2019年12月21日(土)夜9時15分からフジテレビ系にて「悪魔の手毬唄(あくまのてまりうた)」が放送されます。
主演はNEWSの加藤シゲアキさんで、2018年の「犬神家の一族」に引き続き、主人公の金田一耕助(きんだいちこうすけ)を演じます!
「悪魔の手毬唄」は原作者の横溝正史さん自身も傑作と語るほどの作品で、血で血を洗う女同士のドロドロな戦いを描くホラー作品。
加藤シゲアキさんも「去年より圧倒的に怖い」と言っていたとか(・_・;)
果たしてどんなストーリーなのか?犯人は誰なのか?結末は!?気になりますよね~
そこで今回はテレビ放送に先駆け、1977年に映画化された「悪魔の手毬唄」のあらすじネタバレを犯人から結末までご紹介しちゃいます!
映画版で金田一耕助を演じるのは石坂浩二さんです。連続殺人事件と言うことで、犯人が気になりますよね♪
犯人は誰なのか?結末などかなりのネタバレになりますので、閲覧にはご注意ください。
悪魔の手毬唄結末ネタバレあらすじ①20年前の殺人事件と犯人を捜査する金田一
悪魔の手毬唄ネタバレ!原作映画化やキャストあらすじ【加藤シゲアキ】
昭和27年、岡山と兵庫の県境にある鬼首村(おにこうべむら)の若者たちの間では、歌手となった郷土の誇り別所知恵(仁科亜希子)の凱旋のため歓喜に沸いていた。
そんな鬼首村の亀の湯に宿泊している金田一耕助(石坂浩二)は、ブレーキが壊れた自転車に乗って転んだときに、顔にあざのある頭巾を付けた女性を見かけます。
金田一は亀の湯で旧知の間柄の磯川警部(若山富三郎)と会う約束をしていたのです。
亀の湯の主は、妖艶な女主人の青池リカ(岸恵子)で先ほど見かけた顔にあざのある女性はリカの娘の里子(永島暎子)、そして歌名雄(北公次)という息子もいます。
風呂に入った金田一は、湯船で怪しい老人と遭遇。
「あんたが東京からおいでなすった方かな?」
庄屋の多々良放庵(中村伸郎)と名乗る男は金田一に「右手が利かないので手紙を書いて欲しい」と頼むのです。
翌日、金田一は放庵の家を訪ねると、放庵の五番目の女房・おはんと復縁するための手紙を書いてあげます。
その頃、亀の湯には磯川警部が到着。
二人は久々の再会を喜び、金田一を呼び出した理由を磯川は話し始めます。
20年前に殺されたリカの夫・源次郎を殺した犯人を探して欲しい。
昭和6年の秋、恩田育三というちょび髭を生やした男が現れ、モール作りを村の農家に持ち込んできた。
当初は上手く言っていたが、機械を売りさばくと突如仕事は入らなくなった。
実は恩田は詐欺師だったのです。
そんな頃に亀の湯の次男・源次郎は神戸からリカを連れて帰郷。
源次郎は恩田の詐欺のしっぽをつかみ単身乗り込んだものの殺されてしまいます。
死因は後頭部の打撲による頭蓋骨折。囲炉裏に突っ込んだため顔は黒こげの状態。凶器は囲炉裏に積まれていた薪。
発見者はリカと多々良放庵。容疑者である恩田の行方は不明。
磯川警部からの依頼で、20年前の殺人事件の捜査をすることになった金田一なのでした(^^♪
悪魔の手毬唄ネタバレあらすじ②手毬唄になぞらえた殺人事件発生!恐ろしい犯人
悪魔の手毬唄の歌詞の意味とは?全文歌詞が怖いホラー戦慄のまとめ
20年前の悲劇が起こったのは、鬼首村の勢力争いが起因していたんです。
当時勢力を二分していたのは由良家と仁礼家。
新興勢力の仁礼家がブドウ栽培を行って大当たり!
一方古くからの由良家は、モール栽培に手を出すも失敗してしまい勢いを削がれしまいました。
由良家の娘・泰子は、亀の湯の歌名雄と恋人同士で、仁礼家の娘・文子は歌名雄の事を片思い・・・・
そんな中、歌手となった歌名雄の幼なじみ知恵が、母の春江(渡辺美佐子)と共に鬼首村に帰ってきたのです!
実は知恵は恩田育三の娘。その事実を聞き驚く金田一は一人、その捜査の為に隣町の総社まで歩いて向かいます。
その道すがら腰の曲がった老婆とすれ違うのです。
「おはんでございやす。お庄屋(放庵)さんのところへ戻ってまいりました」
この老婆がかなり、物語のポイントになりますので覚えておいてください(^^)/
そして夜、総社に付いた金田一は井筒屋のいと(山岡久乃)から重要な情報を得ます。
恩田と春江の逢引きに放庵が関わっていた事、放庵の五番目の妻おはんは既に死んでいる事。
「峠ですれ違った老婆は誰なのか?」
金田一はが急ぎ放庵の家に戻ると、放庵はおらず酒盛りと吐血した跡が残されていました。
さらに瓶の上には毒草が置かれており、瓶の中には何故かオオサンショウウオ(^^;
放庵は失踪したのか?殺されてしまったのか?
