知ってるワイフ最終回ネタバレ!韓国版原作と違うハッピーエンド?

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フジテレビの木曜ドラマ「知ってるワイフ(しってるわいふ)」が2021年1月からスタートしました!

主演は関ジャニ∞の大倉忠義(おおくらただよし)さん。

韓国で大ヒットしたドラマのリメイクです。

妻との生活に不満を持つ大倉忠義さん演じる銀行員がある日、突然タイムスリップ!すると・・・なんと妻が入れ替わってしまう!驚きのストーリーです。

主人公が最終回にどんな結末を迎えるのか??ハッピーエンド??それともバッドエンド??最後が気になりますよね!

今回はドラマ「知ってるワイフ」の原作となった韓国ドラマの結末から日本版の最終回のネタバレ結末はどうなるのか?予想していきます。

「知ってるワイフ」の原作の最終回の結末をネタバレしているので、先のあらすじを知りたくない人は閲覧注意です。

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目次

知ってるワイフの最終回ネタバレ結末!原作とは違うハッピーエンド

最終回のあらすじ予告です。

剣崎元春 (大倉忠義)は澪(広瀬アリス)との結婚生活を変えるため過去を変え、学生時代に憧れていたマドンナの沙也佳(瀧本美織)と夫婦になる人生を選んだ。
元春は理想の人生を手にしたかに見えたが、職場の銀行に異動でやってきた独身の澪と再会し、妻だった時と全く違う溌剌とした姿に動揺する。やがて、澪を恐妻に変えてしまったのは、自分の結婚生活時代の行いのせいなのでは?と気づき、気持ちが揺れはじめる。元春は沙也佳という妻がいるにも関わらず、何かと気になる澪のことを助けてしまう。

 そんな行動により、やがて沙也佳との生活も破綻を迎える。さらに銀行の部下として出会ったはずの澪は再び元春に恋心を抱くようになり、そのせいで親友の津山千晴(松下洸平)との友情は壊れ、職場の人間関係も破綻。沙也佳の父親に汚職の片棒を担がされたことを告発した結果、沙也佳の家族も不幸に。
自分がいることで「出会う全ての人を不幸にしてしまった」と激しく後悔した元春は、小池(生瀬勝久)から渡された五百円硬貨を持ち再び過去へタイムスリップする―。

  元春が目覚めたのは、10年前の澪と出会った日であり、以前、タイムスリップした時は沙也佳と初デートをした日だ。元春は「今日は家から一歩も出ない。絶対に会っちゃいけない人たちがいる」と二人に会うことを避け、再び現在へ戻る。すると元春は見知らぬ部屋で目覚めた。状況を確認すると目論見通り独身で、どうやら大阪で生活しているようだ。仕事は機械関連の商社の営業マンに変わっていた。携帯の連絡先には澪や沙也佳、津山も入っていない。
このまま澪たちに出会わず、ひとりで淡々と毎日を過ごしていけば良い。そう思う元春だったがある日仕事の関係で東京へ出張することになり、そこで予想もしない事態が巻き起こる―

引用元:https://www.fujitv.co.jp/shitteruwife/story/story11.html

なんと、原作とは大幅に違う展開のラストでした。日本版の最終回の結末をご確認ください!

再びタイムスリップした元春は・・・

再び大学時代に澪を出会った日に、タイムスリップした元春は、澪(広瀬アリス)とも、沙也佳(瀧本美織)とも出会わないように家から一歩も出ないようにしました。

あの日と同じように、偶然居合わせた木田尚希(森田甘路)と妹のなぎさ(川栄李奈)に2人はお似合いだといい、木田には、事故に遭うから絶対にバイクの免許は取らないようにアドバイス。

