にはもう一人、協力者がいますよね?」と言い、五十嵐が彩子を見つめています。

日高の取調室。

河原が「望月彩子」と胸ポケットから彩子の部屋のベッドに隠されていた証拠品の写真を見せながら“犯行に使われた証拠品や殺人リストを望月の部屋から見つけた”と言いました。

「どうして、そんなもんがそこにあるんですかね?」と聞く河原。

日高の取調室の隣室。

五十嵐が「これは本当なのか、望月?」と聞き、彩子は「そ、それは・・・」と言い、

日高の取調室。

日高は「そりゃ、出てきますよ」と笑って「僕が隠したんですから」と言い、彩子は驚きます。

“彩子がうるさく嗅ぎ回るからいっそと思って”と言う日高に「そんなふざけた話、通じると思ってんのか?」と河原が言い、日高は「灯台下暗しってやつですよ」と言い、「女の家に忍び込んでか?」と聞く河原に「そう。あなたと同じように・・・。結構、出来ちゃいますよね」と怪しい笑顔で言う日高。

日高の取調室の隣室。

五十嵐が「そうなのか、望月?」と聞き、彩子は「なんか・・・そういうことみだいです」と答え、部屋を出ていきました。

取調室の外の廊下。

部屋から出てきた彩子が拳を握りしめ、「頑固野郎」と壁を殴ろうとした処へ「望月さん!ちょっと来てください。新田さんがすごいものを見つけたんです」と八巻がやってきます。

「え?」と走り出す彩子。

東の思い

鑑識課。

駆け込んできた彩子に新田が、東のアパート近くの防犯カメラの東がパン屋の袋を下げていてる日付が犯行日と犯行日の翌日で、その日に必ず同じパン屋に寄っていると言いました。

そして、新田が出したそのパン屋の画像を出します。

彩子は陸が「(便利屋りっくんのサイトに)向こうからお仕事の依頼メールが来て、こっちから完了メールを送って、大体翌日くらいには・・・」と話していたことを思い返し、「陸にメールが来る日?」と呟きました。

パン屋の画像を見て“東がスマホや携帯を持っていたか?”と彩子は聞き、新田が「今のとこ出てきてないね~」と答え、彩子は画面のパン屋の向かいのビルとパン屋を指しながら、「東はこのネットカフェに寄った後にこのパン屋に行ってたのかも?!」と言います。

“ネットカフェの店員は東の事件の直前直後の様子を見ている可能性がある?”と八巻が言い、「なにか出るかも。ネットカフェ、とにかく行ってみる!」と鑑識課を飛び出す彩子。

付いてこようとする八巻に“こちらで取り調べ見てて」と言い残しました。

日高の取調室。

“この事件の際にも、四方の家に入っていく望月によく似た女が目撃されている”と言う河原に日高は「あ、なんか先輩の刑事にはめられそうになったって、車の中で聞いたんですけど」と平然と言います。

街路。

必死に走る彩子がパン屋に辿り着き、向かいのインターネットカフェを見て「あれか」と言って走って店に入りました。

鹿児島県警の霊安室。

東の遺体に寄り添い、「師匠、師匠も最低だったけど、俺も中々最低かも」と言う陸。

ノックの音がして、“身元引受をしたいという方が・・・”と捜査員が日高の父親を連れて入ってきます。

日高の父親は、「日高陽斗の父親です。朔也くんの父親になるべきだったものです」と自己紹介ををし、「最期まで朔也くんに付き添ってくれた方ですか?・・・朔也くんがお世話をかけました」と深々と頭を下げました。

陸は恐縮して「いえ、あの、むしろあそこに居られて良かったです。・・・師匠がなんかやらかしてんじゃないかって感じてて、でも、最期に日高さんと女刑事さんが乗り込んできて、その女刑事さんに師匠、“全部、俺が悪いんだ。俺がやったことにしてくれ”って・・・」と言い、

「俺はどういう殺され方をしてもいいから、こいつだけは守って・・・」と言った東を思い返します。

東を見て「最期はそう願って・・・。俺、なにやってんだよ・・・」と陸は呟き、ポケットからSDカードを取り出しました。

良かった!目が覚めたようです、陸くん。

インターネットカフェの受付。

彩子に東の写真を見せられた店員が“確かに何度か来ていた”と言い、“おかしな様子はなかったか?(入口の防犯カメラを示し)この防犯カメラは見られるか?”と聞きます。

“この前、来たときはSDカードが見たいと言って、変換器繋ぐのを手伝った”と言う店員は彩子の見せた写真の「田所の家の玄関」が映っていたと言いますが、“証言をしてくれるか?”と聞く彩子に“東に頼まれてそのデータを消去した”と言いました。

「消した・・・」と立ち尽くす彩子のスマホに八巻から「日高の供述確認が終わりました」とメールが届きます。

日高の取調室。

河原が「ここにサインしたら、本当に死刑台行き決定ですよ」と言い、日高は「わかってます。大丈夫です」と言い、ペンを握ります。

インターネットカフェ。

彩子が「終わったって、なによ、それ。何の為に入れ替わったのよ、私たち。どこの誰が入れ替わらせたのか知らないけど・・・

日高の取調室。

日高が書類にサインをしています。

インターネットカフェ。

彩子が「こんな最後になるんなら・・・

日高の取調室。

日高が拇印を押します。

インターネットカフェ。

彩子が「私と入れ替わる必要なんてなかったじゃない」と言った時、彩子のスマホに鹿児島県警から“連続殺人事件の情報提供”のメールが入りました。

鹿児島県警 刑事課。

陸が一人の刑事に「ありがとうございました」と礼を言って深々と頭を下げ、出ていきます。

インターネットカフェ。

彩子は、鹿児島県警から送られたファイルを開き見入って「これ・・・これって・・・」と八巻に電話を掛け、「今からデータ送るから、これ持って取調室、乱入して!」と言って店を走り出ました。

日高の取調室の隣室。

「乱入?」と小声で言い、彩子から届いたファイルを開く八巻を見ている五十嵐。

「これ・・・」とファイルを見て飛び出そうとする八巻の前に五十嵐が立ち塞がり“河原も望月も目指すところは同じだから、黙って見ていろ”と言います。

なんだか初めて五十嵐さんがカッコよく見えました(笑)。

街路。

インターネットカフェを出て、大通りまで走り、タクシーを止める彩子。

日高の取調室。

書類を纏めながら河原は「では、確かに」と言った処へ資料を持った幅が入ってきて「調べてきたんで、日高に聞いて貰って欲しいんです」と言いました。

“送致期限までまだ時間ありますし、いいですか?”と河原が聞き、日高は「そちらさえ宜しければ」と答えます。

河原は幅から資料を受け取り、東朔也の誕生について読み上げました。

街路。

渋滞したタクシーから「ここでいいです」と降り、また走り出す彩子。

日高の取調室。

「双子であったが、父母の離婚により東朔也は父方に引き取られた。東家は代々の地主で裕福な家であったが、バブル期に事業に失敗」と読み上げる河原に日高は「なんですか、いきなり?」と聞きますが、河原は無視して“四方に負債を押し付けられた朔也の父は所有財産をすべて失い、夜逃げ同然で上京。東朔也は安全に暮らす場所を奪われた」と言います。

“高校卒業後、機器メーカーに就職した東朔也は「未成年で飲酒を断ったこと」から当時の上司・田所から強烈なパワハラに遭い、うつ病を患った東は会社は怠勤とみなし問答無用で解雇。東朔也は安定した職を奪われた”と言う河原。

警視庁1Fロビー。

彩子がエレベーターの前でエレベーターのいる階を確認して、踵を返します。

日高の取調室。

“5年前、・久米の警備保障会社で濡れ衣を着せられ、また不当に解雇される。東朔也は人としての尊厳を奪われ、そして・・・

警視庁1F。

階段を駆け上がろうとして、途中で階段から転げ落ちる彩子の背後に河原の声が流れています。

河原の声:父は認知症を発症。その父の死後1年も経たず今度は自らが余命半年と告げられる。

日高の取調室。

「最後はやり直す時間すら奪われた」と言う河原。

“サイコパスのお前はお兄ちゃんにその死をプレゼントして回った”と言う河原に「はい。あまりにも兄が惨めで、可哀想だったので」と日高の言いました。

「じゃあ、何故また奪う?・・・この殺人はお兄ちゃんの声じゃないのか?立場の弱い人間がいかに容易く奪われ続けるか、そして立場の強い奴らも最後はこういう風に自らが奪われることにもなる!そんなことが言いたかったんじゃないのか?

やってることは人殺しだ。汚ねぇ、しゃがれた聞くに耐えない声だ。でも!それでも!声は声だ。お前にその声を奪う正義はあるのか?・・・たかが、女一人の為に」と言う河原。

警視庁1Fロビー。

階段から転げ落ちた彩子が息を切らしながら立ち上がり、「待ってろ、日高!」と笑顔で言い、ヒールを脱ぎ棄て、階段を駆け上がります。

日高の取調室。

「・・・ありますね。あの人を守ることは私を守ることですから。自分を守るのに理由なんていらない」という日高の胸倉を掴み「メロドラマやってんじゃねぇんだよ!」と河原が言った時、彩子が取調室に入ってきました。

息を切らし“東朔也の犯行を裏付ける新たな証拠が見つかりました”と言い、「河原主任。この送致を完了すれば、警察は冤罪を作り出すことになります。・・・そこにいる男は犯人ではありません。(スマホを見せ)これがその証拠です」と彩子は言います。

河原は彩子を見つめ「じゃ、後、頼む」と言い、彩子の肩を叩いて取調室を出ていき、幅も後に続きました。

河原の背中に一礼した彩子は日高を見て微笑み「お待たせ」と言い、日高は動揺します。

日高の取調室の隣室。

五十嵐の元へ来る河原と幅。

八巻と新田も取り調べの様子を見守っています。

日高の取調室。

彩子が「これは田所さんの家の防犯カメラから盗まれたSDカードに残されていた映像です」とパソコンを日高に向けます。

「よく見てください」と彩子が動画を再生すると、右手に包帯を巻いた男らしき映像が映ります。

「3月14日、久米幸彦さんが殺害された翌日にネットカフェのパソコンで東朔也が撮ったと思われる映像です」と彩子が言い、画面には東朔也が映りました。

「警察の皆さん、ちょっと具合も悪くなってきたんで、そろそろ記録を残しておきたいと思います。弟からも既に警察に通報がいっているかもしれませんが、田所ひとし、四方ただよし、久米幸彦を殺したのは俺です。・・・俺は掃除屋なもんで最後にこの世の掃除をしていきたいと思ったんですよ。・・・この3人は俺が知る最悪のゴミで、綺麗にした方が世の中の為ですから。だから俺が殺した」

彩子は再生を止め「この後、殺害方法や状況についての告白が1時間に及び続きます。・・・改めて確認します。田所ひろしさん、四方ただよしさん、久米幸彦さん、この3名を殺したのは東朔也ですね?」と聞きかけた時に日高は「いえ。私です」と言います。

「あなたがやったのは死体の損壊だけ。しかも東は半ば脅迫に近い形で計画に巻き込んだと言っています」「これは私が、兄に頼んだんです!こういう告白を遺してくれって!」

「へぇ~、そんな告白遺してくれって頼んでおいて、今度は自分がやったって告白してるわけですか?・・・その理由は?」「・・・気が変わった・・・」「私は10歳の時、警察官になろうと決心しました!・・・学校で濡れ衣を着せられたからです。

・・・その私が誰かが濡れ衣を着ていくのを見過ごしていいと思う?・・・もし、これを見て見ぬふりをしたら、その瞬間、私は私の正義を失くす。もう警察官をやるべきではないと自分で自分に引導を渡すことになる。警察官は続けられない」という彩子。

隣室でその言葉を聞いている河原が微笑みます。

彩子は「同じなのよ。どっちだって辞めることになる。・・・したでしょ?この話。・・・頭良いくせに、どうしてそんなこともわかんないかなぁ。あなたは私だったくせに、どうしてよ?・・・私に私の正義を守らせて!」と泣きながら訴え、日高の頬にも涙が流れました。

「私を守りたいと思うなら、あなたは私の為に本当のことをいうべきでしょ?!・・・日高陽斗、やったのは、あなたじゃありませんね?・・・違うわね?!」と聞く彩子に日高は大粒の涙を流しながら息を継ぎ、小さく「はい」と言います。

皆が安堵の息をつき、河原は部屋を出ていきました。

ようやく彩子の心が日高さんに届いたようです・・・。

それぞれの想い

鑑識課の外の廊下。

部屋から出てきた新田に鑑識員が声のみ復元された彩子【日高】の殺人動画の粗い音声「あなたが私で、私があなたです」と聞かせ「何ですかね、これ?」と聞きます。

新田は「まぁ、好きですってことじゃな~い~」と言いました。

夜。

彩子のマンションの前。

彩子を待っていた陸が「おかえり~」と歩いてきた彩子に声を掛けます。

「ただいま、帰ってたんだ」という彩子に「どうだった?日高さんの件」と陸が聞き、彩子は「とりあえず、やれることはやった。まだまだこれからだけど」と答えました。

陸は「そっか!うまくいくといいね」と微笑み“あのSDカードの映像を送ってくれたには陸?陸はいつも私のこと助けてくれるから”と聞く彩子に「残念ながら今回は俺じゃないかなぁ~」と言います。

「これから仕事?」と聞く彩子を陸は見つめて、抱きしめ、「彩子ちゃん、一つだけお願いしていい?・・・ナッツはね、駅の向こう側のスーパーの方がお買い得だから、面倒でもこっち側のスーパーで絶対に買わないで。152円も違うんだよ!」と言い、

「わかった」と言う彩子に「それだけは絶対に忘れないで。・・・んじゃ、行ってきま~す!」と去ろうとする陸に彩子は、「買っとくね!明日の夜はナッツでハイボール!」と言い、陸は振り向いて笑い、手を振りました。

彩子の声:そういって陸は二度と帰ってこなかった。

寂しいです、陸さん。

彩子の部屋。

部屋着でナッツをつまみにハイボールを飲んでいる彩子。

警視庁 捜査一課。

十久河に彩子が日高の供述調書を提出します。

彩子の声:事件は日高の供述と東の告白をもとに再構築され、みんなの根性で東の犯行を裏付ける新たな証拠なども加わり、東朔也は被疑者死亡ではあるが3件の殺人容疑、日高陽斗は証拠隠滅2件、死体損壊2件の容疑等で送致。芋づる式に3年前の一ノ瀬さん殺しで十和田げんも被疑者死亡ながら送致された。日高は計3年の実刑判決で刑務所へ。

日高の判決を聞く父親と妹、五木と富樫(馬場徹)の映像が流れます。

彩子の声:私はお手柄とやらかしの差し引きで警察学校へ。そして何故が、八巻も。気が進まない辞令だったが・・・

警察学校で活き活きと講義をする彩子。

彩子の声:なんだかものすごく肌に合っていた。

めちゃめちゃ楽しそうです、彩子さん。

彩子の部屋。

ナッツをつまみにハイボールを飲みながらテレビを観る彩子。

彩子の声:嵐の後の日々は、嘘のように穏やかだった。

テレビの音声を聞き「2023年か」と彩子は呟きます。

彩子の声:日高だった私はもう何処にもいないし・・・。

刑務所の食堂。

食事をする日高に一人の受刑囚がナッツを食べながら、「お前ってさぁ、ナッツは食えないんだよな、一生」と言い、日高は「まぁ、一生でもないですよ」と微笑みました。

彩子の声:私だった日高もいない。

件の歩道橋の見える歩道。

彩子が歩道橋を見上げます。

彩子の声:あの時の私たちは・・・空集合だ。そんなことをふと思った。

後日。

警視庁前。

日高の父が小さい紙袋を下げて出てきて、警視庁に一礼し、大切そうに紙袋を抱えました。

桜の咲き誇る街路。

彩子の声:でも、出所したはずの現実の日高からの連絡もなく、月日は過ぎていった。

街路が紅葉した銀杏並木に変わりました。

警察学校の教室。

カレンダーを見つめる彩子に八巻が「望月さん、もう他人なんですって」と声を掛け、彩子が「は?」と言うと彩子のスマホに公衆電話から着信が入ります。

「もしもし」と電話に出る彩子。

そして、私服に着替えた彩子は警察学校の廊下を全力で走り、どこかへ向かいました。

件の歩道橋。

満月が輝いています。

彩子が息を切らしながら着くと、小さい紙袋を持った日高がいました。

彩子に気付いた日高は微笑み、「ご無沙汰してます」と彩子に歩み寄りながら頭を下げます。

彩子も「ああ、うん」と微笑んで歩み寄りながら「割と元気そうじゃない?今、どうしてるの?」と聞くと日高は「まぁ、ぼちぼちと」と答えました。

日高の答えにちょっと寂しそうな彩子さんです。

「ふ~ん、で、話ってなに?」と聞く彩子に日高は「あ、これです」と持っていた小さい紙袋を差し出します。

“公務員なんでこんな高そうな物はいただけない”と言う彩子に「とにかく開けて見てください」と日高は紙袋を渡し、彩子が受け取り開けてみると、綺麗に磨かれた丸い石が入っていました。

「え?これって?」「凶器です」「え?なんでここにあるの?!」「母の形見でもあるからと、父が警察にお願いして」「そうなんだ・・・(と石を手に取り)これ、もとはこんな綺麗な石だったの?」

と彩子は石を月にかざし「これがシヤおみとおshカナロだったりして」と言い、日高は「今になって思うと母の願いだった気がするんです、あの入れ替わりは。際限なく間違っていく息子二人をなんとかしてくれって、母があなたに頼んだんじゃないか、って思ったんです。ちゃんとあるべき姿に戻してくれって。・・・入れ替わったのが、あなたで良かったです。だから、本当に・・・ありがとうございました」と深々と頭を下げます。

彩子は「私は、ありがとうとまでは言えないけど・・・まぁ、でも、あなたで良かった」と微笑み、石を見ながら「どうするの、これ?日高家で保管するの?」と聞き、“兄のお墓に入れる”と日高が答えました。

「また入れ替わっちゃっても困るしね」と彩子が言い、「おっしゃる通りです」と日高が言います。

「ああ、じゃあ」と日高が持つ紙袋に彩子が石を入れ「さようなら」と言った次の瞬間、袋の中の石が輝き、彩子が日高の口調で「じゃあ、お元気で」と言いました。

日高が彩子の口調で「あなたも」と言い、すれ違い歩き出した二人ですが、はっと気付いてお互いに振り返り、彩子【日高】が「とりあえず、今、お勤め、どちらですか?」と聞くのでした。

最後にまさかのスイッチ!!

 と、いうことは、続編も?!

 河原も結局はものすごく人情に厚い良い人でしたね~。

 今までにない不思議な感覚のドラマで俳優さんたちも大変だったと思いますが、その分、見応えも十二分なドラマでした!

 個人的にはTverで配信されていた溝端淳平さんと他1名の俳優さんの解説付きの動画が大好きでした♪

 とても重く辛いテーマを軽いタッチで描き、衝撃的な印象を残してくれた「天国と地獄」。

 忘れられないドラマがまた一つ出来ました。

 ありがとうございました。

天国と地獄の最終回ネタバレ結末予想の前に今までのあらすじは?

天国と地獄サイコな2人ネタバレ!原作元ネタやあらすじと脚本家

天国と地獄1話ネタバレ!サイコパスな殺人犯を追い詰めたのに入れ替わり

まずは「天国と地獄〜サイコな2人〜」第1話のストーリーを簡単におさらいしていきましょう。

望月彩子(綾瀬はるか)は、努力家で正義感が強く、上昇志向も強いが慌てん坊な刑事。思い込んだら一直線で失敗も多いため、周囲の刑事たちからは煙たがられている。そんな彩子はある朝、出勤時間ギリギリに起床。朝からバタバタと急ぐあまり、電車内でうっかり自分だけマスクをしていないことに気付く。すると、偶然乗り合わせた男性(高橋一生)から自社製品のサンプルだというマスクを譲り受ける。
そんな中、とある殺人事件が発生。管理官が刑事たちに現場へ急行するよう指示するが、なんとその時、捜査第一課に居合わせたのは、過去の失敗で謹慎中の身であった彩子のみ。彩子は、刑事として挽回する願ってもないチャンスの到来に、「絶対に手柄を立ててやる!」と息を巻いて現場へ急ぐ。向かった先には、遺体の口内にパチンコ玉が詰められた、猟奇的殺人現場が広がっていた。しかしその猟奇的惨状の反面、掃除されたばかりのような清涼感を感じる現場に違和感を覚える彩子──。
そんな彩子の違和感を解消したのは、彩子の能天気な同居人・渡辺陸(柄本佑)。清掃現場でアルバイトをしている陸によると、匂いのない業務用の特殊洗浄剤がこの世に存在することが分かる。その洗浄剤の製造元は創薬ベンチャー企業のコ・アース社。あろうことか、そのコ・アース社、社長の日高陽斗は、なんと数日前彩子に電車内でマスクをくれたあの男だった──。

自分だけが知る重要参考人に、何か運命めいた物を感じた彩子は早速日高のもとへと会いに行く。しかし、その時はまだ、表向きは若くしてベンチャーを立ち上げた敏腕経営者・日高が、裏の顔は類まれな頭脳と知識を駆使したサイコパスな殺人鬼であることは知る由もなかった──。

被害者の口の中にパチンコ玉を入れるサイコパスな殺人犯?

ドラマの冒頭、高橋一生さんらしき男が、殺人を犯し被害者の口の中にパチンコ玉を入れるセンセーショナルなシーンから始まります!

そしてシーンは変わり、主人公の望月彩子(綾瀬はるか)は、月が綺麗な海辺で石を拾い、誰かに襲われてしまいます。

もしかしたら、この男も高橋一生さん?

しかし、それは彩子の夢だったようで現実に戻ります。

そんな中彩子は、電車でマスクを忘れてしまったことを思い出し、気まずい思いをしていた時、親切なある男(高橋一生)が声をかけてマスクを譲り受けることに。

警視庁捜査一課の刑事の彩子は、ある事件で犯人を見誤ったことで同僚刑事からも白い目で見られており、刑事として崖っぷちの状態でした。

彩子は、挽回するために「何か事件でも起きないかな〜」と思っていると殺人事件が発生!

相棒の八巻(溝端淳平)と現場に向かうと、そこには口の中にパチンコ玉を詰められた男の遺体がありました。

冒頭の高橋一生さんらしき男が殺した可能性が濃厚です。

日高【高橋一生】を犯人だと確信

彩子は現場の床が綺麗すぎたことから、部屋が掃除されていたことを見抜きます。

しかし、匂いのしない洗剤が使用されたいたことがわかり、鑑識に調べさせた彩子。

ある特殊洗浄を検出。しかもサンプル品であることがわかります。サンプル品だとしたら、配布した企業先などが限られています。犯人に早くたどり着ける可能性が。

彩子と八巻は、剤洗浄剤の製造元に向かい社長に会います。

その社長こそ、電車で偶然出会っていたマスクをくれた男・高橋一生さん演じる日高陽斗です。

日高の不自然な供述から「犯人は間違いなく日高だ!」と確信します。

アリバイを聞いても3時間散歩をしていたという日高。しかも、被害者が1人暮らしであったことを知っていた日高。そのことは報道されていませんので、事件関係者しか知らないはずです。

また、日高がアメリカにいたころの知人から、日高が連続殺人の容疑者として疑われ、新聞に載ったことを知ります。日高はその後、逃げるように日本に帰国したとのことでした。

この証言で、最初は彩子のいうことを信じていなかった周りの刑事たちも、本格的に動き始めます。

彩子は日高が犯人であると思われる証拠集めに奔走しますが、先輩刑事の河原(北村一輝)に横取りされてしまいます。

河原もできる刑事で、お金を使って買収して、監視カメラなどを入手。日高が事件当日に、事件現場の方に出かけていたことを突き止めます。

でも、それだけだと犯行を裏付けることはできません。

しかし、彩子は諦めません!!

鑑識から得た新たな証拠を手に、日高のもとに一人尋ねます。

日高【高橋一生】を追い詰めたそのとき・・・

殺人犯の手袋を使用していたとがわかったのでした。日高がまだ手袋を持っていたら重要な証拠になります。

そのとき日高は歩道橋で一人、月を眺めていました。

彩子が日高を問い詰めると、証拠の手袋を日高は捨ててしまい、不法投棄を理由に彩子は現行犯逮捕しようとするんです。

そして二人はもみ合いとなってしまい、階段から転落!

彩子が目を覚めるとそこは病院で、体は何と日高の姿に・・・

そう、彩子と日高は階段から転落した衝撃で魂が入れ替わってしまったんです。

動揺する彩子。

そして、彩子は病室に有った日高のカバンから凶器と思わしき丸い石を発見します。

するとそこに彩子の姿の日高が現れて「ラッキーですよ。今日から容疑者はあなたです」と言ってのけるのです!

ラッキーということは、犯人だったけど、入れ替わったから、逮捕されずに、済むということですよね??

さらに日高(見た目は彩子)は、動揺して泣きそうになっている彩子(見た目は日高)を壁に押し付け「私の言う事を聞け!」と迫ります。

「このままでは殺人鬼にされてしまう」

涙目になり、心の中で焦りを覚える彩子(・_・;)

果たして、魂が入れ替わってしまった刑事とサイコパスな殺人鬼はどうなってしまうのでしょうか??

 

 

天国と地獄2話ネタバレ!

※<>内は入れ替わった後の人物名です。

捜査一課の刑事・彩子(綾瀬はるか)と殺人事件の容疑者・日高(高橋一生)は、階段から転げ落ちた拍子に魂が入れ替わってしまった…。
彩子<日高>は日高<彩子>に「出頭して一生を塀の中で過ごすか、それとも自分と協力して容疑を晴らすか」と二者択一を迫る。仕方なく後者を選択した日高<彩子>は、彩子<日高>の指示通り、家宅捜索が入る前に日高のマンションからダンボール箱をこっそり持ち出す。中に入っていたのは連続殺人の証拠となり得る品々だった。身体が入れ替わってさえいなければ大手柄なのだが…。
なんとか家宅捜索を乗り切った日高<彩子>は、そのまま河原(北村一輝)の事情聴取を受ける。そして、その様子を別室で見つめる彩子<日高>と八巻(溝端淳平)。八巻は彩子の雰囲気がいつもと違うことを変に思って尋ねるが、「路線変更です」と煙に巻かれてしまう。
警察は日高が犯人である確たる証拠を見つけられないまま、秘書・樹里(中村ゆり)の素早い根回しで日高<彩子>を釈放。マンションに戻った日高<彩子>は、居候の陸(柄本佑)のことを考えた。一緒に暮らしている陸なら、きっと本物の彩子ではないことに気づいてくれるはずだ。
ところがその頃、陸は彩子<日高>と仲良く食卓を囲んでいて…。

引用元:https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/story/

2話の予告ではいきなり「出頭して一生を塀の中で過ごすか、それとも自分と協力して容疑を晴らすか」と言う日高のセリフが。

自分と協力して容疑を晴らすって・・・日高は犯人じゃない??

それとも、犯人だけど、自分が犯人じゃないと思われる状況にすること??

まだまだわからない展開です。

以降で、2話のネタバレを詳しくご紹介していきます。

新しい人生

関東中央病院。日高【彩子】の病室。

日高陽斗(高橋一生)と魂が入れ替わってしまった望月彩子(綾瀬はるか)。

彩子【日高】は日高【彩子】に手錠をかけ、「このまま出頭して日高陽斗として殺害容疑の取り調べを受け、一生塀の中で過ごしますか?それとも私と協力して容疑を晴らし、無罪放免になる道を選びますか?」と微笑みながら聞きます。

「容疑を晴らすってあんたやったんでしょう?あなた、殺したのよね?容疑を晴らすっていうのは、やってない人の使う言葉よ」と日高【彩子】。

「ああ、そういう意味ですか」と言う彩子【日高】に「やってないの?ひょっとして」と日高【彩子】が聞き、日高【彩子】は「とっとと選べ!!」と怒鳴り「さもないと、終わりですよ、あなた」と微笑みました。

「容疑を晴らす方向で」と彩子【日高】を睨みながら日高【彩子】は答えます。

彩子【日高】は満足そうに微笑んで、日高【彩子】の手錠を外し、「賢明だと思います。こうなったからには、お互い新しい人生を楽しむために協力しましょう」と言い、日高【彩子】が「新しい人生?」と聞くと彩子【日高】は「だって、戻れる保証なんてどこにもないんですから。ゆっくりと生活上必要な情報を交換したいところですが、時間がありません」と言い、日高【彩子】に今日の家宅捜索は何処に何時に入るのかを確認しました。

日高【彩子】は8時に日高の自宅、会社、研究所などに捜査員が入ること、同時に日高も任意同行を受けることを伝えます。

彩子【日高】は笑って「それ、あなたですから」と言い、日高【彩子】が「分かってるわよ!私が身柄を差し押さえれれ、取り調べられることになるのよ」と言うと、彩子【日高】は、

「では、家宅捜索と取り調べ、まずこの二つを乗り切ることが私たちのミッションということですね」「そうね」「取り調べをかわすのはお任せしても大丈夫ですか?プロなんですから、乗り切る方法は私より詳しいですよね?」「まあ、はい」「じゃあ、家宅捜索の方ですが、いくつか捜索が入る前に持ち出して欲しいものがあります」

と彩子【日高】は、洗面台の下の段ボールの中身を“一切合切”持ち出すように言い、駅に行く途中の人気の無い公園まで受け渡しをしましょうと言うのでした。

彩子【日高】は日高【彩子】に彩子のスマホを渡し、見られたくない情報はお互いに削除しましょうと言い、日高【彩子】と彩子【日高】はそれぞれのスマホを操作します。

彩子の声:(日高【彩子】が彩子【日高】を見ながら)数時間前までそれは私の身体だった。警察官・望月綾子として殺人事件の容疑者・日高陽斗を追っていた。少ない証拠を搔き集め、ようやく逮捕できると思ったその時、歩道橋から転げ落ち、私たちの魂は入れ替わり、私は殺人事件の容疑者に、日高は殺人事件を追う刑事となった。

どうして殺害に使った石をとっておいたのかを日高【彩子】が彩子【日高】に聞くと、彩子【日高】は、証拠は隠滅したほうがいいと分かっていても、どうしてもとっておきたくなると答えます。

シリアルキラーに在りがちな心理らしいです。

どうして田所を殺したのかと聞く日高【彩子】に彩子【日高】は、今更自分から言質をとって、戻ったら突き出すつもりかと尋ね、日高【彩子】は興味だと言いますが、彩子【日高】は早速寝首を掻く準備でもしているのかと思ったと言いながら日高【彩子】を一瞥してメールを削除しました。

どんなメールだったのか気になります~。

しかし、日高は「殺した」ことについては、はっきり答えていないのが気になります。元に戻った後のことを警戒しているだけでしょうか?

