NHK連続テレビ小説朝ドラ「なつぞら【夏空】」で、ヒロインなつ（広瀬すず）は夫の坂場（中川大志）からある一冊の本を渡されていましたね。
『なつぞら』の恒例になりつつある、収録後のもぐもぐタイム。広瀬さん、撮影で使われた料理をきれいに平らげたようです。坂場夫妻のこの光景、よく見かけます…。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #中川大志#なつぞらもぐもぐタイム #坂場夫妻 pic.twitter.com/pKBB7tUa7O
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) August 24, 2019
それはローラ・インガルス・ワイルダー原作で西部開拓時代のアメリカに住むある一家のお話を描いた「大草原の小さな家」です。アメリカの実写版ドラマが日本でも放送されていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
坂場はなつと一緒にこの「大草原の小さな家」をアニメ化したかったのですが、なつは乗り気ではなさそうでしたよね。
朝ドラ「なつぞら【夏空】」に登場する「大草原の小さな家」は実際にテレビアニメ化されましたが、ではなつのモデルである奥山玲子さんは関わっているのでしょうか？
そんな「大草原の小さな家」原作や、アニメ化について検証してみました！
大草原の小さな家ってなに？どんな話なの？
魔界の番長はデビルマンがモデル?なつぞらのアニメの元ネタは？
「大草原の小さな家」はローラ・インガルス・ワイルダーという女性の半自叙伝的な小説です。
『インガルス一家の物語』としてシリーズ化され、「大きな森の小さな家」から始まり全部で9作あり、「大草原の小さな家」は3作品目にあたります。
[amazonjs asin=”4834018083″ locale=”JP” title=”大きな森の小さな家 ―インガルス一家の物語〈1〉 (福音館文庫 物語)”] [amazonjs asin=”483401813X” locale=”JP” title=”大草原の小さな家 ―インガルス一家の物語〈2〉 (福音館文庫 物語)”]原作者のローラは1867年生まれで、お亡くなりになったのは1957年。
お話は1870年から80年代を舞台に西部開拓時代のアメリカで暮らすローラの一家を描いています。
タイトルからわかるように、大草原で暮らす家族のお話です。ちょっと十勝の柴田家を思い出しませんか？
主人公はローラで、両親と長女のメアリー、そして幼い妹のキャリーという家族構成です。
大草原で暮らすということは、ときには自然も家族に襲いかかりますが、近隣のふれあう人たちみんなで力を合わせ、逞しく生きていくーそんなお話です。
アメリカで実写版の連ドラが始まったのが1974年。その後1982年まで8シーズンも放送されたので、人気が高かったのがうかがえますね。
[amazonjs asin=”B00566LRS2″ locale=”JP” title=”大草原の小さな家 DVDコンプリートBOX”]この連ドラではミネソタ州にある町が主な舞台となっていて、その後1982年からは「新・大草原の小さな家」として1年間放送されました。
日本ではNHK総合がこのドラマの吹き替え版を放送。1975年から82年にかけ放送されています。
また2019年にリマスター新吹き替え版が、BSプレミアムで放送がスタートし話題となっていますよね～。？？？ってことはこれは番宣？(笑)
何十年経っても色あせない「大草原の小さな家」。
実は日本で「草原の少女ローラ」として1975年にテレビアニメ化されていました(^^)
大草原の小さな家のテレビアニメは草原の少女ローラなの？
「大草原の小さな家」がアメリカで実写版として連ドラがスタートしたのが1974年9月ですが、日本で放送されたのは翌年の7月からです。
そしてテレビアニメ「草原の少女ローラ」がスタートしたのが1975年10月なので、ドラマとほぼ同時期に放送されていたんですね。
実写版ドラマはNHK総合で放送されましたが、アニメが放送されたのはTBS系です。
毎週火曜日夜7時から7時半までで全26話放送されました(^^)
