3月24日と25日に放送されるアガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル。
24日の第１夜目は天海祐希さん主演の「パディントン発4時50分」。
アガサクリティ作の同名小説が原作のこの作品の日本版で制作されました！
今回はドラマ版「パディントン発4時50分」のあらすじを結末までネタバレしていきます。
原作小説の結末を知りたい人は以下の記事を確認ください。
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ドラマ版のあらすじは、ドラマOA後、随時更新します！
ドラマパディントン発4時50分あらすじは？
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/31850″]ある日の午後、サングラス姿のひとりの女性が『寝台特急朝霧』に乗りこんだ。彼女の目的は、“消えた死体を捜す”こと――。
その女性の名は、天乃瞳子（天海祐希）。瞳子はかつて敏腕刑事だったが、がんを患った夫の看病のために退職。夫が他界した後、その優秀さを買われて危機管理のプロとなり、民間企業の顧問に就任していた。
実は3日前、瞳子の亡夫の母・天乃雀（草笛光子）が『特急オリオン』に乗っていたところ、並走していた『寝台特急朝霧』内で男が女性の首を絞めているのを目撃。雀はすぐさま車掌に通報したものの、彼は彼女が寝ぼけているものと思い込み、取り合わなかったのだ。その後、念のため地元警察が線路際を捜索したが、死体は見つからなかったという。
雀の訴えを聞いて憤慨した瞳子は、彼女の汚名を返上するため、警察を告発すると宣言。さっそく捜査に乗り出し、手がかりを探して同じ時刻の『寝台特急朝霧』に乗ったのだった。その動きを察知した唐木警部（勝村政信）や鈴木刑事（桐山漣）ら警察側がけん制してくるが、瞳子は意に介さない…。
瞳子は、犯人が女性を殺害した後、車内の窓を開けて死体を放り捨てたものと推理。死体が投げ込まれたのは、線路に隣接して広がるトミー製菓会長・富沢信介（西田敏行）邸の敷地の中だと思われた。瞳子は、知人の家政婦・中村彩（前田敦子）に富沢邸に潜入するよう指示。屋敷には、ワンマンな信介のほか、長女の恵子（原沙知絵）、執事の大山勝（嶋田久作）が同居しており、時折、次男・哲次（鈴木浩介）、三男・晴三（新納慎也）、亡き次女の夫・古川晋（矢柴俊博）、信介の担当医の佐伯慶一（石黒賢）らが出入りしていた。
“スーパー家政婦”として名高い彩はすぐに富沢邸に雇われ、卓越したスキルで家事をこなしながら死体を捜しはじめるが、はたして消えた死体の行方は…!? さらなる殺人事件も起きる中、瞳子は事件の真相にたどり着くことができるのか…!?