彩子【日高】は日高【彩子】を裏切らないという保証は?と聞き、石や自分が持ち出す証拠品を彩子【日高】が証拠として提出すれば日高【彩子】は終わると言います。

彩子【日高】は、強いて言うなら出来れば自分の捕まる姿は見たくないそれだけだと答え、日高【彩子】は自分のスマホのロケーション履歴をONにして、彩子【日高】に渡しました。

彩子【日高】は「ご安心ください。余程の事が無ければ、あなたに悪いようにはしませんよ。あなたはもう日高陽斗、私、なんですから」と日高【彩子】に自分のスマホを渡し、「助けますよ。あなたが裏切らない限り」と言い、「それは、どうもありがとう」と日高【彩子】。

ガサ入れ

ロケーション履歴、大丈夫でしょうか、彩子さん。

日高のマンション。

慌てて部屋に戻る日高【彩子】。

彩子の声:ガサ入れまで後30分。それまでに段ボールの中の物を日高に受け渡さないと、恐らく私は捕まる。

部屋に入り、あまりの広さに「すごっ!」と声をあげる日高【彩子】。

彩子の声:殺人犯となり、全ての自由を失い、塀の中で一生を過ごすことになる。

部屋の中央で部屋を見回し、「どこよ、洗面室~」と日高【彩子】。

洗面室を見つけ、引き出しの段ボールも見つける日高【彩子】。

日高【彩子】は、「あった」と箱を取り出し、中身を確認します。

彩子の声:そこに入っていたのは・・・。

サンプルQのボトル、封筒の中に“暗闇の清掃員というタイトルと連続殺人犯が遺体に残すマークの描かれた紙の束”と“アルバムに入れられた3年前の殺人現場の写真”。

日高【彩子】は「同一犯じゃん。これ、絶対、あいつじゃん。ていうか、私、捕まったら絶対死刑じゃん」と呟き、封筒の中から“日高はるとさま”と書かれた白い封筒と“羽田発・奄美大島着”の航空券は半券を取り出し、次に名前と住所が羅列された殺人リストらしきものを取り出し、

「入れ替わってさえなきゃ、表彰もんの大手柄なのに」と悔しがり、ハッと気付いて時計を見ると時計は8時10分前を指しています。

慌てて、証拠品を纏める日高【彩子】。

彩子の声:腹立たしかった。こんなことは警察官として本来決してやってはならないことだ。こんな奴を野放しにする手伝いをするなんて許されるべきではない。

同じ頃、彩子【日高】は川辺のベンチで化粧をしながら、橋を渡るパトカーの車列をみて微笑み、時計を見て「おや、張り切ってますねぇ」と呟き、化粧を続けます。

彩子の声:それでも、今は一度、隠蔽するしか手がない。だけど、今だけだ。従う振りをして、必ず元に戻って、あいつに手錠をかけてやるはずだった。

マンションのエントランスに着いた日高【彩子】の前に河原(北村一輝)ら警察官一行が迫ってきていました。

エントランスで鞄を強く抱いて立ちすくむ日高【彩子】と川辺で口紅を塗り微笑む彩子【日高】。

彩子【日高】はベンチから立ち上がり、ファンデーションの鏡を太陽に向けるのでした。

この行動には何か特別な意味があるのでしょうか?

コンシェルジュカウンターに令状を出し、防犯カメラの映像の提出と日高の部屋2001号室の鍵を要求する河原。

物陰に隠れて様子を窺う日高【彩子】。

河原たちがエレベーターに乗るのを見届け、「行ったか」と出口へ向かう日高【彩子】に河原のバディ・幅(谷泰輔)が「あ、日高さん」と声を掛け、「逃げられませんよ」と前に立ちはだかります。

彩子の声:そうだ。今、日高だった。

「ご出勤ですか?」と河原も現れ、「随分、お早いんですね」と日高【彩子】に歩み寄りました。

「ちょっと歩いてからいこうと思っ・・・」と言う日高【彩子】に河原は「散歩が趣味なんですって?申し訳ないですけど、今日は諦めて貰えますか?」と捜索差押許可状を出し、「日高陽斗さん、田所仁志さん殺人事件の件で本日、自宅を捜索させていただくことになりました。つきましてはご同行・・・」と言った処へ彩子【日高】が現れます。

別に呼んでないと言う河原に「微力ながらお手伝いしたいと思いまして」と言う彩子が化粧をしていることに驚く河原、驚いて彩子【日高】を見る日高【彩子】。

日高【彩子】の鞄を預かる彩子【日高】から日高【彩子】の鞄を奪い取り、中を検める河原。

鞄の中にはファイルとノート類のみ。

日高【彩子】を見る彩子【日高】に「宅配ボックスに入ってます。早めに回収してください」と囁く日高【彩子】。

ハラハラしましたが、流石ですね、彩子さん。

幅が日高【彩子】のボディチェックをして日高【彩子】のスマホを預かり、河原と幅は日高【彩子】を連行し、彩子【日高】は宅配ボックスから証拠品を回収しました。

取り調べ

警視庁操作第一課。

部屋に入り、「席」はと呟く彩子【日高】。

日高が彩子にあげたマスクのある席を見つけて微笑み、その席に向かう彩子【日高】。

八巻(溝端淳平)に挨拶をすると、もう出て来て大丈夫かと心配する八巻。

「はい」と言う彩子【日高】が化粧をしているのに驚く八巻に「路線変更したんです」と彩子【日高】。

日高の事情聴取を何処でやっているのかと聞く彩子【日高】に「えっ?もうやってるんすか?」と言う八巻。

「やってると思いますが」と彩子【日高】は言い、二人は日高【彩子】の事情聴取を見に行きます。

河原は日高【彩子】に、日高が田所の家の近くで降りたタクシーの車載カメラを見せ、これでも散歩かと聞きますが、日高【彩子】は日高との会話を思い出しながら、「私的にはそれも含めて散歩ですから。タクシーに乗ることも含めて散歩なんです。散歩だから歩かねばならないと決め込んでしまうとストレスになり、散歩の意味がなくなりますから」と答えました。

河原は「じゃ、これはどういうことですかね?」とタクシーを降りてから約1時間半後に田所の家の近くでレンタサイクルを借りる田所の映像を日高【彩子】に見せ、この約1時間半の間、何処で何をしていたのかと尋ねます。

「それは・・・散歩です」と答える日高【彩子】を見て「散歩で押し切るつもりですかね?」と彩子【日高】に聞く八巻に「私ならそうしますね」と彩子【日高】。

地図を見せ、何処をどう散歩していたのか言えと言う河原に日高【彩子】が、「勘弁してくださいよ。散歩の道筋なんて一々覚えてないですよ」と言うと、河原は日高のスマホのロケーション履歴を調べると言います。

彩子の声:時間に追われ、確認出来ていなかった。日高はあの時、ロケーション履歴を消去しただろうか?大丈夫。日高が消し忘れなんて、まぬけなことをするわけがない。消去しているはずだ。

「日高これで終わりっぽいですね」と言う八巻に「可哀そうですけど」と彩子【日高】。

彩子の声:でも、そもそも日高が私を助ける気なんてないとしたら。始めから私を犯人に仕立て上げ、自分だけ逃げ切るつもりだったとしたら。

日高のスマホを操作する河原の横で緊張する日高【彩子】じっと見つめる彩子【日高】の顔と魂の日高の顔が一瞬重なります。

この日高の全く感情のない目がめちゃめちゃ怖いです!

スマホのロケーション履歴を確認した河原がテーブルにスマホを投げると、画面には“履歴はありません”の文字。

彩子の声:日高は何も残していなかった。

「すみません。消しちゃってて」と言う日高【彩子】に普通の人は消さないと言う河原。

「今時、ロケーション履歴をONにして現場に行く犯罪者もいないってことですね」と言う彩子【日高】に「今日も敬語なんですね?」と八巻が聞き、彩子【日高】は「思うところあって、路線変更したんです」と答えます。

そこへ捜査員が日高の秘書が弁護士を連れてきたと報告に来ました。

取り調べを続けるかどうかざわつく五十嵐(野間口徹)たちに「ここは解放したほうが無難なのではないでしょうか?新たな証拠が出てくれば、再度引っ張ればいいわけですし、日高はそれなりの弁護士を連れてきているはずです。騒ぎ立てられるのも得策ではないかと思います」と言う彩子【日高】。

不審げに彩子【日高】を見つめる八巻と彩子とは思えない冷静な意見だがどうした?と聞く五十嵐。

彩子【日高】は思うところあって路線変更したと答えるのでした。

「路線変更」便利な言葉ですね。

会社のロビーで弁護士に挨拶する秘書・五木樹里(中村ゆり)を見ながら名前が思い出せない日高【彩子】。

弁護士が「五木さん」と呼ぶのを聞き、

彩子の声:そうだ。五木だ。五木樹里!でも五木呼びか、さん付けか。それとも、まさかの樹里呼びか?

「どうしました、社長?」と聞く五木に「いえ、あ~、ありがとうございます。五木・・・さん」と小さく〝さん付け”をする日高【彩子】。

彩子の声:さん付けでいいの?いけないの?何この間・・・。

笑顔になり「当然のことです」と言う五木に「よし!当たり!」と嬉しそうにガッツポーズをする日高【彩子】。

日高【彩子】は五木に、警察から会社のガサ入れの押収品目録公布書って貰ってますよね?と聞いてしまい、警察の人間みたいだと五木に言われ、さっきの取り調べの刑事に教えてもらってと誤魔化します。

それぞれの家で

日高の家。

「なにか、回収し忘れたりしてないよね、日高」と書類をチェックし、彩子【日高】に電話を掛けようとして「私が日高と繋がっちゃうのは良くないか」と日高【彩子】が考えていると、日高【彩子】のスマホに着信がありました。

登録にない番号に出ると「私です」と彩子の声。

「私?」と日高【彩子】は一瞬戸惑い「あ~、これ、私の声か」と言います。

「そうですよ。この電話はプリペイドから掛けています。先程、あなた用のプリペイドのスマホを会社の方に送付しましたので、明日の朝必ず回収してください。ショップ名で発送されます」と彩子【日高】。

「ガサ入れの結果ってどうだったの?」と日高【彩子】が聞き、結果報告はまだですが、事件に繋がるものは拾えないだろうと答える彩子【日高】。

スマホのロケーション履歴の元データについて確認する日高【彩子】に購入して直ぐにOFFにしているから、そんなものはないと彩子【日高】は答え、「それって常に犯罪を意識して生きてるってことよね?」と聞く日高【彩子】にあまり長くなるのも良くないと思うと彩子【日高】は電話を切りました。

彩子さん、浮気を意識している男性もそうかも?!

公園のコインロッカーに着いた彩子【日高】はコインロッカーに証拠品を入れるのでした。

日高の部屋ではガサ入れをなんとか乗り切った日高【彩子】が風呂に入ろうとして、下半身に目をやり、「付いてんだよね、あれ」と一言。

「見ない。私は絶対に見ない」と上を向いて、シャワーを浴び、「見ない!」と上を向いてボディブラシを取り、ボディ・ソープを探る日高【彩子】。

足を滑らせて倒れた日高【彩子】は起きようとして下半身を見てしまい「見ちゃった~」と嘆き、次の瞬間「陸!」と言い、慌ててシャワーを出て、身支度を整え、リビングでスマホを取り陸に連絡しようとして、「これ、日高のスマホじゃん」とスマホを投げ出します。

「あ~、もう!」と日高【彩子】はコートを着て出掛けようとしますが、「家の鍵ないんだった」と座り込み、「大丈夫だよね?いきなり殺されたりしないよね?ていうか、気付くわよね、陸なら。私じゃないって」と言うのでした。

その頃、彩子の家では彩子【日高】と陸(柄本佑)が仲睦まじく陸の手料理を食べています。

陸くん、全く気付いていない様子ですよ、彩子さん(笑)。

一方、日高【彩子】は一人でコンビニ弁当をつつきながら、「陸、今日、何作ったんだろ?」と言いながら、アメリカン・コメディを観ています。

陸と談笑しながら彩子【日高】はテーブルの上に置かれてミックス・ナッツに目を留め、陸に「つまみはナッツ派なんですか?」と呟き、「陸はナッツ好きなの?」と聞きました。

陸がこだわっているのは彩子だと言い、「だよね。いつも合わせてくれてありがとう」と彩子【日高】。

「なんか彩子ちゃん、今日、天使みたいなんだけど」と嬉しそうに言う陸を「そう?」と色っぽい目で見つめ、立ち上がる彩子【日高】。

ん?まさか、日高さん・・・。

日高の部屋で日高【彩子】が見ているアメリカン・コメディは男女が愛し合う展開へと進み、「ちょっと、そういう展開なの?」と日高【彩子】。

彩子の部屋では、彩子【日高】にベッドに押し倒された陸が「俺、こういう展開初めてなんだけど」と言い、彩子【日高】は「私もです」と言いながら、陸に抱きつきます。

やっぱり!驚くべき順応性というべきでしょうか・・・(汗)。

日高の部屋では日高【彩子】がテレビを観ながら「まぁ、でも、こんなことしないわよね。中身男だし。うん、それは大丈夫」と言い、下半身に目をやり、下半身が反応していることに気付き、「もう、やだぁ~!!」と叫ぶのでした。

頑張れ!彩子さん!(笑)。

ある街路。

街路樹に引っ掛かっていた日高が田所殺害の時に着けていた手袋が風に吹かれて街路樹の脇の地面に落ちました。

何処なのでしょう?

それぞれの仕事

日高の会社・コ・アース。

出勤してきた日高【彩子】に随分疲れているようだけど大丈夫かと五木が声を掛け、日高【彩子】が「慣れないことが多くて」と言うと、逮捕のことだと勘違いした五木は弁護士に〝精神的被害を損害賠償出来るか”聞いてみると電話を掛け出します。

日高【彩子】は慌てて「いい、いい。いいから。いいから。本当に」と言い、五木は日高の机に郵便物を置いて出ていきました。

郵便物の中にスマホのショップからの封筒を見つけた日高【彩子】が早速、開封して送られてきたスマホを見つめていると、飲み物を運んできた五木が「新しいスマホ、買われたんですか?」と聞きます。

「うん、この間、つい、買っちゃって」と言う日高【彩子】に「返品できるか聞いてみましょうか?」と五木。

大変出来る秘書のようです、五木さん。

「いい!いいから!」と日高【彩子】が言っていると、社員が会議だと日高【彩子】を呼びに来ます。

ちんぷんかんぷんな会議に参加する日高【彩子】。

日高【彩子】の声:ダメだ、これ。

「ダメだ~!」と思わず声に出してしまう日高【彩子】。
なにがダメなのかと一斉に騒ぎ出す社員たち。

立ち上がり「なしで。今のなしで!言葉を間違えました。すみません」と日高【彩子】は頭を下げ、会議は再開され「ダメだ。本当に、早く戻らないと」と日高【彩子】は呟くのでした。

警視庁 捜査会議に参加している彩子【日高】。

八巻が彩子【日高】の肩をつつき、「あの話、言わなくていいんですか?」と聞きます。

「あの話」と言う彩子【日高】に「日高が手袋をしてた話ですよ」と八巻。

手袋をトラックの上に捨てたのを思い出しながら、彩子【日高】は「そうでした」と。

その時、司会をしていた上官に「そこ!なにこそこそやってんだ!」と言われる彩子【日高】と八巻。

「申し訳ございません。なんでもありません」と彩子【日高】が言い、日高の弁護士からの通達のこともあり、日高は最重要容疑者からは外され、他の方向での捜査が始まることになります。

八巻は納得のいかない様子で彩子【日高】を見ていました。

いつも近くにいた八巻は流石に何か異変に気付きますよね~。

警視庁の廊下。

捜査会議を終えて話をしていた河原と幅が「あの日、どうだったの、望月ちゃん?」と鑑識課の新田(林泰文)が彩子【日高】に声を掛けるのを見掛けます。

新田は、あの日、彩子たちが日高の処へ皮手袋のことを確かめに行ったのではないかと聞き、「その事なんですけど」と言う八巻のしたたかに踏みつけ、「残念ながら日高に会うことは出来なかったんです」と嘘をつく彩子【日高】を驚いて見つめる八巻。

「まぁ、そうだろうね。じゃあねぇ」と新田は去り、八巻は何故、嘘をついたのかと彩子【日高】に尋ねます。

彩子【日高】は手袋はどうなっているのか、八巻が控えた手袋が屋根に落ちた車のナンバーは確かめたのかと八巻に聞き、八巻は走行中に手袋が何処かに飛んで行ったらしく見つかっていないと答えました。

トラックが東京から岩手まで走って行ったことを八巻に確認した彩子【日高】は〝東京から岩手までの何処かに落ちた手袋を探せるのか?”〝そんな事を報告したら大目玉ではないか?”〝貴重な証拠を失ってしまったということなのだから、自分たちは日高を追い掛けたけど見つからなかったで通すのが良いのではないか?”と言うのです。

「望月さん、どうしちゃったんですか?ずっと敬語だし、化粧してるし、机も片付けてるし」と聞く八巻に「路線変更です」と答える彩子【日高】に「『絶対に犯人は日高だ。手柄をあげる』って、あんなに言ってたのに」と言う八巻。

彩子【日高】は八巻に歩み寄り、今だってそう思っているが、日高が犯人なんだから手袋に拘らなくても、そのうち絶対他の証拠が出てくると言い掛けて、彩子【日高】は壁の陰から自分を見ている河原に気付きました。

にやりを笑ってその場を離れる河原と幅の後ろ姿に気付いた八巻が「あ、今の聞いてましたかね、セクハラ?」と言うと、彩子【日高】は「立ち聞きは別にセクハラではないでしょう」と言い、「はい?」と驚いて彩子【日高】を見る八巻の前で彩子【日高】は耳たぶを触りながら考える日高の癖を披露してしまいます。

この癖、やってましたよね~、日高さん。

いつも彩子が河原をセクハラと呼んでいたことを知らないような様子の彩子【日高】の反応と初めて見る彩子【日高】の癖に「そんな癖もありましたっけ?」といよいよ首を傾げる八巻。

違和感だらけの八巻くんです。

日高の会社のトイレの個室。

日高【彩子】は便座に腰掛け、「やってらんない。こんなのストレスしかない」と手を顔を覆います。

そんな日高【彩子】の彩子【日高】から送られたスマホに着信があり、電話に出ながら手を洗う日高【彩子】の横には化粧をする女性社員がいました。

ですよね~、女子に入っちゃいますよね~、彩子さん。

ゆっくりと見つめ合う日高【彩子】と女子社員。

日高【彩子】は「ごめん、ちょっと間違えて・・・」と女子トイレを出ますが、女子社員は「ギャ~!!」と叫び、日高【彩子】は屋上に逃げてきました。

「何かあったんですか?」と聞く彩子【日高】になんでもないと告げ、なんですか?と聞く日高【彩子】。

一応、報告しておいた方が良いと思ってと彩子【日高】は、手袋が見つからないので八巻に口裏を合わせて貰って乗り切ろうとした現場を河原に見られてしまったこと、つまり押収物以外に日高の手袋があることを河原に知られてしまったことを日高【彩子】に報告します。

動揺した日高【彩子】は手袋を処分しなかった彩子【日高】を責め、「バカじゃないの?」と言ってしまい、その言葉に怒った彩子【日高】は電話を切ってしまい、日高【彩子】は屋上に座り込みました。

日高【彩子】の声:どうしよう・・・。

ロケーション履歴と制裁

夜、街路を歩く日高【彩子】。

彩子の声:もし、あの手袋が見つかって、田所さんのDNAと日高の指紋が同時に検出されてしまったら、私はもう逃げられない。今度こそ本当に終わりだ。死刑だ。

と、ふと街路樹のふもとに目をやった日高【彩子】はそこに落ちている手袋を見つけ、「嘘」と駆け寄り、拾い上げますが、日高の手袋ではなく「そんな訳ないか」と呟き、手袋をそっと柵に掛ける日高【彩子】。

彩子の声:あの手袋が見つからなかったとしても、これからこんなことがどれだけ起こるか分からない。その度に私は不安に怯えなきゃならない。何もやってないのに、不条理が過ぎる。

と月を見上げる日高【彩子】。

彩子の声:私が助かるには、最早、方法は一つしかない。

と決然と歩き出す日高【彩子】。

何か思い付いたようです、彩子さん。

彩子の家。

耳だぶを触りながら、スマホで東京から岩手までの地図を見ている彩子【日高】にロケーション履歴の見方を尋ねる陸。

なんで?と聞く彩子【日高】に陸は、陸の便利屋サイトに落とし物探しの依頼が来たと自分のサイトを彩子【日高】に見せます。

彩子【日高】が陸に彩子のスマホでロケーション履歴の見方をやって見せると、彩子【日高】のロケーション履歴が表示されました。

彩子【日高】は彩子のスマホのロケーション履歴が彩子と日高が運ばれた病院から始まっていることに気付き、最後にお互いのスマホを操作したときに最後に「消し忘れた」と操作した日高【彩子】の様子を思い出し「あの時、ONにした。て、ことは・・・」と呟き、耳たぶを触りながらロッカーに証拠品をしまう自分を思い出し、「そういうことか」と呟く彩子【日高】。

きゃ~!バレちゃいましたよ、彩子さん、ピンチです!

彩子の部屋でプリペイドのスマホが鳴り、彩子【日高】は部屋に入り、扉を閉めます。

電話を掛けてきた日高【彩子】は昼間のことを謝罪し、手袋のことで確認したいことがあると二人の魂が入れ替わった歩道橋に彩子【日高】を呼び出しました。
「私も会ってお話したいことがあります」と応じる彩子【日高】。

「急に呼び出されて」と仕事に向かうふりをする彩子【日高】は、「今日は泊まりになるかも」と言い、ナッツの袋を手に取り、笑顔で「夜食、貰ってくね」と言い残して家を出ます。

陸の前ではめちゃくちゃ〝女”を出す彩子【日高】さん。

歩道橋で月を見上げる日高【彩子】。

彩子の声:私が助かる方法はただ一つしかない。それはもう一度、入れ替わることだ。あの時と同じように転がり落ちれば、きっと・・・。

日高【彩子】は「戻れる。戻れるはず。大丈夫」と呟き、手を見ると手汗でびっしょりになっていました。

「手汗、すごっ!あいつ、汗っかきか」と両手をコートで拭く日高【彩子】。

そこへ彩子【日高】がやって来てました。

お腹が痛い振りをして歩道橋の端に座り込んでいる日高【彩子】を見つけ、真っ直ぐに近づいてくる彩子【日高】。

「望月さん、どうしたんですか?」と声を掛ける彩子【日高】に立ち上がって抱きつき、一緒に階段を転げ落ちる日高【彩子】。

暫くして階段の下で日高【彩子】は気がつきますが、魂は入れ替わらず、日高【彩子】のままでした。

「ダメ」と言う日高【彩子】に目を開け「ね、戻れないでしょう?こんなことしたって」と彩子【日高】。

もしかして入れ替わり方を知っているのかと彩子【日高】に詰め寄る日高【彩子】に彩子【日高】は「知らねぇよ!!知りませんよ。いくらなんでも魔法使いじゃあるまいし、自由自在に入れ替われるわけないでしょう。

出来ない以上、受け入れて最善を尽くすしかないんじゃないですか?」「最善。殺人犯を野放しにすることが?」「今、正義を語ったって仕方ないでしょう」と彩子【日高】は日高【彩子】に手を差し伸べ、「落ち着いて、もう一度、話し合いませんか?新たに分かってきたこともありますし」と言います。

「分かってきたこと?」と聞く日高【彩子】に彩子【日高】は笑顔で「はい」と言いました。

危ない、危ないですよ、彩子さん・・・。

日高の家。

日高【彩子】と一緒に部屋に入ってきた彩子【日高】が見る影もなく荒れ果てた部屋を見て「あの、お忙しいでしょうが、掃除くらいして貰えませんか?」と言い、「慣れたらするわよ」と疲れ切ったように答える日高【彩子】。

「適当に座って。あなたの家だけど」と日高【彩子】。

彩子【日高】はキッチンの棚から皿を一枚取り出し、日高【彩子】は「話って何?」と聞きます。

彩子【日高】は鞄からミックスナッツを取り出し、「家から持ってきました。陸さんからお好きだと聞いたので」と皿にナッツを山盛りにしました。

「あの、陸って人のことなんだけど」と言う日高【彩子】に「上手くやりますよ。ご心配なく」と彩子【日高】は言いますが、日高【彩子】は陸は居候なのでこの際、追い出して貰えればと言いますが、彩子【日高】は陸とは〝相性が良い”と言います。

「気が合うってこと?」と聞く日高【彩子】に「まぁ、気も」と彩子【日高】。

笑顔でキッチンに向かう彩子【日高】に「ちょっと待って、〝気も”ってどういう意味?もってなに?」と聞く日高【彩子】にウイスキーを見せ「お酒、これでいいですか?」と聞く彩子【日高】。

「ああ、はい。もってなに?」と言う日高【彩子】に「良い身体してますよね、望月さん」と彩子【日高】は彩子の肉体を絶賛し、日高【彩子】は「それは、どうも」と釈然としないまま、テーブルのところへ戻ります。

彩子【日高】は、あの皮手袋はプレゼントで貰ったものだから捨てるのも気が引けてしまってと言い、「誰から貰ったの?」と聞く日高【彩子】に「どうしてですか?」と聞きました。

「あなたとして生きていくなら知っておいた方が良いかなぁって」と言いながら、日高【彩子】はナッツを口に運びます。

その様子を凝視して、微かに微笑む彩子【日高】。

ナッツに何か細工をしたのでしょうか、彩子【日高】さん。

彩子【日高】は亡くなった母だと告げ、信じてないようですねと言いながら、日高【彩子】にグラスに入れたウイスキーを差し出し、「まっ、お任せしますが」と言いました。

そして「私の方のお話っていうのは、二つありまして」と言いながら、彩子【日高】がナットを食べるのを確認し、「一つはこの件です」と彩子のスマホのロケーション履歴を見せます。

スマホを受け取り確認する日高【彩子】に、「私のロケーション履歴が病院からしかないんです。これってどういうことなんでしょう?」と聞き、再び日高【彩子】がナッツを食べるのを見て微笑みながら彩子【日高】は「あなたが病院で入れ直したってことですよね?」と聞き、日高【彩子】は彩子【日高】を見ずにスマホを返し、「そうだよ」と答えました。

「なんのためにですか?」と聞く彩子【日高】にウイスキーのグラスを手に取り、ソファーに向かいながら「行った店とか共有出来たほうが便利かなぁって、ほら、戻った時に。その時は戻れると思ってたし」と言いながら、ソファーの前のテーブルにウイスキーのグラスとナッツの皿を置き、ソファーに座る日高【彩子】。

彩子【日高】はナッツを食べる日高【彩子】を見ながら、てっきりスマホを使って、戻った時の証拠を集める為に自分を尾行しているのかと思ったと言い、「考えすぎでしょ」と言いながらナッツを食べる日高【彩子】を見つめ、「そうでしたか。良くないですねぇ。疑心暗鬼になっちゃって」と言う彩子【日高】。

「しょうがないけどね」と言う日高【彩子】の手が痙攣を始め、自分たちはもっとお互いをしらなければといけない、本当の姿を見せられるのはもうお互いだけだから、と彩子【日高】が言う間に、見る見る日高【彩子】の呼吸が荒くなっていきます。

視界もおかしくなる日高【彩子】に「どうかしましたか?」と彩子【日高】は聞き、「いえ、別に」と席を立とうとして倒れた日高【彩子】に「望月さん、もう一つ、実は私、重度のナッツアレルギーなんですよ」と笑いながら告げるのでした。

アレルギーだったんですね~!しかも重度の!!凶悪過ぎます、彩子【日高】さん!

