TBS日曜ドラマ「ブラックペアン」。
嵐の二宮和也(にのみやかずなり)さんだけでなく、多くの豪華キャストの共演が話題です。
キャラクターも魅力的ですよね。
そんな中気になる二宮さん演じる渡海征司郎(とかいせいしろう)と内野聖陽さん演じる佐伯清剛(さえきせいごう)教授の関係。
第4話以降で2人の関係性にも変化が生まれるようです。
「ブラックペアン」には原作小説がありますが、原作での2人の関係性はどうなのでしょうか?
今回はドラマ「ブラックペアン」の原作小説での渡海と佐伯の関係性について結末までネタバレしていきます。
ドラマの結末にも関わってくると思うので、閲覧注意です。
ブラックペアンで渡海と佐伯の役柄とは?
外科医 渡海征司郎(とかいせいしろう)/二宮和也
東城大学医学部付属病院総合外科学教室(通称・佐伯外科)のヒラ医局員だが、手術成功率100%を誇る孤高の天才外科医。腕のない医師を忌み嫌っていて、傲慢な性格と言動が周囲との軋轢を常に生んでいる。「患者を生かし、医者を殺す」と評されることから、通称“オペ室の悪魔”。手術にはなぜか執刀医ではなくいつも助手として入るが、局内では数少ない心臓手術の執刀経験者。
【本日よる9時から第3話放送❗️】
レストランでお食事中の佐伯教授
美味しそうなトリュフスープでした#ブラックペアン#佐伯清剛#内野聖陽#放送までまもなく8時間‼️#4時からダイジェストの放送もあります pic.twitter.com/Otx5eGFc1G— 【公式】TBS「ブラックペアン」第4話は5月13日放送✨ (@blackpean_tbs) 2018年5月6日
外科教授 佐伯清剛(さえきせいごう)/内野聖陽
総合外科学教室の教授。心臓外科の分野では、世界的権威。佐伯式と呼ばれる心臓手術は、世界で佐伯一人しか出来ない。日本外科学会のトップを目指し、理事長選にも出馬している。理事長の座を帝華大の西崎と争う。
引用元:http://www.tbs.co.jp/blackpean_tbs/chart/
内野さん・・・素敵ですよね~♡
二宮さんよりも内野さん派っていう人もわりと多いのではないでしょうか?
そんな渡海と佐伯の関係性ですが、今のところ、それほどドラマでは描かれていませんが、第4話で衝突するようです。
原作では、2人が衝突するシーンはラストまで出てこなかったと思うので、原作小説とは少し違う展開ですが、2人の関係には大きなネタバレが隠されています。
以降で、原作小説から2人の関係性をネタバレしていきます。
ドラマの結末を知りたくない人は見ないようにしてください!
佐伯は渡海に甘い?
ドラマではかなり誇張されていますが、原作の渡海も外科医として実力は高く、今まで1人も患者を死なせてないすごい医者。
しかし、基本的に、ずっとだらだらと仮眠室で寝ていて(笑)誰かが手術を失敗した時に呼ばれて、フォローして患者を助ける。
ちなみに原作ではドラマのように同僚医師にお金を要求したりしません(^_^;)
そして定時になると、病院から帰ってしまう。
医者が定時に帰るってありえないですよね~。
ドクターxの大門か!!と突っ込みたくなりますがそんな自由な勤務スタイルを佐伯教授は許しているので、周囲からは渡海は佐伯教授にお気に入りという認識でした。
佐伯と渡海の父親は盟友?しかし裏切りが?
いきなりネタバレすると、佐伯と渡海の父親は仲の良い同僚でした。
そう渡海征司郎(二宮和也)の父親も医者だったんです。
ここまでは、別にすごい過去ではありませんが、過去のある事件でこの2人の関係は変わってしまいます。
ちなみに原作小説は1988年の設定ですが、2人過去に関する事件については、更に17年前にさかのぼることになります。
当時、佐伯教授(内野聖陽)と渡海の父親が若いころの話です。
渡海の父親は佐伯とともに東城大学病院で働いていました。
2人の関係は良好でした。
その関係性は佐伯が海外での国際学会の発表で病院を留守にした時、自分の留守中のフォローを他の科であった渡海の父親に頼むほどでした。
このことから、佐伯がいかに渡海の父親のことを信頼していたかがわかると思います。
ある日、佐伯が学会でスペインに出発した後、急患で入ってきた男性患者飯沼達次。
渡海の父親はこの患者の対応をします。そして念のため撮影したX線写真を見て驚きます。
なんと患者の体の中にペアンが置き忘れられていたのでした。
どう考えても、医療ミスだと渡海の父親は思いました。
そして、その後、飯沼達次の体内にペアンを置き忘れた担当の医師が佐伯であることがわかります。
渡海の父親はすぐに当時の教授だった大林にペアン置き忘れの件を報告します。
するとなんと教授は、佐伯がペアンが体に置き忘れていたことを知っていて、隠蔽していたことがわかりました。
渡海の父親は必死に「ペアン除去の手術」をするために大林教授の説得を続けました。
なかなか了承しない大林教授でしたが、佐伯の許可が下りれば手術しても良いと許可します。
しかし海外にいた佐伯から届いた電報に「飯沼氏のペアン摘出を行うべからず」と記されていました。
この電報を見た途端、大林教授や周囲の態度は一変します。
当時佐伯は大林教授の代わりに手術を引き受けていました。
というのも大林教授は手術が下手だったんですね。
これ、よく病院が舞台のドラマである設定ですよね~。
教授にとって佐伯は大事な存在でした。部下とはいえ佐伯の発言は絶対だったのです。
正義感のある渡海の父親はそれでも患者のことを考えて、ペアン摘出手術を主張しました。
その言動は私利私欲にまみれた大学病院ではあり得ないことでした。
このことが原因で、佐伯が帰国する前に渡海の父親は、離島の病院に左遷されてしまいました。
この事実をもちろん渡海征司郎(二宮和也)は知っていました。そして佐伯には、とある感情を抱いていました。以降で、その感情が爆発することになります。
渡海が佐伯への復讐?17年前の事件の真相とは?
