村野鉄男(むらのてつお)は朝ドラ「エール(えーる)」に登場している、あのガキ大将です。
子供時代を演じているのは込江大牙(こみえたいが)くんですが、大人になった鉄男を演じるのは中村蒼(なかむらあおい)さんです(≧∇≦)
今回はこの村野鉄男のモデルについて調べてみました。
村野鉄男のモデルは作詞家の野村俊夫(のむらとしお)さんで実在する人ですが、さてどんな人物だったのでしょうか?
最後に今後の原作の村野鉄男のネタバレもしちゃいます!なんと・・・切ない恋物語が待っています。そしてラブソング「福島行進曲」が完成?
主人公の古山裕一(のちの窪田正孝)とはどんな関係になるのでしょうか?
村野鉄男のモデルが作詞家で実在?
村野鉄男(むらの てつお)
魚屋「魚治(うおはる)」の長男。父親の仕事を手伝って魚を売り歩く。
けんかが強く近所のガキ大将だが、一方で詩を愛する優しさを持っている。
のちに作詞家となり裕一、久志とともに福島三羽ガラスと呼ばれ人気を博す。
引用元 公式サイト
鉄男は魚屋「魚治」を営む村野善治の息子でガキ大将。学校一の暴れ将軍で「乃木大将」なんて言われています。
身体能力抜群で運動会は独壇場。ヒーローとなりましたね。
そんな強い鉄男ですが、学校が終わると父親の仕事を手伝い、魚を売っていました。
「魚が腐っていた」と殴られてしまいましたね~(>_<)鉄男が悪いわけじゃないのに・・・。
そして家に帰ると今度は父親から暴力を・・・。なんてかわいそうな鉄男でしょうか(T_T)
鉄男の父親、善治は人前ではとても優しくていい人ですが、子供に対してはかなり厳しい人物のようですね。家もとても貧しい暮らしをしています。
鉄男は腕っぷしは強いですが、詩を愛する心優しき男の子。
鉄男と裕一が出会った頃は、気の弱い裕一に目を付けた鉄男でしたが、初めていじめっ子に立ち向かう裕一を見て、鉄男は裕一を助けました。
そんな鉄男と裕一。さてこれから友情を築いていくのでしょうか?
そしてこんなガキ大将の少年ですが、のちに、作詞家になります。また実在する作詞家のモデルがいます。以降で詳しくご紹介していきます。
村野鉄男のモデルは作詞家の野村俊夫!
「エール」村野鉄男にはモデルは作詞家の野村俊夫さんです。
モデルの野村俊夫は同級生だった?
村野鉄男の人物紹介に「久志とともに福島三羽ガラスと呼ばれ人気を博すようになる」とありましたが、この福島三羽ガラスは村野鉄男、古山裕一、そして佐藤久志(のちの山崎育三郎)の3人。
久志はあのお金持ちのお坊ちゃんで、ちょと(かなり?(^_^;))変わった男の子です。モデルは歌手の伊藤久男さん。
仲良し4人組の動画もお届け♪#朝ドラエール#石田星空#山口太幹#田村継#細井鼓太 pic.twitter.com/HwnLLzsoKQ
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) April 2, 2020
それでは野村俊夫さんについてご紹介させていただきます!