一方その頃、歌名雄は同級生たちと知恵の歓迎会を行っていましたが、そこに泰子の姿がありません。
歓迎会に向かう途中の里子は、遠目で泰子の姿を目撃。
実は泰子は一人、滝つぼに呼び出されており何者かに首を絞められた殺されてしまったのです(/ω\)
翌朝、見つかった泰子の遺体は滝つぼの水の中に浮かんでおり、升にたまった滝の水が口の中に漏斗(じょうご)を使って流し込まれるという無残な姿。
恐ろしい冷酷な犯人であることがうかがえるヒドイ殺人です。
升と漏斗には仁礼家のマークが入っていたんです。
その事実を知り、泰子の母である由良敦子(草笛光子)は仁礼の当主・嘉平(辰巳柳太郎)を責めますが、嘉平は身に覚えもなくアリバイもありました。
そして恋人を失った歌名雄は、水の中から遺体を持ち上げ悲しみに暮れるのでした。
泰子を目撃した里子は、一緒に老婆が居た事を金田一に証言。
放庵の妻だったおはんが、泰子を殺した犯人なのか?
放庵の失踪と泰子の死には関連があるのではと考え始める金田一。
そのとき、由良家の88歳のおばあさん(原ひさ子)が手毬唄を聞かせたいと言い出し、金田一は磯川警部と共に向かう事になりました。
悪魔の手毬唄ネタバレあらすじ③第2の殺人事件で恐怖の犯人
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「一羽のスズメのいうことにゃ おらが在所の陣屋の殿様 狩り好き酒好き女好き 女たれがよい升屋の娘 升屋器量よしじゃがうわばみ娘 升で量って漏斗で飲んで ひがな一日酒浸り それでも足らぬとて返された 返された」
この歌を聞き、手毬唄にのっとって殺人は演じられたという金田一。
「返された 返された」とは殺されたという意味だという事も明らかに(;・∀・)
「二羽目、三羽目の歌があるのであれば、殺人は続く?」と思う金田一ですが、隠居のおばあさんは耄碌しており、これ以上続きを覚えていない様子(^^;
しかし、放庵もこの歌を知っているはずという情報を教えてくれました。
さらに由良家の敦子は、仁礼家への恨みから仁礼の娘・文子も父親が恩田であることを告白するのです!
そして20年前殺された青池源次郎は、神戸で青柳ようじろうの名で活動弁士をやっていた事を金田一は知る事に。
しかし無声映画に声が付くようになってから、仕事を失い止む無く故郷の鬼首村に戻ってきたようです。
一方、泰子の遺体現場には「あなたの父の重大な秘密を教えます 放庵」と書かれた手紙を発見!
泰子の父親の秘密とはなんなのか?
そんな中泰子の通夜が執り行われ、歌名雄は仁礼家の文子に呼び出され「お嫁さんになりたかった!」と告白するも、歌名雄に拒絶されてしまいその後文子は姿を消してしまうのです。
そして、知恵は納屋の方で気味の悪い老婆の影を発見!
一方、里子は障子を開けた先で驚きの光景を見てしまいショックを受けていました・・・
一夜明け行方不明の文子は、ぶどう酒工場の樽の中で無残な遺体で見つかります。
その頭上には竿秤に吊るされた小判が・・・(・_・;)
殺された文子の実の母・咲枝(白石加代子)の口から、由良家の泰子も恩田の子であったことが明かされます。
ここに来て殺された泰子、文子、そして知恵が腹違いの姉妹であったことが分かりましたね~
彼女たちの父親・恩田の正体がストーリーのキーになりそうな予感です!
そして金田一はまた由良家の隠居のおばあさんに呼ばれ、手毬唄を聞かされることになりました。
「二番目のスズメがいうことにゃ おらが在所の陣屋の殿様 狩り好き酒好き女好き 女たれが良い秤屋の娘 秤屋器量よしじゃが爪長娘 大判小判を秤にかけて ひなし勘定に夜も日もくらし」
まさに文子の殺され方は、二番目の手毬唄通りです(;・∀・)犯人は手毬唄通りにまたしても殺害を実行しました。恐ろしいです・・・。
リカの娘の里子は頭巾を付けず、知恵とおそろいだという赤いカバンをリカに見せつけ泰子の葬儀に出かけていきました。
金田一は源次郎の写真が無いこと、恩田の写真も無いことを怪しみます。
その事が気になった磯川警部は、春江から「恩田の足の中指が長かった」という情報を得て、20年前に死んだ源次郎の死体の写真の中指も長かったことに衝撃を受けます。
そう、20年前に死んだ遺体は恩田のものだったのです!
