【イチケイのカラス】ネタバレ原作!入間の過去の事件とは?

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フジテレビ月9「イチケイのカラス」が2021年4月5日(月)夜9時からスタートします。

主演は竹野内豊(たけのうちゆたか)さんで演じるのは何と裁判官!

実は裁判官を主人公にした連ドラは意外にもこの作品が初めてなんですよね〜(^^♪

原作は浅見理都さんにより2018年に発刊された人気漫画の「イチケイのカラス」で、型破りなクセあり裁判官・入間みちお(いるまみちお)と超堅物エリート裁判官・坂間千鶴(さかまちづる)を中心に描かれるリーガルエンターテインメントドラマです。

そんな「イチケイのカラス」の原作がどのようなストーリーなのか気になる方も多いと思います。

今回は竹野内豊さん主演ドラマ「イチケイのカラス」のネタバレあらすじを結末まで原作漫画から紹介していきます。

主人公の入間の過去が、裁判官になった理由が、ドラマでも描かれるのは??と思っています。

また合わせて、ドラマ「イチケイのカラス」のキャスト俳優陣をご紹介します!

「イチケイのカラス」の原作漫画のかなりのネタバレを含みますので知りたくない方は閲覧ご注意ください。

また以下、入間の過去について詳しくまとめてあります!

【イチケイのカラス】仁科壮介ネタバレは冤罪で自殺?考察

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目次

イチケイのカラスのネタバレ原作は浅見理都の同名漫画!

イチケイのカラスの意味とは?タイトル由来は裁判官のあり方?

イチケイのカラスの原作とネタバレは?

「イチケイのカラス」の原作は「モーニング」で連載されていた浅見理都さんの同名漫画「イチケイのカラス」です!

綿密な取材を重ねて制作されている傑作で、法曹界の中でもファンが多い作品とのこと。

全4巻で完結しています。

主人公は武蔵野地方裁判所の第1刑事部、通称イチケイに赴任してきた裁判官の坂間真平!

眼鏡でふっくらした先輩裁判官・入間みちおと、部長裁判官・駒沢義男と共に様々な裁判に挑んでいき、裁判官として坂間が成長していく姿を描く漫画なんです。

その「イチケイのカラス」がリーガルエンターテインメントとして月9でドラマ化されることになりました(^^)/

しかし、実は原作とは登場人物の設定がかなり変わっています(^_^;)

まずはドラマの主人公は、原作漫画の入間みちおです。

原作では冴えない風貌の入間ですが、ドラマでは髭を生やしたカッコイイ男として竹野内豊さんが演じます!

そして坂間真平ですが、ドラマ版では女性に変更。

坂間千鶴という名前で黒木華さんが演じます!

部長の駒沢に関しては、特に変更は内容でドラマ版では小日向文世さんが演じます。

ドラマ「イチケイのカラス」のネタバレあらすじは?

イチケイのカラスは原作と違いすぎるキャスティングとイケメンキャラ?

そんな「イチケイのカラス」第1話のあらすじを見てみましょう。

入間みちお(竹野内豊)は、東京地方裁判所第3支部第1刑事部<通称:イチケイ>の刑事裁判官。元弁護士という異色の経歴を持つみちおは、ヒゲを生やし、服装はカジュアル、とぼけた発言もしばしばという、お堅い裁判官のイメージとはほど遠いゆるい空気をまとった男だが、先入観に一切とらわれない自由な観察眼と、徹底的に調べ上げる探究心を持ち、弁護士団や検察官の双方から恐れられているクセ者だ。

 そんなみちおを見守っているのは、イチケイの部長で、有罪率99.9%といわれる日本の刑事裁判において30件あまりの無罪判決に関わっている伝説の裁判官・駒沢義男(小日向文世)と、元傍聴マニアで、みちおのファンを公言している裁判所書記官の石倉文太(新田真剣佑)。また、お人よしの主任書記官・川添博司(中村梅雀)、3つ子の母でもある姉御肌の裁判所書記官・浜谷澪(桜井ユキ)、物おじしない新人の裁判所事務官・一ノ瀬糸子(水谷果穂)も、しばしばみちおに振り回されつつ、イチケイを支えているメンバーだ。

 そのイチケイに、若くして特例判事補になったエリート・坂間千鶴(黒木華)が赴任することになった。東大法学部出身の坂間は、冗談が全く通じない堅物タイプで、裁判官が的確かつ速やかに事件を処理することで日本の治安が維持されている、と強烈に自負している。坂間がイチケイに異動してきた目的は、事件の処理件数が信じられないほど少なく、会社なら倒産レベルの“赤字”状態であるイチケイを立て直すためだった。

駒沢は、さっそく坂間にみちおと組むよう指示する。みちおを裁判長に、坂間と駒沢の3人で審議する合議制で取り組むことになった起訴案件は、大学生の長岡誠(萩原利久)が、代議士の江波和義(勝村政信)に全治1ヵ月のケガを負わせた傷害事件だった。実は誠は、江波の秘書だった洋一郎の息子。洋一郎は、2ヵ月前、不正献金疑惑で東京地検特捜部がマークし始めた矢先に、電車に飛び込んで自殺を図っていた。

 検察側から、みちおのお目付け役として東京地検第3支部に異動してきた井出伊織(山崎育三郎)と、上司の主任検事・城島怜治(升毅)が出廷した第1回公判。誠は江波の方から先に殴ってきたと証言し、父は自殺ではないと主張した。するとみちおは、傷害事件のもとになった洋一郎の死の真相を確かめる必要があるとして、捜査権を発動し現場検証を行うと言い出して坂間や井出たちを驚かせる。

引用元:公式サイト

第1話では代議士の傷害事件に関わる裁判が描かれるようですが・・・

実はこのエピソードは原作漫画には存在しません(^^;

また気になる入間みちおが弁護士をやめて、裁判官になったきっかけとなった過去の事件も、原作とドラマは異なります。

もしかすると、ドラマと漫画ではかなり異なるストーリー展開になるかもしれませんね。

しかし、いくつか漫画のエピソードもドラマで描かれると思います。

以降で原作漫画のストーリーをネタバレしていきます。

知りたくない方は閲覧ご注意ください!

【イチケイのカラス】ネタバレ原作!坂間の過去の事件とは?

イチケイのカラスは全何話まで?最終回はいつ?

イチケイにやってきた坂間!

武蔵野地方裁判所の第1刑事部、通称イチケイに赴任してきた特命判事補の坂間真平。

お堅い性格の坂間は、軽いノリの書記官・石倉文太と事務官・一ノ瀬糸子に出迎えられます。

裁判官室に向かうと、仕事仲間の右陪席のデスクがとても汚く、気が合わないかもしれないと思う坂間。

そこに部長の駒沢義男が現れて、さっそく法廷見学に来ている中学生の質疑応答の対応をして欲しいと言われます。

法廷に向かい、中学生からの質問に答える坂間ですが、年収を聞かれると自分で調べるようにと冷たく返答。

坂間は中学生相手でも冗談も言えない本当にお堅い男なんです(^^;)

また、学校で発表するから、かっこいい感じで、裁判官とは何か??答えて欲しいという中学生のリクエストに坂間は・・・

裁判官は、かっこよく見せようとしなくてもかっこいいし、法律というルールにのっとって、自分で判断できる仕事はほかにはなく、裁判官はなろうと思ってもなれるものではないと、真面目に答え・・・啞然とする少年。

すると・・・後ろにいる眼鏡をかけた小太りの男が声を掛け、

裁判官とは、司会者であり審判であり、指揮者であり、牧師であり、話を聞いて聞いて判断する仕事であると説明。

その言葉を聞いて笑顔でお礼を言う少年。

期待した答えが返ってきたようです(^^♪

その様子を見て坂間は、この男は、中学生の引率の先生なのか??と思います。

そしてその男はさらに続けて言います。

その自覚をもって裁判に取り組む裁判官は少なく、真面目で清廉潔白というイメージが強いと思うがそうでもないこと。また、自分の人事評価や他人の出世、上の顔色をうかがったり、被告人が最初から悪い奴だと決めつける裁判官もいると。

「坂間さんもそう思わないか?」と坂間に質問。

すると、面白くない坂間は裁判官批判であれば、こういう場ではなく、SNSなどでやればよいのでは??と言い返します。

しかし男はこういった場所でするから意味があり、刑事裁判官は嫌いで、冤罪の9割が裁判官のせいだと思っていると主張。

そして坂間は自分の思う裁判官について語ります。裁判官の仕事は日常では地味で他人の目にも触れにくいけれども確実に人々の生活に作用するし時には人生も変えてしまう。自分はそういう尊い仕事をしていると。

そこで時間になり、男は去っていこうとしますが、最後に坂間に、とても優秀かもしれないが、いずれ自分の選民意識と戦う事になるのでは??と言いました。

部屋に戻った坂間は当然面白くありません(# ゚Д゚)

そして目の前にいる人物に衝撃を受けます!

汚いデスクに座っていたのは、先ほど自分に意見をしてきた眼鏡の男だったのです。

入間みちおとの出会い

【イチケイのカラス】仁科壮介ネタバレは冤罪で自殺?考察

びっくりして、どうしてここにいるのか、聞く坂間。

すると・・・

「入間みちお。よろしくイチケイの右陪席だ!」

先ほどの男は、これから坂間と一緒にやっていく裁判官でした(^^;)

坂間は入間のことを要注意人物と決め、同期の山之内に入間と部長の駒沢について探りを入れることにします。

入間みちお。38歳。

24歳で司法試験合格。もともとは刑事弁護を中心に弁護士をやっていた。

その後弁護士任官で裁判官になった異色の経歴。

弁護士任官とはかなりハードルが高く、最高裁判所の面接もあり、年に1人2人しか任官されません。

そして何故か「入間みちお」を見守る回というファンサイトのようなものも存在!

続いて駒沢部長は62歳。

任官してからずっと刑事事件担当でこれまで30件あまりの無罪判決にかかわり、そのすべてが確定している。

2人の経歴を知って驚く坂間。

何故無罪判決を出して、二審で覆されないのか?

気になって駒沢に「控訴されないコツでもあるのか?」と尋ねていました。

すると駒沢は自前で作ったという冊子を出してきました。

それはカバの挿絵が描かれた「裁判官の為の訴訟指揮入門」というもの。

1冊1000円と言われ躊躇するも、気になって結局坂間は買ってしまうのでした(^_^;)

 

 

坂間が初めて任された合議裁判

坂間がイチケイにやってきて初めての合議裁判。

その案件は、有名作家・田端の強制わいせつ事件。

世間的にも注目を集める裁判のためか、裁判所前には傍聴席を求める人々やマスコミが多数集まっていました。

案の定マスコミに声を掛けられてしまい、逃げるように裁判所に入っていく坂間。

しかし、入間は声を掛けられないよう弁当屋の格好をして現れ、駒沢は傍聴人を装った格好で出勤!

その二人の様子を見て不安に思うも、とりあえずは駒沢部長の訴訟指揮傾向をチェックしようと坂間は法廷に向かうのでした。

第1回公判。

裁判長の駒沢、最初に、本当にやっていないのであれば、必ず欲しいと念を押します。

すると・・・被告人の田端は言います。

「私はやっていません」

このとき、坂間は駒沢の冊子に書かれていた言葉を思い出していました。

【私は、否認された場合、むしろ「やったー!!」と喜ぶようにしている】

なぜかというと、そのことによってより注意を払い、冤罪を避けられるかもしれないからとうことでした。

その日の裁判が終わり、坂間は入間に、駒沢部長はいつもあのような訴訟指揮なのか尋ねます。

うなずく入間に坂間は、黙秘権告知は司法修習でやったら白い目で見られること。また、部長はベテランだから多少の逸脱は許されると思っているのか??裁判は厳正な手続きで行われるからこそ意味があると思うと主張。

しかし入間は、手続きの向こうにいるのは生身の人間だからこそちゃんと伝わらなきゃダメだと答えました。

その言葉を聞き「生身の人間だというのは言われなくても分かっている」と心の中で思いながらも、それ以上坂間は言い返せませんでした。

第2回公判。

被告人弁護人から事件の検証を行いたいとの申し出がありました。

検証とは、裁判員立ち合いの元実際の事件現場を再現してみること。

通常は弁護人から検証を申し出ても、裁判官によって却下されることが多いようですが、駒沢は検証の申し立てを受け入れることにします。

検証当日。

公然わいせつの現場で、被害者が暗い中で被告人の顔が見えたのか?

再現してみると、暗い中でも被害者が被告人の顔を判別することは可能でした。

その結果を残念がる弁護人たち。

帰り道、坂間は、この検証は必要だったのかと入間に尋ねます。

すると入間は、検証は結論から言えば無駄だったと言えなくないけれど、当事者を納得されるにはこういったプロセスも大事であることを告げ、帰って行きました。

裁判官はカラスになれ!

その後、検察側から被告人を懲役2年の実刑が求刑されました。

しかし、被告人は無罪を訴えます。

果たして3人はどのような判決を下すのか?

そして判決の日。

被告人には、懲役2年、執行猶予4年の刑が下されました。

世論は「無罪」と考える人々が多かったため厳しい反応。

しかし、当の田端本人は控訴せず判決を受け入れた様子。

駒沢から坂間さんの判決に納得されたのかもしれない・・・と言われるも、本当にそうなのか?と何か心に引っ掛かるものがある坂間。

後日、イチケイの面々そろって飲みに行くことに。

坂間は駒沢から入間の人柄について、誤解されやすい性格だけどとても温かみのあり、自分も入間から学んだことはたくさんあると言います。そして、今度裁判を傍聴することをすすめられます。

そのとき入間は酔っぱらってスヤスヤ寝ていました(笑)

帰り道、坂間がホームで駒沢の冊子を見ながら電車を待っていると入間が声を掛けてきました。

駒沢さんの本に載っている風に仕事をした方が格段に仕事が面白くなると。

しかし、坂間は、刑事裁判官の仕事が面白いなど考えたことも無く、入間達が仕事に何を求めようと自分は自分の仕事をするだけだと冷たく答えます。

坂間がそう言って電車に乗ろうとすると、入間がこう声を掛けるのでした。

【坂間、カラスになれ】

【俺たちはカラスでいなきゃダメなんだ】

意味が分からない様子の坂間(^^;)

そして電車の扉は締まり走り去っていきました。

入間は自らの過去を思い出します。

それは弁護士だったころ。

公園で弁護士バッチを子供にあげて、ベンチで涙を流している姿!

果たして、入間の過去に何が有ったのでしょうか?

 

 

入間の言ったカラスの意味とは?

入間の「カラスになれ」の言葉が気になっている坂間は、入間の法廷見学をさせてもらう事になります。

その日の法廷は、とあるホームレスの男の裁判でした。

具合が悪くなった妻が病院で診てもらったものの、問題は無いと帰されてしまいその後体調を崩して亡くなってしまった。

そのことを逆恨みした夫が、ナイフを持って病院を訪れて脅迫した罪で逮捕されたというもの。

被告人の男は、過去に自転車を盗んだ罪で前科があり執行猶予中。

検察側は懲役1年6か月を求刑するも、弁護側は寛大な処置を求めます。

被告人は病院に対して反省の意図を示しており、どんな判決でも受け入れると口にしていました。

入間は即日判決を行うと言い、一度法廷を閉めます。

坂間は通常は判断ミスが無いよう1.2週間後に判決を言い渡すが、なぜ即日判決なのか?入間に尋ねます。

被告人を無駄に拘束する意味を感じない。今日質問をした結果、即日判決が妥当だと判断したと答える入間。

そして出された判決。

それは罰金20万円でした。

しかし既に拘留されている期間があるため、その期間と相殺すると実際に罰金を支払う必要は無し。

かなり寛大な判決結果です。

入間としては、被告人が妻が死んだことから起こした行動の意図を考慮し、反省をしていることも鑑みて、今後の更生を願い出した判決でした。

被告人の男は、法廷を去る際に担当職員から「あの裁判官でよかったな」と言われます。そして担当裁判官が入間みちおという人物だったことを聞かされます。

その夜、坂間が街を歩いていると何故か占い師をしている入間を発見!

入間はトイレに行っている易者の代わりにそこに座っているだけでした(^^;)

坂間は自分だったら今日の事件は再度の執行猶予にすると言います。

すると入間はこれに反論。

被告の男がこれから罪を犯さず生きて行くことは難しい。仮に執行猶予中に万引きをすれば実刑になる。

被告人のこれからの更生の事を考えるのは裁判官の仕事ではないが、入間としてはその先を見据えて判決を下していたんです!

そこに易者の男が帰ってきて、入間は帰っていきました。

坂間は占いの台に置いてあったカラスのオブジェを見つけます。

神話の中のカラスは自由奔放で身勝手だが、その知恵を駆使して人間に光や火や水を与えたりすると教えてくれた易者の男。

その話は入間みちおから教えてもらったと言うのです!

坂間はそれを聞いて、かつて「カラスになれ」と言った入間の言葉の意味を何か感じ取った様子。

そして後日、入間のもとには被告人の男から、厚生施設に入り、地方の農園で仕事をしていて、非常に感謝しているというとお礼の手紙が届くのでした。

 

 

万引きを繰り返す主婦の裁判

裁判官には判決を下す以外にも、警察からの令状請求の許可を出したりする仕事もあります。

今回、坂間が対応したのは万引きをした主婦・瀧川の拘留請求却下の判断。

担当弁護士の堤は、これ以上身柄を拘束する必要はないと主張しますが、坂間は瀧川が以前も万引きをして執行猶予中であることから難色を示します。

弁護士の堤は、瀧川は病気で万引きを繰り返しており、幼い娘と義母の介護をしている、夫はドイツに単身赴任中。このまま拘留されては困ると訴えるのです。

坂間は直接瀧川と対面した結果、拘留請求を却下し、帰宅してよいと判断します。

しかし後日、再び瀧川は万引きを犯しそうになり、堤がそれをすんでのところで止めました。

瀧川は結局在宅の状態で起訴されることになります。

日本に戻ってきた夫は、裁判が終わったり離婚しようと瀧川に告げ、娘はその様子を聞いて母親を心配しています。

翌日裁判に向かう瀧川夫婦。娘は体調が悪かったため学校を休んで一人でお留守番をしていました。

そして開かれた法廷。

何と傍聴席に娘の姿が有りました!

母親の事が心配で一人で裁判所に応援に来ていたのです。

その日の夜、坂間は迷っていました。

今回のケースは通常であれば実刑判決。

瀧川は万引きだけでなく、保安院をかみついてしまっていたので、暴行罪も付いていたからです。

娘の事を考えると執行猶予に・・・

しかし執行猶予中にまた万引きを犯したら・・・

そして後日、判決の日。

坂間は予定を変更して再び審理をしたいと言いました。

坂間は被告人の瀧川に今一度質問をし、病気の治療を行い、夫にも今まで苦しかった気持ちを正直に話して協力してもらえることになったこと、そして二度と娘に裁判所に来させるような真似はしないという言葉を聞きます。

その後、坂間が出した判決とは?

懲役1年、執行猶予3年の判決でした。

それは家族共々再びやり直すことを見据えた寛大な判決。

坂間も徐々に入間みちおの影響を受け始めているようです(^^ゞ

裁判所から出ていく瀧川家族の姿を、坂間は温かく見守っていました。

その日の夜、弁護士の堤は先輩弁護士の蕨に今日の裁判について話しています。

まだ若い堤が頑張っている姿を見て、蕨はある人物の新人時代を思い出していました。

それは、かつて弁護士だった入間みちおのこと。

果たして、入間は弁護士時代過去に何が有ったのでしょうか?

 

 

裁判員裁判の結末は?

イチケイでは裁判員裁判が行われることになります。

駒沢部長を中心に入間、坂間が担当し、裁判員に選ばれた人たちと会い、裁判員を選任!

男女様々な職業の8人と共にとある刑事裁判に臨むことになります。

裁判に出廷したのは小木修二という63歳の男性。

罪状は傷害致死で、とある公園で露井清の顔面を一発殴り転倒させ急性硬膜下血腫で死亡させたというもの。

しかし小木は無罪を主張します。

向こうから殴り掛かってきて、必死に応戦した結果だった。

あくまでも正当防衛だったと弁護人も訴えるのです。

詳しい事件の際の状況は以下です。

公園で散歩をしようと夫婦で車で向かっていたところ、途中のコンビニで隣の車を運転する露井が、たばこをポイ捨てする姿を見て注意。

口論になるも、小木は埒が明かないと思い車を発車させ公園に向かいます。

しかし、露井が車で公園まで追いかけてきて、さらに難癖をつけてきたのです。

そして妻を先に行かせて、小木は露井と共にグラウンドに向かいます。

そこで露井から先に殴り掛かり、応戦するかたちで小木も殴りつけた。

露井は起き上がれなくなり、声を掛けようとしたものの、あっちへ行けという素振りをされたため、小木はそのままその場を後にしてしまった。

しかし、露井の状態は重くその後救急車で運ばれ死亡。

小木はのちに事情を聴かれて逮捕に至ったという経緯。

被告人の小木は正当防衛で人を殺めてしまったとはいえ、自分は悪くない、絶対にと発言。

裁判員たちの中にはその態度に疑問を感じる者もいました。

人が一人亡くなっているのに、自分は悪くないという態度はどうなのか?

そして裁判員の一人が「被害者が亡くなったことに対して何も感じることが無いのか?」と質問することにします。

被告人の小木は裁判員の方々は、冷静に対処することが出来るでしょうが、妻を守りたいという危機感に迫った自分にはそれが出来なかったと答えるのです。

その日の裁判が終わり、駒沢部長と入間、坂間は裁判員たちの事を心配していました。

被告人の好感反感で事実認定や量刑を決めてしまうのではないか?

このままでは裁判員の負担が多くなるので、裁判官だけの裁判に戻した方がいいのではと思い始める坂間。

そこで駒沢部長は刑事裁判官の仕事は面白いか?と坂間に尋ねます。

駒沢としては、裁判員に少しでも裁判員に面白さや醍醐味が伝わればいい、興味を持って欲しいと思っている様子。

後日、判決前の裁判員たちとの協議では様々な事実認定の議論が交わされました。

目撃者の証言を重視し有罪なのでは?

被告人の正当防衛が妥当では?

はたまた別に真犯人がいるのでは(;・∀・)

占いで判断したと言うのですが、その意見はもちろんスルーされました(笑)

そして駒沢は刑事裁判の最大の悲劇は「冤罪」を生むことだと語ります。

刑事裁判の原則は「疑わしくは被告人の利益に」

冤罪を生まないために、被告人の言い分にしっかりと向き合わなければならない。

答えの無いことを見つけるのはとても大変ですが、それが裁判官の面白さでもあると言います。

そして評議を続けた結果、一つの結論に至りました。

翌日出された判決は被告人無罪!

数週間後、裁判員たちからは様々なアンケート結果の答えが返ってきました。

その中には「面白かった」と言う声も。

坂間は「いつか自分も面白いと思える日が来るのだろうか?」と心の中で問いかけていました。

 

 

気になる入間みちおの過去とは?

ある日、昼食中の入間と坂間と事務官の石倉。

入間が何故弁護士から裁判官になったのか?という話になり、入間みちおの過去が語られます。

入間みちおは刑事弁護人として冤罪に一生立ち向かう覚悟を持った熱い弁護士でした。

そんな入間を先輩弁護士蕨は少し心配そうに見ています。

無罪を勝ち取っても、その被告人は家族や仕事も失ってしまっていた。

そんな現状を歯がゆく思っている入間。

その後ある控訴事件を任されることになりました。

それはタクシーとバイクの事故で、バイクの運転手は即死。

タクシー運転手の信号無視が事故の原因だと判断されたが、運転手は信号無視などしていないと主張。

一審では有罪判決が出て、なんとか控訴審でそれを覆したいと奔走する入間。

事故の目撃者も見つけて、再度裁判に臨みますが、裁判官は必要性が感じられないと証人の出廷を却下してしまうんです!

裁判ののち入間と被告人の妻の周りには人が集まり「今さら信号無視してないとか恥を知れ?」など罵声を浴びせられてしまう始末。

妻は土下座してその場を収めます。

何もできなかったみちおは、公園で弁護士バッチを子供に渡していました。

涙を流す入間はこの一件で、弁護士という仕事に絶望してしまったみたいです((+_+))

その後、入間は実家に戻って折り紙を折る日々を送っていました。

そんなある日、妹からイベントに行って買ってきて欲しいものがあると頼まれ、週末漫画のイベント会場に向かいます。

そこで出会ったのが部長の駒沢だったのです!

以前坂間に渡したカバの絵の裁判に関する本。

その本の中身に感じ入り、10冊も購入した入間(^^)/

実は駒沢は入間について知っていました。

入間は刑事弁護に疲れてしまったことを正直に話すと、駒沢は賛同してくれました。

そして弁護士から裁判官になる「弁護士任官」を提案してくれます。

入間さんには弱い立場の人にも向き合える裁判官として大事な資質がある。

その言葉を受けて、入間みちおは裁判官になる道を選んだのでした。

 

裁判官の仕事は面白い?

次にイチケイの三人が向き合った事件は教師による暴行事案。

授業を真面目に受けていなかった男子生徒を注意した結果、男子生徒は教室から出て行ってしまいます。

追いかけた教師・更科ともみ合いになり、倒れた拍子に生徒は指を骨折。

その様子をほかの生徒が動画撮影しており、SNSで拡散!