布団をかぶり寝てしまいます。

そして部屋にいた元春を光が包み・・・別の部屋で目を覚ます元春。

「どこだ??いつだ??」と驚く元春。スマホを見ると2020年5月17日。

場所は関西でした。社員証を探すと、大阪の商社で営業をしていました。

スマホの友達登録を見ると、澪や沙也佳はいませんでした。出会ってなかったことがわかり、2人を傷つけないと安心する元春。

他の登録を見てみると、大学時代の木田はいましたが、津山の名前はありませんでした。

どうしても、澪や沙也佳と出会わないために、大阪にきてしまったんですね。

会社では、「結婚する気はないのはわかってるけど・・・」とお見合いを進めてくる上司。

仕事に専念したいと断る元春。

東京出張

2020年7月、東京への異動の話が出ますが、断ります。

しかし東京出張の話が出ます。

仕方なく東京に行く元春。

気になって木田尚希(森田甘路)と妹のなぎさ(川栄李奈)のお店の場所に行くと、そこは空き物件でした。

木田に連絡すると、キッチンカーで働いていた木田。なぎさが木田を手伝っていましたが、結婚はしていませんでした。

しかし・・・おなかに木田の子供が。これから結婚するようです。

そのキッチンカーに現れたのは、なんと沙也佳。

沙也佳は常連のようで、久々に会った元春に喜びます。

2人で久々に話をします。

沙也佳は「大学時代、先輩が、好きだったんです。知ってて、わざと避けてたでしょ?」と笑顔の沙也佳。

元春は微笑みます。

しかし沙也佳は「偶然会えるなんて、運命かも」と言いますが、そっけない元春に「2度も私を振るなんて」と笑顔。

元春は「他にいい人がいる」と微笑みます。

沙也佳と別れた後、沙也佳は、あの花屋のスケボーの青年とぶつかります。見つめ合う2人。おそらく沙也佳の運命の相手はスケボー青年だったんですね。

 

小池の過去

小池がいつもいた公園を訪れる元春。すると・・・公園を掃除している小池に出会います。

小池は「来たな」と笑顔。元春が来ることをわかっていたようでした。

元春は今まであったことを話します。

大阪に逃げてたことを知り、自分の過去を話し始める小池。

実は小池は、心臓病の医師で、幼い子供がいる働き盛りの男性の手術を失敗し、死なせた後に最初にタイムスリップしたと言います。

仕事も名声も失ったと言います。

その後、過去の失敗をしないために、タイムスリップ。

しかし、手術に失敗しないことばかり考えるようになり、患者さんの気持ちに寄り添えなくなり、妻と娘との関係が悪くなり、とうとう2人は家を出て行ってしまいました。

当たっていることがわかっていた競馬をするけれど、競馬の結果が過去と違っていたことも。

その後何度も過去に戻り、残ったのは借金だけという小池。

「しかし・・・過去をやり直して、俺は取り戻した。」という小池。

公園には、小池の娘が孫を連れてやってきて「おとうさん」と言います。「じいじ遊ぼう」と孫がいい、幸せそうに遊ぶ3人でした。

その時、元春の頭に澪の笑顔が浮かびました。

 

澪との再会

その後、つい澪に会いに「あおい銀行」に来てしまいます。

津山に偶然会いますが、元春のことは・・・もちろん知りません。

そして銀行に入ると・・・澪が働いていました。

「お客様、何か御用ですか??」と元春に声をかける澪。

元春のことは知らないようでした。元春は「口座を開設したい」と言い、澪が対応することになり、待っていました。

すると・・・澪が対応している窓口には、年輩の女性が。

良くみると・・・元春と澪が対応して、見事解決した振り込め詐欺の被害に遭いそうだった女性でした。

元春はそのことを想いだし、澪を心配そうに見つめています。

やはり同じように、現金を引き出そうとしていて、澪が気づいて、止めようとしていました。

しかし、焦っている女性は、現金を急いで引き出すように言います。

当時、澪と元春は振り込め詐欺の被害に遭いそうなお客を対応した時の合図を決めていて、その時は、その合図で元春が気づき、澪をアシスト。

しかし、今は違います。澪は元春のことを知りません。

ところが困った澪は、元春を見つめ、当時の合図をします。目をパチパチしたり、鼻をつまんだり。

俺のことがわかる??とびっくりする元春。

そして元春は街の防犯センターの職員のふりをして、女性に声をかけ、見事、解決!女性は詐欺だと納得し、お金を引き出しませんでした。

解決した後、自分のことが分かっている澪にびっくりする元春でした。

 

