鶴亀新喜劇のモデルは松竹新喜劇!浪花千栄子が活躍

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「鶴亀新喜劇(つるかめしんきげき)」がこれからNHK朝ドラ「おちょやん」に新しく登場します(≧∇≦)

モデルはそのまんまの「松竹新喜劇(しょうちくしんきげき)」です!

今回朝ドラ「おちょやん」に登場する「鶴亀新喜劇」のモデルの松竹新喜劇について調べてみました。

「おちょやん」のヒロインは杉咲花(すぎさきはな)さん演じる竹井千代(たけいちよ)ですが、モデルは大阪の母と親しまれた、喜劇俳優の浪花千栄子(なにわちえこ)さん♪

その浪花千栄子さんが活躍した松竹新喜劇。

さて、その誕生とは?

目次

鶴亀新喜劇のモデルは松竹新喜劇!浪花千栄子などメンバーは?

おちょやん一平は離婚や浮気で衝撃?モデルの史実は?

鶴亀新喜劇のモデルは「松竹新喜劇」です。

松竹新喜劇が旗揚げしたのは1948年。「おちょやん」はまだ戦前なので、もう少し先になります。

現在千代(杉咲花)が所属しているのは鶴亀家庭劇。

このモデルは松竹家庭劇です。

戦前

先日「おちょやん」でも描かれましたが、この頃大阪で桁違いのトップ喜劇俳優だったのが曾我廼家五郎さん。

「おちょやん」では板尾創路さんが演じた須賀廼家万太郎です。

曾我廼家五郎さん率いる五郎一座に対抗するため、松竹家庭劇は松竹により立ち上げられました。

この流れも「おちょやん」と同じです。

松竹家庭劇は曾我廼家十吾さんと二代目渋谷天外さんが中心となっています。

ここでモデルと役柄をまとめておきましょう。

◆竹井千代(杉咲花) モデル:浪花千栄子

◆天海一平(成田凌) モデル:二代目渋谷天外

◆須賀廼家千之助(星田英利) モデル:曾我廼家十吾

◆須賀廼家万太郎(板尾創路) モデル:曾我廼家五郎

◆大山鶴蔵(中村鴈治郎) モデル:白井松次郎

「おちょやん」で家庭劇は万太郎一座に追いつくような勢いがありますね(^-^)

実際に家庭劇は五郎一座と二分する人気の劇団となります。

ところが戦争が激しくなってきて、大きな劇場が次々と閉鎖されていきます。

公演をしていても、その内容に軍が関与するようになってきました。

そして1945年。大阪で大空襲が(>_<)

松竹座はなんとか免れましたが、他の劇場は焼失し道頓堀は崩壊してしまいました。

藤山寛美

その少し前ですが、松竹家庭劇にまだ少年の藤山寛美さんがやってきます。

父親が新派の劇団員だったのですが、亡くなってしまい新派で俳優として活動していました。

天外さんは寛美さんを気に入り、こう口説き落として家庭劇に誘ったそうです。

「新派の顔じゃない」

当時新派は今でいうイケメンが揃った劇団。

寛美さんは喜劇向きの顔、ということ(笑) ですが寛美さんは家庭劇に入り、二代目渋谷天外さんと浪花千栄子さんご夫婦と一緒に生活を始めます。

子どもがいなかった二人は、とても寛美さんをかわいがり、養子の話まで出たそうです。

空襲で芝居ができなくなった藤山寛美さんは、慰問団として満州に渡りました。

そこで終戦を迎えますが、寛美さんはソ連軍に抑留されてしまいます(>_<)

なんとか解放され、その後は靴磨きやボーイなどをして生き延びていたそうです。

1947年にようやく帰国しましたが、その時のことは地獄のような体験、とのちに語っておられます。

想像を絶するようなものだったのでしょうね。

戦後

戦争が終わり、少しずつ道頓堀も復興していきます。

ところが!家庭劇は天外さんと十吾さんが分裂し、天外さんは家庭劇を離脱してしまいます。

妻である浪花千栄子さんも一緒に家庭劇を出ていき、天外さんは新しい劇団「すいーとほーむ」を立ち上げました。

その後十吾さんは体を壊し、松竹家庭劇の人気は低迷していきます。

1946年、曾我廼家五郎さんが亡くなります。日本の喜劇の生みの親ともいえる俳優でした。

そこで松竹は新しく「松竹新喜劇」が誕生させます。

五郎一座の座員や家庭劇、それにすいーとほーむのみんなが集結しました。

二代目渋谷天外さん、浪花千栄子さん、それに藤山寛美さんも旗揚げのメンバー。

こうして松竹家庭劇は、華々しく誕生したのです。

 

 

鶴亀新喜劇のモデル松竹新喜劇での浪花千栄子の波乱万丈すぎる史実

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看板女優

浪花千栄子さんは松竹新喜劇の看板女優のひとりでした(^-^)

松竹新喜劇の客の入りはまずまずでしたが、やがて人気が落ちていきます。

それは芝居が古かったため(^^;)観客は戦後の新しい芝居を求めていたのでした。

五郎一座からきた俳優には、女形の男性俳優がまだいて、浪花千栄子さんら女優と一緒に芝居をする、というちょっとややこしい状態に。

「おちょやん」では漆原要二郎(大川良太郎)が女形でしたが、一平に男優に変えさせられましたね。

松竹新喜劇にいた女形の男優たちが辞めたため、女の役は女優がやるようになります。

入場税が下がったこともあり、だんだん新喜劇に客が来るようになります。

庶民の暮らしも、だんだん落ち着きを取り戻してきたこともありました。

このころは浪花千栄子さんも看板女優として活躍。

ところが大事件が起こってしまいます(>_<)

