永守徹【ながもりとおる】モデルは池長孟で実在の実業家！

らんまん渋谷編キャスト！荒谷のおじさん役やフミ役の那須凛など

らんまんとは

おはようございます🌞

寿恵子が開いた待合茶屋『山桃』
ある夜、そこにとある来客が…。#朝ドラらんまん

👇第24週のあらすじをチェック👀 https://t.co/PFKzY9BDRT

— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) September 10, 2023

主演：神木隆之介　ヒロイン：浜辺美波　朝ドラ108作目『らんまん』は高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。

好きなもののため、夢のため、一途に情熱的に突き進んでいく！
春らんまんの明治の世を舞台に、植物学者・槙野万太郎の大冒険をお届けします！！

その喜びと発見に満ちた生命力あふれる人生を、美しい草花の情景とともに描き、日本の朝に癒しと感動のひとときをお届けします。
時代は幕末から明治、そして激動の大正・昭和へ ―
そんな混乱の時代の渦中で、愛する植物のために一途に情熱的に突き進んだ主人公・槙野万太郎（神木隆之介）と
その妻・寿恵子（浜辺美波）の波乱万丈な生涯を描きます。

引用元　NHK公式サイト

永守徹【ながもりとおる】とは？莫大な資産を継いだ実業家

永守 徹（ながもり とおる）：中川大志

らんまん：中川大志が資産家役で登場　神木隆之介からご指名？　「信じられないほど緊張」も#朝ドラ #朝ドラらんまん #中川大志 https://t.co/NegD5yI6yL

— MANTANWEB (まんたんウェブ) (@mantanweb) September 10, 2023

おじの莫大な資産を継いで資産家となった青年。万太郎に図鑑発刊のための費用を支援したいと申し出る。

引用元　NHK公式サイト

第２４週「ツチトリモチ」（１１９）

徳永（田中哲司）から、国が推し進める神社合祀令に反対している熊楠に深入りするなとくぎを刺された万太郎（神木隆之介）。しかし、野宮（亀田佳明）から神社の森の悲惨な現状を伝える手紙が届き、居ても立っても居られなくなる。　一方、寿恵子の店には逸馬（宮野真守）がやってくる。逸馬は、万太郎に資産家の青年・永守徹（中川大志）を紹介する。

引用元　ヤフーテレビガイド

第２４週「ツチトリモチ」（１２０）

逸馬（宮野真守）が連れてきた資産家の永守（中川大志）は、万太郎（神木隆之介）の図鑑の出版や標本の保存に投資をしたいと申し出る。そして、季節は夏から秋へ―。竹雄（志尊淳）、綾（佐久間由衣）、藤丸（前原瑞樹）は酒蔵を買い取り沼津へと移ることに。万太郎もある決意を固める。

引用元　ヤフーテレビガイド

永守徹は若き資産家で莫大な財産を持つ男です。

現在、永守徹については、ここまでしかわかっていません。永守徹は早川逸馬（宮野真守）の紹介で万太郎に会うんですね(≧∇≦)

＜来週の #らんまん＞#神木隆之介“万太郎”が #宮野真守“逸馬”と再会#中川大志“永守”という青年を紹介される

▼記事の続きはこちらhttps://t.co/fo0JWe6iNG@asadora_nhk

— ザテレビジョン (@thetvjp) September 9, 2023

久々の逸馬の登場！ちょっと貫禄がついたようですね。逸馬は自由民権運動のリーダーでした。

永守徹【ながもりとおる】のモデルは池長孟で実在の実業家！

永守徹は叔父の莫大な遺産を相続した資産家。万太郎の図鑑出版や、標本保存に投資をしたいと申し出ます。

そんな永守徹のモデルは、実在の実業家の池長孟さんです。

牧野富太郎さんに関する書籍には必ず登場する、牧野富太郎さんにとっても重要な人物です。

さて、史実で永守徹のモデル、池長孟さんは牧野富太郎さんに投資をしたのでしょうか？

永守徹【ながもりとおる】モデルの池長孟とは？どんな実業家？

らんまん千歳の大人役は遠藤さくら！娘役は「乃木坂46」のメンバー

【2階展示「神戸ゆかりの人物―池長孟（いけながはじめ）」@中央図書館 10月末まで】
南蛮美術蒐集家・池長孟の展示です。神戸出身で莫大な資産を社会貢献に役立てました。特に神戸市立博物館に所蔵されている南蛮美術のコレクションが有名です。#池長孟 #南蛮美術館 #神戸市立博物館 #牧野富太郎 pic.twitter.com/7hKEmStaV5