野村俊夫さんは1904年福島県福島市に生まれました。ちなみに古関裕而さんは1909年福島県福島市.、伊藤久男さんは1910年福島県本宮市の生まれです。
【#エール 視聴メモ】3話
・「乃木大将」が野村俊夫で、転校生が伊藤久男。前者は作詞者、後者は歌手となり、のちに古関とトリオを組む。なお伊藤は同級生ではなかったので、ドラマ上の設定。
・先生のモデルは、遠藤喜美治。古関に作曲を教えてくれた恩師。 pic.twitter.com/dDK4f56RD7
— 辻田 真佐憲@3/19『古関裕而の昭和史』(文春新書)刊行 (@reichsneet) April 1, 2020
なので同級生ではありませんね。3人が同級生であるのは脚色されています。
野村俊夫さんは古関裕而さんより5歳年上です。
ですが同じ福島市生まれの古関裕而さんとはご近所さんだったそうで、一緒に遊んだ幼馴染♪本名は鈴木喜八さんといいます。
実家はドラマと同じく魚屋さんだったそうで、ガキ大将というのも実話(笑)
しかし魚屋さんは、事業に失敗し野村俊夫さんは学校を中退。
その後富豪の家に奉公に出ています。
新聞記者として働きながら作詞
野村俊夫さんは小学校を卒業後、福島商業学校へ進学しますが中退し、奉公にでることになりました。
そのころ新聞などに自分が書いた俳句や詩などを投稿するようになり、このころからペンネームとして「野村俊夫」を使うように。
奉公先から実家に戻り1924年に福島民友新聞社に入社、新聞記者として働き始めています。
新聞記者も実話なんですね。だいぶ実話に忠実に描かれていることがわかります。
このときに古関裕而さんを会社に招いて、文化欄などを担当させていた、なんていう伝説もあるそうです。
上京して作詞家として活動
野村俊夫さんは福島民友には7年間在籍し、1931年にコロムビアに在籍していた古関裕而さんの勧めにより上京。
その年に古関裕而さんの作曲で、野村俊夫さん作詞の「福島行進曲」がレコード化。それからはフリーの作詞家として活動を始めました。
東京は不況の時期にあり、野村俊夫さんもご苦労されたそうです。
1939年に野村俊夫さん作曲で藤山一郎さんが歌った「上海夜曲」がヒットとなり、このころからコロムビア専属となっています。
ついに福島三羽ガラスの登場
1940年。いよいよ福島三羽ガラスの登場です(≧∇≦)
映画「暁に祈る」の同名主題歌をこの3人が担当し大ヒットを飛ばしました。もちろん作詞が野村俊夫さん、作曲が古関裕而さん。その曲を伊藤久男さんが歌っています。
この詩は7回も書き直しさせられたという、苦労した作品。この「暁に祈る」から福島三羽ガラスはトップスターの仲間入りをします。
ここで福島三羽ガラスの生誕をまとめてみましょう。
野村俊夫(村野鉄男)1904年~1966年(62歳没) 福島市
古関裕而(古山裕一)1909年~1989年(80歳没) 福島市
伊藤久男(佐藤久志)1910年~1983年(72歳没) 本宮市
福島三羽ガラスによる作品をいくつかご紹介します。
◆1940年「暁に祈る」
◆1942年「シンガポール晴れの入城」
◆1948年「若き日のエレジー」
◆1953年「岬の灯り」
◆1954年「福島音頭」
◆1956年「メコンの舟歌」
◆1957年「二本松少年隊」
などなどです。
ほかにも野村俊夫さんの作品で、ヒット曲には「湯の町エレジー」「東京だョおっ母さん」などがあります。
かなりのお酒好きだったという野村俊夫さん。3人の中で一番早くに旅立たれました。
そんな野村俊夫さんを中村蒼さんが演じます。さて、どんなストーリーになるのでしょうか。
村野鉄男の今後のネタバレは?
朝ドラエール撮影休止で今後の放送が心配!けど良かった安心の声も
「エール」で青年になってからの村野鉄男を演じるのは中村蒼さん。
では村野鉄男に関するネタバレをご紹介しましょう(≧∇≦)
世界的な作曲コンクールで2位に入賞した古山裕一(窪田正孝)。その快挙に感動した音(二階堂ふみ)から手紙が届き、ふたりは文通をスタートさせます。
裕一には海外への留学の話が舞い込みますが、それを知った音は邪魔になると思い、身を引こうとします。
ですが世界的な不況もあり留学が中止に。落ち込む裕一を鉄男が励まします。
そんなとき裕一にコロンブスレコードから専属契約の話が!
鉄男は「東京に行け!俺も行く!一緒に曲を作ろう!」と激励しました。
こうして裕一は上京して音と結婚♪ですが曲を作ってもコロンブスレコードからは却下される日々。
悩んでいたところ、思いがけない再会が!
それが佐藤久志(山崎育三郎)。悩む裕一に久志はこう励ましました。
焦るな。君は選ばれし者。いつか道は開ける
そのころ鉄男(中村蒼)は福島で記者をしていました。
裕一は早稲田の応援歌を頼まれ、それをやり遂げたことで自信を取り戻し、鉄男を呼び出します。
一緒に曲を作らないか?