苦しみながら立ち上がろうとダイニングテーブルの上の物を落とした日高【彩子】は落ちたスマホを取ろうと這って行きますが、彩子【日高】が先にスマホを取り上げます。

「私にとって最善の道は、あなたには自殺してもらうことだと思うんですよ。こんな手段を使って裏をかくような人とは信頼関係なんて築けませんし、そんな人の為に汗を掻くほど私はお人よしでもありません。あなたにはスッキリと死んで貰って、私はあなたとして生きていく。これが最善だと思い至りました」と言う彩子【日高】。

苦しみながら這って、ドアフォンを目指す日高【彩子】。

彩子【日高】は微笑みを浮かべて日高のスマホを操作しながら、遺書はどんなものがいいかと日高【彩子】に尋ね、抗議の自殺か、罪を認めての自殺か、最後なので彩子が決めていいと言うのでした。

なんとかドアフォンに辿り着いた日高【彩子】はドアフォンの〝非常ボタン”に手を掛け「押すわよ」と、こういうマンションは直ぐに人が来るから彩子【日高】に自殺に見せかける暇なんてない、私も終わるけどあんたも終わりだからね、と言い、アレルギーの薬を出すように要求します。

満面の笑みで日高【彩子】を見つめる彩子【日高】。

悪魔の微笑みとはこういうことでしょうか?

歩道橋の上の彩子【日高】は「逞しいですね、中々」と呟き、月を見上げました。

少し彩子【日高】が嬉しそうに見えるのは気のせいでしょうか?

 

入れ替わりに気付いたのは・・・

一方、日高の部屋では薬で一命を取り留めた日高【彩子】が散らばった書類やナッツの片づけをしています。

彩子の声:思い知らされた。立場の違いを。日高には私を殺すことなんて簡単なのだ。この状況で私が自殺するのは説得力があるし、多少不自然な点があっても、日高はそれをもみ消してしまえる場所にいる。そして、何より、日高には自分の人生への執着がない。

一方で私はと言えば、この殺人未遂を誰かに訴え出ることも出来ない。私を殺そうとしたのは、世間的には自分。望月彩子になるからだ。望月彩子はもう自分ではない。別人の人生。親兄弟が嘆き悲しもうが、犯罪者になっても平気、そう思えない限り、訴え出ることは出来ない。

日高のようなクレイジーな人間でない限り、とてもそんな風に割り切ることは出来ない。つまり、入れ替わっている限り、私に勝ち目はない。しかも、ひょっとすると、一生このままかも知れないのだ。私は日高のままで、ナッツでハイボールも一生なし」

日高【彩子】は手に持ったナッツを見つめ「どんな罰ゲームだよ、これ。私が何やったっていうのよ」と壁にナッツを投げつけました。

「なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだ」とナッツを壁に投げつけ、「なんで、私が入れ替わんなきゃいけないの、なんで、なんで・・・」と次々とナッツを壁に投げつけ、倒れこんで「私、人なんて殺してないんだけど」と泣きじゃくる日高【彩子】。

 

その時、日高の部屋の呼び鈴が鳴ります。

「日高・・・戻ってきた」と呼び鈴の相手を確認すると八巻でした。

警察手帳を見せ確認したいことがあると言う八巻。

「何でしょう?」と聞く日高【彩子】に彩子の職員番号を八巻が聞き、日高【彩子】は「何でですか?」と聞き返します。

「いいから、答えてください。言えますか?」と必死な様子の八巻に自分の職員番号を答える日高【彩子】。

「二人で使っていた河原さんのあだ名は?」「セク・・・ハラ」「五十嵐管理官は?」「ケロッグ五十嵐」「その心は?」「いつも風向きばっかり窺ってるから」「新田さんは?」「ノビール新田。語尾がやたら伸びるから」「僕を〝ゆとりハチマキ”と初めて呼んだのはいつですか?」「(泣きながら)おにぎりあなごの明太子のおにぎり頼んだら、売り切れだったって別のおにぎり買うんじゃなくて、明太子の揚げ煎買ってきた時」

八巻は涙ぐみながら大きなため息をつき、「信じられないけど信じるしかないですね。望月さんは日高と入れ替わったんですよね?そうなんですよね?」と聞き、日高【彩子】は大泣きしながら、「お手柄だよ、八巻。今までで一番お手柄だよ」とドアフォンの上を撫で、八巻は照れたように笑いました。

素晴らしい後輩を持って、本当に良かったですね、彩子さん。

彩子の部屋で朝まで耳たぶをいじりながら考え事をしている彩子【日高】。

日高【彩子】の声:太陽と月が入れ替わった?日高はそんなこと言ってたの?

日高の家のソファーで向かい合っている日高【彩子】に八巻は、「言ってました。なんかそういう伝説があるんだって」と答え、「入れ替わりの伝説・・・」と日高【彩子】は彩子【日高】に入れ替わる方法を知っているのかと詰め寄った時の事を思い返します。

「やっぱり知ってんじゃん、なんか」と呟く日高【彩子】に「どうします?」と聞く八巻。

日高【彩子】は腕組みをして考え、彩子【日高】は耳たぶを触りながら考えていました。

「何処の伝説なんすかね?」とスマホを検索する八巻の言葉で、日高の証拠品の封筒にあった航空券の半券に記載された〝奄美大島”に思い当たる日高【彩子】。

日高【彩子】の声:奄美だ。

彩子の家では窓辺に歩み寄る彩子【日高】を扉の隙間から陸が盗み見ています。

「奄美大島」と呟く日高【彩子】。

朝日の差すベランダに出て微笑む彩子【日高】。

ある街路。

ランドセルを背負った少年が日高の殺人の証拠の手袋の片方を見つけて拾い上げました。

ランドセルの少年は拾った手袋をどうするのでしょうか?

日高は本当に入れ替わりの方法を知らないのでしょうか?

陸は何故、彩子【日高】を盗み見ていたのでしょうか?

彩子は奄美大島で何かを見つけることが出来るのでしょうか・

天国と地獄3話ネタバレ!衝撃の惨殺シーンと「4」の意味とは?

※<>内は入れ替わった後の人物名です。

 彩子(綾瀬はるか)と日高(高橋一生)の魂が入れ替わったことに八巻(溝端淳平)が気づいた。味方ができた日高<彩子>は、藁にもすがる思いで今後どうするかを八巻に相談する。

まず急がなければいけないのは、日高が捨てた革の手袋を河原(北村一輝)ら警察よりも先に手に入れることだ。もしも手袋から日高の指紋と被害者のDNAが検出されれば、自分が捕まってしまう。

そこで、警察が手袋を見つけた段階で、八巻がこっそり別の手袋とすり替える作戦を立てる。入れ替わってもなお日高を捕まえることを諦めない彩子。しかし、彩子<日高>はそんな日高<彩子>の考えなど見抜いていたようで…。

警察では、河原が拾得物の中から革手袋を集めていた。そして、集まった大量の手袋を鑑識部屋に持ち込むと、そこにはなぜか彩子<日高>の姿が。鑑識の新田(林泰文)を手伝いに来たというが、はたして真の狙いは…。

そんな中、「太陽と月の入れ替わり伝説」に出てくるシヤカナローという花を見つければ、自分も元に戻れるかもしれないと考えた日高<彩子>は、その伝説が言い伝えられている奄美大島へと渡る。そして、その奄美で日高に纏わる意外な足跡をつかむ。

引用元:https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/story/3.html

証拠の手袋のすり替え作戦!

八巻を使って、日高の証拠が残っている手袋をすり替えようとした日高<彩子>。
全く同じものを秘書から聞いて購入します。

一方で、彩子<日高>は何を考えているのかわからずで・・・。
しかし八巻は、彩子<日高>だって、自分の姿をした人間が逮捕されたくないに決まっているから、見つからないように、何か考えているはずだといいます。

そんな中、彩子<日高>は、手袋の鑑定で忙しくなる鑑識の新田(林泰文)を手伝いに来たといいます。

何を考えてるのか?びっくりした八巻も、一緒に鑑識を手伝うことに。
そして、日高のなくなった手袋の片方の証拠品を発見した八巻は、自分で購入した新品の片方とすり替えることに成功。犯罪行為をしてしまいました( ;∀;)
しかし・・・なんと左右逆にすり替えてしまった八巻。
しょうがないですよね・・・緊張感マックスで犯罪行為をさせられてかわいそう。ミスもしちゃいます。
その場は、左右の記入ミスということで、収まりますが、彩子<日高>は、気づきました

彩子<日高>は日高<彩子>に電話をして、証拠をすり替えようとしているのか?「協力者がいるのではないか?」と聞きますが、もちろん否定する彩子<日高>。

その後、八巻にかまをかけて、彩子と日高が入れ替わったことを八巻が気づいて、証拠隠滅をしようとしていることを見抜いた彩子<日高>。
頭がいい男です。

シヤカナローの花を探しに奄美大島へ

一方で、奄美大島に向かってシヤカナローの花を探しにいった日高<彩子>。

そこのホテルで、過去に日高が撮影した写真が貼ってありびっくり。宿のオーナーに、頭を撃って記憶がなくなっているので、自分が来たのか??聞きます。

そして「僕はなんでここに来たのですか?」と聞きます。すると「何か言ってたな・・・」とオーナー。

そして思い出した場所は「緋美(あけび)集落」。早速その場所に行ったのですが、日高<彩子>は、何もない場所でどうして日高がここに来たのかわからずじましでした。

宿のオーナーに「伝説のシヤカナローの花って今はなんと呼ばれている花だか知ってます??」と聞くと「俺は勝手にさがりバナだと思ってる。シヤカナローなんて聞いたことないし」と言います。

しかし「さがりばな」は夏しか咲かないと聞くと「冬には咲かないってことは、違うのか??」とつぶやく日高<彩子>でした。

日高の手袋が発見されてピンチ

そして警察では、彩子<日高>のアドバイスで、見つかるのが困難だと思われていた日高のもう一方の手袋が発見されます!

一体どうして彩子<日高>は、手袋が見つかるように、アドバイスしてしまったのか?疑問の中、日高の指紋が検出されてしまいます。

絶対絶命のピンチ・・・と思われましたが、なんと被害者のDNAは見つかりませんでした。

彩子<日高>が何か細工した??詳細はわからないまま、とりあえず、日高の逮捕はなくなり、ホッとする八巻と日高<彩子>でした。

謎の数字「4」

そして、その夜、彩子<日高>が2人が入れ替わった歩道橋を歩いていると、壁に赤字で「4」と書かれていました。

その文字を見て、様子がおかしくなる彩子<日高>。

いつもの癖の耳をさわりながら

「そうですか・・・終わりじゃなかったんですか・・・」とつぶやきます。

その後自宅に帰ってきた彩子<日高>。同居人でアルバイトを普段している陸は不在でした。

彩子<日高>は「ラッキーですね・・・」とつぶやきます。

陸の驚きの行動と「4」との関係は?

陸は彩子<日高>が帰宅する前に、彩子の部屋にいました。そして陸はスマホに何か連絡が入ります。そのメッセージを見て、表情が硬くなった陸。

そして・・・陸はなんとあの彩子<日高>見た、数字の「4」を、必死に掃除して消していました。

陸がどうして「4」の掃除をしている!?

そこに、陸の先輩の湯浅和男(迫田孝也)来て「おーい何やってんだよ!お前」と陸に声を掛けます。

するとびっくりと焦った様子の陸。

焦っているということは、ただのお仕事依頼ではない気がします。

そしてその後、陸が不在の自宅から、どこか出かけている様子の彩子<日高>でした。

衝撃の惨殺シーン

翌日、遺体が発見され、警察で連続殺人事件と同じ手口であることが報告され、衝撃を受ける八巻。

八巻の後ろから彩子<日高>が現れ、驚く八巻でした。

そしてそのタイミングで日高<彩子>の元に彩子<日高>がメールが来て動画が添付されていました。

その動画を開いた日高<彩子>は恐怖のシーンを目の当たりにします。

笑顔の彩子<日高>がある部屋にいました。

そこには逆さにつるされた人間。

その人間は・・・死んでいるのか?生きているのか?わかりませんが

日高は「この人は、ゴルフ場なんかつくって、大儲けした人なんで、頭をゴルフボールみたいにデコボコにしちゃいたいと思いまーす」と笑顔。

そして・・・つるされている人間の頭をゴルフクラブで何度もボコボコに殴ります。しかも笑顔で( ;∀;)

ショックで涙目になる日高<彩子>。

彩子<日高>の顔は血で汚れていて笑顔でした。

そして「これでもう、元に戻ろうが戻らまいが、あなたも殺人犯。どっちでも同じになっちゃいましたね。あなたは、私で私はあなたです。どうかお忘れなく」と言います。

彩子の姿で殺人を犯した日高。

衝撃を受ける彩子でした。

一方、陸は朝、ゴミ置き場から、自分の家のゴミ袋を探していました。おそらく何か捨て忘れていたようですが、ゴミ袋をみつけます。

そして、袋を開けて中を見ると・・・死にそまった白い洋服が。びっくりする陸でした。

日高が本当に殺人犯なのか?サイコパスなのか??疑問に思っていた人も多いかもしれませんが、3話で日高が殺人犯に確定!?という声がネットでも多くみられました。

しかし、実際に日高が被害者を殺害しているシーンはなかったんですね。すでに死んでいる遺体をボコボコに殴っていた可能性があるのかな?と思いました。

もちろん、死体損壊の罪には問われますが、殺人犯とは罪の重さが違いますね。もちろん、日高が犯人の可能性も高いのですが、いろいろな可能性があるストーリー展開だと思いました。

 

 

天国と地獄4話ネタバレ!セク原と対決!?

※<>内は入れ替わった後の人物名です。

日高(高橋一生)がまた猟奇殺人を犯した。人の命が無残に奪われ、その行為に自分の体を使われたことに彩子(綾瀬はるか)は言葉を失う。
翌朝、日高<彩子>は河原(北村一輝)の事情聴取を受けるが、その様子を冷静に見つめる彩子<日高>。聴取後、彩子<日高>と日高<彩子>がやり取りする様子を目撃した河原は、その光景に違和感を覚え、疑惑の目を向ける。
後日、彩子<日高>が捜査本部専用の情報のデータベース化を買って出てきた。一体その目的は?
一方、陸(柄本佑)もまた、彩子の家で発見した“血の付いた防護服”のことで頭を悩ませていた。
証拠不十分で解放された日高<彩子>だったが、コ・アース社では、会社の信頼が失墜しかかっていることを案じた秘書の樹里(中村ゆり)に詰め寄られ、おまけに、頼みの綱だった八巻(溝端淳平)は殺人鬼の彩子<日高>を恐れ、これ以上協力できないと言い出す。
今のままでは自分が殺人犯になってしまうことに絶望的な気分になる彩子。

そんな中、2人に疑いを向けた河原が、事件の目撃者情報をつかんだ様子で…。

引用元:https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/story/4.html

さすがの日高<彩子>は河原(北村一輝)の事情聴取をなんなくこなし、河原も悔しそうに諦めて、無事に取調室から出る日高<彩子>。

その後、、彩子<日高>は日高<彩子>を取調室から付き添って外に出ることに。

2人で会話している中で、日高<彩子>は自分の体で殺人の犯した彩子<日高>に怒りが抑えきれず、胸倉をつかんでしまいます。

そんな場面をセク原こと河原(北村一輝)に見られてしまいます。

そこで2人の関係を怪しむようになった河原でした。

陸の疑惑と数字の「4」の理由

ゴミ袋に血まみれの服を見つけてから、彩子が殺人を犯した!?と苦悩する陸。

陸は仕事の師匠にも相談すると「多重人格では??」と言われ、確かに・・・と思います。仕事で悩んでいたこともあり、そのことが原因なのか?

そして黙っていられなくなり、仕事から帰宅した彩子に思い切って、質問します。

「誰か殺した??」「ゴミ袋に血の付いた服を見つけてしまった」「二重人格になっちゃって、自分で殺して自分だ逮捕するとか・・・」とすべての疑問を言ってしまう陸。しかし彩子は笑顔で、警察で実験をした際に服に血がついてしまったと言い訳。陸もその言い訳を信じて、安堵するのでした。

その後、風呂に入った彩子は、

殺人リストを見ながら

被害者の「田所仁志」は「2」、「四方忠良」は「4」とつぶやきます。「次は何番ですかね・・・」と言います。

赤で書かれていた数字は、殺している被害者の名前を現していたことがわかりました。

と言うことは、やっぱり誰かに殺人を命令されていた??もしくは誰かが殺人をした後に部屋を掃除している??

日高の会社で

日高の会社は、日高が容疑者として警察から話を聞かれたり、サンプルを配られた顧客が犯人扱いされ、警察に事情を聞かれたことで、顧客離れたすすんでいました。

客先に謝罪に行って、警察に話を聞かれたことの苦情を言われると「警察に協力するのは当たりまえです!国民の義務です」と客に逆切れ、説教をしてしまう日高<彩子>。

お客を怒らせてしまい、部下に注意される日高<彩子>。

また「会社売上が半減」したと会議で報告を受けると「やり方が悪いのでは??」と他人ごとのように言う日高<彩子>に、とうとう部下が怒りをぶつけます。

「あなたのせいですよ!」と。そう、日高が犯人だと疑われてしまったことが原因でした。

そして、周囲も日高<彩子>への不満を漏らします。「あなたはどうなってしまったのですか??前はこんな人じゃなかった!」と。そりゃそうです、別人ですよね。

そして秘書の樹里(中村ゆり)に様子がおかしい理由を問い詰められ「記憶が時々飛んでしまって・・・」と記憶障害であると嘘をつきます。

すると理由がわかって安心した様子の樹里は「このこと社内に共有して良いですか??」と質問。

了承すると、すぐに社内にメールを出す樹里。

すると・・・社長室に社員たちが走ってやってきます。

そして日高を責めた社員が「事情を知らなくて責めてしまってすみません!!」と泣きながら言い、これからは、記憶がないことを前提に社長にいろいろ教えるという体制を作ることに。

とりあえず、日高<彩子>の仕事面は安心な状態になりました。

 

河原が見つけた証人

河原たちが、殺人現場周辺の聞き込みをしていると、ある外国人労働者の男が事件の夜に女性が事件現場の自宅に入っていくところを見たと言います。

容疑者の写真を見せていくと、なんと彩子の写真を指差す男。

河原はニヤリとします。

そして仕掛けることに。

志願して捜査本部専用の情報のデータベース化の担当になった彩子<日高>に、事件の目撃者が出たことを報告して、メモさせる河原。

その特徴は・・・まさに彩子<日高>の外見でした。

彩子のバッグには、蝶チャームがついていたのですが、目撃者はそんなことを言っていなかったのですが、蝶のチャームがついているバッグも目撃情報として報告する河原。

彩子<日高>は無表情で言われた通りに、データ入力しました。

河原と対決

八巻(溝端淳平)は彩子<日高>が自分を見てしまった証人を殺してしまうのでは??と心配し日高<彩子>に連絡。

日高<彩子>は、証人を殺さないようにするため、彩子<日高>と2人で会うことに。

日高<彩子>は彩子<日高>が欲しがっていた証拠の手袋を渡そうとします。

その代わりに、絶対に殺人を犯さないように要求。

「誰も殺さないと誓わないと、この手袋は渡さないし、今すぐあの動画を送る。」と言います。

しかし、2人とも逮捕されてしまうし、元に戻るチャンスも失われます。また親兄弟も殺人犯の家族になってしまう・・・と脅す日高。

ところが日高<彩子>は胸倉をつかみスゴイ形相で「なめんじゃないわよ!私だって警官のはしくれだからね。これ以上死体が増えるくらいなら、このままあんたを突き出す。この際2人仲良く地獄行といきましょうよ」とすごみます。

すると彩子<日高>は「だから私は、あなたと入れ替わったんですね」と言います。

神様がこれ以上、日高に犯行をさせないようにした??ということでしょうか??

しかし彩子<日高>は、そんな理由でむやみに殺人を犯さないと言います。

そして彩子<日高>は河原が自分が犯行時に身に着けていなかった蝶のチャームがバッグについていたという嘘の証言を報告したことを日高<彩子>に相談。

河原が、彩子<日高>の犯行を確信して、追い詰めようとしていると気付いた2人は、協力して河原に反撃することに。

翌日、バッグの蝶のチャームを故意に外した彩子<日高>。

それを見て、彩子<日高>が証言を聞いてあせってチャームを外したと思った河原。彩子の犯行を確信して、動き出します。

河原は、証人の外国人労働者に無理やり彩子が犯人であると警察の取調室で証言するように強要。

証人は、彩子だとははっきりとわからないと言いますが、違法労働をネタに、無理やり証言させようとします。

しかし、手回しして、河原が証人を脅す場面を動画で撮影して警察に送り付けた日高<彩子>。

河原は証言を強要したことがバレ、捜査本部から降ろされてしまいます。

そして無事にとりあえずは、彩子が犯人として追及されることがなくなりました。

彩子は日高が「二重人格?大切な誰かを守るために??そのために殺しを犯している??それとも共犯がいる??」と日高についていろいろ考えるようになります。

一方で、陸は偶然、彩子<日高>がコインロッカーに何かを預けているところを見てしまい、不思議に思うのでした。

天国と地獄5話ネタバレ!日高じゃなくて歩道橋の彼女?

日高は犯人?それとも・・・

夜の街路。

渡辺陸(柄本佑)が便利屋のアルバイトで複数の犬を散歩させています。

陸の脳裏に公園のコインロッカーに何かを預ける望月彩子(綾瀬はるか)の姿が蘇りました。

「う~ん」と悩みながら、彩子の出したごみ袋から血まみれの防護服を見つけたことも思い返します。

「う~ん、う~ん」と悩みながら100円ショップを見つめ、向かおうとして、犬に引っ張られる陸。

警察署。

資料室。

河原(北村一輝)が紙に書いた人物相関図を眺めながら、「こいつらが何処で繋がったか」と言いながら、彩子の名前と日高の名前を見ています。

彩子の部屋。

シャワーを浴びる彩子【日高】。

そこへ100円ショップの袋を下げた陸が帰ってきます。

脱衣所から彩子【日高】がシャワーを浴びているのを見た陸は、「これは、いきなりのチャンスか?」と100円ショップの袋から”スグ固まるくん”という粘土を取り出しました。

陸くん、何か企んでいるようです。

某所のロビー。

彩子【日高】と八巻(溝端淳平)が歩いてきて、彩子【日高】が“四方も敵が多そうだ”と言います。

八巻はおどおどしながら、iPodの“四方忠良 周辺参考人一覧”を見せ、“恨んでいる人間も多そうですね”“ある意味、殺されても仕方ないところがあるというか”と言いました。

彩子【日高】は「少し外して宜しいでしょうか?・・・散歩です」と微笑みます。

「どうぞどうぞ!」と怯えながら見送り「俺、やなんじゃないかな?」と呟く八巻。

ビルを出た彩子【日高】に日高【彩子】から電話が入ります。

川沿いの高台。

日高【彩子】が彩子【日高】に電話で「別に用はないんだけどさ」と河原の様子を聞き、彩子【日高】が今、何をやっているのかと聞きます。

彩子【日高】は、河原の代わりに「カンドリ」と言うのをしていると言い、日高【彩子】は「現場復帰出来たんだ?!良いなぁ~」と言いました。

彩子【日高】が「まっ、散歩出来て助かってます」と言い、「折角なんだから捜査してよ。真面目に」と言う日高【彩子】に、「真面目にって、自分を調べろってことですか、それともあなたを?」と聞く彩子【日高】。

「そうかぁ」と日高【彩子】は言い、「そうなるんですよ」と言う彩子【日高】に、何か閃いた日高【彩子】は「でも、相手ぐらいいるんじゃない?」と聞きます。

「会いたい相手?」「ほら、入れ替わっちゃったじゃない、私たち。会いたくても会えない大事な人とかさ」「(太陽を見上げ)この事件には裏がある。真犯人は他にいる。そう思いたい気持ちは大変よく分かりますが、そういうの“希望的観測”と言うのですよ」

日高【彩子】は「そんなこと思ってないって、でもさ・・・」と言おうとする日高【彩子】に彩子【日高】は英語で何か言い、「(聞き取れずに)え?キュウリがなに?」と言う日高【彩子】に「では」と言って電話を切りました。

彩子【日高】さんはなんと言ったのでしょうか?

スマホを見ながら「キュウリが何よ」と言った日高【彩子】は、空を見上げ、

彩子の声:日高として過ごすうちに、私の中に芽生えた疑問。

日高【彩子】は、彩子【日高】に“日高という人間を知りたい”と言った事、必死に日高に就いてくる社員たちの事、妹が“それはお兄ちゃんが優しいから”と言った言葉を思い返します。

彩子の声:日高は誰かを守るために殺人を犯している。共犯がいる。ひょっとすると、犯人でない可能性すらある。でも・・・

と、日高【彩子】が彩子【日高】が送っていた殺人の動画を見ながら「まぁ・・・これがなぁ・・・」と言い、

彩子の声:今のところ、これが現実だ。でも、この状況を打破しようと思ったら、見つけた希望は捨てるべきじゃない。

日高【彩子】は「大丈夫。日高には絶対に・・・なにかある」と言います。

日高さんに何があるのでしょうか?

住宅街の赤い屋根の家の前。

彩子【日高】が双眼鏡で赤い屋根の家を覗き見ていました。

赤い屋根の家から目を離した彩子【日高】は、足元の草むらに錠剤のカラを見つけ、「時間が無いですね」と呟くのでした。

次のターゲットの家でしょうか?それとも・・・

コインロッカーの中の手紙

陸の師匠の湯浅(迫田孝也)の工場。

湯浅が陸に頼まれて、彩子【日高】が借りている公園のコインロッカーの合鍵を作っています。

湯浅は「知らぬが花ってこともあると思うけどな」と言いながら、陸に合鍵を渡しました。

公園のコインロッカーの前。

陸がコインロッカーと合鍵を見比べながら「知らぬが花・・・知らぬが花・・・」と言い、「よし!」とコインロッカーを開けた時に、彩子【日高】の仕掛けた付箋が落ちます。

日高の部屋。

日高【彩子】は、日高のアルバムや卒業文集を机に並べ、「絶対に何かある」とアルバムの少年時代の日高が持っている小物に目を止め、日高の隠した物の中にあった“日高はるとさま”と書かれた手紙を思い出し、

彩子の声:そういえば、あの手紙には何が書かれているんだろう?

公園のコインロッカー。

彩子【日高】の借りているロッカーから陸が日高の手紙を取り出し、「ひだかはると」と宛名を読み、中に入っていた1枚のノートを開いて、読みました。

桜田門駅の地下鉄の出口。

彩子【日高】が出てきます。

日高の会社。

戻ってきた日高【彩子】に待ち伏せしていた陸が声を掛けました。

驚く日高【彩子】に「お話があります」と言う陸。

日高【彩子】は「はい」と言い、陸に歩み寄ります。

カフェ。

向かい合って座る陸と日高【彩子】。

日高【彩子】は俯いて、カップを口に運ぶ陸を見ながら、

彩子の声:これ、どういうテンションなんだろう?陸、読めない。そもそも、分かり難い顔だし。

分かり難い顔って、彩子さん(笑)。

日高【彩子】が「あの、今日はどういったご用件で?」と聞くと陸は「あのですね、僕、同居人がいまして、その人が使っているコインロッカーを開けました処・・・」

彩子の声:コインロッカー?!

と思いっきり驚いた日高【彩子】の顔を見て、「えっ?」とおののく陸。

日高【彩子】は、表情を繕い「いえ、続けてください」と言い、陸は「そこには色々と謎なものが入っていまして・・・」と言い

彩子の声:なるほど、日高はコインロッカーにあれを隠して、陸は何故かそれ見て、今、こうなってるわけね。

「そこに、あなた宛ての手紙も入っておりまして、それで・・・」と言う陸に「その手紙ってなに書いてありました?誰からでした?」と聞く日高【彩子】に陸は不審そうに「あなた宛ての手紙でしたけど」と言います。

日高【彩子】は「あっ、ああ、そうですね。もう忘れちゃってて」と言い、陸は「もしかして、僕、別の日高さんとこ来ちゃってますか?と聞く陸。

日高【彩子】は、「いや、あ~、別・・・と言えなくもないけど」と彩子の癖で組んだ腕を指で叩きました。

その指をじっと見ている陸に、日高【彩子】は“そのロッカーに自分宛ての手紙や謎なものが入っていることに関してどう考えているか?」と聞きます。

陸は“詳しい事情は分からないが、隠さなきゃいけない様なことを日高と彩子がやっているの確かなのでは”と言い、“二人で何をやっているのか?”と聞きました。

彩子の声:さて、どう答えるべきか・・・。

日高【彩子】は組んだ腕を指で叩き、それを見つめる陸の脳裏に彩子が組んだ腕を指で叩いている姿が浮かびます。

陸くん、流石です!

