NHK連続テレビ小説朝ドラ「なつぞら【夏空】」で、東洋動画がまた長編映画を制作することになりました。
みんなでピクニックロケへ。お弁当を食べた水辺の前で記念写真。東洋動画スタジオの皆さん、初のロケで自然をいっぱい堪能しました。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #貫地谷しほり #川島明 #中川大志 #染谷将太 #渡辺麻友 #田村健太郎 #伊原六花 pic.twitter.com/vWO5uJLRQ9
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) July 19, 2019
タイトルはまだ仮ではありますが「神をつかんだ少年クリフ」。
ドラマでは、東洋動画はこれまでに「白蛇姫」「わんぱく牛若丸」という長編映画を制作しています。
この東洋動画のモデルは東映動画で、実際にこの2作品には東映動画の制作した「白蛇伝」「わんぱく王子の大蛇退治」がモデルとされています。
ここで気になるのが今度の作品「神をつかんだ少年クリフ」のモデルですよね!
ヒロインなつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)の恋愛事情も気になるところですが(^_^;)、今回は朝ドラ「【夏空】」で「神をつかんだ少年クリフ」のモデルについてまとめてみました。
残念ながら大コケしてしまったこの作品・・・果たして実話なのでしょうか??
モデルとなった作品のタイトルとは?そしてストーリーなどについてもご紹介させていただきます!
どんなストーリーなのか、ワクワクしますよね♪
なつぞらで東洋動画が制作する神をつかんだ少年クリフとは?
百獣の王子サムは狼少年ケンがモデルで実在?なつぞらで月岡貞夫も登場?
マコさんは突然の寿退社はするし、大どんでん返し(笑)で茜(渡辺麻友)と下山(川島明)は結婚するわで、みなさんに春が訪れている今日この頃。
茜ちゃんを射止めたのは、まさかの下山さん!!悔しそうな堀内さん&神っちに対し、幸せそうな下山さん。茜ちゃん、下山さんおめでとうございます!#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #井浦新 #川島明 #中川大志 #染谷将太 #渡辺麻友 #田村健太郎 #伊原六花 pic.twitter.com/4mKZJqTkNw
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) July 29, 2019
坂場(中川大志)もいよいよなつ(広瀬すず)にプロポーズ???という目が離せない状況となってきましたが、そんなみなさんが働く東洋動画では長編映画の制作が決まりました。
その監督に任命されたのが、新婚の下山。そして下山はその演出を坂場に任せたいと宣言します。
下山の強い希望もあり坂場の演出が決定。
こうして東洋動画の新しい長編映画「神をつかんだ少年クリフ」の制作がスタートしました(^^)
「神をつかんだ少年クリフ」のざっくりしたあらすじはこうです。
主人公は少年クリフ。クリフはある日、巨木に刺さっていた剣を抜いたことで村の英雄となりました。
ですがこれは戦いの神の罠で、神を恐れなくなった人々に戦争を起こさせて、もう一度世界をつくり直そうという企みだったのです。
そしてその村に戦いの神の娘、キアラがやって来ます。そう、父の命令でこの村に争いを起こすために・・・。
ですがキアラはクリフと惹かれ合うようになります。
どうのように人間は善と悪を見極めるのかー?をテーマとしたストーリーです。
ちょっとお話が難しいのでは・・・?と仲(井浦新)が聞きますが、「自分を超えたい!責任は自分が取ります!」と坂場は全く耳を貸しません(^_^;)
ちょっと態度悪すぎ???なんて思ってしまいましたが(笑)時代を変えていくって、こういうことなのかもしれませんね。
そんな坂場の熱い思いとは裏腹に現場の作業はストップしてしまいます。
なつが描くキアラのキャラクターが坂場のイメージと違うからです(>_<)
いろいろと坂場はなつに難癖(笑)をつけ、ダメ出しをします。
戦いの神の娘ではあるが、強すぎてもいけない。
強くは見えるが、か弱い女の子ではない。
クリフと恋に落ちるような魅力的な女の子。
わかりやすいキャラクターにしてはいけない。
もはや意味不明?(笑)
坂場の思い描くキアラは、神の怒りと人間の愛に引き裂かれていく女性。内面に強さと優しさを兼ね備えている。。。
あまりの坂場のダメ出しになつもブチ切れちゃいます(笑)
キアラとはそれだけ難しいキャラクター。どんなキアラが出来上がるのか、とても楽しみですね♪
さて、この「神をつかんだ少年クリフ」のモデルとはどのような作品なのでしょうか?