教師の更科は暴力教師というレッテルが貼られて、袋叩きに会っていたのです。

坂間は3人での合議にする必要はなのでは?と言いますが、駒沢はこういう事件は和解坂間が居た方が良いとの判断で、合議で行う事になりました。

初公判で、更科はケガをさせたことは認めるも、彼を怪我させる意図は無かったと言います。

世の中は、更科=悪の風潮となっており、事故の被害者である男子生徒は複雑な気持ちになっていました。

本人が希望していないところで、親が話を進めて事が大きくなっていたのです。

そして男性生徒も証人として出頭することになります。

そこで生徒は真実を話しました。

ただ目障りだったから担任を外してもらいたいという気持ちだけだった。

これで担任を下ろすことができると心の中で笑った。

でも動画が拡散されて、どうしようって思うようになった。

生徒は先生と僕を助けて欲しいと訴えます!

坂間たちは合議の結果、判決を下しました。

被告人を罰金10万円に処す。

裁判を終えて、男性生徒は教師の更科に素直に謝罪の言葉を伝えていましたね。

そして、イチケイには再び中学生が法廷見学に来ていました。

ある生徒から年収を聞かれて「言いたくありません。それはどういう意図ですか?」と再び突き返した坂間(笑)

裁判官の仕事って怖くないですか?

その質問に対して坂間は言います。

地味で世の中にイノベーションも起こさない。何かを生み出して人を感動させるわけでもない。

ですが、僕にとっては面白い仕事ですよ。

そう言ってはっと思った坂間(^^;)

その様子は入間も駒沢部長も見ていました!

遂に坂間も裁判官の仕事が面白いと思えるようになったみたいです。

そんなラストで「イチケイのカラス」の漫画は締めくくられました。

【イチケイのカラス】ネタバレ!坂間の過去の事件のドラマ版【草刈民代と対決?】

原作とは違う、ドラマ版の坂間の過去の事件について、わかっているネタバレをまとめていきます。

入間みちおが弁護していた窪塚俊介さん演じる仁科壮介(にしなそうすけ)の事件です。

「日高さんが入間さんに拘るのは、これが原因ですか?(と書類を渡し)駒沢部長が30件もの無罪判決を出したというのを聞いて、過去の公判を調べてみたんです。この公判、裁判長が日高さん、右陪席は駒沢部長、そして弁護人は入間みちお。

「殺人事件の公判だった。私は有罪判決を下した。その後、刑務所で被告人は無罪を主張して・・・自殺を図った。入間みちおは弁護士を辞めて、裁判官になった」と言う亜紀に千鶴は「判決は正しかったんですか?」と聞き、亜紀は「私は間違えていない」と答えました。

無罪を主張していた仁科壮介(窪塚俊介)が、有罪判決を受け、自殺してしまいました。

ちなみに仁科壮介と一緒にいた臼田あさ美さん演じる女性は、仁科壮介の妹の仁科由貴(にしなゆき)でした。

この時、裁判官で、男性を有罪にしたのが当時裁判官だった日高亜紀【草刈民代】です。

おそらく冤罪の可能性が高い事件。

この事件で入間は、男性を救ってあげられなかったことで、絶望して、弁護士を辞めようとしていました。

また事件の全貌について、全てはわかっていませんが、坂間が調べて持っていた資料には、事件の内容が以下のように記されていました。

「被告人を無期懲役に処する」

「被告人は平成21年12月3日午後8時ごろ、東京多摩市葵谷4丁目3番2号所在の株式会社東丸電機において、布施元治(当時45歳)に対し、殺意を持って、同人の頭部を全長13センチメートル、重量役750グラムのモンキーレンチで殴り、よって、そのころ、同所において、同人を脳挫傷により死亡させて殺害したものである」

入間みちおは、仁科さんが現場に行った時には、被害者が既に死んでいて、現場から走り去る男を見ていたと証言。しかし、証言は裁判では、認められませんでした。

またもちろん無実を主張しましたが、連日の警察官の厳しい取り調べでやったと自供してしまった。

第2話では、一度有罪にした裁判官の判決をみちおが無罪にしたストーリーでした。

みちおは、自分の判決の間違いを認めたくない香田裁判官の妨害にあうことに。その妨害は、坂間にも及びます。

しかし最終邸には、香田裁判官に「裁判官が絶対にやってはいけないことは、間違いを認めないこと」とバシっと正論をぶつけるみちお。

「証人尋問を要請した件ではないと?」「・・・入間裁判長。あなたは私に何が聞きたいんですか?」「では、お聞きします。・・・裁判官にとって、一番やってはいけないことは何ですか?」「それは私があなたに言ったはずです。間違えることです。人が人を裁く。決して間違ってはいけない」

「・・・私はそうは思いません。裁判官だって間違えることはあります。でも、それ以上に大きな罪は、間違いを認めないということではないでしょうか?誰しもが様々な荷物を抱えて生きています。間違いを認めることは、勇気がいります。

日高亜紀は判決を間違った、冤罪の可能性が高いのかな?とおもいました。

ちなみに、当時弁護士だった入間みちおは、徹底的に調査した結果、現場から立ち去った可能性の高い志摩総一郎(羽場裕一)を証人請求をしましたが、日高亜紀【草刈民代】をその請求を必要がないと却下します。

もしかしたら、故意に有罪に持ち込もうとした??

最終回に向けて、みちをと日高亜紀と対決、この自殺してしまった仁科の冤罪を、何かの事件をきかっけに、はらす展開なのかな?と思いました。

また新たなことがわかりましたら情報更新していきます。

ドラマ「イチケイのカラス」のネタバレあらすじ!1話~最終回まで

今度は、ドラマ版のあらすじを1話からご紹介していきます。

イチケイのカラス1話ネタバレ!イチケイのカラスになれ!

主人公の過去

水上バスの上。

入間みちお(竹野内豊)が甲板で弁護士バッジを外します。

みちおの脳裏には裁判の様子と無罪を訴えるメモが蘇りました。

男の遺体を前に泣きじゃくる女性を思い出し、弁護士バッチを落とすみちお。

接見の時のこと、「私は無実です」というメモを思い返し、みちおは立ち尽くします。

現在。

工業地帯の廃ビル。

長岡誠(萩原利久)が江波和義議員(勝村政信)を追いかけていました。

追いつき、何度も江波を殴る誠を警官たちが取り押さえます。

字幕:大学生・長岡誠22歳 傷害容疑で現行犯逮捕

検察庁。

検察官が誠に“誠を起訴する”と告げました。

字幕:傷害罪で起訴

東京地裁 第3支部。

坂間千鶴

法衣とトランクを持った坂間千鶴(黒木華)がやって来ます。

建物の前では“高層ビル建設に伴う日照権問題”で再開発への反対を訴える集団がいて、千鶴にもチラシを渡しました。

東京地裁 第3支部 第1刑事部(通称:イチケイ)

書記官・石倉文太(新田真剣佑)が“今日からくる裁判官は「ザ・裁判官」という感じの人らしい”と言います。

書記官・浜谷澪(桜井ユキ)が“女性でしょ?”と言い、主任書記官・川添博司(中村梅雀)が“女性は感情の生き物だからデマだ”と言いました。

事務官・水谷里穂(一ノ瀬糸子)が「男が良かったな~」と言い、文太は“世間のイメージ通りのめんどくさい堅物らしい”と言います。

「私は周囲にそう思われている。そのことは理解しています。正しいこと、それはめんどくさいの同義語。正しいことを言って、めんどくさがられている。つまり、私には避けられない問題だと受け止めています」といつの間にか部屋にいた千鶴が言いました。

そして千鶴は「今日から第1刑事部でお世話になる特例判事補の坂間千鶴です」と自己紹介し、川添たちは慌てて歓迎し、一同を紹介します。

「席はあちらです。千鶴さん」と言う文太に千鶴は「はい?」と引っ掛かりますが、川添が“彼は人との距離を縮めて壁を作らないのがポリシーで”と説明しました。

文太は“中学生の法廷見学の後の質疑応答”を千鶴に依頼します。

「法服を着て201号法廷へ」と言う川添に「公判ではないので法服は着ません」と言う千鶴。

「そこは、ほら、ちょっとした仮装だと思って」と澪は言いますが、「ちょっとした仮装が何故必要なんですか?」と千鶴は言いながら、入り口で受け取った抗議団体のチラシをゴミ箱に捨てます。

法衣を掛けようと部屋の隅に向かおうとした千鶴はみちおの全国の民芸品でいっぱいの雑然としたデスクとデスク周りを見て、顔をしかめました。

「おはようございます」と第1刑事部・部長の駒沢義男(小日向文世)が現れ、千鶴に挨拶をし、「坂間さんは凛としてますから法服が似合いそうですね」と言い、千鶴は「よく言われます」と言い、

「坂間さんに憧れる未来の裁判官、いるかも知れませんね」と言う駒沢の言葉に片方の口角を上げます。

201号法廷。

そこには・・・法服を着ている坂間(^^;

制服姿で傍聴席に座る中学生の前に立つ法服姿の千鶴に男子生徒から“着ている服は何故、黒なのか?”と質問が飛び、千鶴は“法衣は何色にも染まらない裁判官の公正さを象徴する黒に定められている”と答えました。

結局、法衣を着た千鶴さん(笑)。

傍聴席の後方に「見学者」のストラップをつけたみちおがいます。

次に女生徒が“裁判官が一人だったり三人だったりするのは何故か?”と聞き、千鶴は“一人の裁判官で審議するのを単独事件、三人で審議するのを合議事件といい、審議内容によって分かれる”と答えました。

男子生徒が「裁判官ってモテますか?」と聞くと千鶴は「あなたはどういう主旨でその質問をしているのですか?この場でウケを狙っただけなのではないですか?」と両断します。

「・・・すみません」と男子生徒は項垂れて座り、みちおが笑ってその生徒に歩み寄り「裁判官といえば、エリートのイメージがある。だから、実際問題モテるかどうか知りたい。そうだよな?」と言い、千鶴は「引率の教師・・・」と呟きました。

なにか言おうとする川添と文太にみちおは「言うな」と合図をします。

「いいでしょう。私は今までの人生でモテたという感覚は皆無です。裁判官だからモテるかどうかは個人差があると思いますが」と答え、次の質問の手を上げた女生徒を指名し、女生徒は「判決を出す時って悩みますか?」と聞きました。

みちおが「良い質問だよ」と言い、千鶴は「基本、悩みません」と答え、その理由として検察が時間を掛けて疑似裁判的な役割を果たし、99.9%有罪の可能性がなければ起訴しないので、悩む必要はないと言います。

「悩まないんだって。驚きだね」とみちおは言って笑いました。

「裁判官は常に一人で250件前後の事件を担当しています。処理した事件数が新規の事件数を上回っていれば黒字、逆の場合は赤字と呼ばれます。赤字を出さないこと。それが裁判官にとって一番大事なことだと考えます」と言う千鶴。

“サラリーマンみだいじゃない?”“なんかイメージと違くない?”とざわつく生徒たち。

「ある意味、すごい!夢も希望もない。思いっきり現実語っちゃってます」と文太が言い、「これじゃ、生まれないよな、未来の裁判官」と川添が言います。

「僕はこう思うな。・・・裁判官にとって大事なこと。・・・話を聞いて聞いて聞きまくって・・・悩んで悩んで悩みまくって、一番良い答えを決めること。・・・違うかな?」と千鶴に聞くみちお。

「はい?」「面白い仕事」「ふん」「今、鼻で笑った」「法壇のこちら側とそちら側には見えない壁があります。裁判官という仕事を本当の意味で理解して貰えないのは仕方がないことだと思います」「今、下々の者には一生理解して貰わなくても結構って言われてる気がした」

「ねぇ!」とみちおは生徒を振り返り、生徒は大きく頷きました。

「では、説明しましょう!裁判官という仕事は地味で人の目に触れにくい。でも世の中の争いごとに的確な判断を下し、迅速に処理し続ける。裁判官の努力が日本の法律・・・」と述べる千鶴を「そろそろ時間だ」とみちおは遮り、「楽しかったね、じゃ」と去ろうとします。

“話はまだ途中だ”と呼び止める千鶴、みちおは「もし罪を犯して裁かれるときに、みんな、この裁判官どう?」と聞きました。

生徒たちは一斉にみちおを見て、一斉に俯き、みちおは「やだって、みんな」と言います。

「さぁ、帰ろうか、みんな」とみちおは生徒を外へ導き、千鶴を振り返って「君は裁判官としては優秀なんだろうね。でも、悩まないことに悩むことになるよ」と言い、「じゃ」と笑顔で去りました。

 

入間みちおと傷害事件

第1刑事部。

みちおを引率の教師と思い、学校に抗議すると息まきながら戻って来る千鶴。

千鶴の横のゴミ箱からチラシを拾い上げたみちおを見て、腕を捩じ上げ、「直ぐに警察を!不法侵入の現行犯です!」と言います。

千鶴さん、強い!

文太が慌てて、みちおは引率の教師ではないと告げ、みちおは「同業者だよ、君と」と言い、「入間みちお。君と同じイチケイの裁判官だ」と裁判官バッチを見せました。

資料室。

資料を集めるみちおを不審げに見つめる千鶴。

大学名を尋ねる千鶴に高校中退だから学歴は中卒だとみちおは答えます。

もともと自分は弁護士で面接で裁判官になったと言うみちお。

「坂間さんは東大法学部とか?」と聞くみちおに「そうですが、何故、半笑いなんです?」と千鶴が聞き、みちおは「見るからにそうだもん」と答えました。

第1刑事部。

自分のデスク周りの民芸品のなかから「好きなのがあったらあげる」とみちおは千鶴に言い、駒沢がみちおはふるさと納税が趣味だと言います。

千鶴はみちおに“何故、髭を生やしているのか?”と聞き、“生やしたい気分だから”とみちおは答え「あ、今、裁判官の品位が損なわれると思った?無精ひげじゃないよ、ちゃんと手入れしてるよ」と言い、千鶴は「有り得ない」と言いました。

駒沢は千鶴に“手始めにみちおが裁判長で自分が右陪席で千鶴が左陪席の合議制で”と言います。

そして、みちおが裁判長を務める理由を第3支部で行われている将来のより良い裁判所運営の為の取り組みの一つだと説明しました。

みちおは「これ、合議制でどうかな?」と誠の傷害事件の起訴状を千鶴に見せます。

第1刑事部会議。

みちおが誠の傷害事件について説明し「合議制でやりたい」と言いますが、千鶴は「その必要はない」と主張しました。

そして千鶴は自分はこの支部の赤字を立て直すために派遣されたことを明かしますが、駒沢は「合議制でやってみてください」と押し通します。

合議制の書記官に文太が立候補し、「みちおさんと千鶴さんの組み合わせ、見逃せませんよ」と言いました。

その後。

千鶴の机に次々と滞っていた案件が積まれ、皆が千鶴の歓迎会の話をしていると「差し支えます。仕事をしたいので、私抜きで皆さんでやってください」と言う千鶴。

「仲良くやってくださいね、入間君と」と言う駒沢に千鶴は「予め謝っておきます。申し訳ございません。その期待には応えられないと思います」と言います。

第1回公判。

検察から城島伶治(弁殼)と井出伊織(山崎育三郎)がやって来ました。

井出は“みちおのお目付け役”に選ばれ、城島に野球チームにもスカウトされます。

「エースで4番」と肩を鳴らす井出。

法廷。

入廷してきたみちおを見て、井出が“あの髭の裁判官か?”と確認し、城島が“下手をしたら自分たちの検察官としてのキャリアは終わる”と言います。

裁判の開始を告げ、みちおは最初に自分たち裁判官の自己紹介をしました。

千鶴の声:裁判官が名乗るの、初めて見た。

みちおは誠に黙秘権の説明をし、今までに言えなかったことがあれば言ってくださいと言います。

「警察、検察で調べたことが必ずしも正しいとは私は思っていません」と言うみちお。

千鶴の声:警察、検察から抗議がくるレベルの問題発言。

「僕は悪くない。僕から殴ってないんです。向こうから殴りかかってきた。だから、仕方なく応戦したんです」と誠が言い、弁護士の浅井は慌てて書類を確認しました。

千鶴の声:弁護人は納得していない。被告人の勝手な言動?

被疑者の父親の自殺の現場検証

検察が事件の背景について

“誠の父親・洋一郎(松澤一之)は被害者・江波議員の秘書であり、2か月前、不正献金の疑いで検察の特捜部が捜査を洋一郎をマークし始めた矢先、電車に飛び込んで自殺を図った。

不正献金の目的は女性に金品を貢ぐため。

誠は洋一郎が濡れ衣を着せられたと江波を一方的に恨み、江波を呼び出して暴力行為に及んだ。

先程の被告人の陳述は虚偽によるものです”

と報告します。

駒沢が誠に“相手から殴りかかってきたことを、今まで何故、警察と検察に話さなかったのか?”と聞き、誠は「話しても信じてもらえないと思ったからです」と答え、井出と城島が同時に「異議あり!」と立ち上がりました。

城島が井出に譲り、井出は“逮捕した警察官が誠が一方的に殴っているのを目撃している”と言い、誠は「夢中で応戦したんです!2か月前の父の死。僕はその真相を調べてました。江波議員に問い詰めた。向こうは探られるのが嫌で、それで、僕に暴力を・・・」と主張します。

みちおは「死の・・・真相が違うと?」と聞き、誠は被告席を飛び出し「自殺じゃないんです!父さんは自殺なんかしていない!・・・父さんが電車に轢かれた日の朝、僕は約束したんです。就職祝いで次の一緒に飲みに行くと・・・。

父とそんな約束をしたのは初めてなんです。電気の接触トラブルで踏切の遮断機が一時的に故障してたんです!」と言う誠に、ずっと考えていたみちおは「つまり事故だと?」と聞き、誠は「はい」と答えました。

「お父さんが電車に轢かれた場所はどこですか?」とみちおが聞き、「椿原2丁目の踏切です」と答える誠。

城島は“洋一郎が自殺なのは間違いない”と言い、

千鶴の声:証拠からしても被告人の主張に信憑性はない。ただ反省の色が見えない。経緯はともかく懲役1年6か月。執行猶予なしが妥当。

顔を叩き考え込んでいたみちおは「・・・この公判、経緯が大事ですね。被告人と被害者の騒動の大元は2か月前の長岡洋一郎さんの死についてですね。・・・自殺か、事故か。・・・まずはそこをハッキリさせましょう」と言い、

“え?”“は?”“まずい”“来ちゃいましたね”“来るぞ~”と皆の反応。

みちおは立ち上がり、一礼して「職権を発動します。裁判所主導で捜査を行います。現場検証を行います」と言いました。

裁判所が捜査なんてするんですね、初耳でした!

第1刑事部の前の廊下。

みちおの発言に怒り心頭の千鶴。

“有り得ません。あなたの職業は何ですか?警察ですか、検察ですか?裁判官ですよね?この公判を取り仕切る裁判長ですよね?”と基本に立ち返って裁判官の役割を確認し、反対の声をあげる千鶴。

みちおは穏やかに裁判官が捜査をしても良いと法律で認められていると言い、皆から反対の声があがる中、自分は負けた感じになるのが嫌だと言います。

本人が納得しない刑を下すと、出所したら更に重い罪を犯すかも知れない、“自分たちの仕事はなんだったんだ?”と負けた感じがするというみちお。

「伝わってないみたいですよ」と言う文太にみちおは「あ、そう」と言い、

「全て分ったうえで、この事件に関わった人全員にとって一番良い判決を下したい。・・・これは譲れないな」と言いました。

第1刑事部。

文太が「主任、ヘルプを」と言いながら入ってきます。

状況を察してみちおに細々と小言を言う川添。

千鶴は第3支部の赤字の原因がみちおであることを確信しました。

みちおが時計を見て「今ならまだ間に合う」と部屋を飛び出し、文太も後に続きます。

「待ってください。まさかとは思いますが、入間さん、法服を着たまま、外へ行ったりしてませんよね」と言う千鶴を意味深に見つめ、いきなり忙しそうに動き出す事務官たち。

第3支部の前。

法衣姿のみちおが出てきて、どこかへ向かおうとして再開発反対運動員に捕まりました。

文太がみちおを追い越して行き、運動員と法衣姿で話すみちおを見て頭を抱える千鶴。

千鶴は通りすがりの民事の裁判官にみちおのことで苦情を言われ謝ります。

「法服を脱いでください」とみちおの手を引く千鶴ですが、みちおは文太とキッチンカーの店員の「売り切れちゃうよ」の声に千鶴の手を振り払って駆け出しました。

「早く法服を脱いでください!」とみちおを追いかける千鶴。

良いコンビです、みちおさんと千鶴さん。

現場検証。

椿原2丁目の踏切。

一人の少女が折り紙の花を手向けているのを見つめるみちお。

みちおが見ていることに気付くと、少女は駆け出して行ってしまいます。

少女を見送るみちおを不思議そうに見る千鶴。

やってきた城島たちに千鶴が声を掛けますが、車の騒音にかき消されました。

現場検証が始まり、みちおが“気付いた時にはブレーキが間に合わず轢いてしまっていた。自殺か事故か分らない”と言う電車の運転手の供述を延べ、特捜の捜査記録を伝えようとする城島に“先入観を持ちたくないから言わなくていい”とみちおは断ります。

踏切では夕日で電車が来るのははっきりは見えませんが、音には気付くだろうお言う皆でしたが、みちおは車の往来を気にしていました。

「よし!」とみちおが言い、帰り始めた皆にみちおは「日を改めてもう一度調べてみよう」と言います。

浦島太郎の乙姫

スーパーの生肉売り場。

大量の肉を買い込む千鶴。

街路。

足早に歩く千鶴。

千鶴の声:有り得ない。有り得ない。有り得ない。・・・

裁判官官舎。

エレベーターの前。

千鶴の声:入間みちお・・・絶対に有り得ない。

エレベーターの前に立った千鶴の背後にみちおが立っていました。

ふと振り返り「なんでここにいるんですか?」と聞く千鶴に“住んでるから”と答えるみちお。

「いい年して裁判官官舎に住んでるんですか?」と千鶴が聞き、「いい年して住んでもいいでしょ。安いし、便利だし」とみちおは言い、千鶴の荷物を見て「すごい肉だね」と言います。

“肉にはストレスの免疫力低下を抑える成分が含まれている。ものすごくストレスの溜まる職場なので”言う千鶴。

千鶴の部屋。

次々と肉を焼き、次々と口に運ぶ千鶴。

一度、ベッドに入るも寝付けずにパソコンでみちおへの抗議文を作成しました。

プリントアウトした書類をホチキスで留め、印を押して千鶴は部屋を出ます。

みちおの部屋。

千鶴が何度もチャイムを鳴らし、「まさかとは思うけど、夜這い?」とドアを開けたみちおが言い、「抗議です」と二度目の検証が必要ない根拠を綴った文書を千鶴はみちおに渡しました。

一度、ドアを締め、もう一度開けたみちおは「浦島太郎の乙姫、君ならどう裁く?・・・甥っ子に聞かれてさ。乙姫は極悪人なんじゃないかって」と言います。

みちおの声で「浦島太郎」の物語が語られました。

「乙姫の罪状はなんだと思う?」と聞くみちおに「答えは明白でしょう。地上とは時の進み方が違う竜宮城に連れて行ったことに関して詐欺罪が適用される。更に玉手箱の煙は明らかに危険物。それをまるでお土産の様に明確な使用目的も告げず持たせた結果、浦島太郎を老化させ甚大な苦痛を与えた。

煙の量を間違えれば死んでいた。殺人未遂も視野に入れるべきです」と一気に捲し立てる千鶴にみちおは「本当にそうかなぁ。いやぁ、決められないなぁ・・・。乙姫は何故、玉手箱を手渡したのか?それ知ってからじゃないとね」と言います。

「とにかく、これを熟読の上、二度目の現場検証、考えを改めてください」と言う千鶴にみちおは「分かった・・・来なくていいよ。こっちでやっとくから」と言って扉を締めました。

証人

第2回 現場検証。

“二度目の同行を拒否しようと思ったが、合議制の裁判官に加わった責任の為に来た。それなのに何故、みちおが来ていないのか?”と熱弁する千鶴。

川添は“みちおの一挙一動になるべく鈍感でいるように”とアドバイスをしますが、文太は“みちおは一部の傍聴マニアからは人気”で自分も好きだとマニアのブログを見せます。

「これ以上は検察が問題にする」と囁く城島に駒沢は「もうすぐ長岡洋一郎さんンが亡くなられた時刻ですね」と言いました。

「あ、みちおさんですよ」と文太が言い、皆が踏切の処に立っているみちおを見ると、みちおは皆に向かって何かを叫びますが、車の騒音で全く聞き取ることが出来ません。

皆が一歩、みちおに近づいたとき、目の前を電車が通過しました。

「近づいたの気付かなかったねぇ」と駒沢が言い、音計測器を持ったみちおが皆に歩み寄りながら「僕の声、聞こえなかったでしょう?」と聞き、「電車の音も消えましたね」と駒沢が言います。

みちおは10か月前にこの辺りで始まった再開発工事で近隣住民が民事で訴えを起こしていると千鶴の捨てたチラシを皆に見せました。

住民たちは日照権だけでなく騒音でも訴えていたのです。

みちおは建設会社の作業記録で2か月前に洋一郎が電車に撥ねられた時刻に重機が稼働していたことを示し、25日には踏切の近くの道の交通量が2倍近く増え、高架下の騒音は110㏈で電車の騒音を越え、二つの音が似ていたことで音が消えていたことを示しました。

事故の可能性が出てきた現場でみちおは“検察側が自殺と断定した理由”と尋ねます。

井出が「洋一郎が電車に飛び込むのを見たという相馬真弓(松本若菜)の撥ねられた目撃証言」だと言い、法廷に呼んで話を聞いてみようとみちおが言い、「それともう一人、江波議員。2か月前のことを直接聞いてみよう」と言うみちお。

