2019年4月より放送が開始された、広瀬すず(ひろせすず)ヒロインのNHK朝ドラ「なつぞら(夏空)」。
戦争で両親を亡くした戦災孤児・奥村なつ(広瀬すず)が、当時まだ「漫画映画」と呼ばれていたアニメーションの世界に挑戦していく物語です。
テーマがアニメなので、オープニングは全編アニメーション。
ストーリーにもアニメで描かれるシーンがあったりと、今までの作品とは違う雰囲気で、ネットでも話題になっていますが・・・
なんとオープニングのアニメーションを担当している作者は、22才の若手アニメーターなんです。
今回はのNHK朝ドラ「なつぞら(夏空)」そんなオープニングアニメ担当した作者である刈谷仁美(かりやひとみ)さんに注目!
刈谷仁美(かりやひとみ)さんの経歴や、今までの作品、抜擢された理由などをまとめていきます。
なつぞらでオープニングアニメ担当作者の刈谷仁美(かりやひとみ)とは?
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まずは、刈谷仁美(かりやひとみ)さんのプロフィールを見てみましょう。
刈谷仁美(かりやひとみ)
1996年生まれ22才
高知県出身
東京デザイナー学院卒業
刈谷仁美さんは2017年に東京デザイナー学院卒業。
ジブリ出身の館野仁美(たてのひとみ)さんが立ち上げたアニメーション制作部門・ササユリに所属し、アニメーターとして活躍されています。
専門学校在学中には、自身が制作した短篇アニメ「漫画から出てきちゃった話」でインター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル観客賞の3位を受賞。
【ICAF2017】東京デザイナー学院作品(1)漫画から出てきちゃった話/大出高士・刈谷仁美・瀬川紗也香・富崎杏奈(2)提灯屋の娘/東谷真奈・近藤木春・菅谷詩歩・長谷川裕也・堀内優希・鯨井誠吾・牧野将司・丸山裕生 (続) pic.twitter.com/iGVRPkrxbq
— 学生アニメーション映画祭ICAF (@ICAF_info) 2017年8月29日
2017年には、春から勤務予定の新人アニメーターを対象とした「新人アニメーター大賞」も受賞しています。
また、2018年にはアメリカのアニメフェス「Animazement」のパンフレットの表紙も担当していました。
#Animazement2018
What’s for 5/25:
Live drawing session by Hitomi Kariya, who drew the front cover of AZ pamphlet this year!#Animazement
11:00〜12:00
at Ballroom 302AB pic.twitter.com/CNgam2C2Lb— animator_supporters (@animatorsupport) 2018年5月25日
同じく2018年、スマートフォン向けのゲーム「ブレイドスマッシュ」では作画監督をつとめ、アニメファンの間で話題となりました。
【ブレイドスマッシュ】公式アニメーションムービー https://t.co/64PNL9zWEB
なにやら公式で出たようなのでちょっこし宣伝。
今回声かけてもらったので、原画少々と作画監督をしました。
作監とはいえどキャラアップの多くはちゃう先生から修正いただいてます(助かりました!)
見てね~— かりや (@KRY_aia) 2018年8月30日
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また2019年には「東京アニメアワードフェスティバル2019」アニメオブザイヤー部門・個人賞受賞しました。
2017年に卒業って、まだ社会人になって2年ということですよね!
まだ22才ながら、すばらしい経歴です。
そんな刈谷さんが朝ドラに抜擢された理由は、なんだったのでしょうか?
元ジブリのササユリ館野仁美が推薦!
かつてジブリに所属していた、館野仁美(たてのひとみ)さん。
1987年から2004年までスタジオジブリに在籍し、となりのトトロ、魔女の宅急便、紅の豚、もののけ姫、ハウルの動く城など数多くの人気作品の動画チェックを担当されていました。
しかし2014年、スタジオジブリの映画部門解散により、退職。
その後は「ササユリカフェ」という飲食店をオープンし、2018年にはアニメーション制作部門「スタジオササユリ」を立ち上げました。
2015年には「エンピツ戦記 誰も知らなかったスタジオジブリ」では、スタジオジブリでアニメーターとして務めた27年間をふり返った回顧録を出版し、注目を浴びました。
そういえば!
