村岡英治(むらおかえいじ)は現在再放送中のNHK朝ドラ「花子とアン(はなことあん)」に出てくる人物です。
「花子とアン」で吉高由里子(よしたかゆりこ)さん演じるヒロイン、安東はな(あんどう はな)と禁断の恋に落ちるお相手であり結婚相手です。
この村岡英治は鈴木亮平(すずきりょうへい)さんが演じています。
今回は朝ドラ「花子とアン」の村岡英治のモデルの村岡敬三(むらおかけいぞう)について調べてみました。
はなのモデルは「赤毛のアン」などを翻訳した村岡花子(むらおかはなこ)さん。
のちにご結婚された村岡敬三さんがモデルとなります。
「花子とアン」ではふたりは不倫の末に結婚しますが、実際にふたりは禁断の恋だった???史実をご紹介していきます。
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村岡英治のモデルは村岡敬三!村岡花子の夫
まずは、村岡英治についてのネタバレをご紹介します。
村岡英治と花子の出会い
村岡英治(鈴木亮平)は村岡印刷の二代目。
女学校に通う花子(吉高由里子)が、学校の紹介でアルバイトをしていた出版社、向学館でふたりは出会います♪
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— シネマトゥデイ (@cinematoday) August 26, 2014
英治は花子の英語力を評価し、翻訳の手伝いを頼みます。
それを聞いた同じ学校に通う友人、蓮子(仲間由紀恵)も大喜び♪
蓮子は「花子」というペンネームを提案しました。
急な翻訳の仕事のお礼に、英治は花子に高価な英語辞書をプレゼントします(^-^)
この翻訳が好評だったことから、花子は翻訳家になる夢を持つようになりました。
女学校を卒業した花子は、向学館への就職が決まりますが、母親が帰郷を望んでいることを知り、故郷の小学校の代用教員となります。
そのときに書いた童話「みみずの女王」が児童の友賞を受賞。
その授賞式で花子と再会した英治は、花子に小説家としての才能があると激励。
花子が英語とは無関係の仕事をしていると知り、イギリスから帰国した弟を紹介しました。
向学館の編集長だった梶原(藤本隆宏)が独立し、聡文堂を設立。
梶原に誘われた花子は、6年間の教師生活にピリオドを打ち、上京することにしました。
村岡英治と恋に落ちる
聡文堂で花子は児童雑誌「ニジイロ」の編集者として働きます。
元々絵が上手だった英治に「ニジイロ」の挿絵を花子は頼みました。
このように聡文堂には英治も出入りしていて、花子は英治に恋心を抱くように(≧∇≦)
ところが!英治が既婚者であることを花子は知ります(>_<)
英治の妻、香澄(中村ゆり)は入院していて、英治は毎日仕事帰りに病院に面会に行っていました。
英治もまた花子に恋愛感情を持ち始めていて、それを蓮子に指摘されてしまいます。
そんなとき、花子から告白され思わず花子を抱きしめる英治(≧∇≦)
そんな英治を見抜いた妻の香澄は、英治に離婚を切り出しました。 離婚は成立しましたが、英治はずっと病院に通い続けます。
ですが香澄はとうとう亡くなってしまいました。 再婚を許す、という香澄の遺言もあり英治は花子との結婚を決意します。
村岡英治と結婚・・・そして不幸が
ふたりの間には歩という男の子が誕生しました(^-^)
花子は歩を育てながら、自宅で翻訳の仕事をしています。 順風満タンだった村岡家。
ところがそこに関東大震災が起こり、村岡印刷は倒壊してしまいます(>_<)
無一文になった英治は、肉体労働などで働き、花子が手掛けていた「王子と乞食」の出版のため奔走。 小さな印刷会社を立ち上げ「王子と乞食」の単行本を出版しました。
関東大震災から3年。なんと歩が5歳という幼さで病気により急逝してしまいます。
夫婦は悲しみにくれますが、英治は花子を励まし続け、やがて雑誌「家庭」を創刊しました。
どんどん戦争が激しくなり、英治は軍需工場で働き始めます。 ふたりは花子の妹、もも(土屋太鳳)の娘、美里を養女に迎え、自分の娘として育てます。
終戦から6年後、花岡家の敷地に小さな図書館「歩文庫」を設立しました。
というのが「花子とアン」の村岡英治です。
花子とは禁断の恋ではありましたが、不倫というよりも純愛を貫いたんですね~。
妻が亡くなったあと花子と再婚を決意しますが、そこまでも紆余曲折がありました。
村岡英治のモデルは村岡敬三!村岡花子の
先程もご紹介しましたが「花子とアン」のヒロインのモデルは実在の翻訳家の村岡花子さん。
『赤毛のアン』の翻訳で有名な方ですね。
そしてその村岡花子さんの夫が村岡敬三(むらおか けいぞう)さんです。
ということで、村岡英治のモデルは村岡敬三さんだと思います。
父親から印刷会社を受け継ぎ経営していました。
そんな村岡英治のモデル、村岡敬三さんとはどんな人物だったのでしょうか?
