フジテレビの木曜ドラマ「ストロベリーナイトサーガ」。
二階堂ふみさんと亀梨和也さんが出演で、過去に竹内結子さん主演でドラマ化、映画化かされた人気作品のリメイクです話題です。
そんなドラマ「ストロベリーナイトサーガ」5月23日放送の第7話と8話は前作で映画化された名作「インビジブルレイン」が放送されます。
映画版では、俳優の大沢たかおさんが演じた牧田勲（まきたいさお）という暴力団の男の役を今回は山本耕史さんが演じることで話題です。
今回はドラマ「ストロベリーナイトイサーガ」第7話と8話で放送される「インビジブルレイン」の原作小説のあらすじネタバレを結末まで、衝撃の犯人と真相をご紹介します。
「ストロベリーナイトサーガ」の「インビジブルレイン」の原作小説とは？
インビジブルレインの意味とは?タイトル由来は?【ストロベリーナイト】
「インビジブルレイン」の原作小説は、姫川玲子シリーズの第4作である「インビジブルレイン」です。
[amazonjs asin=”4334764339″ locale=”JP” title=”インビジブルレイン (光文社文庫)”]姫川の暴力団員との恋愛が描かれている作品で、竹内結子さん主演で映画化さえました。
以下、映画版は無料で動画視聴可能です。
そんな「インビジブルレイン」のあらすじを結末まで、犯人や真相を以降で紹介します。
ストロベリーナイトサーガ「インビジブルレイン」の原作ネタバレは？
以下、まずは、ドラマ版のあらすじ予告を紹介します。
暴力団組織である六龍会の構成員、小林充（古野陽大）が何者かに殺害された。
顔は傷だらけで、凶器は大ぶりで幅の広い刃物と推測。
致命傷は胸部のものと思われるが、怨恨で何度も刺したというより、刃物の扱いに慣れていない者がメチャクチャに切りつけたように見えた。殺害されていたアパートは小林が同棲中の志村恵実（玉井らん）の部屋。
第一発見者でもある恵実に事情聴取が始まった。
特別捜査本部が立つ中野北署に集められた姫川班の面々。被害者が暴力団員であることから、刑事課と組織犯罪対策課の合同で捜査に当たることになった。その矢先、特捜本部にタレコミの電話が入る。
それは「小林を殺したのは“ヤナイケント”」という内容だった。
容疑者“ヤナイケント”を追おうとする姫川玲子（二階堂ふみ）に、警察上層部は当人を追求しないよう指示を出す。指示の裏には、過去の不祥事を隠ぺいしようとする上層部の思惑があった。
巨大な警察組織の後ろ盾を失ったまま、姫川は菊田和男（亀梨和也）たちの力を借りることもせず、無謀な単独捜査を進めていく。そんな中、同じく“ヤナイケント”の居場所を探していた極桜会会長、牧田勲（山本耕史）と出会う姫川。相手の素性を知らないまま、姫川と牧田はお互い惹かれ合っていくが―。
引用元：公式サイト
以降で、原作のあらすじを結末まで紹介します。
ヤナイケント【柳井健斗】への圧力の理由は？
ストロベリーナイトサーガ7話ゲストキャスト！インビジブルレイン
電話でのタレコミがあった「犯人は柳井健斗（やないけんと）」と言う情報。
しかし、上層部から圧力がかかり、柳井健斗について調べないように命令されます。
どうしてでしょうか？？
柳井健斗は9年前に起こったある事件の被害者の家族でした。
当時、柳井健斗の姉の千恵が自宅アパートでネクタイで絞殺されます。
殺害された当時に千恵の交際相手だったのが今回の事件の被害者小林充（古野陽大）でした。
警察は千恵と柳井健斗の父親である柳井篤司を重要参考人として、厳しい取り調べを行っていました。
取り調べの中、絶望したのか？柳井篤司はある日、警官の銃を奪って自殺してしまいます。
事件は被疑者死亡による不起訴で幕引き。誰もが犯人は柳井篤司だと思っていました。
しかし今回小林充が殺害されたことで、柳井健斗が姉の復讐のため殺害した可能性が出てきました。
そう・・・当時の事件の真犯人は小林充である可能性が浮上したのです。
