藤原竜也さんと鈴木京香さんの共演で話題を呼んでいるスペシャルドラマ「人間の証明」が、いよいよ4月2日よる9時からテレビ朝日系列
で放送されます!
この「人間の証明」の原作は有名なミステリー界の巨匠「森村誠一」さんで、過去に何度も映画化&ドラマ化されているのです!
何度もアンコールされているということは、内容についてはお墨付きの面白さということですね!
また、今回藤原竜也さんが演じる執念・狂気の刑事「棟居弘一郎」をなんとあの正統派イケメンの竹野内豊さんも演じたことがあるそうなんです!
今回は「人間の証明」の過去の映画やドラマ、出演したキャストさんについて書いていきたいと思います!
後半はドラマの結末や原作のネタバレを含んでいるので、閲覧注意です!
人間の証明の過去の映画化&ドラマ化について
「人間の証明」は今までに映画化1回、ドラマ化4回されています。
つまり今回は5回目のドラマ化、映像化としては6回目ということになりますね!
それでは1回目から6回目の映像化までひとつずつ見ていきましょう!
特にメインキャストである棟居弘一郎と八杉恭子にスポットライトをあてています!
藤原竜也さんと鈴木京香さんの役どころを歴代どんな役者さんが演じてきたのでしょうか?(*^-^*)ワクワクしますね~
1回目 40年前の1977年の映画化です。
キャスト
棟居弘一郎:松田優作
八杉恭子:岡田茉莉子(原作とは違って有名ファッションデザイナーの設定です。)
郡 恭平:岩城滉一
横渡刑事:ハナ肇
捜査本部長:山岡徹也
原作にとにかく忠実で高評価でした。
その後4回ものドラマ化がされたにもかかわらずこの映画を超えることはできなかったと言われています。
ジョー山中さんの主題歌も人気を博して人間の証明と言えば、松田優作とジョー山中と言われるほどになりました。
松田優作さんとは、松田龍平さんと松田翔太さんのお父さんです!
テレビドラマ「太陽にほえろ!」の柴田純役で有名になり、「探偵物語」でのハードボイルドな役も話題に!ハリウッド映画にも出演しましたが40歳という若さで癌で死去された
まさに伝説の俳優さんです。
いまでは知らないひともおおくなりましたが・・・(^-^;
八杉恭子役の岡田茉莉子さんも現在80歳を超えていますが1950~1960年代の日本映画を飾った美人女優さんとして有名なんですよ!
写真見ましたがすごい美人でしたΣ(・ω・ノ)ノ!
松田優作さんとハナ肇さんの異色のコンビが話題になりました。
(一方は名優、一方はコメディアンさんだったので(笑))
岡田茉莉子さんを執拗に追い詰める松田優作さんの名演は見ていて
やはりかなり怖かったそうです(笑)
キャスト陣が実際にその時代(小説と同じ時代)を生きただけあってド迫力の
まさに「リアル」の演技だったとのことです!
当時の東京には探せば「戦争の爪痕」はあったのも大きな理由らしいですね。
2回目 1978年 連続ドラマ化(毎日放送)
放映期間:1978年1月21日~1978年4月1日
放送時間:毎週土曜日22:00~22:55
キャスト
棟居弘一郎:林隆三
八杉恭子:高峰三枝子
郡 恭平:北公次
横渡刑事:稲葉義男
林隆三さんも高峰三枝子さんも残念ながら既にご逝去されています。
早坂暁氏の脚本が原作に忠実で、林隆三さんの演技がものすごくよかったという高い評価です。
特に最後の八杉恭子との対峙のシーンは迫力に満ちていて驚かされるレベルだったとのことです。
ひとによっては映画という2時間の圧縮作品よりも丁寧に描かれていて良かったという評価もあります。
林隆三さんご存知ないひとも多いと思いますが、笑顔の似合うイイ男だったんですよ~(*^-^*)
3回目 1993年1月8日 ドラマ化(フジテレビ):金曜ドラマシアター
キャスト
棟居弘一郎:石黒賢
八杉恭子:宮本信子(花形ニュースキャスター)