離婚と退団

なんと天外さんが劇団の若手女優と不倫をし、その女優に子どもができたのです。

その女優は千栄子さんも可愛がっていた女性。千栄子さんの悲しみは相当のものだったそうです。

二代目渋谷天外さんと浪花千栄子さんは結局離婚し、千栄子さんは松竹新喜劇を去っていきました。

看板女優が抜けた痛手が大きかった松竹新喜劇。

ですがそれにより若手女優や藤山寛美さんなどが頭角を現し始めます。

1951年「桂春団治」が大ヒットに(≧∇≦)こうして松竹新喜劇は黄金期を迎えます。

二代目渋谷天外さんの作風は文学的で、十吾さんの好みではありませんでした。

またまたふたりは対立してしまい(^^;)、とうとう1956年に十吾さんが退団してしまいます。

十吾さんは「松竹家庭劇」を再び立ち上げましたが、ちょっと時代遅れ(^^;)だったため、人気が出ず1965年に解散。

十吾さんは1974年に82歳でお亡くなりになりました。

寛美の一枚看板

十吾さん退団後は新喜劇も危機を迎えますが、藤山寛美さんがテレビ出演などで人気者になります。

「親バカ子バカ」での阿呆ぼん役などが大ウケし、藤山寛美さんは全国的なスター俳優になりました。

1964年に松竹の子会社として「株式会社松竹新喜劇」が設立。二代目渋谷天外さんは常務に就任。

1965年に二代目渋谷天外さんが病に倒れ、その後は寛美さんが一枚看板として劇団を引っ張ります。

借金

ところがその年に藤山寛美さんの多額の借金により破産。

芸人は遊んでなんぼ、という藤山寛美さんのお金の使い方はすごかったそうです(^^;)

面倒見も良かったことから、人にだまされた借金もあったとか・・・。

松竹は寛美さんをクビにしますが、寛美さんのいない新喜劇に人は来ません。

1967年に松竹が藤山寛美さんの借金を肩代わりし、また舞台に復活させました。

復帰後の藤山寛美さんは、20年間ずっと舞台に立ち続け、松竹新喜劇の人気を支え続けます。

藤山寛美さんは、十吾さんのようなアドリブ連発で笑いをとっていました。

ですが寛美さんのワンマン体制に反抗した役者たちが辞めていきます。

寛美さんの後継者といわれた俳優も辞めてしまい、結局後継者が育つことはありませんでした。

藤山寛美さんは1990年にお亡くなりになり、1991年に渋谷天笑さんが代表となり、松竹新喜劇は続いています。

 

 

鶴亀新喜劇のモデル松竹新喜劇の現在は?おちょやんに出演している俳優はいる?

万太郎一座のモデルは実在の曾我廼家五郎劇?

現在も松竹新喜劇は渋谷天笑さんを中心に活動をしています。

この渋谷天笑さんとは、三代目渋谷天外さんのこと。

二代目が「おちょやん」で成田凌さん演じる天海一平ですね。

なので天笑さんは一平の不倫相手との子どもになります(^^;)

三代目渋谷天外さんは、二代目渋谷天外さんと女優の九重京子さんの間に生まれました。

ふたりは不倫だったため、妻だった浪花千栄子さんは離婚し劇団を去っています。

「おちょやん」で千代がカフェーで働きながら鶴亀撮影所に通っていたときの、門番の男性です(^-^)

門番(三代目渋谷天外)

現在「おちょやん」に鶴亀家庭劇の劇団員、須賀廼家天晴として出演している渋谷天笑さん。

須賀廼家天晴(二代目渋谷天笑)

襲名していますが、血縁関係はないとのことです。

ほかにも現在松竹新喜劇に所属していて、「おちょやん」に出演している俳優さんがいます。

小山田正憲(曽我廼家寛太郎)

万太郎一座から脚本を盗み見みようとした、あの小山田です。たしかにジワジワきます(笑)

松竹新喜劇からはこんな方たちがキャストとして出演されています。

「おちょやん」には出演していませんが、朝ドラ「まんぷく」にコックの野呂さんとして登場していた藤山扇治郎さん、

藤山寛美さんのお孫さんです(^-^)藤山直美さんは叔母さんにあたります。

藤山寛美さんの娘、藤山直美さんは客演として出演されているそうです。

このように長い歴史を誇る松竹新喜劇。

大阪の人がお笑い好きなのは、このような喜劇俳優たちが、ずっとがんばってきたからなのかもしれませんね。

鶴亀新喜劇のモデルは松竹新喜劇のまとめ

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鶴亀新喜劇のモデルは松竹新喜劇です。

おちょやんのヒロイン、千代のモデルである浪花千栄子さんが看板女優として活躍されていました。

喜劇王となった藤山寛美さんも看板俳優としてずっと君臨。

藤山寛美さんが亡きあと、人気の低迷もありましたが現在も劇団は活動を続けています。

これからも日本中に笑いを届けてくれることでしょう!

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