— 神戸市立図書館 (@kobelibrary) September 4, 2022

朝ドラ「らんまん」中川大志さんが演じる永守徹のモデルは、教育者であり美術品の収集家としても有名な池長孟（いけながはじめ）さんです！

永守徹モデルの池長孟と牧野富太郎の年齢差は30歳！？その生涯とは？

池長孟さんは1891年生まれ。牧野富太郎さんは1962年生まれなので、30歳近くも年下になります。

神戸に生まれ、井上という姓でしたが、幼少期に叔父の養子になったため、名前は叔父の姓である池長に替わりました。

叔父は兵庫の資産家で、江戸時代から瓦屋や質屋などを経営。兵庫一帯の土地を買い入れ、土地家屋貸付業で財を築きました。

池長孟さんは瓦屋のボンと呼ばれていたそうですが、実際に瓦屋だったのは祖父の代まで。

養父が土地家屋貸付業で財をなし、神戸市議会議長まで務め、頭が切れる人物だったことから「カミソリ」と呼ばれていたそうです。

教育事業にも熱心で、小学校の建設などにも尽力されました。

ところが養父は1914年、持病の心臓発作により56歳にして急逝。池長孟さんが24歳のときでした。

お金持ちのお坊ちゃんだった池長孟さんですが、剣道や水泳などスポーツに打ち込むスポーツマン。

文学にも興味を持ち、俳句や詩などについて友人たちを家に呼び、語り合ったりしていたそうです。

永守徹モデルの池長孟と美術とは？

生まれつき芸術に興味をもっていたという池長孟さん。1922年には大英博物館やルーブル美術館、バチカン、フローレンス美術館などを見学されたそうです。

池長孟さんは南蛮美術の蒐集でも有名。南蛮とは、主にカトリック教徒のポルトガル人やスペイン人のことを呼んでいたそうです。

南蛮美術はポルトガル人に関連した美術で、神戸美術館によると、こんな定義がありました。

１、日本人の作品である。西洋人南洋人等の作品ではない。
２、外国すなわち欧米や中国と関係の深いもの。異国趣味の品
３、美術品である。文献類は少ない。

有名なのが「聖フランシスコ・ザビエル像」。

作者不詳『聖フランシスコ・ザビエル像』1623年以降 神戸市立博物館 pic.twitter.com/NtXfGFKcSr

— 美術ファン@世界の名画 (@bijutsufan) February 28, 2022

池長孟さんは「蒐集は一つの創作である」をモットーに、日本で製作された異国趣味美術品の集大成を目指しました。

1940年、池長孟さんは国際都市である神戸には、美術館がないことを嘆き、自分で美術館を設立してしまいます！

育英商業学校の校長でもあった池長孟さん。学校教育よりも、社会教育のほうを重点に考えていたそうです。

美術館は戦争によって閉鎖され、財産税のためコレクションを切り売りしましたが、池長孟さんは美術館を神戸市に譲ることに。

財産税とは戦後の財政難により、個人の財産に対し、1度のみの税金を徴収した制度です。

ですが神戸市も財政難で、美術品を買い取る余裕はありません。

苦肉の策で、美術品を寄付する代わりに、毎月の生活を保証する、ということで1951年に神戸市に移譲されました。

現在の神戸市立博物館は、この池長孟さんの美術館を受け継いだものです。

【建物も文化財なのです！】 様々な文化財を所蔵する神戸市立博物館ですが、実はそれらを展示・保管する建物自体も文化財であることをご存知でしょうか？円柱、天井…当館自慢の建物には見どころがたくさん！皆様だけのお気に入りポイントを探してみてくださいね。https://t.co/4vE77fd6yG pic.twitter.com/busanzYOHd

— 神戸市立博物館 (@kobemuseum) August 30, 2023

その後南蛮美術の周知に尽力された池長孟さん。

1955年に『南蛮美術総目録』が発行されました。

12日も有意義に過ごした。学生たちの電子媒体の報告課題を採点のために打ちだし、その後、論文を上下冊にわけるための基礎作業を行った。京畿キリシタンの歴史と美術の講座のための神戸での切口を探した。『南蛮美術総目録』「池長孟君追憶志」は重要で牧野富太郎博士の困窮を救った逸話等も胸をうつ。 pic.twitter.com/T7sjrZHiEc

