Aではない君と原作ネタバレ結末まで!殺害の動機と理由が衝撃?

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テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル『Aではない君と』が、9月21日にテレビ東京で放送されます!

主演は佐藤浩市(さとうこういち)さんで天海祐希(あまみゆうき)さん共演とテレビ東京にしては(すみません(^^;)かなり豪華なキャスティングになっています。

なんと実の息子が殺人を犯してしまう衝撃のストーリー。

『Aではない君と』とは薬丸岳(やくまるがく)さんの小説で、吉川英治文学新人賞を受賞した作品。

この原作さっそく読んでみたのですが・・・見ごたえのある、面白い内容になっています!

そして、子供がいる人は怖くなってしまうと思います。誰にでも同じようなことが起こるのでは??と思わせる内容です。

そして読んでいると「なぜ?どうして少年は人を殺したしまったのか??動機は?理由は?」と引き込まれる内容になっています。

また翼が「弁護士を嫌う理由」がポイントになってきます!

今回はそんなスペシャルドラマ『Aではない君と』原作小説のあらすじのネタバレを結末までまとめてみました!

少年が殺人を犯してしまった理由とは?動機は?全てラストまでまとめてあります!

 

 

目次

「Aではない君と」の原作とは?

「Aではない君と」の原作者は薬丸岳さん。1969年生まれの推理作家です。

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「Aではない君と」は2016年に第37回吉川英治文学新人賞を受賞した作品です。

そんな薬丸さんは2005年に「天使のナイフ」で江戸川乱歩賞を受賞して作家としてデビュー。

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「天使のナイフ」は少年犯罪がテーマで、2015年にはWOWOWでドラマ化されています。
ちなみに主演は小出恵介さん。
いろいろありましたので、残念ながら、再放送とか厳しいですね。

「Aではない君と」吉川英治文学新人賞を受賞したよく年の2017年には「黄昏」で日本推理作家協会賞を受賞しています。

他にもシリーズものとして「刑事・夏目信人シリーズ」や、アンソロジーなども出版されています。

薬丸さんの作品は映像化されているものが多いです。

「悪党」は2012年に滝沢秀明さん主演でドラマ化、「刑事のまなざし」は2013年に椎名桔平さんでドラマ化されました。

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そして今年5月に公開された生田斗真さんと瑛太さん主演の映画「友罪」も薬丸岳さんの作品です。

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お気づきの方もいると思いますが、少年法を扱った作品が多いのが特徴です。

 

 

「Aではない君と」の豪華すぎるキャスト一覧は?

吉永圭一:佐藤浩市(さとう こういち)

加害者の少年の父親

穂村建設企画部の部長。部下に信頼され、新プロジェクトである美術館建設の責任者としてこれから辣腕を振るうという時に、一人息子の翼が起こした死体遺棄事件により、激流に飲み込まれ、翻弄される。誰もが陥る可能性がある事件と真摯に向き合い、息子の心と対していく中で、徐々に父親としての自覚を取り戻し、真相に立ち向かってゆく。

 

神崎京子:天海祐希(あまみゆうき)

吉永を支える弁護士

翼の事件を担当する二番目の弁護士。前任の弁護士がギブアップし、その後を引き継いだ。三児の母で、愛情深い人物。取り調べに無言をつらぬく翼に根気強く接してゆくが、突破口を見いだせない。吉永とは時にぶつかることもあるが、最大の理解者であり続けた。悩んだ末に肉親が「付添人」となり、弁護士と同等の役割を果たすアイデアを吉永に提案する。

 

青葉翼:杉田雷麟(すぎた らいる)

吉永の息子・事件の加害者

 

青葉純子:戸田菜穂(とだ なほ)

吉永の元妻・加害者少年の母親

 

野依美咲:市川実日子(いちかわ みかこ)

吉永の恋人・部下

 

中尾俊樹:山本耕史(やまもと こうじ)

吉永を追う週刊誌記者

 

 
 
 
 
 
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長戸光孝:八嶋智人(やしま のりと)

吉永の息子の最初の弁護士

 

井川:寺島進(てらじま すすむ)

吉永の息子が働く居酒屋の店主

 

瀬戸調査官:安田顕(やすだ けん)

家庭裁判所調査官

 

藤井智康:仲村トオル(なかむら とおる)

被害者少年の父・弁護士

 

吉永克彦:山崎努(やまざき つとむ)

吉永の父・加害者少年の祖父

原作を読んだものとしては、被害者少年の父親役の仲村トオルさんのキャスティングが絶妙だと思いました。

また原作ではちょっとしか出てこないゲスな週刊誌の記者役に山本耕史さん。

またこちらも出番があまり多くないのでは??

と思う佐藤浩市さんの恋人役に市川実日子さんと豪華すぎるキャスティングがドラマでどのようなキャラクターとして描かれるのか注目です。

 

 

『Aではない君と』原作あらすじネタバレを結末まで!