村岡英治のモデルは村岡敬三で不倫の禁断の恋だった?
村岡英治のモデルは村岡敬三と村岡花子との出会い
村岡敬三さんは1887年、印刷業を営んでいた村岡平吉さんのもと横浜で生まれました。
平吉さんは聖書印刷で有名な人物。31歳のときに洗礼を受け、その後教会に仕えています。
横浜商業学校を卒業後、父が営む印刷会社に入社。 平吉さんの5男が神戸本店を、3男の敬三さんが1914年にオープンした銀座支店の責任者となりました。
1915年に結婚し長男が誕生しますが、妻が結核で入院。別居生活となります。
長男は敬三さんも忙しかったため、兄に預けられたそうです。
のちに結婚する花子さんとは1919年に仕事で出会います。 花子さんが翻訳した原稿を読んで、印刷を請け負ったのが縁でした。
おふたりは4月に出会い、その年の10月にご結婚されています♪
村岡敬三と村岡花子は不倫だった?前妻は病弱だった
前妻がいつお亡くなりになったのかはわかりませんが、3年ほど療養していて、同じくキリスト教だった妻の実家からも離婚の打診があったといいます。
花子さんとは不倫ではありますが、前妻とは納得の上の離婚だったのでしょうね。
なので、多くの人が想像するドロドロ不倫ではない気がします。
敬三さんの兄が体調不良になり、敬三さんと前妻の息子は妹が面倒を見るようになったそうです。
その後その息子は、詳しくはわかりませんでしたが、どちらかの養子になりました。
1920年に花子さんと敬三さんに長男が誕生♪
1922年、敬三さんの父親、平吉さんが亡くなり、弟ととともに印刷会社の経営を任されますが、1923年にあの関東大震災が起こります。
この震災で常務だった弟が死亡。敬三さんの前妻との息子も亡くなってしまったそうです。
そして神戸の社屋は倒壊し、多くの社員も命を落とし、東京支店も火災に巻き込まれてしまい印刷会社は倒産。
多くの借金を抱えてしまったそうです。
ですが花子さんの支えや、周りの支援もあり1926年に自宅に小さな出版兼印刷所を設立。 花子さんと一緒に運営をスタートさせ、花子さんの翻訳した書籍も出版するようになりました。
ですがこのころに流行病によりたったひとりの息子を5歳で失ってしまいます(>_<)
このときから花子さんは英語児童文学の翻訳をスタート。
1927年に「王子と乞食」、1930年には「パレアナの成長」を翻訳し出版しています。
1930年には敬三さんが機関紙「家庭」を創刊しました。
1963年、自宅で心臓麻痺により敬三さんは75歳でお亡くなりになっています。
これが村岡敬三さんの簡単な生涯でした。かなり「花子とアン」に似ていますよね。
では敬三さんと花子さんにはどんなエピソードがあるのでしょうか?
村岡英治のモデルは村岡敬三と村岡花子のエピソードは?
