NHK連続テレビ小説「まんぷく」は、日清食品創業者の安藤百福さん、仁子さん夫婦をモデルにしたお話です。
このご夫婦には安藤サクラさんと長谷川博己さんが演じていますが、他のキャストのみなさんも個性的で魅力的な方ばかり♪
そしてまた新たなキャストが登場! いよいよ菅田将暉さんが登場します(^ ^)
View this post on Instagram
キャストとして発表されたのは随分前なので、今か今かと待ち望んでいた方も多いのでは? わたしもその一人です(^ ^)
今回菅田将暉さんは若き弁護士、東太一の役で登場しますが、なぜ弁護士が???
今後のネタバレと、この東太一の実際のモデルについてまとめてみました。
ネタバレでご紹介します!
まんぷくになぜ菅田将暉演じる東弁護士が登場するの?
ネタバレです!
どうしてドラマに菅田将暉さん演じる弁護士が必要なのかー?
実は萬平(長谷川博己)はこれから進駐軍に逮捕されてしまうんです(T . T)
それは福子(安藤サクラ)に第二子ができたという嬉しい知らせがあったころ・・・。
突然萬平は脱税の疑いをかけられて逮捕され、あれよあれよという間に起訴、軍事裁判で重労働4年の実刑を受けてしまいます。
さらに罰金7万円! 一体脱税ってナニ??? って話ですが、実はこれは見せしめ逮捕だったんです。
戦争で学校に通えなかった若い従業員が、夜間学校に通えるようにと東京チームに抜擢されましたよね。
会社が奨学金を払って学校に通わせるのですが、この奨学金を給料とみなされその分の税金を納めていない、という所得税法違反の罪、まさに言いがかりのような逮捕だったんです。
もし奨学金を給料とみなすにしても、罰金7万円ってちょっと酷くないですか? その分の所得税と延滞金を払えば済むと思うのですが・・・。
ですが当時は戦後の混乱できちんと税金を納めない人が多かったため、「脱税するとこんなに重い罰則がありますよ!」ということを知らせるためのもの。
それにしても、ツイてないですよね〜萬平さん・・・。
とにかくこの罰金を払わなければならないので、軌道に乗ってきた「たいばな栄養食品」の東京の会社を売却して、お金を作ろうと萬平は考えました。
福子に資産整理に詳しい弁護士を探して欲しいと頼みますが、真一(大谷亮平)たちもこれまで探してきたが難しい、とのこと。
前回の手榴弾逮捕のときも、進駐軍相手に弁護を引き受けてくれる人はいませんでしたよね。
そんな話を食堂でしていると、その店の店員の女の子が「兄の知り合いに弁護士がいる」と言い出し、さっそくその弁護士を訪ねることにしました。
もうお気付きですね! ここで登場するのが菅田将暉さん演じる東太一弁護士!
View this post on Instagram
ちょっとシャイなその青年は、年齢も26歳と若く少し頼りなさそうにみえましたが^^; 東京帝大の法科を首席で卒業したという、とても優秀で正義感の強い弁護士。
弁護を引き受けてくれ、東は福子と一緒に萬平と面会に行きます。
実はみせしめ逮捕ということに気が付いたのは東で、当時手榴弾逮捕やダネイホン の売り上げ増加で有名となった萬平が目をつけられたのだと言いました。
そして罰金を払うためには東京の会社とダネイホンの販売権も売れば、罰金の7万円は確保できると言い、この方法なら大阪の本社は残り、ダネイホンの製造も続けられます。
この案を萬平は受け入れ、東は販売先を探し「ダネイホン」という商品名のほかにも、福子の声で作ったレコード、そして「萬平印のダネイホン」という看板も引き続き使ってくれることに!
今日使われていた録音するための機材です。生のレコードに傷をつけて音の溝を刻んでいくようなイメージの仕組みだそうです。昔はこんな感じだったんですね〜。#まんぷく #朝ドラ pic.twitter.com/lMQwM7oXRC
— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2018年12月12日
このホーロー看板を見た加地谷さんの心境は…!? #まんぷく #朝ドラ #長谷川博己 #片岡愛之助 pic.twitter.com/v9atveUwk8
— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2018年12月12日
これで一見落着・・・と思いきや、やっぱり萬平さんとことんツイてない・・・笑
今度は東京財務局から追徴課税を払えとの通達が・・・その額なんと10万円!