東京地検 第3支部。

建物の前にマスコミが集まっています。

第2回公判。

支部に入ろうとしてマスコミに揉みクシャにされる千鶴。

ボロボロで出勤した千鶴の後から弁当屋に扮したみちおが出勤しました。

川添が唖然とする千鶴に“マスコミ対策のコスプレ”だと説明します。

駒沢も傍聴人のコスプレで登場し、双眼鏡で定年後の野鳥の会の会員を装う細かい設定に一同は感心しました。

江波議員はマスコミに「身の潔白を証明する」とコメントします。

法廷。

江波議員の宣誓が行われました。

事件当時、“洋一郎から不正献金を受け取りクラブの女性に貢いでいたことを告白された。
特捜が動いていてもう逃げきれないので死んでお詫びをすると自ら電車に飛び込んで命を絶った”と検察に証言する江波議員。

「嘘だ!ほんとのこと話せよ!」と誠が暴れ、みちおは“被告人は落ち着いて、最後まで話を聞きましょう。真実を知りたいんですよね”と言います。

相馬真弓に対する検察の尋問で“勤務している工場からの仕事帰りに通りかかり、二人の男性が何か話していて、そのうちの一人が踏切の方に向かって歩き出し、遮断機も降りていない踏切で洋一郎が電車に飛び込んだ”と証言しました。

みちおが「こちらで検証を行ったところ、長岡洋一郎さんが亡くなられた時、電車が来ていることに気付きづらい状況だったことが分かっています。長岡さんは電車が来ていることに気付いていましたか?」と聞きます。

真弓は少し視線を泳がせ「気付いていたと思います」と答えました。

ん?なんだか怪しい・・・。

千鶴の声:彼女が偽証する理由はないはず。

井出が“目撃証言からも洋一郎は自殺。被告人は現実を受け入れられず、一方的に江波議員に恨みを抱いた。被告人が主張する江波議員から殴りかかってきた事実は何一つないんですよ”と言います。

「職権発動したのにこれだと・・・」と文太が言い、「まずいですよ」と言う川添。

城島が「裁判長、この裁判は傷害事件の真偽を明らかに逸脱しています」と言い、裁判所の二か月前の事件の調査により江波議員が誹謗中傷の的になっていることを挙げ、検察から正式に抗議をしました。

第1刑事部に戻るみちおたちの前に最高裁事務総局・日高亜紀(草刈民代)が現れます。

川添が文太に亜紀は日本に15人しかいない最高裁判所の裁判官だと言いました。

千鶴が駒沢を亜紀に紹介すると駒沢は亜紀に「ご無沙汰してます」と挨拶し、亜紀は「お元気そうですね、入間くんも」と言います。

「お知り合いなんですか?」と聞く千鶴に駒沢は“本庁で一緒だったことがある”と言い、「僕もちょっとした知り合い」と言うみちお。

「で、君はなんで?」とみちおが千鶴に聞くと、千鶴はお国訛りで“日高さんは地方研修所の上席教官で、田舎も同じ長崎なんです”と答えました。

「長崎なんですか?」と聞く駒沢に満面の笑みで「はい」と答える千鶴。

“笑うと可愛い”“笑わなくても可愛い”と囁き合う川添と文太。

亜紀は千鶴に第3支部を立て直すように依頼したと言い、千鶴に最高裁事務局でキャリアを積んでほしいと期待を寄せます。

“愛弟子の顔を見に来たわけじゃないでしょう。何かお決まりの圧力でもありましたか?”と聞くみちおに亜紀は“江波議員から事務総局に抗議があり、正当な抗議だと判断した。検察からも抗議があり、誰かが納得のいく責任をとる必要がある”と言いました。

「この公判、裁判長を交替してください」と亜紀が駒沢に言い、「僕は拒否しますよ」と言ってみちおは去ります。

第3支部の中庭。

歩いてくる亜紀と駒沢。

「裁判長交替は待ってもらえますか?」と駒沢が言い、亜紀は「次回公判で更に混乱を招くようなら、事務総局に呼び出し、処分となります」と言い、「責任なら私が取りますよ」と駒沢が言いました。

「入間君に肩入れするのは青臭い正義感?同情?それとも、まさか、贖罪?」と聞く亜紀に「・・・怖いですか?入間みちおが。・・・いつか彼が裁くもしれませんよ。あなたを」と言う駒沢。

第3支部の廊下。

苦笑いで歩くみちおの脳裏に亜紀が裁判官を務める裁判の記憶が蘇ります。

一刻後。

橋の上の歩道。

千鶴がみちおに“どうするつもりか?”と尋ね、みちおは“相馬真弓”からもう一度話を聞こうと思うと言いました。

理由を尋ねる千鶴に“ちょっと気になることがあるけど、坂間さん(千鶴)は気にしなくていい”と言い、先に千鶴を歩かせて、自分は左に折れます。

「どこ行くんですか?」と聞く千鶴に「みちこのとこ」と言い、千鶴に「紹介するよ」と言いました。

そば処、いしくらの前。

みちこという表札の前にいたセントバーナードがみちおに歩み寄り、キスをします。

思わず笑顔になる千鶴。

「この店は?」と千鶴が聞くと文太が「僕んちです」と答えました。

いつも間にか来ていた第1刑事部の面々がみちこに歩み寄り、みちおが“昔、弁護士仲間が引き取り手を探していて、会ったら一目ぼれして、官舎で飼えないので、石倉の家に居候中”と言い、文太は「僕、犬、大好きなんで。犬アレルギーなんですけど」と言います。

みちおはみちこと散歩に出掛け、皆は「いしくら」でそば呑みをすると千鶴を誘いますが、「差し支えます。調べたいことがあるので。皆さんでどうぞ」とその場を辞しました。

千鶴を見送る文太に「無意識かも知れないけど、最近いつも坂間さんのこと目で追いかけてますよ」と言う川添。

件の踏切。

少女の供えた折り紙の花に気を取られていたみちおがみちこに引っ張られます。

街路。

みちこに引っ張られるみちお。

公園。

みちこがみちおを引っ張ってきます。

踏切に花を供えていた少女が鉄棒の下に座り込んでいました。

みちおが会釈をすると会釈を返す少女。

第1刑事部。

千鶴が「証言者の相馬真弓さんについて調べてみました」とみちおに言います。

「彼女の周囲の人に話を」と言う千鶴に「やったんだ、聞き込み」とみちおが笑い、“自分もこの審議に関わっている責任があるので”と根拠の法律の説明をしました。

「で、何かわかったの?」と聞くみちおに千鶴は“2年前に離婚して現在はシングルマザー。小学3年生の娘と暮していて、元夫からの生活費がほとんど支払われていない。現在は工場を退職し、大手企業の事務員として働いている”と報告します。

「入間さんが気になっていることって?」と聞く千鶴にみちおは“踏切で花を手向けていた女の子が気になって近所の人に聞いてみたら、名前は相馬奈々(古川凜)ちゃん。小学3年生。相馬真弓さんの娘だよ”と言いました。

文太が“相馬さんにもう一度話を聞けないかと連絡を入れたら「仕事が忙しくて裁判所には来れない」と。断られました”と報告し、みちおは「そっか。・・・あ、坂間さん、逆上がり出来る?」と聞きます。

驚きの真実

公園。

鉄棒で逆上がりの練習をしている奈々。

隣で逆上がりをしようとして出来ないみちお。

二人を見守る千鶴。

奈々に歩み寄り、奈々と代わった千鶴は見事に逆上がりをしました。

「どうやるの?」と尋ねる奈々に千鶴が細かく指導をし、奈々は逆上がりを成功させます。

めちゃめちゃ教え方上手です、千鶴さん。

みちおも逆上がりが出来、奈々とハイタッチをしている処へ真弓が来ました。

「相馬さんお忙しくて法廷に来られない旨を聞きました。でも、こちらから出向いてお話を聞く所在尋問という制度があるんです」とみちおが言い、「都合の良い日、場所、時間を指定していただければ・・・」と千鶴が言いますが“お話することはありません”と言う真弓。

真弓が奈々の手を引いて立ち去ろうとすると、奈々は動こうとしません。

「踏切で娘さんが花を手向けていました。・・・近所の人の話だと2か月前、長岡洋一郎さんが亡くなった頃からよく見かけるようになったそうです。僕も何度か見かけました。・・・苦しんでる。僕にはそう見えました。

被告人の長岡さんは、真実が明かされない苦しみ。あなたの娘さんは、真実が言えない苦しみを抱えてるのではないですか?・・・そして、あなたも苦しんでいる。裁判が終わってしまえば、その苦しみは永遠に続きます。

僕はこの審議を担当する裁判長です。放っておけないんです」とみちおが言い、千鶴も「お願いします。もう一度お話を聞かせてください」と頭を下げました。

みちおも深々と頭を下げ、奈々が真弓を見上げて「お母さん・・・」と言います。

第3回公判。

法廷。

誠のいる法廷に江波議員が現れ、みちおたち弁護士も入廷します。

「今回の傷害事件の原因となった2か月前の長岡洋一郎さんの死の真相が分かりました」

そう言うとみちおは立ち上がり、法壇を降りました。

イチケイのメンバーは顔を見合わせ、井出たちは驚きます。

被告人と同じフロアに立ったみちおは「再度、証人尋問を行い、相馬真弓さんが真実を話してくれました」と誠の正面に立ちました。

相馬真弓の部屋(所在尋問)。

宣誓書に拇印を押す真弓。

真弓の前にはみちお、千鶴、文太、井出、弁護士がいます。

「あなたは何故、彼が命を落としたのか知っているんですね?」とみちおが尋ね、真弓はチラリと奈々を振り返り「はい」と答えます。

法廷。

みちおが「自殺ではなく、事故」と言い、傍聴席が騒めきました。

「ただし、電車が来ていることに気付かなかったのは、あなたのお父さんではありませんでした」と続けるみちお。

回想シーン。

自転車を押す真弓と並んで歩く奈々。

真弓が洋一郎と江波に気を取られている間に、奈々はオルゴールを見つめながら歩いていきます。

線路の上でネックレスを取り出した奈々は、オルゴールの中の小物を線路にばら撒いてしまいました。

座り込んで小物を拾い集める奈々に電車が迫り、真弓が大声で呼びかけますが奈々には聞こえません。

奈々に駆け寄ろうとした真弓が転んだ時、洋一郎が鞄を投げ捨てて線路に飛び出し、奈々を電車の前から押し出しました。

法廷。

静まり返った法廷でみちおは「相馬真弓さんは何故そのことを話さず、虚偽の証言をしたのか」

回想シーン。

真弓の部屋。

真弓が「江波議員から長岡さんが自ら電車に飛び込んだと嘘の証言をするように言われました。そんなこと出来るわけがない。勿論、お断りしました」

法廷。

みちおが「でも、相馬さんが勤めていた工場。その主要取引先と江波議員は懇意らしく、取引を中止させることも出来ると言われた。」

回想シーン。

真弓の部屋。

「なんて奴なの、許せない。権力を持つ者が私利私欲の為に権力を行使する。嫌悪感を抱きます」と言う千鶴。

真弓は「逆らえば、私だけでなく他の工場の皆さんも仕事を失うことになると」

法廷。

みちおが「工場を辞めて、紹介する大手企業で働くように、江波議員から言われたそうです」

回想シーン。

真弓の部屋。

真弓が「その誘いに乗れば、嘘に加担することになる。でも、怖くて・・・。それだけじゃない。(と泣き出し)心の奥底で生活が少し楽になるかも、そう思ったのも事実です」

法廷。

傍聴席で不敵に微笑む江波議員を睨む千鶴。

真弓の部屋。

真弓は「命の恩人なのに。・・・その息子さんが苦しんでるのに・・・。それで、娘が苦しんでるのに・・・」と泣きじゃくる真弓にみちおは「でも、あなたはちゃんと受け止めて話してくれた」と言いました。

法廷。

傍聴席の江波議員が「事実無根。でたらめだ!」と叫びます。

「私は被害者だ。問題のある裁判長が明らかに真実を捻じ曲げている。こんなことが司法の場でまかり通っていいのか?私は嘘の証言をしろなどとは一言も言っていない。相馬という女が私を不当に貶めようとしているのは明白だ。証言者は嘘をついている。絶対に嘘だ!」と言う江波議員。

千鶴は立ち上がり「嘘ついてるのはそっちでしょうが!恥を知りなさい!!」と怒鳴りました。

皆が驚いて千鶴を見て、法廷は静まり返ります。

駒沢が「静粛に。坂間裁判官」と言い、我に返った千鶴は「失礼しました」と腰を下ろしました。

千鶴の声:なんで今、私、叫んだとやろ。恥ずかしかぁ。バカバカバカバカ・・・。

みちおはそんな千鶴を見て笑顔を見せ、誠に向き直り「それともう一つ、相馬真弓さんは長岡洋一郎さんと江波議員が争っているのを聞いている」

回想シーン。

2か月前。

洋一郎が江波議員に“自分は今まで先生の不正に気付いていながら、見て見ぬ振りをしてきた。本当に申し訳ない。もう黙っていられない。公表する”と言いました。

江波議員は「なにを青臭いことを。政治には金が掛かる。金がなければ何も変えられない」と言いますが、洋一郎は「息子はこれから社会に出ていく。その息子に顔向けが出来ない!」と言います。

法廷。

城島が「裁判長。検察から宜しいでしょうか?・・・目撃者の証言に基づき、検察は改めて不正献金疑惑の捜査にあたります。江波議員は長岡洋一郎氏が不慮の事故で亡くなったことを利用し、金銭の流れを偽装工作した可能性が高い」と言い、

井出が「長岡氏が女性に金銭を貢いでいたという記事。江波議員が親しい記者に書かせていた証拠をおさえました」と言い、江波議員は法廷から逃げ出しました。

記者が江波議員を追い、呆然とする誠にみちおは取り出した小さい箱を渡し、「踏切近くに堕ちていたのを相馬奈々ちゃんが拾っていました。あなたのお父さんが助けようとした時に落ちたものと思われます」と言います。

誠が箱を開けると、中には腕時計が入っていて、蓋の裏に貼られたメモには“おめでとう!社会に出れば大変なことは山ほどある。でも頑張れ!負けるな!誠 父さん、応援してるからな”と洋一郎直筆のメッセージが綴られていました。

素敵なお父さん、だったんですね・・・。

回想シーン。

2か月前の朝。

長岡家。

起きて台所に来た誠に洋一郎が「就職祝いだ。明日、一緒に飲むか?」と言います。

「いいよ」「店、予約しとくから空けとけよ」「だから、いいって」「俺がよくないんだよ。約束だぞ」

法廷。

そう言って笑った洋一郎を思い返す誠。

「あなたのお父さんは不正に気付いて見て見ぬ振りをしてきた。でも、それを公にしようとしていた。そして、自殺ではなく子供を助けようとして命を落とした。・・・この事実をどう受け止めるかはあなた次第です。

次回、判決を言い渡します。その前になにか、話しておきたいことありますか?」と聞くみちお。

誠は時計を見つめて泣き、顔を上げて「私から殴りました。・・・江波議員を殴りました、私から」と言いました。

回想シーン。

廃ビル。

江波議員が誠に「秘書がやりました。それが本当のことだ」と言い、誠が江波議員に掴みかかり「違う!父さんは不正なんかしてない!」と言います。

江波議員は乱暴に誠を振り払い、「無能だったよ、秘書として。まぁ、死んでくれて一つだけ良かったことは、これ以上、馬鹿に関わらなくて済む」とその場を離れようとしました。

叫び声を上げて、江波議員に殴りかかり、何度も殴る誠。

誠の声:どうしても許せなくて、自分から殴りました。

法廷。

誠は「・・・嘘をついてました。申し訳ありません」と深々と頭を下げます。

みちおは誠の肩に手を触れ「わかりました」と言い、顔を上げた誠に「これで正しい判決が下せます」と言いました。

第1刑事部。

 

テレビのニュースで江波議員が記者に揉みくちゃにされています。

「それにしても驚いたな。法廷で叫ぶ裁判官」とみちおが笑い、「裁判官に静粛にって言ったの初めてですよ」と駒沢も言いました。

「深く反省しています」と言う千鶴に「いいんじゃないの?スカッとしたよ、僕は」とみちおが言い、文太も「僕もいいと思います」と言いますが、千鶴は「二度とやりません。・・・私のことはともかく、念のために確認しておきますが、法壇をいつも降りたりはしていませんよね?」と聞き、

「いつもですよ」と文太が言い「入間っちゃうと降りちゃうんですよ」と川添が言い、“慣れちゃった”と澪が言います。

里穂が「高いとこからモノを言うより良いんじゃないですか?」と言い、頭を抱える千鶴に「さて、長岡誠さんの判決を決めますか?」と言うみちお。

「判決は求刑通り懲役1年6か月。ただし、心象的にも本人の反省が見られる。執行猶予付きでどうですか?」とみちおが言い、駒沢が「異論ありません」と言い、みちおと駒沢が挙手し、「坂間さんは?」とみちおが尋ねました。

千鶴は「玉手箱・・・。何故、乙姫が玉手箱を浦島太郎に渡したのか?室町時代の御伽草子に後日談があります。・・・玉手箱を開いておじいさんになった浦島太郎は鶴に姿を変える。何故、玉手箱を渡されたのか、浦島太郎は初めて理解する。竜宮城と地上では時間の流れが違う。

本来ならば死ぬはずだった。乙姫のお陰で千年の命を持つ鶴に生まれ変わった。そして、カメに姿を変えた乙姫が現れ、二人は再会を果たし、永遠に結ばれる。

浦島太郎の後日談、なるほどですね~。

被告人の父親が何故、死んだのか?真実を知って受け止めたら、被告人はこれから前を向いて生きていける」

誠が護送車から降りて、空を見上げて微笑み、歩き出します。

千鶴が「入間さん。あなたはそう思って2か月前に・・・」と言いかけると、みちおは「ほんとなの?その後日談」「知ってたんじゃないんですか?」「知るわけないでしょう。そうなんだ。甥っ子に教えてあげよう。あら、そう。ハッピーエンドだったんだ」とみちおはスマホ片手に出ていきました。

「あ」とみちおは戻ってきて「坂間さん、判決どう?」と挙手し、駒沢も挙手し、千鶴も「異論ありません」と挙手します。

千鶴は千鶴を見つめている駒沢に「振り回されて馬鹿みたいだと自覚しています」と言い、駒沢は「彼は誤解されやすい性格です。ただこれだけは間違いない。今回、この案件を入間君があえて合議制にしたのは、あなたに伝えたいことがあったからだと思いますよ」と言いました。

千鶴は初めて会った時にみちおの言った「裁判官にとって大事なこと、話を聞いて聞いて聞きまくって、悩んで悩んで悩みまくって、一番良い答えを決めること」という言葉を思い返します。

駒沢が千鶴に自分が自費出版した本を渡し、戻ってきたみちおが「62歳にしてイチケイの部長どまり。そんな裁判官の心構え、知る必要あるのかっ?今、思った?」と言い、「だから、人の心を読むのは・・・」と言う千鶴にみちおは

“部長はずっと刑事事件担当。30件以上の無罪判決に関わってる。普通なら99.9%決まってしまう裁判を30回ひっくり返してるんだよ”とみちおが言い、「一部2000円なんですけど、いかがですか?」と駒沢が勧めました。

事務官たちが“スマホゲームの課金目的だから気を付けて”と言い、千鶴は駒沢に本を返します。

“特別に姪っ子が書いたランチマップもついている”と駒沢は勧めますが、千鶴は「いりません」と断りました。

終業後。

みちおが帰り支度を終え、千鶴に「終わったらおいでよ。歓迎会。顔出すくらいならいいでしょ?」と言います。

「差し支え・・・ありません」と千鶴が言った時、みちおに荷物が届き、みちおは大きな荷物を運ぶ手伝いを千鶴に頼みました。

大きな荷物を運びながら千鶴は「今回は確かに苦しんでる人が救われた。でも、それは刑事裁判官の仕事でしょうか?更生を考えるのは保護司や刑務官の役割です。裁判官が求められるのはあくまで・・・」「ストップ。議論好きだね。職業病だよ」

大きな荷物はカラスの絵でした。

「なんですか、この絵?」と聞く千鶴にみちおは「カラスになれ。イチケイのカラスになれ。坂間千鶴」と言って微笑み、出ていきます。

千鶴は一人、絵を見つめて「どういう意味?」と呟きました。

本当にどういう意味でしょう?

11年前の出来事

11年前。

水上バス。

立ち尽くすみちおに駒沢が「入間君」と声を掛けます。

振り向いたみちおに駒沢は「もし、これを(弁護士バッチを指し)捨てるなら、お願いがあります。・・・裁判官になってくれませんか?・・・あなたには裁判官になってほしい。そしていつの日かあなた自身の手で裁くんです。この国の司法を」と言いました。

みちおは笑顔で「大きく出ましたね」と言い、駒沢は「大きく出ましょう」と言い、みちおは弁護士バッチを川に投げ捨てます。

「入間君。弁護士バッチは日弁連からの貸与品。返さないといけないんですよ」と駒沢が言い、慌てるみちお。

11年前の事件にすべての鍵がありそうですね。

イチケイのメンバーも皆、個性豊かで、事件も見ごたえがあって、これからも楽しみなドラマです!

みちおさんと千鶴さんの恋愛描写はあるのでしょうか?

今までとは異なる感覚のリーガル・ドラマ。

3か月間楽しませてくれそうです。

イチケイのカラス2話ネタバレ!裁判官として一番やってはいけないこと

娘への虐待で起訴された人気料理研究家

街頭ビジョン。

人気料理研究家・深瀬瑤子(前田敦子)の自分の長女への日常的な虐待疑惑が報道され、送検される際に瑤子が笑顔を見せた映像が流れます。

東京地裁 本庁。

法廷。

裁判長・香田隆久(馬場徹)が瑤子に傷害罪で懲役2年6か月を言い渡しました。

グランド。

野球の試合をする城島(弁殼)ら検事チームとみちお(竹野内豊)ら裁判官チーム。

検事チームの攻撃で打順は毎打席ランニングホームランの井出(山崎育三郎)。

駒沢(小日向文世)、文太(新田新剣佑)、そして千鶴(黒木華)はピッチャーのみちおに敬遠を勧め、検事チームは日頃のみちおに対する鬱憤から「チキン」と弁護士チームをやじります。

みちおは“悔いなく全力を尽くした方が楽しい”と井出に渾身の一球を投げ、球は井出の腰に見事に当たりました。

井出が「わざとですか?」と聞き、城島が「わざとだろう!」とベンチから出てきて、検事チームが弁護士チームに詰め寄ると、みちおはセントバーナードのみちこを井出にかからせます。

みちこに追われる井出を見て爆笑するみちおを見ながら千鶴は「問題が多すぎる入間みちお」と呟きました。

そんな千鶴に最高裁・事務総局の日高亜紀(草苅民代)から呼び出しの電話が来ます。

最高裁。

ロビーで亜紀が千鶴に“人事のトップを紹介しておきたかった”と最高裁・事務総長の香田健一郎(石丸謙二郎)を紹介しました。

亜紀は千鶴に“第3支部の問題は赤字と入間みちお”と言い、香田が“人事局でもみちおは問題視されつつある”と言います。

亜紀が千鶴に“みちおの問題行動に改善の余地がなければ処分の対象になる。処分が必要と千鶴が判断したら、人事にあげて欲しい”と依頼し、千鶴は満面の笑みで「はい!」と答えました。

皆さん、みちおさんが煙たいみたいですね。

第3支部 第1刑事部(イチケイ)。

カラスの絵を飾るみちおに“問題行動を自覚してもらうため”にみちおの問題行動を列挙した書類を渡す千鶴。

言葉でもみちおの問題行動を列挙し、みちおには「変わる必要がある」と千鶴は主張します。

みちおは先日の試合が千鶴が抜けてから大逆転で勝ったことに話をすり替えて逃げようとしますが、千鶴は「出来るところから改善を。困るのは入間さん自身なんですよ」と言いました。

「なんで僕が困るの?もしかして、上に何か言われてるとか?」と聞くみちおから「言われてません」と逃げ、「とにかく改善を!」と言う千鶴。

そこへ駒沢が「合議制で扱いたい案件があります。1審で有罪判決が下された差し戻し案件です」と言います。

駒沢は部長室へ向かい、千鶴も席を外し、みちおは開いている千鶴のロッカーを見つめました。

取り扱い要注意案件の差し戻し

第1刑事部。

会議。

駒沢が瑤子の事件の概要“2年前、当時1歳半の我が子に虐待行為を行い、有罪判決が下された”“子供は後遺症なく回復して現在3歳だが、一歩間違えば命を落としていた”“瑤子は送検時に笑っていた様子が「鬼女の微笑み」と呼ばれ、SNS上で誹謗中傷の的になっている”“瑤子は保釈申請が通り、現在、保釈中である”と伝えます。

事務官・川添(中村梅雀)が「母の愛は海より深しのはずなのに」と言うと書記官・澪(桜井ユキ)が“海より深しでも赤ちゃん中心の毎日に周りのサポートがないと追い込まれていくのが事実”と言いました。

「ただ、被告人は虐待を否認して、控訴したんだ?」とみちおが言い、駒沢が「ええ、そして差し戻された」と言い、澪が「虐待による乳幼児揺さぶられ症候群。SBS、シェイクン・ベイビー・シンドロームですか」と言い、

“赤ちゃんの頭を激しく揺さぶることによって脳に損傷が起こる”SBSの説明をする澪。

駒沢は“第1審の裁判長が最高裁の事務総長の息子なので、慎重な審議が必要”と言い、皆も“取り扱い要注意案件”と言います。

千鶴は“合議ではなく、自分を外した単独事件でお願い出来ますか?”と駒沢に願い出て、みちおに「あ、保身だ」と言われますが「ええ、保身です。危険を察知し、事前にわが身を守るため最善の策をとる。裁判官という組織の中で生きていく以上、その人事のトップを敵に回すのは“百害あって一利なし”。100%の保身ですがなにか?」と言いました。

澪が「すごい。保身が正論に聞こえる」と言い、文太が「千鶴さんの言う通りです。サラリーマン以上にサラリーマンなのが裁判官の世界。保身大切!」と言います。

「部長。単独で」と言う千鶴に駒沢は「慎重な審議が必要なので合議で」と返しました。

「あと3年もすれば部長は定年。今更保身したって意味なし。ふざけんな、この狸おやじ!・・・そう思った」と言うみきおに「3秒無言だと心を読むのを止めてもらえますか?」と千鶴が言い、文太も「止めてあげて!・・・ください」と言います。

「なんか、やけに坂間さん、擁護するね」とみちおは文太に言い、「とにかく、合議制で」と裁判長をみちおに依頼する駒沢に「待ってください。慎重な審議が必要と今、言いましたよね?部長が裁判長を務めるべきです」と千鶴は抗議しますが、「僕、やりますよ」と言うみちお。

千鶴の声:猛烈に嫌な予感。

「入間さん、分かっていると思いますが、これは本当に取り扱い要注意案件ですからね。穏便にお願いします」と言う千鶴に「分かりました。いつも通りやります」とみちおが答え「分かってない」と言う千鶴。

10人の専門医

第1回差し戻し公判。

入廷する瑤子に義母・弘子が「鬼よ、あなたは」と突っかかり、瑤子の夫・啓介に止められます。

みちおたちが入廷し一礼したところへ隆久が傍聴に現れました。

駒沢がみちおに「香田裁判官ですね」と小声で伝えます。

千鶴の声:監視されてるみたいでやりづらい。

みちおは「では、始めましょう」と言い、“瑤子がこれまでの裁判で主張していた通り、虐待はしていないということに変わりはないか?”と聞き、「検察の起訴内容が事実と反するなら、被告人はそのことをハッキリ言ってください」と言いました。

「・・・私はやってません。我が子に虐待などやっていません」と言い切る瑤子。

千鶴の声:被告人が否認。さて、どう出る?

