2018年12月24日に放送される、加藤シゲアキさん主演のフジテレビのドラマスペシャル「犬神家の一族」。
何度もドラマ化、映画化されている金田一耕介シリーズの名作です。
大富豪の死による遺産相続をめぐるドロドロの連続殺人事件のストーリーなのですが、この中で事件の発端となる犬神佐兵衛が遺した遺言状。
この遺言状の中身がとんでもないんです。
この遺言状の中身をご紹介します!!1976年に公開された映画版の遺言状の内容なので、ドラマスペシャルの内容とは多少違っている場合もありますが、ご了承ください。
また遺言状の内容に関するネタバレもご紹介!事件の真相にも触れているので、閲覧注意です。
犬神家の一族のあらすじとは?犬神佐兵衛の死と遺言が発端?
昭和22年、那須湖畔の本宅にて一代で犬神財閥を築いた犬神佐兵衛が莫大な財産を残し、家族に見守られながら他界した。その遺産の配当や相続者を記した遺言状は、長女・松子の一人息子・佐清が戦地から復員してから発表されることになっており、一族は佐清の帰りを待つことに。佐兵衛は生涯に渡って正妻を持たず、それぞれ母親の違う娘が3人、皆が婿養子をとり、さらにそれぞれに息子が1人ずついたが、対立し合っていた。
数カ月後、金田一耕助(加藤シゲアキ)は犬神家の本宅のある那須湖畔を訪れた。犬神家の顧問弁護士を務める古館の法律事務所に勤務する若林から、「犬神家で近々、血みどろの事件が起きるのでそれを防いでほしい」との手紙を受け取ったためであった。那須ホテルを宿泊拠点とした金田一は、湖畔から犬神家の豪邸を望んでいたところ、犬神家の養女である珠世の乗っているボートが沈みかかっているのを目撃し助けようとするも自らも溺れる間に、犬神家の下男・猿蔵が珠世を救出する。ボートには細工がされており、珠世が何者かに狙われたのはこれで3度目。その後、金田一がホテルに戻ったところ、若林が何者かによって毒殺されていた。どうやら若林は犬神家の誰かに買収され、法律事務所の金庫に保管している佐兵衛の遺言状を盗み見た可能性が。古館の依頼で、金田一は犬神家の遺産相続に立ち会うこととなった。
そんな中、ビルマの戦地で顔に大怪我を負い、ゴムマスク姿で佐清が帰ってきた。佐兵衛の遺言状は古館によって金田一の立ち会いのもと公開されることになる…。
引用元:https://www.fujitv.co.jp/inugamike/story.html
莫大な遺産を残して亡くなった佐兵衛には三人の腹違いの姉妹がいます
以下の3人です。
長女・松子(黒木瞳)
次女・竹子(松田美由紀)
三女・梅子(りょう)
この3人は佐兵衛の別の愛人の娘たちです。
佐兵衛は生涯結婚しなかったので、愛人が生んだ娘たちが正式な娘とされていました。
順当にいけば、この3人に均等に多くの遺産が相続されるはずでした。
しかし、、佐兵衛が遺した遺言状の内容がとんでもなく、大事件を引き起こします。
犬神家の一族の驚くべき遺言状の内容とは?
そんな佐兵衛が遺した遺言状の内容は以下の通りになっています。
一つ、犬神家の相続権、三種の家宝「よき(斧)・こと(琴)・きく(菊)」は次の条件のもと野々宮珠代に譲るものとする。但し珠代はその配偶者をスケキヨ、スケタケ、スケトモの中から選ぶ事。もし珠代が結婚せず他の配偶者を選ぶときは相続権を失う。
一つ、三人が結婚を希望しない、あるいは死亡する場合は、珠代は何人と結婚するを自由とする。珠代が相続権を失う場合、全財産は五等分され、その五分の一をスケキヨ、スケタケ、スケトモが相続し、残りの五分の二を青沼菊乃の子・静馬が相続するものとする。
一つ、珠代、スケキヨ、スケタケ、スケトモ全てが死亡した場合、全財産は静馬が相続する事。行方不明の静馬が死亡し、他の相続人も死亡した場合、犬神奉公会に全納するものとする。
遺言書は、佐兵衛の恩人の孫で、養女として引き取った血のつながりのない珠代をメインとした内容になっています。
そう、あくの強い三姉妹の名前はどこにもありません^^;
これを見て、三姉妹は怒り狂うわけです。
そしてそして謎の男「青沼菊乃の子・静馬」の名前も。
この遺言書が公開され・・・恐ろしい連続殺人事件が起きてしまうのでした。
犬神家の一族の遺言状の佐兵衛の真意とは?ネタバレ閲覧注意
佐兵衛はどうして、三姉妹の名前を遺言状に書かずに、養女の珠代の名前と青沼静馬の名前を書いたのでしょうか?