澪の真実とプロポーズ

その後、銀行の近くの公園で再会した澪と元春。

どうしてわかるのか?元春が追及すると、澪は話始めます。

あの日、元春が最後にタイムスリップを決意し、料金所を通った日、澪は元春を見ていて、澪もタイムスリップしていたのでした。

高校時代の元春に出会うはずだった日。元春の居場所を探しますが、見つかりませんでした。

しかし、その後、澪が光につつまれ、自宅の部屋で目を覚まします。スマホを見ると2020年5月17日でした。

母親の認知症はなんと発症していませんでした!朝ごはんをつくっている母親。

一緒に買い物に行く約束をする澪と母親でした。澪に銀行に行くと、津山が結婚していて、双子の父親でした。

津山に元春のことを聞こうとすると、元春の名前を知りません。ここで、一緒に銀行で働いていないことを知る澪でした。

しかし澪は運命を信じ、待つことを決め、ずっと待っていました。

そして・・・元春が銀行に現れました。澪は元春に声をかけたのでした。

元春は、澪に会うつもりはなかった・・といろいろ言い訳しようとしましたが、言い訳が見つかりません。

元春「ずっと、澪と離れてよかったと自分に言い聞かせてきた。そうしないと心が揺れるから。会いたくて仕方がなくなるから。ずっと会いたかった。澪が好きだから」

澪「知ってます」

元春「やっとわかった。ずっと澪のことを取り戻したいと思っていた。でも取り戻さないといけないのは自分自身だった。澪と生きるって決める自分。澪と一緒に幸せに生きていきたい。俺と結婚しよう。俺の妻になってください。」

澪は笑顔で「はい」

2人は抱き合い澪が「笑って暮らそう」と言います。元春も「笑って暮らそう」と言います。

4年後は・・・

みんなに祝福され、結婚式をあげた2人。

そして・・・なんと4年後。

1話に登場した2人の男の子と女の子の子供が。

元春のナレーションで「結婚生活には無数の選択肢がある。朝起きたとき、最初に何をいうのか?どんな表情でいうのか?」

元春は笑顔で「おはよう」と言います。澪は「おはよう」と笑顔で答えます。

しかしあわただしい朝が始まります。

朝ごはんをつくって、子供の保育園の準備。

澪は笑顔で朝ごはんをつくっています。

元春は、アイロンがかかってないことに気づきます。

以前は、かかっていないことにイライラしてしまった元春。

元春のナレーション「ムッときたときどう伝えるのか?伝えないのか??我慢するのか?」

元春は「あの、悪いんだけど、俺(子供にご飯)食べさせるから、アイロンかけてくれる??」という元春。

澪は「ごめん、すぐやる」と言います。

アイロンくらい自分でやれば・・・イライラするなんて・・・と思ってしまうところですが、子供のご飯を食べさせるなんて、以前だったら絶対しなかった元春。

成長しました!澪も笑顔です。

幸せそうな2人のハッピーエンドでした!

知ってるワイフの最終回ネタバレ結末!韓国版の結末の最後はハッピーエンド?【閲覧注意】

知ってるワイフにイライラムカつく!元春のあり得ない言動とは?

知ってるワイフは韓国ドラマが原作!

まずはドラマ「知ってるワイフ」の原作となった韓国ドラマについてご紹介します。

2018年8月1日から9月20日に韓国の「tvN」(有料ケーブルテレビチャンネル)で放送された連続ドラマです。

原題は「아는 와이프」。全16話放送されました。

日本でも、コロナによる自粛期間中に、多くの人が韓流ドラマを見たと言われていますが、この作品も見られた方も多いのではないでしょうか?