と、千鶴がみちおを見ると、みちおは嬉しそうに微笑みます。

千鶴の声:何故、喜ぶ、入間みちお?

検察官・井出が瑤子に“育児で鬱状態だったこと”を確認し、“ようやく仕事に復帰した平成30年11月9日、事件当日、密室で詩織と二人きりだった瑤子は、一向に泣き止まないシオリを・・・”“瑤子が仕事に出掛けた後に詩織を保育園に預けに行こうとした啓介がシオリの手が動かないのに気付き、病院へ緊急搬送”と言い、

「あなたがやっていないのなら、何故お子さんにSBSの兆候が現れたんですか?」と聞く井出。

「分かりません」と答える瑤子と「う~ん」と唸り「私にも分かりません。その、SBSの兆候っていうのは、子育てをしている中で、不可抗力で起こったりしないんですか?」とみちおは尋ねました。

「例えば、子供の髪を乾かしている時に揺さぶってしまうとか・・・」と言うみちお。

千鶴の声:そこに引っ掛かると審議が先に進まない。

検察官・城島が“1秒間に2,3往復以上。それを5から10秒続けるんですよ」と言いますが、みちおは“イメージが湧かないので、実験してみましょう”と言います。

「実験とは?幼児を実際に揺さぶるなん・・・」と言う千鶴に「対象は私で。駒沢裁判官、ゆすってみてください」とみちおが言い、駒沢がみちおを揺さぶり、みちおは「これ位なら故意でなくても不可抗力で起こりうるんじゃないでしょうか?」と言いました。

が、駒沢の揺さぶりを確認していた井出が「いえ、今のは規定の数値に達していません」と言い、千鶴が「代わってください」と立ち上がり、背後からみちおを激しく揺さぶります。

恨みをこめて揺さぶってます千鶴さん。

井出が「規定の数値に達しました」と言い、ダメージを受けたみちおは「これを乳幼児に?明らかに虐待です!!」と言いました。

千鶴の声:だから、最初からそう言ってる!

みちおは「続いて、深瀬詩織ちゃんがSBSだと診断した専門医の証人尋問を行いましょう」と告げ、医師が証人として法廷に立ちます。

傍聴席を気にする小児科医・足達に弁護士は「未診断の疾病などでもSBSに似た症状が起こることが分かってきている」と言いますが、足達は“シオリの症例は当てはまらなかった”と言い、

弁護士は“これまでもベビーベッドからの落下やイスやソファーから落ちた際の頭部外傷でもSBSと同様のケースが起こりうると認められた例があるが、外傷はどうか?”と尋ねました。

井出が立ち上がり「しかし、事件当日、深瀬詩織ちゃんにそんなことは起きていない」と言い、城島が「検察は既にその事実を調べています」と補足します。

駒沢が「裁判所からも宜しいでしょうか?他の医師の見解はどうなんでしょうか?」と尋ね、足達は「10人の専門医がいたら、10人、私の意見が正しいと言うはずです」と答えました。

「なるほど。10人いたら10人ですか」とみちおが言い、

千鶴の声:この流れ、まさか・・・。

川添が挙手し、バツを出し、ジェスチャーでみちおに訴えるのを千鶴が

千鶴の声:10人はやめろ!手配するのは私だ。別の医師は一人でいい。頼む!・・・川添さん、的確なジェスチャー。

みちおは川添に頷き「じゃあ、10人の専門医を呼んで話を聞きましょう」と宣言し、川添は溜息をつき、項垂れます。

裁判所の階段。

香田裁判官の圧力

“10人も必要ないでしょう?”とみちおに抗議する川添と応援要請で駆け付けた文太。

“新たな可能性が見つかるかも知れない”と言うみちおの元へ香田隆久裁判官が来て、「私が審議した案件、差し戻しを担当していただきありがとうございます。父も宜しくといっておりました」と言い、

千鶴を見たみちおが「さりげなんくプレッシャーかけやがって。って今、思った?」と言い、千鶴が「何故、今、私の心を読むんですか!」と言い、文太も「そうですよ。心を読んでも口に出しちゃいけない空気、読まないと」と言いました。

“自分はそんなこと思っていない”と隆久に言う千鶴に「絶対思ってたよ。少なくとも僕は思ったよ。いやぁ、圧力みたいなの一番、嫌いなんだよなぁ」と言うみちお。

「入間さん、裁判官に取って一番やってはいけないことは何だと思いますか?」と香田裁判官は尋ね、「難問だな」と言うみちおに「答えは、間違えることです。人が人を裁く。決して間違ってはいけない」と言う香田裁判官にみちおは「そうかなぁ」と言い、千鶴は「そうです!」と言います。

“ほとんど起訴されないのが現実のSBSの案件で裁判所がむやみに動けば、検察は更に起訴を躊躇し、虐待が見逃されてしまう”「間違えないようにお願いします」と隆久はみちおの肩を叩きました。

“今から父と会食なので、皆さんのことを話しておく”と言って隆久は去ります。

「今もさりげなくプレッシャーかけたよね?」と言うみちおに「くれぐれも穏便にお願いします」と言う千鶴に「穏便にね・・・」と呟くみちお。

新たな可能性

第2回差し戻し公判。

法廷。

みちおが10人の医師に「せっかく10人集まったんです。SBS以外の可能性はないか、皆さんでそれぞれ話し合ってみてください”と言い、医師たちは思い思いに話し始めます。

傍聴席の足達の席は空席。

傍聴席のシオリの祖母・弘子が立ち上がり「いい加減にしなさい!あなたがやった!」と叫び、駒沢が「傍聴人は静かにしてください」と注意しました。

医師の代表が「裁判長、レア・ケースかも知れませんが、この患者のケースからして、外傷を負った日から症状が出るまでに3日間程度の幅があったかも知れません」と言います。

「え?3日間の幅?深瀬詩織ちゃんが急性硬膜外血腫を発症したのが平成30年11月9日。しかし、外傷を負ったのは事件当日よりも以前。3日前まで可能性があると?」と尋ねるみちおに

医師は「はい」と答え、川添はみちおを振り向いて、激しく首を横に振りますが、みちおは川添から視線を逸らしました。

千鶴の声:まさか、気付かない振り?

みちおは立ち上がり、一礼して「職権を発動します。裁判所主導で捜査を行います。事件当日から3日間、遡って調べます」と言います。

はい、出ました~!職権!捜査!

会議室。

千鶴はみちおに「まさかこの案件、無理やりひっくり返そうとしてませんか?」と聞き、“児童虐待について調べたが、児童虐待は増加、深刻化している、その中でもSBSは見逃されている”と言い、駒沢や井出も「この裁判の結果」でそれが助長されることを危惧しました。

みちおは“残尿感のようにスッキリしないのが嫌だ”と言い、みちおを「迷探偵」に例え暴挙を責める千鶴にみちおは“スッキリして、50年後になっても正しいと思える判決を下したい”と訴え、皆は言葉を失います。

第1刑事部。

事務官・水谷里穂(一ノ瀬糸子)が“瑤子の夫に連絡を入れ、夫も話を聞きたいと言っている”とみちおに告げました。

“早速会いに行く”と言うみちおにお目付け役として着いていくように千鶴に依頼する駒沢。

「入間さん、私も同行します」と千鶴はコートと鞄を取りにロッカーへ行き、コートを着ようとして不可解な顔をしてコートを離し、ロッカーから取り出した鞄の中から“くさやの干物”を取り上げます。

「ああ、それ、大島のふるさと納税のくさや。・・・開いてたからロッカー。閉めてあげるついでに」とみちおが言い、「閉めてあげるついでに人のロッカーにくさや入れた。(くさやをロッカーに入れてロッカーを閉め)色々言いたいことありますが、それはもう構いません。問題の焦点は何故、封を開けたままのくさやを密閉空間のロッカーに入れるんですか?」

と言う千鶴に「小分けして袋に入れたよ。・・・あれ、封、開いてたのかな?」とみちおが言い、「コートから鞄から全部くさやの匂いが染み込んでいます!」と言う千鶴に「大丈夫だよ」と笑いながら近付いたみちおは近くで「うわっ!くさっ!」と飛び退きました。

「僕は気にしませんよ、千鶴さん」と近付こうとした文太も「くさっ!」と顔を背けます。

皆が鼻をつまむ中、「でも、美味しいから」とみちおが言い、「ダメだ。会話が通じない」と言う千鶴。

確かに美味しいですけど・・・くさや。

深瀬啓介の実家。

みちおと千鶴を招き入れる啓介。

挨拶をする千鶴の前で「くさっ!」と言い、啓介は千鶴を見上げました。

夫の元カノ

みちおがシオリと話すのを見ながら千鶴が啓介に「娘さん、お母さんのことは?」と聞くと啓介は“事件があった1歳半から一度も会っていないので覚えていないと思う”と言います。

客間で啓介はみちおたちに“瑤子の育児鬱がひどく社内の託児所に週に何度か預けていたこと”“事件の3日前の11月の6日に預けた託児所の保育士・小野田祥子は瑤子と出会う前の啓介の交際相手で結婚の話もして、別れる時、かなりもめた”と打ち明けました。

そういう託児所に我が子を預けるのもチャレンジャーですよね・・・。

「法廷に小野田祥子さんを呼んで話を聞こう」とみちおは言った時に千鶴の電話に文太から“隆久が千鶴に会いたいそうです”という連絡が入ります。

千鶴の部屋。

帰宅してコートのまま、ソファーに倒れ込む千鶴。

千鶴の回想シーン。

お好み焼き屋のカウンターに並んで座る隆久と千鶴。

警察官の様に捜査をしているみちおのことを“疑わしきは罰せずと無罪にしたら、責任がとれるのか?間違いを犯すなら千鶴が修正してくれ。父も期待しているはずだ”と言いました。

千鶴の部屋。

祖父母との写真を見つめ、考える千鶴。

みちおの部屋の前。

部屋着に着替えた千鶴が来て、呼び鈴を鳴らし、少し待ってその場を離れます。

すると、扉が開き、顔を出したみちおが「ドア・スコープから顔見て、抗議なら居留守使おうと思っていたけど、なにか落ち込んでる?」と聞きました。

千鶴は「祖父母の悲しみ顔が頭から離れなくて眠れません。・・・物心が着く前に私の母は亡くなりました。だから、母親の愛情というのは私には分かりません。父は仕事が忙しく、私と妹は祖父母に育てられました。裁判官になったことを祖父母は誰よりも喜んでくれました。私のことを誇りだといつも言ってくれるんです。

その期待に応える為にも毎日必死に努力して、キャリアプラン通りに進んできました。・・・それなのに・・・このままでは、事務総長を敵に回して、きっと僻地へ左遷。心が折れて、裁判官を辞めることになって・・・地元の漁師と結婚するも価値観の違いから喧嘩が絶えずに離婚。

そして自暴自棄になって、失踪して、日本海へ!(日本海の荒波が映ります)」

めちゃくちゃネガティブな妄想です。

「なんでそうなるかなぁ」とみちおは言い、「単独事件に切り替えて私を外してください。・・・保身を軽蔑するならどうぞ」言う千鶴にみちおは“元アルゼンチン代表・マラドーナの神の手ゴール”の話をします。

マラドーナがヘディングに見せて手を遣ったゴールを裁いた主審は後に「副審もゴールを指していたし、自分にはハンドは見えなかった。それに会場にいた8万人も同じ様に気付いていなかった。間違ったのは僕一人じゃない。会場全体だよ”と言ったと。

“裁判に置き換えたら興味深い”“マラドーナ本人だけは真実を知っていた”と言い「裁判官は真実を知っている被告人に判決を言い渡さなければならない。僕たちは被告人を裁いているように見えて、実は僕たちも裁かれてる・・・。裁判官の仕事、面白いと思わない?こんな面白いこと、抜けるなんて、理解できないなぁ~」と扉を閉めるみちお。

「ダメだ。やっぱり会話が通じない」と言い、部屋に戻る千鶴。

笑った理由

第1刑事部。

自席で仕事をする千鶴に出勤してきた駒沢が「随分、早いですね」と声を掛け、千鶴は「誰かさんが裁判を面白がって一向に処理件数があがらないので、少しでも時間を確保して赤字を解消しないと」と言います。

「今回、被告人が否認した時、坂間さん、入間君を見ていましたよね?どうでしたか?」と尋ねる駒沢に千鶴は「どうって、満面の笑みで喜んでいました。有り得ない」と答え、駒沢は「そうでしょうか。被告人が無罪を主張すれば、より注意を払い、冤罪を防ぐことが出来ますからね。だから、喜んだと思いますよ。

私もこの仕事、面白いと思っています。法廷には様々な正義が飛び交います。今回のケース。確かに虐待は許されない、それと同時に冤罪も許されない。私たちはその中で最善の答えを導き出さなければならない。・・・これほど面白い仕事は他にあるかと思います」

と言った駒沢が「おや、これは被告人が拘留されている時の記録、“被疑者ノート”かな」とみちおの机の上からノートを取り上げ、「入間君が取り寄せたんでしょうね。元刑事弁護士らしいですね」とノートを千鶴の前に置き、珈琲を飲みに出掛けました。

千鶴は「被疑者ノート」を手に取り、読み始めます。

千鶴の声:“子供が嫌いならなんで産んだ?仕事がしたいなら産まなきゃ良かっただろうと言われた。”“夫の母親は私が虐待をやったと思っている。夫も私のことを疑ってる。”“世間では送検の時、私が笑ったことが取り上げられて、「鬼女」と言われていることを知った。違う。あの時、誰かの携帯の着信音が鳴った。シオリが大好きな曲。それを謳ってあげると、シオリは泣き止んで笑う。シオリのことを想って笑みが零れただけ。

ノートには続いて「大人になったとき、どう思うだろう。・・・詩織のためにも、諦めない」と綴られていました。

みちおさんと駒沢部長、素敵なコンビネーションです。

見えてくる真実

第3回差し戻し公判。

弁護人の“保育士・小野田祥子”への尋問が始まり、弁護士は“結婚の約束までしていた啓介と瑤子の愛の結晶を見て憎いと思ったのでは?”と聞き、検事側が異議を唱えます。

弁護人が、祥子が瑤子を恨んでいた確証があると言い、みちおは異議を棄却しました。

事件後の瑤子に対するSNSでの誹謗中傷を一番しつこく何度も書き込み、煽っていたのが祥子だという証拠を提出する弁護士。

「虐待なんかやってない!!」と興奮する祥子にみちおは「落ち着いて。ちょっと深呼吸しましょう」と言い、「法廷の皆さんも全員で深呼吸。さぁ、はい」と言います。

千鶴の声:入間みちお。あまりに自由過ぎる。

「全員でやる必要があるかですよね」と川添が言い、「空気を変えたいんでしょ」と言う文太。

落ち着いた祥子にみちおは「やっていないことをやったと言われる。被告人の主張が正しければ、今、あなたが味わった憤りを被告人はずっと抱えてきたことになります。どんな些細なことでもいいんです。11月6日。詩織ちゃんのことであなたが異変に気付いたことがあれば教えて欲しいんです」と言いました。

「そういえば、詩織ちゃんに微熱があり、掛かりつけの病院に念の為に連れて行きました。診察室で仕事の電話が入り、その場を離れたんです。それで戻ったら、まだ診察が続いてて、少し長かった・・・。普通なら10分程度だと思うんですが、結局30分くらいかかったんです」と話す祥子。

「その病院と診断した医師は?」と尋ねたみちおに祥子は「新浦辺総合病院の足達克己先生です」と答えます。

法廷に緊張感が走り、駒沢がみちおに「今回のSBSを診断した医師ですね」と言いました。

「足達医師を法廷に呼び、再度話を聞きましょう」と言うみちお。

新浦辺総合病院。

エレベーターから降りてきた足達を待ち伏せしていた男が足達の前に立ちはだかります。

第1刑事部。

里穂が「足達医師に証人尋問を拒否された」と言い、「所在尋問も忙しくて差し支えると言われた」と報告しました。

新浦辺総合病院。

所在尋問の日程を聞きに突然訪れるみちおと千鶴。

抵抗を示す千鶴に「お腹が痛いついでだから」とみちおは言い、受付で“足達は忙しくて会いない”と看護師に断られる千鶴。

みちおさん、足達医師、小児科では?

「やっぱり何かあったのかもね」とみちおは足達の診察室から出てきた看護師たちを追いかけ、「裁判所の者なんですけど、足達先生、最近どうですか?」と聞きます。

一人の看護師の様子にみちおが「何か気になることが?」と聞くと看護師は“昨日の夜、足達が誰かともめていた”と言い、写真を見せ「それ、この人ですか?」と聞くみちおに「ああ、はい」と答えました。

「ありがとう」と立ち去るみちおに千鶴が「誰ですか?」と聞くと、みきおはスマホで看護師に見せた隆久の写真を千鶴に見せます。

“どうして香田裁判官だと分かったのか?”と聞く千鶴にみちおは“足達が裁判で証言をした時に傍聴に来た隆久が足達の言動をチェックしている感じで、足達も隆久を気にしていたから”と答えました。

足達は香田の高校の剣道部の先輩で逆らえない関係だったこともみちおは千鶴に告げます。

二人の関係と証言前後の行動が分かったみちおは「点と点がどう繋がるかだね」と言い、歩き出しました。

そこへ駒沢から“みちおがアメリカで行われる裁判官の国際交流の代表に選ばれ、長期の海外出張になる”と言う電話が入ります。

そば処 いしくら。

イチケイのメンバーが集まり、駒沢が「各国の裁判官の国際交流は入間君にとっては名誉なことです」と言い、「なんで、僕かな(笑)。いいや、行ってくる」と言うみちお。

「なに、軽率に乗っかってるんですか?!差し支えるところでしょ?!裏があるの見え見えじゃないですか?!拒否してください!!」と千鶴が猛抗議をし、澪が「誰を選ぶかは事務総局決定で行われるのよね」と言い、里穂が「香田隆久裁判官がお父さんのラインを使って働きかけたってことですか?」と聞きました。

「コントロール出来ない入間君を裁判長からなんとしてでも外したいってことでしょ」と駒沢が言い、「海外に行けば次の公判には出られない」と文太が言い、「そこに本庁の息のかかった裁判官が来て裁判長を務めるという算段」と言う川添。

みちおは「いずれにしろ余程触れられたくないことがあるんだろうね」と言います。

「坂間さん、抜けるんだったら今しかないよ。・・・ここから先、結構な闇を掘り起こすことになるかもしれない」とみちおが言い、千鶴は「出世に躓くのは受け入れられません。でも、私は裁判官です。真実から目を背けることはもっと受け入れられません」と言い、文太が「千鶴さん、やっぱりカッコいいです」と言いました。

「さて、これからどう手を打つかですね?」と言う駒沢に「足達医師に連絡して病院で不在尋問を行う用意をして、それともう一人、証人尋問の手続きを」とみちおが言い、「もう一人?」と問う千鶴に「香田隆久裁判官」と言うみちお。

「彼からも話、聞いてみたいんだよなぁ」とみちおが言い、「裁判官を法廷に呼ぶなんて、前代未聞ですよ」と千鶴が言うと駒沢は「いいじゃないですか、前代未聞。足達医師の証言をもって香田裁判官を法廷に呼びましょう」と言います。

ガンガン掘り起こしに行く みちおさん。

新浦辺総合病院。

不在尋問のメンバーで訪れるみちおたち。

「不在尋問に参りました。お伝えした通り、お時間が出来るまで待機させていただきます」と言う千鶴に看護師が「先生ですが、今日からベルリンに」と答えました。

「提携している向こうの病院に急に行くことになって」と看護師は言い、「残念だったなぁ。有力な証言者だったかも知れない人間を逃して」と言う城島。

駒沢が「ちなみに今日からってもしかして今、向かってる処ですか?」と聞くと、看護師は「確か13時の飛行機です」と言い、皆が一斉に腕時計を見ます。

「まだ間に合う。ショウカイに強制的に応じさせる為、拘引状が必要です」と言い、文太が澪に直ぐに礼状を作成してもらうと言い、川添が「後から追いかける」と言い、二人は第3支部に急ぎました。

駒沢が「私たちは空港に」と言って、空港へ向かいます。

第3支部 第1刑事部。

澪が素早く拘引状を作成印刷し、里穂が取ってきて澪が印を押し、里穂は支部の前をタクシーで通り過ぎる川添に書類の封筒を渡しました。

みちおたち裁判官と井出と城島を乗せた車は渋滞にハマります。

文太が拘引状を届け、みちおが井出に「ペースランニング何秒?」と聞きました。

「すごい足速かったよね。走って」と拘引状をバトンの様に井出に渡そうとするみちおたに「なんで私が?」「そうだよ、検察の不利になるかもしれない証人、うちが摑まえる義理ない」と拒否する城島。

駒沢、みちお、千鶴は顔を見合わせ、車を降りるとダッシュで走り始めます。

最初に駒沢が脱落し、次にみちおが後を千鶴に託しました。

千鶴も力尽きそうになった時、駒沢とみちおを猛スピードで追い越す人影があります。

千鶴も追い越した井出が「貸して、拘引状。僕のペースランニングは13秒29」と言い残して走り去りました。

あっという間に空港ロビーに辿り着き、足達を探す井出。

裁判官として一番やってはいけないこと

第4回差し戻し公判。

みちおが「証人は証言台の前へ」と言い、香田隆久裁判官が証言台に立ちます。

宣誓をした隆久に「本法廷で足達医師に再度証人尋問を行うと決めた日の夜。病院で彼と言い争っていましたよね?」と尋ねるみちお。

「足達君とは古い付き合いです。たまに喧嘩することもあります」と隆久。

「証人尋問を要請した件ではないと?」「・・・入間裁判長。あなたは私に何が聞きたいんですか?」「では、お聞きします。・・・裁判官にとって、一番やってはいけないことは何ですか?」「それは私があなたに言ったはずです。間違えることです。人が人を裁く。決して間違ってはいけない」

「・・・私はそうは思いません。裁判官だって間違えることはあります。でも、それ以上に大きな罪は、間違いを認めないということではないでしょうか?誰しもが様々な荷物を抱えて生きています。間違いを認めることは、勇気がいります。

しかし、我々は裁判官です。判決によって人の人生を左右することもある。だからこそ、間違えた時に、我々はどう行動するべきなのか?それが大事だと私は考えます」と言うみちお。

千鶴の声:今、ちょっとだけ刺さった・・・。

「香田裁判官。第1審判決で、あなたは間違えていませんか?」「間違えていません」「分かりました。では、ここでもう一人、証人尋問を行います」

法廷に足達医師が入ってきて、驚き絶句する隆久。

「彼はベルリンにいると思っていましたか?」とみちおは隆久に聞きました。

証言台に立つ足達医師。

「事件の3日前、11月6日。深瀬詩織ちゃんが病院に訪れた時のことを話していただけますか?」と言うみきお。

足達は「微熱があるということで、詩織ちゃんは保育士の方と私の処へ来ました。(回想の中で祥子が席を外します)急患のことで緊急の処方の電話があり、私はカルテを確認するためにパソコンに向かいました。

診察台に放置し、目を離した隙に、詩織ちゃんが寝返りをして・・・落ちてしまいました」

床で大声で泣く詩織の映像が流れます。

「直ぐに異常がないか、確認しました。問題はないと判断した。でも3日後、救命に呼び出されて駆け付けると、詩織ちゃんは急性硬膜下血腫で危険な状態でした。詩織ちゃんが診察台から落ちたことが気になった。でも、母親は育児に悩み鬱状態だと・・・。虐待の可能性があると聞きました」

回想シーン。

救命室で「SBSで間違いないだろう」と言う足達。

「SBSだと私は診断した。疑念が生じたのは有罪判決を受けた後も深瀬瑤子さんが無罪を主張し続けたからです」と足達が言い、みちおは「それで、あなたはどうされましたか?」と聞きました。

足達は「思い切って香田裁判官に相談しました」と答えます。

回想シーン。

人気のない建物の中。

足達が「もしかしたら、誤診をしたのかもしれないんです」と言うと隆久は「今更判決を変えるなんて出来ない」と「でも・・・」と抗議する足達の両腕を掴み「いいか。お前は間違えていない。そして俺も!間違えてなんかいない」と迫りました。

みちおは「足達さん、これは深瀬瑤子さんが母親としての誇りを取り戻せるかどうかの裁判です。・・・世間から多くの誹謗中傷を浴びた。それでも無罪を訴え続けた。母親としての人生が懸かっていますよ」と言い、瑤子は号泣します。

瑤子を見つめる足達にみちおは「真実を話していただけますか?あなたがベルリンに行き、1週間で戻ってきた理由を聞かせてください」と言いました。

あの時、井出さん、間に合わなかったんですね~。

足達は「向こうには私の恩師がいる。SBSの分野での第一人者です。深瀬詩織ちゃんが落ちてしまった診察台の高さ、救命に運び込まれた時のCT画像などをすべて診てもらい、世界の様々な症例と照らし合わせて診断して貰いました」と言い、みちおは

「診断結果を教えていただけますか?」と言い、「・・・3日前の外傷が原因。SBSではない。これが真実です」と言いました。

みちおは検察官に「本日、即日で判決を出したいのですが」と言い、井出は「即日?この後にですか?」と聞き、みちおは「はい」と言い、城島が「分かりました」と言います。

「主文。被告人は無罪。あなたが深瀬詩織ちゃんに対して身体を揺さぶって傷害を負わせたとする公訴事実について、様々な角度から検証した結果、詩織ちゃんの傷害の原因はあなたにはないことが証明されたので、無罪とすることに決めました」と告げるみちお。

「裁判長、本当にありがとうございました」と泣きながら深々と頭を下げる瑤子にみちおは、法壇を降りて「あなたが味わった苦痛は、計り知れない。一裁判官として深くお詫びいたします。申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げ、駒沢と千鶴も立ち上がり、深々と頭を下げました。

「罪のない人を罰することのない様、きちんと審議をしなければならない。そのことを強く意識することが出来ました。ありがとうござました」と言うみちおに瑤子は笑顔で頷きます。

裁判所を出て歩く瑤子と弁護士の前に弘子、啓介、詩織が現れます。

「詩織!」と呼びかける瑤子を見つめる詩織。

「覚えてないよね?」と寂しそうに微笑む瑤子に「ママ~」と詩織が駆け寄りました。

しっかりと詩織を抱き締めた瑤子に詩織は「ママ、お歌覚えたよ」と詩織の好きな曲を歌います。

「上手だね、ありがとう」と詩織を抱き締める瑤子。

良かった!本当に良かったです!

