小澤寿衛子の生涯と死因は？牧野富太郎の2人目の妻

小澤寿衛子とは？牧野富太郎の２番目の妻で菓子屋の娘だった！

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小澤寿衛子とは？牧野富太郎の２番目の妻？

小澤寿衛子さんは牧野富太郎さんの２番目の妻なんです。

朝ドラ「らんまん」では１人目の妻については描かれないと思われますが、富太郎さんは、実家の酒屋の「岸屋」を継いでほしいと願った祖母の浪子さんが、従妹のお猶さんという方と結婚して２人で岸屋を支えてほしいと言われます。

従妹のお猶さんは富太郎さんとは兄弟のような関係だったとのことで、もしかしたら、らんまんの姉・綾のモデルの可能性もあると思いました。

様々な富太郎さんに関する書籍を読んでみると、お猶さんは登場するのですが、お猶さんに対して恋愛感情はなく、祖母のために結婚したと思われます。

結婚後は、お猶さんに実家の切り盛りを任せて、たびたび東京に行き、植物学の道を進んでいた富太郎さん。

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そして祖母の浪子さんが死亡した後、富太郎さんとお猶さんは離縁することになるそうです。

そのあと、小澤寿衛子さんとご結婚することになる富太郎さん。

小澤寿衛子さんとご結婚したのは、お猶さんと離縁した後なのですが、２人が出会い恋愛関係になったのは、お猶さんと結婚している時だったのでは？という話もあります。このあたりは、はっきりとしたことはあまりわかりません。

と言うのも、富太郎さんは自伝では、お猶さんとの結婚について書いておらず、お猶さんとの結婚がなかったことになっています。

おそらく結婚といっても、家を守るための形式的な結婚だったのかな？と思いました。

小澤寿衛子は菓子屋の娘で牧野富太郎との出会う！

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牧野富太郎と寿衛　その言葉と人生/宝島社/牧野一〓

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朝ドラ「らんまん」では、万太郎が初めて東京に行き、勧業博覧会に行った時に西村寿恵子に出会っていました。

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富太郎さんも初めての上京で、勧業博覧会に行き、憧れの植物学者に会いにいきました。このあたりは実話なのですが、小澤寿衛子との出会いはこの時ではありません。

そのあと、東京と高知を往復しては、植物学に打ち込むようになる牧野富太郎さん。

「植物学雑誌」に次々と論文を発表して充実した日々を送っていた富太郎さんは、そのころ東京の麹町三番町（現在の千代田区三番町）から人力車に乗って神田を抜けて本郷の東京大学の植物学教室に通っていました。

その道の途中の小川小路（現在の千代田区小川町付近）にあった小さな菓子屋「おざわ」の店頭に時々立っていた、美しい娘に一目ぼれします。

そう、この娘さんが小澤寿衛子さんです。

お猶さんとご結婚された過去があった富太郎さんですが、自伝などでは、この小澤寿衛子さんとの出会いに「初恋だった」と記されています。

こうして小澤寿衛子さんと会うために毎日、菓子屋に通ったそうですが、どうやって関係を進展させて良いのか？悶々とした日々を過ごしたそうです。

そして富太郎さんは植物学の雑誌を出すためにお世話になっていた神田錦町の石版印刷所の主人に、お菓子屋が近かったこともあり、小澤寿衛子さんのことを知らないのか？知っていたら紹介して、仲介をしてほしいとお願いします。

こうして、印刷所の主人が小澤寿衛子さんの母親に話をして、まずは、小澤寿衛子さんについての情報がわかります。

小澤寿衛子は

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小澤寿衛子さんは明治６年（1873年）生まれ。父親は小澤一政と言い、元彦根藩士で維新後は陸軍に勤めていましたが、数年前に亡くなったとのことでした。

父親が生きていたころは、豊かな暮らしをしていた小澤家だったが、父親が亡くなると広大や家屋は人手に渡り、財産も遣い果たしてしまったそうです。

京都生まれの気丈は母親が女手一つで菓子屋を営んで、子供たちを育てていたとのこと。

そして印刷所の主人の仲介で寿衛子さんとの縁談話はとんとん拍子に進んで明治23年に2人は結婚することになります。

当時、富太郎さんは29歳、壽衛子さんは18歳だったとのことです。

そして東京に一軒家を借りて新婚生活をスタートした寿衛子さんと牧野富太郎さんでした。

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寿衛子さんと結婚した当時、牧野富太郎さんは今までにない新しい形の植物図説集の出版準備の真っ最中でした。植物学を学びたい一心で大学に出入りをしていた富太郎さんでしたが、大学の研究者になるつもりはなく、大学で働こうとは思っていませんでした。

しばらく勉強したら高知に戻って独力で植物学の研究を続けるつもりでした。

しかし結婚したことで、拠点は東京になります。

そんな中、富太郎さんは出入りしていた帝国大学植物学教室への出入りを矢田部良吉教授から禁じられてしまうというトラブルが発生。失意の日々を過ごしていた富太郎さんは、明治23年に知人が取り計らってくれたことで、帝国大学農科大学の設備や蔵書を利用できるようになり、研究を続けることになります。