 

以下、予告動画です。

 

以下、あらすじを詳細にご紹介しますが・・・かなり長い内容です(^_^;)

もし簡単な事件の真相、殺人の動機を知りたい方は以下の記事に簡単にまとめてありますので、ご確認ください。

Aではない君とネタバレ!原作キャストあらすじ【佐藤浩市×天海祐希 】

 

仕事は順風満帆・・・しかし中学生殺害事件が起き

建設会社の穂村建設に勤める吉永圭一(佐藤浩市)はバツイチ。3年半前に離婚して、中学2年生の息子青葉翼(あおばつばさ)が1人いますが、元妻の青葉純子(戸田菜穂)が育てていて、息子には時々会う程度です。

会社では「親子が一緒に遊べる」美術館建設のアイデアの企画が通り、部下や上司からも信頼されて、順風満帆の。

そして会社の部下である野依美咲(市川実日子)とは付き合っていました。

企画が通ったことのお祝い飲み会で上機嫌の吉永の携帯に電話が入ります。

しかし「タイミングが悪い」と出ませんでした。

この電話が後に翼からであることがわかり・・・大きな後悔をすることになります。

お祝いの飲み会の後に、吉永は美咲の部屋へいき、宿泊。翌朝テレビのワイドショーを付け、とるあるニュースを目にします。

「胸を刃物のようなもので刺殺された少年の遺体が発見・・・付近の中学校に通う二年生の生徒が昨夜から行方不明に・・・殺人事件として捜査を始めています」

吉永は「中学2年生というと、息子の翼(杉田雷麟)と同い年だな~と他人事のように感じます。

 

突然訪ねてきた警察

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会社に突然、2人の男が訪ねてきます。

なんと2人は・・・警察庁の人間。

「青葉翼くんのことで少しお話させていただきたい」とのこと。

ホテルのティーラウンジで警察と話をする吉永。

吉永は「翼は無事なんでしょうか?」と翼の身に何かあったと心配します。

「翼くんと最後に会ったのはいつですか?」と聞かれます。

「一か月前だったと思います」と答える吉永。

そして「三か月に一度」の頻度で翼に会っていたことを伝えます。

「中学生になってから私と一緒にいてもあまり楽しそうでないので・・・私が出すぎと元妻が嫌がるのでは??と言う思いもあり」と言い訳のように会う頻度が少なかった理由をこたえる吉永。

そしていろいろ翼について質問された後、核心に。

「実は、先週の月曜日に、翼くんの同級生が殺害されました。その保護者の方も含めてみなさんにお話を聞いてるんです。被害者は東村山市に住む藤井優斗くんです。死因は胸を刃物で刺された失血死でした。」

吉永がワイドショーのニュースを見た事件であることがわかりました。

警察によると、調布に住んでいると思っていた翼は、一昨年の夏に東村山市に引っ越していました。

「私の携帯に、その日、翼から連絡がありました。」と警察に言う吉永。

「その後、掛けなおしましたが、つながりません。留守電にメッセージを入れたのですが、掛けなおしてこないので、大した用だと思いませんでした。」

しかし吉永は出ることができず、後にかけなおしましたが、通じませんでした。

その日、以降翼とは一切連絡を取ってなかった吉永でした。

 

元妻との関係や引っ越しの理由とは?