入間みちおの圧力

第3支部の中庭。

法廷から第1刑事部に向かうみちお、千鶴、駒沢に拍手を送る香田。

「お見事でした。しかし、君たちは終わりだ。裁判官としての未来はない。私を敵に回した。最初に忠告したはずですよね?分かり易いサインも出してあげましたよねぇ。察しろよ!!こっちの要求通り判決を出せば良かったんだ。お前は!間違えたんだよ!」とみちおを指さして隆久は怒鳴りました。

「憲法第76条。すべての裁判官はその良心に従い独立したその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される。あなたにとやかく言われる筋合いはありません!」と言う千鶴。

みちおが拍手をして「その通り!」と言い、隆久が「坂間裁判官、あなたもただで済むとは思わないでください」と言い、みちおが千鶴と隆久の間に割って入り「それはあなたもね」と言います。

第1刑事部。

川添が「大変です。事務総長が・・・」と言いながら駆け込んで来て、千鶴は隠れようして諦め、事務総長と向かい合いました。

「懲戒処分にします」と事務総長は言い、「え?」と言うイチケイ一同に「香田隆久裁判官を」と続けます。

「私が責任をもって処分します。申し訳ない」と事務総長は頭を下げ、「入間裁判官は?」と聞き、文太が“昼ご飯を買いに外へ”と言うと「彼にもくれぐれも謝罪の旨を伝えておいてください」と言って事務総長は去りました。

「事務総長が人格者で良かった」と言う千鶴に「案外、これが効いたのかもしれませんよ」と駒沢がみちおが司法記者クラブに答えた新聞記事を見せます。

そこには「今度の件で審議に関わった裁判官がどこかへ飛ばされるんじゃないかって噂話があるんです。ある訳がない。そんなの都市伝説ですよ。裁判所って、真実に公平な場ですから」と書かれていました。

「確かにこう言えば相手は何も出来ない」と川添が言い、「みちおさん流の圧力か」と文太が言います。

どうやら、みちおさんの作戦勝ちだったようです。

和風居酒屋。

カウンターで亜紀に日本酒を注ぐ千鶴。

千鶴は“みちおに処分は必要ないと判断した”と報告し、“改善すべきところは自分が責任をもって対処する”と言いました。

入間みちおの過去

「失望させないでね。・・・入間みちおに感化されないように」と亜紀が言い、「日高さんが入間さんに拘るのは、これが原因ですか?(と書類を渡し)駒沢部長が30件もの無罪判決を出したというのを聞いて、過去の公判を調べてみたんです。この公判、裁判長が日高さん、右陪席は駒沢部長、そして弁護人は入間みちお。

「殺人事件の公判だった。私は有罪判決を下した。その後、刑務所で被告人は無罪を主張して・・・自殺を図った。入間みちおは弁護士を辞めて、裁判官になった」と言う亜紀に千鶴は「判決は正しかったんですか?」と聞き、亜紀は「私は間違えていない」と答えました。

とっても間違えていそうな亜紀さん・・・。

グランド。

検事チームと裁判官チームの野球の試合。

駒沢が「以前と同じシチュエーションですね」と言い、皆は敬遠を勧め、みちおは「真っ向勝負」と言います。

黙っている千鶴をみたみきおが「あれ、分らなかった。・・・今、坂間さんが何を僕に対して考えてるのか分らなかったなぁ」と言いました。

“なんでもかんでも私の心を読めると思ったら大間違いです。いいから、敬遠してください”と言う千鶴に「今度こそ勝負をして勝ちたいんだよ!」と言うみちお。

千鶴は頷き、皆が守備につき、「まさかと思いますけど、ないですよね?」と言う井出の腰にみちおは再びデッドボールを当てます。

痛がり「わざとですよね?」と聞く井出と「わざとだろう!」と激怒する城島。

「ここでぶつけたらダメだと思ったら緊張して手元が狂いました」とへらへらするみちお。

“謝ってください”とくださいと千鶴が言っても謝らないみちおに「あなた、法廷で言いましたよね。間違えた時こそが大事だって」と言いますが,“わざとじゃない”とかごちゃごちゃと謝りたくない様子のみちおに「謝りたくないんですね!」と切れる千鶴。

みちおは逃げ回り、セントバーナードのみちこに助けを求めますが、みちこは知らんぷりです。

「みちこ~」と逃げ惑うみちおを呆れたように見守る千鶴。

大人なのか子供なのか分からない、とっても魅力的なみちおさん。

被告人役の前田敦子さんの演技も見事でしたね~。

個人的には「あっちゃんもお母さん役をやる年頃になったのかぁ」と感慨深かったです。

このドラマは法廷ドラマですが、言葉のチョイスがとても分かり易く、心に響きますよね。

また「みちお」役の竹野内豊さんの声が癒し効果抜群!なので・・・。

特に「元気!パワー!」と謳うドラマではないのに、元気、パワーが貰えるドラマです。

来週も楽しみですね~!

イチケイのカラス3話ネタバレ!衝撃の真犯人

「どうしたらなれるか、アインシュタインに」。ある日みちお(竹野内豊)は、坂間(黒木華)たちイチケイメンバーにそう質問する。ヒントは、裁判官にも大事なことだとみちおは言うが……。

そのとき、起訴状を読んでいた部長の駒沢(小日向文世)は、合議制で扱いたい案件がある、とみちおたちに告げる。案件は重過失致死及び死体損壊の事件で、被告人はガラス工房で働く藤代省吾(岡田義徳)、被害者は市役所職員の野上哲司(成松修)だった。その教室には野上の14歳になる娘・碧(渡邉心結)が通っていたが、迎えに来た碧の母で、笹原警察署の警察官でもある奈緒(佐津川愛美)に一方的に好意を抱いた藤代は、「野上哲司は浮気している」「夫と別れなければ罰を与える」等の監視や人格非難にあたる内容の手紙を差し出し人不明で送りつけていた。それが藤代の仕業だと気づいた野上は、事件当夜、藤代と工房で会い、口論からつかみ合いになったという。藤代は工房にあった自転車に乗って逃げようとして野上と衝突。そのまま後ろに倒れた野上は、後頭部を強く打ち命を落としたらしい。犯行の露見を恐れた藤代は、野上の遺体を焼却炉で燃やしていた。

みちおが裁判長を務めた第1回公判、入廷してきた駒沢の姿を見た藤代は驚く。実は駒沢は、18年前に裁判長として藤代を裁いたことがあり……。

引用元:https://www.fujitv.co.jp/ichikei/story/story03.html

いつもの様子と違う駒沢

ある日、駒沢はオークションサイトに出展した裁判官としての経験を活かして書かれた訴訟についての自費出版本がなかなか売れないことに頭を抱えている。
坂間にも買わないか尋ねるも「そんなにスマホゲームに課金したいんですか?」と軽くあしらわれてしまう。
それよりもと坂間は民事部に異動したい旨を話す。
犯罪者のみを相手にする刑事部より多種多様な事件を扱い高いスキルが求められる民事部の方がやりがいがあると説明する。
そこに「どうしたらなれるか、アインシュタインに」と言う入間がやって来るも坂間は相手にしない。
ふと入間が駒沢の方に目をやると険しい顔をして起訴状を読んでいた。

案件は重過失致死及び死体損壊の事件。
被告人はガラス工房で働く藤代省吾(ふじしろしょうご)で被害者は市役所職員の野上哲司。
藤代は口論から野上を死なせてしまったうえに死体を燃やしたという。
駒沢は坂間の反対を押しのけ裁判長を入間に任命する。
入間は駒沢の様子がいつもと違うことを指摘し今回の事件に何かあるのではと問うも、
「公判前に皆に先入観を持たせてはいけない」
とだけ言い席を立つ。
疑問を抱く一同に入間は、
「刑事裁判官にとって一番きついことかもしれない」
と話す。

第1回公判・駒沢と被告人藤代との関係

第1回公判が開始する。
藤代は駒沢を見るなり驚きの様子を見せる。
どうやら藤代は駒沢を知っているようだった。
検察官の井出が読み上げる起訴状によると藤代は自身が勤務するガラス工房で製品作りに加えガラス工芸を教えていたという。
被害者である野上の娘・碧(みどり)がそこに通い藤代は野上の妻であり警察官の奈緒(なお)に一方的な好意を寄せていたという。
藤代は奈緒に野上への人格非難に当たる内容の手紙を送り付けていた。
それに気づいた野上は事件当日に工房で藤代と会い口論から掴み合いになる。
そばにあった自転車で藤代は逃げようとしたが野上がそれを止めようとし衝突。
野上はそのまま倒れ機械の角に頭部を打って死亡。
それが露見するのを恐れた藤代は死体を燃やしたという内容だ。
そして藤代はその内容に間違いはないと供述する。

駒沢は審理にあたり藤代の前科の過去を共有することを提案。
18年前に駒沢は裁判長として藤代を裁いていた。
つまり、かつて裁いた被告人が再び罪を犯したのだ。

藤代の過去と駒沢の判決

18年前バーテンダーだった藤代は当時の常連客が振り込め詐欺グループのリーダーだったことを知る。
心臓に疾患を抱えていた藤代は彼らから金銭を強奪し使い切ったら自ら命を絶つことを決意する。しかし強奪の際、相手に見つかりナイフを突きつけられ揉み合った末、気づくとナイフは相手の胸に刺さっていた。そしてそのまま相手は死亡。

藤代は逃亡を図ったが自首したという。

検察の無期懲役の求刑に対し駒沢は相手の過剰防衛と藤代が自首をしたことから情状酌量し懲役4年の減刑判決を下したのだった。

駒沢は否認事件ではないにも関わらず藤代に「なぜ今回自首しなかったのか」「なぜ罪が重くなると分かっていて遺体を燃やしたのか」など暴走ともとれる様子で質問を続ける。
そんな駒沢に藤代は犯罪者として生きることは困難であると主張。
「人生はやり直せない、1度でも罪を犯せば。それが現実」、
そう言い放った。

果たして本当に駒沢は結果的に誤った判決を下してしまっていたのか…。

第1回公判の後、デスクの中から取り出した手紙を読む駒沢。
それは18年前、藤代から送られたものであった。
坂間はそんな駒沢に被告人に肩入れすべきでないと言うが聞き入れてもらえない。
そこに証拠資料を見直した入間が引っかかる点が見つかったと言う。

第2回公判・職権発動!

第2回公判では入間が藤代に実況見分を行ったことを確認する。
資料としてその時の(同じ風景の)写真が2枚あり片方には水たまりが写っている。
つまり実況見分は2度行っていることになると入間が言う。
入間はなぜわざわざ2度に分けたのかを問うと藤代は自分が犯行時刻をはっきり覚えていなかったからだと証言する。
藤代によると自らの犯行は22時頃だと思っていたがそれだと被害者の行動に矛盾が出来てしまい実際は24時頃だったのではないかと捜査員に言われ思い出したと話す。
駒沢はこれに、犯行を客観的に再現したのが実況見分なのに対し警察の主観が入っているため正しい見分が行われていないのは問題だと主張。
入間は駒沢の発言に3回目の実況見分。検証の検証することを提案。
職権を発動するのだった。

実況見分の検証と矛盾点

実況見分の検証にやって来た入間たちは捜査を担当した笹原署の岡崎に話を聞く。
岡崎によれば事件当日20時頃、野上から藤代に電話があり工房で会うことになっていた。そして22時頃、野上と口論になり犯行に及んだと藤代は自供していた。
だが野上の行動に矛盾が生じたという。
野上が車で家から工房へ向かう道が19時から工事をしていて通過できるようになったのは24時頃でそれを藤代に伝えると記憶違いを認めたと言う。
駒沢と警察の聞き込みについて調べていた川添は警察が工房の廃熱用のファンが22時頃使われていたという目撃情報を掴んでいたことを岡崎に確認する。
岡崎は一度は22時頃の犯行の線で捜査していたから…と話す。
入間はそんな岡崎に「実際の犯行時刻が24時頃だったとしてその裏取りは?被害者の足取りはどうなっている?」と聞く。
これじゃ粗探しと言う城島に駒沢は「粗がなくなるまで行うのが実況見分」と主張する。
岡崎は次回公判までに証拠を提出するよう言われると「上司に伝えます」と一言。
そこに工房からガラス細工が割れる音が聞こえ入間たちは中へ向かう。
すると中で荒れた様子の碧が置いてあるガラス細工を次々と落としていた。
岡崎は碧を止める。

被害者の娘

連絡を受け工房へ来た奈緒は碧を優しく落ち着かせる。
駒沢は奈緒に熱心にガラス工芸を学んでいた碧が教室に通うきっかけなったことを聞く。
奈緒によると地元の祭りで藤代が出店し売っていたガラス作品を手に取り魅かれたことがきっかけだったという。
入間が奈緒に碧からも話を聞けないか頼むも、信頼していた藤代にやっとできた父親を殺された娘の気持ちを察してくれと断られてしまう。

第3回公判で藤代は奈緒と碧と家族になる夢を見たと言い、警告した通り野上とは別れればよかったんだと話す
入間は藤代に事件当日の22時頃工房の焼却炉を使ったか質問するとガラス工芸の作業で使ったと答える。
それに坂間は辻褄は合っているがそれも裏付ける証拠はないと考える。
その後、駒沢が検察側に、警察に依頼した被害者の足取りについて聞くと井出は不見当と返ってきたと答える。
それを聞いた駒沢は静かな怒りともとれる態度で「不見当ですか」と一言だけ言うのであった。

警察への抗議!

公判後、駒沢は笹原署に抗議に行くと言い入間と坂間も付いて行く。

署長の迫田、刑事部長の堀口、岡崎に話を聞く入間たち。
だが迫田は「藤田の事件でなにか?」
と藤代の名前もろくに覚えていないようである。
駒沢が改めて被害者の足取りの情報を開示するよう言うが警察側は不見当の一点張り。
さらに署長は「警察は全ての情報を開示する必要はない。それぞれの戦略がある」と言いだす始末。
そんな署長に「刑事裁判において我々は二重の不正義を生み出してはいけない。冤罪を生み出してはいけない。真犯人を逃してはいけない。それは警察・検察・裁判所、共通の目的であるはず」。さらに「戦略?駆け引きなんてクソくらえです!」と言い放つ
署長は「そこまで言うなら」と徹底的に調べると吐き捨て部屋を出て行くのだった。

入間は帰る際、岡崎に1冊の本を手渡す。
「大切な所折ってあるんで」
それは誰にでもわかる刑事訴訟法という本だった。

被害者の妻へのDV疑惑

数日後、笹原署から連絡が入るもやはり不見当だという。
「予想通りではありますが」
そう言う駒沢に坂間が「でも予想外なこともありますが」と話す。
そこには岡崎が来ていた。
岡崎は以前、入間からもらった本に「情報提供者の保護、匿名化」について書かれてある項目がありそれを読んで話をする決心がついたという。
入間は駒沢の抗議で心を動かされた岡崎の最後の一押しとして本を渡していたのだ。

岡崎によると藤代の自供と状況証拠以外に犯行時刻を裏付ける証拠はないと話す。
そして裏取りをやっていないことを白状する。
駒沢がどういうことか問うと奈緒の体にアザがあったと同僚の女性警察官から証言があったという。
この話から奈緒は野上からDVを受けていた可能性が出てきたのだ。
なぜ警察官である奈緒は公にしなかったのかという坂間に入間は「警察官だったからだろう。DVの現実を知っている」と話す。
警察に訴えさらにひどいことになった事件があったこと。自暴自棄になった相手が復讐を考え自分だけじゃなく周りの人にまで危害を加えるケースを考え、もし碧に何かあったら…と奈緒は言えなかったのかもしれないというのだ。
ここで奈緒には野上を恨む動機があったということも判明したことになる。
なぜ補充捜査せずに検察に挙げてくるんだと言う城嶋に岡崎は、刑事部長の判断だと言う。
万が一現職の部下である警察官が犯行に関与していたら自分と署長のキャリアに大きく関わることになるからだと説明する。
それを聞いた駒沢は静かに「法をなめるな」と言い放つ。

このことから再び事件そのものを調べなおすことになったのだった。

かつて藤代を救った人物

入間、坂間、石倉の3人は佐賀に藤代のかつての保護司に所在尋問(裁判所外での証人尋問)を行うために来ていた。
その道中、坂間は駒沢と入間の信頼関係について言及する。
それに対し入間は駒沢に出会っていなかったら自分は裁判官になっていなかったと語る。

目的地に着いた3人は元保護司の津田に話を聞く。
津田によれば自分よりも藤代には更生を支えてくれた人がいたという。

18年前、殺人を犯してしまった藤代は逃亡しビルの屋上から飛び降り自殺を図ろうとしていた。
それを必死に説得し止めた女性がいたのだ。
彼女の説得で藤代は生きて罪を償うことを決めたのだった。

坂間がそれは誰だったかを問うと津田は教えてくれなかったと答える。
しかし藤代が「誰と出会うかで人生は変わる。生きてみないとそれは誰にも分からない」と言っていたことも教えてくれた。

帰ってきた入間たちは駒沢に藤代には服役中に何度も面会に来ていた女性がいたこと。
そしてそれが野上奈緒であることを伝える。
藤代の自殺を止めたのは当時新人警察官であった奈緒だったのだ。
2人の間には隠された強いつながりがあったと話す坂間。
「なぜそれを隠そうとしたのか。そうせざるを得ない何かがあった。真実は残酷なものかもしれない」
と言う入間だった。

衝撃の告白と真犯人

第4回公判。
奈緒は18年前、警察官として藤代で出会い交流があったことを認める。
そして黙っていたのは、かつて自分が死のうとしていた藤代を止め更生を見守ってきた。その相手が夫の命を奪ったことを娘が知ったらショックを受けるからと語る。

検察は再び捜査をし直した結果、新たな証拠が見つかったと発言。
それは事件当日18時頃、野上の車を捉えた交通カメラの映像なのだが運転しているのは野上ではなく藤代だった。
なぜ野上の車で工房に向かったのかを問われた藤代は何も答えられなかった。
その時、傍聴席で公判を見ていた奈緒は突然泣き出しDVに苦しんでいた自分が野上を殺したと主張する。藤代はそんな自分を庇ったのだと。
藤代も「嘘です」と否定するが、「裁判所からもよろしいですか?」と立ち上がる入間。
入間はかつて罪を犯した藤代に「罪を償う時間があったことについてどう考えているか」「それがなかったら今の自分はありますか?」と問う。
そして奈緒にも起きてしまったことは変えられない、でもこれからのことは変えられる。その分岐点がこの法廷だと話す。
18年前、駒沢もそういう想いで犯した罪に正しい罰を下した、と。
駒沢も「いかなる理由でも罪を償うチャンスを奪ってはいけない」と言う。

藤代は真実を語り始める。

「守ろうとしたんです。碧ちゃんは」

事件当日。
碧は野上になぜ藤代を慕い自分を避けるのか、父親だぞと怒鳴られる。
そんな野上に碧は「あなたが父親なんて認めない。お母さんに暴力振るって!」と反論。
野上は碧の顔を叩く。
その勢いで碧はタンスにぶつかり上においてあったガラス細工(祭りで初めて手に取った)
が落ち割れてしまう。
その瞬間、碧の頭には祭りの時に見た母の笑顔、DVに苦しむ母の姿が浮かび上がり、次瞬間には近くにあった花瓶で野上の後頭部を殴ってしまっていた。
そう、野上を殺したのは藤代でも奈緒でもなく碧だったのだ…。
しばらくして呆然とする碧の携帯に藤代から電話がかかって来る。
「ああ碧ちゃん?今日教室はのほうは休み?」
教室に来ないことを心配して電話をしてきた藤代に碧は助けを求める。

その後、野上家にやって来た藤代は野上の遺体を見つける。
呆然としている碧に藤代は、
「大丈夫。何も心配しなくていい」と言う。

そして藤代は犯行現場をすり替えるために車で遺体を工房に運び20時に野上の携帯から自分の携帯へ燃やしたのだ。
工房に駆け付けた奈緒は止めようとするが藤代は自分が碧にしてあげれる最初で最後のことなんだと説得し罪を被ることになった。
奈緒はそんな藤代の罪を少しでも軽くしようと野上が自転車にぶつかった事故に見せかけようとしたのだ。
これが事件の真実である。

公判後、駒沢は藤代の面会に来ていた。
藤代は最初に法廷で駒沢を見た時、嘘が見破られるのではないか怖かったと語る。
そんな藤代に駒沢もかつての自分の判決が本当に正しかったのか同じく怖かったと話す。
「最初から疑っていたんですか?」と聞く藤代に
駒沢は「いえ。ただ公判の中で藤代の主張には嘘の中にも本音(奈緒を愛していたこと。家族になる夢を見たこと)が零れ落ちていたように感じた答える。
藤代と奈緒との間に隠された繋がりを知り、「碧ちゃんを守ろうとしたのはあなたにとって特別な存在なのだからでしょう?」と語りかける駒沢に藤代は「すべてお見通しなんですね」と言う。

かつて藤代は奈緒から結婚の申し出を受けていた。
そしてそのお腹には子どももいた。
「ありがとう」
藤代は奈緒の膨らんだお腹に手を添え
「これから生まれてくる君。俺をパパにしてくれてありがとう」
そう言いつつも藤代は奈緒が昔からの夢であった警察官でいられるように別れを告げるのであった。

それからも、奈緒は祭りで偶然再会したと言っていたがそれも嘘であり、藤代は常に近くで碧を見守っていたのだ。

駒沢は藤代を疑ったが疑ってよかったと話す。
信じることは相手を知って初めてできること。藤代を疑い改めてどういう人間か知った。
あなたなら人生をやり直せる。信じているとエールを送るのだった。

本当の父親

警察に連れられパトカーに乗ろうとする碧を奈緒は呼び止める。
そして「実は藤代さんは…あなたの…」と言いかけると
碧は「分かってた。そうなんじゃないかなって」と言いパトカーに乗るのだった。

アインシュタインに近づくヒント

みちこの散歩をしている入間の横で、碧は家裁で審判に当たり、奈緒は懲戒免職。2人はともに犯人隠避罪・証拠隠滅罪に問われるだろうと話している坂間。
入間は「やったと言う被告人の嘘も見逃さない」駒沢はやっぱりすごいと言う。
そして裁判官として大事なこと、アインシュタインに近づく答えが分かったんじゃないかと坂間に問う。
坂間は「疑うこと。アインシュタインは常識を疑い数々の心理を導き出した」と答える。
そんな入間は「ただ単に信じることは知ることの放棄だからね」と話す。

後日、石倉は坂間に書記官として民事部か刑事部かどちらにするか決めたと話しかける。
自分は刑事部でイチケイにいたいと言いなぜか謝る。
坂間は「なぜ謝るんですか?私もしばらく刑事裁判官を続けることをしました」と答える。
そこに駒沢がやって来て「落札ありがとうございます!」と嬉しそうにお礼を言う。
実は坂間は駒沢の自費出版本を落札していたのだ。
早速読むも「なんですかこれ?」
なんと本は5部作でまだまだ続きがあった。
「残りも全部買いませんか?」
「買いません!」
坂間はキッパリ断りを入れる。

