3月24日と25日に放送されるアガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル。
25日の第2夜目は沢村一樹さん主演の「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」。
アガサクリティ作の同名小説が原作のこの作品の日本版で制作されました!
今回はドラマ版「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」のあらすじを結末までネタバレしていきます。
原作小説の結末や犯人を知りたい人は以下の記事を確認ください。
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/32146″]原作と違う部分もあるかと思いますが、ドラマ版はどのように描かれるのか楽しみですね!
大女優殺人事件のあらすじとキャストは?
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/32159″]映画界の大物女優・綵まど香(黒木瞳)が13年ぶりにスクリーン復帰を飾る映画『鹿鳴館の華』――まど香の夫でもある監督・海堂粲(古谷一行)がメガホンをとった同作品が、マスコミ大注目の中華々しくクランクインする。
まど香が撮影の間の滞在のためだけに購入したという屋敷で開かれたパーティーの最中、その屋敷の前持ち主・神ノ小路凛(平岩紙)が死亡。劇薬が含まれる鎮静剤を飲んでいたダイキリに混ぜるという周到な殺害方法から、警視庁捜査一課・特別捜査係の警部・相国寺竜也(沢村一樹)は「明らかな計画殺人」と位置づける。
さらに聞き込みの結果、そのダイキリは凛が飲んでいたものではなく、まど香のものだったことが判明。狙われたのは実はまど香だったのか、と思った矢先、そのダイキリを作ったのは夫の海堂だったことがわかる!
パーティー会場で招待客たちが撮っていた写真を片っ端から集め、証言と照らし合わせながら現場の状況を確認していく相国寺。その中で彼が気を留めたのは、まど香が階段の踊り場に目を向けたときに“何かに驚いたような表情”をしていたということだった。
まど香は何を見て驚いたのか――それを聞こうと彼女を訪ねた相国寺は、そこでまど香がこの数日で3通の脅迫状を受け取っていたことを知る。脅迫状のことは夫である海堂には言わないでくれ、と懇願される相国寺。状況的に海堂の怪しさが増していく中、まど香の元に「キサマが自分のグラスにクスリを入れるのを見たぞ」という妙な電話が…。さらに、飲もうとしたコーヒーにヒ素が混入されるという事態も起こる!
間一髪、ヒ素入りのコーヒーを飲まずに済んだまど香だったが、その直後、海堂の秘書・朱田〆子(西尾まり)がアレルギー用の吸入器に混入したヒ素で殺害されてしまう。
その後も、相国寺たちの捜査により、かつてまど香が、ライバル女優の朝風沙霧(財前直見)と、ひとりの男性を巡って争った過去があることが明らかに。次々と衝撃的な事実が判明していく中、ついに3人目の犠牲者が出る…!
引用元 http://www.tv-asahi.co.jp/agathachristie/mirror_crackd.html#/%E3%81%82%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%98?category=drama
そして、以下が主要キャスト一覧です。
相国寺竜也(しょうこくじ・りゅうや)
沢村一樹
警視庁捜査一課・特別捜査係の警部。事件に関する下調べには余念がなく、現場においてはどんな些細な証拠も見逃さない鋭い観察眼を持つ。八丈島沖の孤島で起きた奇妙な連続殺人事件では、鮮やかな推理で事件解決をした一方で、現場を再現して検証してみないと気が済まないというこだわりも見せた。独特の空気感と特徴的な喋り方で、周囲の人間を翻弄する。
朝風沙霧(あさかぜ・さぎり)
財前直見
映画女優。まど香とは因縁の仲。“神の館”で開かれたパーティーに派手なブラスバンドを伴って現れる。
多々良伴平(たたら・ばんぺい)
荒川良々
警視庁捜査一課・特別捜査係の刑事。八丈島東署時代に、相国寺とコンビを組んで事件を解決。その縁で警視庁捜査一課に転属してくる。
谷口小雨(たにぐち・こさめ)
川口春奈
報道カメラマン。映画界にカムバックを果たしたまど香に強い関心を抱き、写真集を出すため密着取材をしている。
軽鴨兵庫(かるがも・ひょうご)
八嶋智人調布南署捜査課の警部。“神の館”で起きた殺人事件の担当になる。
神ノ小路公記(かんのこうじ・こうき)
中原丈雄不動産グループのCEO。凛の夫。
岬笛子(みさき・ふえこ)
水沢エレナ警視庁捜査一課・特別捜査係の刑事。通称・ピー子。
神ノ小路凛(かんのこうじ・りん)
平岩紙“神の館”元オーナーで旧家の名士。おしゃべり好きで、まど香の大ファン。“神の館”で開かれたパーティーで何者かに毒殺される。
段原平臣(だんばら・ひらおみ)
津川雅彦
女優・朝風沙霧が所属するプロダクションの社長。
海堂粲(かいどう・あきら)
古谷一行まど香の夫で映画監督。まど香とは8年前に結婚し、業界でもおしどり夫婦として有名。
綵まど香(いろどり・まどか)
黒木瞳映画女優。病から13年ぶりに映画界にカムバックを果たす。復帰作『鹿鳴館の華』のためだけに撮影所近くの大きな屋敷“神の館”を購入し、そこに地元の名士たちを招いて盛大なパーティーを催す。しかしそのパーティーで悲劇的な事件が起こり…?