はっとして「その癖・・・」と言う陸に日高【彩子】が「えっ?癖?」と言った時に、日高【彩子】のスマホに着信があり、陸に断って席を立ち、電話に出る日高【彩子】。

電話の相手は日高の秘書の五木樹里(中村ゆり)で、“コ・アースに対するネガティブ・キャンペーンが始まって、とにかく大変なことになっている!”と言いました。

日高【彩子】は、「すぐ行きます」と言って電話を切り、陸に「とにかく、もう一度、連絡します」と言い、「連絡ってどうやって?」と言う陸を残して走り去ります。

陸はそんな日高【彩子】を見送りながら「なんか、あの人、彩子ちゃんみたいだな」と呟きました。

愛ですね~、陸くん。

コ・アースへのネガティブ・キャンペーンの犯人は!?

日高の会社「コ・アース」のフロア。

日高【彩子】がパソコンに向かい、後ろに樹里、富樫(馬場徹)らが控えています。

ネットには日高に“連続殺人の容疑”“家宅捜索に入られた”などの書き込みがされていました。

日高【彩子】は“殺された人間の手の平にΦの文字が残されていた”ことまで書き込まれているのを見て、「ファイのことまで」と呟き、社員たちに“ログを洗い出して火元を特定”“その上でプロバイダに情報開示を請求して個人を特定”“あと怪しい同業者を洗って”と矢継ぎ早に指示を出します。

「社長、なんかテレビの刑事みたいですね」と言いながら、指示に従い動き出す五木たち。

一方、日高【彩子】は屋上へ。

彩子【日高】に電話を掛け“誰がやっているのか?”と日高【彩子】が聞くと、「私に聞かれましても」と言う彩子【日高】。

日高【彩子】が「とぼけないで」と言い“会社や日高個人に恨みを持っている人間に心当たりはないのか?このままではコ・アースが潰れる”と捲し立てます。

彩子【日高】は「そんなに心配してくれるんですか、うちのこと。殺人犯の会社なんか潰れてしかるべきって言うかと思ってました」と言いました。

日高【彩子】は、日高はどうだっていいが、コ・アースで働いている人に罪は無いし、風評被害を受けてしかるべきなどという話はないと言います。

「なるほど」と言う彩子【日高】に、Φのことまで出ているということは情報を打っている警官がいる可能性が高い、自分は情報を買った人間を探すから、彩子【日高】は情報を売った人間を調べて、と言い電話を切りました。

「漏洩した警官は誰か、ですか」と耳たぶを触りながら考える彩子【日高】。

日高さんと彩子さん、良いバディ感が出てきましたね。

似顔絵の証人

警察署。

資料室。

河原に“大変なことが起きているみたいだ」と報告に来た幅(谷泰輔)が連続殺人事件の資料を調べている河原を見咎めます。

資料を読んでいる場合じゃない、任された打ち込みをしなくてはと資料を取り上げようとする幅と離すまいとする河原の間で資料の留め金が外れて散らばりました。

「日高と望月は繋がっている」と言う河原に“一ノ瀬が殺された事件から日高と彩子が繋がりを見つけようとしているのか?”と聞く幅が拾い集めていた資料の中から男の似顔絵を見て「なんですか、これ?」と聞きます。

河原は“初動で作られた不審者の似顔絵だ”と特徴的な男の顔出しを説明しました。

「こんな目立つ顔、すぐ見つかりそうなもんですけどね」と幅が言います。

夜の公園のコインロッカー。

彩子【日高】がコインロッカーを開け、仕掛が落ちていることに気付き、「誰かが開けた・・・ということですね」と言い、耳たぶを触りました。

彩子の部屋。

鍋の支度がされた食卓についている陸。

組んだ腕を叩く日高の指と、組んだ腕を叩く彩子の指が脳裏に浮かび、目を閉じて「う~ん」と言う陸の背後から彩子【日高】が「どうしたの?」と声を掛けます。

「あ、いや、友達の彼女、段々友達に似てきたなって話」と言う陸に「ああ、一緒にいると似てくるって言うよね」と言う彩子【日高】。

「癖もうつったりするのかなぁ」と言う陸に“コインロッカーの鍵、見なかった?」と彩子【日高】が聞き、陸は動揺を隠し「見てないよぉ」と言いながら、自分が確かに彩子【日高】のバッグに鍵を戻したことを思い返し、「うん。見てないです」と言いました。

「そっか」と言う彩子【日高】に「コインロッカーなんて使ってるの?」と陸が聞き、彩子【日高】は“捜査中の容疑者の証拠品を入れるのに”と言い、「証拠品って勝手に持ってていいの?」と聞く陸に“良くはないが、一番効果的な時に出す為”だと彩子【日高】は言います。

「そういうこと」「うん、そういうこと」とあまり納得のいかない様子で食卓につく陸。

中華料理店。

客席のテーブルに新聞を読む河原と幅。

幅が“犯人いました”と隣のテーブルにあった少年漫画雑誌を取り上げました。

表紙の絵の男が初動で描かれた似顔絵の男にそっくりだったのです。

河原が「よし、確保だ!」と言い、幅が雑誌を抱きしめ「確保!」と冗談を言い合いますが、直ぐに白けた空気になってしまい、幅は漫画を棚に戻しに行き、

「あの男、本当にこいつだったって、ないですか?」と言います。

「目撃者がふざけてこのキャラの特徴言ったとか」と言う幅に「なんでそんなことすんだよ?」と聞く河原に「警察が嫌い・・・とか、もしくは・・・」と幅が言うと、河原は突然、席を立ち、店を飛び出しました。

警察署。

資料室。

慌てて戻ってくる河原と河原を追ってくる幅。

急いで捜査資料を漁り、証言したトダ カズキの写真を見つけ、「こいつがワザと虚偽の証言をした可能性は大いにある!」と河原は言います。

陸への告白

ビルの駐車場。

日高【彩子】が「陸、どうしたかな?」と陸の便利屋サイトにメッセージを送ります。

そこへ富樫が呼びに来て、富樫についていく日高【彩子】。

彩子の部屋。

ソファーで「なにあったんだ、これ?」と日高の中傷記事を見ていた陸のスマホの便利屋サイトに仕事の依頼が来ました。

陸がサイトを開くと「日高です。明日8時、昨日と同じ場所で会うことはできますか?」と書かれています。

「あれ?俺、あの人にサイトのこと、話したっけ?」と考える陸。

クエスチョン・マークが増える一方の陸くんです。

彩子【日高】は別のコインロッカーに証拠品を移しました。

カフェ。

日高【彩子】と向かい合った陸が「二人は入れ替わった?!」と言います。

「そう言われてもあれだと思うんで、なにか望月彩子でしか知りえないようなことを・・・
」と言う日高【彩子】に「そうだったんだぁ。いやぁ、そうだったんだぁ」と陸は言い、

“色々考えてみたけど、すっきり説明つかなかった”“入れ替わってたんなら、癖もね”と陸は言います。

「癖?」と聞く日高【彩子】に、“最近の彩子は人が変わってしまったみたいでおかしいと思っていた”と陸は言い、「信じてくれるの?」と聞く日高【彩子】に「勿論だよ!」と陸は言い、最近の彩子は“切れないし、暴れないし、部屋きれいだし”と言う陸の顔におしぼりを投げつける日高【彩子】。

「そうそう、これこれ、これが彩子ちゃんだよ!・・・ってこれ、大変な事じゃない?」と陸は“男になってトイレ大丈夫?”と聞き、「日高さんも女になっちゃって大変・・・」と言った時に彩子【日高】と寝たことを思い出す陸。

動揺し、「どうしよう、彩子ちゃん、俺、俺・・・」と言う陸に、冷たい目で「やったんだね、日高と?」と日高【彩子】は聞き「どう受け止めればいい?」と取り乱す陸に「それはもう自分で決着つけて。いい?問題なのは、あなたが一緒に暮らしてるのは殺人を犯した可能性が高い人間ってことだから」と日高【彩子】は言います。

“日高はまだ容疑者だが、陸が日高の犯行の証拠を見てことを知ったら、どうなると思う?”と日高【彩子】は言い、「ヤバい・・・です」と言う陸に「どんな理由をつけてもいいから、今すぐあの部屋から出てくる。良い?」と言いました。

「で、それはそれとして」と日高【彩子】は陸にコインロッカーの場所を尋ねます。

“天王洲。バレてるっぽいからもう使ってないとおもうけど”と陸は日高【彩子】にロッカーの合鍵を渡しました。

続いて、日高【彩子】は日高宛ての手紙の内容を聞き、陸は「明日3時、学校のそばの歩道橋で待ってます」と書いてあったと答えます。

「学校?あったかな、あの歩道橋・・・」と呟き、差出人の名前と切手について陸に聞く日高【彩子】。

“あの歩道橋”・・・日高さんと彩子さんが入れ替わった歩道橋でしょうか?

陸はどちらもなかったと言い、“子供の頃に貰ったラブレターみたいな”と言いました。

「隠さなきゃいけない、子供の頃のラブレター」と日高【彩子】は言い、少し考えた後、「ありがとう、陸。参考になった。取り合えず、脱出したら一度連絡頂戴」と言って席を立ち、日高【彩子】を見つめる陸に、日高【彩子】が「なに?」と聞きます。

「彩子ちゃんて、本当に刑事なんだね」と言う陸に「なに言ってんの。じゃあ、ちゃんと逃げてよ」と言って去る日高【彩子】。

日高【彩子】を見送り、何か考え込む陸。

買収の罠

コ・アースのフロア。

女子社員が火元のアカウントを突き止めましたが、フリーメールの為に身元の特定が出来ません。

日高【彩子】は女子社員にそのアカウントの別アカウントがないか調べるように指示します。

そこへ五木がバイスター社の財務部門の人間が至急会いたいと来ていると告げました。

バイスター社はコ・アースの窮地につけ込んで、買収を持ち掛けに来たのです。

“動きが早過ぎる”と言う富樫に“バイスター社がこの叩きを仕掛けた可能性が高いということですよね?”と言っている処に女子社員が「日高が反社会勢力の人間と二人で会っている写真」がクライアントに出回っていると駆け込んできました。

女子社員からその写真が拡大表示されたパソコンは受け取り、見ていた日高【彩子】は、写真が合成であることに気付き、写真にあるレンズの傷が九十九(中尾明慶)に見せられた写真と同じものであることを思い出します。

素晴らしいです、彩子さん!

富樫が“バニッシュ・ワンダーの特許を日高と共同で持っている九十九には、バイスター社にコ・アースを買収させることで特許権を独り占めできるメリットがある”と言いました。

その時、日高【彩子】のスマホに彩子【日高】から着信があり、席を外し、屋上に出た日高【彩子】に「やっぱり九十九でしたか」と言う彩子【日高】。

「初めから分かってんなら言ってよ!」と言う日高【彩子】に彩子【日高】は「予断は避け、網は出来るだけ広くかけるのが捜査の鉄則かと」と言います。

「なに刑事として成長してんのよ」と言う日高【彩子】に“九十九に情報漏洩していたのは八巻かも知れない”と彩子【日高】は言いました。

“わざとではなく、捜査に協力したいという九十九に乗せられ、知らず知らずに情報を話していた”のではないかと、九十九と必死に連絡を取ろうとしている八巻を見ながら言う彩子【日高】。

「あのポンコツ!」と言う日高【彩子】に彩子【日高】は“これで綺麗に繋がった”と言い、“これは何かと自分に敵わない九十九がこの千載一遇のチャンスにマウントを取りに来た”と言うのです。

彩子【日高】を信じきれない日高【彩子】に彩子【日高】は“別に手を引いてもらってもいい。八巻を情報漏洩で告発して、裏で九十九を締め上げるだけだから”と言います。

「ちょっと待ってよ、八巻は・・・」「八巻さんは仲間だから特別に許されるべきだと?清々しいほどのダブスタですけど」

「最悪」と呟く日高【彩子】に「ご存じだったと思いますが」と言う彩子【日高】。

“九十九は他に法に触れるようなことをしていないか?”と彩子【日高】に聞く日高【彩子】に、彩子【日高】は九十九がギャンブル好きなことを伝えました。

九十九が流した合成写真を思い返した日高【彩子】は「九十九こそ反社と繋がってる?」と言い、彩子【日高】は「そう。違法なギャンブラーを捕まえるのに、なんの問題もないと思いませんか?」と言います。

そして彩子【日高】は楽しそうに「さて、何から始めましょうか?」と言いました。

日高【彩子】は“写真の男を反社チェックにかけるように”と彩子【日高】に指示をしました。

日高さんと彩子さん、最早、最強バディかも?!言いました

警視庁。

自席で“写真の男”を反社チェックにかける彩子【日高】。

「藤堂聡 月鬼会 若頭」にヒットし、「ヒット」と呟き、彩子【日高】は席を立ちます。

日高【彩子】の声:めでたくヒットしたら・・・

彩子【日高】が捜査本部の上司に九十九の作った合成写真を示し「日高が反社と繋がっているとなれば、そこから新しい容疑者が浮かび上がってくる可能性もあると思うんです。調べてみる価値はあると」と進言し、上司は「分かった。組対には俺から連絡しておく」と言いました。

警視庁の廊下で電話を掛けながら「九十九さん、出てくれよ~・・・」と言っている八巻に突然現れて壁ドンをする彩子【日高】。

「八巻さん、情報漏洩したのはあなたですね?」と聞く彩子【日高】の迫力に思わず「はい」と答える八巻。

笑顔で「助けて欲しいですか?」と彩子【日高】が聞き、八巻は何度も頷きます。

証言者の戸田一希を追う河原

スポーツクラブ。

フロントの男に“トダ カズキはもうここにいないのか?”と聞く河原。

フロントの男は“トダは顧客の個人情報を売買してクビになった”と言いました。

幅が、トダの証言と酷似した漫画のキャラクターを“知ってるか?”とフロントの男に示すと、男は“トダがグッズを持っていたやつだ”と言います。

河原は1万円札を男に見せ、“トダが流出させた顧客の中に3年前に殺された一ノ瀬正造はいるか?”と尋ねました。

夜。

彩子のマンション。

彩子【日高】が帰宅すると、キッチンのテーブルの上に「地方での仕事が入りましたので、当分いません」という陸の置手紙があり、彩子【日高】は「逃げられましたか・・・」と呟き、「ここは壊したくなかったんですけどねぇ」と言います。

どういう意味でしょう、日高さん。

湯浅のアパート。

転がり込んだ陸が“表札が三枝だった”と湯浅に言うと、湯浅は「俺みたいなのじゃ家主が貸してくれないからって、別の人の名義でな、家主の審査だけ通して貰った」と言う湯浅。

乾杯をして、自分はお茶を飲もうとする湯浅に「あれ?師匠、お酒飲めなかったでしたっけ?」と聞く陸に、自分は余命3か月だと湯浅は言いました。

「えっ?」と驚く陸に「そんなわけねぇだろ。胃が荒れてるだけだよ」と湯浅は笑い、陸にビールを注ぎます。

“結局、ロッカーから何が出てきたのか?」と聞く湯浅に陸は溜息をつき「ちょっとヤバそうな感じのものが」と答え、「だから、知らぬが花って言ったじゃねぇかよ!それで、出てくことにするのか?」と湯浅は聞き、「でも、ほんとにこれでいいのかなぁって思うんすよね。面倒なことになりそうだからって、逃げ出しちゃっていいのかぁって」と言って陸は俯いて言いました。

湯浅は「俺の親父は色々面倒な人でさ、でも縁切るってのもどうしても出来なくて、結局、死ぬまで振り回されっぱなしだったよ」と言い「師匠、優しいっすからね」と陸が言うと「でも、その優しい孝行息子に残ったのは、その場限りの仕事と他人の名前で借りた小部屋だけよ。だからな、俺は逃げてもいいと思うぞ」と言って笑う湯浅。

陸は微笑んで頷き、二人で床を並べて、湯浅が眠った後、日高【彩子】に「脱出しました」とメッセージを作りました。

日高の部屋。

帰宅した日高【彩子】のスマホに彩子【日高】から「準備は整いました。計画通りに九十九を追い込みましょう」とメッセージが届きます。

「よし!」と気合を入れる日高【彩子】。

九十九、逮捕

喫茶店の外の街路。

喫茶店で会う八巻と九十九を彩子【日高】が見上げています。

喫茶店。

八巻がぎこちなく九十九を迎え、九十九が「これ、本当なんですか?」と八巻の送った“日高の逮捕に向けて上があなたに会いたがっています。至急ご連絡を”というメッセージを示しました。

「はい」と八巻が言い「日高。やっぱりやってたんですか?」と聞く九十九に「ええ」と答えます。

喫茶店の外の街路。

喫茶店から出てきた九十九が時計を見て歩き出すのを確認し、後をつけながら、喫茶店から出てきた八巻に頷いて見せる彩子【日高】。

ドルチェ&ガッパーナの店内。

日高【彩子】がスマホの画面を見ながら「なに、これ。マイスター社の担当と話してる」と言いました。

レストランでマイスターの担当者と話す九十九を隠し撮りしながら彩子【日高】は、「はい、見えますか?」と聞き、マイスター社の担当者が「いや~、日高社長、とうとう捕まるんですか?」と言い、九十九が「予想以上にうまく行きましたよね」と言います。

「なに、こいつら」と呟く日高【彩子】に店員が「お待たせしました」と声を掛けました。

「こちらでございます」と言う店員に「あの~、おいくらですか?」と聞く日高【彩子】。

あら、♪ドルチェ&ガッパーナ♪でなんのお買い物でしょうか?

路肩に停めた日高の車。

運転席に日高【彩子】が座り、やって来た彩子【日高】が後部座席に乗り込みます。

「それ、ほんとに着る気なの?」と聞く日高【彩子】に“どうせなら映画の女スパイの様な恰好をしてみたい”と言う彩子【日高】。

「九十九は?」と日高【彩子】が聞き、「第五南ビルの怪しいクラブに入っていきました」とブラウスを脱ぎながら彩子【日高】が答えました。

「間違いないね。応援は?」「八巻さんが一課長に連絡してくれていると思います」「了解」と言う日高【彩子】に

「でも、あなた、本当に良い身体してますよね。(お腹を叩き)腹筋割れてますよ」と彩子【日高】が言い、日高【彩子】は「いいから、早くしてよ。九十九出てきちゃったら現行犯逮捕出来ないでしょ?」と言います。

彩子【日高】は“(九十九と)一度リモートで顔を合わせているから、メイクを濃い目にしないと”と言いました。

“前から思ってたんだけど、あんた、男のくせに化粧とかすきよね?”と言う日高【彩子】に”好きだ。毎日鏡の前でうっとりしている”と彩子【日高】は答え、“もっとこの容姿をうまく使って生きようとは思わなかったのか?”と聞きます。

「だったら、そもそもこんな仕事選ばないわよ」と言う日高【彩子】に“どうして刑事に?”と聞く彩子【日高】。

日高【彩子】は“子供の頃に友達の上履きを隠そうとしている子を見付けて指摘したら、人気者だったその子が「やっていない」と大泣きをして、結局、彩子が「間違えたんだから謝れ!」と責められることになった”と語り、彩子【日高】は“謝ったのか?”と聞きました。

日高【彩子】が「一人で泣いた泣いた。“こんなの絶対おかしい。間違ってる”って。・・・で、私が正しい世の中にするって、小学4年生の彩子ちゃんは正義の味方になる決心をしたの。・・・もうブレッブレだけどね、私の正義なんて。でもそんなこと聞いてどうすんの?」と聞くと彩子【日高】は「あなたと同じですよ。あなたのことを知りたかったもので」と答えます。

バッチリメイクを決めた顔を日高【彩子】に見せ、「これでバレませんかね?」と聞く彩子【日高】。

「・・・綺麗じゃない?」と言う日高【彩子】に「ありがとうございます。じゃあ、行ってきます」と彩子【日高】は車を降りました。

残された日高【彩子】は「自分を相手にドキドキしてどうすんのよ!」と言うのでした。

ドキドキしたんですね、彩子さん(笑)。

街路。

颯爽と歩く美しく装った彩子【日高】を道行く人たちが振り返ります。

本当にお綺麗です!

夜の街路。

陸が酔っぱらいの喧嘩を必死に仲裁する婦人警官を見て、日高の姿になり「よし!」と言った彩子を思い出し「あんな感じだったのかな、彩子ちゃん」と呟きました。

怪しげなクラブ。

彩子【日高】が入ってきて、入口で男に「お客様、会員証を?」と止められます。

「お金ならちゃんと持って・・・」とバッグに手を入れ、わざと警察手帳を落とす彩子【日高】。

警察手帳を見た男は彩子【日高】を突き飛ばして、店内に駆け込み、「サツだ~っ!!」と叫びます。

裏口から逃げようとする客たち(九十九もいます)を待ち伏せしていた組対の刑事と警官たちが取り押さえに掛かり、八巻はオロオロと見守っていました。

裏口に回り込んでいた彩子【日高】が逃げ出そうとした九十九にぶつかって転び、九十九に「助けて」と言い、九十九は彩子【日高】を助け起こして、手を引いて大通りまで逃げます。

一息つき「なんで急にこんな・・・。あそこ、よく行くの?」と聞く九十九に「ううん、初めて。お兄さんは?」と彩子【日高】が聞き、九十九は「俺はまぁ、そこそこかな」「へぇ~、お金持ちなんだ」「まぁ、お金持ちの友達のお陰でね」「お友達がなんでお金くれるの?」「そいつさぁ、殺人犯なんだよ。どんなに育ち良くて、頭良くても、犯罪者になったら終わりでしょ?」

そう言って笑う九十九に「その通りですね」と笑顔で彩子【日高】は手錠をかけ、「私をお忘れですか?九十九キヨシ。常習賭博罪で現行犯逮捕いたします」と言いました。

日高さんも少しは気持ちが晴れたでしょうか?

クラブの外の街路。

手錠をかけられた九十九が彩子【日高】に連行される姿を撮影している日高【彩子】。

日高【彩子】は「やっぱり良いな、刑事」と呟き、彩子【日高】に微笑む掛けられてドキッとします。

そこへ日高【彩子】のスマホに陸からメッセージが届きました。

居酒屋。

日高【彩子】を待っていた陸が日高【彩子】のコートを掛け、カウンターで昔通りの会話をする二人を大将が不審そうに見ています。

「脱出は出来た?」と聞く日高【彩子】に陸は「それなんだけどさぁ、やっぱり戻ろうかなって思って」「なんで?」「まぁ、お金もないし」「お金の問題じゃないでしょう。今、私、お金持ちだから・・・」「スパイ!して俺のこと雇うってどう?」

と陸が聞き、日高【彩子】は、“ロッカーを触ったことがバレている陸がスパイって”と言いますが、陸は“自分は彩子に刑事に戻ってほしい”と言いました。

“そもそも彩子と住もうと思ったのは”と振り返る陸。

彩子と陸の出会い

陸の回想シーン。

路上の階段の上で苦しそうにうずくまる彩子に「大丈夫ですか?」と声を掛けた陸に「弟のふりして!」と強引に横に座らせる彩子。

「おい!車、停めたから」と男が来て、陸は彩子に肩を貸して立ち上がりながら「もう、姉ちゃん、こんなところで何やってんのよ」と言います。

陸は男に「すみません。姉がご迷惑をお掛けしました」と言って、彩子に支えながら歩き出しました。

陸の回想シーンの彩子の部屋。

「ここ?ここでいいんですか?」と彩子を連れて入ってくる陸。

ゴミ袋にあふれた部屋に陸が引いている間に、ゴミ袋の山に突っ込む彩子。

「大丈夫ですか?」と駆け寄る陸に、彩子は“容疑者の情報提供をすると言われて行ったら薬盛られて、グルだった”と額から血を流しながら言います。

「て、いうかケガしてますよ」と引き気味の陸でしたが、彩子は悔しがってゴミ袋の海を泳ぎ、「絶対、纏めてあげてやるからな~っ!」と叫ぶのでした。

居酒屋のカウンターで陸は「あれ見た時さ、俺はこの人を助けるために生まれてきたんだって思ったんだよね」と言い、「何、美化してんのよ。ただでハウスキーパーやるから、暫く置いてくれって、そういう話だったじゃん」「まぁ、そう言ったけどさ、彩子ちゃんが干されて、切れて、泣いて、暴れて、なんかもう手柄取りたいって取っ散らかってんのがさぁ」

「痛いって言うんでしょ?分かってる。」と言う日高【彩子】に陸は

「違うよ。すんごいカッコいいなって思ったんだよ。彩子ちゃんはさ、絶対逃げないじゃん。大荒れしても、傷つくのも、失敗してもビビんないじゃん。俺にはそんな生き方、絶対に出来ないからさ。なんかさ、彩子ちゃんといると二人分の人生を生きてるような気がするんだよ。だから、戻って欲しいんだよ」と言い、

日高【彩子】が「私だって戻りたい」と言うと陸は「戻れる手伝いをしたい」と言い、そんな二人を見て首を傾げる大将。

確かに傍目には日高と陸ですから、違和感ありありですよね~。

「何かあったらどうすんの?」と聞く日高【彩子】に「まぁ~、サンドバッグだから、俺は。いつかは破れる運命なのよ」と言いました。

その後、交差点。

並んで歩いている陸に日高【彩子】が「陸、あの・・・ほんとに」と言うと陸は「じゃ、何か分かったら連絡するから」と言って、日高【彩子】に背を向け、歩いて行きます。

陸の背中を見送っていた日高【彩子】は陸の背中に「ありがとう!ありがとうね、陸!」と叫び、陸は笑顔でガッツポーズをして見せました。

彩子の声:二人分の人生を生きているという陸の言葉は嬉しかった。だけど(と、三日月を見上げ)今、私が二人分の人生を生きている相手は・・・。

彩子の部屋の前の道。

着飾った彩子【日高】が帰ってきます。

彩子の部屋に明かりがついているのを見て、必死に駆け出す彩子【日高】。

彩子の部屋。

息を切らして彩子【日高】が入ってきました。

彩子【日高】は部屋で荷物を解いている陸に「陸、戻ってきたの?」と聞きます。

「う~ん、急に仕事なくなっちゃって・・・」と陸は彩子を見て「どうしたの、それ?」と聞きました。

彩子【日高】は、「あ、ちょっと仕事で」と言い、嬉しそうに微笑みながら「そうなんだ。出て行ったかと思った」と言って陸に背を向けます。

「なんで出てくの、俺が?」「・・・なんでって、なんとなく」「何言ってんの?他に行くとこないでしょ、俺には」

と言う陸の言葉に「そうですか」と微笑む彩子【日高】。

諦めかけていたのに、良かったですね、日高さん、取り合えずは。

日高の過去

日高の部屋。

日高の資料を机に広げて考え込んでいる日高【彩子】。

組んだ腕を指で叩きながら、幼少の日高の写真、日高の文集、日高の卒業アルバムと眺めていきます。

「子供の頃に貰ったラブレターみたいな」と言った陸の言葉が日高【彩子】の脳裏に蘇りました。

「いっちょ、かましてみるか」と日高【彩子】は呟きます。

翌朝。

住宅街。

彩子【日高】が“買収の件はどうなったのか?”と電話で聞きながら歩いて来ました。

街路。

日高【彩子】が“マイスター社の担当者に九十九との密会の映像を見せたら、バニッシュワンダーの海外販売にマイスター社の販売網を使わせて貰えることになった”と伝えます。

“なんとかこれで持ちこたえられれば”と日高【彩子】に礼を言う彩子【日高】に、“今回はしのげたが、これかも社員たちは日高のせいで何度も、辛い目に遭う”と言う日高【彩子】。

黙っている彩子【日高】に日高【彩子】は「あんたの殺人容疑を晴らせば済むと思わない?」と言いました。

「私を野放しにする手伝いをしてくださると?わが身可愛さとは言え、正義の味方のあなたがそこまで趣旨替えして」と言う彩子【日高】に日高【彩子】は、「問題ないわよ。だって、あんた、やってないんだから」と言います。

彩子【日高】は息を詰めて、赤い屋根の家を見つめました。

彩子【日高】はゆっくりと「私じゃなければ、誰がやったんですか?」と聞きます。

「あの手紙の差し出し主。歩道橋の彼女」と答える日高【彩子】。

太陽を見上げる彩子【日高】。

彩子さん、ビンゴの様です。

某スーパーの通用口。

出てきた一人の女に河原と幅が歩み寄り、河原が女に「トダ・カズキさんですね?」と声を掛けます。

え~っ!トダ カズキって女性だったんですか?!

街路。

「でなきゃ、あんな手紙、一切、隠す必要ないわよね」と言う日高【彩子】。

某スーパーの通用口。

河原がトダに警察手帳を見せ、「3年前、神奈川で起きた一ノ瀬正造さん殺人事件についてお話をお聞かせ願えますか?」と言いました。

またまた予想外の展開の連続でした。

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クウシュウゴウ【空集合】の意味とは?天国と地獄で犯人のヒント?