バラエティ番組では、明石家さんまさんも韓国版の「知ってるワイフ」を見て、面白い!と絶賛されていました。

韓国版の「知ってるワイフ」の主演はチソンさんで、結婚後に怖くなってしまった嫁におびえながら暮らし、結婚を後悔していた男性が、タイムスリップにより妻を入れ替わってしまい・・・というラブファンタジー♪

驚きなのが、このドラマは、有料放送だったんです。それにもかかわらず、同じ時間帯のドラマ視聴率でナンバーワンとなった大ヒット作。

日本では今までなかった現象だと思います。

また「知ってるワイフ」は、アメリカのアカデミー賞を獲得した映画『パラサイト~半地下の家族~』の制作会社が制作していたんです。

まずは、そんな「知ってるワイフ」の韓国版の最終回ネタバレを以降でご紹介していきます。

日本版の最終回結末と同じ展開である可能性が高いので、閲覧注意です。

 

 

知ってるワイフ1話ネタバレ【韓国版】

知ってるワイフ津山のネタバレ原作!澪との結末は?

結婚5年目2児の父親で、平凡な銀行員ジュヒョク。顧客に怒られ、上司にも怒られ、妻の尻に敷かれて、毎日がまるで戦争のよう。ヒステリックなあまり暴力的になってきた妻・ウジンに恐怖すら感じ始めた頃、偶然にも初恋の相手へウォンと再会する。
そんなある日、高速道路を走行していたジュヒョクは見慣れない料金所を通過。すると突然車が暴走、気付くと、大学時代にタイムスリップしていた。

 

知ってるワイフ2話ネタバレ【韓国版】

ジュヒョクは初恋の相手へウォンと再会してから妙な夢を見るようになる。夢のことは気にしないことにしたジュヒョクだが、周囲だけが知る傷跡、亡くなったはずの知人が生きていたり、日常が微妙に変化していることに気付き始める。あの料金所にヒントがあると確信し、料金所へ向かう。
前回同様に500ウォン硬貨を入れるとゲートが開き車は加速、ジュヒョクは再び12年前へ。今回はウジンを助けずにヘウォンとのデートへ向かう。

 

知ってるワイフ3話ネタバレ【韓国版】

ジュヒョクが目覚めると、横に寝ていたのは妻ウジンではなく初恋相手のヘウォンだった。豪邸に住み、銀行では“財閥の婿”として優遇されるなど全てが変わっていた。そのコネで職場の危機も回避、エースとして幸せの絶頂のジュヒョクだが“前の世界”で一緒だった子供たちを思い出し号泣してしまう夜も。
そんなある日、同じの支店にウジンが異動して来る。エステティシャンだったウジンは“新たな世界”では銀行員になっていた。

 

知ってるワイフ4話ネタバレ【韓国版】

知ってるワイフ生瀬勝久【小池】と母親の関係のネタバレ原作

初恋相手ヘウォンと結婚した“今の世界”で“前の世界”の妻ウジンと同じ銀行で働くことになったジュヒョクは戸惑いを隠せない。家で見ていた“知ってるワイフ”とは別人のように仕事と向き合うウジンを、ジュヒョクは気まずさゆえに避けるようになる。厳しく接しウジンに異動を促すもうまくいかない。
一方のウジンは、眠りにつけば夢にジュヒョクが現れ、ジュヒョクから名前を呼ばれ涙がこみあげてくる自分を持て余していた。

 

知ってるワイフ5話ネタバレ【韓国版】

ある夜、ジュヒョクはウジンと愛し合っていた頃の思い出に浸り、足は自然とウジンの家へ。玄関前で偶然出会ったウジンは、なぜ家を知っているのかと驚くが、認知症を患うウジンの母がジュヒョクの名を呼び家へ招き入れる。ウジンは「母は私達が結婚していると錯覚している」と言うが、母親はジュヒョクの好物まで知っていた。
“前の世界”でウジンから認知症の兆候について聞いていたのに深刻に受け止めなかったとジュヒョクは悔いる。

 

知ってるワイフ6話ネタバレ【韓国版】

ジュヒョクの同僚で親友でもあるジョンフが、ウジンに好意を寄せて積極的にアプローチ。嫉妬するジュヒョクは、いちいち二人の邪魔をする。ある時、ジョンフとウジンは泊まりで地方研修へ。ジュヒョクは“二人の急接近”という妄想にかられ思わず駆けつける。
その頃、ヘウォンの財力へ下心がある年下の男ヒョンスが、ヘウォンに近寄ってくる。ウジンは“今の世界”でもジュヒョクの妹ジュウンと偶然知り合い、友情を温めていた。

 