引用元:http://www.tv-asahi.co.jp/agathachristie/mirror_crackd.html#/%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9?category=drama
以降、詳細なあらすじ、結末まで追記していきます!
第一の殺人発生!犯人候補は大女優の夫?
綵まど香(黒木瞳)は長いブランクを経て復活した大女優、そして夫は映画監督の海堂粲(古谷一行)である。今回は夫が監督、妻が主演を務める映画を夫婦で製作することに。13年ぶりに復帰したまど香は撮影のためだけに撮影現場から近い「神の館」という豪邸を執事、庭師、料理人や家政婦付きで購入しました。
第一の殺人事件は、3月6日、まど香が購入した「神の館」で起こりました。
その日、神の館では、地元の名手を招いてのパーティーが行われていた。パーティーの場には、主催者のまど香と海堂、監督秘書の朱田〆子(西尾まり)、監督付演出部の松田松虫(磯村勇斗)、神の館の執事の院殿寿郎(長谷川朝晴)、報道カメラマンの谷口小雨(川口春奈)、スポーツ毎朝記者の間場壮介(粟島瑞丸)、神の館の前の持ち主、神ノ小路公記(中原丈雄)、神ノ小路凛(平岩紙)、招かざる客、女優の朝風沙霧(財前直見)、朝霧が所属するプロダクションの社長段原平臣(津川雅彦)らがいました。
まだ何も始まっていませんが、豪華キャストで誰が犯人でもおかしくない顔ぶれですね。
まど香は前の持ち主の凛との会話が止まらりません。まど香がというより、凛が喋りっぱなしで、凛の夫公記は挨拶を済ませるとその場を立ち去る。
海堂はまど香に頼まれ、2人にカルテルのダイキリを作る。凛のまど香へのファンとしての愛が止まらず、とにかくずっと話し続けています。話の内容は、まど香のことがずっと好きだったこと、18歳の時にまど香のリサイタルに熱を出しながらも行ったということを興奮気味で話しています。
その間、まど香は一瞬、曇った表情を見せます。まど香の視線の先は階段の踊り場へ、そこには、楽団を引き連れて登場した朝霧とカメラを構える小雨がいます。
まど香への嫌味たっぷりの挨拶、海堂への挨拶、一般人へのアピールを一通り終えた朝霧は段原とすぐ様と帰っていく。その直後、ダイキリを飲み干した凛が急に苦しみながら倒れ、死んでしまった。
殺人現場には警視庁捜査一課・特別捜査係警部、相国寺竜也(沢村一樹)、刑事の多々良伴平(荒川良々)、刑事の岬笛子(水沢エレナ)がやってきました。
凛が飲んだダイキリにはまど香が普段服用しているカルモールという鎮静剤に含まれているバイエチールという劇薬が致死量含まれていました。
ダイキリに致死量の16錠のカルモールを混入するには、液体にし、混入するしかなく、この殺人事件は計画的な犯行だと相国寺は考えます。
そして、新たな事実が。凛が飲んだダイキリは、まど香が飲むはずだったダイキリだったといいます。パーティーの最中、まど香が何者かに押され、凛が持っていたダイキリは溢れてしまい、まど香は凛に自分のダイキリを渡し、それを飲んだ凛が死んでしまったのでした。
狙われたのは凛ではなく、まど香ではないかと警察は考え始めます。