そして金田一は、ミカンが一つだけなのに、鏡に映って二つに見えた事である考えに至っていました。
「手毬唄の3番は錠前屋の娘だと思うので、千恵さんの身辺を警戒して欲しい」と磯川警部に言い添え、源次郎が活動弁士として過ごした神戸へと向かうのでした。
悪魔の手毬唄ネタバレあらすじ④連続殺人事件の真犯人は?
悪魔の手毬唄の鬼首村の場所は実在?ロケ地やモデルは?【金田一耕助】
泰子の葬儀の席で、里子は千恵のおそろいのカバンをすり替えていました。
そして夜、六道の辻で喪服を着た里子は何者かに頭を殴打されて殺害されてしまいます(/ω\)
その報告を歌名雄から聞いて、ショックのあまり倒れてしまうリカ
その頃、神戸で金田一は活動弁士だった頃の源次郎の写真を入手し急ぎ鬼首村に戻ります。
磯川警部は恩田の子供を産んだ三人の女性・敦子、春江、咲枝を集め、そこに写真を持って現れた金田一!
源次郎の写真を見せると「恩田育三だ!」という三人の女たち。
そう、恩田育三と青池源次郎は同一人物だったのです。
犯人は「リカさんか・・・」と呟く磯川警部。
その頃、憔悴のリカのもとに知恵が現れ「さとちゃんは私の身代わりになった!」と訴えます。
実はリカが知恵のカバンに「父親の事を教える」という手紙を入れていて、その事を知っていた里子が身代わりとなって約束の場所に行き、殺害されてしまったのです。
里子は文子が殺された場所に居たリカをみて、母が犯人であることを知っていたんですね(/ω\)
リカは実の娘の里子を千恵と勘違いして殺してしまい、その現実を受け入れられずにいました。
「無我夢中で手を地に染めて、最後に里子は自分の命と引き換えに私の罪の深さを教えてくれたんです!」
そう言いながら号泣するリカの元に、金田一と磯川警部が現れます。
ここからリカによって20年前の事件の顛末が語られていきました。
源次郎が恩田だと知ったときは信じられなかった。
源次郎が「恩田の化けの皮を剥がす」と言って出ていった後、放庵が入ってきた。
「夫のからくりをばらされたくなかったら自分の言う事を聞け!」
放庵の家に行くと、そこに源次郎がおり「元の夫に戻って欲しい」と頼むも「春江と満州に行くつもりだ!」と言ってのける姿に怒りを覚え薪で殴ってしまうのです。
そして囲炉裏の中に倒れこみ、顔は焼けただれ源次郎は死亡。
そこに放庵が現れ、無理やり犯されてしまうリカ。
「夫を心底憎めたらあんなことにはならなんだ。惨い男と分かっても好きやった・・・」
放庵を殺したのもリカ。
おはんになりすまして金田一の前に現れた後、放庵の家を訪ねて毒殺し首を絞めたのち遺体を運び出していたんです。
放庵は鳥目(夜盲症)だったため、おはんになりすましたリカには気づきませんでした。
ちなみにカメに入っていたオオサンショウウオは、鳥目に良く効く食べ物だったみたいです(^_^;)
「私の企みを果たすために全ての疑いを庄屋(放庵)に向けられるようにした」
リカは息子の歌名雄が、兄弟同士で結婚することを阻止するために恩田の血を分けた娘たちを次々と殺した。
放庵が詳しい鬼首村の手毬唄を利用して・・・
そして放庵の遺体は見つかり金田一たちが遺体を確認しに行ってしまい、警官が目を離した隙にリカは沼に身を投げて命を落としてしまうのです((+_+))
沼の中をさらいリカを見つけ出した警察。
「犯人が分かったぞー」
その声に誘われ現れた、歌名雄が見た犯人は母!
「嘘だー!!」
変わり果てた母の姿を見て「母さん!!」と泣き叫ぶのでした(/ω\)
まとめ
今回は映画版「悪魔の手毬唄」のあらすじを犯人と結末までネタバレをご紹介しました。
映画版の一連の殺人事件の犯人は岸恵子さん演じる青池リカでした。
夫の裏切りが許せず殺害してしまい、さらにその夫がよそで作った娘と自分の大事な息子が兄弟同士で結婚することを阻止するために、殺人を犯す母親。
女の嫉妬や執念は恐ろしいなーと思いましたね(;・∀・)
そして今回ドラマ版で青池リカを演じるのは寺島しのぶんさんです!
どんな狂気の演技を見せてくれるのかとっても楽しみですよね~
他にも、小瀧望さん、中条あやみさん、斉藤由貴さん、古谷一行さんと豪華キャストが揃っておりとっても期待できそうです。
映画版とはストーリーも少し変わってくることは大いに考えられますので、ドラマ版「悪魔の手毬唄」も必見ですね(^^)/