珠代の真実とは?
まず珠代についてですが、佐兵衛はかつて、珠代の祖父にあたる野々宮大弐に助けられて、資金も出してもらいました。
佐兵衛にとって命の恩人でもあります。
しかし2人の関係はそれだけでなく、2人は衆道のちぎりを結び、男色関係にあったんです。
そして佐兵衛と野々宮大弐夫妻が仲の良い関係を築いていくなかで・・・なんと佐兵衛と野々宮大弐の妻は不倫関係になってしまいます。
しかし、そのことを知った野々宮大弐は、もちろん、心中穏やかとはいかなかったと思いますが、妻と佐兵衛の2人の不倫関係をつづけさせます。
と言うのも、大弐は女性に関しては完全な不能者であり、妻には負い目があったからでした。
佐兵衛はこの三角関係に悩みながらも、不倫関係を続けているうちに、佐兵衛と野々宮の妻の間に子供が生まれます。そして後にその子が珠代を産みます。
そう、なんと佐兵衛にとって珠代は正式な孫だったのでした。
青沼静馬の真実とは?
そして次に青沼静馬です。
以下の記事に詳しくまとめてありますが
犬神家の一族青沼静馬ネタバレ正体は犯人?スケキヨとの関係は?
静馬は佐兵衛の第四の愛人である青沼菊乃の息子です。
ちなみに第一~三の愛人の子供は長女・松子次女・竹子、三女・梅子です。
第4の愛人の子供なので、長女・松子次女・竹子、三女・梅子と同じ立場であるはずです。
しかし、犬神家の集まりでは蚊帳の外。全く違った扱いです。息子としては扱われてはいません。
どうしてでしょうか!?!?
佐兵衛は長女・松子次女・竹子、三女・梅子の三姉妹が生まれたずっと後の、50歳を超えた時に、三姉妹よりもさらに若い青沼菊乃を愛人として寵愛し、子どもを産ませます。
その子どもが青沼静沼です。
佐兵衛は、犬神家の家宝である(よき・こと・きく)を愛する青沼菊乃に渡しました。
これが大問題だったんです。
これは、佐兵衛の全てを青沼菊乃に捧げるという、娘である三姉妹にとっては大変屈辱で許しがたい行為でした。
このことが許せなかった三姉妹は、菊乃の家に突然行って、菊乃の身ぐるみを剥がして寒空に引きずり出し、水をかけ、棒で叩きつけ・・・菊乃を激しく折檻し、痛めつけて犬神家の家宝(よき・こと・きく)を奪い返しました。
静馬を腕に抱え「お前たちを呪ってやる。必ず・・・」と言っていた菊乃。
静馬が9歳の時に菊乃は亡くなりましたが、その時までずっと三姉妹を呪っていたのでした。
そもそも静馬は佐兵衛が愛した人の息子。それだけに、遺産相続には絡めていきたかったことがわかります。
そして三姉妹には逆に遺産をあげたくなかったんですね~。
殺人事件については、ここでは詳しくご紹介しませんが、もし知りたい方は、以下の記事より確認できます。
そしてこの後引き起こされる殺人事件は、佐兵衛が遺言書の内容から引きおこした事件だと金田一耕介は見抜きます。
殺人事件の犯人は佐兵衛によって、佐兵衛の思うがままに、連続殺人を犯すことになります。
そんな「犬神家の一族」の真相や犯人は一体誰なのでしょうか?
是非是非最後までお楽しみください!!