そして、パーティー会場にあった植木鉢の中にカルモールの成分が付着していた空の目薬入れが見つかっります。
伴平はしきりに海堂が怪しいと言います。ダイキリを作ったのも海堂であり、まど香の財産目的ではないかと。
しかし、相国寺は冷静に、植木鉢のそばを通った人物はたくさんおり、誰にでも犯行は可能だったと推測。この事件の特徴は、カメラマンや新聞記者をはじめ、たくさんの人がいたパーティー会場では、多くの写真が撮られており、それが事件現場の登場人物の動きや表情が残っているということでした。
鏡が横にひび割れたのを見たような表情をする大女優の謎
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/32181″]翌日、相国寺はパーティー会場にいた報道カメラマンの小雨に会いに行く。
ここでのやり取り、気になる会話が盛りだくさんです。
相国寺は自己紹介の際、「谷口小雨」の名前に触れる。このドラマ、みんながみんな凄く変わった名前なので、「小雨」って名前もそんなに珍しく感じませんでしたが、相国寺が「珍しい名前ですね」って質問したシーンで、「あっ、珍しいって設定なのね」と解釈することができます(笑)
その名付けられた経緯もまた珍しいんです。「母がちょっと変わり者だったので、その日の気分で決めたらしくて」と小雨は言いました。
そして、相国寺はパーティーの時にまど香が驚いた顔をした時の話を小雨に聞きます。
小雨はこう答えた。「例えば、“鏡が横にひび割れたのを見たような”顔をしていた」アルフレッド・テニスンというイギリス詩人の詩にある一節だと話した。子どもの頃に家でよく聞かせてもらっていたと。
そして、パーティー会場でまど香が驚いた顔をして階段の踊り場に立っていた小雨を見ていた先には、母子の描かれた絵が飾られていた。
次に相国寺が訪れた場所は監督付演出部の松虫のところでした。松虫という名前もまた珍しい名前の設定だったんですね。
松虫は名付けられた経緯をこう話しています。「お袋が松虫の声が大好きで、その日庭でチンチロリンと泣いていたから付けたらしんですよ」
おっ?どこかで聞いた話ですよね。関係ないような話が2つ続くと関係してくるんですよね。
松虫は事件当時のまど香と凛の会話の内容をこう話していた。「あのおばさん、子どもの頃から綵まど香の大ファンだったと言っていましたね。高3の時、まど香さんのリサイタルに病気だったのに無理して行って、サインをもらったんだって、何度も同じ話を繰り返していました。」
そして、松虫はまど香が階段の踊り場へ目をやって、「鏡が横にひび割れたのを見たような」驚いた顔をした時の様子をこう話した。「あのおばさんがサインをもらった話をした時ですよ。」
凛がまど香に喋りまくっていたあのシーン、まど香が驚いた顔で踊り場へ目をやったシーン、相国寺はとても気になっていますね。ここに事件のヒントがあるに違いありません!が、しかし、全く分からない。大事なシーンなのは分かるけど、何が大事なのかがピンとこない。
その頃、神の館で重要なシーンが…。執事の院殿が焼却炉の中から何かを見つけるのです。なんなんでしょうか。後に重要になってくるので、ここで触れておきますね。
大女優の驚きの過去とは?