自宅に戻って翼から来た年賀状を確認。すると住所は東村山市となっていました。

しかし、翼は引っ越したことを吉永に話していませんでした。

そして年賀状には、
「一ヵ月前にペロが死にました。拾った場所に埋めてやりました』と書いてありました。

ペロとは翼が飼っていた猫。家の近くの空き地で衰弱した子猫を見つけ、翼にせがまれて飼うことに。

そして吉永はその年賀状に「試合があったら観に行きたい。おまえの成長をいつも楽しみにしている」と書いて返信しました。

ここで吉永に疑問が芽生えました。

翼が引っ越したのであれば、吉永が出した年賀状は、宛先不明で戻ってきたはず。しかし保管している郵便物を探してみましたが、見つかりませんでした。

吉永は新聞記事を読みます。

被害者少年の父親の悲痛な訴えがつづられていて、嗚咽をこらえるような顔をゆがめる父親の写真が。

それを見て胸が詰まる吉永。

被害者の藤井優斗は夕方の五時半頃に、母親にちょっとでかけてくると言って、家を出たとのこと。

それから数時間たっても家に戻ってこず、携帯に連絡してもつながらなかったため、両親が警察に通報。

そして翌朝の早朝に優斗の遺体が発見。月曜日の夜に殺された可能性が高いと記事に書いてあり、

「月曜日の夜ということは、吉永が企画のお祝いをしていた時だ・・・

そこに元妻・純子から電話がかかってきました。

純子は、吉永のところまで警察が行くとは思っていなかったそう。

東村山市への引っ越し理由をたずねると、純子の職場が調布から所沢に異動になったから。

一昨年前の夏と言うと、翼が小学校6年生の時に引っ越ししたことになります。

そして元妻から電話がかかってきます。

警察が来たことを告げた後に、引っ越しのことを聞く吉永。

「仕事の都合で(引っ越した)。一昨年の夏ってことは小学校6年生だろう。卒業するまで待てなかったのか?」

責める吉永に「勤務地が変わって1時間近く通勤時間が増えたの。家に帰って食事の準備をしなくちゃいけない。お金のないし、ひとり身とはわけが違う」と元妻。

「養育費(8万円)を入れているだろう」と言う吉永。

「あなたが考えてる以上に子供にはお金がかかる」
と2人は軽い喧嘩になり、電話を切りました。

そして吉永は2人の離婚ことを思い出します。

2人が付き合って2年ほど経った時に、純子が妊娠。

当時25歳と若かったので、自分が父親になることに多少ためらいが。しかし、純子と結婚することに迷いはありませんでした。

しかし翼が生まれた後、純子の様子が変わりました。

癇癪持ちになり、家にいても何も手伝ってくれないと吉永に文句ばかり言うように。

仕事で忙しく遅くなっても「ただ、飲み歩いているだけ」と言われ、喧嘩になります。

この過程で2人の心はお互いに離れ、吉永が名古屋へ転勤。純子は慣れない土地に行くことを不安に思い、家屋で一緒に行くことを拒否。しかたなく、単身赴任。

そして東京に戻ってきた後、澄子はアパレルショップで働くことを決意。

家事や子育てがおろそかになっていき、家のことがまともにできないなら仕事を辞めて欲しいと言う吉永と、純子は口論なり、このことが決定的な理由となり2人は離婚。

純子がどうしても翼を引き取りたいというので、翼と離れて暮らすことになりました。

 

 

息子翼の逮捕の連絡

職場にいた吉永の携帯に純子から電話が入ります。

ビルの外に出て電話をかけると「翼が逮捕されたの。東大和署にいる。すぐ来て!」と純子。

気が動転している吉永は「すぐにって・・・仕事が」と言います。しかし「何言ってるの!翼が逮捕されたのよ!」と言われ、我に返って、翼がケガで救急車で運ばれたと嘘をつき、会社を早退して警察に向かいました。

東大和署付くと道路にはマスコミ関係者たちでいっぱいでした。

受付で青葉翼の父親と名乗り、取調室に通された吉永。

「翼くんを藤井優斗の遺体を遺棄した容疑で逮捕しました」と言われ「本当に翼がやったのですか?」とまだ信じられない吉永。

これはあくまでも現時点での容疑で、今後殺人の容疑で再逮捕する可能性もあると聞きます。

そして翼のこと、事件のことを聞きますが「捜査に関することは答えられない」と言われます。

「せめて一目だけでも翼の顔を見せてください」と頼むと、翼のいる部屋が見える小部屋に案内されました。
間違いなく翼でした。

マジックミラーになっていていて、翼からは吉永は見えない状況でした。

結局、警察に行っても、翼のことは何もわからずじまいでした。

その後、純子と吉永は会い、一緒にタクシーに乗って帰ります。

吉永「最近の翼の様子はどうだったんだ?」
純子「そんなこと言われてもわからない」

吉永「一緒に暮らしていたら何か気付くだろう」
純子「私は子育ての両方で大変なのよ!わたしのせいだっていうの!」

口論になり、純子は姿を消してしまいました。

 

 

翼の弁護を弁護士に依頼!しかし沈黙を続ける翼

翼に直接会うこともできない状況で、事情もなにもわからず、なすすべもなくなった吉永は自分でネット検索して、少年事件に強い弁護士事務所を探しました。

そして「芹沢法律事務所」に行きます。
弁護士の長戸光孝(八嶋智人)が対応。

長戸光孝対しては丁寧な物腰と穏やかな表情でから吉永は好感を持ちます。

そして弁護士を依頼しないと、翼とのコンタクトが取れないこと聞きます。

お金は厳しいですが、他に策もなく、迷いながらも長戸に弁護を依頼。

そして早速長戸が翼に接見しますが、翼は何も話しません。

うつむいたまま、目も合わせようとしないのでした。

そして警察からも何も教えてもらえない状況だったので、長戸は接見が終わってから事件現場や翼の家の周辺をまわり、顔見知りの記者から聞いたを話し始めました。

・事件のあった夕方、優斗くはゲームセンターで遊んでいたが、翼から来たメールを見て出て行った
・同じ時間帯に翼がアパートから出て行ったところを近所の人が目撃。翼はその時、黒っぽいTシャツにジーンズ姿でバックパックを背負っていた。その後、8時半ごろにアパートの住人が帰宅した翼を目撃。帰宅時はバックパックは持っていなく、服装も出て行った時と違っていた。