[amazonjs asin=”B00005ICQN” locale=”JP” title=”草原の少女ローラ 総集編 VHS”] [amazonjs asin=”4047080063″ locale=”JP” title=”草原の少女ローラ (角川版世界名作アニメ全集)”]主人公ローラの声を担当したのは杉山佳寿子さん♪
杉山佳寿子さんといえば、アルプスの少女ハイジのハイジでお馴染みの声優さんですよね～。
ちなみに「アルプスの少女ハイジ」は1年前の1974年に放送されました。
制作したのは日本アニメーションというところですが、さて朝ドラ「なつぞら」でなつのいる東洋動画とは関係があるのでしょうか？
草原の少女ローラの制作になつのモデル奥山玲子は関わってる？
「草原の少女ローラ」を制作したのはズイヨー映像から独立した形となった日本アニメーションです。
ズイヨー映像は1972年に設立され、ドラマの仲努（井浦新）のモデルである森康二さんらが東映動画から移籍しました。
またその頃「Aプロダクション」にいた坂場一久（中川大志）のモデル、高畑勲さんや神地（染谷将太）のモデル、宮崎駿さんもこのズイヨー映像に移籍。
このズイヨー映像では「山ねずみロッキーチャック」や「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」などの名作が制作されています。
このズイヨー映像から多くの社員を引き連れて197年に設立されたのが「日本アニメーション」です。
ここでは「ミツバチマーヤの冒険」「アラビアンナイトシンドバットの冒険」、そして「草原の少女ローラ」が制作されました。
この「草原の少女ローラ」の作画監督とキャラクターデザインは森康二さんです(^^)
ここで森康二さんは宮崎駿さんや高畑勲さんとともに働いているので、もしかしたら仲もマコプロに移籍するかも？？？
ただ、「草原の少女ローラ」に宮崎駿さんも高畑勲さんもスタッフに名前の記載はありません。
そしてなつ（広瀬すず）のモデル奥山玲子さんですが、のちに東映動画から日本アニメーションに移籍することになりますが、それは1976年のこと。恐らく「草原の少女ローラ」の制作が終わるころか終わったあとだと思います。
ということでなつのモデルである奥山玲子さんも、坂場のモデルである高畑勲さんも「草原の少女ローラ」の制作には携わっていないでしょう。
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朝ドラ「なつぞら」でマコプロダクションはこれから「大草原の小さな家」をモチーフにした「大草原の少女ソラ」を制作することになります。
マコプロダクションには坂場と神地が移籍していますが、これは高畑勲さんと宮崎駿さんの名コンビが誕生したときと同じでしょうね(^^)
このふたりと、奥山玲子さんの本当のご主人である小田部羊一さんらが携わったのが「アルプスの少女ハイジ」です。
ハイジとローラ、なんとなくキャラが被っていませんかね？(笑)吹き替えの声も同じ杉山佳寿子さんですし。
「大草原の少女ソラ」は北海道の開拓者の家族を描いたお話になるので、その視察にマコプロダクションのみんなは十勝の柴田家に向かうことになります。
「アルプスの少女ハイジ」では宮崎駿さん、高畑勲さん、小田部羊一さんが実際にスイスにロケに行かれています。
ということで、これからドラマで描かれることになるマコプロ作品「大草原の少女ソラ」のモデルは「草原の少女ローラ」と「アルプスの少女ハイジ」ではないかと思います。
まとめ
朝ドラ「なつぞら」で坂場がなつに渡したのは「大草原の小さな家」という小説。
その小説をモデルにして北海道の開拓民家族を描いたアニメを作ろうと企画している坂場です。
「大草原の小さな家」はアメリカで実写版ドラマ化されていて、日本でもNHKで放送されそのころはブームとなりました。
また同じころテレビアニメ化もされ「草原の少女ローラ」というタイトルで放送されています。
これからマコプロダクションでこの「草原の少女ローラ」をモデルとした（個人的にはアルプスの少女ハイジも捨てきれませんが(^_^;)）「大草原の少女ソラ」が制作されます。
「草原の少女ローラ」でこの一家のおじいちゃんは出てきませんが、泰樹（草刈正雄）のようなおじいちゃんは登場するのでしょうか？となるとモデルは「アルプスの少女ハイジ」のアルムおんじ？？？
勝手にいろんな妄想をしてごめんなさい(笑)
さて「大草原の少女ソラ」どんなキャラクターでどんなストーリーになるのか、今から楽しみです♪