相国寺が次に話を聞きに訪れたのは、神の館だった。そこにいたのは、監督秘書の〆子だった。〆子はトゲのある言い方で、まど香が母子の絵が飾られている踊り場を見ていた時の様子を相国寺に説明。
まど香は2度目の結婚の時、どうしても子どもが欲しくて、3人の養子を取ったが、数年後、自分に子どもができたので、その3人の養子を捨てたんだと話した。しかし、その妊娠した子ども死産したと。その子どもを思い出していたんではないか。
そのことがきっかけでまど香の人生は大きく変わったと話した。
トゲのある言い方に、相国寺はまど香のことが嫌いなのかと尋ねた。
〆子はまど香と海堂が夫婦である年月よりも自分と海堂が一緒にいる年月の方が長いと話し、まど香への嫉妬を見せます。
そして、また気になるシーンが。
急に〆子はくしゃみをしてその場を立ち去るんでよね。ミステリーにはありがちな、「ここでこれいる?」というシーン、後にいるんですよね。
ここでまど香の結婚歴の説明をしておきます。
まど香は、過去に2度離婚しており、海堂とはまど香にとって3度目の結婚になります。
そして、いよいよ相国寺はまど香と会って話をすることに。
その時、まど香が相国寺に話したのは、自分に脅迫状が送られてきているということ。
脅迫状は全部で3通。それは、雑誌や新聞紙等の文字を切り貼りした脅迫状だった。1通目は事件の前日3月5日に撮影場でまど香の台本に挟まれていました。
2通目は事件当日3月6日の朝、神の館の勝手口にあったのを庭師の熊谷丈吉(相島一之)が見つけ、まど香に届けた。
ここでも、庭師というちょい役で相島さん使っちゃう?うーん。この人物も怪しく見える。
そして3通目は事件当日3月6日の夜、事件があった後、3階のまど香の部屋のベランダに置いてあったといいます。
脅迫状の件は夫の海堂にも誰にも話していないと。
海堂には心配かけたくないので話していないとのこと。
相国寺は、まど香にパーティー会場で、驚いた顔で階段の踊り場を見た時のことを尋ねました。
そして、その時のまど香の表情を「鏡が横にひび割れたのを見たような表情だった」と話していたと伝えた。
それを聞いたまど香は「あのカメラマンの子がそんな風に…」と感慨深い顔をした。(うん。意味深。)その時の様子をまど香は撮影に入ると考えることが多く、気が遠くなることがあると話した。特に何かあったわけではないと。
まだまだドラマ序盤ですが、エンディングに繋がるシーンが多くありますね。
まど香の過去の結婚相手たちとは?
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/32120″]事件の2日後、伴平がまど香の過去の結婚相手について調べてきました。
1人目はまだ無名だった頃から付き合っていた不動産屋の男、2人目は小説家だったといいます。
伴平は相変わらず、海堂を疑っていました。
3通の脅迫状をまど香に送ることができたのは海堂だけではないかと。
その頃、段原とまど香の元に脅迫電話がかかってきます。
「グラスの中に毒を入れたのを見た」という内容だった。段原はそのことを警察に報告しに来た。そして、その脅迫電話は〆子がかけてきたと言い切るまど香。
根拠は、あのくしゃみです。段原は自分はこの事件には無関係だと主張する。自分が犯人だったら、警察にやってこないと言う。かなり冷静。
それとは反対に、同じように脅迫電話を受けたまど香は動揺しまくりでした。
第二の殺人発生!