そした周囲に翼は「親に愛されていない」と不満を漏らしていたという情報も。

あることを想い出す吉永。

家に遊びに来たいと言っていた翼でしたが、美咲の趣味のインテリアの部屋になっていたため、片づけるのが面倒で「今度な」とごまかして、家に翼を入れませんでした。

いろいろな後悔が頭をよぎります。

そして吉永は、「逆送」について質問します。

逆送とは、通常の少年犯罪の裁判と違って、殺人などの重大犯罪の場合に、一般の裁判で裁かれるということです。

「逆送」されてしまえば、刑事裁判で裁かれることとなり、傍聴人の視線にさらされながら、法廷に立つこととなります。

そして、長戸から「ご両親にかぎり、接見禁止の一部解除が認められた」と言われます。

 

 

翼と初めての面会!しかしやはり何も話さない翼

その後、吉永は翼と面会します。

しかし吉永が現れても翼は何の反応も見せず、話しませんでした。

「かだらは大丈夫か」「ちゃんと食事をとっているか」

そして「あの日、先々週の月曜日の夜、携帯に連絡くれたよな。何か話したいことがあったんだろう?電話に出れなくて悪かった。」

やはり翼は何も話してくれません。

時間が来てしまいました。

そして最後に「翼、お父さんは翼のことを愛してたぞ」と叫びます。

翼は少し反応しましたが、そのまま行ってしまいました。

 

週刊誌の記者から新しい情報!優斗の家族とは?

ウィークリーセブンの中尾(山本耕史)という男から連絡が張りります。
中尾の「わたしは本当に息子さんが犯人なのか疑問をもっているのです」という言葉を信じ、中尾に会いに行きます。

中尾は「翼くんが優斗くんを殺す動機が見えてこない」と言います。

翼と優斗の関係は、周りから見て良好でした。

遊び仲間だった他の2人の友達に聞いても、翼がどうしてあんなことをしたのか思い当たらないとのこと。

優斗は頭の良い、学年でもトップクラスの成績。

優斗の母親は4年前に亡くなっていて、父親は半年後に再婚。

最初は継母との関係にぎくしゃくしていたよう。しかし父親は優斗に対して愛情を注いでいた。

また以前、翼が万引きで捕まった時のことを話します。

この時のことは、吉永は覚えていましたが、純子に頼まれて行って欲しいと言われたが、吉永も大事な接待があったため、断ってしまったのだ。

この時、翼が万引きしたのはハムスターの餌。翼も優斗もハムスターを飼っていませんでした。
この時一緒にいた優斗も一緒に事務所に連れていかれましたが、押し黙った翼を優斗が必死でかばったとのこと。

優斗のこの行動から、翼が優斗を殺す動機は考えられないと言う中尾。

またこの時、店の人は翼が認めないなら指紋をとってはっきりさせようと訴えました。

しかし、駆けつけてきた優斗の父で弁護士の藤井(仲村トオル)が「それは人権侵害だ」と言って抗議し、事態は収拾。

翼も優斗も学校に知られることなく解放されたました。

いよいよ弁護士神崎京子(天海祐希)登場!

長戸は何度も翼と接見を繰り返しますが、翼は相変わらず何も話してくれません。

しかし、唯一発した言葉が「どうしてお父さんとふたりで会えないのか」。でした。

最終的には、翼は長戸との面会を拒否。
「こんなケースは初めてです。もしかしたら嫌われたのかもしれません」と落ち込む長門。

そして長戸は事態を打開するために、吉永に新しい弁護士を紹介。

名前は神崎京子(天海祐希)。

50歳の女弁護士で、子供が三人います。

「母性を感じさせるかたなので、もしかしたら翼くんが心を開けるのでは??」と言います。

また長戸よりも多くの少年事件を手掛けた経験があり、必要であれば協力すると言ってくれました。

そして、神崎に依頼することに決めます。

その後、純子と連絡が取れるようになり、夫婦で面会希望を出しますが、翼が拒否。

また神崎にも吉永にも面会を拒否。翼は誰にも会わず、何も話さない状態が続きます。

事態を打開するために、神崎のすすめで、吉永は毎日翼に手紙を書くことにしました。

そして毎日、神崎がその手紙を届けることになりました。

 

翼がとうとう罪を認める

その後、ほどなく神崎から連絡があり「先ほど、翼くんが私との面会に応じてくれました」という連絡がありました。

ただ、気持ちを解すのが先決だと思い、何も事件については、触れなかったとのこと。

そして翼は吉永との面会にも応じる反応を見せたとのこと。

吉永は翼と面会することに。

吉永は昔、翼が父の日に作ってくれたカレーが美味しかったこと、万引きで捕まった時に駆けつけてやれなかったことを謝りました。

そして「俺は翼のことが何よりも大切なんだ。だからあったことを正直に話してくれないか。お父さんにも、長戸先生や神崎先生にも・・・。何かの間違いなんだよな。翼がそんなことをするなんてありえない」と吉永。

そして「優斗くんを・・・殺したのか?」と聞くと、翼は顏を上げてこくりと頷きました。
これまで、どこかで何かも間違いかもしれない。翼がそんなことするはずないと信じていた吉永。

しかし、自分の息子が殺人を犯してしまったことを認めなくてはいけなくなりました。

 