知ってるワイフ7話ネタバレ【韓国版】

認知症を患うウジンの母が銀行にジュヒョクを訪ねて来た。ジュヒョクを婿と言うので“財閥の義母”と勘違いする上司。ジュヒョクは慌てて母を連れ出し車で送る。“前の世界”について語る母。「何もかも変えたのになぜ覚えているのか?」と尋ねるジュヒョクに義母は答える。「家族の縁は簡単に結んだり切ったりできない」と。
一方、ジョンフの熱烈なアプローチにウジンも心を開き始める。そんな中、仲間で旅行に出かけるがウジンは病気に…。

 

 

知ってるワイフ8話ネタバレ【韓国版】

ウジンに効く解熱剤を求めジュヒョクは奔走。ウジンへの想いを再確認し、ジョンフとの接近を見ていられない。ジュヒョクは再びあの料金所へ向かうがたどり着けない。
ジュヒョクは、タイムスリップしたときに硬貨をくれた男性を探し出し、過去に戻る方法を尋ねるが「誤ったのも運命。相手の幸せを願え」と諭される。ジュヒョクは“他人の話”として「いなくなって大切さに気付いた」とウジンに語りかけ握手をして別れる。

知ってるワイフ9話ネタバレ【韓国版】

認知症の母を探すためウジンと一晩一緒にいたジュヒョクにヘウォンは激怒。心寂しいヘウォンはヒョンスと酒を呑み、酔った勢いでネットにウジンの悪口を書き込む。
翌朝、ヘウォンの投稿が大騒ぎになるもウジンは余裕の表情。酔いからさめたヘウォンは、後悔するも引っ込みがつかない。閲覧者が写真まで掲載するとウジンの怒りも爆発。警察騒ぎとなりヘウォンは慌てて削除するが、ジュヒョクもウジンもヘウォンの仕業と気が付く。

 

 

知ってるワイフ10話ネタバレ【韓国版】

ジュヒョクとウジンの母が、腰の手術と認知症検査、それぞれを受けるため同じ病院に入院。母に付き添う二人は互いを想い眠れぬ夜を過ごす。ジュヒョクは退院した母らを送り届けるため、義父の出版記念パーティーを欠席。ヘウォンは激怒し、ヒョンスと会うがもてあそばれていた事実を知る。
一方、マラソン大会で救急搬送される男性をジュヒョクと勘違いしたウジンは、別人と知り安堵。自分が愛しているのはジュヒョクだと確信する。

 

 

知ってるワイフ11話ネタバレ【韓国版】

ジュヒョクへの想いに気付いたウジンはジョンフと別れる決意をする。ウジンとの別れに心を痛めながらもクールに装うジョンフを見てジュヒョクも複雑な気持ちに。ウジンの決心を変えようとジュヒョクは説得するが、もてあそばれたと勘違いしたジョンフはジュヒョクを殴ってしまう。
一方、ウジンは繰り返し夢に現れていたのがジュヒョクだったと知る。ジュヒョクは、その訳を問いただすウジンに「自分達は結婚していた。」と答える。

 

 

知ってるワイフ12話ネタバレ【韓国版】

“前の世界”で夫婦だったという話に衝撃を受けるウジン。なぜ自分を捨てたのか尋ねるウジンにジュヒョクは「自分のせいだが、変わった君に耐えられなかった」と答える。
一方、銀行では財閥の義父が関与し、融資先が不渡りを出す事態に見舞われ、ジュヒョクは解雇される。連絡がつかぬジュヒョクを心配するウジンに認知症の母が「誰にも取り戻したい過去が…」と言い500ウォン硬貨を渡す。ウジンは導かれるようにあの料金所に向かう。

知ってるワイフ13話ネタバレ【韓国版】

ウジンを追い2006年に一緒にタイムスリップしたジュヒョク。過去を元に戻すためウジンはジュヒョクを探すが、ジュヒョクは「自分と結婚したら幸せになれない」と逃げ回る。しかし、バイクに轢かれそうになったウジンをジュヒョクが助けると、未来は変わって…。
2018年、ウジンの母は商品販売員として活躍。ウジンは銀行員、同僚のジュヒョクは休職し旅に出ていた。復職したジュヒョクはウジンと“新しい世界”で再会を果たす。