もし小林充が犯人であるのであれば、警察は無実の柳井の父を容疑者として厳しい追及して自殺に追いやったことになります。
こんな警察の不祥事を世間に知らせることはできません。このことが理由で圧力をかけたのでした。
しかし、この時点では、ただのタレコミなので、本当に小林充殺害犯人が柳井健斗なのか？また柳井健斗の姉を殺害した犯人が小林充なのかわかりません。
この事態に納得できない姫川は、警察からの情報がないまま、単独捜査を始めます。
柳井健斗の家族の衝撃の過去とは？
柳井健斗の姉が殺害された時、どうして父親が犯人として疑われたのでしょうか？
そこには、家族の衝撃の過去がありました。
柳井健斗は早くに母親が死んでいました。
そのため姉の千恵が家事の全てを行っていました。
健斗はある日、衝撃シーンを目撃してしまいます。
姉の千恵と父親篤司がある夜に肉体関係を持っていたシーンを。
父親はその時、姉の体に顔をうずめて「智子・・・」と母親の名前を読んでて、姉はやさしく、そんな父親を受け入れていました。
健斗が初めてその関係を見たのは姉が13歳とき、そのあと19歳の6年間、2人の関係は続いていたことになります。
そんな姉は、高校卒業後に、アルバイトで金をため、ある日父親にだまって健斗にだけ知らせて、家を出ていきました。
姉の引っ越しは当時の恋人だった小林充がすべて手伝ってくれていました。
当時の小林はいわゆるヤンキーでしたが、そこまで悪い奴でもなく、健斗は姉を守ってくれるならばどんな人でもいいと思い「姉をよろしくお願いします」と言いました。
この姉の家出後、父親は「千恵はどこだ？？？」狂ったように探し回り、しかし見つからず、時には健斗を殴ったりしました。
もちろん、健斗は姉の居場所がわかっていましたが、父親には教えませんでした。
そして事件は起こり、姉の遺体の第一発見者は健斗でした。
おそらく何らかの方法で千恵の居場所を突き止めた父親は、部屋に押し入って千恵と再び男女の関係を持ちました。
そしてどういう状況だったのか？？不明ですが、その現場を小林充が目撃します。
ショックを受けた小林充は、父親が帰った後に残しておいた、ネクタイで千恵の首をしめて殺害しました。
警察が父親を犯人だと疑った理由は、千恵の体内から父親の精液が出て、凶器が父親のネクタイだったからでした。
当初は、健斗も父親が犯人だと思っていました。しかし、後にあることに気付きます。
姉を発見した時、姉の部屋の鍵は締まっていました。
と言うことは、犯人は姉の部屋の合いかぎを持っていた人物です。父親は持っていませんでした。
合いかぎを持っていた人物は・・・そう小林でした。
後に真犯人は小林なのではないか?と疑い始めます。
健斗は小林の居所を突き止めて、「小林に姉を殺した？」と問い詰めます。もちろん否定する小林。しかし、小林との会話の中で、小林が姉を殺した真犯人であることを確信します。
そして自分で、姉の復讐のため、小林を殺害しようとしますが、失敗します。
既に暴力団となっていた小林には、簡単にかわされ、相手にもされませんでした。
柳井は小林を殺すために、大きな力を持たないといけない、と決意します。
牧田勲と柳井健斗の関係とは？
一方、極清会の会長である牧田勲も柳井健斗の事を探していました。
牧田は極清会を傘下に収める大和会系石堂組の中で、石堂組若頭の藤元の造反とも取れる行為による内部のもめ事を食い止めるため、柳井健斗が持っているという情報を手に入れる予定でした。
しかし柳井は、その情報を渡す前に、突然失踪したことを牧田の舎弟である川上義則に知らされ驚き必死で探しますが見つかりませんでした。
そんな柳井と牧田の関係は、柳井からの接触がきっかけでした。
柳井は、自分では小林を殺害できないと思い、高額なお金で小林の殺害を依頼しようと考えます。
しかし、お金を持っていない柳井。