恋人美咲の衝撃の告白と別れ

恋人の美咲には翼が殺人で逮捕された話をしていました。

美咲は「しばらく考えたい」と言っていましたが、「会って話がしたい」というメールが吉永に届きました。

吉永は美咲に会い、翼が罪を認めたことを話します。

そして美咲は衝撃の告白をします。

「わたしは正しくなんかない。むしろ最低かもしれない。圭一さんが翼くんに抱いた年賀状を捨てたの」と。

衝撃を受けた吉永。

「翼くんを疎ましく思っていた。いいかげん圭一さんから離れてって思ってた。それくらい圭一さんのことを愛してた」と。

「たとえ翼くんが人を殺しても、関係ないって思ってた。でも・・・これからのことを考えたら・・・」

最後まで言わなくて良いといい、美咲と別れることに。

 

 

事件の動機を話さない翼!

吉永の元に弁護士の神崎から連絡が入ります。

「明日、翼くんが家裁に送致されます。」

翼は優斗の殺害を認めましたが、その理由や動機に関しては何も話しません。

神崎が3日前に、翼に付添人選任届のサインを求めましたが断られてしまいました。

付添人とは、家裁での処分が決まるまでの間、少年につく弁護士のようなもの。

付添人は保護者のサインがあればなれるので、吉永にサインをもらうというこにしました。
そして吉永に「翼君との面会に行ってください」と言う神崎。

翼は何も話さないが「どうしてお父さんとは2人で会えないの」ということを何度も言うとのこと。

吉永は、翼の口から想像を絶する一言が聞かされたら・・・」と会うのをためらっていました。

そんな吉永に「吉永さん、あなたは翼くんの父親ですよ!」と言われ、会う決意をする吉永でした。

2人きりでの面会を求めた吉永でしたが、認められず、鑑別所の職員と一緒に3人で会うことになります。

そしていろいろ話しかける吉永に対して翼は「どうしてお父さんと2人で会えないの」と尋ねます。

「弁護士とは2人きりで会えるのにどうしてお父さんとは会えないの?」と。

「それは・・・そういう決まりになっているんだ!」

「あいつらってそんなに偉いの?お父さんやお母さんよりも!」と怒ったように言う翼でした。

翼に会った後、神崎を話をして「翼は父親と2人きりで会いたいと思っている」「弁護士に対して特別な感情、反感?を持っている」ことを話しました。

そしてしばくしても翼が何も話さないことから、神崎がある提案をします。

吉永が「付添人になること」です。

少年法の条文に「保護者は、家庭裁判所の許可を受けて、付添人になることができる」と書いてありました。

もしろん、過去にそんな前例はありません。

しかし翼が何も話さない以上、家裁が認めてくるかどうかわからないが、やってみる価値があるとのことでした。

迷った結果、吉永は付添人になることになります。

 

また吉永と純子は合流して、神崎から翼に関する捜査資料の内容について、今まで知らなかった事実を教えてもらいます。
翼には問題行動がありました。学校の備品を壊したり、女子生徒のスカートをめくったり、トイレの個室に入った生徒に上から水をかけたり。

そんなこともあって、翼はクラスで孤立するようになった。

純子に聞くと「6年生の途中で転校することになって寂しかったんでしょう。また仕事が忙しかった私の気をひこうとしていたのかも」といいました。

また翼が優斗に送ったメールは「これからあの場所に来てくれれば、もっとおもしろいものを見せてあげるよ」という内容。

また優斗の携帯は今だ見つかっていない。

 

付添人として2人きりで翼に会う

あまりにも何も話さない翼。このままではらちが明かないからか、家裁は吉永が付添人になることを認めます。

その後、家裁は吉永を翼の付添人として認めました。
このまま、何も話さず、理由もわからず、反省の様子が見えない場合は、逆送される可能性が高くなってしまいます。

「翼くんから新しい話が聞けたら、すぐに調査官の瀬戸さんに連絡してください」と神崎。

しかし、翼は簡単には事件についての話をしてくれません。

吉永は、神崎の法律事務所で、翼と優斗の友人であった栗原直樹と久保誠の調書を見ます。

翼と優斗と4人で仲良くいつも一緒に遊んでいました。

栗原も久保も、翼が優斗を殺した動機については全くわからない、と言います。

 

愛猫ペロの死に不審な点?

吉永は翼のことを心配した従兄弟の瞳から連絡が入り、2人出会います。

瞳とは、最近も時々一緒に遊んで他愛のない話をする間柄だったようです。

そして翼のかわいがっていたペロが死んだのは、昨年の12月ではなく5月であることを知らされます。

どうして翼は年賀状に「昨年と」嘘を書いたのか?

