真昼の悪魔(遠藤周作)のネタバレは?原作の結末や田中麗奈の正体やラスト

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ユースケ・サンタマリアさん主演の『火の粉』から始まった『大人の土ドラ』シリーズですが、時期外れの2月から新ドラマ『真昼の悪魔』が始まります。

『真昼の悪魔』は原作があるようなので、原作のネタバレや衝撃のラストについてまとめていきます。

 

 

目次

真昼の悪魔の原作とは?

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では、『真昼の悪魔』の原作をご紹介していきましょう。

原作は…同名のミステリー小説『真昼の悪魔』です。

作者は…遠藤周作(えんどうしゅうさく)さんという小説家の方で、残念ながら1996年に他界されています。

東京生まれですが、幼少期は満州で過ごし、帰国後にカトリックの洗礼を受けたことやカトリックの勉強の為に渡仏したことで、作品の多くはカトリックの影響を色濃く受けています。

さらに精神世界のストーリーも多く、自身の生活背景から導き出された世界観が作品の特徴です。

遠藤氏の執筆活動は小説だけにとどまらず、ユーモア作品や歴史小説など多くの遺作を残しています。

因みに『真昼の悪魔』は、遠藤氏により1980年に発刊されています。

 

真昼の悪魔の原作のネタバレは?

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では、原作『真昼の悪魔』のネタバレをしていきましょう。

 

物語の舞台は、女子医大の附属病院です。

ある日、大学生の難波が結核により入院することになりました。

附属病院には女医が4人いるのですが、そのうちの1人の女医が担当医となりました。

入院生活が始まった難波は「難波が使っているベッドの前の患者が、逃げ出すように退院していった」という奇妙な噂を耳にしました。

気になった難波は、病院で仲良くなった芳賀という人物とともに何があったのか調べ始めたのです。

 

しかし、調べていくと…

女児が池に落とされて溺れかけたり、点滴の薬品間違いのミスが起こったりとく妙な事故が附属病院に立て続けに起こっていました。

そして難波は、1人の女医の影が事故の背景に見え隠れしていることに気づいてしまったのです。

 

真昼の悪魔の葉子のラストとは?

 

 

続いては、連続ドラマ『真昼の悪魔』で、田中麗奈さんが演じる主人公・大河内葉子のラストまでのネタバレをしていきます。

まず、重要なのは葉子と連ドラでは伊武雅刀(いぶまさと)さんが演じる教会の神父との関係です。

 

小説では、神父の元に懺悔に訪れた葉子は、罪悪感や嫌悪感を感じない自分の異常性を神父に打ち明けています。

神父は、「悪魔のせいで、感情がコントロールできなくなってしまっている」と葉子を諭すも、葉子はあまり理解できぬまま教会を後にしてしまいます。

葉子の異常性とは、患者に向けられた狂気を表します。

感情のコントロールできなくなってしまっている葉子は、実験用のラットを握り殺したり、庭でつかまえたトカゲを絞め殺したりとかなりの異常性のある人物でした。

しかし、附属病院に勤務している時は、聡明で感じの良い女医を演じていたため、誰も気づくことはありません。

そんなある日、葉子のターゲットとなったのは、知的障害のある男女の子どもです。まずは、少年に接近した葉子は、少年にラットを殺すように教えます。簡単に死んでしまったラットに喜びを感じた少年に、次は少女を池に落としてみようと提案します。

まんまと葉子の指示に従ってしまった少年は、少女の背後に忍び寄り、池に突き落としてしまいました。少女は一命はとりとめたものの、溺れ死んでしまうところでした。

葉子はそれだけではとどまらず、看護師が患者にする点滴をこっそりすり替えたり、寝たきりの老女に「治療のため」と嘘をついて、新薬投与の実験を行います。

事態の詮索をはじめた難波は、葉子に圧力を賭けた結果、薬と言って下剤を飲まされたり、葉子の嫌がらせが始まります。

ついには、誇大妄想型の精神患者というレッテルを貼られ、精神科に送られてしまいます

くしくも精神科に入れられた難波は、最終的には神父によって助けられるのですが、そうしている間にも葉子の被害者はどんどん増えていきました。

そして、事件の黒幕・葉子は難波を精神科に退けたことで、今まで通り医療に携わっていました。

ある日、同僚に誘われてイヤイヤ向かった飲み会で出会った資産家の青年と、偽装とも思われる結婚を突然してしまい、事件は闇に葬られ、葉子は裁かれる事はありませんでした。

しかしこの結末には、意外な真実が隠されていました。

 

真昼の悪魔の鍵をにぎる男・芳賀明善とは?意外な真実とは?

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その結末の意外な真実とは、ドラマでも話題になっている登場人物清掃員の芳賀が握っていたのです。

芳賀 明善(演・篠原 篤)

病院の清掃員。軽い性格の暇人で、話し相手を求めている。病院の内部事情に詳しく、院内で起こる不可解な出来事を、興味本位で難波と共に暴こうとする。

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原作の結末では田中麗奈さんが演じる大河内葉子の猟奇的な行いの原因が芳賀自身の存在のせいで、実は芳賀が葉子を操作していたのでは??という衝撃的な内容になっています。

原作内の芳賀は、ドラマの清掃員という立場とは少し違っていて、芳賀の父親が入院していて付き添いで病院を訪れている設定になっています。

大筋では、あまり違いが無いようにも思えるのですが、私の想像していた芳賀像とは、篠原篤さんの印象が少し違っていました。

何故かと言うと、原作の芳賀は生気を失ったような死んだ目に青白い顔で・・・という描写があるためもっとやせ細って病的な印象を持っていたためです。(篠原さんはどちらかと言えば健康的で恰幅のいい男性(笑)

ドラマの芳賀の印象だと、原作のクライマックスの「葉子の猟奇的行動は、全て自分がさせたようなもの」という芳賀に悪魔が取り付いているかのような言動に結びつきにくいのでは無いかと心配になってしまいます。今のところ、芳賀が逆に葉子にいいように利用されている雰囲気です。

ネタバレしてしまえば…芳賀に悪魔が取り憑いている(もしくは芳賀自身が悪魔)の影響を強く受けた葉子が、何をしても虚無感しか感じることが出来ず、幸福感を模索しながら様々な猟奇的行為に手を染めていくということになりそうですが、さらにそんな葉子にとって一番恐れている存在もまた、芳賀だと言うことなのです。

ドラマでの芳賀も原作と同じようなラストを迎えるのか、ドラマオリジナルの結末になるのか気になるところです。

原作とドラマに大きな違いがあります。

原作では附属病院には女医が4人」がメインで葉子の犯罪シーンや大塚とのシーンは、ど4人の中のどの女医の行動であるのか明かされない、非常に変わった描写になっていたんです。

ラストで「葉子だったんだ~(ー_ー)!!」とびっくりさせる展開。

読者は最後まで葉子が悪女であることに気づかないのす。しかし、ドラマでは最初から葉子を主役にしてストーリーが進んでいます。

その辺りも、非常にオリジナル色が強いので、結末はドラマならではの描き方になるような気もします。

 

 

まとめ

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今回、故・遠藤周作氏の小説『真昼の悪魔』がドラマ化されるということで、原作の結末や葉子の正体についてネタバレしてきました。

ドラマの公式サイトのあらすじを見る限り、すでに少し違う内容になっているような気もします。一部かなり過激な描写もあるだけに深夜枠でも映像化は難しいのでしょう。

さらに、あまり狂気的すぎると、主演の田中麗奈さんにも影響が出てしまうことも考慮されているのかもしれません。

原作との違い探しも含めて、放送日が待ち遠しいですね。

 

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