昔から機械類が得意で、就職した会社でも最先端の技術を学びました。
そんな中でも特に警察情報の入手。これならいけると思い、情報屋になる選択をします。
まずは無料で情報を暴力団員など裏の人間にいくつか提供。
例えば〇日に「違法カジノの摘発情報」などガサ入れの情報など。
そして相手を信用させてそのあとから、相手に情報料を払ってもらいます。
そのやり方で柳井を信用して、牧田が柳井から情報を何度か入手するようになります。
また牧田は柳井を信用して、柳井の情報を買って、その情報を欲しい暴力団員に売りさばくことを提案。
柳井は情報収集力はありましたが、その情報を誰が必要なのかは確実にはわからず、せっかく入手した多くの情報を捨てていました。
しかしその世界に詳しい牧田によって、情報を有効活用して、自分でやるよりも多くの情報を売り、多くの金額を稼ぐことができました。
そして柳井は牧田におかげで、600万の金をためることができました。
「これで十分いける」と思った柳井は小林殺しを依頼できる殺し屋を探すことにします。
そして柳井は牧田に「ある人物を殺したい」と相談を持ちかけます。
牧田はもちろん「（暴力団だからと言って）むやみに人殺しはしない。殺人は最終手段だ。」と簡単には乗ってきません。
しかし「こんな大事な話なら、（殺人を依頼したい理由を）一度きちんと会って話を聞く」と牧田。
柳井は警戒して、それまではずっと携帯でやり取りして牧田とは会っていませんでした。
柳井は牧田に、自分の過去の出来事、姉を殺された復讐であることを話します。
柳井は600万円持っていることを牧田に言うと「それなりの人間を雇うことになるから、1千万円かかるかもしれない」と言う答え。
すると「極清会の揉め事を解決できる大きなネタ」を牧田に提供すると打診する柳井。
牧田は500万とその大きなネタで、小林殺しを請け負いました。それは、柳井を信用したからと、柳井の境遇に同情したからでした。
牧田の過去と舎弟川上義則との関係とは？
牧田は元々、暴力団になるような人間ではありませんでした。
牧田の父親は土木会社の社長で、牧田も父親の土木会社で働いていました。
牧田の父親の土木会社ははぶりが良く、商売もうまく言っていました。
しかし、別の土木会社とバックにいる暴力団による妨害の末、会社の経営はたちゆかなくなります。
相手の不正を糾弾して裁判まで持ちこんだ父親。しかしこの妨害行為の報復として父親は殺されてしまいます。父親殺害の犯人は逮捕されませんでした。
またあげくの果てに、父親の会社の味方をした周囲の業者も嫌がらせを受け、母親は自殺を図り、妹は消息が不明となってしまいました。
どん底に落ちた牧田。家族の復讐のため、相手側の会社社長と暴力団組長を殺害してしまいます。
しかし未成年だったことが幸いして、6年間の服役で出所します。
出所後は、石堂組の組長石堂が牧田を迎えにきます。びっくりする牧田。牧田が殺害した暴力団は、石堂と敵対する人物でした。
そのこともあり、石堂に気に入られた牧田。
石堂は牧田を組に入れようとしていた訳ではなく、援助をして、見守るつもりでした。
しかし、結果的には牧田は石堂の人柄を気に入り、石堂を慕い極道の世界に入ることを決意します。
また後に、石堂が必死に牧田の妹の奈津子を探してくれましたが、時既に遅しで、薬物中毒で死亡していたことがわかりました。
牧田は石堂を慕い、石堂は牧田を子供のようにかわいがる関係でした。
また牧田の舎弟である川上義則。
川上義則も、もともとはかたぎの人間でした。
川上は恋人の伊藤留美と共にタコライス専門チェーン「ハッチューズ」を運営していました。事業を拡大してからも自分でもワゴン屋台で商売していたが、恋人の留美に惚れた仁友会の構成員の嫌がらせにあっていました。
このタコライス屋さんを好きで頻繁に購入していた牧田は、構成員の嫌がらせから顔をボコボコに殴られ傷ついていた川上に「何があったのか？？」声をかけ、親切心から相談にのります。