なにぃ〜〜〜どっから出たんだ!? その金額!!! と思いませんか?
またまた福子は東に相談、すぐに萬平に面会に行った東はとんでもない案を伝えます。
このままでは泉大津の工場も家も全て10日後には差し押さえになるので、それを避けるためには会社を解散しませんか?
は? 会社がなくなる???
萬平は「しょせん先生にしてみれば他人事だから・・・」とがっかりしますが、東の考えは違いました。
東の妹が妊娠したとき、栄養不足で母子ともに危険な状態になったが、ダネイホンのおかげで母子ともに救われていて、東もなんとかしてこのダネイホンは守りたいと考えていたのです。
ダネイホンの商標と製造方法を売却すればダネイホンはこの後も世の中に残り、萬平も多額のお金を手にすることができるので、新しい事業を始めることができる、と考えていました。
会社が存在しなければ、税務署も差し押さえも何もあったものではありません。
この東の訴えに萬平は決心を固め、たちばな栄養食品は解散することになりました。
三田村会長(橋爪功)に譲渡先を紹介してもらい、結局「北浜食品」に12万円で売却され、神部たち9人はその北浜食品に行きダネイホン作りに携わることになり、他の従業員は三田村会長や世良(桐谷健太)の紹介で再就職も決まります。
そしてたちばな栄養食品は解散、その後財務局が差し押さえに来ますが、会社はもぬけの殻。。。12万円はそのまま萬平のところに・・・・くるはずでしたが!!!
やっぱりうまく行きかけるとどうしても邪魔が入る萬平(T . T)
今度は立花家の個人資産から追徴金を払えと福子の元にやってきて、12万円の入った通帳を持って行ってしまったのです!
ナニがどうしてこうなるのでしょうか・・・。
東は萬平に源泉所得税徴収決定処分の取り消しを裁判所に訴えましょう! と持ちかけます。
萬平はこれを承諾、そんなとき、東はある情報を入手! なんと奨学金は非課税というお達しが大蔵省から出ていたのです。
このことを東京の新聞社には東が、そして大阪の新聞社には世良が頼んで記事にしてもらうことで、世論はあっという間に萬平の味方に!
見せしめ逮捕が間違った逮捕だったとなったら、これは脱税の抑止効果どころか、逆に脱税を増長しかねません。
財務局へのデモも行われるようになり、萬平は訴えを取り下げたら釈放してやると持ちかけられます。
でも萬平は首を縦に振りませんでした。 それに乗ってしまうと没収されたお金は戻って来ません。
あのお金はみんなの汗の結晶、そう簡単に手放したくない!
ですが萬平が逮捕され2年近くたったころ、生まれたばかりの女の子幸と源を連れて面会に来た福子に説得され、萬平は訴えを取り下げ家に帰ることにしました。
ここまでが菅田将暉さん演じる東太一弁護士の活躍です。
ますます登場が楽しみになってきましたね。
まんぷくで菅田将暉演じる弁護士東太一はどんな人物?
公式サイトにはこんな人物だと紹介されています(^ ^)
東太一(あずま たいち)
理不尽な理由で逮捕され、有罪となった萬平を助けるために、福子が依頼した弁護士。
事務所を開いて2年目と経験は浅いが、東京帝大法学部を首席で卒業した優秀な頭脳と、強い正義感を併せ持っている。
初対面の相手とは目を合わせられないというシャイな一面がある。
View this post on Instagram
強い正義感と優秀な頭脳がなければ、萬平をあそこまで助けることはできませんでしたよね。
ドラマで自分の事務員から「萬平に肩入れしすぎでは?」と忠告されますが、萬平は助けなければならない人だ、と正義感を見せます。
さて、この役について菅田将暉さんはどう思っているのでしょうか?
久々の朝ドラだ!しかも以前お世話になった方々がたくさんいる!