引用元 http://www.tv-asahi.co.jp/agathachristie/paddington.html#/%E3%81%82%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%98?category=drama
大物演技派俳優さんから個性派俳優さんまで、豪華キャスティングですね！
以降、あらすじ結末までまとめてあります！
スーパー家政婦前田敦子が潜入捜査！
「私は怒りの告発をします。」と天野瞳子（天海祐希）のナレーションで始まった。瞳子の姑、天野雀（草笛光子）が「特急オリオン」から隣を走る「寝台特急朝霧」の中で女性が首を絞められているのを見たと車掌に訴えたところ、寝ぼけているのではないかと相手にされなかったという。警視総監賞を取った経歴を持つ元刑事の瞳子はそのことが許せず、姑の雀の汚名を晴らすために捜査を始める。
「寝台特急朝霧」から死体が消えたと考えている瞳子は、犯人が列車から死体を外へ投げ捨てたと推測する。瞳子はその線路沿いにある富沢家にスーパー家政婦の中村彩（前田敦子）を富沢家に潜入させる。
瞳子は今回の事件をこう推理している。犯人は山の中に女性の死体を投棄した。
その山の中に富沢家があり、その敷地内に死体があると推測している。そして、この殺人事件は計画的な犯行であると考えている。犯人はあらかじめ死体を投棄する場所を決めていたのではないか。
富沢家当主の富沢信介（西田敏行）はトミー製菓の会長。富沢家は大きな家と大きな森がある大邸宅である。長男の鋭一は上海で亡くなっている。
次男の哲次は八丈島で画家をしており、三男の晴三は商事会社社長、四男の志郎は企画会社社長、長女の恵子（原沙知絵）は未婚で父親の信介と同居している。次女はすでに亡くなっており、婿の古川晋とその子ども信次が富沢家を出入りしている。富沢家の主治医である佐伯慶一（石黒賢）も富沢家を出入りしている。そして、長女の恵子は佐伯に好意を抱いている。
富沢家の家政婦が彩に恵子が佐伯に夢中であると話すシーンで、彩が「でも、先生結婚してるんでしょ？」「独身よ〜。」と言う会話。
少し違和感がありますね。サスペンスドラマは全ての会話に伏線を感じてしまいますよね。
中国人女性張美麗が被害者！？
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/32120″]そして、富沢家を出入りする人物の中でもう1人いる。
信介の孫、信次の友人の元である。元は中国人と日本人のハーフである。長男が上海で亡くなっているということから、元の周辺も怪しく感じてしまいますよね。こ
こまで怪しい人物だらけです。ここまで全ての人物が怪しく見えます。アガサクリスティ原作の定番のパターンですね(^_^;)
家政婦の彩は富沢家の敷地を歩き回りながら事件の手がかりを探す。そんな中、女性物も赤い手袋を見つける。その手袋には動物の毛らしいものが付着していた。
あくる日、信介の孫信次とその友人の元が納屋の前にいたのを彩が見つけた。一緒に納屋へ入ろうとすると、中から四男の史郎が納屋から出てきた。納屋に入ると石の棺があり、その棺を彩が開けると女性の遺体があった。毛皮のコートに片方の赤い手袋を身に付けた女性だった。死因は絞殺であり、死亡推定時刻は、瞳子の姑、雀が事件を目撃した時刻と合っていた。
殺された女性は中国人ではないかと言い出す恵子。それには理由があった。
黒谷友香さん演じる張美麗（チャンメイリ）と名乗る人物からホテルのロビーで会いたいという手紙が届いたという。
その手紙は主治医の佐伯が預かっていたと警察に差し出した。
その女性は亡くなった長男鋭一の元恋人で長男の血を引く子どもがいると手紙には書かれていた。恵子は指定された場所、時刻に張美麗と名乗る女性に会いに行くが現れず、会うことができなかった。
ここで気になることがいくつか…手紙が手書きではなく、パソコンで作られたものであること、長男鋭一が存命の時に恵子に送ってきた恋人張美麗の写真を見た彩に瞳子が死体と似ていたかと聞くと「私は似ていたと思います」と言ったシーン。うーん、ここにも伏線を感じますね。「私は似ていたと思う」このセリフいる？違和感があります。