そして牧田の口利きで無事に仁友会からの嫌がらせはなくなりました。
この事件がきっかけで残念ながら恋人とは別れたものの、牧田の人柄を慕い、川上から懇願する形で牧田の舎弟となり、牧田のために、牧田がなるべく手を汚さないように仕事を手伝ってきました。
姫川と牧田の出会いとは？
ストロベリーナイトインビジブルレイン竹内結子のキャスト映画前作比較
単独捜査をしていた姫川玲子は、警察の情報を入手できず、独自で、柳井の出身地、出身校などを地道にあたり、どうにか柳井健斗のアパートにたどりつきます。
そして柳井の自宅アパートに吊り目の美女が出入りしているのを目撃します。
姫川は、柳井がいるのではと思ってインターホンを押しますが、留守でした。
出入りしていたことを見ると、吊り目の美女は合鍵を持っていたよう。
そして柳井のアパートの部屋の前で、姫川は、同じく柳井を探して訪ねてきた牧田に会います。
この出会いが、2人の運命を大きく狂わせます。
牧田は姫川が刑事だと知ると、不動産であると身分を偽り、連絡先を交換します。
「どうしてここに来たのか？」聞かれた牧田は「（柳井から）引っ越しの相談をされていた」と嘘をつきました。
そして牧田は、何かわかったら連絡をもらえるように姫川に言い、別れました。
柳井健斗の彼女？内田貴代
姫川は牧田から柳井健斗が漫画喫茶でバイトしていたことを聞きます。
そしてその漫画喫茶に行くと店員の内田貴代に話を聞きます。
内田貴代も柳井とは丸5日連絡が取れないと言い、心配して困っている様子でした。
そして更にバイトが終わった後、内田貴代に会い、詳しく話を聞きます。
すると内田貴代と柳井は付き合っていて、しかも内田貴代は柳井の子どもを妊娠していることがわかりました。
内田貴代と会った後、再び柳井のアパートに向かった姫川は吊り目の美女をまた見かけます。
そして嫌な予感がして、管理人に連絡。そう・・・もしかして柳井が死んでいるのでは??と思ったのでした。
そして管理人に部屋をあけてもらい、入ると・・・柳井の死体はなく、誰もいない状態。
部屋を見てみると、パソコンだけがなくなっていました。
姫川は、なぜ柳井健斗はなぜパソコンを持っていなくなったのか？逃げるのに必要？それほど大事な情報がパソコンに隠れているのか？？と疑問に思いました。
仁勇会の藤元が殺害！容疑者は柳井健斗？
そんな中、仁勇会の藤元が何者かに殺害されます。
藤元の死により、牧田の周辺も大きくざわつきます。
入院中の石堂組長から呼ばれた牧田は「藤元が死んだなら、跡目はお前だ」と言われていました。
そして、姫川に想いを寄せる井岡が藤元殺しの現場近くで、柳井健斗の指紋が付いた拳銃が応酬して、姫川に知らせます。
その拳銃から柳井の指紋が検出され、柳井は藤元の容疑者となります。
しかし、柳井の過去や、家族の復讐のために小林を殺した疑いがあることを知っていた姫川は「柳井が藤元を殺すはずない」と思います。
姫川と牧田が恋？しかし牧田の正体が発覚！
そんな中、柳井の行方を知りたいどうしても知りたい牧田は、姫川に連絡を取ります。
姫川が自分に気があるのでは？？と少し感じていた牧田には計算もありました。
そして姫川も、一度牧田に会ってから、牧田のことが気になっていました。
そして牧田から連絡が来た時、会いたいと思ってしまいます。
そして姫川と2人で会った牧田は、あくまでも自分の素性（暴力団員）を明かさず、姫川から柳井の捜査情報を聞き出そうとします。
また、話をしながら、牧田は姫川に対して好意を持つようになります。
以降も姫川と牧田は理由をつけては、会うようになります。
お互い、魅かれあっていたのでした。
しかしお互いに柳井健斗に関する有益な情報を得ることができませんでした。
そんな2人の関係が大きく動きます。
2人は会話が終わり帰宅しようと、牧田が姫川が送っていく途中。2人の男が現れて牧田に絡み、殴り合いのけんかになります。