そして、その翌日3月9日、撮影所でスタッフと打ち合わせをしている海堂。
その場にはあのくしゃみをする〆子。そして、離れた場所ではまど香と院殿が込み入った話をしていた。まど香は院殿との会話の内容を海堂にこう説明した。院殿に「グラスの中に毒を入れたのを見た」と言う脅迫電話があったと。それが〆子ではないかと。
まど香は自分は〆子のことを疑ってはいないが、実は自分には同じような脅迫電話があったと海堂に話します。
撮影現場では、毒が入ったコーヒーを飲もうとしたまど香がその毒に気づき、警察沙汰に。
撮影現場には緊張感が走る。またもやまど香が狙われたのだ。それを危惧した海堂は夫婦でこの映画を降板すると神の館で〆子に話す。
興奮した〆子はくしゃみが止まらず、自分の部屋に戻ろうとしたところで吸引機を使用。そして、苦しみながら倒れ、そのまま死んでしまった。第一発見者は直前まで一緒にいた海堂であった。
吸引機に入っていた毒はヒ素と断定。まど香のコーヒーに入っていた毒と同じでした。
凛と〆子の死は自分が狙われていることと関係あるのではないかと怯え、動揺するまど香、それを「私はいつも君のそばにいるよ」と言い、なだめる海堂。
ここまでで気になるのが、まど香の情緒不安定なところ。
凛と〆子を思いやっているようで、自分の心配しかしていないような感じがするところとか…。怯えるわりには、この神の館から出ていかないところとか。不安定な人のウラオモテって怖いですよね。
相国寺は、庭師の熊谷に案内してもらい農薬が置かれているロッカーへ案内してもらいます。
施錠されたロッカーの中から農薬が一本無くなっていることが分かりました。
神の館で行われている捜査会議では、朝霧、院殿、海堂…と容疑者が全く絞られません。
相変わらず、伴平は海堂を強く疑っています。ここで会議に浮上していきた名前が執事の院殿。
院殿は大阪の実家に帰っており、そこで妙な動きがあったという。地元の銀行に現金500万円を振り込んだというのだ。相国寺はこう推測する。院殿は凛殺害の犯人に関する確固たる証拠を掴み、その口止め料に犯人を揺すったのではないかと。
殺人犯の口止め料にしては安い500万は、犯人の手元にそれだけしか無かったのではないかと推測。ここで、院殿が凛と〆子を殺害した犯人ではないということになりました。
怪しいライバル女優や関係者たちと第三の殺人
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/32085″]翌日、3月10日、相国寺はスポーツ毎朝の記者、間場のところを訪れた。間場は昔の朝風のインタビュー映像を相国寺に見せました。
当時朝風が付き合っていた男性をまど香に奪われ、インタビューでまど香に対して「殺してやりたい」と言っている映像を相国寺に提供した。まど香はその男性ともすぐに別れたとのこと。
まど香の印象はすごくお人やかで上品。しかし3度の結婚、女優仲間の恋人を略奪、描かれているまど香とは全く結びつかない過去があるんです。
そして、間場は相国寺に事件当日のまど香と凛の様子をこう話します。
「凛がとにかくずっと話していた」と。やっぱり凛が話しまくっていたこのシーンは重要なんですね。どこが重要なんでしょう。
あの2人の会話は「凛がまど香の大ファンだった。熱を出してまでリサイタルに行って、直接サインまでもらったことがある。」後に重要になってくるので、いま一度振り返っておきましょう。
相国寺が間場にあった本当の理由は、間場の生い立ちを確認するためだった。
間場の父親はまど香の2番目の夫の前妻との子どもだった。間場の父親は前妻と子どもである間場を捨て、まど香と一緒になったという。
そのことで間場はまど香に恨みがあるのでは?と疑いの目をかける。
しかし、間場は死産の経験をし、自殺まで追い込まれ芸能界から姿を消したまど香が海堂と2人3脚で芸能界に復帰を目指しているまど香と海堂を見かけ、恨みは無くなり、今では応援しているぐらいだと話した。
朝風は相国寺に、凛が死んで遺産を手に入れた凛の夫、公記が怪しいのではないかと言い出す。
公記が結婚した妻には連れ子がいて、妻が残した遺言通り、妻の死後、婿養子として妻の連れ子と結婚した。その連れ子が凛で、公記は凛と結婚し、神ノ小路の婿として養子に入った。
複雑〜!複雑すぎる!そして、さらなる複雑な話が!
神ノ小路公記の衝撃的な過去は「綵まど香」の1番目の夫だった。神の館をまど香が買いたいと言ってきたのは偶然だったという。パーティー当日、まど香は公記に全く気づいていなかったという。
元夫に気づかない?そんなことある?と思ってしまいますよね。それに気づかないくらいのことがまど香にはあったということなのでしょうか。
凛殺害から始まったこの殺人事件、これで終わりではありません。
次に殺害されたのは執事の院殿でした。院殿は神の館の自分の部屋のベランダから転落し、死亡した。
院殿はナイフを持った犯人に脅され、金庫から大きめの封筒を取り出し、犯人に渡す。そして、ベランダで追い込まれ転落して死亡。院殿は手に何かを握っていた。翌日、死んでいる院殿を発見したのは海堂だった。
ん?〆子の第一発見者も海堂でしたよね。伴平みたいに、海堂が怪しく見えきましたね。
殺害された院殿の部屋からは新聞の切れ端が…。それはスポーツ毎朝の新聞の切れ端だった。
小雨と松虫の衝撃の正体とは!?