『エンピツ戦記』が無事に増刷されました!
皆様読んでくださって、本当にありがとうございます!😀
ササユリカフェのオーナー舘野仁美が、27年間ジブリで戦った記録です!
『エンピツ戦記 – 誰も知らなかったスタジオジブリ』https://t.co/VL9ZynstjG pic.twitter.com/MgAkOZqOmR— ササユリカフェ@劇場版『若おかみは小学生!』ができるまで展 開催中! (@sasayuricafe) 2017年4月15日
NHKは、そんな館野さんにはじめはタイトルバックを依頼したそうです。
しかし、館野さんはすぐに刈谷さんを推薦しました!
なぜかというと・・・
刈谷さんは、館野さんが経営する「ササユリカフェ」に学生時代に通っていたそうです。
そこでよく作品を書いていた刈谷さんのことを「絵がうまい子だな」と感じていました。
また、刈谷さんが卒業制作のときに自分で原画・動画・背景・監督をやっていたのを見て「ただ者じゃない」と思ったそう。
そのことから「なつぞら」のタイトルバックも刈谷さんが絵コンテ・原画・演出のすべてを担当したら、きっといい作品になると館野さんは考え、推薦したそうです。
長年ジブリに勤めたベテランアニメーターである館野さんの一押しだったんですね!
タイトルバック裏話!劇場版アニメを超えるクオリティ
刈谷さんは、今回のタイトルバックを依頼され
お味噌汁のようなアニメを作ろう
と思いました。
朝ドラは、日本中で幅広い年代の人が見る番組。
そのため、毎朝飲んでも飽きないような、シンプルでほっこりするような安心感のあるものにしたいと考えたそうです。
さらに、刈谷さん自身が好きなアニメのオープニングを考えてみたとき、
「音楽と歌詞と動画が合っていることが大切」だと思っていました。
そしてスピッツの主題歌「優しいあの子」のデモを聞き、イメージを湧かせて制作したそうです。
ちなみに、館野さんいわく「劇場版アニメを超えるクオリティーになっている」とのこと。
どういうことかというと・・・
90秒の動画で描く枚数は、劇場版アニメなら900枚、テレビアニメなら500枚のところ
「なつぞら」のタイトルバックは2100枚を超えているんだとか!
つまり、劇場版アニメの2倍、テレビアニメの4倍もの枚数を使っているんです。
すごくきれいなアニメでしたものね~(^_^)
ネットでも高評価でした。
オープニングが全編アニメーションなのもかわいかったし音楽とすごい合ってた~♡
ほんまかなりまんぷくロスやったけどなつぞらも楽しみ!
うみちゃんお疲れ様♪— こと (@gennoko0510) 2019年4月1日
案の定オープニングのリピートが止まらない!
じいちゃんと大熱唱、ルルルだけで沁みるから…草野さんすごいな…(ノД`)b pic.twitter.com/77ekxxsuGB— 七龍🌱 (@spz_indigo) 2019年4月1日
なつぞらのオープニングアニメがすごいかわいい。ほんと。
— Shoko-o (@sho_ohs55) 2019年4月1日
正直、オリジナルストーリーとか東京制作とか、アニメの世界を目指すとか前々朝ドラ連想して期待してなかったんだよねぇ。
何?この素晴らしきオープニング!そしてクオリティ高いアニメを取り入れる演出!
そしてオンジ(笑)!#なつぞら— シメサバ (@simesava_home) 2019年3月31日
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まとめ
ということで「なつぞら」のタイトルバックを担当した、刈谷仁美(かりやひとみ)さんについてまとめました!
刈谷さんはまだ社会人になったばかりの22才!
元ジブリの館野さんに推薦され、今回朝ドラを担当することになりました。
学生時代から様々な賞を受賞しており、今後が期待されるアニメーターですね(^_^)