「1ヶ月前にペロが死にました。」
そして急いで吉永は翼がペロを埋めたという空き地に行ってみましたが・・・6、7年前に建設されたマンションがたっていました。

気になった吉永は翼の面会に行き、ペロのことを聞きます。

吉永は「すまなかった。お前の気持ちにちっとも寄り添えなくて。ペロはどこで眠ってるんだ?お父さんもちゃんと弔いたいから、教えてくれないか?」

翼は上気した顔で目が血走っていました。「そんな気なんかないくせに、しらじらしいこと言うなよ!」と。

 

優斗の恐ろしい正体が発覚

吉永は昨年のスケジュールを確認しました。

そして

5月5日「八景島」

8月22日「翼と食事」を確認。

この3ヶ月の間、会わなかったのは、吉永の都合ではなくて、会いたいと言う吉永を翼が拒否していたのでした。

八景島に行ったときは楽しそうな様子だった翼。

なぜ??と疑問に思います。

そして吉永と神崎は、翼が通っていた小学校に行きます。

ここで衝撃の事実を知ることになります。

先生に、翼と仲が良かった太田正人の話を聞くためです。

太田正人は大人しい子で、翼と同じで6年生で転校してきたことから、2人は翼が転校してきてからよく話をしていました。

翼と優斗は特に仲が良さそうだったとのこと。優斗は家庭の事情が複雑だったこともあり、実は、かなりの問題児でした。

でも翼が転校してきてからは、穏やかになり、やっと心許せる友達ができたと安心していただけに、今回の事件にはショックを受けていました。

そして吉永と神崎は、太田正人の自宅に行き、話を聞きます。

優斗はなんと、クラスの皆に命令して、正人を無視させたり、嫌がらせさせたりするイジメの首謀者でした。

そんな時、翼だけは、正人と普通に接してしてくれたのでした。

当時吉永は、翼から正人のいじめのことを相談されていて、アドバイスをしました。

そのアドバイスに従い、正人と普通に接していた翼でした。最初は翼も一緒に嫌がらせを受けていましたが、それが無くなりました。

2人は急速に仲が良くなったのでした。

「お互いに親に不満のある者同士で仲良くなったんじゃないかな」という正人でした。

そして正人から翼が「お母さんは反対していたけど、お父さんはペットを飼える家に引っ越してまで飼うことにしてくれた。ペロを今までお父さんからもらったプレゼントの中で最高のものだった」と自慢していた話を聞きま。

正人の話を聞いているうちに、吉永は自分の罪深さを実感します。

それだけ大切にしていたペロが死んだと聞かされても、自分は慰めの言葉ひとつかけてやらなかったのでした。

そして翼は、5月にペロが死んでから別人のように暗くなったと聞きます。

小学校の時に助けてもらったから、正人はたまに会いに行って励ましていましたが、そのうちもう家には来ないでくれと言われてしまったのでした。

 

優斗と翼の本当の関係とは?弁護士を嫌う理由が発覚!

正人は「そういえば、やつが翼くんのことを変なふうに呼んでいた。「おい【ヒコク】って」。と。

ここで、2人はやっと気付きます。

もしかして翼は優斗にイジメに遭ってたのでは??と。

翌日、吉永は翼に面会して、太田正人と話したことを報告し、いじめられていたのかと聞きました。

「優斗君に被告って呼ばれてたんだろう?」

翼は、とうとう優斗にいじめられていたことを告白。

優斗は翼を「被告」にして、毎日のように仲良しだと思われていた4人で裁判ごっこをしていました。

優斗が弁護士、栗原が裁判官、久保が検察官、そして・・・翼が被告でした。。

翼は必ず有罪になり、罰としてスカートをめくらされたり、備品を壊させられたりしていました。
裁判ごっこは去年の6月から、1年にもわたって行われていました。

このことが原因で翼は弁護士・裁判官・検事が自分の敵だという気持ちになってしまったのでした。

しかし、優斗に送ったメールの内容や優斗の携帯のある場所など、それ以上のことを話してはくれませんでした。

吉永は翼がいじめられていたことがわかり、久保と栗原にいじめの事実があったのかということと、優斗の携帯について捜査機関に再捜査を要請することに。

 

 

携帯の動画の内容が衝撃!ペロが・・・

栗原と久保が、翼に対するいじめをやっと認めました。

優斗に逆らえなかった栗原と久保は、優斗に従う形で、翼をいじめていました。

そして事件現場にあった優斗の携帯が発見。

そこにはなんと・・・翼が、猫を殺している動画が入っていました。そう、愛猫のペロです。

猫の首にロープをかけて双方から引っ張っている動画でした。

翼は優斗の命令で、愛ネコのペロを殺害してしまったのでした。

これは翼の家で撮影されたもので、翼は泣きながらロープを引いているのがわかりました。

そして、携帯が埋まっていた場所の近くから、大量の動物の骨がみつかります。

おそらくハムスターの骨。

東村山周辺のペットショップで、優斗と思われる少年が、定期的にハムスターを飼っている姿も目撃されました。

そして優斗の携帯にはなぜか吉永の携帯メールのアドレスが登録されていました。

そう、ペロを殺害した動画を吉永に送ってやると優斗におどされて、翼は多くの嫌なことをやらされていたのでした。

それは、父親に殺されたくないという想いからでした。

 

 

いじめのきっかけは嫉妬?