富沢家であったことを報告する彩に瞳子は「まだ何か起こりそうな気がする」と注意をするように言う。
瞳子の姑、雀は富沢家の長男鋭一と張麗美が一緒に写っている写真を見て、自分が見た首を絞められていた女性と張美麗は違うと瞳子に伝える。
見間違いでは？と流されそうなところ、雀は「あの女性の顔が忘れられない」と言う。
手がかりを探しに納屋に行った彩に信次とその友人元の2人が森で拾ったというハガキを彩に見せた。
そのハガキは長女恵子が張美麗宛に書いたもので、ホテルのロビーに会いに行きます。というものだった。そのハガキを見た刑事唐木（勝村政信）は、女性の死体を張美麗だと断定した。
瞳子の予想通り、富沢家には次々と事件が起こる。
第二の被害者は毒殺！
警察は富沢家で富沢一族に一人一人事情聴取を行った。四男史郎の聴取の最中に史郎は突然苦しみ出し死亡した。
毒殺だという。毒は事情聴取直前に食したスープに入っていたヒ素だった。
はい！ここでも違和感のあるシーンが…。警察を彩と一緒に見送る主治医の佐伯。
佐伯の手にはタバコがあるんですね。そこでタバコを吸うのですが、ドラマ冒頭でも富沢家の当主信介に「あなた、またタバコ吸ったでしょ。」と指摘されるシーンがあったんですが、そこと繋がる気がしますよね。ここでも伏線見っけ！って感じですね。
その晩、富沢家に張美麗を名乗る女性から電話があった。その女性というのが、富沢家の孫信次の友人、元の母親であった。
彼女は上海で富沢家の長男鋭一と恋人関係にあり、鋭一が事故死した車にも同乗していた。そして、その時鋭一の子どもを身ごもっていたが、その事故でその子どももダメになったという。元は日本で結婚した今の夫との子であるということだった。
あの女性の死体が張麗美ではないということは、一体誰なのか？元の母親が言っていることが本当なのか？その母親は本当に張美麗なのか？雀の主張がまたもや確かだったことになるのか？
死体が誰か分かり、あとは犯人だけだ…とエンディングに向かっているようだったが、死体がまだ誰かも、そして犯人が誰かも分からない。
でも、伏線はたくさん引かれている…謎が深まるばかりです。
第三の被害者も毒殺！
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/32085″]そして次に狙われたのは、三男の晴三だった。職場に主治医の佐伯から送られてきた薬を飲み死亡した。薬はいつも主治医から郵送されていることから疑わずに口にしたようだった。佐伯が晴三に薬を郵送していることは、富沢家の人々は知っていると佐伯は言っていた。次男の哲二は、佐伯に「恵子と結婚して、富沢家の森に病院でも作ろうと考えているんだろう」と疑いの目を向ける。
佐伯は自分の名前で送られた薬を飲んで亡くなった晴三の死に責任を感じ、富沢家の主治医を辞めることを自ら申し出た。
そして、恵子と2人きりになった佐伯は、恵子に母の形見だと言って指輪を渡す。ここで互いの気持ちに気付いた恵子は佐伯への気持ちが高まる。
一連の事件から、富沢家の遺産相続に関係しているのではないのかという考えから、犯人は富沢家の次男哲二、長女恵子、次女婿の古川ではないかと考えられる。死体を投げ捨てたことから、犯人は男性に絞られ、容疑は哲二と古川に絞られたように見えた。しかし、瞳子は次男の哲二と次女婿の古川晋意外にも怪しい男性がもう1人いると言う。
ここから一気にストーリーが動きましたね。ここから頭フル回転で、誰だ？犯人は誰だ？あいつか？でもどうして？そして死体の女性は？誰？張美麗なの？と考えが追いつかなかったです。
瞳子が言った、もう1人の怪しい男性とは…。そのことを確認するために、瞳子が訪れたのは張美麗を装った人物が恵子を呼び出したホテルのバーラウンジ。
そこでバーテンダーから毛皮を来た女性とその夫が訪れていた話を聞くことができた。