歩道橋の彼女

住宅地。

赤い屋根の家の前。

彩子【日高】が電話で「私じゃなければ、誰がやったんですか?」と聞きます。

街中。

日高【彩子】が電話で「あの手紙の差し出し主。歩道橋の彼女」と言いました。

日高【彩子】は続けて「出なきゃ、あんな手紙、一切隠す必要ないわよね」と言います。

住宅地の赤い屋根の家の前。

彩子【日高】が赤い屋根の家を見ながら「すべては私が握っていることを、お忘れなく」と言って電話を切ります。

街中。

日高【彩子】は「手ごたえあり。だよね。よし!歩道橋の女だ」と言い、動き出しました。

彩子【日高】も踵を返して、赤い屋根の家を後にしながら微笑みます。

某スーパーの通用口。

河原刑事(北村一輝)が戸田一希(橋本真実)に“3年前、神奈川で起きた一ノ瀬正蔵さん殺人事件についてお話をお聞かせ願えますか?」と声を掛けていました。

戸田に“勤務先の名簿を売買して職場をクビになってますよね?”と聞く河原に「知りません」と答える戸田に「そうですかぁ」とにやりと笑う河原。

「コ・アース」社長室。
日高【彩子】が秘書の五木(中村ゆり)に“学校の傍の歩道橋でまっていますという差出人不明のラブレターが出てきた”という話をしています。

“小学校の靴箱に入れとくような感じのやつで、記憶がないから気になっちゃって”と説明するし、五木に何か知らないかと尋ねる日高【彩子】。

“自分と日高は大学時代からの付き合い”と言う五木に“それは分かっているが、昔の自分はそういう話をしていなかったか?”と日高【彩子】は聞きました。

その時、五木のスマホに着信があり、五木が「社長、優菜さんがいらっしゃってるようなのですが」と言います。

少し後の社長室。

優菜(岸井ゆきの)が「お兄ちゃん、大丈夫だった?」とネットのネガティブキャンペーンのことを心配して飛び込んできました。

日高【彩子】と五木が“大丈夫だ”と言い、安心した優菜に日高【彩子】は「俺、昔、ラブレター貰った話とかしたこと無かったかな?」と聞きます。

ラブレターについて五木から説明を受けた優菜は「お兄ちゃんが小学生の時、私、MAXで4歳だけど」と言う優菜に“分かってるんだけど、昔話とかでも出てたりしなかったか?”と聞くと、優菜が父親に聞いてみると言ってくれました。

五木と優菜はラブレターなら白い封筒に破いたノートは女子的には有り得ないと言いますが、日高【彩子】は「でも私、ノートで出したし」と言い、優菜が“それはお兄ちゃん、男の子だからでしょ?”と言うと、日高【彩子】は「いや、私、男じゃないし」と言って、驚き、「あ~、そういうことではなくて、ね」と言います。

それはそうとりますよね、優菜ちゃん。

が、優菜は「お兄ちゃん・・・なんか、ごめんね。全然、私、気付かなくて」と言い、五木は「でも、過去には女性とお付き合いされてたこともありましたよね?」と言いました。

五木さんもそうとりますよね(笑)。

五木は「あっ!お答えいただかなくても結構なんですけど」と言い、日高【彩子】は「いや、違う!」と言った時に、日高【彩子】が“ラグジュアリー・スペースに富樫(馬場徹)と来た”と言った事を思い出し、「違う・・・と、思う。分かんないよ。分かんないから困ってるんじゃん。色々わかんないんです!」と言います。

奄美大島。

海辺。

釣り姿の宿のオーナーに男性が「おじさ~ん!」と声を掛け、オーナーが「おお!元気だったか?」と言い、男性は「また来ちゃいました。部屋、空いてます?」と言いました。

戸田一希の真相は・・・

ファミレス。

戸田一希と向かい合って座る河原と幅(谷泰輔)。

「金に困って情報を売っただけ?」と河原が言い、「はい、そういうのやり取りするコミュニティがあって、うちはお金持ちのお客さんが多かったから、一件1万5千円・・・」と話す戸田を河原は「じゃあ、なんでわざわざ嘘の証言なんてしたんですか?!」と遮ります。

“あなた、嘘の証言したでしょ?!”と責める河原に“ジムにも警察が来て、自分が情報を売った人が犯人なら自分も捕まるかもって”と言う戸田に“それで嘘の証言をしたってことか”と言い、「一ノ瀬さんの情報を売った相手の名前は?」と河原は聞きました。

「・・・知りません」と言う戸田に「そんな馬鹿な話あるか?!」と怒鳴る河原。

「ほんとに一回も会ってないんです。何回かネットでやり取りしただけで」と言う戸田に「そいつのアドレスとか残ってないのか?」と河原が聞き、「すみません、消しました」と戸田が答え「お前なぁ!」と言う河原を幅が制し、“ネットで使っていたニックネームを覚えていないか”と聞きます。

「なんて読むのかは分からないんですけど、なんか、こういう、こういうマークの・・・」と丸に線を入れる仕草をする戸田に、幅が「書いてみて貰えますか」とナプキンとペンを渡し、戸田は“φ”と書きました。

「お嬢さん、金のやり取りの記録は残ってないか?」と聞く河原。

いきなり“お嬢さん”ですか、河原さん(笑)。

 

新月の夜

警視庁。

取調室。

八巻(溝端淳平)が「僕と司法取引したいって?」とおずおずと聞いています。

「そう。確か、こっちでも導入されましたよね?」と九十九(中尾明慶)が言い、“自分は一課なので賭博系の情報なら組対の方に”と行こうとする八巻に「違う!日高の方だ!・・・俺、気付いちゃったんだけどさ」と九十九が言いました。

日高の部屋。

日高【彩子】が部屋着でソファーに胡坐をかき、机いっぱいに日高の資料を広げ、パソコンで日高と同じ“福岡県東畑中小学校”出身の原田哲也のSNSに日高として投稿を書き込んでいます。

そこへ彩子【日高】から電話が入りました。

「はい、なんでしょう?」と電話に出る日高【彩子】。

彩子【日高】は“発熱をしているので、様子をみて検査に行くが、念の為、濃厚接触者の日高【彩子】も明日は自宅待機を”と言います。

日高【彩子】が「わかったわよ」と言うと彩子【日高】は電話を切り、体温計を探し始める日高【彩子】。

街路。

電話を切った彩子【日高】が「これでよし」と言って月を見上げ、「会えますかね~、明日こそ」と言いました。

翌朝。

警視庁。

捜査一課。

八巻が出勤してきて、彩子の席を見て「まだかぁ」と言い、ボードの“望月”の横に五十嵐(野間口徹)が“欠勤”と書き込むのを見て、「欠勤、欠勤、欠勤ってなんすか?望月さん、欠勤なんすか?!」と五十嵐に迫ります。

五十嵐は八巻と距離をとりながら、「なんか、熱が出たらしくてな。風邪だと思うが、これから念の為、検査に行くと電話があって・・・」「検査?!」「だから、お前も今日は自宅待機!」と言う五十嵐とショックを受ける八巻。

怪しすぎるでしょ、八巻さん!

 

日高の部屋。

日高【彩子】が熱を測ると36℃で「私はなんともないんだけどなぁ」と言いました。

八巻から電話が入り、ソファーに横になって電話を受ける日高【彩子】。

「はいはい、なに?日高が熱出してアレかもって件?」「はい、ああ、それもあるんですけが、あの、まず、その、日高がアレかも知れないっていう話なんですけど、・・・嘘だと思います」「嘘?なんで嘘なんかつくの?」「実は、昨日、九十九から司法取引を持ち掛けられまして」

「司法取引?どんな?」「それがですね・・・」

八巻の回想シーン。

取調室の八巻と九十九。

九十九が「俺、気付いちゃったんだけどさ。日高が人を殺すのって、新月の晩なのよ」と言い、「そんなわけ・・・」と言う八巻に「まあ、嘘だと思うなら調べてみて」と満面の笑みを見せました。

現実の八巻が「と、いうことでして」と言います。

“調べたところ、今までの事件はすべて新月の夜だった”と言う八巻。

「じゃあ、次の新月に日高は次の殺人を犯すかもってこと?」と日高【彩子】が言い、「と、なります」と八巻が言い、「ちょっと待って。次の新月って・・・」「今日です。今日なんです!」と泣きそうになりながら八巻が言いました。

“日高は自分たちを足止めし、自分も警察にいなくても疑われない為に熱が出たと言った”と言う八巻に日高【彩子】は「あいつは今、この瞬間も、誰かを殺す準備をしてるかも知れないってこと?」と聞き、「はい」と八巻は答えます。

「どうして直ぐ電話しなかったのよ?」と言う日高【彩子】に“取りあえず日高の様子を確認してからと”と言う八巻に日高【彩子】は「取りあえずGPSで日高の現在地、確認して」と言いますが“自分は管理官から自宅待機しろと言われた”と言う八巻。

「今日、誰かが殺されるかもしんないのよ。後悔したくなかったら、私の言うこと、聞いときなさい!!」と言って日高【彩子】は電話を切ります。

日高【彩子】の声:それから、陸、陸だ。

と、陸に電話を掛ける日高【彩子】。

彩子の声:日高の殺人を、なんとしても食い止めなきゃと考える頭の片隅で、もう一つ別の声がする。これは大きなチャンスでもあるんじゃないか。今日起こること。その一部始終を見届けることが出来れば、一足飛びに謎が解けるんじゃないか。

日高が犯人でないなんてことは有り得ないかも知れないけど、それでも何かが、この地獄の様な日々を終わらせる何かが見えてくるかもしれない。

彩子の声の間に、彩子【日高】はホームセンターで防護服やバールや手袋やロープなどを買い込み、河原は戸田からφとの金の取引が記された通帳を受け取ります。

きゃ~!着々と準備を進める彩子【日高】さん・・・。

日高【彩子】の電話に陸が出て「もしもし、陸」と言う日高【彩子】。

ホームセンターでカートを押しながら微笑む彩子【日高】。

φクウシュウゴウ

ファミレス。

河原が戸田から預かった通帳に記入されたφの名前は“クウシュウゴウ”。

「取りあえずは新田さんだ」と河原は言いました。

日高の部屋。

電話で陸に“日高はまだいるか?”と日高【彩子】は聞きます。

彩子の部屋。

陸が洗濯物を整理しながら電話で「それがさ、熱があるから検査、行ってくるって」と言い、

日高の部屋。

日高【彩子】が身支度を整え、ジャケットを着ながら「それ、嘘だから。あいつは今日、なにかするつもりかもしんないの」「え?なにかって?」「決まってるじゃない、そんなの」と言い、キャッチに気付き、

「もし、日高が戻ってきたら、掴まえといて。またかける」と言って、陸との電話を切り、キャッチの八巻に「どうだった、GPS?」と聞くと「追えません。電源、落としてありました」と答える八巻。

「だよね。どうしたら・・・」と日高【彩子】は日高の隠した荷物の中の人名リストを思い出し、「リストだ、リスト」と言って電話を切り、陸から預かったロッカーの鍵を探して、見つけました。

公園のコインロッカー。

日高【彩子】が合鍵でロッカーを開けると、日高のものとは別の荷物が入っています。

「あるわけないか、もう」と呟いた日高【彩子】は足元に落ちている付箋に気付き、拾い上げました。

日高【彩子】の声:これ、私も使ってたな。

「これ」と言い、日高【彩子】は付箋とロッカーを見比べます。

一刻後の公園のコインロッカー前。

陸と日高【彩子】がいて、陸が付箋を見ながら「付箋の挟まれたコインロッカーを探し当てるの?」と聞き、日高【彩子】が「そう。付箋を挟んでおけば、落ちたら誰かが開けたって気付くでしょう?こんなことするのは、用心深い犯罪者、つまりは日高くらいってこと」と言い、「挟んであったかなぁ、こんなの」と言う陸に「気付かなかったのよ、陸は。兎に角、今、日高が使ってるコインロッカー見つけて」と言う日高【彩子】。

「は?!」と言う陸に、日高【彩子】は「付箋が挟まってる箱見つけたら中にあるリスト持ち出して。夕方までに。大至急」と言い、「ちょ、ちょ、待ってよ。どんだけあると思ってんのよ、コインロッカーって」と言う陸に日高【彩子】は纏まったお金の入った封筒を渡します。

「便利屋りっくん。頼んだから。じゃ」と敬礼をして日高【彩子】は走り去りました。

さぁ、どうするでしょうか、便利屋りっくん。

街路。

日高【彩子】が電話をしながら車道に出て「もしもし、八巻、歩道橋に車、張り込み用。大至急!」と言い、タクシーに手を上げます。

その日高【彩子】の脇をワンボックス車に乗った彩子【日高】が通り過ぎました。

某駅のコインロッカー。

必死に付箋を探している陸。

そこへ湯浅(迫田孝也)が「連れて来たぞ、陸!」と大勢の仲間を連れてやって来ます。

皆に「すいません!」と頭を下げ、ロッカーのある場所の地図を陸は皆に配り、「一人一万で、更に見つけた人にはボーナス10万!」と言いました。

困った時の湯浅さんですね。

警視庁。

鑑識課。

新田に戸田から預かった通帳を見せている河原と幅。

新田は“このクウシュウゴウをいう人は何をしたのか?”と聞きます。

「名前からしたら外国の方ですかね?」と言う新田に「て、思いますよね?」と河原がスマホに“くうしゅうごう”と入れて変換すると“φ”が出てきました。

「こいつがφってことですか?!」と聞く新田に「恐らく」と河原が言った時、新田のパソコンにメールが届きます。

新田が添付ファイルを開くと、“クウシュウゴウ”の登録情報・本名・十和田元(とわだ げん)とあり、免許証のコピーで顔写真も確認出来ました。

「やっと会えたな。クウシュウゴウさんよ」と言う河原。

 

殺人のターゲットは「9」

街路。

靴に赤いペンキを付け、フードを被った男が歩いています。

歩道橋の見える歩道。

車の横に立って歩道橋を見ている日高【彩子】と八巻。

“日高は今日、ここに現れるのか?”と聞く八巻に“現れる可能性があるくらいかな”と日高【彩子】は答え、“なんの為にここに来るのか?”と聞く八巻に日高が隠す必要のなさそうな手紙を隠していることを告げ、“差出人と待ち合わせをしているのではないか”と日高【彩子】は言いました。

「実際は賭けよ。半分以上ね」と言った日高【彩子】は、歩道橋を歩くフードの男に気付き、歩道橋へ向かいます。

日高【彩子】と八巻が歩道橋に着くと、フードの男は脚立に上り、歩道橋の上の欄干に赤いスプレーで何かを書き始めました。

日高【彩子】は歩道橋に寄り掛かり「落書きかよ」と言い、八巻を見て「行ってきなさいよ。落書きは器物損壊!」と言います。

八巻が走って男の処へ行き、「すみません。落書きは罰せられますよ」と言うと、男は“これもある意味、仕事なんで”と言いました。

「仕事なわけないですよね?器物損壊罪ってものになるんですよ」と言う八巻に「だから、好きでやってんじゃなくて、頼まれたって言ってんだろ?!」と切れる男。

「誰に頼まれたの?」と日高【彩子】が聞き、「ガード下で落書きしてたら、おっさんにちょっと頼まれてないって、金渡されて」と男が答えます。

「それって、手紙の差出人なんですかね?」と日高【彩子】に聞く八巻を見て、男に「頼まれたって?いつ?何処で?」と詰め寄り、男は「昨日の夜、池袋西口のガード下で」と答え、「それってどんな人?どんなおっさんだったの?」と聞く日高【彩子】。

「あの、たかが落書きだと・・・」と言う男に凄い迫力で「二度としないなら今回は見逃してあげるから、言いなさい!どんなおっさんだったの?」と言う日高【彩子】に圧され「40代ぐらいのおっさんで、背は(手で示し)このくらい」とおどおどと答える男。

「顔は見た?」「見ましたけど、マスクして、帽子も被ってて、夜だったんで」「それだけ?他に何かないの?」「急に言われても・・・」とたじたじの男。

日高【彩子】さん、追い込みまくりです。

「で?正確にはなんて頼まれたの?」と聞く日高【彩子】に「日が落ちるまでに、ここに(と欄干を見上げ)赤で9って書いてくれって頼まれただけです」と男が答え、日高【彩子】は“9”の文字を見上げました。

「これを・・・」と言い、何かを感じて振り返る日高【彩子】。

“池袋で声かけてきたおっさんの方、当たりますか?”と言う八巻に時計を見て「でも、日高まだここに来る可能性あるわよね」と日高【彩子】は言います。

久米の家の前。

清掃員の恰好をした彩子【日高】が呼び鈴を押し、「うららクリーンサービスの榊です」と名乗りました。

「今、開けます」の声に「お願いします」と言い、周りの防犯カメラを確かめ、「流石、警備会社の親玉ですね」と言う彩子【日高】。

玄関まで入り、久米の妻と挨拶を交わし、家に上がる彩子【日高】。

久米の妻は久米に“バスで具合の悪そうな彩子【日高】に席を譲ったら、クリーンニング会社を立ち上げたばかりの人でお礼に無料でクリーニングしてくれるそうだ”と説明します。

用意周到ですね、彩子【日高】さん。

歩道橋の見える歩道。

樹の陰に隠れて歩道橋の9の字を見上げる日高【彩子】が「来る。絶対、来る」と言いました。

久米の家。

使っていないらしい部屋に入り、外からの動線を確認し、「いいですね」と呟き、窓を少し開けておく彩子【日高】。

久米の家の外。

家から出てきて、久米の家を振り返る彩子【日高】。

久米の家の裏の塀。

黒装束に着替えた彩子【日高】が塀を乗り越えて、侵入してきます。

開けた窓と二階の部屋までの動線を確認する彩子【日高】。

商業ビルのコインロッカー。

湯浅の仲間の一人が陸を呼んできて、一つのロッカーを示します。

そのロッカーに付箋を見つけ「あった!あった、あった、あった!」と喜ぶ陸と仲間。

陸は仲間にボーナス10万円を渡し、仲間は「やった~!」と叫びながら走り去り、陸は嬉しそうにロッカーを見つめ、“取り出す”ボタンを押すと、「暗証番号を入力してください」とアナウンスが流れました。

足元に落ちていた暗証番号がプリントされた紙を拾って見て、「暗唱番号、自動で発行されるやつか・・・」と呟き、ロッカーに書かれた連絡先を見て「やっちゃうか」と言う陸。

夜。

歩道橋の見える歩道。

日高【彩子】に「もう夜、始まっちゃいましたよね、新月の」と言う八巻。

日高【彩子】は歩道橋の9という落書きを見て、速足で落書きの前まで来て「絶対にこの数字にはなにかある筈」と言い、「なにか」と考えて閃き、歩道橋の真ん中辺りの手すりの陰に小型カメラが貼り付けてあるのを見つけます。

小型カメラを歩道橋に叩きつけ、「見張ってたのよ、日高。これでここ見てたのよ。この数字を!!」と言う日高【彩子】に、投げつけられたカメラを見ながら「じゃあ、これ、証拠品じゃないですか。こんなにしちゃって」と八巻が言いました。

「何処にいんのよ。何処にいんのよ、あいつ!」と叫ぶ日高【彩子】のスマホに陸から着信があります。

「なに?」と電話に出る日高【彩子】に「リスト。手に入った」と言う陸。

「ほんとに?鍵は?」「もう開けた」「どうやって?」「番号の紙、落としたって言って」

と言う陸に「陸、お手柄!」と嬉しそうに言う日高【彩子】に“今からリストの写メ送る”と陸は言って送り、受け取った日高【彩子】は、「ありがとう、陸。助かった」と言って電話を切ろうとします。

「あ、待って、彩子ちゃん」と陸が言い、「一緒に入ってた漫画ってさ、読んだ?」と聞きました。

「表紙見たくらい」と答える彩子に“自分もざっと見たくらいだが、主人公は清掃会社に勤めるφがミスターXからの指令を受けて法では裁けない悪い奴らを殺していく。ミスターXからの指令は数字で来ている”と言う陸の言葉に歩道橋に描かれた9の文字を見る日高【彩子】。

陸は「どういう事件かは知らないけど、これってなんか関係ない?」と聞きます。

9を見つめたまま、「陸、愛してる」と日高【彩子】は言い、「ありがとう、陸。超愛してる!じゃあ」と日高【彩子】は電話を切りました。

出ました!愛してる!・・・でも、ここで?

「え?」とスマホを見つめて、一人照れる陸。

「あの、誰を愛してるんですか?」と聞く八巻と「9、9、9って誰よね?」とリストを真剣に見つめる日高【彩子】。

「今日、ナンバー9の男が殺されるかも知れないの!」と言う日高【彩子】に「なんで?」と八巻が聞き、「指令が来たから!」と日高【彩子】は答え、リストの9番目を見ますが、9番目は“四方”でもう亡くなっています。

八巻が「もっと単純に名前の中にある数字ってことないですか?」と言い、確認してみると、“四方”は4、“田戸仁志”は“仁”の2でした。

「じゃあ、9って・・・」と日高【彩子】は“久米正彦”の“久”が9(きゅう)と読むことに気付きます。

 

張り込み

久米の家。

呼び鈴を押す指。

呼び鈴がなったリビングで妻が「は~い」と言って玄関モニターを確認しますが、誰もいませんでした。

「いたずらか、今時」と言う久米。

久米家の前に停められた車。

八巻が走って戻ってきて「応答ありました。もう殺されてるっていうのはないと思います」と運転席に座りながら助手席の日高【彩子】に言います。

日高【彩子】は「セキュリティは?やっぱりあの家が穴?」と隣家を示しました。

“久米の家は道路に面した塀にぐるっと防犯カメラが回っているので、忍び込むとしたら右隣の家から塀を越えて、が一番現実的だ”と言う八巻。

「じゃあ、ここで張るのがベストか」と日高【彩子】が言い、「来ますかねぇ。日高だか、池袋で声かけてきたおっさんだか」と言う八巻に日高【彩子】は「大丈夫。来るよ。絶対に」と言います。

十和田のアパートの前。

河原と幅が張り込みをしています。

「なんで戻ってこねぇんだろうって」とアパートの階段を見上げて言う河原に「まさか、考えすぎですよ」と言う幅。

「だよな。んなこと、あるわけねぇよな」と河原が呟きました。

久米の家の前。

黒装束の人間が久米の家に歩いて近付いて来ました。

車の前で話す日高【彩子】と八巻を見止めて、足を止め、引き返す黒装束の人影。

もしかして、真犯人?真犯人でしょうか?

一刻後の久米家の前の車の中。

八巻が「23時過ぎましたね。今日、現場押さえられたら、望月さんはどうするつもりなんですか?」と聞きます。

日高【彩子】は「状況に依るとしか答えようがないけど」と言い、八巻は「じゃあ、もし、犯人は日高じゃなかったら?」と聞く八巻に日高【彩子】は「犯人じゃない。そうだね。もし、もし日高が犯人じゃなかったら・・・。

久米の家。

使われいない部屋のクローゼットから防護服姿の彩子【日高】が出てきました。

車の中。

日高【彩子】が「取り合えず、犯人を確保。一方で私は日高と入れ替わって、犯人を検挙。と、いきたいところだけど、日高が犯行に加担してないってことは有り得ないだろうし・・・。

久米の家。

防護服姿の彩子【日高】が久米夫婦の寝室に向かいます。

車の中。

日高【彩子】が「取り合えず、真犯人を確認して、更に事情を調べるしかないね」と言いました。

久米の家。

フードを被った彩子【日高】が久米夫婦の寝室に侵入します。

車の中。

八巻が「じゃあ、もし、日高が犯人だったら?」と聞きます。

久米の家。

夫婦の寝室で彩子【日高】は眠る久米の妻に近付きました。

車の中。

日高【彩子】は「今回、犯行を止めることが出来なかったら、自首させる」と言い、「あの人、自首なんてしますかね?」と聞く八巻に「そっか、見せてなかったか」とスマホで彩子【日高】から送られてきた彩子【日高】が誰かをゴルフクラブで滅多打ちにする動画を見せます。

「うわぁ!(と、スマホを投げ出し)マジ、殺してんじゃないですか?!」と言う八巻に「日高が私の動きを封じるために送ってきたんだけど、私が日高として捕まる腹さえ括れば、逆に私があいつを刺すカードになる」「それって、刺し違えるってことですか?」「そして、日高は私がそうするつもりだって知ってる」と言う日高【彩子】。

久米の家。

夫婦の寝室でイビキをかいて眠っている久米を見下ろす彩子【日高】。

車の中。

「そんなリスクを冒してまで、やりますかね、日高は」と言う八巻。

久米の家。

夫婦の寝室で眠る久米を見ていた彩子【日高】が・・・。

車の中。

「分からない。結局、そんなことは出来ないだろうと、タカを括られてる気もするし・・・その位じゃ止めない様な理由があるような気もする」と言う日高【彩子】。

久米の家。

彩子【日高】が久米に馬乗りになり、久米の顔に布を押し付けています。

やっちゃうのでしょうか、彩子【日高】さん。

車の中。

久米の家を見上げながら、日高【彩子】は「分からない。何を考えてるのか。どんな人間なのかも」と言いました。

久米の家。

彩子【日高】の下で暴れていた久米が動かなくなり、彩子【日高】は久米から離れ、窓から外を見ます。

車の中。

「まぁ、でも、日高にも少しは人間らしい心があって、私も哀れだし、“もう止めといてやるか”とか、思ってくれればいいけど。そんな甘い話はないか。日高にとって私は、基本的には敵なんだろうし」と言う日高【彩子】。

久米の家。

彩子【日高】が窓辺で振り返り、歩道橋の9の文字がクローズアップされました。

来なかった?

翌日の早朝。

久米の家の前の車の中。

久米の家を見張る日高【彩子】と熟睡する八巻。

日高【彩子】は久米家の塀を越えて出てくる彩子【日高】を見つけて、八巻を起こし、車から飛び出します。

日高【彩子】に気付いて走って逃げ出す彩子【日高】。

日高【彩子】は必死に追い掛けますが、撒かれてしまいました。

久米の家の前。

並んで久米の家を見つめる日高【彩子】と八巻。

「これって、どういうことなんですかね?」と聞く八巻に日高【彩子】は“自分たちが来る前に彩子【日高】が久米の家に潜んでいたってこと”と言い、「中は今頃、血の海かも知れないってことですか?」と言う八巻に「取り合えず、引き上げよう。もう明るくなってきたし」と日高【彩子】は車に戻ります。

「引き上げて、どうするんすか?」と聞く八巻に「・・・もし、久米さんが殺されてたら、あんた、今晩起こったこと報告して、普通に事件を捜査して。・・・これ以上見逃したら、もっと犠牲者が増える。もうこんなの限界、潮時だよ」と言う日高【彩子】に「でも、それじゃあ、望月さん、どうするんですか?!」と聞く八巻。

日高【彩子】が何か言おうとした時、久米家の門が開き、ウォーキング姿の久米夫婦が現れました。

“朝から頭が痛い”と言う久米に“今日は早く戻ろう”と言う妻。

生きてたんですね、久米さん。取り合えず、良かった~!

八巻が「日高、やらなかったんですね。これ、そういうことですよね?」と言い、日高【彩子】は涙ぐみ、座り込みます。

「良かった・・・。良かった、誰も死ななくて。良かった~!」と道路に寝そべって、喜ぶ日高【彩子】。

歩道橋。

描かれた“9”の文字を見つめ、「来なかった・・・・・・何か、あった。・・・なにが?」と呟く彩子【日高】。

隠れて誰かを待っていた様子の日高さん。

日高の部屋。

帰宅する日高【彩子】。

スマホを見ると陸から度々メッセージが入っていました。

ソファーに横になり、陸に電話を掛けながら眠ってしまう日高【彩子】。

ネットカフェの一室。

陸が日高【彩子】からの電話を取ると、微かな日高【彩子】のイビキが聞こえます。

「寝てんじゃん」と言った陸のスマホに仕事の依頼が入りました。

“またあの歩道橋に落書きがされていました。消してもらえますか?・・・”という依頼。

「またか」と陸は呟き、以前“4”という落書きと“2”という落書きを消した記憶と漫画の指令の数字が重なり、「まさか」と呟く陸。

歩道橋。

陸が駆け付けると、彩子【日高】が“9”を見上げています。

陸は慌てて身を隠し、彩子【日高】が立ち去るを見送りました。

十和田のアパート。

帰宅して郵便受けを開ける男に「十和田元さんですか?」と声を掛ける河原。

振り向き「違います」と言った男は、十和田元とは別人でした。

不動産屋。

「死後三か月で発見。十和田さん、自殺しちゃってね。大変だったんですよ」と言う不動産屋に“本当に自殺か?”と河原が聞き、不動産屋は“警察が来て、そう言っていた”と言い、“死体検案書”を示します。

そこには“自殺”と書かれていました。

“十和田の遺品はご家族のところに?”と聞く河原に不動産屋は“十和田は親と折り合いが良くなかったようで、「金は出すので勝手にやってくれ」と言われて、特殊清掃の業者に任せた”と答えます。

河原は“コ・アース”の洗剤を思い出し、“その特殊清掃の会社はどこか?”と聞きました。

 

東朔也って誰!?

