なつぞら火垂るの墓が最終回戦争映画のモデル?高畑勲のジブリ作品

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もうすぐ最終回です!という雰囲気が漂ってきたNHK連続テレビ小説朝ドラ「なつぞら【夏空】」。

最終回も目前ですが、なんとマコプロでこれからアニメ映画が制作されます(^^)

さて、どんな映画が作られるんでしょうか?なにやら火垂るの墓(ほたるのはか)なる映画が出てくるにようなんです!

今回はネタバレでその映画について、詳しくご紹介させていただきます。

朝ドラ「なつぞら【夏空】」最終話に登場するというその映画のタイトルは、ズバリ「夏空」♪

高畑勲さんのジブリ作品「火垂るの墓(ほたるのはか)」をモデルにしているそうですが、本当なのでしょうか?

 

 

目次

なつぞらで最終話に出てくる映画のモデルは火垂るの墓?

ミルコスまんが広場はカルピスまんが劇場がモデルで元ネタ?【なつぞら】

ネタバレあります!

朝ドラ「なつぞら」の最終話にマコプロ制作のアニメ映画が出てきますが、そのモデルは「火垂るの墓」です(^^)

ヒロインなつ(広瀬すず)は、女性アニメーターの草分けとして知られる奥山玲子さんをモデルにしています。

奥山玲子さんは戦争孤児ではありませんが(^_^;)、出産したら退職、という時代で出産後もアニメーターとして活躍されてきました。

子育てとご自身のお仕事を両立されてきた女性なんです。しかもあの超忙しいアニメーターとして。

ドラマでヒロインなつは、戦争孤児として東京の孤児院にいましたが、十勝の柴田家に引き取られ大事に育てられます。

その後なつはアニメーターになりたくて上京。

東京で生き別れた兄の咲太郎と妹の千遥とも無事再会でき、また兄妹の絆が戻りました。

なつは東洋動画でアニメーターとして作画監督までするようになりますが、娘の優や夫の坂場の後押しもあり、坂場のいるマコプロに移籍し大ヒットとなった「大草原の少女ソラ」を作画監督として作り上げました。

「大草原の少女ソラ」はタイトルから想像すると「草原の少女ローラ」を思い出しますが、雰囲気からは「アルプスの少女ハイジ」も伝わってきましたよね~。

というのも、マコプロのスタッフである坂場や下山、それに神地のモデルが「アルプスの少女ハイジ」を作っていたからなんです♪

そしてスポンサーが1社というのも同じで、ドラマでは「ミルコス」でしたが「アルプスの少女ハイジ」の提供はカルピスでした。

そしてこれからドラマで作られるのは「夏空」というアニメ映画。

この「夏空」は、戦争孤児だった咲太郎、なつ、千遥の3人の兄妹を描いた作品になるそうです。

奥山玲子さんの最後の仕事が「火垂るの墓」だったそうで、そんなことからも「火垂るの墓」が選ばれたのかもしれませんね。

また「アルプスの少女ハイジ」が1974年、「草原の少女ローラ」が放送されたのが1975年ですが、「夏空」が作られるのが「大草原の少女ソラ」から12年後になるそうです。

「火垂るの墓」が公開されたのが1988年なので、ハイジやローラが放送されて10年以上経ってからになります。

でもこれだけではなく、最終回に描かれる作品が「火垂るの墓」をモデルにしているという理由はもっとありました!

なつぞら最終話に出てくるアニメ映画のモデルが火垂るの墓だというエピソードとは?

 

 

なつぞらアルプスの少女ハイジが大草原の少女ソラのモデル?

ネタバレです!

実は最終回の坂場にこんなセリフがあるんです。

「いつか、君たち兄妹の戦争を描いてみたいな」

わたしたちの戦争?と聞き返すなつ。坂場はこう続けます。

「過酷な運命に負けずに生きる子どもたちを、リアルにアニメーションで描くことに挑戦してみたい。できるとしたら映画だろうな」

まだ子供だったなつたち兄妹が、靴磨きなどをしながら何とか暮らしていた、あの過酷な状況を覚えておいででしょうか。

それでも楽しく前を向いて生きていましたよね。

でも小さな千遥は「お母さんに会いたい」と泣き出してしまい、なつがなぐさめるという、(T_T)なシーンもありましたが。

ドラマでは描かれていませんが、恐らく坂場やほかの登場人物も戦争を経験し、苦労を体験していることでしょう。

実際に奥山玲子さんは、敗戦により教科書に墨を塗らされたという経験をされているそうです。

坂場のモデルである高畑勲さんは岡山で空襲にあっていて、神地のモデル、宮崎駿にはこんな体験が。

終戦間際まだ4歳だった宮崎駿さんでしたが、当時一家はかなりのお金持ちで、空襲から逃げるためにトラックで避難しようとしました。

そこへ小さな女の子を抱いた近所の女性が「乗せてください」と駆け込んできましたが、宮崎家はそれを無視して走り去ったそうです。

この体験は宮崎駿さんの心を深く傷つけたといいます。

みなさんそんな戦争体験を持っていたからこそ「火垂るの墓」が作られたのかもしれませんね。

「火垂るの墓」は多くの方が一度くらいはご覧になっているでしょうが、改めてそのストーリーをご紹介しますね。

火垂るの墓ってどんな作品なの?