一方で、結婚生活は幸せでした。多くの子宝に恵まれることになります。中には早く亡くなってしまったお子さんもいたのですが、13回出産を経験したと言う寿衛子さん。ただし無事に成人したのは、2男4女だったそうです。

なのでにぎやかな家族だったそうです。

しかし・・・富太郎さんは研究をしていたものの、教授職などではなかったので収入は多くありませんでした。

そして実家は金持ちのおぼっちゃま育ちだったこともあり、金銭には無頓着だった富太郎さんは、研究に必要だと思われるお金を借金をして用意していました。

家庭は家賃が滞るたびに引っ越しを繰り返していたそうです。そして無策のまま、借金はふくれあがっていき、そんな貧乏生活を懸命に寿衛子さんが支えたそうです。

借金の債務者に頭を下げたり相手をするのは、寿衛子さんで、富太郎さんは研究や執筆に没頭していたそうです。

しかし妻の寿衛子さんが牧野富太郎さんを尊敬し、子供たちに「我が家の貧乏は学問のための貧乏だから恥ずかしく思わないように」と日ごろから諭していたそうです。

また富太郎さんは実家の酒屋に、何度も借金の無心をしていたそうです。祖母がいなくなった後、元妻のお猶さんと番頭さんが切り盛りしていた実家でしたが、富太郎さんにお金を貸してほしいと言われ必死にかき集めて送っていたそうですが、そのお金もつき、とうとう実家は破産に追い込まれたそうです。

そのあと、富太郎さんは実家の家業をお猶さんと番頭さんに譲り、実家とは縁を切ったそうです。

小澤寿衛子は待合「いまむら」を開いて牧野富太郎を支える

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富太郎さんの借金問題を解決するために、小澤寿衛子さんは「待合」という商売を始めて支える決意をします。

「待合」とは待ち合わせや会合の場所を提供する貸席・貸座席。芸妓を呼んで三味線や唄、踊りなどを楽しむことのある場所でした。

わずかな資金で小さな家を借りて「いまむら」と名付けて待合を切り盛りしました。

しかしいわゆる「水商売」だったことから、大学で働く富太郎さんの妻が働くことは都合が悪いものでした。

そのため、寿衛子さんは、富太郎さんや子供たちとは別居していたそうです。

寿衛子さんの力量で「いまむら」は評判が良くなり繁盛しました。

そのあと、良い時期に「いまむら」を売却し、そのお金で現在の練馬区大泉の土地に富太郎さんが研究できるような家を建てることに。

自然豊かな土地に、自宅ができることを非常に喜んだという富太郎さん。

大正14年に現在の練馬区立牧野記念庭園の地に自宅が完成しました。

今日のらんまんでは「キンセイラン」が登場しましたが、牧野記念庭園では同じラン科植物「キンラン」が咲き始めました。同じ頃に咲く白い花のギンランに対して、黄色の花色からキンランという名がつきました（残念ながらギンランはありません）。スエコザサが覆っているアカシデの根元に咲いています。 pic.twitter.com/ZwpskBeUtZ

— 練馬区立牧野記念庭園 (@makinoteienJP) April 14, 2023

この時、富太郎さんは64歳、寿衛子さんは52歳になっていたそうです。

小澤寿衛子の死因は？死後は新種の名前に！

やっと自分たちの自宅を練馬持つことができた富太郎さんと寿衛子さんでしたが、寿衛子さんはすぐに体調を壊してしまい、入退院を繰り返すことになります。

そして昭和3年2月に54歳で生涯を閉じたのでした。

寿衛子さんの死因は明らかになっていないのですが、子宮がんの疑いがあったそうです。

費用の心配をした寿衛子さんが治療や入院に積極的でなかったこともあり、それが死期を早めてしまったかもしれないそうです。

富太郎さんは今後の医療に役立ててほしいと、寿衛子さんの患部を大学に送りました。

昨日4月24日は #植物学の日 でした🌱

ただいま当館では、ミニ展示「日本の植物学の父、#牧野富太郎」開催中☆彡

NHK #朝ドラ「#らんまん」にあわせ、展示内容を時々入れ替えています！
期間限定で「#スエコザサ」も展示中です。https://t.co/eZekwFN4np https://t.co/46QRGndubZ pic.twitter.com/NZKj62h5Qv

— 相模原市立博物館 (@scm_sagapon) April 25, 2023

朝ドラ「#らんまん」で #牧野富太郎 先生のドラマが放映されていますが本日4月24日は牧野富太郎氏の誕生日、そして #植物学の日 とのことです

東京都練馬区大泉にある #牧野記念公園 というものがあります牧野先生の胸像と奥様である寿衛子さんにちなんだ #スエコザサ ですhttps://t.co/vu8DeUsOAk pic.twitter.com/DSPxUE2mox

— ヴィーナース メディカルハーブLabo(ハーブティー専門店) (@venurse) April 24, 2023

自分を長年の間支えてくれた、寿衛子さん死の喪失感は大きかった富太郎さん。悲しみの中、仙台で発見した新種を「すえこざさ」と名付け「ササ・スエコヤナ」という学名を発表しました。