街路。

一人、歩く彩子【日高】。

日高の部屋。

ソファーで眠っている日高【彩子】。

玄関ベルが鳴り、目を覚ました日高【彩子】が玄関モニターを見ると、陸が「彩子ちゃ~ん」と笑っています。

そして、日高の部屋に来た陸は「すんごい家~!が、彩子ちゃんのお陰で台無しだね~」と言いました。

“うるさいよ”と言う日高【彩子】に“ある意味贅沢な話だよね~”とソファーに身を預ける陸に“遊びに来たの?”と聞く日高【彩子】。

“違う、違う、実はさ”とこんな依頼が来たとスマホで“あの歩道橋の落書きを消してほしい”という依頼を見せる陸。

「あの歩道橋?」と言う日高【彩子】に「この歩道橋なんだけど」と件の歩道橋の写真を陸は見せます。

「えっ?ここって」と言う日高【彩子】に頷き、“実は二か月前から今回でこの依頼が3回目”だと陸は明かしました。

「3度目?」と日高【彩子】が言い、“1件目は田所が殺された日の深夜、2件目が四方が殺された日の深夜で、今日そこへ行ってみたら日高がそれを見ていた”と陸は言います。

商業施設。

コインロッカーに向かう彩子【日高】。

日高の部屋。

日高【彩子】が「陸が事件の数字、消しに行ってたってこと?」と聞き、陸は「う~ん、そういうことだったんじゃないかなぁと思って」と言いました。

「これ、頼んできた人、依頼人の名前は?!」と聞く日高【彩子】に、依頼人の名前“クウシュウゴウ”を示す陸。

「クウ・シュウゴウ?」と言う日高【彩子】に「だと、思ったんだけどね」と“空集合”をスマホで検索し、出てくる“φ”のマークを陸は日高【彩子】に見せます。

「空集合がφ」と言う日高【彩子】の前に、陸は彩子【日高】がコインロッカーにしまっていた証拠品をバッグから取り出して並べました。

「陸!ちょっと、なにこれ!」と言う日高【彩子】に「ああ、なんかもう引き上げてきちゃった方が良いかなと思って」と陸は軽いノリで言います。

大変なことを事も無げに言ってのける陸くん・・・。

「でも、持ってきちゃったら流石に戻れないよね?」と言う日高【彩子】に件の漫画を示し、「とにかく、この空集合だかφだかっていう奴は、日高の共犯だよ」と言う陸から漫画を受け取り、「そいつが池袋のおっさん」と言う日高【彩子】。

その時、日高【彩子】のスマホに知らない番号から着信があり、日高【彩子】が「誰?」と言いました。

警視庁。

捜査一課。

無人のオフィスの自席でパソコンを操作する彩子【日高】。

なんで誰もいないのでしょう?

日高の部屋。

日高【彩子】が電話に出ると、相手は奄美大島の宿のオーナーでした。
オーナーは“以前、日高と会ったという男性が訪ねてきて、日高の写真を見て「名前が違う」と言っていた”と言います。

警視庁。

捜査一課。

彩子【日高】が“死亡確認表”という検索画面の検察名に「あ・・・」と入力しました。

日高の部屋。

日高【彩子】がオーナーに“自分だったと思われる人物はなんと名乗ったのか?」と聞きます。

特殊清掃業者の倉庫。

幅が“十和田の遺品を保管していないか?”と聞きますが、業者の一人は“全部処分した”と言い、もう一人の業者が“でも、東さんが漫画を持って帰っていた”と言いました。

河原が「東さん?」と聞き返します。

警視庁。

捜査一課。

彩子【日高】が“死亡確認表”の検索名に「あずま」変換して「東」と入力しました。

日高の部屋。

日高【彩子】が電話に「あずま さくやですか?」と聞き、漫画を読んでいた陸が手を止めて、日高【彩子】を見ます。

警視庁。

捜査一課。

彩子【日高】が“死亡確認表”の検索名に“東 朔也”と入力して検索をかけ、目を閉じました。

某マンションの一室。

血まみれの床を走り回る子犬。

ソファーには口一杯に煙草を詰め込まれた男の血まみれの死体。

死体の掌には血で描かれた“φ”の文字。

この血まみれの男性は一体、誰なのでしょう?

日高の部屋。

スマホを耳から外し、「東 朔也って誰?」と呟く日高【彩子】。

本当に・・・東 朔也って誰でしょう?

警視庁。

捜査一課。

目を開けて、検索画面を無表情に見る彩子【日高】。

“9”を阻止したのに何故、殺人が?

殺人は指令に依るものではなかったのでしょうか?

そして、“東 朔也”とは誰なのでしょうか?

そして、そして、コインロッカーの中身を回収してしまった陸の運命は?

ロッカーの証拠品がなくなったことに気付いた彩子【日高】はどの様な行動に出るのでしょうか?

畳みかける様に新事実が目白押しです!

天国と地獄7話ネタバレ!東朔也の正体と師匠湯浅への疑惑

東朔也

日高の部屋。

日高【彩子】(高橋一生)は奄美大島の宿のオーナーから、以前に日高と一緒に泊まった男性が日高の写真を見て、“この人の名前は日高ではなく、東朔也(あずま さくや)だと言った”という電話を受け、「東朔也って誰?」と呟きます。

お初の名前ですよね。

警視庁 捜査一課。

彩子【日高】(綾瀬はるか)が自席で「死亡届検索」サイトを使い、“東朔也”を検索していました。

某マンションの一室。

男性がソファーで口いっぱいに煙草を詰め込まれて死んでいます。

男性の手の平には「φ(空集合)」のマーク。

小型犬が駆け回る血まみれの床に小さい奥歯が一本、落ちていました。

警視庁 捜査一課。

検索をかけて目を閉じていた彩子【日高】が目を開きます。

「東朔也」の検索結果は0件。

彩子【日高】は、「死亡報告が出てない」と再び、パソコンを操作し始めました。

特殊清掃業者の倉庫。

「その東さんが持って行った漫画っていうのは?」と聞く河原(北村一樹)に女性作業員が「亡くなった十和田さんが描いてた原稿?みたいのがあったんです。東さん、“捨てるんだったら持っててもいいかなぁ”って、なんか“俺みたいな奴が主人公だから”とか」と答えます。

「東、何さんですか?下の名前?」と河原が聞きますが、男性作業員も女性作業員も東の下の名前を覚えなく、河原は“東なんとかさんと何処で知り合ったか?」と聞きました。

 

師匠湯浅への疑惑と手のひらのホクロ

日高の部屋。

ダイニングのデーブルの上に日高のロッカーにあった証拠品を並べ、日高【彩子】と陸(柄本佑)が考え込んでいます。

腕組みをして肘を指で叩いていた日高【彩子】が航空券の半券を指し「奄美には行った」と言い、陸が漫画を取り上げて「共犯は“空集合”。でも、これは漫画にちなんだコードネームのようなものだよね。その正体が“東朔也”だったりしないかな?」と言いました。

「よし!そこをハッキリさせる為にもまずは“クウシュウゴウ”を確保しよう」と日高【彩子】が言い、陸に「スマホ見せて!」と言ってスマホを受け取り、“便利屋りっくん”のサイトの“クウシュウゴウ”の書き込みを確認します。

“向こうからお仕事の依頼メールが来て、こっちから完了メールを送って、大体翌日くらいには「送金しましたのでご確認ください」ってくんの”と陸が言い、「数字消した時の壁の画像は?」と日高【彩子】が聞き、「つけてない」と答える陸。

“ということは“クウシュウゴウ”は自分で歩道橋に仕事の完了を確認しに来てるってこと?”と日高【彩子】が言い、「ああ~、そうか」と言った陸は、数字を消していた時に湯浅(迫田孝也)が声を掛けてきたきたことを思い出しました。

「いやいやいやいやいや」と陸は言い、「なに?」と聞く日高【彩子】に「それで?」と聞きます。

“ということは歩道橋で張ってれば見に来たとこ確保出来るんじゃない?”と言う日高【彩子】に“もし来てもその人が「クウシュウゴウ」かどうか分からない”と陸が言いました。

「そこは・・・」と日高【彩子】は“クウシュウゴウ”に実際に会って、数字の9を描くように頼まれた落書き男のことを思い出します。

流石!彩子さん!

警視庁 捜査一課。

彩子【日高】が自席のパソコンで「身元不明死体検索」の顔写真を順番に見ていました。

「いないか・・・」と彩子【日高】が呟いた時、テレビから昨日発生した八王子のビル爆発火災で8人の身元不明者がいるというニュースが流れ、彩子【日高】は「行ってみるか」と呟きます。

彩子【日高】は検査の結果を気にする五十嵐(野間口徹)に「ただの風邪でした」と笑顔で告げ、行先も言わずに出掛けて行きました。

遺体安置所。

彩子【日高】が係官に案内されて入ってきて、「損傷激しそうですね。・・・あの、少し触ってもいいですか?}と係官に確認します。

「どうぞ」と答える係官。

件の歩道橋。

陸が落書きを消していました。

日高【彩子】と八巻(溝端淳平)に挟まれて“約束がある”と落書き男(上杉柊平)は帰りたそうにしています。

「器物損壊で引っ張ってもいいのよ!」と日高【彩子】が脅し、「やりますよ」と嫌々言う落書き男の処へ来た陸が“俺らでも分かる特徴があれば、いて貰わなくても良いんじゃない?”と言いました。

優しい陸くん。

”そんなの分かってたらわざわざ呼んでこない”と日高【彩子】は言いますが、「あっ!」と何かを思い出す落書き男。

「その人、右の掌にほくろ、ありました」と落書き男は言います。

思い出すの遅すぎませんか、落書き男さん(笑)。

遺体安置所。

彩子【日高】が、遺体の右手の掌を確認していました。

件の歩道橋。

「帰りたいからって適当なこと言ってんじゃないわよ?!」と迫る日高【彩子】に落書き男は“本当だ。お金貰った時にチラッと見えた”と言います。

「おかしいでしょ?なんでそんなことだけ覚えてんのよ?!」と言う日高【彩子】に、“俺も同じところにほくろがあるから、同じだ、って。ほら”と右の掌のほくろを見せる落書き男。

だから思い出すのが遅すぎます、落書き男さん。

遺体安置所。

遺体の右の掌を確認している彩子【日高】。

件の歩道橋。

陸が「そんなに人通りも多くないし、おじさん片っ端から捕まえて確認させて貰えば、なんとかなるんじゃない?」と言い、日高【彩子】は落書き男に「いいわよ、帰って。お疲れ様」と言い、「じゃ」と一緒に帰ろうとする八巻の首根っこを捕まえて「あんた、一緒に帰ってどうすんのよ」と言い、陸と八巻に「陸、八巻。八巻、陸」と雑に紹介をして、歩道橋を上り始めます。

「初めまして~」と挨拶しあい、日高【彩子】に続く陸と八巻。

陸くんも八巻さんも彩子さんの対応には慣れているようです。

遺体安置所。

彩子【日高】がすべての遺体を調べ終わり、「まだ生きてんのかよ」と呟きました。

裏街。

“東”を探す河原と幅(谷泰輔)。

何やら考えている河原に幅が「どうしたんですか?」と聞き、河原は“1件目の神奈川、ようやく星に辿り着いたと思ったら十和田は仏になっていた。東も逝っちまってるなんてことはないだろうな”と言います。

某マンション。

口いっぱいに煙草を詰め込まれて死んでいる男性。

床に落ちている小さな一本の奥歯。

いい加減、誰か発見してあげて~!

 

キュウシュウゴウの意味

件の歩道橋。

陸と八巻が並んで、通りかかる男性に右の掌を見せて貰っていました。

歩道橋の階段に腰かけて、日高の持っていた「φ」の漫画を読む日高【彩子】。

彩子の声:“クウシュウゴウ”を待ちながら、改めてきちんと漫画を読んでみた。主人公は清掃会社で働く青年。存在感が薄く、人に名前すら覚えてもらえない。丁寧に掃除をしても気付かれず、時には邪険に扱われる。

そんな彼は、ある日突然“ミスターX”にスカウトされる。法では裁けない悪人たちを始末する闇の清掃人に。“誰にも覚えられない、誰にも振り返られないのは君の才能だ!”と。そうして“クウシュウゴウ”というコードネームを与えられる。“「クウシュウゴウ」っていうのは、「そんな人はいないよ」って意味だ”

「君にピッタリだろう」と日高【彩子】は声に出して読みます。

彩子の声:そうして彼は誰にも気付かれず、この世の掃除をしていく。“この世にそんな人はいないよ”というサインだけを残し・・・。

「いるのにいない。“クウシュウゴウ”は東朔也」と呟く日高【彩子】。

夜の件の歩道橋。

昼間と同じ場所に日高【彩子】が座っていました。

陸が八巻と階段を駆け下りてきて、小声で「彩子ちゃん、彩子ちゃん、日高、日高」と言います。

「え?」と日高【彩子】、陸、八巻は歩道橋を歩く彩子【日高】を隠れ見ました。

彩子【日高】は、数字が描いてあった欄干を見つめ「生きてはいるってことか」と呟きます。

陸が「ひょっとして日高も「クウシュウゴウ」と連絡がとれてないのかね」と言い、八巻が“共犯なのに連絡がとれていないなんてことがあるか?”と言い、日高【彩子】は「よし!ちょっと揺さぶってみよう」と言い、「大丈夫なの、そんなことして」と止める陸に「困ってたら、乗ってくるかも知れないじゃん」と言って、彩子【日高】の元へ向かいました。

彩子【日高】の背中に「誰か待ってんの?」と話し掛ける日高【彩子】。

彩子【日高】は笑顔を作って振り返り「いえ」と答え、日高【彩子】は「また、お月見?」と聞きます。

彩子【日高】は「そんなところです」と言い、「お月見かぁ。うっすいけどね、お月様。ふぅ~ん」と言う日高【彩子】に「これはこれで風情があるものです」と言いました。

「そうだねぇ。・・・月って、ずっとそこにあるのよね。見えない時もあるけど、ずっとそこにあるんだよねぇ」と言う日高【彩子】に彩子【日高】は「どうしたんですか?いきなりポエマーになってません?」と聞きます。

日高【彩子】は彩子【日高】を真っ直ぐに見つめ「東朔也って誰?」と尋ねました。

直球で来ましたね、彩子さん。

動揺する彩子【日高】に日高【彩子】は続けて、「なんかそういう偽名名乗ってたらしいじゃん。街中で声掛けられちゃったのよね。奄美で宿やってるっていう親爺さんに。“あなた、東さんですよね?”って。・・・ねぇ、もうそろそろ、全部吐いちゃった方がいいんじゃないの?その方があなたにとっても色々とメリットあったりするんじゃない?」と言う日高【彩子】を凝視していた彩子【日高】が微笑み、

「随分と気が大きくなられてるようですが、私はいつでもあなたを突き出すことが出来るんですよ」と言い、日高【彩子】は「そっかぁ。そうでした」と俯き、彩子【日高】は「では」と去っていきます。

彩子【日高】を見送りながら日高【彩子】は「焦ってきてる~」と笑顔を見せました。

面白がってる場合ではないのでは、彩子さん。

その時、日高【彩子】のスマホに“お父さん”から着信があります。

「お父さん?って日高の・・・」と言いながら電話に出る日高【彩子】。

父親の満(木場勝己)は“元気でやってんのか?”と聞き、“優菜(岸井ゆきの)に陽斗が記憶喪失になったことと手紙のことも聞いて、一度ちゃんと話した方が良いと思って。こっちに戻れそうな日はあるか?”と聞きました。

彩子の声:近づいていく。・・・手紙の差出人。クウシュウゴウ。日高の共犯。東朔也まで。あと少し。

日高【彩子】は電話を切り、うっすらと見える月を見上げて「いるのにいない、なんてない!」と言います。

夜の街路。

足早に歩く彩子【日高】。

福岡県福岡市。

サンライズフーズ 福岡本社。

豪華な部屋でソファーに腰かけている優菜に「お父さんは?」と日高【彩子】が聞くと“工場でトラブルがあって出て行った。話は夜だって”と優菜は答えました。

「そうなんだ」と言う日高【彩子】に“せっかくだから、思い出の場所へ行ってみよう。何か思い出すかも知れない”と言う優菜。

「どっか行ってみたいとことかある?」と聞く優菜に日高【彩子】は「行ってみたいとこ・・・」と考えます。

病院のICU。

日高【彩子】が部屋の外から治療を受ける男性を凝視して、溜息をついていました。

一人の女性が「お探しの人じゃありませんでしたか?」と言いながら現れ、“医療ソーシャルワーカーの千田です”と彩子【日高】に名刺を渡し、“身元不明で運ばれてきた患者の世話や身内の人間を探すのも私たちの仕事の一つなんで”と言います。

初めて知りました医療ソーシャルワーカー。

「ありがとうございます。助かります」と言う彩子【日高】に千田は“探している人間の写真はあるか?”と聞き、彩子【日高】は「写真は残念ながら」と答え、千田は名前を聞き、彩子【日高】は千田に“東朔也”の名前と漢字を伝えました。

彩子【日高】は「偽名を使っている可能性もあります」と言い、“既往症・持病”を聞く千田に「すい臓がんを患っていると聞いています」と答え、“飲んでいる薬”を聞かれ、赤い屋根の家の前で拾った薬の空を思い出し、「確認してみます」と言う彩子【日高】。

商業施設のコインロッカー。

彩子【日高】が暗証番号を入力すると“このロッカーではお預かりしていません。ロッカーの場所をもう一度ご確認ください”というエラーメッセージが出ます。

再度打ち込み、、再びのエラーメッセージを聞きながら、ロッカーの下部に表示してある“暗証番号が分からなくなった人向け”の防災センターの電話番号に気付き、「またですか」と呟き、考えを巡らせました。

陸くん、バレちゃいましたよ!

件の歩道橋が見える歩道。

八巻と並んで、パンを食べながら牛乳を飲む陸。

「張り込みって本当にパンと牛乳なんだ」と言う陸に「経費で落ちないっすからねぇ」と八巻が言います。

「早く“クウシュウゴウ”来たらいいのにねぇ」と言う陸に“実際に来たら怖くないか?”と八巻が聞き、陸は「そこね」と答えました。

その時、陸のスマホに何かが届き、陸は「おお!」と言います。

何が届いたのでしょう?

福岡県 福岡市。

学校の側の歩道橋で学校の写真をスマホで撮り。陸の“学校の側の歩道橋で待ってますって”と話す姿を思い返し、「ここだな、絶対」と言いました。

優菜が「ねぇ、お兄ちゃん。手紙出した人、分かったらどうするの?」と聞き、日高【彩子】が「う~~ん、まぁね、そぉね」と言った時、日高【彩子】のスマホに陸から“クウシュウゴウ捕まらず、張り込み終了”というメッセージと、クウシュウゴウから便利屋りっくんへの“送金しましたのでご確認ください”とメッセージのスクショが送られてきます。

「は?」と言い、優菜に「ちょっと、ちょっとごめん、優菜。仕事の電話」と優菜から離れて、陸に電話を掛ける日高【彩子】。

“ちゃんとやってたのか?”と聞く日高【彩子】に陸は“八巻と二人で真剣にやっていたが、送金しましたメールが来ちゃった”と言い、「なんで、来なかったのよ、クウシュウゴウ」と言う日高【彩子】に“(陸が)数字消すの3回目だから「あの人ならやってくれる」と絶大に信頼を得てしまったとか?”と陸が言いました。

日高【彩子】は“描く時は都度都度、人を変えているのに、消すときは何時もなんで陸なんだろう?”と言い、再び陸が落書きを消していた時に声を掛けてきた湯浅のことを思い返し、「それは、あれじゃない?消す方がさぁ、まぁ、好きでやってくれる人はそうそういない訳じゃん。だから、仕事として業者に頼んだってことじゃないの」と言う陸。

「本当にそれだけなのかなぁ?」と言う日高【彩子】に「それだけだと思うけどな」と陸は言い、「まぁ、なんか分かったら連絡して。じゃあ」と日高【彩子】は言って電話を切ります。

陸くん、師匠のことは言い出せないようです。

日高のマンション。

陸が戻ってきて、鍵を開け「ただいま」と扉を開くと、目の前に彩子【日高】が立っていました。

びっくりしました!!

「うわ~っ!!」と飛びのく陸に笑顔で「おかえりなさいませ」と言う彩子【日高】。

ドアを締めようとする陸と開けようとする彩子【日高】の争いが起こり、片足をドアに挟んでいた彩子【日高】を強引に締めだして、陸はドアを締めます。

心配になった陸がドアを開けて中を覗き込むと、彩子【日高】が足首を擦りながらうずくまっていました。

陸が「大丈夫?」と声を掛けても、黙って俯いて足首を擦り続ける彩子【日高】。

陸が部屋に入り「あの・・・日高さん、あなたが探している人と俺たちが探している人って、一緒じゃないかって思うんすよ。ったら、一緒に探すっていうのは・・・」と言うと、彩子【日高】は顔を上げて陸を見つめ「陸さん」と言うと陸にキスをします。

最初は抵抗するものの、うっとりとしてしまう陸。

彩子【日高】は微笑んで「ご心配ありがとうございます」と言って出ていきました。

彩子【日高】の陸に対する感情が不明ですよね~。

日高のマンションのエントランス。

出てきた彩子【日高】が電話で“東朔也の薬の名前”を伝えています。

「該当する方が分かり次第・・・ご連絡をお待ちしています」と電話を切り、急いで何処かへ向かう彩子【日高】。

日高の部屋。

玄関に座り込んだ陸が“彩子ちゃん、日高に証拠品を”とメールしようとして、「本当にそれだけなのかなぁ?」と言う日高【彩子】の言葉と落書きを消している陸の声を掛ける湯浅の姿が蘇り、スマホを置いて頭を抱えた陸は「駄目だ!!」と立ち上がり、日高の部屋を飛び出しました。

湯浅のアパート。

陸が全速力で駆けてきて、湯浅の部屋の前に着くと、丁度、扉が開き、湯浅が出て来て「どうした、陸?」と聞きます。

「ちょっと・・・あの・・・師匠・・・」と言葉に詰まる陸が湯浅の右手を見ると、湯浅は右の掌が見えない様に包帯を巻いていました。

落書き男の示した掌のほくろを思い出しながら「どうしたんすか、手?」と聞く陸。

湯浅は「火傷しちまってな」と笑い、陸は「・・・そうなんすか・・・」と言います。

益々怪しい湯浅師匠・・・。

夜、某所。

ソファーで口いっぱいに煙草を詰め込まれて死んでいる男性。

スマホの着信音が鳴り響いています。

小型犬が落ちている小さい奥歯を舐めていました。

ワンちゃんもお腹空きますよね、飼い主が亡くなっているので・・・。

夜の街。

一軒の飲み屋から出てきて「写真もない40くらいの東さんじゃこんなもんかも知れんが、こんなに情報出てこないと疑いたくもなってくんなぁ」と河原が言い、幅が「東さんも亡くなってるってことですか?」と聞きます。

河原は「亡くなってるか、意図的に姿を隠してるか・・・そこ、行ってみるか?」と次の店に河原と幅が入った時、湯浅と陸が来て、今さっき、河原と幅が出てきた店に入りました。

河原さん、やっぱり凄腕の刑事ですね。

日高の実家。

居間。

女性が男の子を抱いている写真を見て「お母さんと日高・・・だよね?」と呟く日高【彩子】。

満が帰宅して、真正面から日高【彩子】を見つめ、日高【彩子】は「ご無沙汰してます。お父さん」とお辞儀をすると、満は日高【彩子】の頭を叩き「なんや、お前。水臭い。親に向かって!」と怒鳴ります。

「大体、なんで俺に一言もなしなんだよ?!」と怒る満の持つ紙袋の中を見た優菜が「お兄ちゃんの好きなお酒だ!」と叫び、満は「今日は飲むぞ!」と日高【彩子】に紙袋を押しつけ、「飲んだら、きっとぜ~んぶ思い出す!」と言いました。

日高【彩子】は「お父さん、こんな感じか・・・」と呟きます。

“良い人”って感じですね、お父さん。

居酒屋。

湯浅の友人たちと酒を酌み交わしている陸。

“なんでこんな仕事してる?会社、辞めさせられたのか?”と聞く湯浅の友人に湯浅は「無人島でも生きていける男になりたいんだって、こいつは。証券会社でがっぽがっぽ稼げたらしいぞ~」と答え、「そうなの?」と聞く友人に陸は

“でも、災害ボランティアに行ったら、自分は全く役に立たなかった。そこで、人の金を右から左へ動かすことしか出来ない奴ってどうなんだろと考え、自分の手でなんでも出来る奴になりたいと・・・”と言う陸に「育ちが良いんだなぁ」と友人が言い、「そうっすかね」と陸が言いました。

湯浅は「でもさ、俺はそういう陸みたいな考えの奴が増えて欲しいよ。てめぇの手、動かして汗水流してる奴がちゃんと報われなきゃいけねぇってことだよ」と言い、“駅の掃除をする奴、ゴミ収集する奴、おしめ替える奴、病人の世話してくれる人、どうにもならないところを手を汚して仕事をする奴らが世の中にはいる。そういう奴らがちゃんと認められて、報われるのが真っ当じゃないか”と言います。

陸は湯浅の右手の包帯を見つめ「師匠って、どんな人生送ってきたんすか?・・・時々、ゴリッとしたこと言うから」と聞きました。

湯浅は笑い「前にも言ったじゃねぇか。つまんねぇ人生だよ」と答えます。

 

日高の父親から知らされた東朔也の正体

日高の実家。

満、優菜と食卓を鍋を囲んでいる日高【彩子】。

鍋も酒も空になり、日高【彩子】は満に「あの・・・そろそろ・・・」と件の手紙を見せ「この話、いいですか?」と言い、手紙を受け取り「これ・・・やっぱり言わなきゃダメか?」と聞く満に“陽斗は記憶がなくて困ってるんだから駄目だ”と言う優菜と「すみません」と頭を下げる日高【彩子】。

満は「この手紙はな。朔也くんからのものだ」と言いました。

「朔也くんて誰?」と優菜が聞き、満は日高【彩子】に「東朔也くん。お前の双子の兄さんだよ」と言い、「え?そんな人いたの?!」と驚く優菜と「じゃあ、その人は私・・・俺と同じ顔してるってこと?」と聞く日高【彩子】に満は

「いや、二卵性らしいから」と答え「らしい?」と聞く日高【彩子】に「あ~、そこからなんだなぁ~」と満が言い、「俺とお前には血の繋がりはないんだよ」と打ち明ける満。

「え~っ?!!」と驚く日高【彩子】に「それも忘れてたんだね」と優菜が言います。

私も驚きました(笑)。

「そうだったんだ・・・」と呟く日高【彩子】に「俺はお前をおんぶしたお母さんと出会ったんだ」と日高の母親との満は話し始めました。

満の回想シーン。

中州に並んだラーメン屋台の一つでラーメンを作っている満。

客の来ない満の屋台に日高を背負った日高の母が「ラーメン下さい」とやってきます。

満の声:こんな可愛い人が世の中におるんか?と思ってな(笑)。でも、ラーメン出したら、もう顔に書いてあるわけ?「なんで、こんな不味いラーメン作るんだ」って。このままじゃ、二度と来てもらえんと思ってさ。言ったんだよ。

屋台から満が帰って行く日高の母親に「あの、すみません」と声を掛けます。

満の声:「ただでいいので、ちょくちょく食べに来て。俺も頑張るから」って。

それから日高の母は“ただだから”と毎日来店し、満は毎日“大車輪”に努力してどんどん客が増えていったと満は語り、“お母さんのお陰で繁盛した様なもんじゃん”と言う優菜に「そう!お母さんは神様!」と言うのでした。

「で、ついでにもう“かみさん”になってくれ、なんてな」と笑う満。

それから時代の波に乗って、満の商売はとんとん拍子に大きくなり、バブルが弾けた頃、日高の母親に“実は陽斗は二卵性の双子で朔也という兄がいる”と打ち明けられたと満は言い、“どうして一人だけ置いてくることになったのか?”と優菜が聞きます。

満は“前の旦那と別れる時に「長男はうちのもんだ、置いてけ!」と姑に言われたらしい”と、日高の母親はなんとか二人とも連れて行こうとしたがダメで(と泣く泣く朔也を置いていく日高の母親の様子が映し出されます)。

“東の家は結構良い家で、親もない学もない奄美の田舎の出の日高の母親は・・・”と語る満の言葉に「奄美って、母方?」と呟く日高【彩子】。

「所謂、釣り合いみたいなことが離婚の原因だったってこと?」と聞く優菜に満は「年も離れとったし、まぁ、そんなもんだから、大変だったのは圧倒的にお母さんとお前の方。朔也くんは東さんの元で何不自由なく育ってるだろうと思ってたらしいんだわ」と言いました。

「バブルが弾けて、一気に状況が変わってな。東さん、“四方”って男に負債を押し付けられて」と言う満の言葉で日高のリストにあり、殺された四方の名前とゴルフクラブで男を滅多打ちにする彩子【日高】の姿を思い返す日高【彩子】。

「四方・・・そこなんだ・・・」と呟く日高【彩子】に満は「大変なことになって、お母さん、それをどっかで聞いたみたいで、で、俺とお母さんは東さんに援助を申し出て、お前の双子の兄さんの朔也くんも引き取ろうとした」と言います。

満の回想シーン。

アパートの一室。

東と向かい合って座る満と日高の母親に東が「良い気分か?俺に同情出来て。俺には子供一人も育てられんと言いたいのか?!」と激昂し、日高の母親は必死に“違います”と訴えますが、追い返されてしまいました。