 

知ってるワイフ14話ネタバレ【韓国版】

全てのツテを駆使し同じ支店に配属されたウジンと逃げ回るジュヒョク。「一緒に幸せになろう」と迫るウジンをジュヒョクは避け続ける。同僚たちに“恋のキューピット役”を働きかけるウジンだが、同僚たちとの宴席でジュヒョクは本気で怒ってしまう。ウジンは、「私ではダメですか?」と問いかけるが、ジュヒョクは答えず、ウジンは諦める。
しかし、ウジンを乗せたバスが交通事故に遭う窮地を救ったジュヒョクはウジンを強く抱きしめ…。

知ってるワイフ15話ネタバレ【韓国版】

お互いの愛を確認したジュヒョクとウジンは付き合い始めるが、そんな二人の前にウジンの初恋相手が現れた。ジュヒョクは自分が過去を変えたためウジンの初恋相手が自分でなくなってしまった状況を気にしないふりをするが、嫉妬心が頭をもたげる。
ウジンに告白しようとする初恋相手を前に、ジュヒョクはウジンと交際していることを力強く宣言、二人の絆はさらに強固なものに。そして、ジュヒョクのプロポーズをウジンは受け入れる。

 

 

知ってるワイフ最終回ネタバレ【韓国版】

知ってるワイフにイライラムカつく!元春のあり得ない言動とは?

再び夫婦となったジュヒョクとウジン。3年後、二児の子育てに戦争のような毎日を過ごしていた。しかもジュヒョクは“前の世界”よりも“イクメン”となっていた。ウジンは、休職していたジュヒョクに先駆けて昇進。そんなジュヒョクにも昇進のチャンスが訪れる。
しかし、銀行でトラブルが発生。ウジンは子供を迎えに行けなくなりジュヒョクは迎えに行くか昇進試験を受けるか究極の選択を迫られる。そのピンチを二人は協力し乗り越える。

引用元:https://www.bs-asahi.co.jp/wife/lineup/

銀行員のジュヒョクは、結婚5年目で、2人の子供がいる4人家族です。

銀行でもつらい立場で働いていて、家では妻に育児のことで怒られてばかりでした。

妻のウジンはエスティシャンで、結婚して出産後も働き、日々育児と家事に追われる生活をしていました。

ウジンはもともとは天真爛漫な女性。

しかし、育児・家事・仕事で余裕のない生活をしているうちに、怒ることが多くなりました。

また認知症の母親の相談をしても真面目に取りあってくれないことにも不満が。

そんなある日唯一の楽しみであったゲーム機を、ウジンに壊されてしまったジュヒョクは怒り、離婚したいと思うように。

そして、ジュヒョクは、大学時代のマドンナで憧れのヘウォンと偶然再会します。

そのヘウォンに実は大学時代に「好きだった」と言われたジュヒョク。

もちろん嬉しかったのですが「もしあの時…」と違う人生が待っていたかもしれない出来事がありました。

大学時代にヘウォンからコンサートに誘われたジュヒョクでしたが、バスの中で痴漢にあっていた女子高生のウジンを助けたことで、コンサートに行けませんでした。

それから積極的にジュヒョクにアプローチしてくるウジン。結局家庭教師を引き受けることにします。

そんなときウジンの父親が急逝し、ふたりは親しくなって結婚することになった・・・というのが二人の馴れ初めです(#^^#)

ヘウォンとのデートの日にウジンに出会ったことで、デートに行けなかったという過去があったんです。

ある日ジュショクは転倒したホームレスの男を助けます。

その男からもらったコインで高速道路に入ると、猛スピードで車が走りだし、気付くと学生時代にタイムスリップ(+o+)

しかし、事故にってしまいあすぐに現代に戻ってしまいます。

その後、再び手に入れたゲーム機でしたが、結局また、ウジンに見つかり壊されてしまいました。

ジュヒョクはもう一度、高速道路に乗り、再び過去にタイムスリップを。そして人生を変えることになります。

過去でヘウォンとコンサートに行くとき、バスではウジンが痴漢にあっていましたが、今度は無視をしました

そして目が覚めたジュヒョクは、隣に寝ているのがヘウォンであり、妻が入れ替わったことを知ります。

なんと、過去を変えたことで、憧れの女性だったヘウォンと結婚していたんです!