文通
村岡敬三さんと花子さんは出会ってからおよそ半年後にご結婚されています。
そのとき敬三さんには病床の妻がいて、兄夫婦に預けられた息子もいました。
妻の病気は結核で、当時は治らない病気。感染の恐れもあるので隔離されていました。
なのでおそらく敬三さんは独り暮らしをしていたと思われます。
そんなふたりが恋に落ち、手紙のやり取りで愛を確かめ合っていたそうです。
半年間でなんと70通以上の手紙のやりとり。1か月に10通以上です(≧∇≦)
そうえいば「エール」のふたりも文通がきっかけで結婚しましたよね♪
敬三さんと花子さんも文通を経てご結婚に至っています(^-^)
キスの記念日?♪
花子さんが翻訳し、敬三さんが印刷を担当した1919年の『モーセが修学せし國』には訳者と印刷人として、ふたりの名前が印刷されています。
そして「大正八年五月二十五日 魂の住家みいでし記念すべき日に 花子」という花子さん直筆の記載が。
じつは二人が始めたキスを交わした日付なんだそうです(#^^#)
出会って1か月目でのキス♪大恋愛だったんですね(≧∇≦)
おしどり夫婦
ご近所でも仲のいい夫婦として評判だったそうです。
敬三さんは忙しい花子さんのため、当時出始めの家電をプレゼントしていたそうです。
世の男性にも見習ってほしいと思います(笑)
また敬三さんも英語やドイツ語、そして聖書にも詳しかったので、花子さんの翻訳の良き相談相手でもあったそうです。
花子さんの翻訳業と敬三さんの印刷業。どちらも二人三脚でやってこられたから、ずっとおふたりは仲良くいられたのかもしれませんね。
お互い支えあってきた夫婦。うらやましいです(^^;)
私の夫です
敬三さんと花子さんは、花子さんが26歳のときにご結婚♪
ある雑誌の取材で「これまでに最も良い指導をしてくれた男性は?」と聞かれこう答えたそうです。
村岡敬三氏。私の夫です。
ステキですね~公然とこう答えるなんて(#^^#)
確かに敬三さんはとても二枚目で、御曹司ということもあり教養も文学も身についていたそうです。
翻訳家を目指していた花子さん。語学ににも長けていた敬三さんを尊敬し、恋に落ちるのは必然だったかもしれませんね。
このように、こっちが恥ずかしくなるくらいアツアツだった花子さんと敬三さん(#^^#)
敬三さんは75歳でお亡くなりになりましたが、花子さんもその5年後、同じ75歳でお亡くなりになっています。
きっと今頃は天国でも仲良くされていることでしょう(^-^)
村岡英治のモデルは村岡敬三で不倫で禁断の恋?のまとめ
村岡英治は現在再放送中の朝ドラ「花子とアン」に出てくるヒロイン、花子の夫となる人物。
鈴木亮平さんが演じています。
その村岡英治のモデルは、ヒロイン安東はなのモデル、安中花子さんの夫、村岡敬三さんです。
おふたりが出会ったときは、確かに敬三さんには妻も息子もいました。
ですが妻は結核を患い、3年も病床についていて、忙しい敬三さんに代わり兄が息子の面倒をみています。
当時は治らない病だった結核。妻の両親からも離婚の申し入れが何度もあったそうです。
そんなときに出会ったのが花子さん。おふたりは熱い文通を交わし続け、半年後にご結婚されました。
なので確かに出会ったときは不倫でしたが、昼ドラのようなドロドロしたものではありません(^^;)。
文通の中では不倫をしている、という葛藤も書かれていたそうなので、ご本人たちには禁断の恋だったのかもしれませんが・・・。
敬三さんの父親、平吉さんも花子さんを可愛がったそうなので、みんなに祝福された結婚だったのだと思います。
「花子とアン」は2014年の朝ドラ。今から7年前ですね。それにしても吉高由里子さん、かわいいです(#^^#)
最後まで「花子とアン」の再放送、どうぞお楽しみください♪