日高【彩子】の前で「東さんには、成り上がり者の施しめいた提案に聞こえてしまったんだろうなぁ」と言う満。

回想時の東のアパートの前で日高の母親と満を密かに見送る朔也。

「でも、朔也くんは何処かで見たのか、知ったのか、それからひと月ほどして(と、日高の手紙を示し)この手紙が来たんだ」

その当時の模様。

幼い陽斗が机の引き出しを開けて探し物をしています。

「どうしたの?」と聞く母親に「抜けるかも、あれどこだっけ?」と言う陽斗。

「二番目の引き出し」と言った母親は机の上の陽斗宛の朔也の手紙に気付きました。

「ねぇ、ハル。この手紙、どうしたの?」と聞く母親に陽斗は「学校の靴箱に入ってたの」と答えます。

陽斗は抜けた歯を集めるケース(以前、日高【彩子】が幼い日高が持っていて「何これ?」と呟いたケース)を発見し、「あった」と蓋を開けます。

テーブルの上の手紙を手に取り、「明日3時、学校のそばの歩道橋で待ってます」と手紙を読む日高の母親。

満の声:朔也くんからだって、ピンと来たんだろ。お母さん、隠れてこっそり様子を見に行ったらしい。

歩道橋の下の歩道から日高の母親が歩道橋で待つ陽斗を見上げていると、朔也が現れました。

慌てて樹の陰に隠れ、窺い見る日高の母親。

歩道橋の上では陽斗が四つん這いになって「無いなぁ」と必死に何かを探しています。

「どうかしたの?」と朔也が声を掛け、「歯。さっき抜けちゃって」と陽斗が答えました。

「抜けた歯なんているの?」と聞く朔也に陽斗は「抜けたの(手で丸を作り)こういうのに集めてるんだ」と言います。

朔也は微笑んで一緒に探し始め、その様子を心配そうに見守る日高の母親。

朔也は「無いなぁ」と呟き、必死に探す陽斗を見て、丁度抜けた自分の奥歯を見て「あのさ、あのさ、これじゃダメ?俺の。今、抜けたんだけど」と陽斗に自分の歯を見せました。

「え?今、抜けたの?どこの歯?」と聞く陽斗に左上の奥歯を指して「ここ」と言う朔也。

陽斗は朔也の口の中を見て、自分の抜けた歯の場所を触り「同じだ」と言います。

「おっ、ラッキー!じゃ、やるよ」と朔也が歯を差し出すと「いいよ」と後ずさる陽斗。

「あ、ばっちいか」と言う朔也に「違う違う!出来なくなっちゃうじゃん」と手で丸を作り「こういうやつ」と陽斗が言い、朔也が「集めてないから、そんなの」と言い、「ほんと?」「ほんと。どうぞ」と朔也が差し出した歯を「じゃあ、ありがとう」と陽斗は受け取りました。

微笑んだ朔也が違和感を感じて靴の裏を見ると、ガムの様なものに陽斗の歯がくっついています。

「踏んでる。俺の歯、踏んでんじゃん」と笑う陽斗と笑い合い、「じゃあな」と去る朔也。

朔也の方へ走る日高の母親。

日高【彩子】の前で満は「お母さん、もう居ても立ってもいられず、朔也くんを捕まえたそうだ」と言います。

過去の映像。

朔也が靴の裏から陽斗の歯を外し、大切そうにズボンのポケットにしまいました。

日高の母親が「朔也くん。朔也くんよね?おばちゃんね、おばちゃん、朔也くんのお母さんなんよ」と言うと、朔也は顔を伏せます。

「私、お母さんね、朔也くんのこと引き取りたいって思って」と言うと朔也はこぶしを握り締め「東京でやり直すんだって。その前に一回、会ってみたかっただけだから。弟、どんな奴なのかって」と言いました。

朔也の履きつぶされた靴を見た日高の母親は「靴、靴、買いに行かない?」と言い、「もう、帰らないと」と言い歩き出す朔也の腕を掴み、「これで買って」と1万円札を渡し、「それからこれ、お母さんの番号だから」と手帳に自分の番号を書き、破いて朔也に渡し「何かあったら、直ぐ電話して」と言うと、朔也は

「うん」と微笑み、1万円札を返し「でも、こっちはいい。お父さん嫌がるし。・・・弟、可愛くて良かった」と笑顔で言い、「じゃ」と去っていきます。

満の声:それが最後だと聞いてな。

日高【彩子】が「僕はその後も兄ちゃんがいることを知らなかったのかな?」と聞くと、満は「どうやろな。俺もお母さんも言葉に出して言ったことはないけど、お母さんも気にしとったし、お前もそれから暫くは“歯の子が手紙をくれたのかなぁ”とか“手にほくろがあるんだよぉ”とか言っとったし。何処かで知って、会ったりしてても、不思議ではないな」と言いました。

「あの・・・朔也ってどんな字?」と聞く日高【彩子】に満はメモとペンを取って書きながら「新月なり・・・という名前だな」と“朔也”という文字を見せます。

出ました。キーワード「新月」。

東朔也=師匠湯浅?

彩子の部屋。

クウシュウゴウの漫画を読む彩子【日高】。

顔を上げて何処かを見つめました。

居酒屋の外。

湯浅と陸たちが出てきて、湯浅が友人を見送り、「まだ電車あるか、お前?」と陸に聞き、陸が「あの、今日は出来れば・・・」と言い掛けた時、突然、湯浅が苦しみ出します。

「師匠、どうしたんすか?」と言う陸の前で小銭入れから薬を取り出そうとした湯浅が倒れ、陸は「師匠、師匠」と必死に呼び掛けました。

すい臓がんでしょうか?東朔也と同じ・・・。

少し後の居酒屋の外。

救急車が到着し、湯浅が運ばれる様子を見ている河原と幅。

湯浅と陸を見ながら河原は「冷えるからなぁ、今日は」と呟きました。

彩子の部屋。

クウシュウゴウの漫画を手に持ち、リビングのテーブルから月を見上げる彩子【日高】の後ろに救急車のサイレンが響きます。

日高の実家。

居間。

日高と日高の母親の写真を見ながらサプリを飲む満。

日高の部屋。

ベッドメイキングをする優菜に日高【彩子】が「お父さん、元気だよね」と言い、優菜は“ああ見えて身体に気をつかってるから”「もう親は自分しかいないからって」と優菜は言いました。

日高【彩子】は日高の部屋に奄美の丸い石が飾れれているのを見つけ「この丸い石って、奄美の?」と優菜に聞き、優菜は「そう。奄美のお守り」と答えます。

「お守り?」「丸いじゃない?だから、色んなところを転がって行っても最後は私の元へ無事転がって戻ってきますようにって。そういう奄美のお守りだよ」

日高【彩子】は「呪いの石じゃなかったんだ・・・」と呟き、「朔也さんも貰ってるのかな、これ?」と優菜に聞き、優菜は「貰ってるんじゃない?。じゃ、おやすみ、お兄ちゃん」と部屋を出ていきました。

日高【彩子】は優菜を見送り、「お兄ちゃん・・・か・・・」と言い、ベッドに横になって石を眺め、

彩子の声:もう断定していいのかも知れない。東朔也はクウシュウゴウで、生き別れの双子の兄で、一連の事件の共犯だ。

学校の側の歩道橋。

日高【彩子】が歩道橋を上ります。

彩子の声:そして、起こってる出来事だけを見れば、日高は東朔也に命じられて漫画をなぞる様な殺人を実行しているのかもしれない。母に引き取られるか、父に引き取られるかで天と地ほどに離れた人生が再び交わったのは、何処だ?

警視庁。

廊下で作業をする掃除業者を見つめる彩子【日高】。

学校の側の歩道橋。

日高【彩子】が太陽を見上げました。

彩子の声:まだ、私の知らない接点。

警視庁 捜査一課。

彩子【日高】が戻ってきます。

某所。

ソファーで口いっぱいに煙草を詰め込まれて死んでいる男性。

走ってきた小型犬が落ちていた小さい奥歯を飲み込みました。

お腹が空いているんですものね~、ワンちゃん。

警視庁 捜査一課。

彩子【日高】が自席で“死亡届検索”であずまさくやを検索しようとしているとスマホに千田から着信があります。

千田は「お探しの東朔也さん、この方かもしれないという候補があがってきました。過去に無料定額診療制度を利用している患者さんの中にそれらしき人がいるという報告があがってきて・・・その方が昨日、救急搬送されたと」と言い、「何処の病院ですか?」と彩子【日高】が聞きました。

捜査一課を飛び出していく彩子【日高】と幅がぶつかりそうになり、「なんだよ」と彩子【日高】の開いていたパソコンを覗き込んだ幅が「え?」と言います。

珍しい失態です、日高さん。余程、切羽詰まっているのでしょうか?

川沿いの遊歩道。

電話を受けた河原が「は?東さんは、東さくや?」と言い、幅が「はい、望月さんのパソコンにその名前が残ってて。で、河原さん、これって、もしかして・・・」と言うと、河原は「あいつも東さんを探してるってことか?!」と言って走り出しました。

桜下病院。

息を切らして駆け付ける彩子【日高】。

「ここか」と呟き、彩子【日高】が病院に入ろうとした瞬間、彩子【日高】のスマホに五十嵐から“イケナカチョウ3丁目9番で殺しだ。被害者はクメユキヒコ。・・・警備会社社長のクメマサヒコの息子”という連絡が入ります。

「久米の息子?」と呟く彩子【日高】に“口中に煙草が突っ込まれ、φのマークもある。現場の状況からみて一連の連続殺人の可能性が高い。至急、現場に向かってくれ”と五十嵐は言いました。

愕然とする彩子【日高】は「リストにない奴狙うって・・・これ、反則だろ?」と呟き、肩で息をして雄叫びをあげ、現場に向かって走り出します。

前回の新月の日に、殺人は行われていたのですね・・・。

桜下病院。

湯浅の病室。

ベッドで眠る湯浅に付き添う陸。

コ・アース。

社長室。

日高【彩子】が五木(中村ゆり)に“東朔也”という名前に聞き覚えがないか、と聞いていました。

五木は「東朔也さん・・・東・・・東さん・・・あっ!」と言います。

某飲食店。

厨房にいる男性が河原に「知ってるよ。清掃の仕事してた奴だろ?」と言い「そうです。なんで来なくなったのか知りません?」と聞く河原に「いや~、分かんないけど、なんか最後の方は毛並みの良さそうな人と一緒だったんだよね」と答え、「毛並みの良い・・・」と繰り返した河原が写真を取り出し、「その人って、この人ですか?」と聞きました。

コ・アース 社長室。

五木が「社長が一緒に“奄美に行く”って言ってた方では?」と言います。

え?奄美には日高さん一人で行ったのではないのでしょうか?

某飲食店。

日高の写真を見せる河原に「ああ、そう。この人」と答える厨房の中の男。

河原は「そうですか、東さんはこいつと一緒に・・・」と呟きました。

繋がっちゃいました!日高と東朔也!

桜下病院。

湯浅の病室。

陸が、“俺も同じところにほくろがあるから”と掌を見せた落書き男の掌のほくろを思い返し、湯浅の右手の包帯を見つめます。

殺人現場。

現場に駆け込む彩子【日高】。

「何処ほっつき歩いてたんだ、望月?!」と言う五十嵐に「すみません」と詫びを言い、「φ」のマークを確認し、何かを探すように部屋を見回す彩子【日高】。

鑑識員が「犯人の血紋出ました!」と言い、彩子【日高】はそちらを振り返りました。

クウシュウゴウ、初めて証拠を残したのでしょうか?

コ・アース 社長室。でしょうか?

日高【彩子】が窓辺に歩み寄り、物思いに耽っています。

桜下病院。

湯浅の病室。

陸が湯浅の右手を取ります。

殺人現場。

白い壁に残された犯人のものと思われる血紋を鑑識が採取する様を見守っていた彩子【日高】が「もうダメだ」と呟きました。

桜下病院。

湯浅の病室。

湯浅の掌を見た陸が凍り付きます。

殺人現場。

なにかを覚悟したような表情の彩子【日高】。

いや~、ダークホースでしたね~、湯浅さん!
きんぱくし
でも、まだ湯浅さんの掌にほくろがあったかは定かではないので、ミスリードかも?!

河原さんも着々と真相に近づいて来ていますし、益々緊迫した状況です!

果たして、彩子【日高】が打ってくる次の手とは?

日高【彩子】は真相に辿り着くことが出来るのでしょうか?

そして、日高と彩子はお互いの身体に戻ることが出来るのでしょうか?

来週も怒涛の展開が予想される「天国と地獄」。

天国と地獄8話ネタバレ!2人は元に戻った?

湯浅師匠の正体

久米の息子の殺害現場。

五十嵐(野間口徹)に呼ばれて現場に駆け付けた彩子【日高】(綾瀬はるか)は、残された犯人の足跡や血紋に唖然としていました。

彩子【日高】は五十嵐に“四方殺しの事情聴取のアポを入れた”と言い、急いで現場を出ます。

八巻(溝端淳平)が「僕も!」とついていこうとすると、八巻の抱いた被害者の犬が「ワン」と鳴き、八巻は踏みとどまりました。

桜下病院。

湯浅の病室。

湯浅(迫田孝也)の右手の包帯の下の掌にほくろがあることをを確認した陸(柄本佑)。

陸は生唾を飲み込み、眠る湯浅の顔を見つめます。

湯浅師匠が東朔也でした・・・。

幅(谷泰輔)の声:東朔也は十和田の模倣犯ってことですか?

都心の公園。

河原がテーブルセットに座り、書類を繰る横で幅が言っていました。

河原は「日高と繋がってたってことはそういうことじゃねぇかと思うんだよなぁ。例えばだ。3年前、神奈川の殺しは十和田の仕業だったとすんだろ?これが一代目のクウシュウゴウだ。φだ。ところがこいつは自殺しちゃった訳だ。

その部屋に清掃に入った東朔也が遺された十和田の描いた漫画を発見。それに感化されちまって、日高と結託して二代目クウシュウゴウになって、田所さん、四方さんを殺して回った」と言います。

幅が「でも、仮に共犯だったとして、日高と東朔也はどうやって、なんのために繋がったんですか?」と聞き、河原は「それはこれだったな。望月もだ」と言い、幅は「望月もって望月さんはただ二人を追ってるだけなんじゃないんですか?」と聞き、河原は「そうですかねぇ」と言いました。

街路。

タクシーを拾い、桜下病院まで急がせる彩子【日高】。

都心の公園。

桜下病院。

湯浅の病室。

湯浅が目を覚まし、湯浅の右手を握り締めている陸に“なんで手、握ってるんだよ?”と聞きます。

陸は「ああ・・・包帯・・・外れちゃってたんで」と言い、湯浅は笑って「気が利くじゃねぇか・・でさ、陸・・・頼みがあんだけどさ」と言いました。

コ・アース。

社長室。

「その奄美の旅行、東さんと一緒に行くって言って、結局行かなかったんだ、日高は?」と日高【彩子】が五木(中村ゆり)に聞き、五木は「日高は?」と聞き返し、日高【彩子】は「あ~、最近マイブームで、自分の事、名前で呼ぶ・・・」とスマホの着信を見ます。

八巻からで、「ああ、ごめん、後で」と日高【彩子】は社長室を出ました。

警視庁のある部屋。

八巻が被害者の犬をみながら「あの・・・実は連続殺人の新たな犠牲者が発見されちゃいまして・・・」と言い、

コ・アースの屋上。

日高【彩子】が「誰?誰が殺されたの?」と聞きます。

警視庁のある部屋。

「それが久米幸彦っていって、リストにあった久米さんの息子さんなんですよ」と言う八巻。

コ・アースの屋上。

「それって、いつの話?いつ殺されたの?」と日高【彩子】が聞き、

警視庁のある部屋。

八巻が「恐らく、新月の晩辺りだと・・・」と答え、

コ・アースの屋上。

日高【彩子】が「新月の晩って、それって私たちが久米さんの家に張り込んでた日ってことだよね?・・・じゃあ、息子さんを殺すことは日高には不可能だよね。あそこにいたんだから。・・・あのさぁ、日高って実は何もやってないってことないかな?」と言います。

警視庁のある部屋。

「で、でも、あの動画は(ゴルフクラブで男を殴る日高【彩子】の動画を思い返し)どう説明するんですか?」と聞く八巻に

コ・アースの屋上。

「あれは、私を威嚇する為のフェイク。とかさ。とにかく、日高は一緒に殺しまわってたんじゃなくて、お兄ちゃんのこと、探し回ってたんじゃない?例えば、あの日もあそこで待ち伏せしていた、とかさ。」と言う日高【彩子】。

私もそう思えてきました、彩子さん。

桜下病院。

彩子【日高】が厳しい表情で病院の廊下を歩いています。

警視庁のある部屋。

「すみません。お兄ちゃんて誰ですか?」と八巻が聞き、

コ・アースの屋上。

日高【彩子】が「共犯のクウシュウゴウって、日高の生き別れのお兄ちゃんだったのよ、東朔也って名前の。

警視庁のある部屋。

「ええ~~っ!!」と叫ぶ八巻の処へ鑑識員が「あの~、ちょっと犬、見させて貰いますよ」と言いながら入ってきて、八巻は電話を切りました。

コ・アースの屋上。

佇む日高【彩子】。

彩子の声:もし日高がやっていなかったら。

桜下病院。

湯浅の病室を探す彩子【日高】。

彩子の声:もし警察より先に兄を捕まえて、止めようとしているだけだったら。

病室の扉を開ける彩子【日高】。

彩子の声:私は日高陽斗として捕まることに、怯える必要がなくなる。

病室に湯浅の姿はなく、脱ぎ捨てられた病院着がベッドに遺されていました。

病院着を手に取り、何かを考える彩子【日高】。

コ・アースの屋上。

「攻守逆転かも・・・」と呟く日高【彩子】。

そこへ五木が派遣会社の東の登録記録を持ってきます。

「ありがとう」と五木からファイルを受け取り、「さぁ、攻守逆転」とファイルを開く日高【彩子】。

寂れた駅のホーム。

湯浅が「もういいよ、ここで。帰れよ、陸」と言い、陸は「だって、そんな身体の人、ほっとけないでしょう」と言いました。

湯浅は笑って「まぁな。いよいよ、よいよいだな」と言い、陸が「で、何処に行くんですか?」と聞くと「そうだなぁ、どこ行くかなぁ」と言います。

それでも師匠が大好きなんですね、陸くん。

コ・アースの屋上。

日高【彩子】の開いたファイルの東朔也の写真は湯浅のものでした。

日高【彩子】は「これが東朔也」と呟き、

桜下病院。

湯浅の病院着を投げ捨て、病室を出て廊下を歩きながら「何考えてんだよ、兄さん」と呟く彩子【日高】。

坂下病院の前。

病院から出てきた彩子【日高】が太陽を見つめます。

寂れた駅のホーム。

湯浅が太陽を見上げます。

 

日高が逮捕!?

桜下病院の前。

「どこ行ったんだよ?!」と言いながら歩き出す彩子【日高】。

警視庁 連続殺人事件捜査本部。

忍び込んでくる河原と幅。

鑑識の新田(林泰文)が多く残された犯人の遺留品について嬉々として語り、付近の防犯カメラには犯人の映像も残されていました。

焦る彩子【日高】の様子を見て、ニヤリと笑い、密かに捜査本部を出る河原と幅。

街路。

河原が大股に歩きながら「防犯カメラのあれ、十中八九、東朔也だろう。っていうことはよ、、害者と東朔也の接点をちゃちゃっと洗えば」と幅に言い、幅が「手柄はこっちのもんていうことですか?」「そうよそうよ。あいつら、全員まとめてゴボウ抜きじゃあ!」と言う河原。

某蕎麦屋。

陸と湯浅が蕎麦を啜っていると、テレビから久米の息子の殺人事件のニュースが流れます。

陸はテレビの殺された男性の名前「久米幸彦」を見て、リストにあった「久米正彦」の名前を思い浮かべました。

湯浅が「物騒な世の中になったもんだな」と言い、陸は軽い眩暈を覚えます。

湯浅に「おい、早く食べないと伸びちまうぞ」と言われ「ういっす」と微笑む陸。

東が清掃をしていたビル。

掃除担当の女性に日高【彩子】に“東さんね。いきなり来なくなっちゃったのよね”と言い、「それって、なんでだか聞いたことあります?噂でも」と聞く日高【彩子】に女性は笑って「て、いうか社長さん、その話、前にも私に聞きましたよね?」と言います。

日高【彩子】は「え~、そうでしたっけ?」ととぼけていると五木から電話が入りました。

電話に出て「五木さん、お迎え大丈夫?」と聞く日高【彩子】。

コ・アース 社長室。

ソファーに座っている彩子【日高】と八巻に「日高は直ぐに参りますので」と五木が言い、彩子【日高】は「あの、時間、大丈夫ですか?」と聞き、「何がですか?」と聞き返す五木に「お子さんいるとお聞きしましたので」と彩子【日高】は答えます。

「え、誰から?」と五木が戸惑いながら聞いた時、日高【彩子】が部屋に飛び込んできました。

「お忙しい処すみません。お伺いしたいことがありまして」と言う彩子【日高】に、何も答えず、五木に“今日はもういいから”と言う日高【彩子】。

五木が部屋を出ていき、八巻に“お口にチャック”と合図をして、「あの今日はなんでしょうか?」と席に着き、彩子【日高】と八巻にも座るように促す日高【彩子】。

八巻が「アリバイの確認ですよね、望月さん?」と言い、「アリバイ?なんのですか?」と日高【彩子】が言うと、彩子【日高】は「もう下手な芝居はいいですよ。八巻さんも今までお疲れさまでした」と言います。

「あの・・・いつからお気づきになられて・・・」という八巻を無視して、彩子【日高】は日高【彩子】に「それより、ずっと気になってたんですが、あなた、会社でもそんな喋り方してるんですか?」「そうだけど」「周りの人は今、私をどういうキャラクターだと認識してるんですか?」

オネエ疑惑が生まれてますよ、日高さん。疑惑じゃないかもですが・・・。

「そんなの周りの人に聞いてよ。で?今日は何?」と日高【彩子】が聞くと、彩子【日高)は「一つ、ご提案がありまして。・・・コ・アースの社長を辞任してください」「はぁ?今更、なんで?」「あなたが捕まるかもしれないからですよ」「私が捕まる?なんで私が捕まるの?犯人は(と、東朔也のファイルを見せ)この人なのに」と言う日高【彩子】。

「クウシュウゴウ、あなたの生き別れのお兄ちゃん。本名、東朔也」と日高【彩子】が言い、「これが犯人ってことですか?」と八巻が聞きました。

黙り込む彩子【日高】に「ねぇ、あなた、本当は何もやってないんじゃない?ただ、殺人に狂うお兄さんを止めようとしていただけなんじゃないの?」と東朔也のファイルを見せる日高【彩子】。

ファイルを手に取り、「その希望的観測については以前のお話ししたかと」と言う彩子【日高】からファイルを取り上げ、」「もう下手な芝居はいいから」と日高【彩子】は言います。

「お兄ちゃんを庇いたい、それはなんとなく分かるけど、どんな理由があるにせよ、人殺しは人殺しでしょ?久米の親や田所の子供、四方の奥さん、あなたのお兄ちゃんにとってはぶっ殺したくなるような相手でも、その死を悲しんでる人たちはいっぱいいると思わない?」と言う日高【彩子】に彩子【日高】は

「逆に、いなくなっても悲しむ人がいないような人間なら、殺してもいいと?あなたは今、そうおっしゃってるんですか?」と言い、日高【彩子】の脳裏に漫画の一コマ「“クウシュウゴウ”“そんな人はいないよ”という意味だ」が蘇りました。

日高【彩子】はファイルをテーブルの上に投げ、テーブルに座って彩子【日高】に顔を近づけ「フォロワー100万人の人気者だろうが、死んでも誰一人気付かないおっさんだろうが、善人だろうが悪人だろうが、どんな人でも殺されていいわけないし、同時に誰かを殺すことも許されない。私はそういう当たり前のこと、言ってるだけだけど」

「その当たり前がここのところ、成り立っていない世の中だと感じているもので」と言う彩子【日高】の腕を日高【彩子】は掴み「どんな事情があれ、ここを譲ったら、いずれ全てがなし崩しになる。死守すべきルールってもんが人間にはあると思わない?」

「自分の顔でド正論ぶつけられるっていうのも照れるもんですね」と微笑む彩子【日高】に「それはあなたにも良心ってもんがあるからじゃないの?」

彩子【日高】は日高【彩子】の手から腕を抜き、「わかりました。兄を庇うことは諦めます」「本当?」「その代わり、あなたも早急にコ・アースの社長を辞任しておいて下さいね」

「お兄ちゃん捕まったら捕まったで、あれこれ言われそうだから?」

彩子【日高】は立ち上がり「いずれにせよ、その方が得策ということです。では、お願いしますね」と言って彩子【日高】は出て行きます。

どこまでも社員を思う日高社長です。

 

陸と東朔也

夜。

日高の部屋。

帰宅した日高【彩子】が陸を探し、テーブルの上にあった証拠品がないことに気付きます。

「証拠、無くなってんじゃん!」と日高【彩子】が叫んだ時、スマホに着信があり、「ちょっと陸、石とか漫画とかどっかに隠した?」と聞く日高【彩子】。

街路。

陸が電話に「あ~、それ、日高が持ってったんだ」と言い、

日高の部屋。

日高【彩子】が「はぁ?なんで直ぐ連絡しないのよ?!」と言い、

街路。

陸が「色々立て込んじゃって・・・」

日高の部屋。

「陸が立て込むことなんかあるの?」と聞く日高【彩子】。

ちょっと失礼です、彩子さん(笑)。

街路。

陸は「・・・それがさぁ、クウシュウゴウかも知れない人と一緒にいんだよね」と言いました。

日高の部屋。

「・・・う・・・そ・・・」と固まる日高【彩子】。

街路。

「ほんと。彩子ちゃんが言った通り、落書き消すのは俺じゃなきゃいけなかったんだよ」と陸が言い、

日高の部屋。

日高【彩子】が「知り合いだったってこと?」と聞くと陸は

街路。

「まぁ、全部、かもしんない、なんだけどね」と言います。

日高の部屋。

日高【彩子】は「クウシュウゴウの顔、分かったから、今から送る」と陸に入手した東朔也の顔写真を送りました。

街路。

陸が「あ、いいよ」と言いますが、

日高の部屋。

日高【彩子】は「今、送った。届いた?」と聞き、

街路。

陸のスマホにメールが届きました。

陸がメールを開くと、清掃会社の制服を着た湯浅の写真です。

日高【彩子】の声:一緒にいるの、この人?

陸は「この人、日高とどういう関係なの?」と聞き、

日高の部屋。

日高【彩子】は「生き別れのお兄さんだって」と言い、

街路。

「そうなんだ・・・」と言う陸。

日高の部屋。

日高【彩子】は「陸、知り合いだからって逃がしたりしたらダメよ。それも犯罪だからね」と言い、

街路。

日高【彩子】の声:陸にとっては友達でも、人殺しは・・・。

「分かってるから、それぐらい!!」と陸は電話を切りました。

初めて見る陸くんです・・・。

日高の部屋。

切られた電話を見つめ、「なに切れてんのよ」と呟く日高【彩子】。

源証券ビルの前。

ガードレールに座り、ビルを見つめながらカップ酒を飲む湯浅に歩み寄る陸。

「おお、便所、長かったな」と湯浅が笑い、暫し真顔で湯浅を見つめた後、笑顔で「ちょっと切れが悪くって」と言いながら陸は湯浅の隣に座り、「お酒、いいんですか?」と聞き、“もういいかなと思って”と言う湯浅の言葉に、以前、陸が転がり込んだアパートで、湯浅がお茶を注ぎながら

「実は俺、余命3か月のはなもげらでよぉ」と言っていたことを思い返します。

「師匠、ここはなんか思い出があるとこなんすか?」と聞く陸に湯浅は「むか~し、俺、あのビル(源証券ビルを示し)で警備員やってたんだよ。割と楽しかったんだけどな。追い出されちまって」と笑う湯浅。

「なんでですか?」と陸が聞き、湯浅は「まぁ、俺なんかいてもいてなくても同じだったってことかね」と立ち上がってビルを見て、真顔で陸を見つめました。

「どうしたんすか?」と陸が聞きます。

某クラブ。

男が河原と幅に“東朔也なんて名前を久米の口から聞いたことがない”と言い、幅は“久米を恨んでそうな人や嫌っている人の話は?”と聞くと、男は“親父に言えばたいていのことは揉み消せるとやりたい放題だったから、腐るほどいるんじゃない?”と答えました。

「それって実際、どんなことを揉み消して貰ってたんですか?」と聞く河原。

件の歩道橋。

彩子【日高】が満月を見上げ「もうすぐ満月か」と呟き、湯浅(東朔也)が日高の襟首を掴み「お前が15分先に生まれてくりゃ、お前の人生は俺のもんだったんだよ!!」と言った時のことを思い返し、日高【彩子】が

日高【彩子】の声:どんな事情があれ、ここを譲ったら、いずれすべてがなし崩しになる。死守すべきルールってもんが人間にはあると思わない?