郡陽平:村井国夫
棟居の母:泉ピン子
宮本信子さんは、故・伊丹十三さんの奥さんで伊丹作品の看板女優さんです。
「阪急電車片道15分の奇跡」に賢いおばあちゃん役を好演、朝ドラ「ひよっこ」にも出演されます。まさに日本を代表する女優さんが八杉恭子を演じました。
石黒賢さんの棟居は全身ブルーの服装で爽やかなイメージでした。
実際ドラマを見たわけではなく写真だけなのでそう思っただけかもしれません。
ラストは棟居は自分を捨てた母親に会いに行くという衝撃の展開なのですがΣ(・ω・ノ)ノ!母親役の泉ピン子さんの名演も話題になりました。
このあたりからオリジナル色が強くなってきたようですね(#^.^#)
4回目 2001年 テレビ東京の2時間ドラマ:タイトルは「人間の証明2001」
キャスト
棟居弘一郎:渡辺謙
八杉恭子:いしだあゆみ(人気歌手)
下田美里:高島礼子
郡陽平:平野稔
大人気若手女優の杏さんと、人気俳優の渡辺大さんのお父さんの渡辺謙さんが棟居弘一郎役を演じました。
言わずと知れた名優さんですが、最近では2016年には「怒り」という映画で若手俳優の松山ケンイチさんや綾野剛さんと共演していらっしゃいます。
いしだあゆみさん版八杉恭子は人気歌手の設定でした。
いまは激痩せしてしまったいしだあゆみさんですが当時はかなりの美貌を誇っておられました。写真でしっかりチェックしましがごっつい美人さんでしたΣ(・ω・ノ)ノ!
高島礼子さん演じる下田美里は小説にはないオリジナルで棟居と一緒に捜査を行うことになる刑事役です。
5回目 2004年 連続ドラマ化(フジテレビ)
キャスト
棟居弘一郎:竹野内豊
郡 恭子:松坂慶子(八杉ではなく夫の姓を名乗っている様子ですね)(エッセイスト)
本宮桐子:夏川結衣
八杉恭子:佐々木梓(郡恭子の少女時代)
横渡刑事:大杉漣
郡 翔平:高岡蒼佑(現:高岡奏輔)
棟居弘一郎役の竹野内豊さんは、モデルとしてデビューして1995年のドラマ「星の金貨」に出演してブレイクします。ドラマの中で大沢たかおさんと人気を二分します。
それからは「ロンバケ」、「ビーチボーイズ」、「BOSS」でのありえない参事官補佐役、最近では松雪靖子さんと元夫婦役の「グッドパートナー無敵の弁護士」に出演されていました。押しも押されぬ正統派イケメン俳優の代表的存在です!
そして若い頃は「日本の三大美人」とまで言われた松坂慶子さんが八杉恭子役!
今でもお美しいですが、2004年のドラマ「マザー&ラバー」で、篠原涼子さん演じる息子の恋人から「綺麗なママは強敵!」と言わしめただけあります(笑)
夏川結衣さんの「本宮桐子(もとみやきりこ)」とはドラマのオリジナルで役どころは
棟居の幼馴染で棟居が唯一心を開く人間。現在は女性週刊誌の記者で八杉恭子を取材しているという設定です。
夏川結衣さんの本宮桐子は殺伐としたSTORYに華を添えるために設定されたと言われています(^-^;
映画版に比べると時代のせいか、すっきりとまとまっているという評価です。
主演が竹野内豊さんなので「カッコいい!」という評価が多かったようですね(#^.^#)
ただ、松田優作さんの映画版と比べると「リアル」があるかについては疑問視する意見が多いですね。
原作は「太平洋戦争後」の設定ですが竹野内さん版は「ベトナム戦争後」になっています。
ただ、オリジナル色を高評価する声もありますので好みでも評価が分かれています。
以上、映画の後に、ドラマ化が4回されていますが、原作に忠実だった松田優作さんの映画に比べて他のドラマ化作品はそれぞれオリジナル色があります。
八杉恭子の設定がそれぞれ全然違うのが面白いですねΣ(・ω・ノ)ノ!
女優さんの個性に合わせて変えたのでしょうね~
6回目 2017年度 スペシャルドラマ化
お待たせしました!今回のドラマ化です!!!