吉永は再び翼に会いに行きました。そして、2人の家族の境遇が似ていることから、仲良くなったことを明かしました。

しかし、5月5日に翼が吉永を八景島に遊びに行ったことがバレて、「裏切られた」と優斗が言います。

翼がその時、楽しそうに笑っていたことを聞いて嫉妬したのでした。

そして「俺が一番大事なら、ペロを殺せ」と言った優斗。

翼がハムスターの餌を万引きしたのは、吉永や母親に問いただしてほしかったからでした。

しかし吉永は翼を迎えに行くことすらしませんでした。
翼の必死のSOSに気が付いてやれることができなかったのです。

 

反省しないまま審判の日!自殺を考えた?

翼は優斗を殺してしまったことを反省していませんでした。

「ぼくはあいつに心を殺されたんだ。それでも殺しちゃいけなかった?」

「心と体と、どっちを殺した方が悪いの?」「ぼくとあいつどっちが悪いの?」と。

吉永は必死に「翼を早く自由にしてやりたい!そのためには反省していることを示さないと!」と言います。

しかし「いいよ、反省なんかしてないし」と翼の態度は変わりません。
優斗は殺されて当然、何も悪くないと思っていたのでした。そしてそのまま、審判の日を迎えます。

そしてとうとう審判が始まりました。

殺した動機や気持ちなど核心的な部分はほとんど「わかりません」や「忘れました」と返答。

また翼の更生のため、に両親のどちらと住むのかを聞かれて、吉永が「私と一緒に暮らします」とはっきり回答しました。

そして吉永は最後に「付添人として、私から意見を述べさせてもらうことはできますか?」と発言。

そして「君は藤井くんではなくて、自分自身を殺そうとしていた。自分の命をないがしろにしていたのではないか?」
翼は何も答えません。

審判長は「君は自殺しようとしていたのかな」と質問。

しかし「答えたくありません」と翼。

そして最後に吉永は翼に自殺して欲しくないという思いから、「その猫と過ごした10年間を思い返して欲しい。その猫を失ったとき、君がどんな気持ちになったのか思いだしてほしい。そばにいる人がどんな気持ちになるか」と言いました。

 

被害者の父親と対面

翼の処分は相当長期の少年院行き。でした。

相当長期とはだいたい2年くらいとのこと。

こうして、翼の少年審判は終わりました。

被害者の優斗の父親の藤井智康(仲村トオル)の代理人の山本が話しかけてきました。

山本は、優斗の父親が吉永と2人で話したいということでした。
吉永は、1人で自宅を訪問します。そして改めて謝罪をする吉永。
優斗の父親は「息子さんは優斗のことを恨んでいるのでしょうね。親というのは、勝手なものです。あなたの息子さんがどうなっていようと、優斗には生きていて欲しかった。優斗は殺されなければならないほど悪い人間じゃない」

そして優斗の父親は損害賠償請求をしないかわりに「優斗が翼にしたイジメを公表しない」「いつか翼が本当に更生した姿を必ず見せる」

この2つの約束をして2人は別れました。

 

 

4年後の翼!更生した?

 

吉永は少年院に入ってすぐに、本社から富士宮に異動。

翼の受け入れを準備します。そして一緒に暮らし始める2人。

そして翼が出所して半年後、吉永は翼を馴染みの居酒屋「ふくちゃん」に連れていき、翼はその店が気に入ったよう。

そして店主の井川(寺島進)が翼に「アルバイト」をしないかと誘います。

こうして、アルバイトをすることになります。

その後、吉永は甲府への異動となりますが、一緒に着いていかずに

翼だけ富士宮に残って、「ふくちゃん」で仕事を続けたいと言います。なんと、正社員として雇ってもらえることになったとのことでした。

そしてこのことをきっかけに、優斗の父親とした約束を思い出します。

更生した姿を見せたいと思う優斗。翼に言うと、あまり気が進まない様子でした。

翼が向か昔のように笑わなくなったと感じていた吉永。

「お父さんは翼が昔のように笑えるきっかけが、藤井さんに会うことじゃないかと思ってる」

この言葉を聞いて、優斗は決意!

吉永は久々に神崎に連絡して、優斗の父親と会う約束を取り付けます。

不安そうにしている翼に心から謝罪するように言う吉永でした。

 

 

翼の突然の失踪!