そこに久志もやってきて、鉄男が詩を、裕一が曲を、それを久志が歌う、という約束をしました。
そのころ鉄男には希穂子という交際相手がいたのですが、鉄男に良縁の話が来ると姿を消してしまいます。
東京にいるらしいとのうわさを聞き、探していました鉄男。ようやくカフェで働く希穂子と再会。突然いなくなったことを問いただすと、田舎がいやになったと答える希穂子です。
その後も鉄男はカフェに行きますが、希穂子の態度は冷たいまま・・・。
そうして三羽ガラス3人で飲み交わしていたとき、鉄男は自分が書いた詩を見せます。
タイトルは「福島行進曲」。流行りの地方小唄で恋の歌でした。
裕一はその詩を気に入り、一晩で曲を完成♪その曲はレコード化されることになりました。
この「福島行進曲」が裕一のコロンブスレコードでの第1作目となりましたが、残念ながらまだ無名の学生であった久志が歌うことはできませんでした。
曲の祝賀パーティに希穂子もやってきます。鉄男から一緒に生きてほしいとプロポーズしますが、結婚が決まったと断ります。
そして涙をこらえ希穂子は去って行きました。
その後鉄男は新聞社を辞め上京。残念ながら「福島行進曲」が売れなかったため、コロンブスレコードの専属にはなれませんでした。
ここまでが現在わかっている鉄男のネタバレです。
本格的に作詞家として活動するのは、まだ先のようですね。
それにしても悲恋でしたね~、鉄男と希穂子。希穂子はどなたが演じるのか楽しみです♪
村野鉄男と希穂子の悲恋はモデル野村俊夫の実話?
お互いに想いあっているのに、離れることになってしまう、村野鉄男と希穂子。
このスートーリーはモデルの野村俊夫さんの実話なのでしょうか???
モデルの可能性があるので、野村俊夫さんの奥様のハツさんか、もしくは、芸者のきん子さんです。
野村俊夫さんの実家は、「エール」の鉄男と同じく魚屋。鉄男が商業学校に通っていたころ、事業に失敗し野村俊夫さんは学校を中退。
その後富豪の家に奉公に出ています。
奉公先から実家に戻った野村俊夫さんは、その後福島民友新聞に就職。
そこで知り合ったハツという女性と交際します。
その後1931年に古関裕而さんに勧められ、作詞家になるため上京するのですが、このときハツさんは福島に残して行ったとのこと。
そして1935年にハツさんを東京に呼びました。ご結婚がいつだったのかは、調べてもわかりませんが、おそらく、東京に行ってからのようですね。
ではハツさんが希穂子のモデル?結婚しているし、全くもって悲恋ではないですよね(^^;
実はモデルはおそらく芸者だったきん子さんです。
きん子さんは野村俊夫さんが記者をしていたとき、ひいきにしていた福島の芸者さんでした。
しかし、野村俊夫さんにはハツさんという恋人がいたはずです・・・。
野村俊夫さんときん子さんとは恋愛関係にあったのでしょうか?
残念ながら恋愛についてはわかりませんが、あるエピソードが。
酒豪だった野村俊夫さんは、伊藤久男さんたちといつも飲み歩いていました。
ある日熱海で飲んでいて、気が付くと誰も財布をもっていない。。。(>_<)
このままでは東京に帰れません。そこで野村俊夫さんはきん子さんに連絡し、きん子さんが宝石などを売ってお金を用立ててくれた、というもの。
芸者さんがお金を用立てるなんて、何も関係がなければありえないと思います。しかも宝石などを売ってまで。
もちろん、憶測ですがきん子さんは野村俊夫さんさんにハツさんという本命がいたのを知ってしまい、「エール」の希穂子と同じように身を引いたかもしれません。
ゆくゆくは鉄男も結婚すると思うので、その相手は誰なのか?気になるところです。
エールで村野鉄男のモデルは作詞家の野村俊夫ネタバレのまとめ
「エール」で村野鉄男はガキ大将の暴れん坊ですが、のちに古山裕一と佐藤久志の3人で「福島三羽ガラス」と呼ばれるようになります。
この3人にはモデルがいて、村野鉄男(中村蒼)は作詞家の野村俊夫さん、主人公の古山裕一(窪田正孝)は作曲家の古関裕而さん。そして佐藤久志(山崎育三郎)は歌手の伊藤久男さんです。
3人とも福島出身で、野村俊夫さんと古関裕而さんは年は違いますが、近所で育った幼馴染。
のちに3人でヒット曲を生みだします。
3人の今後の活躍に期待しましょう(≧∇≦)