TBSの人気ドラマ「陸王」。
池井戸潤さんの人気小説が原作です。
このドラマでアトランティスでシューフィッターとして働く村野尊彦(むらのたかひこ)。
歌舞伎役者の市川右團次(いちかわうだんじ)さんが演じています。
今回はこのシューフィッターの村野さんに注目して、原作小説の内容をまとめていきたいと思います。
原作の結末のラストまでネタバレしているので閲覧注意です。
陸王で村野尊彦の役柄とは?
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/24761″]村野尊彦(むらのたかひこ)市川右團次:シューフィッター
ランニングシューズ業界のカリスマ的存在で、多くの選手に慕われているシューズ調整のプロ。職人としてのプライドを高く持ちながら、選手のことを第一に考え仕事に臨むベテラン・シューフィッター。
引用元:http://www.tbs.co.jp/rikuou_tbs/character/group3.html
シューフィッターの村野さんにはモデルがいると言われています。
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/24400″]アトランティス社所属の村野さんは、選手想いで、選手たちからも信頼を得ていて、竹内涼真さん演じる茂木裕人も一目置いている実力の持ち主です。
陸王の原作小説で村野尊彦のネタバレとは?
原作はかなりの長編大作なので、ドラマとはかなりストーリーが違っています。
村野は選手のことを一番に想い、職人気質。そんな村野は利益しか追及しないアトランティスの営業佐山や小原と、しばしば衝突。
結局、アトランティスを退社します。
そして、その後、スポーツショップ有村の元に偶然同じタイミングで訪れたこばせ屋の宮沢と出会い「陸王」の存在を知ります。
村野とシューズや仕事について熱い会話をかわし、お互いの仕事に対する思い入れにほれ込んだことから、村野は「こばせ屋」の「陸王」開発の顧問に就任。
それは、もしかしたら、仕事として報酬は入らないかもしれない覚悟で村野が決めたことでした。
その理由を後に村野は茂木に以下のように語っています。
「こばせ屋の業績はアトランティスと比べたら、とてもじゃないが安泰というレベルではない。もしかしたら私のギャラすら払ってもらえないかもしれない。だけどそれを承知でこはぜ屋のアドバイサーになった」
「確かに企業規模は小さいし業績もいまひとつだ。だけどシューズを作るという姿勢や熱意ではアトランティスよりもこはぜ屋の方が上だと思う。」
「君に見せてあげたいよ。靴底を貼り合わせて1足出来上がったときの、あの人達のうれしそうな顔をさ。アトランティスはある意味大企業になりすぎた。彼らの関心事は業績であり、目先の利益だ。」
「彼らはランナーのために作ってない。そんなシューズに魂はない。ただの工業製品だ。私はそんなのを売るのに疲れちまったんだよなあ。会社は小さくてもいいから、真正面からランナーを見据えて、少しでもいいものをなけなしの予算で作っていく。そういう仕事っていいなって、そう思った。だから手伝ってるんだ」
って村野さ~ん(涙)感動ですよね~。熱い男です。
ちなみにドラマでは茂木はこばせ屋のシューズを自分で履いていましたが、原作小説では、こはぜ屋の顧問になった村野が、ダイワ食品の陸上部の練習場を訪れて、直接茂木に「陸王」をすすめることで、初めて「陸王」を履くことになります。
それだけ茂木が村野さんを信頼していることがわかるシーンです。ドラマでは原作と村野さんの描き方違うのかな??
原作通りだと「陸王」プロジェクトにシルクレイの特許保持者飯山さんともに村野さんも加わり「陸王」開発は順調に進みます。
村野さんの技術知識を得て、ランニングシューズとして「陸王」が更にパワーアップしていきます。
そして村野さんのおかげで、さまざまな葛藤はあったものの、茂木はピンクの「RⅡ」ではなくてこばせ屋の「陸王」を履いて大会に出場。
「陸王」は華麗なるデビューを迎えるかに見えましたが、アトランティスの横やりが入ったり、シルクレイの機械が故障し最低でも1億円が必要になるピンチ。
せっかく茂木に認められ、茂木も故障を克服しつつあるのに「陸王」の製造が停止の危機に。
しかし(これも紆余曲折ありますが・・・)アメリカのアパレルブランド大手から業務提携という形で落ち着き「陸王」製造は再開。
しかもラストは茂木が怪我から完全復活。復活した大会で「陸王」を履いて勝利したことから「陸王」は注目されます。
その後、ライバルアトランティスと契約していた選手たちが次々と「陸王」との契約に切り替えます。これも選手たちが村野さんを慕ってのこと。
それも村野さんの人柄と熱意があってこそ。「こばせ屋」の「陸王」開発には欠かせない人物であるシューフィッター村野さん。
今後の展開と村野さんがどのように描かれていくのか注目です。