なんて思っていたら、大阪が舞台のドラマなのに僕ひとり東京弁。
しかも弁護士、若き秀才……。ひとつも気が抜けない環境の中ですが、武力を捨て弁論で戦っていこうとする人たちを少しでも風当たりのよいところへ連れていってあげられるように、微力ながら頑張りたいと思います。
引用元 https://www.nhk.or.jp/mampuku/news/details/release_180918.html
そうなんです! 大阪出身の菅田将暉さん、せっかく大阪が舞台のドラマなのにどういうわけかただ一人東京人(笑)
せっかくの大阪弁が聞けなくて、わたしも本当に残念です。
そんな菅田将暉さんが演じる東太一弁護士にモデルはいるのでしょうか?
そもそもこの脱税逮捕は実話なの???
まんぷくの脱税逮捕は実話?菅田将暉演じる東太一にモデルはいるの?
はい! この萬平の見せしめ逮捕は、実際に安藤百福さんが経験しています。
萬平と同じように従業員に渡していた奨学金に対する所得税違反で、やっぱり見せしめ逮捕だったと百福さんご自身が感じていたそうです。
じゃあ実際に担当した弁護士が東太一になるわけですよね!
安藤百福さんも「4年の重労働」で巣鴨プリズンに収容され、泉大津税務署からは870万円の課税が通達され、持っていた土地を差し押さえられてしまいました。
ただ百福さんは重労働は一度もしたことがなかったといい、食事も米兵と同じだったという高待遇だったそうで、このことからも見せしめというのが伺えますね。
百福さんは軍事裁判では脱税額は4800円という判決だったことで、土地を差し押さえした泉大津税務署に対し、処分取り消しの訴訟を起こしています。
このときの弁護人が黒田覚(くろださとる)という、京都大学法学部長をしていたこともある優秀な弁護士。
この黒田弁護士が、菅田将暉さん演じる東太一のモデルではないかと思っています。
ただ大きな違いは年齢で、ドラマでは萬平よりかなり若い弁護士んですが、黒田弁護士は百福さんよりも10歳ほど年上。
かなり難しそうな本を出版されています。
[amazonjs asin=”B000JAVUQ4″ locale=”JP” title=”国会法 (1958年) (法律学全集〈第5〉)”] [amazonjs asin=”B000JBIBO2″ locale=”JP” title=”国防国家の理論 (1941年)”]黒田弁護士は凄腕6人による弁護団を結成、全力(だと思います)で百福さんの弁護をしました。
黒田弁護士が安藤百福さんの弁護を引き受けたのは、こんな理由もあったそうです。
安藤百福さんは台湾で生まれ、日本国籍になったのは1966年のことで、脱税で逮捕されたのは1948年のこと。
黒田弁護士の専門は憲法学だったので、日本国籍ではない人に日本の憲法が当てはまるのか?という問題について研究していたことがあり、戦後のGHQが統治していた日本では外国籍の人の権利はどうなるのかを調べていたそうです。
そんな研究と安藤百福さんの訴訟がタイミングよく重なったのではないでしょうか。
また東弁護士のように、いわれのない見せしめ逮捕から被告人を守るという正義感もあったのかもしれません。
ということで萬平の弁護を引き受けた若く熱い弁護士東太一のモデルは、年齢こそ違いますがとても優秀な弁護士であった黒田覚弁護士だと思います。
まとめ
せっかくダネイホンの東京での売れ行きが好調になったところで、またまた萬平は逮捕されてしまいます。
そんな窮地を救ってくれるのが菅田将暉さん演じる東太一弁護士。
実際にドラマと同じ容疑で逮捕された安藤百福さんにも、同じように優秀な黒田覚弁護士を筆頭に6人の弁護団がつきました。
そうそう、安藤百福さんの脱税容疑は結局どうなったのかというと、ドラマと同じように弁護団側が有利になり、百福さんに訴訟を取り下げれば釈放するという、ドラマと同じ結末を迎えます。
本当に安藤百福さんの人生は波乱万丈のようですね。
さて、ドラマではもうすぐ菅田将暉さんが登場! 活躍に期待しています。