その後ヘウォンとの夢のような結婚生活が始まります。

豪邸に住み、財閥の婿として、何一つ不自由ない生活を手に入れたジュヒョク。

銀行では「財閥の婿」として優遇されるなど全ての状況が変わり、良いことばかりです。

新しい世界では、エースとして幸せの絶頂のジュヒョク。

職場の銀行では双子の父親だったはずのジョンフが、独身でした。

そしてある日、ジュヒョクの働く銀行に、独身でキャリアウーマンのウジンがやってきます。

前の世界では、エステティシャンだったウジンは「新たな世界」では銀行員でした。

家で見ていた時とは別人のように仕事と向き合う妻だったウジン。

ジュヒョクは気まずさから、ウジン避けるように。

そしてウジン厳しく接しウジンに異動させようとしますが、うまくいきません。

そんななか、驚くべき展開に。

颯爽と働くウジンにだんだん惹かれていくジュヒョク。そしてそれは、ウジンも同じでした。

眠りにつけば夢にジュヒョクが現れ、ジュヒョクから名前を呼ばれ涙がこみあげてくる日々を過ごすようになります。

またウジンも既婚者であると知りながら、ジュヒョクが気になって仕方がありません。

ある夜、ジュヒョクはウジンと愛し合っていた頃の思い出に浸っていましたが・・・その流れで自然とウジンの家に行ってしまいます。

玄関前で偶然出会ったウジンは、どうして家を知っている!?びっくりします。

一方独身のジョンフがウジンに一目ぼれします。

ジュヒョクはなんとウジンに嫉妬!?結婚しているのに、しかも自分が未来を変えたのに勝手ですね(^^;

そしてウジンとジョン夫の邪魔をするジュヒョク。

ある時、ジョンフとウジンは泊まりがけで地方研修に行くことに。

ジュヒョクは2人の関係が発展してしまうのでは…ともう妄想し、なんと2人の元に駆けつける事態に。

そんな中、ジョンフの熱烈なアプローチにウジンも心を開き始めます。

そして仲間で旅行に出かけることになるのですがウジンは病気になってしまいます。

ウジンに効く解熱剤を求めジュヒョクは奔走します。ウジンへの想いを再確認したジュヒョクは、ジョンフとウジンが近づいていくのを見ていられませんでした。

ジュヒョクは元の世界に戻るために、再びあの料金所へ向かうのですが、たどり着けません。
そして、タイムスリップしたときに硬貨をくれた男性を探し出します。

過去に戻る方法を尋ねるが「誤ったのも運命。相手の幸せを願え」と言われてしまいます。

仕方なくジュヒョクは「知人の話」として「ある人のことをいなくなって初めて、その大切さに気付いた」とウジンに話、握手をして別れます。

嫉妬して邪魔をしたものの、最終的には付き合うことになったウジンとジョンフは付き合います。

しかし、ウジンは次第にジュヒョクが好きだと気付き、ジョンフと別れることになります。

そんな中、ジュヒョクとウジンが急接近したことで現在の妻のヘウォンの嫉妬を怒りを買い事件に。

またジュヒョクは、最初は嬉しかったヘウォンとのセレブ生活を窮屈に思うようになっていました。セレブな生活に庶民が合わせるのは大変でした。

そんなとき、母親のことで一緒に長い時間を過ごしてしまったジュヒョクとウジンに怒り心頭のヘウォン

寂しさからネットにウジンの悪口を書き込んでしまい騒動に。ネットの悪口の犯人はヘウォンであると気づくジュヒョクとウジンでした。

その後もウジンのことで、ヘウォンとの大事な約束をすっぽかすことになってしまったジュヒョク。

そして、ジュヒョクとヘウォンは喧嘩をし、離婚することになりました。

なんと・・・望んで、人生をやり直したのに、結局は再び、離婚することになります。

しかし、ジュヒョクはウジンに未来を変えていたこと、実は過去には夫婦だったこと、何があったかをすべて告白します。

その後、一度はジュヒョクはウジンの幸せのために、自分はウジンとは一緒にいない方が良いと思い、ウジンを避けるのですが、ウジンはジュヒョクを再び結婚したい!!と思いジュヒョクに猛アタック。