 

そして父親と会う当日、翼と連絡が取れなくなります。そして働いている職場に行くと理由がわかりました。
居酒屋で優斗の前科がバレてしまい、拒絶されたことから、突然居酒屋を飛び出したのでした。夜になって、翼から電話がかかってきました。

翼は吉永に電話をかけてきます「あの場所で待ってる!ペロのお墓」と言いました。

翼が自殺するのでは?!と心配になり、急いでペロのお墓に向かいます。

そして翼と吉永は対面。

「お父さんに話す前にユキオに話したかったんだ。」と翼。

居酒屋のメンバーに前科がバレてしまったのは、翼が自ら自分がしたことを仲良しだったユキオに相談したからでした。

それを聞いたユキオが、居酒屋に広めてしまったのです。

そして「本当のこと」を話し始める翼。

「ぼくは優斗を殺すために呼び出したんだ。自殺しようとしていたんじゃない。殺しちゃってかまわないってそのとき思った」

「裁判ごっこで死刑判決になると、次の日にここに来るのが決まりだったんだ。
あの日もハムスターを殺して埋めないといけなかった。

でも体をおさえつけて、ナイフを首にあてたら、もがいて噛まれた。

そんなに痛かったわけじゃないけど、手を離しちゃった。

よくわかんないけど、逃げてくハムスターを見て、ものすごくむかついたんだ。

こいつや生きてるって実感したからかな。

ぼくを噛んだハムスターじゃなくて、優斗に対してものすごく怒ったんだ。

ナイフを向けたぼくを見たら、優斗はどう思うだろう。
びっくりして逃げようとするかな、それとも泣き出すかなって、おかしくなりながらメールを打った。だけど優斗にメールしたら、急に怖くなった。

これから優斗を殺すんだ。そう考えたら怖くて怖くて・・・誰かに助けてほしかった、誰かに止めて欲しかった。」

それで吉永の連絡したのでした。

あの時、翼は吉永に助けを求めていたのに。

また前科がバレた後、居酒屋でヒドイ対応をされ、ショックというよりもそれだけ、自分がヒドいことをしてしまったと初めて実感したのでした。

そう、それまで・・・翼は自分のしてしまったことの大変さを認識していなかったのでした。

 

翼に更生の為の言葉を投げかける父親

そして吉永は翼に想いをぶつけます。

「いつかお父さんに聞いたよな。心とからだとどちらを殺した方が悪いの、って。今なら間違いなく答えられる。体を殺す方が悪い。」

「もし、二度と翼の声を聞くこともできず、翼に触れることもできなくなってしまったらお父さんはどれほど辛いか。

病気や事故で翼がいなくなったとしてもとても耐えられない。ましてや誰かに殺されたとしたら、お父さんは自分の命がなくなるまで、その人間を恨み続けるだろう」

翼は「僕は優斗だけじゃなく、優斗を大切にしていた人たちの心も殺したんだね」と言います。。

翼が「これからどうしたらいいの?」と聞くと「考え続けるんだ。お父さんも一緒に考えるけど、お父さんもお母さんもいつか死ぬ。お前はひとりになっても考え続けなければならないんだ」と吉永。

そして初めて翼は「藤井さん(優斗の父親)に会いたい」と言うのでした。

 

優斗の父親に謝罪する翼の本心は?

 

吉永と翼は、優斗の父親を尋ねました。

そして謝罪する吉永。

「お父さんに言われて約束を果たしに来たのか?」と言う優斗の父親。「本当に更生したのか?」という言葉に

「自分では何が更生かわかりません。ただ、謝りたいと思いました。」と言う翼。

「君は優斗を憎んでいるんじゃないのか。」と言う優斗の父親に「優斗くんにひどいことをしてしまったのは事実です。取り返しのつかないことをしたのは・・・」と翼。

藤井は写真立てを取り出し「顔をあげてくれないか」と言います。

そこには翼と優斗が写った写真が。

「優斗の引き出しに入っていた。私たち家族の写真は家に飾るのも嫌がっていたのに」。

「きみの顔は見たくない。でもこの写真の優斗が家にある写真で一番いい顔をしているから捨てられない。

きみの部分を引き裂こうかとも思ったが、優斗の顔が曇ってしまいそうでできない」

「わたしは死ぬまで君の顔を見続けないといけない、この気持ちがわかるかい」と言う優斗の父親。

翼はその写真を奪い、両手で握りしめて、写真の中の優斗に泣きながら謝りました。

ガラスがひび割れ、押さえつけた翼の指先から血がにじんでいきます。

翼は激しく体を震わせ、汗と鼻水とよだれを垂らしながら、写真に向かって謝り続けました。

吉永が写真立てを放させると、床に突っ伏して翼は泣きました。

心から翼は謝罪していました。

翼の襟首を掴んで、引っぱり部屋の外に追い出しました。

そして・・・目の前でドア閉まります。ドアの向こうから優斗の父親の咆哮が聞こえました「優斗・・・優斗・・・すまない・・・」。

靴を履いていると、ドアが再び開きました。

「最後に線香をあげてもいい。でももう二度と来ないでくれ」と優斗の父親。

翼は深々と頭を下げると、部屋に入りドアを閉めました。

優斗の父親は「私は上にいます。終わったら勝手に帰ってください」と言って二階へ上がっていきました。

翼は、長い時間その場所から戻りませんでした。

そして翼を待ちながら、吉永は「(翼を)もうひとりにはさせない。」と決意するのでした。

 

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