相国寺が訪れたのは、撮影所にいる小雨と松虫のところでした。
2人には共通点があると言い出す相国寺。それは「小雨(こさめ)」「松虫(まつむし)」という奇妙な名前である。まど香が2度目の結婚の時に養子に来た2人でした。
もう1人はちょいちょいドラマに出てくるニュース番組でキャスターを務める「花景日向」。
2人は自分の子どもができた途端、自分たちを捨てたまど香を恨んでいました。
しかし、間場と同じように、今ではまど香を魅力的な女優だと思い、恨んでなんかいないと話します。
さぁ、さぁ、いろんなことが繋がってきましたね。まど香のことを恨んでいる人が多そうに思えたが、相国寺が調べていくうちに、実は彼女を恨んでいる人はそういないように思えてきましたね。
派手できらびやかに見えるまど香の女優人生は、苦労が多く、そして自信に満ち溢れているように見えるまど香は、実はどこか不安定で自分に自信がなく、いつも何かに怯えてるように見える。
そんな女性って恨みを買うより、同情を買い、守られることが多いですよね。
では、誰がまど香を狙い、凛と〆子、そして犯人を知ってしまった院殿を殺害したのでしょうか。まど香は本当に誰からも恨まれていないのでしょうか。
凛の過去のジキ熱がポイント?
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/32100″]相国寺は、松虫が電話をもらい、凛殺害時のパーティーでの2人の会話で思い出したことがあると話し始めました。
その時凛は、「顔の発疹がひどく、厚化粧でなんとか誤魔化して、まど香のリサイタルに押しかけた。
舞台の袖で待っていたら、まど香さんがステージから降りてきて、サインをお願いしたら嫌な顔せず、サインに応じてくれた。ジキ熱なんかに負けないで大スターに会いにきて良かった。」と話していたと言います。
相国寺が引っかかったワードが「ジキ熱」であった。次に相国寺が取りかかったのが、脅迫状の再現である。新聞を使い、脅迫状の再現を行ったのだ。
その夜、神の館で怯えるまど香。不安定極まりない。
誰も疑わない、清楚でお人やかなまど香ではなく、〆子を疑っていた、院殿を疑っていたと海堂にまくし立てる。
そんな不安定なまど香に海堂はイギリスに行って少し静養をしようと提案。
そして、物思いにふけた表情でホットココアを作る海堂。
それをまど香に差し出し、ゆっくり休むように伝える。するとまど香は、凛殺害のパーティーの時の話をし始めた。
アルフレッド・テニスンの詩の一節を用い、自分が「鏡が横にひび割れたのを見たような」表情をしていたと海堂に話し始めた。
「城に閉じ込められたシャロット姫が下界に恋をして、呪いを受けた時の一節」と説明し、こう続けた「布は飛び散り、鏡は横にひび割れ、知ってはいけない真実を知ってしまって、私にも呪いが降りかかったのね…」と。その時のまど香は全てを悟り、恍惚感に溢れた顔をしていた。
相国寺の謎解き!事件の真相が衝撃!