そして入間に騙され激辛サーターアンダギーと激辛ジュースを飲まされた坂間は裁判員として改善すべき点を捲し立てるのであった。

イチケイのカラス4話ネタバレ!現金をバラまいた少年の切ない真相

みちお(竹野内豊)は、坂間(黒木華)を訪ねて裁判官官舎にやってきた彼女の妹・絵真(馬場ふみ)と出会う。大学で考古学の研究に携わっている絵真は、休暇の予定が流れたためしばらく坂間のもとにいるつもりだという。

そんな絵真とすぐに意気投合するみちお。坂間とAI裁判官について話していた際、ふいに絵真から、姉はどんな裁判官なのかと尋ねられたみちおは、裁判を傍聴してみてはどうかと言い出す。

絵真は、みちおと一緒に、坂間が裁判官を務めた美人局行為による詐欺事件や、銃刀法違反など、いくつかの公判を傍聴する。だが坂間の裁判官ぶりは、傍聴マニア「みちおを見守る会」のサイトで、「面白くない」「心がないベルトコンベアー裁判官」などと酷評されてしまう。

すっかりイチケイに溶け込んだ絵真は、サイトの評価を気にする坂間を尻目に、もっと傍聴したいと言い出す。そこにやってきた駒沢(小日向文世)は、家裁から逆送されてきたある少年事件を合議制で扱いたい、とみちおたちに告げる。

被告人は17歳の望月博人(田中偉登)。半年前に高校を中退した博人は、東京ドリームランドというレジャー施設でアルバイトスタッフとして働いていたが、あるとき売上金5000万円を盗んで逃亡。警察に逮捕されそうになった際には、繁華街のビルの非常階段から盗んだ現金をばらまいていた。

難しい案件だったが、みちおは、裁判長は坂間がいいのではないかと提案する。

そして始まった第1回公判。だが博人は、取り調べ時と同様に完全黙秘を貫く。じっと博人を見つめていたみちおは、まず裁判官のことを知ってもらうのはどうかと言い出し、坂間は優秀だが、心を開かない被告人に戸惑っている、と伝えた。

すると駒沢も、黙秘が不利に扱われることはないが、反省しているかどうかわからないため、正直に話す被告人と比べると相対的に判決が重くなることはあり得る、と続けた。

それに対して、話すように無理に勧めるのは黙秘権の侵害にあたり、弁護士会からクレームがくると抗議する坂間。それでもみちおはお構いなしに、「この裁判官、頭でっかちなところがあると被告人は思いましたね。その通りです」というと、博人はクスッと微笑んだ。

国選弁護人の辰巳(夙川アトム)が博人の周辺調査に注力していないことを知った坂間は、みちおに促され、彼が育った児童養護施設を訪れる。博人は、8歳のころに両親と死別し、この施設で育ったのだ。

そこでみちおたちは、9年前、博人と同じ日に施設にやってきたことから、兄弟になろうと誓い合ったという吉沢未希(ついひじ杏奈)と、滝本陸(細田佳央太)に出会う。陸は、罪を犯した博人に怒りを向け、縁を切ったと言い放つが…。

第2回公判で、坂間は未希と陸について調べたことを博人に告げる。未希はピアノの才能があり、コンクールでも何度も優勝していたが、1年前、東京ドリームランドのジェットコースターで起きた事故で左手を負傷して麻痺が残り、ピアニストになる夢を諦めていた。事故があった日は未希の誕生日で、東京ドリームランドに誘ったのは博人だった。

事故を起こした施設側は起訴されたものの、不慮の事故として無罪。博人は判決後に高校を中退し、東京ドリームランドで働き始めていた。

その最中、坂間は居眠りをしていた辰巳を一喝。そんな坂間を見つめていた博人は、「法律なんてクソだ」とつぶやく。みちおは、やっと君の声が聴けた、といって微笑むと、未だに「なぜ」がたくさん残っている被告人にこのまま判決を下せるか、と坂間に問いかけた。

駒沢、そして検察側の井出(山崎育三郎)までもが、みちおに同調。そこで坂間は、職権を発動し裁判所主導で改めて捜査を行うと宣言する。

みちお、坂間、石倉(新田真剣佑)の3人は、東京ドリームランドの管理責任者だった門田(水野智則)に会いに行く。そこで門田は、博人から妹のような存在が事故に巻き込まれた、本当に不慮の事故だったのか、と尋ねられたことを打ち明ける。

だが、そこに1年前の事故の公判を担当した顧問弁護士の稲垣(前川泰之)が現れる。国内屈指のファームに所属し、主に不祥事で社会的信用を落とした企業の法務を得意とする稲垣は、仕事に戻るよう門田に指示すると、裁判は白を黒に、黒を白にすることもできるオセロだと言い放つ。稲垣にとって裁判はゲームで、そのすべては金のためなのだという。

イチケイでは、川添(中村梅雀)や浜谷(桜井ユキ)、糸子(水谷果穂)に、井出や城島(升毅)、辰巳も加わって、博人が金を強奪し、非常階段からばら撒くまでの空白の3時間について調べるため、膨大な量の防犯カメラ映像をチェックしていた。

すると、その中の一つに、博人が金をばら撒いた場所とは別方向に向かうバスに乗り込む姿が写っていた。

みちおと坂間は、博人に会いに行き、門田のこと、そして空白の3時間のことを切り出す。イチケイから送られてきたバス停の映像を見せられた博人は、動揺を悟られないように耐え、席を立って接見室から出て行こうとした。

坂間は、そんな博人に、あなたの夢はなんですか、と問いかけ、すべてを投げ打っても大切な人のために犯行に及んだ理由があるのではないかと必死に訴えた。だが博人は、遮へい板を叩き、連れ出されてしまう。

その夜、イチケイでは、空白の3時間を埋めるために、博人ではなく、関係者の行動を調べ始める。そこで、ついにある映像を見つけ…。

第3回公判。坂間は、犯行後に陸と会っていた映像を博人に見せる。すると博人は、陸は関係ない、自分1人でやったことだから早く判決を、と言って泣きながら土下座する。

みちおたちは、児童養護施設を訪れ、陸と未希に所在尋問する。そこで井出は、未希の左手は最先端医療で完治する可能性が高いが、高額な医療費が必要であることに触れると、博人の犯行動機について話し始めた。

博人は、5000万円という大金を敢えて盗むと、手術に必要な金額だけ抜いてそれを陸に渡し、その目的を悟られないための偽装工作として、衆人環視の中で金をばら撒いたのだ。金は紛失したり、持ち去られたりして、予め手術費用が抜き去られているとは誰も思わない。博人だけが捕まることで成立する犯行計画だった。

博人と仲違いしているように振る舞うのはつらかっただろう、と陸に声をかけるみちお。陸の目から涙が溢れた。手術費用は奨学金支援制度で集めたと聞かされていたが、それが嘘だと気づいていたという未希は、博人と陸を重い罪にしないでほしい、と何度も頭を下げ…。

坂間は、博人に懲役3年、執行猶予3年と保護観察処分を言い渡す。博人から、陸と未希のことを尋ねられた坂間は、陸は家庭裁判所で審理にあたり、未希の手術は中止になったと告げる。すると激高した博人は坂間に飛びかかろうとして、刑務官に取り押さえられる。

法壇を降りた坂間は、博人を放すよう刑務官に指示すると、自分のことを許さなくてもいい、博人の苦しみ、憤りを受け止めると告げる。「そして願っています。いつかあなたが、あなたたちが手を取り合い、前を向いて生きてくれることを。あなたが逆境を跳ね返し、努力して自分の人生を切り開いてくれることを。そして、つらい経験があったからこそ今があると、いつかそう思える日がくることを」。坂間は、そう博人に伝えて……。

みちおは、判決後も法廷で動けなくなっていた坂間に、誰よりも被告人のことを考えていた、坂間にしかできない裁判だった、と声をかけ、法廷を出て行く。ひとり残された坂間は、涙を流し…。

絵真は、「そば処 いしくら」で「みちおを見守る会」のサイトを見ていた。サイト内でも坂間の今回の裁判は話題になっていた。

そこにやってきた駒沢は、みちおは坂間が「イチケイのカラス」になれると思っているはずだと伝える。みちおが裁判官を志したとき、ワタリガラスの創世神話を話していたことがあるという。

神話の中のカラスは、気まぐれに世界を創っているが、その知恵を駆使して、自ら人間に光や火や水を与えたりもする――神様や英雄のような存在ではないが、何者にも束縛されない個性的で自由の象徴だった。駒沢は、みちおと坂間の化学反応で何か生まれるのか、楽しみだと絵真に告げた。

別の日、みちおは、稲垣に会いに行く。みちおは、オセロの続きがやりたくなった、というと、昔の弁護士仲間の青山瑞希(板谷由夏)を紹介する。青山は、東京ドリームランドの事故の件で、民事で損害賠償請求を出そうと動いていた。

絵真と食事の約束をした坂間は、あるレストランを訪れる。と、そこにはなぜかみちおの姿があった。みちおも絵真に呼び出されたのだという。

するとそこに、「お似合いだと思うよ、お姉ちゃん。私からのプレゼント」という絵真からのメッセージが届く。お互いにデートに見えるから嫌だと言いあうみちおと坂間。その店の前を通りかかった石倉は、そんなふたりの姿を目撃してしまい…。

引用元:https://www.fujitv-view.jp/article/post-292056/

4話は坂間の妹が登場!みちをにすすめられて、姉がどんな仕事をしているのか?傍聴することになります。

また望月博人(田中偉登)が売上金5000万円を盗んで逃亡した後に、札束をバラまいたのは、ある切ない理由が。

望月博人は養護施設で一緒に育ってきた吉沢未希(ついひじ杏奈)を一緒に無理やり東京ドリームランドのジェットコースターに乗ったことで、事故が起こり、ピアニストを目指していた吉沢未希は手をけがして、ピアニストの夢を断念することに。

東京ドリームランドは、優秀な弁護士をやとい、責任のがれ。そんななか、吉沢未希の手の手術代のために、現金を盗みます。

しかし、逮捕されてしまう可能性大。手術のお金だけを抜いて、お金をバラまきます。もちろん、バラまかれたお金は誰かが拾ってしまったり、飛ばされてしまったりと、全額回収はできません。

手術代を抜いたことに気付かれず、無事に手術を受けさせるための作戦でした。

しかしみちおの丁寧な捜査により、全てがわかり、みちおは板谷由夏 さん演じる知り合いの弁護士に依頼し東京ドリームランドを民事で損害賠償請求しようと話を進めて、その賠償金で、吉沢未希の手術代をねん出しようとしていました。

イチケイのカラス5話ネタバレ!石倉の切ない初恋の真実

 みちお(竹野内豊)たちの元へ、あるバレエ団で起きた傷害事件の起訴状が届く。被告人は、バレエ団代表で振付師の槇原楓(黒沢あすか)。被害者はそのバレエ団の元トレーナーの矢口雅也(松木研也)だった。2人は口論からつかみ合いになり、槇原は矢口を突き飛ばした。頭を強く打った矢口は一命を取り止めたものの、現在も意識不明の重体だった。その起訴状を見た石倉(新田真剣佑)は驚きを隠せなかった。このバレエ団には、海外からも注目されているバレリーナ・馬場恭子(生田絵梨花)が在籍していた。実は恭子は、石倉の中学・高校時代の同級生で、初恋の相手でもあった。

坂間(黒木華)が裁判長を務めた第1回公判。傍聴席には恭子だけでなく、何故か別の事件の公判を終えたばかりのみちおの姿もあった。冒頭陳述で、検察官の井出(山崎育三郎)は、トレーナーとしてバレエ団に在籍していた矢口が複数のダンサーに対してセクハラを行い、槇原に解雇されたことで一方的に恨みを抱いていたことなどを説明する。すると、『みちおを見守る会』の傍聴マニアから画用紙を借りたみちおが、「さっき、食い逃げの公判をやったんだよ。食い逃げとバレエ団、ふたつの裁判、ひとつにくっつけたいんだよ」と書いた紙を坂間に見せる。別々の事件であっても犯人が共通していたりする場合にまとめて審理する「併合審理」をしたいというのだ。坂間は、そんなみちおを退廷させるが……。

引用元:https://www.fujitv.co.jp/ichikei/story/story05.html

イチケイに出勤してきたみちお(竹野内豊)は、デスクの上にあったおもちゃのヘビに驚き、坂間(黒木華)から呆れられる。そのおもちゃは、浜谷(桜井ユキ)の子どもたちが、母を驚かそうとカバンに忍ばせたものだった。みちおは、今度坂間を、子どものおもちゃで驚かせてみせる、と言い出し…。

そんな折、みちおたちの元へ、あるバレエ団で起きた傷害事件の起訴状が届く。被告人は、バレエ団代表で振付師の槇原楓(黒沢あすか)。被害者はそのバレエ団の元トレーナーの矢口雅也(松木研也)だった。

槇原と矢口は、口論からつかみ合いになり、槇原は橋の上で矢口を突き飛ばしてしまっていた。頭を強く打った矢口は一命を取り止めたものの、現在も意識不明の重体となっている。

その起訴状を見た石倉(新田真剣佑)は驚きを隠せなかった。それは、このバレエ団には、海外からも注目されているバレリーナ・馬場恭子(生田絵梨花)が在籍していたから。実は恭子は、石倉の中学・高校時代の同級生で、初恋の相手でもあったのだ。

坂間が裁判長を務めた第1回公判。傍聴席には恭子だけでなく、なぜか別の事件の公判を終えたばかりのみちおの姿もあった。

冒頭陳述で、検察官の井出(山崎育三郎)は、トレーナーとしてバレエ団に在籍していた矢口が複数のダンサーに対してセクハラを行い、槇原に解雇されたことで職を失い、一方的に恨みを抱いていたことなどを説明する。

すると、「みちおを見守る会」の傍聴マニアから画用紙を借りたみちおが、「さっき、食い逃げの公判をやったんだよ。食い逃げとバレエ団、2つの裁判、1つにくっつけたいんだよ」と書いた紙を坂間に見せる。

別々の事件であっても、犯人が共通していたりする場合にまとめて審理する「併合審理」をしたいというのだ。

イチケイに戻ったみちおは、坂間たちに自身が担当した食い逃げ事件を説明する。被告人は日雇い労働者の元木次郎(阿南健治)58歳。食い逃げによる前科が2度ある元木は、ギャンブルで大損をした腹いせに、高級すし店で10万円近く食べた後、トイレに行くふりをして裏口から逃走していた。

その途中で、離婚後何年も会っていなかった娘から結婚式に出席してほしいという電話を受けた元木は、すし店に支払う金を前借しようと職場の親方のもとを訪ねる。だが、親方は不在だったため、途方に暮れているところを警察官に見つかって逮捕されていた。

元木は、返済意思があったと主張していたが、それを証明できるかもしれない出来事が一つだけあった。元木は、親方の家の近所にある遊歩道で、男女が言い争っているのを見たというのだ。それが、槇原の事件現場。しかし元木は、男性1人と、女性2人が言い争っていたと主張していた。

坂間や川添(中村梅雀)らは、時間がかかり、スケジュールの調整も困難であるとの理由から、別々に審理を進めるべきだと提案する。しかしみちおは、時間がかかり面倒なのはこちらの都合だとし、見えていなかったことが見えてくるかもしれないと告げる。

すると部長の駒沢(小日向文世)は、やるからには二つの事件に正しい判断を下さなければならない、といって併合審理を認め…。

みちおが裁判長を務め、右陪席に駒沢、左陪席に坂間が座る合議制となった第2回公判。証言台に立った元木は、槇原たちが言い争っていた現場にいたもう1人の女性は、集められたバレエ団関係者ではなく、傍聴席にいた恭子だと証言する。一瞬のことだったから服装は覚えていないが、恭子のことはどこかで見たことがあると思ったというのだ。

そこで駒沢は、情状証人として恭子の証人尋問を行いたいと提案し、検察、弁護人の了承を得る。証言台に立った恭子は、事件が起きた12月20日の夜9時15分ごろは、レッスン場にいたと証言する。団員たちがそれを証明できるという。そこでみちおは、職権を発動し、二つの事件を併合的観点から調べ直すと宣言する。

みちおたちは、事件現場を訪れ、現場検証をする。だが、犯行時刻と同じ時間帯は、灯りがないために顔の識別が難しい状況だった。みちおは、もう少し粘ってみると言って、みんなを帰して現場に残る。坂間は、そんなみちおに付き合うことにする。

同じころ、駒沢たちはバレエ団の団員たちから話を聞いていた。話を聞いた4人は、いずれも恭子がレッスン上で「白鳥の湖」のパートの練習をしていたと証言する。しかし、駒沢だけでなく検察の城島(升毅)も、気になることがあった。駒沢は、証言者を法廷に呼ぶ手続きをするよう、石倉に指示する。

駒沢たちが帰り支度をしているときに、レッスンをしていた恭子の姿が気になった石倉は、彼女に声をかける。恭子の様子はどこかおかしかった。何かを思った石倉は、団員たちから、過去の公演映像を借りることにするが…。

事件現場近くの遊歩道に設置されたベンチに座っていたみちおは、うとうとして坂間の肩に寄りかかる。そのとき、ふいに坂間が立ち上がった。槇原たちが揉めていたという橋の上が、明るくなっていたのだ。

第3回公判。みちおは、事件現場の近くでは月に1度、デコレーショントラックのイベントが行われており、事件当日も周囲が明るくなっていたことを明らかにする。

一方、元木は、恭子のことは、国際文化センターにあった大きなポスターで見て覚えていたことを思い出した、と証言する。以前、そこが現場だったため毎日通っていたのだという。恭子が自分の娘と同じ年頃だったことから、娘が昔バレエを習いたいと言っていたことを思い出していたらしい。

続いて駒沢の提案で、バレエ団の団員たちが証言台に立った。駒沢が、事件当日の午前中、恭子が何をしていたか尋ねると、思案しつつもいつも通りレッスンをしていたと思う、と返す団員たち。そこで駒沢は、恭子が取材のために午前中はレッスン場にいなかったことを指摘。午前中のことは覚えていないにも関わらず、事件が起きた時刻に関しては詳細に記憶し、みんな同じように答える不自然さを浮き彫りにする。

公判終了後、元木は、「余計なことを言ったのかな?」と槇原に声をかける。槇原も恭子もつらそうに見える、というのだ。

公判後、石倉は、恭子から着信があることに気づく。留守番メッセージには、過去の公演の映像を借りた理由が知りたい、会って話がしたい、と残されていた。恭子に会いに行った石倉は、「今でもバレエを愛しているの?」と話を切り出し…。

みちおは、戻ってきた石倉が、大切な人を守りたいという思いと、書記官としての職務を全うしたいという思いの間で迷っているであろうことを指摘する。「僕たちは、人の人生の分岐点に立ち会う仕事をしているんだよね。どうするかは君が決めればいい」。みちおは、石倉にそう告げる。

ギャラリーリンク
第4回公判。元木は、実は現場にいなかった、言い争っているのを見ていない、と突然言い出す。事件を知って、それが使えると思ったという元木。そこでみちおは、石倉を証人喚問する。本人の希望でこの審理から外れて証言したいと申し出があったのだという。

恭子がバレエの練習の後、痛みに耐え、薬のようなものを服用していることに気づき、過去の公演映像を借りたことを明かす石倉。その映像には問題なかったが、半年前、恭子が出ていない公演があったことに言及。その公演では、当日のリハーサルで恭子が左の股関節を痛めて舞台に立てなくなったため、急きょ代役が立てられていた。

石倉は、恭子が通っていた整形外科医からも話を聞き、彼女が公演の1週間前から踊れるような状態ではなかったという証言を得ていた。つまり、それが公になればチケットの払い戻しなどの損害が出てしまうため、意図的に当日までその事実が伏せられていたというのだ。

医師によれば、恭子の診断名は変形性股関節症。病状はかなり進行しており、このままだといずれ人工関節にしなければ歩けなくなるほどらしい。恭子にとって槇原は恩師だからもう踊れないとは言い出せない。石倉は、恭子から重過ぎる荷物を降ろさせてください、と訴えた。

石倉の証言を経て、槇原は真相を話し始めた。恭子のケガを公演当日まで隠したことで矢口から強請られていたこと、払う金がないとわかると矢口は恭子にも手を出そうとしたことを。槇原と恭子は、矢口ともみ合いになり、2人で彼を階段下に突き飛ばした。槇原は、救急車を呼ぼうとした恭子を制し、バレエ団と団員たちのためにその場から去るよう命じたのだ。

法壇を降りたみちおは、呪いが解けずに命を絶つラストと、呪いが解けて幸せになるラストがある「白鳥の湖」になぞられて、どちらになるかはこれからのことにかかっている、と槇原に告げる。

公判後、恭子は石倉に「文ちゃんのせいで、私、何もなくなっちゃった。責任とってよ」と冗談めかして告げる。石倉は、高校時代、最後まで思いを告げられずにいたが、実は恭子も同じ思いだった。

恭子が起訴されたため、次は槇原と恭子の併合審理が行われることになった。そこに、被害者の意識が戻ったという知らせが入る。と、ここしばらく、いつも坂間のことをじっと見つめていたみちおが、彼女に書類へのサインを求めた。すると、ペンをノックした途端、うめき声をあげる坂間。それは、みちおがこっそり忍ばせておいた、ビリビリペンだった。

同じ日、日高(草刈民代)は、最高裁判所事務総局の幹部たちの前にいた。そこで日高は、幹部たちから次期最高裁判所長官に内定したことを告げられる。

みちおは、スマートフォンである記事を見ていた。それは、国税庁OBの志摩総一郎(羽場裕一)の自宅から金銭が盗まれたという事件で…。

引用元:https://www.fujitv-view.jp/article/post-295539/

5話は、新田真剣佑さん演じる石倉の初恋相手役で生田絵梨花さんが登場!

生田絵梨花さん演じるバレリーナの馬場恭子は、最初は事件に関係がないと思っていましたが、なんと事件の当事者。

馬場恭子が殺害された被害者に脅されて、襲われそうになっていたことから、槇原楓(黒沢あすか)と一緒にもみ合いになり、被害者が転落して死亡していたのでした。

また馬場恭子の様子がおかしいことに気付いた石倉は、独自に馬場恭子について、調べます。

なんと、選手としては継続できないほどの怪我を抱えながら、バレリーナを続けていたことがわかります。

その理由は人気バレリーナの馬場恭子がいなくなると、バレエ団の存続ができなくなるからです。

バレエ団代表で振付師の槇原楓(黒沢あすか)もべレエ団存続のために、馬場恭子が事件に関係していないことにしようと、自分ですべてをかぶろうとしていました。

馬場恭子がバレエ団のために、体を酷使すると、バレリーナ生命どころか、普通の生活が送れなくなる可能性も。

苦しんでいる馬場恭子を助けるために、すべてを証言した石倉。

ラストには、片思いだと思っていた石倉ですが、実は、馬場恭子も、石倉のことが高校時代、好きで、告白しようとし、辞めていた回想シーンが。

お互いに思い合っていたのに、気持ちを告げず再び、別れた2人が切ないラストでした。

イチケイのカラス6話ネタバレ!バカリズムが窃盗犯役で登場

10年前、弁護士から裁判官になったみちお(竹野内豊)は、日高(草刈民代)に会う。そこで日高から、なぜ裁判官になったのか、と問われたみちおは、弁護士として刑事裁判官に対して思った「どうして」を全部実践してみようと思った、と答える。続けてみちおは、どうして裁判官を志したのか、と日高に問いかけていた。

現在――。草野球の試合を終えたみちおたちは、相手の井出(山崎育三郎)、城島(升毅)ら地検チームと一緒に石倉(新田真剣佑)の実家「そば処いしくら」に集まって飲んでいた。そこに、坂間(黒木華)が日高を連れてやってくる。坂間は、女性裁判官の会に出席し、日高の最高裁長官内定のお祝いをしていたという。

するとみちおは、志摩総一郎(羽場裕一)という男の名前を出し、彼が被害に遭った窃盗事件を担当することになったと日高に告げる。志摩は、弁護士時代のみちおが最後に担当したある事件に関係する人物だった。

みちおが裁判長を務める窃盗事件とは、前科6犯の窃盗犯・岸田(バカリズム)が、会計事務所所長の志摩の自宅に忍び込み、現金113万円を盗んだ事件だった。岸田は犯行後、盗んだ自転車で逃走を図ったが、その途中で新聞配達員と自転車同士の衝突事故を起こして顔を見られたため、犯行から1週間後に自首していた。

第1回公判で、岸田はエリート人生から転落して窃盗を繰り返したという井出の言葉に反発し、泥棒がいかに魅力的な仕事であるか、どんな金庫も開けられる優れた耳を持つ自分がその個性を生かすためにいかに努力をしているかを力説し始める。また岸田には、金が余っている家しか狙わず、人は絶対に傷つけない、というポリシーがあるのだという。

第2回公判。みちおは、岸田と衝突事故を起こした新聞配達員の下山(長島令玖)から話を聞く。下山は、岸田が重そうなカバンを自転車の前カゴに載せていたためにハンドルが切れなかったのではないか、と証言する。

そのカバンの中身について問われた岸田は、泥棒におけるあらゆる道具だと答えた。みちおは、これまで理路整然と話していた岸田が、逃走時のことなるとあいまいな証言をすることや、今回初めて自首してきたことが気になり、逃走経路周辺の防犯カメラを確認することにする。

公判後、みちおのもとへやってきた坂間は、12年前の事件・東丸電機殺人事件のことを詳しく話してほしいと頼む。12年前、東丸電機の研究部主任だった被告人の仁科壮介(窪塚俊介)は、被害者である同社の経営戦略部部長・布施元治(中野剛)から研究部門の解体および製造部門への異動を命じられたことがきっかけで彼とたびたびトラブルを起こした挙句に撲殺した罪で、無期懲役を言い渡されていた。