 

 

このタイトルを聞いただけで切なくなってしまいますよね~。涙なしでは見れない作品です(T_T)

原作は野坂昭如さんによる短編小説で、1967年に「オール讀物」に掲載されました。

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物語の主人公は兄の清太と妹の節子。映画はスタジオジブリで制作され、1988年4月16日に公開されています。

アニメの冒頭で清太が死んでしまいます(T_T)

力尽きた清太が持っていたドロップ缶がこぼれ落ち、駅員がゴミだと思い草むらに放り捨てます。

そのドロップ缶からは節子の遺骨がこぼれ落ちる。。。

その清太と節子の魂が、これまでの過去を振り返っていくというストーリー。

清太は14歳、妹の節子は4歳でした。父親は海軍大尉で戦争に。母は心臓を患い、3人で暮らしていました。

3人が住んでいた神戸が空襲にあい、燃えさかる火の中3人は逃げますが、避難所で見た母親は上半身を包帯で巻かれた状態(T_T)

そして母親は亡くなってしまい、他の多くの遺体と一緒に焼かれてしまいました。。。

身寄りを失った清太と節子は、親戚の家に引き取られます。が、意地の悪いおばさんから二人はいじめられてしまいます。

なんだか千遥を思い出してしまいますね。

我慢できなくなった清太と節子は家を出て防空壕で暮らすようになりました。

とはいえ清太もまだ14歳。二人っきりで暮らすには幼過ぎました。

食料といえばその辺でとれるカエルなどしかなく、電気もないので夜の灯は蛍を集めました。

そして清太は畑から野菜を盗んだり、無人となった家から火事場泥棒もするように。大きな震災などでは実際にありましたよね。

ですが節子はだんだんやせ細っていき、ある日清太は倒れている節子を見つけ医者に連れて行きます。

医者からは栄養失調と診断され、栄養のあるものを食べさせるように言われました。

母が遺してくれた銀行の預金から、節子に美味しい物を食べさせようとしたとき、清太は日本が戦争に負けたことを知ります。

さらに海軍だった父親も戦死してしまったことも・・・(T_T)

おろしたお金で清太は節子のためにスイカを買いますが、節子はもはや口にする力もありませんでした。

亡くなった節子の遺体を荼毘に付し、ドロップ缶に遺骨を入れた清太。

 

なつぞら最終回結末ネタバレを原作!ラストはどうなる?

 

その後清太も力尽きてしまいます(T_T)

蛍の舞う丘で、清太と節子の魂が高層ビルが立ち並ぶ現代の世界を見つめているー。そんなシーンで映画は終わります。

「火垂るの墓」をご存知ない方も、あまりの残酷なストーリーに胸を痛めたのではないでしょうか。

高畑勲さんはこの作品について、反戦というようなメッセージはないと語っておられました。

お涙頂戴でもなく、戦時中に生きた普通の子どもがたどった悲劇の物語である、と。

ドラマでもなつの兄妹はみんな苦労はしますが、しっかり生き延びて最終回では3人とも幸せなラストが待っているでしょう。

そう思うと、その時代の子どもたちはみんな、生きるも死ぬも紙一重だったのかもしれません。

この「火垂るの墓」の脚本と監督は高畑勲さん。ドラマでいうと坂場になりますね。

なつのモデルである奥山玲子さんは、この作品で手掛けたのは浜辺で母と清太、節子が遊んでいるシーンだったそうです。

もし見る機会があったら、そのシーンを見逃さないでくださいね。

ということで、映画「火垂るの墓」は野坂昭如さんの原作をもとに、二人の兄妹が戦争によって家も家族も失い、ふたりとも餓死してしまう、というとても切ないお話です。

たまにテレビでも放送されていましたが、なかなか見る勇気がなくて(笑)何年も見ていません。

でも「なつぞら」の最終回を見たら「火垂るの墓」が見たくなるかもしれませんね。

まとめ

なつぞらで大草原の小さな家のアニメ化と開拓者一家は実話?

NHK連続テレビ小説「なつぞら」の最終話に、ジブリ作品のアニメ映画「火垂るの墓」がモデルとなる映画が出てきます。

坂場の「君たち(なつたち)兄妹の戦争を描いてみたい」という言葉から思い浮かべるのは、兄妹の戦後の過酷な生活を描いた「火垂るの墓」です。

タイトルは「夏空」。ヒロインなつと兄の咲太郎、それに妹の千遥を描いた作品で、戦後を子どもたちが生きていく姿を描いた作品になるのでは?と想像しています。多分ストーリーまでは描かれないと思いますが(^_^;)

実際に奥山玲子さんや高畑勲さん、宮崎駿さんらも戦争で辛い思いを体験しておられました。

さて、ドラマ「なつぞら」で描かれる「夏空」はどんなキャラクターが描かれるのでしょうか。

最終回が楽しみです♪

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