キャスト
棟居弘一良:藤原竜也
八杉恭子:鈴木京香(美容家)
横渡伸介:緒方直人
中山種:草苗光子
那須英三:宅間伸
郡 陽平:中原丈雄
郡 恭平:堀井新太
主人公の棟居弘一郎を演じる藤原竜也さんは実は映画の「人間の証明」を見たことがないそうです。
しかし監督から「これからも見るな!」と言われて見ないまま撮影に挑んだとのことです。
松田優作さんの息子の松田龍平さんに「どうして俺じゃなく藤原が演じてるんだ!と言わせたい!」と意気込みを語っておられます。
松田龍平さんに嫉妬さえ感じさせたいとは、すごいやる気ですね( ゚Д゚)
今までの数々の名優によって演じられてきた棟居弘一郎を藤原竜也さんがどう演じるのかは興味津々ですね・・・
棟居のどうしようもない「心の闇」や警察の同僚をも恐怖させる「狂気」が表現できるかどうかにかかっていますね。
さらに藤原竜也さんは鈴木京香さんの大ファンということで、鈴木京香さんの八杉恭子が楽しみだとおっしゃっています。
鈴木京香さんは「美容家」の八杉恭子を演じるということで、今までで一番女性的な職業でぴったりな感じがします!
以降は、ドラマの結末や犯人のネタバレを含んだ内容になっていますので、閲覧注意です!!!!
棟居弘一郎と八杉恭子について
過去の作品紹介にいく前に、「人間の証明」のメインキャラクターである「棟居弘一郎」と「八杉恭子」について簡単に説明します。
どっちもコワいひとですよ~|д゚)💦
棟居弘一郎とは?
藤原竜也さんキャストの役どころです(^^♪
幼少期に母に捨てられ、父に育てられます。
しかしその父も、米兵に蹂躙されそうになっていた若い女性(後に八杉恭子と判明する)を助けて身代わりに激しい暴行の限りを受けて数日後死亡してしまいます。
棟居は、父を暴行した米兵、助けを読んでも見て見ぬふりをしたひと、父をスケープゴートにしてお礼も言わずに逃げた女を憎み、その結果全ての人間を憎むようになります。
(後に父を身代わりにして逃げた女は八杉恭子と判明します。)
追い詰められた犯人の苦しむ顔を見たいがために警察になったというすさまじい人物。
わが子を殺害した八杉恭子を自分を捨てた母親に重ね合わせ激しく憎む一方、恭子に
人間の心が残っていることを願って自白を迫ります!
八杉恭子とは?
美しい鈴木京香さんが演じられます(^^♪
小説では、家庭教育評論家で代議士の妻。(ドラマや映画によって設定は変化します。)
黒人の米兵と恋に落ちて子供を産んだという衝撃の過去をもっています。
地位と名声のためにわが子を捨てて、セレブな生活を選びます。
そして成人したわが子が海を渡って自分に会いにきたときも、やはり地位と名声を守るために殺害するという非情極まりない女性です。
殺人犯として刑事「棟居弘一郎」と真っ向対決する氷の女です。
強烈な個性の棟居弘一郎と八杉恭子ですね( ゚Д゚)
しかも棟居は八杉恭子に二重の恨みを抱いています。
一つ目は幼少期に父を見殺しにされたこと
二つ目は(棟居の母親と同じく)わが子を捨てて、揚げ句に殺害したことです。
八杉恭子、酷すぎ(;゚Д゚)!
棟居の立場なら八杉恭子を憎んでしまうのは当然のように思います(ノД`)・゜・。
おそらく八杉恭子は生きるために色んなものを捨ててきたのでしょうね・・・
戦後の混乱時期を女性の身で生き抜いてきたのは大変だったのだと同情もしますが・・・
この2人は、お互いに今までの人生(生き方)をかけて勝負します!
その鬼気迫るやり取りは必見の内容だと思いますね!
かなりこわそ~だけどね(*_*;💦
まとめ
今の時代は小説「人間の証明」から40年以上経過して戦後の面影もなくなりました。
当然、もはや戦後を知る人間は少なくなり、新しい価値観が生まれました。
そんななか、いくら素晴らしい原作であっても忠実に再現するだけでは物足りないですし、第一時代錯誤にもなりかねませんし、若いひとの心を打ちません。
現代の棟居弘一郎はあくまでも現代のフィルターを通してのものでなければなりません。
過去も大事ですがまさに「温故知新」の精神が大切です!
藤原竜也さんには細かいことにはとらわれず、今の時代にズキュンとくる棟居弘一郎を
堂々演じてもらいたいと思います!
新時代の棟居弘一郎登場!が待ちきれないですね。