そのもみあいで服がはだけて、牧田の入れ墨が見えてしまい、姫川は牧田が暴力団員であることを悟ります。
牧田は2人から逃げるように、姫川の手を握り横断歩道を渡り走りました。
そして姫川に「あなたは一体誰なんですか？」と聞かれると「極清会の牧田勲だ」と素直に答えます。
思わず涙を流す姫川でした。
その後、姫川とはもう連絡が取れないと思った牧田は、昔失恋したことを思い出すほど傷つきました。
姫川と牧田が再会！
姫川から再び電話がかかってきて、牧田はびっくりします。
そして2人は再び会います。
姫川はあれから牧田の過去を調べていました。家族のこと、2人を殺害したこともわかっていました。
その上で
「あなたの殺意（動機）を理解できます。私自身もある男を殺したいほど憎んでいます。そういう殺意を心に飼っている女です。だからという訳ではありませんが、私はあなたを少し、身近に感じることができて、ほっとしたんです。もう一度会って、お話を聞きたいと思ったんです。」
と驚きの発言をします
姫川の言ったことは「本心か？？」と疑いつつも、自分もまた姫川に安堵感を感じていることに気が付き「触れたい、この女に。」と思いました。
そして牧田から提案するかたちで姫川と牧田は、柳井健斗に関する情報を交換する取引をすることになりました。
姫川が「柳井健斗には、小林充と藤元英也殺害の容疑がかけられている」と話し、牧田は驚きます。
そう・・・小林殺しを請け負ったのは牧田本人で、舎弟の川上が打診したシゲルという殺し屋が実行犯でした。
そして柳井健斗には藤元を殺す動機はありません。牧田は「そんなのあり得ない」と言い姫川も「私もそう思います」と言います。
一方で牧田は姫川に、柳井健斗が情報屋であり、自分がその情報を買ったことを明かします。
しかしその内容が警察の内部情報であることは隠していました。
また姫川は牧田との会話から、柳井が、他人名義の銀行口座を持っていてお金のやり取りしている情報を入手しました。
柳井健斗が消えた理由とは？
ここで柳井健斗の回想シーンです。
柳井健斗は家族の復讐のためだけに生きてきました。
そんな生きる気力がない、正直暗く、一緒にいてもつまらないであろう柳井健斗に、どうして内田貴代が興味を持ってくれたのか？不思議でした。
内田貴代は積極的に柳井健斗を誘い、一緒に出掛けたりしました。映画に行ったり、食事に行ったり。
1泊の温泉旅行に行ったり。結局観念して付き合うことになりました。ただ好きなのか？？と言われると嫌いではないという程度の感情でした。
そしてある日、彼女から妊娠を告げられました。柳井健斗は困惑しました。
柳井健斗は聞かなかったふりをしました。
しかし内田貴代はそんな柳井に
「うち、寂しいねん。柳井君やてそうやろ。寂しいからうちのこと抱いたんやろ。」
「もっと、繋がろう。1人で生きるのなんて、寂しいやん。東京には、こんなにいっぱい人がおるのに、なんで柳井くんは1人ぼっちなの」
「うち、柳井君のためやったら、なんでもしてあげる。あったかいこといっぱいしてあげる。」
と優しい言葉をたくさんくれました。
彼女の思いを受け入れて、普通の人みたいに生きる努力をすべきだったのかな？今でもわからない・・・と柳井は思いました。
そんな中、牧田から連絡が入ります。
指定されたビジネスホテルの部屋に行くと、牧田と牧田の舎弟である川上がいました。
牧田は「まあ、見てくれよ。どういう仕事だったか」と言い、小林殺害時のビデオを再生して柳井に見せました。
そこには小林充が殺される一部始終が撮影されていました。
そのビデオ動画を見て、柳井は小林が望み通りに殺された興奮。何年もかかって目的を達成したと言う充足感。そしてもちろん、罪の意識。
そして柳井は3日～4日後に大きな情報を牧田に渡すと約束して、その場を立ち去りました。
そして・・・柳井の言葉です。