翌朝、全てを解明した相国寺は伴平と共に神の館を訪れました。
さぁ、ここから相国寺の謎解きの始まりです。今までの伏線はどう繋がるのでしょうか。そして、犯人は誰なのでしょうか。
まず事の始まりは、「神の館」購入前までさかのぼります。
神の館を購入する前に、第一の被害者凛が投稿したブログには、彼女のが18歳の時に高熱を出しながらもまど香のリサイタルに行き、サインをもらったと綴られていました。
そのブログでは凛の高熱の原因は不明でしが、パーティーで凛本人から高熱の原因となった病名が語られた。そう、まど香が「鏡が横にひび割れたのを見たような」表情をしたのは、凛の口から出た「ジキ熱」という言葉を聞いたからでした。
「ジキ熱」とは空気感染する病気であり、妊婦が感染すると病気の子どもが生まれたり、死産する場合もあると相国寺は説明した。
凛のブログを読んだまど香は凛が自分と会った時に高熱を出したことを知り、その高熱がその時に流行っていたジキ熱だったのではないかと思い、それを確認するために、売りに出ていた凛所有の神の館を購入し、凛にその1点だけを確認するためだけに、地元の名手を招くパーティーを開催したのでした。
そして、自分の死産が凛から感染した「ジキ熱」だと確信したまど香は、まるで誰かに押されたように自ら凛にぶつかり、凛のダイキリをこぼしました。
凛のドレスを拭くためハンカチを取り出し、目薬の容器に入れた毒を自分のダイキリに入れ、それを凛に渡し、殺害したのでした。
そう、犯人はまど香でした。
そう説明する相国寺に海堂は証拠はあるのか問い詰める。
そして、相国寺が出した証拠があの脅迫状である。脅迫状の再現をした相国寺はあることに気付いたのであった。この脅迫状が作られたのは、事件後であることを。脅迫状で使われた切り貼りの文字は全て、3月7日発売のスポーツ毎朝の朝刊であると相国寺が説明した。
まど香の証言では、1通目の脅迫状が送られたのは、事件前日の3月5日、2通目は事件当日の3月6日の朝、3通目は事件当日の3月6日の夜であった。
それができるのはまど香本人であると説明した相国寺に、海堂は実は犯人はまど香であることに気付いたと話し始めた。
そして、凛殺害の後に続いた殺人事件について、こう推測した。
まど香は脅迫電話をかけてきた〆子を殺し、自分が狙われているかのように同じ毒を自分のコーヒーに入れた。
院殿を殺したのは、院殿がまど香が脅迫状に使用した新聞を焼却炉に捨てたのを見て、まど香が凛殺害の犯人だと気付かれたからだ。
撮影所でまど香と院殿が話をしていたのは、院殿がまど香を脅し、金を揺すっていたのだ。
事件の全容が明らかになり、まど香に会いに彼女の部屋へ行った3人。
そこにはベッドに横たわるまど香の姿があった。まど香は自分が一番幸せな瞬間、海堂との結婚式に時に着たウェディングドレスに身を包み、一番好きな花、白いバラに包まれ、自ら命を絶ったのでした。
まど香の犯行に気付いた海堂が、まど香に差し出したホットココアには毒が入っていました。
それに気付いたまど香は、海堂が自分を思う気持ちを理解し、それには手をつけず自ら毒を飲んだのでした。
まど香は海堂が自分を愛するが故にとった行動だと察しました。
いずれまど香は捕まるだろうと思った海堂は、今まで辛すぎる人生を送ったまど香が生きて侮辱を受けることから彼女を守りたかったのだ。これが「真実の愛」なんでしょうか。
子どもを亡くした大女優が犯した殺人。
「知ってはいけない真実を知って呪いが降りかかった」と言う一節がとても印象的でした。
なんか、とても切ない話でした。最後の相国寺の言葉も心に響きました。
伴平が「なんか、悲しい事件ですね」と私の気持ちを代弁してくれたのですが、相国寺は「事件はみんな悲しいのです」という一言がとても重かったです。
そして、綵まど香が起こした殺人事件が被疑者死亡で幕を閉じたと報じているキャスターがまど香の養子の1人であった「花景日向」だったことがこのドラマをさらに切なくしてますよね。
ジキ熱とはどういう病気?原作風疹設定!
前夜の「パディントン発4時50分」とはまた違うサスペンスドラマでした。
前夜に引き続き、またまた原作が読みたくなりました。
ここで、少し触れておきたいのは、ドラマに出てきた「ジキ熱」です。
ジキ熱?と思い、調べて見ましたが、ジキ熱という病気は存在しないようです。
「じか熱」からきているのでは?と言う説もあるようですが、原作では「風疹」だったようです。
原作通りだと何か不具合があるか?風疹にかかっている人への配慮か?といろいろと憶測が飛び交っているようですが、ここでは「ジキ熱」と言うのは存在しないということだけ触れておきましょう。