— 有眞香錫安 (@Arimakashakuan) January 12, 2020

予算ももらえなかったため、ザラ紙でしかも写真ナシ。ですが池長孟さんの情熱がこもった解説が満ちています。

この目録が出来上がった4か月後、胃がんを患っていた池長孟さんは、自宅にて永眠。享年65歳でした。

永守徹【ながもりとおる】モデルの池長孟は牧野富太郎をどのように援助した？ドラマとは違う？

相島圭一のモデルは五島慶太で実在の渋谷「東急」創業者【らんまん】

池長孟さんが牧野富太郎さんを援助したのは、池長孟さんの養父が亡くなって間もなくのことでした。

それまでも苦しい家計だった牧野家。大学からの給金は決して高いものではなく、相変わらず研究費用にもお金をつぎ込んでしまう牧野富太郎さん(;^^）

ご本人の自叙伝によると、1916年にまさに絶体絶命の事態に陥り、仕方なく標本を海外に売って、お金を工面するしかないと考えたとき。

これを知った新聞社の記者で、農学士の渡辺忠吾さん！

渡辺さんはとても同情され、この窮地を世の中へ発表することを牧野富太郎さんに勧めました。

東京朝日新聞に、大切な標本が海外に売られようとしている、ととてもこれを嘆くような記事が掲載。

この記事は大阪の朝日新聞にも転載され、神戸に2人の救世主が名乗り出ました。

そのひとりが池長孟さん。もうひとりは、日立製作所などの基盤を作った鉱山王の久原房之助さんです。

池長孟さんはこのときまだ京都帝大法科の学生で、年齢は25歳。牧野富太郎さんには54歳でした。

新聞社で相談した結果、学生の池長孟さんからの投資を受けることに決定。

理由は不明ですが、久原房之助さんはのちに政界の黒幕と称される人物になります。

父の遺産を役立てたいという、純粋な池長孟さんからの投資の方が、牧野富太郎さんのためにもなると思ったのかもしれません。

このときのことを牧野富太郎さんは自叙伝でこう綴っておられます。

「池長氏は私のために二万円だか三万円だかを投出して私の危急を救うて下された。」

ちなみに当時の2万7千円は、現代の2500万円くらいに相当するそうです。

それを2万円か3万円とアバウトに言ってしまう牧野富太郎さん(;^^）やっぱりお金にはまったく興味がなかったのでしょうね。

牧野富太郎さんは奥様の寿衛子さんと共に、神戸に向かいます。

池長孟さんは標本を3万円で買い取り、そのまま牧野富太郎さんに寄贈すると申し出ますが、感激するも申し訳ないと思い、牧野富太郎さんは固辞。

あまりの厚遇に申し訳なく思った牧野富太郎さんは、標本は池長孟さんに贈ろうと思ったそうです。

結局牧野富太郎さんの標本、およそ10万点を池長孟さんが買い取り、標本は池長孟さんの養父が建てた、会下山公園の登り口にあった池長会館に所蔵されることとなりました。

しかもこのままではまた借金を作ってしまうので、月々の生活費まで援助すると申し出たそうです。

建物は牧野富太郎さんにより「池長植物研究所」と命名。牧野富太郎さんの感謝のしるしです。

池長孟さんは、牧野富太郎さんの研究の邪魔をしないため、標本の整理を牧野富太郎さんに頼みます。

本来は毎月通うはずでしたが、研究や植物採集などに行くため、思うようには足を運べなかった牧野富太郎さん。

牧野富太郎さんへの生活費も途切れるようになり、神戸の標本は誰にも見られることもなく、1941年に牧野富太郎さんの元へ戻りました。

会下山公園に向かう坂道は、牧野坂と呼ばれていて、公園には碑が建てられています。

実は防災教育学会のエクスカーションの行程で偶然訪れていた牧野富太郎植物研究所跡。#会下山公園 #神戸 #らんまん #牧野富太郎 pic.twitter.com/T9YhaWUNse

— TO@弁護士・博士(法学)・気象予報士・防災士 (@okamotolaw) April 17, 2023

その後も牧野富太郎さんは収集を続け、標本はおよそ40万点に！

牧野富太郎さんがお亡くなりになったあと、東京都立大学に設立された「牧野標本館」に収蔵されました。

牧野富太郎さんがお亡くなりになったのは1957年。池長孟さんがお亡くなりになったのが1955年なので、30歳近く年上の牧野富太郎さんの方が、後にお亡くなりになっています。

牧野富太郎さんは池長孟さんについて、このように述べています。

「私にとって終生忘れることのできない恩人になっています」

永守徹【ながもりとおる】モデルは池長孟！牧野富太郎を援助した実業家のまとめ

らんまん相島役は森岡龍！渋谷の待合の小林と一緒の客で官僚役

NHK連続テレビ小説「らんまん」に、中川大志さんが演じる永守徹が登場します！

永守徹は万太郎に、投資を申し出る実業家。

この永守徹のモデルは、実際に牧野富太郎さんの借金を清算し、さらに生活費まで援助を申し出た、池長孟さんです。

池長孟さんは養父から莫大な財産を受け継ぎ、大学生だったときに新聞で牧野富太郎さんの窮地を知りました。

遺産を日本の将来のために使いたい。そんな純粋な気持ちだったのでしょうね。

そんな池長孟さんをモデルにした、永守徹が「らんまん」に登場します！

どうぞ楽しみにしていてください！