「そして僕は今、基地に来ている。頼まれてと言うか脅されて、結局自ら死を選ぶことになった。よくわからないのだが、どうも連中は今になって僕は邪魔になったらしい。」
「僕はこれだけは繰り返し確認した『僕が死んだら、彼女には手出ししませんよね』。と、それだけは約束してもらえた。」
そう・・・柳井は何者かに脅され「内田貴代とお腹の中の子供の命」を材料に自殺を強要されて、自ら死を選びました。
でも、柳井に自殺を強要したのは、牧田？？牧田はそんな人間ではないはずです。では、一体何者なのでしょうか？？
姫川と牧田が男女の関係に？
ストロベリーナイトサーガ葉山の過去ネタバレ！葉山奨之演じる刑事
結局また姫川は、再び牧田に会います。それまでプラトニックな関係だった2人。
事件について話すうちに、牧田は「俺がやった情報の方が価値は高い。ビールの一杯ぐらい付き合ってもいいだろう」と言って、強引に姫川を自分の車に乗せました。
車を運転しながら「2人きりになれるところ（行きたい）。欲しいんだよ、あんたが」と言う牧田。
牧田は駐車場に車を止めて姫川を抱き寄せます。濃厚なキスをする2人。
姫川は牧田を突き放すことができません、このまま一線を超えるのか！？と言う瞬間、携帯から連絡が入ります。
柳井健斗が借りていた別の部屋の場所がわかり、姫川と牧田はその部屋に2人で向かいます。
部屋のドアは開きませんでしたが、姫川はドアの隙間から死臭を感じます。
姫川は牧田に「今日のところは、このまま、帰ってください。もしかしたら中で柳井健斗が死んでいるかもしれないし、ひょっとしたら3人目の犠牲者かもしれません。」
「私が通報して、警察がきたら、私はあなたとの関係を、説明しなくてはならなくなります。現段階ではそれを避けたい」と言い、牧田をかばうために、牧田を帰らせました。
牧田が帰った後、部屋に入ると、姫川の予想が当たり、柳井健斗が首を吊って死んでいました。
また遺書も残していて、姉を殺された復讐で小林充と小林を数年間にわたり擁護した藤元を殺害したと書かれていました。
牧田の衝撃の真実を知る姫川！
内田貴代から姫川に「柳井健斗からメールを預かっている」と連絡が入ります。
そのメールは、柳井が死亡する一週間前に送られてきました。
姫川は貴代のバイト先を訪ねます。
「あまりこういうの詳しくないので・・・」と言う内田貴代。
そのメールには「c:￥WINDOWS￥～～と言うパス」があり、バイト先のスタッフ用のパソコンにそのパス入力すると、音声ファイルが立ち上がりました。
そのファイルの中で牧田が「・・・どうだい。これが先生の望んだ小林充のサイゴだ」「・・・俺からも保証する。小林充は確実に死んだ。これで満足かい」と話している音声。
これは誰かが小林充を殺して、その証拠をたぶん写真や映像など目に見える形で示したものを、柳井健斗が確認した場面の音声。
つまり牧田は、柳井健斗から依頼されて小林殺しを請け負い、別の誰かに実行させたことが姫川にわかった瞬間でした。
牧田が黒幕で犯人？
姫川は牧田を携帯で呼び出します。
この前、2人がキスをした駐車場で待ち合わせをしました。
姫川は、柳井健斗が部屋で死んでいたことを牧田に報告。
そして姫川は牧田に話し始めます。「あなたは、柳井健斗が小林充を恨んでいると知り、その殺害を請け負った。」
「柳井はあなたを信用したけど、柳井を裏切った。後で警察に、女を使って、小林殺しの犯人は柳井健斗だというタレ込み電話を入れた。」
「しかも小林殺しの手口を、あたかも柳井の犯行であるかのように、素人っぽく見れえるように偽装した。
「そして次の標的の藤元を射殺し、その拳銃に柳井の指紋を付けて発見されるように仕組んだ。」
「最後に小林殺害後に拉致しておいた柳井を首つり自殺させた。自殺や強要したんでしょう。」
「たぶん、お前が死ななければ、内田貴代と子供の命がどうなるのかわかってるかと脅して。」