そして、その男性のあるクセを聞いた瞳子は彩にそのクセを持った男性が富沢家にいないかと確認する。そこで瞳子は真犯人を確信することができた。
そして、その事実の確証を得るために富沢家に潜入することに。彩の叔母ということで、挨拶に来たと、何故か姑の雀も一緒に富沢家を訪問する。そこには、富沢家を去ることになった佐伯の誕生日会の会食が準備されていた。
富沢家を訪れる前に瞳子は雀に「着いてすぐにトイレを借りるように」と指示を出します。
かなり意味深な指示ですね。何が始まるのか全く予想がつきませんね。そして、一堂に顔を揃えた富沢家の人々の顔がみんな怪しく見えますよね。
誕生日会が開かれると知らずに佐伯が訪れた。そして、トイレを借りに行った雀の戻りを待たずして、会が始まった。
そして、瞳子が最初に勧められたのは次女婿、古川が作ったという魚料理。当主信介は冗談が本気か、「毒が入っているかもしれないので、死ぬのを覚悟で食べてくださいね」と言う。一気に緊張感が走る中、その料理を最初に口にしたのが次男の哲二。何事もなかったのを確認し、「冗談をおっしゃって。実に勇敢です。大したものです。」と場を和ませた瞳子がその料理を口にした。
その瞬間、「うっ」と言った瞳子。またも一気に緊張感が走ったが、瞳子は魚の骨が喉にかかったと言い、佐伯に見てもらう。ソファーに腰掛け、顎を上げている瞳子。佐伯が肩に手を当て瞳子の口の中を上から覗き込むように見ていた。その時、トイレから戻ってきた雀が見たのは、瞳子の首を絞めているように見えた佐伯の姿。
その姿を見た雀は佐伯を指差し、「あーーー」と叫び、「あの男が女の人の首を絞めていたの」と言った。
先入観を無しに雀に佐伯の後ろ姿を見せるためにトイレに行かせたのですね。ここから瞳子の謎解きが始まるのですね。いよいよ佳境です。謎が全て明かされます。
いよいよ真相が！殺害された人物と犯人は誰？
なんと、殺された女性は石黒賢さん演じる佐伯の中国人の妻であった。
妻と別れたかった佐伯だが、なかなか別れてくれなかった妻を殺してしまった。瞳子が佐伯が真犯人だと確信したのは、バーで聞いた男のクセ。
それはタバコをトントンとカウンターに打ち付けてから吸うというクセだった。でもそれだけでは佐伯を落とすことができないと思った瞳子が考えた作戦は、雀に佐伯を見せ、「この人だ」と言わせることだった。
ははーん。ここでドラマ冒頭と中頃に出てきたタバコの話が繋がるんですね。なるほど。
そしていよいよ、瞳子は事件の真相へと迫る。
佐伯は妻を殺し、恵子と結婚し莫大な財産を相続する目的で、その妻を鋭一さんの元恋人、張美麗と偽装し、遺産相続人である信介の息子を次々と殺害していき、犯人を富沢家の中にいると捜査の目を向けさせた。張美麗の名前で恵子宛に手紙を書き、恵子が書いた返事のハガキを子ども達に見つかるように細工したのも佐伯だった。
それらの工作が怪しすぎたと言う瞳子。複雑に見えたこの事件は単純だったと言う瞳子。そして続けて、「何故なら、妻を殺す夫なんてたくさんいるんです」と言い放った。
その時の信介と古川の顔がこれまた意味深でした。また違うところに事件の臭いがしますね。それ置いといて…。佐伯を疑いながらも信じたいと思っていた、結婚したかったと話す恵子はとても切なかったです。
雀が佐伯の後ろ姿で犯人だと確信し、それを証拠の１つとして取り上げるところが少し腑に落ちない感じはしますが、最初の殺人事件の目撃、殺された女性と鋭一と一緒に写った張美麗の違いを指摘した雀の証言は信憑性があると考えられなくもないですね。雀の証言をもとに佐伯の自白を促したと思えば納得はできますかね。
このドラマ、２時間で終わってしまうのが勿体ない気がしますね。単発で終わらせなきゃということで伏線に違和感がたっぷりという感じがしましたね。
私はこの原作読んだことはないですが、原作で初めてこの作品に触れたら、きっと読む手が止まらなかったんだろうなぁと思いました。
きっと、「え？え？」と言いながら、前に戻ってセリフを確認したり、「これ伏線かな？」と思いながら読み返したりしただろうなぁと、ついつい原作はどういう風に読めるんだろうと考えてしまう作品でした。