神をつかんだ少年クリフのモデルは東映動画の太陽の王子ホルスの大冒険で実話なの?
坂場一久モデルは高畑勲?なつぞら中川大志演じる監督見習いは実在?
「神をつかんだ少年クリフ」のモデルとなる作品は、1968年7月に公開された「太陽の王子ホルスの大冒険」だと思われます(^^)
その理由はストーリーもさながら、制作過程も似ているからです。
まず、ドラマの登場人物のモデルをちょっと説明しますと、なつ(広瀬すず)のモデルは女性アニメーターの第一人者といわれる奥山玲子さんです。
そして坂場(中川大志)のモデルは高畑勲さん、そして神地(染谷将太)のモデルが宮崎駿さん。
ホルスの大冒険は、高畑勲さんにとって初となる監督作品で、宮崎駿さんにとっても初めて本格的に取り組んだ作品。
高畑勲さんの抜擢についても、ドラマの下山(川島明)のモデルである大塚康生さんでした。
高畑勲さんも坂場同様ヒロインとなる女性キャラクター、ヒルダに拘り、周りのアニメーターたちもお手上げ状態に。
そこで高畑勲さんは森康二さんにデザインを依頼します。この森康二さんは仲(井浦新)のモデルです♪
みなさん、この高畑勲さんがこだわり抜いたヒルダ、気になりませんか?
それでは「太陽の王子ホルスの大冒険」の当時の予告動画をご覧ください(^^)
引用元 https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=8ZX5NosrYl8
いかがですか?イメージどおりでしたか?
このように現在ドラマで描かれているシチュエーションは「太陽の王子ホルスの大冒険」の制作過程ととても似ていますよね。
ただ、高畑勲さんはあんなに森康二さんに冷たくなかったと思われますが。。。(^_^;)
この「太陽の王子ホルスの大冒険」には実は原作があります。それはアイヌ民族の民話となっている「チキサニの太陽」で、この物語の戯曲を手がけていた深沢一夫さんが脚本を担当されています。
制作年数およそ3年(!)総作画枚数は15万枚という長編アニメです。
作画監督は下山のモデル、大塚康生さん、そして原画は仲のモデル森康二さんを筆頭に、なつのモデル奥山玲子さん、奥山玲子さんの夫である小田部羊一さん、茜(渡辺麻友)のモデル大田朱美さんらが担当。
ちなみに大田朱美さんは宮崎駿さんの奥さま♪ なので、てっきり茜は神地と結婚するものだとばかり思っていましたが、見事に裏切られました(笑)
そして原画以外にも場面設計と美術設計を宮崎駿さんが手がけました。
[amazonjs asin=”B00EV1DDD0″ locale=”JP” title=”太陽の王子 ホルスの大冒険 Blu-ray”]ではこの「太陽の王子ホルスの大冒険」のあらすじをご紹介しましょう(^^)
太陽の王子ホルスの大冒険のストーリーは?