渡海は、この事実を知り、佐伯のことを「父親を陥れた」と恨んでいたのでした。
しかし、このペアン置き忘れ事件には、渡海(二宮和也)が知らなかったとある真実が隠されていました。
原作小説では最後で渡海の佐伯教授に対する父親の復讐を実行します。話は現在(小説では1988年)に戻ります。
渡海は用意周到に準備して、佐伯教授が遠方に学会に出かけている時に、飯沼達次にコンタクトを取り、なんとペアンが体内にあることを伝えます。
そしてペアンを除去することを説得して、東城大学病院に搬送します。
留守中のフォローを佐伯から命じられていた高階(小泉孝太郎)に急患だと嘘をつき、知らせます。
もちろん、佐伯教授が17年前に医療ミスでペアンを体内に置き忘れていたことも高階にバッチリばらします(^_^;)
原作ではドラマのように、悪どい人間ではなく、比較的正義感の強い高階は渡海に促され、ペアンの摘出の緊急手術を決定。強行に決行します。
連絡を受けた佐伯は学会の会場から、必死に手術止めるように説得します。
しかし、高階と渡海は2人で摘出手術を強引に初めてしまいます。
そして、患者の体内のペアンの摘出が完了すると・・・なんと大量の出血が。そこに佐伯教授が学会先から急いで帰国して、到着します。
佐伯教授は渡海と高階に「小僧どもがとうとう地獄の扉を開けたな」と衝撃の発言をします。
そして、この時手術のフォローをしながら、20年前のペアン置き忘れ事件の真実を語り始めます。
佐伯教授は20年前、患者だった飯沼達次の直腸穿孔を手術をした際、仙骨前面の静脈からの出血を止められず、やむをえずペアンを患者の体内に留置したまま閉腹しました。
「置き忘れではない。(ペアンを)外すことができなかったんだ。」と言う佐伯教授。
佐伯教授は患者と家族に告げるべきだったと思ったが、当時は、彼らに事実を納得させる自信がなく話せずにいました。
そして、飯沼達次本人と家族にペアンの事実を伏せたまま、退院。
もちろん、後でフォローはするつもりでした。
しかし後に、同じ病院で働いていた渡海の父親がペアンが置き忘れられていることに気付いてしまい、騒動になってしまいます。
先述したように、佐伯教授は当時、学会でスペインに滞在。
そして佐伯から「飯沼の手術をするべからず」という電報を受けたことで、病院の教授や関係者が、佐伯の不利益になると考え、渡海の父親を離島の病院飛ばしてしまったのです。
もちろん佐伯教授は渡海の父親を陥れるつもりはなく、とりあえず手術を待ってもらって帰国後に事情を説明するだったのです。
しかし、当時の教授や周囲の人間が佐伯の意図を勝手に勘違い。その結果、渡海の父親にヒドイ仕打ちをしてしまったのでした。
ちなみにこの事実を佐伯から聞くまでは、渡海は佐伯が悪意を持って渡海の父親を病院から追いやったと思っていました。
しかし佐伯はその一件の後、渡海の父親に会いに行き「大学に戻ってきて欲しい」と懇願。
しかし渡海の父親はそれを断ったのでした。
そして「何とか罪滅ぼしをしたい」という佐伯に「息子を一人前の外科医に育てて欲しい」と頼んだのでした。
なので、ある意味、佐伯にとって渡海は自分の息子のような存在だったんですね。切ない話です。
その後、佐伯教授が飯沼氏の大量出血をいつもの黒いペアンで止血して閉腹します。
飯沼氏は再びペアンを抱えたまま生きていくことに。
渡海が佐伯にずっと恨みを抱いていたのですが、勘違いもあったことが小説のラストでわかります。
ちなみに、この時使用したブラックペアンは特注のカーボン製だったので、レントゲンには写ることはなく、死亡後、火葬されたら一緒に燃えて残らないようになっていました。
佐伯教授がこの日のことを想定して用意していたのかも??という結末でした。
あくまで原作ですので、多少の違いはあるかと思います。ただ、第4話以降で、渡海と佐伯の関係性が描かれることは確実です。
ドラマと原作がどのように変わってくるのか?同じなのか??注目です。