仁科は無罪を主張していたが、連日の厳しい取り調べの末、一度は犯行を認めてしまう。しかし、公判では一転無罪を主張していた。実は仁科は、事件現場から逃げていく男を目撃していた。その男こそ、岸田が起こした窃盗事件の被害者で、国税庁OBの志摩総一郎だった。

みちおは、東丸電機殺人事件の裁判長を務めた日高に、志摩の証人尋問を要請したが、関連性が薄い、という理由から却下されていた。その後、仁科は「私は無実です」という書き置きを残して、自ら命を絶ってしまう。

どうして証人尋問を拒否したのか、どうして現場検証をさせてくれないのか、どうして仁科を救えなかったのか。「僕には『どうして』がいっぱい残った」。そう坂間に告げるみちお。

そこに石倉がやってきて、岸田の窃盗事件に関しておかしなことがあったと報告する。

石倉は、岸田の逃走経路に設置されている自治体の防犯カメラ映像の閲覧申請をしていた。すると、石倉よりも先に、その映像を見せてほしいと言う人物がいたのだという。

それが新聞記者の真鍋伸(坂口和也)だった。しかも真鍋は、その後歩道橋で何者かによって突き飛ばされて頭を打ち、脳死状態になっていた。みちおは、過去の事件ではなくまず目の前の事件に集中するにあたり、今回の裁判を合議制に変更し、裁判所主導で改めて捜査を行うことにする。

防犯カメラの映像を検証すると、盗みに入る前の岸田のカバンは軽そうに見えたが、犯行後は明らかに重そうな様子だった。そこでみちおたちは、民間の科学捜査研究所の研究員も呼び、自転車に積まれた際の荷物の重さを検証する。

川添(中村梅雀)が岸田役を務めたその実験では、カバンの中身が約20kgであることが判明した。もしその中身が現金だとすれば2億円相当の重さだった。

みちおは、坂間、石倉とともに、真鍋が入院している病院を訪れ、彼の妻・智花(山田キヌヲ)に会う。智花は妊娠中だった。みちおたちは、智花から真鍋が国税庁の天下りについて調べていたことを教えられる。

智花によれば、志摩は天下りのコーディネーターのような役割を担っていたらしいが、なぜ真鍋が窃盗事件について調べていたのかまではわからないという。真鍋は、事件翌日に出産のため里帰りしていた智花に会いに行く予定だった。

そこに、駒沢(小日向文世)から連絡が入る。岸田の窃盗事件に関して、検察庁から大至急送検するよう、要請があったのだという。取り調べを担当したのは、小宮山(テイ龍進)という検事だった。

駒沢は、次回の公判までに、小宮山検事の取り調べの録音と録画を証拠として請求するよう、井出に依頼した。そんな駒沢に、みちおは、志摩を法廷に呼びたいと告げる。

小宮山は、やってきた井出と城島に、取り調べの際の録音・録画データは「不見当」だと告げる。するとそこに、城島の後輩だが上司にあたる次長検事の中森(矢島健一)が現れる。中森は、検察が起訴した証拠によって判断を下すのが裁判官の職務だと主張し、以後地裁への捜査協力は禁止すると井出たちに言い渡す。

第3回公判では、傍聴席に小宮山の姿もあった。そこで、20kg相当のカバンの中身について問われた岸田は、実は金以外に美術品も盗んだが、盗品専門の鑑定士によって模造品であることがわかり、破棄したと証言する。

法律や裁判所の実情にも詳しい岸田は、自分の刑なら2年6ヵ月の実刑相当なのだから早く判決を下すよう求めた。「詳しいですね」とみちおに言われた岸田は、常識だと返し、エリート意識で人を見下す人間は嫌いだと言う。それに対してみちおは、最終学歴が中学卒業であることを明かし、裁判官だからエリートという発想こそ紋切り型だと返す。

続いて証言台に立った志摩も、模造品が盗まれたことを認めた。志摩は、みちおが12年前の事件の際、自分を容疑者のような扱いで法廷に呼び出そうとしたと言い出し、最高裁に抗議書を提出するとみちおに告げる。みちおは、かつての事件と本件は関係がないと返し、真実を明らかにしないと岸田を正しく裁けないとして、岸田について調べたことを述べる。

岸田が会社を辞めたのは、移動販売のパン店をやるためだった。だが、それに失敗した岸田は、窃盗を繰り返すようになったのだ。駒沢は、小宮山検事による取り調べの録音・録画はどうなっているのか、と城島に尋ねた。しかし城島は、「不見当」だと返す。

公判後、駒沢や坂間からも責められた城島は、中森からの圧力があったことを認める。実は中森は、12年前の事件で公判を担当した検事でもあった。そこに、糸子(水谷果穂)がやってきて、脳死状態だった真鍋が亡くなったことをみんなに伝える。

所在尋問で智花を訪ねたみちおたちは、事件の前に気になったことはないか尋ねた。その際、みちおたちは、真鍋の趣味が釣りで、父親から受け継いだ船を所有していることを知る。智花は、事件の前も釣りに行っていたかもしれない、とみちおたちに告げるが…。

一方、川添、浜谷(桜井ユキ)、糸子の3人は、バッテングセンターにいた井出と城島を訪ねる。そこで3人は、井出と城島の司法修習記念アルバムを取り出し、2人の言葉を読み上げて捜査協力を訴えた。

その夜、「そば処いしくら」に集まっていたみちおたちの前に、井出と城島が現れる。井出たちは、2人だけの会話のように見せかけて、調べてきたことを話しだす。小宮が警察よりも先に岸田の行方を見つけ出そうとしていたこと、交通機関のICカード履歴から岸田が犯行後用賀付近に潜伏していたことを見抜き、なんらかの取引が行われた可能性もあることを…。

別の日、みちおたちは真鍋の船が係留されている港を訪れる。そこで真鍋の釣り仲間に会ったみちおたちは、彼が舟板を外していたという情報を得る、真鍋の船を調べると、そこには手帳に挟まれたUSBメモリが隠されていた。

第4回公判では、駒沢や川添たちが見つけた防犯カメラの映像が流された。そこに映っていたのは廃屋から出てきた岸田に接触する人物――小宮山の後輩で、ヤメ検弁護士の畠山(日向丈)だった。

畠山は、公判中も何度か岸田に面会していることも明らかになっていた。証言台に立った小宮山は、何も関知していない、話なら畠山から聞くべきだと主張する。だが、実は畠山は、証人尋問を要請した途端、姿を消していた。

そこでみちおは、何があったのかを岸田本人から聞こうとする。法壇から降りたみちおは、まだパン店にチャレンジできるのではないかと問いかけ、それは決意の問題だと続けた。自分自身も、弁護士を辞めて裁判官を志したとき、正しい裁判を必ず行うと決意したのだという。

みちおは、岸田に後ろを向いて話すよう指示した。傍聴人席には、智花の姿があった。みちおは、窃盗事件を調べていた真鍋が亡くなったことに触れ、誰も傷つけない犯罪などない、と告げた。

そこで岸田は、みちおが一連の公判で計13回も「正しい裁判」という言葉を使っていたことに言及し、盗んだのは113万円ではなく2億円だったことを証言する。畠山からは、1000万円で買収されたのだという。

岸田の証言を受け、岸田の弁護人・奥山(中野順一朗)は、真鍋が隠し持っていたデータを公開する。そこには、志摩の会計事務所が担当する大手企業の裏帳簿があった。

駒場は、これが売り上げと利益を少なく見せかけた脱税であること、しかも国税庁が黙認した可能性もあることに触れた。騒然となる法廷から逃げるように立ち去ろうとした志摩は、待機していた私服警官から同行を求められ…。

閉廷後、みちおと坂間は、智花に真鍋の手帳を返却する。そこには、生まれてくる子どものために真鍋が考えた「直輝」という名前が記されていた。

日高に会いに行ったみちおは、真鍋が入手した裏帳簿から、12年前、東丸電機も脱税していたこと、被害者の布施と志摩に接点があったことを伝える。みちおは、かつて日高が、裁判官は「社会の医者」だから志したと言っていたことに触れ、日高に憧れている坂間が仁科の遺族に会いに行っていることを伝える。

そのころ坂間は、仁科の妹で、フリースクールの教師をしている由貴(臼田あさ美)に会い、12年前の事件の再審請求をするよう説得していた。

引用元:https://www.fujitv.co.jp/ichikei/story/story06.html

12年前にみちおが救うことができなかった、仁科壮介(窪塚俊介)の事件の重要人物だった志摩総一郎(羽場裕一)を追い詰めることができた、第6話。いよいよ冤罪の可能性の高い、12年前の事件が再び動きだします。

イチケイのカラス7話ネタバレ!12年前の事件がついに解決!日高(草刈民代)の意外な結末

弁護士時代のみちお(竹野内豊)が最後に担当した12年前の東丸電機殺人事件。東丸電機の研究部門主任だった被告人の仁科壮介(窪塚俊介)は、被害者である同社の経営戦略部部長・布施元治(中野剛)から研究部門の解体および製造部門への異動を命じられたことが原因で彼とたびたびトラブルを起こした挙句に撲殺した罪で、無期懲役を言い渡されていた。

だが仁科は、判決後も無罪を主張し続け、獄中で命を絶ってしまう。

仁科は、事件現場から逃げていく男を目撃したと主張。その男こそ、イチケイが扱った窃盗事件の被害者で、国税庁OBの志摩総一郎(羽場裕一)だった。この窃盗事件がきっかけで、志摩が所長を務めるオメガ会計事務所が、東丸電機を含む大手企業数社の脱税に関与していた疑いが浮上していた。

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坂間(黒木華)は、仁科の妹・由貴(臼田あさ美)を訪ね、再審請求をすれば12年前の事件の真相を明らかに出来ると説得するが、断られてしまう。

そんな坂間と入れ違いで、みちおの元同僚でもある弁護士・青山瑞希(板谷由夏)が由貴を訪ねる。坂間の説得と、この先マスコミが殺到して逃げ切れなくなるくらいなら戦うほうが良いという青山の言葉で、再審請求を決意する由貴。弁護人を務めることになった青山は、ただちに会見を開き、今回の再審請求について公開での審理を求めた。

再審を認める判決を受け、次長検事の中森(矢島健一)と検察官の小宮山(テイ龍進)は、期限の3日以内に「即時抗告申立書」を出すよう、城島(升毅)と井出(山崎育三郎)に命じる。「開かずの扉」と言われる再審請求――その扉は今回も開かないものと思われた。

しかし、なぜか検察側からの即時抗告はなかった。城島が、検察官として自らの信念を貫くため、申立書を出さなかったからだった。

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再審裁判の第1回公判。傍聴席には、報道陣やみちおを見守る会に混じって、由貴、そして志摩を追っていて命を落とした新聞記者・真鍋伸の妻で、妊娠中の智花(山田キヌヲ)の姿もあった。

入廷したみちおは、開廷に先立ち、自身がかつてこの事件の弁護人を務めたことに触れ、中立性に疑念を抱いた場合は異議を唱えるよう、検察官と弁護人双方に頼む。

青山は、志摩らしき人物が映り込んでいる現場近くのドライブレコーダーの映像を提示。また、殺された布施が、志摩の指南による脱税に気づいていたことから、2人に接点があった可能性を指摘する。

みちおは、検察側からの異議を認めつつも、もしかつての裁判に誤りがあったならば、それを紛れもない真実を持って正す、として、職権を発動。裁判所主導の捜査を宣言する。

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みちおたちは、志摩のアリバイを証言した元妻・加奈子(岡まゆみ)を訪ねる。

加奈子は、プライベートファッションブランドの店を経営していた。加奈子は当初、事件当日に夫が恐ろしい顔をして帰ってきて、手には血が付いているように見えたと証言していた。だがそれは偽証で、夫婦仲が悪く、夫が逮捕されたら財産を自分のものにする、と周囲に漏らしていたことがわかると、志摩は家にいたと証言を変えていた。

その折、ふいにみちおは店内に飾られていた新作の服に興味を示し、購入すると言いだす。店を出たみちおは、その理由を坂間たちに明かした。志摩は、窃盗事件の傍聴に来たとき同じものを身に着けていた――つまり、今も志摩と加奈子の関係は続いており、敢えて犯人だと証言してそれが偽証だと分かるようなストーリーを用意した上で、念を入れてわざわざ離婚までしているのではないか、というのだ。

一方、駒沢(小日向文世)や川添(中村梅雀)らは、日高(草刈民代)の同僚たちから証言を得ようとしたものの苦戦していた。ただ、その中にひとり、連絡が付かない人物がいた。元書記官で、いまは栃木でイチゴ園を営んでいるという友坂良一(淵上泰史)だった。

第2回公判で、青山は、加奈子が今も志摩から金銭的な補助を得ている可能性に言及し、アリバイ証言に疑わしい点があると指摘した。しかも加奈子は、出廷を求められると、買い付けという名目で海外に行ってしまったという。みちおは、小宮山からの異議を認めたが、加奈子の行為は証言を拒む態度とも受け取れることから、彼女の店の財務資料を提出するよう命じる。

また青山は、ドライブレコーダーの映像に映っていた人物を「歩き方」で特定するため、志摩から歩き方がわかる映像を提出してもらうという。すると小宮山は、志摩を疑ってかかり、裁判の公正を妨げる恐れがあるとして、みちお、駒沢、坂間の3人をこの公判から排除する「忌避申し立て」を行うと言いだす。

公判後、坂間は、小宮山の申し立てを却下した。それに対して小宮山は、上と協議するという。みちおや駒沢は、小宮山たちの狙いを理解していた。彼らは、地裁の合議体で簡易却下されたあと、即座に高裁に抗告する。そして高裁は、この「忌避申し立て」を棄却せず、審理のし直しを命令してくるというストーリーだった。

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高裁が月末までに「忌避申し立て」の差戻しをすることがわかり、みちおたちに残されたのは1週間後の次回公判だけとなった。そこでみちおは、次長検事の中森(矢島健一)と、日高を法廷に呼ぶことにする。

東丸電機殺人事件を担当した現・次長検事の中森、裁判長を務めた現・最高裁判所裁判官の日高が出廷するということで、日本中の注目を集めた第3回公判。

青山は、志摩からのデータ提出がなかったため、現在の歩き方と鑑定した結果70%の整合性があったと指摘するも、証拠としては採用されなかった。一方、加奈子の証言に関しては、証人尋問に応じず、財務資料の提出も拒んでいることから、彼女の証言は偽証であると認定される。

続いて中森が証言台に立った。青山は、検察は志摩が国税庁の人間でありながら大規模な脱税に関与していたことを知った上で守ろうとしたのではないか、と問いかけた。すると中森は笑いだし、証拠を提示するよう求めた。

そこで、突然新たな証拠を提出すると言いだしたのは井出だった。

井出が提出したのは、中森が東京地検特捜部時代に関わった内部捜査資料だった。それらはいずれも、国税庁査察部二係からもたらされた情報によるもので、彼らのほとんどが退官後にオメガ会計事務所に天下りをしていたのだ。小宮山は、井出が提出した資料を証拠として採用することに異議を唱えた。みちおはそれを認めながらも、この疑惑は検察が明らかにする責任があるとした。

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続いて証言台に立った日高に、駒沢は所在尋問で友坂から得た証言を伝えた。友坂によれば、日高は最高裁事務総局から、検察の求刑通り早く審理を終わらせるよう言われていたのだという。

すると日高は、その証言は偽証だと返す。友坂は、裁判官になる夢に破れたことから、やたらと裁判官を敵視する傾向があり、トラブルを起こしていた人物だと言うのだ。日高は、最高裁事務総局から指示されたという事実は一切ないと断言した。

法壇を降りたみちおは、もし志摩の証人尋問を行っていれば、真実が明らかになり、仁科が命を絶つことも、記者の真鍋が命を落とすこともなかったのではないか、と日高に語りかけ、遺族の苦しみ、痛み、憤りを想像してほしいと訴えた。

しかし日高は、誰にも忖度をしておらず、証拠を持って正しい判決を下したと答えると、今回の審理は手続きの公平性から見ても裁判官の立場から逸脱している、あなたは裁判官失格だ、と言い放つ。

公判後、日高は中森と会っていた。国益に関わることはさまざまな角度から議論して決めてきた、という中森。そこで日高は、話せる範囲で良いから真実を聞かせてほしいと中森に頼む。中森は、東丸電機殺人事件の犯人、そして2ヵ月前に歩道橋で真鍋を突き落としたのは志摩であることを告げ…。

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緊急記者会見を開いた日高は、中森の言葉を録音した音声データを公開し、自らの非を認めて裁判官の職を辞すると発表する。日高は、中森から真実を引き出すために、最初から覚悟を決めていたのだ。日高は、相手の同意を得ていないこの録音が証拠になるかどうかはわからないが、志のあるものが動くと信じている、と言って会見場を後にする。

みちおと坂間は、日高を待っていた。そこにやってきた日高は、自分のようになってはいけない、歯を食いしばって綺麗事を実現させなさい、と坂間に助言する。みちおは、そんな日高に、ふるさと納税でもらった白いカラスの置物を手渡す。日高は、「いつかあなたたちが対決する日がくるかもね」と言い残して去っていく。

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別の日、みちおたちは仁科の墓に手を合わせ、志摩が自供したこと、再審公判で仁科の無罪判決が出ることを報告する。みちおは、改めて由貴に頭を下げた。由貴も、仁科が亡くなった時に酷いことを言ってしまったことをみちおに詫びた。そこで由貴は、智花から送られてきた、生まれたばかりの男の子の写真をみんなに見せた。

帰り道、坂間は、なぜこの再審裁判を担当したのか、と青山に尋ねた。すると青山は、みちおのことが好きだから、と返し、「動揺した?」と続けた。次の仕事があるという青山は、去り際に、「みちおだけはやめておきなさい」と坂間に囁き…。

引用元:https://www.fujitv.co.jp/ichikei/story/index.html

イチケイのカラス8話ネタバレ!万引き事件の驚くべき真実

みちお(竹野内豊)のもとへ、警察から連絡が入る。書記官の川添(中村梅雀)が痴漢容疑で逮捕された、と。

川添は、痴漢被害に遭い、駅のホームで泣いている女性を見つけ、逃げていく男を追いかけた。だが、追いかけてきた別の男性たちに犯人と間違われて取り押さえられてしまったのだ。川添は、証拠不十分で取り敢えず解放されたが…。

そんな折、「イチケイ」に、事務官から書記官になるための研修生として、前橋幸則(渡辺佑太朗)と磯崎由衣(夏目愛海)がやってくる。部長の駒沢(小日向文世)は、合議制で扱う案件があるから立ち会うよう、2人にも指示した。

案件は傷害事件だったが、その起訴状を見た坂間(黒木華)と浜谷(桜井ユキ)は驚く。被告人の潮川恵子(真凛)は、坂間が裁判長、浜谷が書記官を務めている窃盗事件の被告人だった。

万引きの前科があった恵子は、再びスーパーマーケットで万引きをして保安員に捕まっていた。恵子の万引きを目撃し、店側に伝えたのは、山寺史絵(朝加真由美)という女性。恵子には6歳になる娘がおり、商社マンの夫は海外単身赴任中。恵子は、育児と義母の介護の疲れから軽いうつ状態で服薬していた。

恵子と話した浜谷は、子どもを預ける当てがない彼女は、罪を認めて逃亡の恐れもないことから、在宅からの審理がいいのではないかと坂間に進言したという。ところが恵子は、その間に史絵に暴行を加え、加療約1年のケガをさせたのだ。

窃盗事件と傷害事件の併合審理1日目。恵子は、被害者の史絵が小学校時代の恩師だったことに触れ、4ヵ月前に万引きで逮捕されたときのことは恨んでいないと証言する。史絵にケガをさせてしまったのは、実は彼女が万引きをしたところを目撃し、それを止めようとした際に襲われて抵抗したからだと言うのだ。

恵子は取り調べの段階からそう主張していたが、虚偽の発言として取り上げてもらえずにいた。

一方、検察の井出(山崎育三郎)は、史絵が万引きをしたという証拠がないこと、そして恵子から暴行を受けた後、市会議員をしている夫の信吾(大谷亮介)に電話し、逆恨みで元教え子に襲われたと助けを求めていることを指摘する。

それから10分後、現場に駆けつけた信吾は、意識がない史絵を病院に緊急搬送した。史絵は、一命をとりとめたものの、軽度のマヒが残り、事件のことも覚えていなかった。

駒沢から、相手のケガのことが気にならなかったのか、と問われた恵子は、大したケガではないように見えたし、何より自分にこの場にいてほしくないように思えた、と答えた。

続けてみちおは、万引きをしようとしている相手を止めようと思ったときどのような気持ちだったか、と恵子に尋ねた。しかし恵子は、そのときの心情をうまく言葉にできないのか、何も答えられなかった。

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審理後、意見を求められた前橋と磯崎は、被告人が嘘をついていると思う、と答えた。一方、川添は、自らの痴漢冤罪の経験に重ね合わせたのか、被告人を信じるという。

するとみちおは、“甥っ子トーク”を始める。子どもの絵は、太陽が赤、信号は青なのはなぜか、と甥っ子から尋ねられていた。それは、知らず知らずのうちに大人が子どもにアドバイスし、子どもは先入観から疑いもなくそう描いてしまうのではないか、というみちお。つまり、起訴内容を鵜呑みにせず、先入観を捨てることが大事ではないかというのだ。

みちおは、万引き犯を捕まえようとしたときの自分の気持ちがわからない恵子に注目し、彼女がクレプトマニア――窃盗症とも呼ばれる精神障害に苦しんでいるのではないかと考えていた。

ほどなく、専門医よって、恵子はクレプトマニアであると診断される。それを知った恵子の夫・拓馬(森岡龍)は、離婚を切り出す。拓馬は、小学校に上がったばかりの娘・ほたる(寺田藍月)の学校で変な噂が広まっている、と恵子にいうと、育児も介護もちゃんとできる、二度と事件を起こしたりしないという言葉を信じていたのに、と続けた。何も言えなくなってしまう恵子。

併合審理2日目。浜谷は、恵子が少し落ち込んだ様子であることに気づく。それを聞いて、恵子を観察する川添。

検察の井出は、被害者の史絵が二度殴られていることがわかったと報告する。一度目は軽傷だったが、二度目はかなり強く殴りつけたことによる損傷だという。恵子は、前回の審理で殴ったのは一度だけだと証言していた。

そこで川添は、少し休廷してはどうかとみちおに提案。会議室で飲み物をとり、落ち着きを取り戻した恵子は、離婚を切り出されたことを浜谷や川添たちに打ち明けた。

審理再開後、証言台に立った恵子は、万引きをするときは緊張するが、盗めた時は小さな喜びを感じてしまう、と話す。史絵が万引きしているところを目撃した時は、成功したら自分のようになってしまうから止めなければ、と思ったのだという。そして、改めて殴ったのは一度であるとはっきりと証言した。

続いて証言台に立った信吾は、史絵から、襲われて頭を殴られたと電話があったことは間違いない、と証言する。続けて、史絵は万引きをするような人間ではない、自分たち夫婦には子どもがいないが、妻は教師として生徒が我が子だと思っていると言っていた、と話す。

みちおは、双方の証言が食い違っていること、また二度目の殴打は別の人間の可能性もあることから、裁判所主導で捜査を行うと宣言する。

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別の日、みちおたちは事件現場となった河川敷で現場検証を行った。そこで前橋は、被害者に二度目の攻撃を加えたのが恵子ではないとしたら、疑わしい人物がいると言いだす。それは、史絵の電話から10分後に駆けつけた信吾だ。

前橋は、大学病院の医師だった父親が、教授の医療ミスの責任を取らされそうになり、裁判で争って真実を明らかにした経験から、築き上げたものを失いそうになると常軌を逸した行動をとる人もいることを知っており、そのことから導き出した推察だった。

みちおたちは、信吾が電話をしているところを目撃した人物を探すことにすると同時に、もし万引きが事実だとしたら恵子が立ち去った後、史絵本人か信吾が盗んだ品物を処分した可能性があると考え、川の中を捜索することにする。前橋と磯崎は、嫌がる川添を尻目に、率先してその捜索をやると手を挙げた。

ほどなく、市の職員から、信吾が電話口で怒っていたという証言が得られる。するとそこに、拓馬から連絡が入った。ほたるが行方不明になったという知らせだった。

浜谷からほたるのことを聞かされた恵子は、普段から自分を助けようと家事を手伝ってくれていたほたるは、今の自分ができないことを代わりにやろうとしているのでは、と考える。

実はほたるは、史絵のもとへ向かっていた。ママを許してください、と謝るほたる。史絵は涙を流し、みちおたちとともに駆けつけた拓馬は、そんなほたるを抱きしめ…。

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併合審理3日目。弁護人の堤(阿部翔平)は、史絵が万引きした文鎮を証拠品として提出する。川添たちが川の中から見つけたものだった。みちおは、ほたるが史絵を訪ねたことに言及し、史絵の記憶が戻ったことを信吾に伝える。まだ上手くしゃべることができない史絵は、手紙という形で証言したいと申し出た。

その手紙の中で史絵は、自身もクレプトマニアであることを告白。信吾に電話ですべてを話した際に、「こんなことになるならいっそ…」と言われ、信吾が築き上げたものが壊れるなら死んだほうが良かったと思い、自ら石を振り上げて頭部にぶつけたことを明かした。

法壇を降りたみちおは、子育てと介護に疲れ、その苦しみを内に抱えてしまった恵子と、教職から離れて喪失感を抱えてしまった史絵に、勇気を持って「助けて」と言ってみてはどうか、と言葉をかけた。

閉廷後、川添は、規則違反を承知で、恵子と傍聴席にいる拓馬に話をさせてあげてほしい、と刑務官に頼む。「助けてください。1人では頑張れない」。拓馬は、恵子の言葉を受け止め…。