そう、姫川は全ての黒幕が牧田だと思っていました。
牧田は「違う。信じてくれ、俺は」と姫川に言います。
「信じたいわよ！好きだったのに・・・信じてたのに・・・」とか細い声で言う姫川。
そのタイミングで、牧田からも姫川からも死角になっていた右手の柱の陰から誰かが出てきました。
「だから俺は、ダメだって言ったですよ。兄貴が直接、この件に手を出したら。（姫川を）もう始末するしかないっすよ」と言いました。
川上が姫川のこめかみに銃口を突きつけます。
牧田は川上を止めます。
川上は「俺は、兄貴にもっと偉くなって欲しんすよ。もっともっと上にいってほしいんすよ。」
牧田は、マズいことに川上の後ろには、小林充を殺した実行犯で殺し屋のシゲルの姿もあることに気付きます。
しかもシゲルは目いっぱい見開いた目で牧田を見て、口元にひきつった笑みを浮かべていました。
姫川は、シゲルが柳井健斗の部屋から出て来た吊り目の女だとわかります。でも女？男？？
このやり取りで事件の黒幕が牧田でないことがわかった姫川。
一連の事件は牧田ではなく川上の仕業だったのか？？と混乱する姫川。
川上は姫川の自由を奪って、銃を突きつけます。
そしてそして吊り目の女、いや男？？凄い形相で手に刃物を持ってこちらに向かってきていました。
そこへ車の陰に隠れていた菊田、葉山、湯田らが飛び出してきました。
牧田も駆け寄ります。
間に合ったのは牧田一人でした。
しかし、吊目の男は、姫川を見ていませんでした。
吊目の男は牧田をめがけて、腰に構えた刃物を突き出そうとしていました。
どんっと体と体がぶつかる鈍い音がしました。「牧田さん、牧田さん！！！」
牧田の重たい身体はそのまま玲子の腕の中に落ちてきました。
白いシャツのみぞおち辺りに黒い柄が立っている。根本に赤いシミが、浮き出てきました。
姫川は「いや！いや！！」と叫びました。
事件の真犯人と黒幕は？
川上義則と伊藤滋（シゲル）は逮捕されました。
シゲルはもともと女装癖があり、普段は「伊東留美」と名乗って生活していました。近しい人間でさえ、シゲルを女だと思っていました。
川上は伊藤留美が男だとわかっていて、当時付き合っていました。
そう、つまり川上にも男色の気がありました。しかし牧田の前では女遊びもしていて、両刀でした。
牧田が川上を助けた事件の時も、川上が牧田の惚れ込み、嫉妬したシゲルは川上の元を去りました。しかし、その後もシゲル（伊藤留美）は川上のことが忘れられませんでした。
川上は自分に惚れているシゲル（伊藤留美）を便利に利用していました。やがて２人は性的な関係も復活して、伊藤は裏社会でも私生活でも川上を支える存在になりました。
そして川上は伊藤に小林充殺しも実行させました。
伊東は、牧田に惚れこんでいる川上が許せなくて、牧田に嫉妬。恨みを持っていました。
伊東は女性として、小林をたらしこんで部屋に上がり込み、小林を刺殺しました。
次に犯行は柳井健斗によるものだと警察にタレ込み、更に指紋工作。
藤元を射殺して、藤元殺しの拳銃に柳井の指紋も付け警察に押収させました。
川上は柳井の監禁には手は貸したが、実行犯はあくまでも伊藤だと供述。
しかし当の伊藤は黙秘しているので、事実とは限らず、これからの捜査で裏付けなくてはなりません。
牧田は病院に運ばれ、大手術をして生死の境をさまよっていました。しかしその後死亡。
そして警視庁では会見が行われました。
9年前の柳井千恵殺害事件を説明して、9年前の捜査の警察を落ち度を認めて謝罪。
そして捜査に携わった刑事部幹部はすべてその任務から退くことを発表しました。
姫川は全てを失った痛みはもちろんありました。牧田が空けた心の穴もふさがっていませんでした。
特に、雨の降る日は、牧田と駆け抜けた、あの土砂降りの夜を思い出す。
雨の街があんなふうにきらめいて見えることは、この先、もう二度とないんじゃないかと思う。
事件とともに、姫川の恋も悲しい終わりを迎えました。