主人公クリフのモデルはホルスで14歳。大自然の中で朗らかに伸び伸びと育ちました。
そしてヒロインとなるキアラのモデルはヒルダ、15歳です。ヒルダの兄でドラマでは戦いの神とされているのは、グルンワルドという悪魔です(>_<)
妹といっても以前グルンワルドによって滅ぼされた村の生き残りで、妹にさせられて永遠の命を持つようになったのです。
ホルスは悪魔のグルンワルドの魔の手から守るため、父親に人里離れたところで育てられました。
ある日ホルスは肩に剣が刺さった岩男モーグと出会います。 ホルスがその剣を抜くと、モーグはその剣をホルスに渡し、その剣、太陽の剣を鍛え直したら「太陽の王子」と呼ばれモーグのみならず人々もホルスのもとに集まるだろう、と言われました。
間もなくホルスの父親は危篤となり、ホルスに人間と一緒に住むようにと遺言を残し亡くなってします。
遺言どおりに人間の住むところにホルスはたどり着きますが、グルンワルドの手下に捉えられてしまい、グルンワルドの弟になるように言われますが、それを断ったため崖の上から突き落とされてしまいます(T_T)
太陽の剣で何とか助かったホルスは、村で鍛冶仕事をしているガンコ爺さんに助けられ、その仕事に興味を持ちます。
ガンコ爺さんの住む村は、グルンワルドの手下である大カマスがいるため魚が捕れませんでした。 ホルスは見事にその大カマスを仕留め、一躍村の英雄となりますが、村長たちからは煙たがられてしまいます(>_<)
ホルスが生きていたことを知ったグルンワルドは、たくさんのオオカミを村に向かわせますが、村人たちが協力しオオカミをやっつけます。
逃げた銀色オオカミを追ったホルスは、途中でヒルダと出会い、ヒルダを村に招き入れました。もちろん悪魔の妹だとは知らずに・・・。
美しい歌声を持つヒルダは村人たちに受け入れられますが、ヒルダ自身はなかなかみんなの輪の中に入っていくことができません。
孤独を感じるようになったヒルダは、だんだんと悪魔の心が呼び起こされるようになります。
そして村人たちにホルスは信用できない、と触れ込みホルスを迷いの森へ誘い込みました。
そこではさまざまな幻想に苦しめられますが、そんな中でもホルスはグルンワルドをやっつける手がかりと、ヒルダの心の闇も知ることとなり、ヒルダに人間の心を呼び起こすことができました。
ホルスが無事村に戻ると、村はグルンワルドの魔法により吹雪に襲われていて、ガンコ爺さんたちが薪に火をくべ村人たちが団結していました。
ホルスはその火で太陽の剣を鍛え上げると、そこへ岩男モーグも駆けつけます。
するとグルンワルドは撤退しますが、村人たちは逃がすものかと追いかけ、グルンワルドの城までたどり着きました。
そしてホルスが太陽の剣でとどめを刺し、グルンワルドは倒れます。
一方ヒルダは、雪の中で倒れていた5歳の少年フリップと、ホルスと一緒に育った子熊のコロに自分の命でもある命の珠を与えます。
ですがヒルダは死なずに、無事勝利に沸く村に姿を現しました(^^)
めでたしめでたし!
というお話です。
ドラマで坂場が説明していた、だいたいのあらすじとかなり似ているので、ドラマもこのようなストーリーになるのでは?と想像しています。
子どもたちにはそっぽを向かれた?理解できなかった?という「太陽の王子ホルスの大冒険」ですが、ドラマの「神をつかんだ少年クリフ」の興行成績はどうなるのでしょうね?
それにしても現場の坂場は口も悪いし態度も悪い(笑)
思いを寄せているなつに対しても容赦がありません(^_^;)
本当に不器用ですが、とても熱い男坂場のこれからの奮闘ぶりに期待したいです!
まとめ
当時公開された「太陽の王子ホルスの大冒険」は、高畑勲さんのこだわりが強すぎて(?)予算もオーバー、期日にも間に合わないうえ、興行収入もいまひとつという結果に(^_^;)
その理由は笑えるところがない(笑)、内容を詰め込み過ぎ(^_^;)、というものでした。
作品そのものは後に高い評価を得ますが、この失敗を受けたことなどから、高畑勲さんは宮崎駿さんらと東映動画を退社することになります。
となるとドラマでも坂場や神地も東洋動画を退社することになるのでしょうか?となると、なつとの結婚は???
今後の展開もいろいろと気になるところですが、まずは「神をつかんだ少年」クリフ」の完成が楽しみです♪