イチケイに戻ったみちおたちは、恵子の刑について話し合う。恵子に必要なのは刑罰ではなく適切な治療だという前橋の言葉に、川添たちも賛同した。浜谷は、研修の終了が名残惜しそうな前橋と磯崎に、裁判官と書記官は夫婦みたいなものだから、良い関係が築ければ良い裁判ができる、と助言した。

みちおは、恵子に懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡す。再度の執行猶予判決に、「みちおを見守る会」メンバーも沸いていた。

その夜、イチケイの面々は「そば処いしくら」を訪れる。そこで石倉は、「僕はあなたのことが好きです」と坂間にその思いを伝えた。すると坂間は、「私も好きですよ」と返す。石倉は細やかな来庁者対応ができ、検察官や弁護人の信頼も厚いから心地良く仕事ができる、というのだ。

そこに、川添が疑われた痴漢事件の犯人が捕まったとの知らせが入る。それは、川添が犯人を追っている最中に、逃げてきた若い男を見なかったか、と尋ねた女性だった。その女性は、恋人を奪われた恨みから、男性に変装して痴漢の嫌がらせをしていたのだという。

そのとき、店内にいた男・柳沢道彦(武井壮)が声をかけてくる。「先入観を持って物事を見てはいけない」という糸子の言葉に食いついたのだ。道彦は、初めて見る獰猛(どうもう)そうな動物に出くわしたら、という仮定の話を始め、先入観を捨てて戦うことを止めた途端に食われてしまうかもしれない、動物に限らず、見るからに怪しそうな人物を警戒しないと痛い目に遭うから、時には先入観も大事だと主張する。

そこにやってきたみちおは、その男がいつも話している甥っ子だと明かし…。

 

引用元:https://www.fujitv-view.jp/article/post-305486/

イチケイのカラス9話ネタバレ!世田谷家政婦殺人事件の切なすぎる真相

坂間(黒木華)は、ここ何日か誰かに後をつけられているような気配を感じていた。それを聞いた石倉(新田真剣佑)は、坂間のボディガード役を買って出る。

そんな中、みちお(竹野内豊)たち“イチケイ”が扱うことになった「世田谷家政婦殺人事件」が、裁判員裁判で審理されることになった。

書記官の川添(中村梅雀)を中心にさっそく裁判員の選任手続きが行われ、その結果、塾講師の大前正一(山崎銀之丞)、結婚相談所勤務の落合清美(池津祥子)、土木作業員の田部公平(山口森広)、主婦の立原理沙子(太田順子)、証券マンの西園寺勝則(永田崇人)、大学生の小中渚(羽瀬川なぎ)の6名が選ばれる。

補充裁判員として選ばれたのは、派遣社員の新村早苗(行平あい佳)、「みちおを見守る会」メンバーでもある自由業の富樫浩二(明樂哲典)だった。

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事件の被告人は高見梓(春木みさよ)、被害者は桐島優香(八木さおり)。梓は家政婦として桐島家で働いていたが、ある時、柵が破損していることを知りながら3階のバルコニーで優香と争い、突き飛ばして転落させたのだという。

梓は、転落後もまだ息があった優香をそのまま放置。たまたまやってきて異変に気づいた配達員が救急車を呼んだが、優香は命を落としていた。また優香は、梓に多額の遺産を残すことを1年前に弁護士に書面で伝えていたという。

優香の娘・希美(松風理咲)も見守る中で行われた第1回公判で、梓は、自分は殺していない、あれは事故だと主張。遺産の件も知らないと証言。そんな中、中庭に落下してくる優香の姿が映ったホームセキュリティーの映像に少なからずショックを受けた理沙子は、裁判員を降りたいと言いだす。

実は、梓が5年前に火災事故で夫と娘を亡くし、譲り受けた夫の会社を売却して多額の資産を得ていたことがネットを賑わせていたこともあり、梓に対する裁判員たちの心証は悪かった。

そんな彼らに、裁判は提出された証拠のみで判断しなければならない、という原則を伝える駒沢(小日向文世)。それでも、「救急車を呼ばなかったのは助からないと思って呆然としていたから」という梓の主張は説得力にかけるとして、全員が梓の犯行だと判断する。

ただし、判決を下す際は、裁判員による意見だけで被告人に不利な判断を下すことはできず、裁判官1名が多数意見に賛成していることが必要だった。

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第2回公判では、検察側の証人として救急車を呼んだ配達員と、救命医が証言台に立った。配達員は、まだ息があった優香が「お願い」「助けて」「許して」という言葉を繰り返していたと証言する。また、救命医は、優香が亡くなったことを伝えられた梓が安堵しているようだったと証言した。

一方、梓の弁護人となった辰巳(夙川アトム)は、優香の娘・希美を証人として呼ぶ。心臓疾患を抱えていた希美は病院が家代わりであるような生活を送っていたが、11歳の時に心臓移植を受け、少しずつ普通の生活を送れるようになったのだという。

梓は、そのころから桐島家で働くようになり、もう1人家族が増えたような気持だったと証言する希美。続けて彼女は、優香と梓はまるで姉妹のようで、自分にとって梓は叔母のような存在だったと話し、深い信頼関係があったことを証言する。

さらに弁護側は、梓の同僚だった家政婦から、家族を失った彼女がどうして一緒に死ねなかったのかと苦しんでいる中で、家政婦の仕事に復帰したことで生きる気力を取り戻し、自分が優香たちを支えているのではなく、自分が支えられていたんだと話していたという証言を得る。

そうした証言を受け、どう判断すべきか迷い始めた裁判員たちは、その責任の重さ故、裁判員制度そのものへの不満も口にするようになる。そこでみちおは、正反対の意味を持つことわざに疑問を抱いている姪っ子の話を始め、被告人の気持ちを知るための新たな証拠や証言を集めるために、職権を発動し裁判所主導で改めて捜査を行うことを提案する。

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第3回公判では、ホームセキュリティーの映像に残されていた音声が公開される。そこには、「止めて、離して」と叫ぶ優香の声と、「許さない」という梓の声が記録されていた。しかし梓は、優香が転落した際のことは答えたくないという。

弁護人の辰巳は、優香の知人を証人として呼ぶ。その知人によれば、事件の1ヵ月前、優香と一緒に食事をした際、長野県の山林で土砂崩れがあり身元不明の男性の遺体が見つかったというニュースを見た優香が、急に過呼吸を起こしたのだという。

この遺体は頭蓋骨が陥没しており、殺人の疑いがあった。さらに優香が亡くなる1週間前には、クラブを経営する女性が優香を訪ねてきたこともわかっていた。発見された男性の所持品には、そのクラブの記念品だったライターがあったのだ。

公判後、浜谷(桜井ユキ)と糸子(水谷果穂)は、優香と梓に関して調べ上げたことを時系列で記入したホワイトボードを運んでくる。それを見ていたみちおは、あることに気づく。

火災事故で亡くなった梓の娘・沙耶は、一酸化中毒で脳死状態になり、事故から3日後に亡くなっていた。そしてその日に、優香の娘の希美が心臓移植手術を受けていたのだ。

するとそこで、渚が裁判員を降りたいと言いだす。覚悟を持って裁くことができないというのだ。みちおたちは、渚の申し出を受け入れ、補充裁判員の早苗を加えて審理を続けることにする。そこで裁判員たちが出した答えは、梓の心を開くために、もう一度、希美から話を聞くというものだった。

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第4回公判で、希美が再び証言台に立った。みちおは、事前に希美に伝えていたこと――移植された心臓は梓の娘・沙耶から提供されたものであることに言及する。

希美は、この事実を知っても驚きはなかったという。梓が自分に対して、娘の面影を重ね合わせているような気がしていた、という希美。また、梓が希美のことを知ったのは、心臓移植で救われた感謝の思いを希美が新聞に投稿していたからだった。

検察側は、山林で見つかった遺体が優香の夫で、希美の父親でもある桐島重利だったことを明かす。それを受け、黙秘を続けていた梓が、優香の思いを捻じ曲げられたくないといって、ついに真実を話し始めた。

事件があった日、優香は、予定より早くやってきた梓に、重利のことを打ち明けたのだという。優香は、重利に騙されて結婚したこと、重利が勝手に会社を作って借金を重ね、さらに金を必要としていたことを梓に話した。

そして13年前、重利から長野の別荘に呼び出された優香は、彼から渡されたものを口にして殺されかけたことを…。重利は、重度の小麦アレルギーだった優香を事故に見せかけて殺そうとしたのだ。

重利は、優香と幼く心臓が弱い希美も死ねば、すべての金を自由にできると目論んでいたらしい。優香は、隙を見て重利を殴りつけ、息を引き取るまで放置したあと、山林に埋めて失踪したように見せかけていた。

だが、重利の遺体が見つかり、行きつけのクラブの女性から金を要求された優香は、希美を守るために梓の制止を振り払って事故を装い、自ら命を絶とうとしたのだと。

法壇を降りたみちおは、助けを呼ぶべきだったと思うか、そのまま死なせてあげて良かったと思うか、と梓に問いかけた。すると梓は、「分かりません。私はどうするべきでしたか。教えてください」と返し…。

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判決が下される第5回公判。裁判員たちは、みちおに促されて、それぞれ被告人の梓に対する思いを伝えた。下された判決は、懲役1年・執行猶予3年。梓の行為は、殺人ではなく自殺ほう助という判断だった。

その際、みちおは、傍聴席にいたメガネの男・藪下健斗(堀家一希)がじっと坂間を見つめていることに気づくが…。

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公判後、坂間は、裁判員に渡す記念品を取りに行く。評議室に戻ったみちおは、裁判員の1人がメガネを外す仕草を見て、傍聴席にいたのが、集団カンニング事件の被告人だということに気づく。

みちおは、「千鶴も見守る会」のサイトで、坂間の説諭に対して誹謗中傷の書き込みをしている人物がいることを知り、ここ最近、坂間が扱った公判資料を見直していたのだ。

坂間の前に現れた藪下は、彼女を階段から突き落とそうとした。そこに駆けつけ、身を挺して坂間をかばうみちお。藪下は警備員に取り押さえられた。

みちおは、頭を打ったものの、幸いケガもなく無事だった。そこに、坂間の妹・絵真(馬場ふみか)から「その後、入間さんとはどう?」というSNSのメッセージが届く。

思った以上にみちおのことが理解できない、と返した坂間に、食事に誘ってみてはどうか、と提案する絵真。すると、タイミング良くみちおのほうから食事の誘いを受けた坂間は、「はい」と答えて…。

引用元:https://www.fujitv-view.jp/article/post-308776/

9話は裁判員裁判で、バラエディ豊な面々が、苦悩しながら、裁判員として判決を下すシーンが面白い9話でした。

イチケイのカラス10話ネタバレ!名無しのホームレスの真実

みちお(竹野内豊)は、弁護士時代の同僚でもある青山(板谷由夏)と、彼女の母親の多恵(銀粉蝶)に会いに行く。愛犬みちこの弟妹が生まれたからだった。帰り道、青山は、独立して事務所を立ち上げるにあたって、得意の企業法務だけでなく国選弁護もやっていくつもりだとみちおに告げる。青山は、その国選弁護である案件を担当するため、またイチケイに通うことになる、と続けた。

 あくる日、駒沢(小日向文世)は、レアケースの案件が上がってきたので合議制で審理する、とみちおや坂間(黒木華)たちに伝える。それは傷害事件だったが、被告人が『名無しの権兵衛』なのだという。青山が弁護人を引き受けた案件だった。

 第1回公判。どこか飄々とした雰囲気を持つ被告人(板尾創路)は、名前はもちろん、自らの素性を明かすことを拒む。事件は、当時17歳だった被害者の朝倉純(小野寺晃良)の胸部を工具で殴打し、ケガをさせたというものだ。この事件の背景にあるのは、路上生活者に対する少年たちの投石事件だった。河川敷で路上生活者仲間とバーベキューをしていた被告人は、被害者の純を含む5名の少年たちから石を投げつけられた。少年たちを追いかけた被告人は、純を捕まえて注意をした。すると、そのことに腹を立てた少年たちは再び投石行為に及び、路上生活者のひとりにケガをさせてしまう。純を探し出した被告人は、もみ合いになった際に彼が持っていたスパナを奪って殴りつけたという。純は肋骨が折れるほどの大ケガだった。だが、みちおから、起訴事実について間違いはないか、と問われた被告人は、間違っている、嘘だと答えた。そして、自分は嘘が嫌いだ、と言い放ち……。

引用元:https://www.fujitv.co.jp/ichikei/story/index.html

名無しの権平!?

みちおと青山は愛犬みちこの弟と妹が生まれ、青山の母親である多恵の元に会いに行き、みちこの弟と妹の写真を見せてもらいます。
お祝いにお寿司を食べることになり「だいてやる」と多恵に言われて、みちおは動揺しますが、「だいてやるは富山弁で奢ってやるって意味よ」と青山に言われ納得します。
帰り道でみちおは、「事務所を立ち上げるため、国選弁護も行なっていくことにした、今回レアケースの国際弁護を担当することになったので、1刑にも顔を出すようになる」と青山に伝えられます。
みちおはみちこの弟妹の名前をつけてほしいと、青山にお願いされます。
1刑で名前を何にするか悩むみちおが1刑の書記官たちと話し合っていると「名は体を表す」と坂間に言われます。
そこに三重県からのふるさと納税の返礼品である伊勢海老が届くのですが、みちおは「苦手だから、全部みんなにあげる」と言います。
そして「レアケースの案件が上がってきました、合議制で審議します。傷害事件、被告人は名無しの権平です。」と駒沢が言いながら入ってきます。
検察では城島(升毅)が特捜に誘われたため、井出(山崎育三郎)が1人で裁判に参加します。弁護人は青山です。
みちおが被告人に名前を名乗るよう求めますが、「勘弁してください」と言われ断られてしまいます。
名前を名乗らないことは、黙秘権には含まれません。
みちおは弁護人にも素性を知らないのか尋ねますが「氏名を名乗らないと反省していないとみなされ減刑されにくいことも伝えましたが、過去は捨てたと言っていた」と青山が言います。
「名前は大事ですよ」と言い再度名前を求めるみちおでしたが「名無しの権平で、それかかんちゃん」と言われ、「被告人でいきましょう」と坂間が言います。
坂間は企業法務が専門の青山がなぜ弁護をしているのかを気にします。
検察の井出が起訴内容の朗読を行い、みちおは間違いがないか聞くと「間違ってます。私みたいな爺さんが育ち盛りの若者には勝てない」と被告人は言います。
「被告人が何者か分からず武術の心得があるかもしれない」というみちおに対し「嘘が嫌いなんですよ」と被告人は言います。
みちおが弁護人に意見を求めると「私も同意見です。名前を名乗らないことと事件に関連性はない、被告人は無実です」と青山がいいます。
この事件の背景にあるのは、被害者を含めた5人の少年たちの路上生活者に対する嫌がらせでした。
2回目の嫌がらせで路上生活者に怪我人が出てしまい、それを聞いた被告人が同じ被害者朝倉を見つけ朝倉の胸元をスパナで殴ったのではないかということでした。
路上生活者なのかというみちおに「ポジティブホームレスです」と被告人は言います。これに「気になりますね」とみちおがいい詳しく話を聞きます。
喜ぶ被告人は「いつもはキャンプしてる感じで、地球が家。食事は河川敷で野菜を育てている。生活費の元はしじみを川でとって飲食店からも買いに来てもらう。毎日が夏休みみたいで、一度やったらやめられない」と言います。
「ご家族は知っているのですか」と聞く駒沢に対して「さりげなく今私に家族がいるのか聞こうとしたでしょ」と言い答えませんでした。
「2度目の嫌がらせの後少年たちを探したことに間違いはなく、自分が発見した時には胸を押さえて苦しんでいた」と被告人は言いますが、「駆けつけた消防が逃げる被告人を見たという証言があります」と井出は言います。
「これに嘘というのは心を蝕む、被害者の朝倉を法廷に呼んでほしい」と被告人がお願いをします。
会議室へ入りながら、謎が多いいというみちおと「特に青山が弁護しているのが謎だ」という坂間に、「刑事事件を担当すれば1刑とも関われるから」青山は答えます。
青山は坂間に、今度みちおを議題に飲もうと誘い、「今回は勝算がある、被告人のアリバイを証明できるかもしれない」と言います。

アリバイ

被告人は事件場所から5分ほど離れた場所付近で、事件発生時刻ごろに被告人のしじみを買ってくれる人物と他2人の男性がどこかのお店を予約する会話を聞いたと言います。
「この2人を探し当て証言してもらい、予約されたお店に確認すれば時刻が正しかったのか証明できる」と青山は言います。
被告人のしじみを買ってくれる人物に被告人について知っているのかを青山は聞くと「知ってますよ」と言いますが、一緒にいた2人については話さずに証言も断ると言われました。
みちおが出勤途中に青山に会い、被告人と青山との関係について尋ねると「深い訳がある」と青山は言います。その後ろ姿を誰かが写真で撮ります。
法廷で、被告人のアリバイ証明について駒沢が尋ねると、「証言に応じてもらえなかったので引き続き交渉します」と青山は答えます。
証人尋問で嫌がらせをした朝倉を除く4人が出廷し、犯罪行為だと分かっていて苛立ちをぶつけるために嫌がらせをした、2回目の事件の後にそれぞれが逃げ、説教されたやつにやられたと聞いたと証言します。
続いて、被害者の浅倉が証言台に立ち「悪いことはしたと思う。殴られた、被告人が嘘をついている」と言います。
被告人が「嘘はダメだ、それともずっと嘘を突き通す覚悟はあるのか」と掴み掛かろうとし、警察官に止められますが投げ飛ばします。
この動きが合気道の動きであることに坂間は気付き、弁護人は休廷を願い出ますが、みちおは却下します。
みちおが「被告人、警察官を投げ飛ばすとは強いですね」と言い、「武術の心得があるんですね」と駒沢がいうと、「我流です。金貸に追われて、身を守るために。」と被告人は言います。
「金貸に追われた過去があるんですね」とみちおが確認すると「今のは嘘です」と答える被告人に「嘘は嫌いなんですよね」とみちおが確認します。
被告人に「朝倉に嘘をついてはいけないというならば、あなたも嘘をついてはいけない」とみちおがいうと被告人は肯定します。
そして何者かと問うみちおに「勘弁してください」と被告人は言います。
ここで、坂間が妹話を始め「嘘にはいろんな嘘がある。何種類の嘘があるか。私の考えでは9種類以上あると思います。悪事を隠す嘘、方便、優しい嘘、言い訳や言い逃れ、自己保身、自分をよく見せようとする嘘、冗談、守れない約束、悪意のない嘘。そして誰がどういう理由で、なぜ嘘をついているのか、真実を持って裁判を行うために我々は見極めなければならない」と言います。
今回の事件の嘘を解決するために、職権を発動します。

ホームレスの驚きの正体

会議室に戻ると、被告人がそもそも何者であるのかを調べると言います。
青山が被告人の過去を詳しく知っているのなら、真実を解明することができます。
被告人が黙っているのは、過去と今回の事件に何か関連があるからだというみちおたちに、青山は「依頼人の意思を尊重した上で真実を明らかにする」と言い、詳しく話しません。
目撃者の会社に行くと城島に会います。そこで青山が情報交換をもちかけ、情報だけを聞き立ち去ろうとする城島に、駒沢が何かを隠す理由の確信をつくと城島は少し情報を漏らしてくれます。
みちおと坂間は被告人についてホームレスたちに情報を聞くと、体の調子を見てくれたり職探しの手伝いをしていること、話していた方言から富山出身であることがわかります。
救急隊の元へ井出・青山・川添(中村梅雀)で目撃情報を確認に行くと、被告人がただ逃げたのではなく、少年が治療された形跡が残されていたことがわかります。
富山にみちおと坂間で確認に行き、青山の両親が離婚した際に青山は東京に残り、多恵は富山に戻ったことから、多恵が被告人と接点があったと考えます。
会議室でみちおと坂間・青山で被告人について話し合い、被告人は小さな村で診療所をしていてトンネルの崩落の際、帝王切開で子どもを助け子どもの母親は亡くなり、被告人は姿を消した話をします。
その医師を支えていたのは多恵で、「田舎に行きたくないからと断ったことを後悔して、母親によく会いに行った時、被告人にもあった」と青山は言います。
真実を言うべきだというみちおに、「母が非難を浴びる、私はみちおみたいに強くない」と言いますが、「嘘をつくの。法に。」とみちおに言われます。

切なすぎる真実

法廷に多恵が来て驚く被告人に、多恵が自分の母親で多恵の頼みで依頼を引き受けたことを青山は伝えます。
そして、「被告人がどんな人物か知って依頼を引き受けた、今から言う質問に嘘偽りなく答えてください」と言い被告人に質問します。
被告人の名前は御手洗真一、富山県の小さな村で無免許で医師をしていて、逃げ出す前に救った子どもが朝倉でした。
被告人は診療所を開いていた父親を手伝い、医療行為も行なっていたが自身が騙されたことで診療所を畳むことになり、父親も亡くなりました。
そして流れ着いた富山県の小さな村で、最初はお金目当てで診療所を開き次第に頼りにされることで、頑張らなければならないと独学で治療方法などを学びます。
このことを村で知っていたのは多恵だけでした。
この件については時効が成立していたため、明らかにせず弁護することを決めた青山でしたが、今回の事件で朝倉を助けるため医療行為を行なっていました。
今の場所にいたのは、朝倉がそこに居たからでしたが、「出会い方が最悪だったのは今まで嘘をついてきた罰だ」と被告人は言います。
法廷に来ていた朝倉に「何か証言をしますか」とみちおが聞くと、朝倉は証言台にたちました。
法壇を降りたみちおが朝倉に、被告人の証言内容を知っていたか質問すると、「母親が自分が生まれた時に亡くなって、純と名前を残してくれたことは知っている」と朝倉は言いました。
再度「話すことはありますか」とみちおが聞くと「1回目の事件はみんなにやろうと言われて断れずやったけど、被告人から注意されたことで、2回目は拒否すると殴られた。嘘をつかないと酷いいじめにあう、間違っているとわかっていて嘘をつきました。ごめんなさい」と証言します。
面会所で、多恵が富山弁でこれまでの文句を真一に言います。
坂間と青山が一緒に飲んでいると多恵の話から議題が入間みちおにかわり、みちおが中卒なのは両親が経営していた旅館で食品偽装をし、伊勢海老と言って外国のエビを使っていて裁判になり、両親が嘘をついているとみちおが証言したからだと青山は言います。
みちおはそこから高校中退して働きながら法律家になりました。
「みちおを見てると法律家として正しい選択をしないといけないって、いつも思わされる」と青山がいいます。
「みちおはみちこの弟と妹に、駒沢さんの「よしお」と坂間さんの「ちずる」と名づけイチケイのカラスだって」と青山がいいます。
みちおは日高(草刈民代)と会い、地裁の裁判官の任期は10年で問題のある裁判官以外がそのまま続投される、日高に言われます。

入間さんにあんな過去があったんですね。高校中退からの法律家は限りなく難しそうですね。
富山の方言が独特すぎてとても面白かったですね。
嘘は人を救うこともあるけれど、やっぱり最後には木津着く人が出てしまいますね。
嘘にあそこまで種類があったとは、なかなか考えなかったです。
次回の最終回でイチケイの皆さんがどのような道に進んでいくのか、楽しみですね。

【イチケイのカラス】のキャストは?

入間みちお 【竹野内豊】

絶対に冤罪を生むことの無いよう、自らの足で現場検証を行い、事件の真相を明らかにしていくという異端な刑事裁判官。ひげを生やし、服装はカジュアル。ゆるい空気をまとい、とぼけた発言をすることもしばしば。お堅い裁判官のイメージとはほど遠いですが、しがらみや偏見、先入観に一切とらわれない自由な観察眼と、徹底的に調べ上げる探究心を持ち、弁護士団や検察官たち両方から恐れられているクセ者。

坂間千鶴 【黒木華】

男性社会の法曹界において若くして特例判事補になった優秀な女性。東大法学部出身で将来を約束されたエリート中のエリートですが、冗談が全く通じない堅物なタイプで、「裁判官が的確かつ速やかに事件を処理することで日本の治安が維持されている」と強烈に自負している。

 

石倉文太 【新田真剣佑】

裁判所書記官。書記官になる前からみちおのファンであることを公言しており、自由奔放なみちおをしっかりとサポートしながら、みちおに振り回されるイチケイメンバーとの間で橋渡し役として活躍。

 

駒沢義男 【小日向文世】

東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)の部長。任官してから30年以上ずっと刑事裁判官一筋のベテランで、いつもニコニコと笑みを絶やさず、ユーモアに満ちた温厚な人物で、マイペースなみちおを温かく見守り、時にはみちおに反発する坂間を諭し導いていく存在。

 

他にも最高裁判所判事の日高亜紀役で草刈民代さん!

裁判所書記官役で、中村梅雀さん、桜井ユキさん、水谷果穂さんが出演。

そして検察官役で、山崎育三郎さん、升毅さんの出演も明らかになっていますね。

 

【イチケイのカラス】ネタバレ!原作あらすじキャストまとめまとめ

今回は「イチケイのカラス」のストーリーを原作漫画からネタバレ紹介しました。

原作では主人公の坂間が、入間たちの影響を受けて裁判官として成長していく姿が描かれています。

一方ドラマでは主人公が坂間から入間みちおに変更されています。

その風貌もかなりカッコよくなっており、坂間に至っては性別が男性から女性になっているんですよね〜(^^;

ドラマはもしかすると原作漫画とは大きく異なる展開で描かれるのかもしれません。

キャラ設定の変更は、漫画の原作者も了承済みとの事。

2021年春は月9で新たなリーガルドラマが描かれます。

「イチケイのカラス」は4月5日夜9時スタートです。是非お楽しみください(^^)/

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