と言った言葉を思い返し「そんなことは・・・何百回も考えたんだ」と言って歩き出します。

追い詰められて、悩んでいますね、日高さん。

警視庁 鑑識課。

新田が防犯カメラに映った男の画像解析をしています。

彩子【日高】が入ってきて、笑顔で新田に“どうですか?顔分かりました?”と聞き、新田は「マスクと帽子つきだけど、これが一番分かりやすいかなぁ」と一枚の写真をパソコンに表示しました。

“SSBC”の予想画像も彩子【日高】に見せる新田。

その画像は東朔也そのもので、新田は上着も分かったと東朔也が着ていた上着の詳細も彩子【日高】に見せます。

そこへ鑑識員が「ちょっと犬のことで」と新田を呼びに来て、「犬?はーい」と席を離れる新田。

彩子【日高】は他の鑑識員が見ていないことを確認して、証拠品を取り出し、ポケットにしまい、部屋を出ました。

被害者の犬のいる部屋。

鑑識員が犬の糞から出ていた白く小さい物体を示し、新田は「なんなのよ、これ。骨~?」と言います。

歯ですよ、歯。あの時、腹ペコのワンちゃんが飲んじゃった歯!

 

東朔也と久米の接点

服飾量販店。

変装した彩子【日高】が犯行時に東朔也が履いていた靴、着ていたジャケットを買いました。

彩子の部屋。

彩子【日高】が東朔也が犯行時に履いていたのと同じ靴の靴底にやすりをかけています。

写真を撮り、証拠品の写真とパソコンで合わせ、修正を繰り返す彩子【日高】。

某橋の上。

東朔也が犯行時に履いていたと思われる靴と置手紙があり、警官が五十嵐たちを連れてきて、靴が犯人と同じものであることと残された手紙「もう疲れた ここらで終わりにしたる さいならφ」を確認し、五十嵐は水面を見つめ「え~っ、死んじゃったの?!」と言いました。

SSBC(捜査支援分析センター)

河原がUSBを持ち込み、解析を依頼します。

コ・アース 社長室。

富樫(馬場徹)が日高【彩子】に“記憶が戻ったら、直ぐに復職してくれる様に!”と強く念押しをしていました。

富樫から受け取った社長を辞任するための書類を見て、日高【彩子】は「社長って簡単に変われるんだなぁ」と言います。

そこへ陸から「今、パチンコ中」と言う文言とパチンコをしている湯浅(東朔也)の写真が送られてきました。

「今、捜査ってどうなってんだろう?」と日高【彩子】は呟きます。

靴と書き置きの見つかった橋の下の川。

たくさんの捜査員たちが川底を漁っていました。

それを岸から見ている彩子【日高】のスマホに着信があり、「はい」と出る彩子【日高】。

日高【彩子】の声:こっち、社長、辞任したけど、そっちは?

「そっちは、とは?」と聞く彩子【日高】に

コ・アース 社長室。

「あんたのお兄ちゃん、まだ捕まってないみたいだけど」と言う日高【彩子】。

川岸。

「それが、どうも兄が自殺したという可能性が出てきまして」と彩子【日高】が言い、

コ・アース 社長室。

日高【彩子】が「自殺?!」と言い、

川岸。

「兄が履いてたと思われるスニーカーと遺書が橋の上に置いてあったんですよ。罪悪感に耐えかねたんですかねぇ」と彩子【日高】は答えます。

コ・アース 社長室。

「あんたが諦めたってのは、また嘘だったって訳ね」と言う日高【彩子】に彩子【日高】は

川岸。

「でも、あなたにとってもその方が都合いいと思いますよ。では」と言い、

コ・アース 社長室。

日高【彩子】が「あのさ、警察だって馬鹿じゃないの。偽装がバレるのなんて時間の問題だとおもうけど?その後は?一体、どうするつもりなの?」と聞くと

川岸。

彩子【日高】は「大丈夫ですよ。(と太陽を見上げ)問題なのは、その少しの時間なんですから」と言いました。

コ・アース 社長室。

「少しの時間って。それ、どういうこと?」と日高【彩子】が言うと電話が切られ、「ちょっとこれ、私また劣勢になってきてない?」と呟く日高【彩子】。

日高さんには何やら計画があるようですね。

川岸。

東朔也が着ていた上着が発見され、彩子【日高】が微笑みます。

警視庁 鑑識課。

新田が橋の上にあった靴を眺めながら“よく出来てるけど偽造じゃないの?”と言いますが、データを見ている鑑識員が“下足痕、被害の血液、髪の毛、庭の土も一致していて、条件は完璧”と言いました。

そこへ別の鑑識官が犬の糞から出てきたものを持ってきて「これは、ですね・・・」と言います。

捜査会議。

自殺現場遺留品が提示され、“偽造じゃないか?”と言う一課長に“じゃ、川の捜索を切り上げても良いか?”と五十嵐が聞き、「今、判断つくわけねぇだろ?!」と切れる一課長。

“誰かスカッといけるネタとってきた奴いねぇのか?”と言う一課長に「います!」と手を挙げながら河原と幅が入ってきました。

「謹慎中だろう、河原!」と言う一課長に“聞くだけ聞いてくださいよ、スカッとしますから!”と言い、皆に「東朔也」という人物を知っているかと聞き、幅が警備員姿の東朔也の写真をモニターに映し出します。

彩子【日高】の反応を見てニヤリとした河原は“この方と防犯カメラに映った男の写真をSSBCで照合したら、AIによると98%同一人物という結果が出た”と言い、“東朔也が5年前、久米の父親が経営している警備会社でアルバイトをしていたこと、源証券のビルに派遣されひと悶着あった”と。

ひと悶着とは、屋外にある喫煙スペースに出る為に久米の息子がオートロックを解除したままにしていて、東朔也が注意したのにも関わらず、改善されずに、そこから窃盗犯が侵入し、社長の息子の不祥事が明るみに出るのを恐れた久米が過失を東朔也に押し付けてクビにしたことでした。

「アルバイト一人、いくらでも替えがきく。誰一人、彼のことは守らなかった。動機は濡れ衣を着せられた怨恨てことでしょう」と言う河原。

「ちょっと弱くないか?」と言う一課長に河原は「ですよね~。でも望月警部補なら更にふか~い事情をご存じかもしれません。・・・望月警部補も東朔也の行方を追ってましたよね?」と、惚ける彩子【日高】に幅が見た死亡届の検索画面をちらつかせる河原に彩子【日高】が、

「実は、私もある筋からその名前に行き着きまして」と言うと“ある筋とは?」と河原が聞き、「それは、コ・アースというビルに入っていた清掃員という線から・・・」と言う彩子【日高】に「は?コ・アースって、あの日高のですか?」と河原が言い、

「なぜ、報告しなかった?望月!!」と一課長が怒鳴り、彩子【日高】は「すみません。まだ報告するまでもない情報かと」と言い、「随分慎重になったもんだなぁ。そんなキャラだったっけ、お前?」と言う河原。

河原さん、鋭い!彩子さんじゃなくて日高ですから・・・。

五十嵐が“コ・アース、日高の線から東朔也が出てきたということは共犯関係も有り得るってことか?”と言い、河原は日高と東朔也が居酒屋で飲んでいたことを明かします。

新田が「出ました~!出ました!」と駆け込んできて、被害者の犬の糞から“日高陽斗の乳歯”が出てきたことを報告しました。

彩子【日高】の頭に幼い頃、歩道橋で朔也の靴の裏に張り付いていた自分の歯の映像が蘇り、「まだ、持ってた」と呟きます。

東朔也は日高さんに罪を着せるつもりだったのでしょうか?

“両名とも関与は決定的”と言う河原の言葉で一課長は“東朔也と日高陽斗の両名に緊急配備だ!”と決断しました。

一斉に皆が席を立つ中、必死に考えを巡らせる彩子【日高】。

“東朔也と日高陽斗の緊急配備”情報が瞬く間に周知され、警察が動き始めます。

捜査本部。

一人、残った彩子【日高】が彩子が言った「ご自身の罪も少しでも軽くする為にも自首をお勧めします」という言葉、日高【彩子】が言った「あんたを野放しにして、これ以上死体が増えるくらいなら、このままあんたを突き出す」という言葉を思い返し、

「なにか、なにか、なにか・・・」と窓の外の太陽に気付き、窓辺に歩み寄り「今日って・・・」と呟き、慌てて捜査本部を飛び出す彩子【日高】。

計画変更を余儀なくされたようです、日高さん。

コ・アース 屋上。

腰かけて陸からの「今、福岡にいます」というメッセージを読んでいる日高【彩子】。

「福岡かぁ。・・・陸、お金どうしてんだろう?」と日高【彩子】が呟いた時、スマホに八巻から着信があり、“日高に緊急配備がかかる”と知らされます。

警視庁 出入口付近。

“河原が東朔也の動機と同時にあげてきた顔写真が防犯カメラと一致して、現場から日高陽斗の乳歯があがってきた”と矢継ぎ早に報告する八巻。

「乳歯って(と、日高の父親の“歯の子が手紙をくれたのかなぁって”と話すのを思い出し)なんで、そんなもんが現場に落ちてんのよ!」と日高【彩子】が叫び、「とりあえず何処かへ隠れてください!」と電話を切り、飛び出していく彩子【日高】の後を追おうとした八巻を河原が捕らえました。

 

日高の逃走と五木

コ・アース 屋上。

「何処かって・・・」と日高【彩子】が地上に目をやると、四方八方からパトカーがやってきます。

駆け出しながら五木に電話をかける日高【彩子】。

コ・アースの入口。

「わかりました」と五木が電話を切り、押しかけた大勢の刑事たちに「あの、どの様なご用件で?」と聞き、五十嵐が手帳を見せ、「警察です。日高さんはいらっしゃいます?」と聞き、五木は笑顔で「はい。恐らく、まだ」と答えました。

コ・アース 非常階段。

ものすごい勢いで駆け下りてくる日高【彩子】。

日高【彩子】は、途中で降りるのを止め、非常階段の外へ出ます。

街路。

全力疾走する彩子【日高】。

コ・アース 社長室。

「失礼します」と五木が扉を開けて入り「あら?」と言い、流れ込んだ五十嵐たちに五木は「呼んでみましょうか?」とスマホを取り出し、五十嵐の指示に従ってスピーカーで日高【彩子】に電話を掛けました。

「はい」と日高【彩子】が出て、「五木です。社長、今、どこですか?」と聞き、

エレベーターの前。

「あ~、そうなんですか、わかりました。直ぐ戻りますのでお待ちくださいとお伝えください」とエレベーターに乗りながら言い、

コ・アース 社長室。

日高【彩子】の言葉を五十嵐たちに聞かせている五木。

エレベーターの中。

彩子【日高】から送られてきた殺人動画を削除する日高【彩子】。

「これ、持ってると追われるか・・・」とトイレのタンクに日高【彩子】はスマホを沈めますが、そこには既に何台もの携帯電話が沈められています。

誰が沈めた電話たち?もしかして、日高さん?

コ・アース 社長室。

日高【彩子】と電話が通じなくなった五木は五十嵐たちに「どうしたんでしょう?」と言いました。

会社の外へ飛び出して全力疾走する日高【彩子】と街路を全力疾走する彩子【日高】。

福岡県福岡市

件の歩道橋。

陸と湯浅(東朔也)が歩道橋の上にいます。

「ここになんかあるんすか?」と聞く陸に湯浅(東朔也)は「こっから間違ったんだよ、俺」と答えます。

湯浅(東朔也)は初めて会った時の日高の笑顔を思い出していました。

街路。

必死に走っていた彩子【日高】が足を止め、満月を見上げます。

観客席付きのプール。

客席にいる日高【彩子】の元へ五木が荷物を届け、「ありがとう。警察は?」と聞く日高【彩子】に“多分、社長を探し回っていると思う”と答え、「ごめん」と言う日高【彩子】に、自分も疑われたし、流石に日高【彩子】が犯人かどうか教えてほしいと五木は言いました。

「それが・・・分かんないのよ」「は?それも記憶にないということですか?」「・・・あの、実は、私、・・・そもそも日高じゃないんだよね」「はっ?!」

彩子の部屋。

ベッドの布団を剝ぎながら「もうこれしかない。これしか・・・」と重ねたバスタオルをほどく彩子【日高】。

こんなに焦っている彩子【日高】は初めてです。

観客席付きのプール。

「信じられませんけど、おかしいなって思ってたことが、入れ替わっていたと考えたら、納得いくかもです」と言う五木。

「逆に聞きたいんだけど、五木さんはどう思う?・・・日高、犯人だと思う?大学時代から日高を見てきた人として」と聞く日高【彩子】に五木は「日高くんに人が殺せるとは思えないけど、例えばその生き別れの東さんに同情して加担するというのはないことではない、という気はします」と答えます。

「結局、グレーってことか」と言う日高【彩子】に「だとしても、日高くんはあなたのことは助けると思いますよ」と五木が言い“海外に逃がしてくれるとか?”と聞く日高【彩子】に

「一つだけ、あるじゃないですか。・・・決定的にあなたを助ける方法が」と言う五木。

 

日高と彩子がもとに戻った!?

彩子の部屋。

彩子【日高】が隠しておいたダンボールの中の証拠品から凶器の奄美の丸い石を取り出し、「これで、いけるか」と呟き、駆け出しました。

観客席付きのプール。

「もう一度、入れ替わるってこと?」と日高【彩子】が言い、五木は“そうすれば、彩子はお兄さんと日高を追えばいいだけの刑事になる”と言いますが、“この局面でそんな、分の悪いことするかな?”と疑う日高【彩子】。

“大体、そんなに自由自在に入れ替われない。自分も一回失敗した”と言う日高【彩子】に「でも、すると思いますけどね、日高くんなら」と自信ありげに五木は言うのでした。

五木さん、やっぱり日高さんの元カノでしょうか?

日高【彩子】が五木を見た時、スマホに彩子【日高】から着信があり、“出来るだけ早く、歩道橋に来て欲しい”と呼び出されます。

「うまく行くといいですね」と笑顔で五木が言い、「五木さんはそれでいいの?私、入れ替わったらその場で日高捕まえるよ」と言うと五木は「日高君は馬鹿じゃないです。もし入れ替わるつもりなら、それでいいって思ったってことでしょ」と言いました。

「そっか」と日高【彩子】は歩道橋に向かいます。

警視庁の一室。

八巻が河原に睨まれていました。

スマホに表示した番号が誰の番号かと聞く河原に小声で「知りません」と八巻が答え、「免職くらってもいいんか、こらぁ!」と河原が怒鳴った時、幅が「その電話番号の現在地わかりました。」と駆け込んできて、河原と飛び出していきます。

「もう、完全に終わりです。望月さん」と涙ぐむ八巻。

よく頑張ったよ、八巻くん。

コ・アースのビルに警察官が大量に入り、陸橋にも検問が張られています。

検問の横を抜けて歩道橋へ向かっている日高【彩子】。

彩子の声:頭の中をぐるぐると考えが巡る。・・・本当に私は望月彩子に戻れるんだろうか?・・・そもそも日高はこの期に及んで戻ろうなんて考えるのだろうか?

歩道橋の上。

日高【彩子】が満月を見上げています。

福岡の歩道橋。

満月を見上げる陸と東朔也。

彩子の声:でも、それでいいんだろうか?

街路。

歩道橋にいる彩子【日高】を見上げる日高【彩子】。

彩子の声:入れ替われたとして、あいつと東朔也を捕まえて、私はお手柄。

歩道橋で彩子【日高】に歩み寄る日高【彩子】。

彩子の声:本当にそれで終わりで・・・。

「日高さん」と日高【彩子】が声を掛けると彩子【日高】は怪しく微笑みました。

「お待ちしてました」「どうしてくれんのよ、こんなことになって」「すみません。それで考えたんですが、もうこれしかないとおもうんですよ」

日高【彩子】は心の中で「よし」と言い、彩子【日高】が「これ、受け取って貰えますか?」と小さい紙袋を日高【彩子】に差し出します。

「なに、これ?」と日高【彩子】が受け取ると、凶器の石が入っていて「は?」と言う日高【彩子】に「はい。田所を殺した凶器の石です」「ちょっとなんでこんなもの」と言う日高【彩子】に彩子【日高】は手錠を出し、

「日高陽斗。あなたを田所ヒトシさん殺害容疑で緊急逮捕します」と言いながら、日高【彩子】に迫ってきました。

「ちょっと待って・・・入れ替わるんじゃないの、もう一回?」と言いながら後ずさる日高【彩子】。

「前にも言ったじゃないですか。魔法使いじゃあるまいし、自由自在に入れ替われる訳ないでしょう」「そうなの。やっぱり」「それに、これはあなたの為でもあるんですよ。他の誰かに捕まるより、まだこの方が良くないですか?

私があなたをここで捕まえれば、あなた、望月彩子は表彰ものの大手柄です。まだ入れ替わった甲斐があるというものです」

後ずさりながら、日高【彩子】は

彩子の声:違う。騙されるな。

「そうなれば、あなたのご両親はどれほど喜ぶことでしょう」と言う彩子【日高】。

彩子の声:これは芝居だ。日高陽斗は絶対にサイコパスじゃない。

「もしかしたら、最後には入れ替わっているとも知らず、こう言うかも知れませんね。“あなたが娘で本当に良かった”」

彩子の声:何か意図があるはずだ。何か・・・。

階段の際まで来た時、彩子【日高】が日高【彩子】の腕を取り、「いい加減に・・・」と日高【彩子】が彩子【日高】の腕を乱暴に振り払い、入れ替わった時の状況が重なります。

彩子の声:そうか。手錠、石、満月、あの時と同じ。

階段を転げ落ちる彩子【日高】と日高【彩子】。

福岡の歩道橋。

陸が月を見上げながら「良い満月っすね」と言い、東朔也が「陸・・・奄美大島、行ってみないか?」と聞き、陸は東朔也の顔を見つめ、微笑んで頷き、東朔也も嬉しそうに微笑みました。

件の歩道橋の下。

倒れていた彩子が目を覚まして、立ち上がり、自分の手を見て、顔を触ります。

果たして、戻れたのでしょうか?

どちらとも言えない彩子さんの表情でしたが、彩子【日高】っぽくも見えました。

一方、東朔也と旅を続ける陸はどうなるのでしょうか?

怒涛の展開の8話でしたが、9話は更に加速しそうな予感!

まだまだ結末は見えてきません。

追記!天国と地獄最終回ネタバレ結末予想!東朔也は殺人犯じゃない??

東朔也が犯人だと思われていたのですが・・・第7話では、東朔也が日高の双子の兄であることが判明。

しかもその正体が陸の師匠の湯浅では??と思われるシーンが続きます。

そうなると

犯人=東朔也=師匠湯浅

なのでしょうか??

まだ第7話。最終回まで時間があります。

そうなると・・・違う気がします。

個人的には、東朔也は、師匠なのかな??と思うのですが、殺人鬼は師匠ではない気がします。

そうなると、殺人鬼は誰なのでしょうか?

ネットで話題なのが、日高と東朔也の父親。

殺害されたリストの1人である四方は、父親を陥れた人物であることがわかっています。

父親の復讐に東朔也が巻き込まれた。もしくは、協力されられて、黒幕は父親なのでは??と予想します。

以下に更に詳しい考察を紹介しています。

【東さくや】双子の兄は師匠はミスリード?父親が犯人?

天国と地獄で東朔也は師匠湯浅?新月との関係も考察

クウシュウゴウ【空集合】の意味とは?天国と地獄で犯人のヒント?

東朔也とは犯人?陸との関係は?【天国と地獄】

 

追記!天国と地獄最終回ネタバレ結末予想!真犯人は東朔也!?

6話のラストで突如現れた謎の人物「東朔也」。

過去に、奄美大島に訪れた日高が自分を「東朔也」と言っていたことがわかりました!

また、新月の殺人のターゲットの自宅で、何者かを待っていた日高。

しかしその人物が現れなかったからなのか?殺人は実行されませんでした。

その後、日高が警察のデータベースで、「東朔也」が死亡しているのか?検索していました。

また、河原たちが、追っていた謎の「φクウシュウゴウ」。「クウシュウゴウ」を名乗っていた人物は、自殺していたことがわかったのですが、その人物が持っていた漫画を「東」という人物が持ち出したことも判明しました。

この漫画は、もしかしたら、日高が隠し持っていた、「φクウシュウゴウ」が指令を受けて、殺人を犯す、漫画のこと??

この材料から

◆過去に日高と東朔也が入れ替わっていた?

◆殺人犯は東朔也の可能性??

が浮上しました。

もしかしたら、日高は殺人犯の犯行を止めようとしていたのでしょうか?

以降の記事に詳しく考察を載せていますが、そうなると、やはり、最終回に向けて、日高と彩子が協力して、真犯人を追う展開になるのでは??と思われます。

天国と地獄で東朔也は師匠湯浅?新月との関係も考察

クウシュウゴウ【空集合】の意味とは?天国と地獄で犯人のヒント?

東朔也とは犯人?陸との関係は?【天国と地獄】

また新たなことがわかりましたら、情報更新します。

 

追記!天国と地獄最終回ネタバレ結末予想!日高は犯人じゃなくて歩道橋の彼女が犯人?

第5話を受けての結末予想です。

日高が彩子に、バッドで遺体をボコボコに殴る動画を送り付けたことから、やっぱり日高が犯人!?という流れでしたが、徐々に日高が犯人ではない??という流れに。

日高の姿になった彩子は、日高が周囲からの評判が良い、人格者で冷血な殺人犯とは程遠いことを感じます。

そして、コインロッカーから見つかった日高への手紙、そして過去をいろいろ探るうちに、日高が犯人ではなく「歩道橋の彼女」が犯人である!と確信。

そんな中、浮上したのが、嘘の証言をして、その証言でおそらく犯人とは別人の似顔絵が作成された証言人である「戸田一希」をセク原こと河原が追い詰め、話を聞きに行きます。

天国と地獄で戸田一希役は橋本真実!似顔絵の証人は犯人なの?

果たして「戸田一希」は日高と関係があるのか??

それともただの証人なのか?

「戸田一希」に関して、ツイッターでは、多くの考察が。

なんらかの理由で、彩子は手紙の差出人が「女の子」だとわかったのだとしたら、戸田一希が、その手紙の差出人の可能性もあります。

また、多くの人が予想しているのですが、日高と戸田一希が入れ替わっていた説。

と言うのも、日高は彩子になった後、化粧が好きで、化粧が得意。そこから、もしかして女性??という説も。

なので、戸田一希が犯人説が浮上。しかし、ただの証人に利用されただけの可能性もあるので、個人的には

真犯人・黒幕は

◆日高の妹

天国と地獄で日高の妹が犯人黒幕?の考察

◆陸の師匠

天国と地獄で湯浅役は迫田孝也!犯人黒幕説のネタバレも

が、怪しいな・・・と思っています。

なんにせよ、日高が犯人じゃない結末を予想します。

 

追記!天国と地獄の最終回ネタバレ結末予想!黒幕の指令で日高と陸は掃除屋?

突如現れた数字の「4」。その数字を見て、彩子に犯行時の動画を送ってきた日高。

また、陸がその数字の「4」を掃除しているシーンがあり、陸が黒幕では?と言う声も。

日高が殺人犯だったとしても「4」に反応して殺害をしたということは、指令をする黒幕がいることになります。

その黒幕が「陸」ではないか?という可能性もでてきました。

自分で「4」を書いて、「4」を消した可能性も。

逆に陸も指令を受けて書かれた赤文字を消すだけの役割の可能性も。

もちろん、陸は全くのミスリードで、お仕事の依頼を受けて、何も知らずに掃除をしていた可能性もあります。

一方で日高も殺人はやってなく犯行現場の「掃除係」では?と言う声も。

実行犯とは別の役割を担っている可能性があります。

また新たな展開がありましたら、予想更新していきます!

天国と地獄の最終回ネタバレ結末予想①真犯人を2人で追い詰める?

天国と地獄サイコな2人エンディング主題歌は手嶌葵の【ただいま】!配信情報は?

第1話で入れ替わってしまった刑事の彩子と、殺人鬼の日高!

最終回に向けて2人で真犯人を追い詰める?

これまで入れ替わりものの作品はいくつかありましたが、刑事と殺人犯が入れ替わるなんて初めてですよね〜(^_^;)

第2話の公式の予告を見ると、日高は彩子に「出頭して一生を塀の中で過ごすか、それとも自分と協力して容疑を晴らすか」と迫るみたいです!

という事は、日高は無実で殺人犯は別にいるのかもしれませんよね〜。

日高が彩子を利用しているだけで、本当に犯人という可能性も捨てきれませんがね(;^_^A

と言うことで、個人的には日高が犯人でないという予想を立ててみました。そうなると・・・真犯人が他にいることになります。

2話以降では、入れ替わった二人が真犯人を追い詰めて最終回で真犯人が明らかになるという展開も有りそうです。

真犯人は誰?ネタバレ予想

そうなると、犯人はいったい誰なのでしょうか?

ツイッターでも多くの人がツイッターで犯人予想をしていて、早くも考察が盛り上がっていました。

何人か犯人候補が挙がっていましたね。

真犯人候補①柄本佑さん演じる彩子の同居人・陸

真犯人候補②溝端淳平さん演じる相棒刑事の八巻

真犯人候補③中尾明慶さん演じる日高のアメリカ時代の同僚・九十九

他にも多くの犯人候補がツイートされていたのですが、個人的には、今のところ犯人候補として怪しいのはこの三人のような気がします。

まずは、同居人の陸ですが、柄本佑さんクラスの俳優さんが、ただの主人公の同居人で終わる訳ありません。また、近しい意外な人物が実は犯人ということは良くありますよね。

また、柄本佑さんが、突然変貌する姿が目に浮かびます。非常に上手く演じてくれそうな気が。

そして、近しい意外な人物といえば、溝端淳平さん演じる八巻も怪しい気が。犯人っぽくないから逆に犯人なのでは??と思いました。

中尾明慶さん演じる九十九ですが、日高が犯人では??と思わせる証言をしたことで、自分が逆に殺人犯で、その罪を日高になすりつけようとしている可能性があるのでは?と思いました。

しかし、犯人は別に居たとしても「天国と地獄」のストーリーにはもっと大きな何かが関わっているようにも思います。

それは「月と太陽の伝説」です。

第1話で高橋一生さん演じる日高も話していましたよね〜。

以降で、「月と太陽の伝説」を踏まえた考察もしていきたいと思います!

 

 

天国と地獄の最終回ネタバレ結末予想②月と太陽の伝説が関係?

天国と地獄で日高は犯人じゃない?陸の黒幕説も浮上

また別の視点、また別の最終回ネタバレ予想もしてみました!

「天国と地獄」に原作はありませんが、鹿児島奄美大島の「月と太陽の伝説」をもとにしているとも言われています。

知っていますか?本当は月は太陽に、太陽は月になるはずだったんですよ。でも、シヤカナローの花を盗んだから・・・月は太陽に、太陽は月になった。運命が入れ替わってしまったんですよ。

引用元:公式サイト

さらに公式サイトにはこうも書かれています。

2人の 魂が入れ替わった先には、互いの価値観を根底から揺るがす、予想もしない真実と“究極の愛”が待っていた ──。

果たして、これはどういう意味なのでしょうか?

まず綾瀬はるかさん演じる望月彩子は「望月」という名前から月という存在、そして高橋一生さん演じる日高陽斗は「陽斗」なので太陽を表していると思います。

しかし、実際は彩子の方が現実世界で刑事として昼の世界を突っ走る太陽のような存在。

そして日高は表向きは社長だが、裏の顔はサイコパスな犯罪者という陰のような月。

月と太陽の伝説に沿って考えてみると、本当は日高が刑事として活躍していて、彩子が犯罪者になっているのが真の姿なのかも?

実は、彩子と日高の先祖はかつて恋愛関係にあったものの、彩子の先祖が裏切ったことで、その運命が狂ってしまい二人は別れてしまった。

結果的に彩子の先祖は太陽のような輝いた世界で生きていき、日高の先祖は月のようにひっそりと陰で生きてきた。

そして現在!その因縁が時を経て動き出し、二人の魂が入れ替わってしまった。

彩子は太陽から月に戻り、日高は月から太陽に!

そうこれは、時代を超えた壮大な復讐劇なのかもしれません。

彩子は殺人者として月になり、日高は刑事として華やかな世界で生きる。

しかし、そんな二人の間にいつしか愛が生まれてしまい、結局日高は彩子の事を許してしまう。

最終的にはその「究極の愛」によって二人の魂は元に戻って、日高は殺人者として逮捕される!

そんな結末もあるのではないでしょうか?

これは私の妄想に近い予想なので、あまり参考にはならないかもしれませんが(;^_^A

どちらにしても「太陽と月の伝説」が最終回に向けて大きく関わってくることは間違いないと思います!

 

天国と地獄の最終回ネタバレ結末予想まとめ

天国と地獄1話の動画見逃し配信を料視聴する方法!

今回は「天国と地獄〜サイコな2人〜」の最終回ネタバレ結末予想をしてみました。

実はサイコパスな殺人鬼は日高ではなく別にいて、彩子と日高は二人で真犯人を追い詰めて、最終回でその犯人が明らかになるというラストも有りそうです。

または「月と太陽の伝説」が大きく関係し、過去の因縁から日高が彩子に殺人者の汚名をなすりつけるために魂が入れ替わった!という衝撃のラストもあるのではないでしょうか?

果たして第2話以降で、彩子と日高の関係はどのようになって行くのでしょうか?

気になる「天国と地獄」第2話は1月24日夜9時から15分拡大スペシャルでの放送です!

皆さんも、是非最終回がどのような結末になるのか予想してみてくださいね(^^)/

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