一方、銀行では財閥の義父が関与し、融資先が不渡りを出す事態に。そのことが理由でジュヒョクは解雇されてしまいます。

連絡がつかないジュヒョクを心配するウジンは、なんとあの料金所に向かい、タイムスリップしてしまいます。

なんとウジンまでタイムスリップ。しかし、澪のために、逃げ回るジュヒョク。

ウジンを追って2006年に一緒にタイムスリップしたジュヒョク。

過去を元に戻すためウジンはジュヒョクを探します。しかし、ジュヒョクは「自分と結婚したら幸せになれない」と逃げ回り続けます。

しかし、バイクに轢かれそうになったウジンをジュヒョクが助ける事件が。すると未来は再び変わってしまいます。

そして再び2018年になっていた、ウジンとジュンヒョク。なかなかややこしい展開ですよね(^^;

ウジンの母は商品販売員として活躍していました。

ウジンは銀行員として働いていて、、同僚のジュヒョクは休職中で旅に出ていました。

そして・・・復職したジュヒョクはウジンと「新しい世界」で再会することになります。

ウジンはジュンヒョクを再び追いかけまわし(^^;「一緒に幸せになりたい!」と言いますが、ジュンヒョクはウジンのことを思い、2018年でも断り続けます。自分と一緒になっても幸せになれないと。

しかし・・・ある事件が。

ところが、ウジンを乗せたバスが交通事故にあってしまいます。

そんなピンチのウジンを救ったジュヒョクは、ウジンを強く抱きしめお互いの愛を確認して再び付き合うことに。

驚きの事件が起きてしまいますが、その事件のおかげで、2人の関係が元に戻ります♪

その後ジュヒョクがウジンにプローズして、2人は結婚します。

ウジンはジュヒョクの好きなゲームをプレゼントし、ふたりの幸せな将来が描かれてドラマは終了。

未来を変えて相手を変えて結婚しても失敗したものの、最終的には最初の妻とハッピーエンドを迎えることができました。

ジュヒョクが再び結婚したうまくいったのは、一度人生をやり直したことで、学ぶことができたからでした。

ジュヒョクは過去に戻って別の人生を歩んだことで「完璧な人間なんていない。相手の欠点や短所も受け入れてお互いがカバーしあいながら、一緒に乗り越えていければよい」ことを気付くんです。

ちなみに、謎のホームレスの男性は、実はジュヒョクのように過去に戻って人生を変えた人物でした。元々は医者で、医療ミスをやり直したいと過去に戻ったのですが、自分の欲望に負け人生を台無しにしてしまったという出来事があったんです。

このホームレスの男性がジュヒョクを過去へ送ったのか??というと「もしあのまま生きていたら、夫婦がお互いを憎みあいながら暮らしていたから」でした。

そう過去に戻ったことは、ジュヒョクが妻と幸せに暮らすために、必要なプロセスだったんですね。

そしてホームレスの男性は「慣れ」とは怖いもので、人間は愚かなもので、経験していないことには気づくことができないと語ります。

 

 

ドラマ「知ってるワイフ」の最終回結末はどうなる?韓国版と同じハッピーエンド?

それでは、日本版の「知ってるワイフ」の最終回ネタバレはどうなるのでしょうか??

『あおい銀行』に勤務する剣崎元春(大倉忠義)は大きな悩みを抱えていた。それは、妻の澪(広瀬アリス)との関係。二人の子供もいて順風満帆にみえるが、悩みは澪の自分への態度。一方、澪もファミリーレストランで働いているが、家事、育児に非協力的な元春にいら立っている。ある日、急な仕事で保育園に子供を迎えに行けなかった元春は、怒った澪に物を投げつけられ、家から追い出されてしまう。大学時代の親友、木田尚希(森田甘路)が経営する居酒屋に駆け込んだ元春は、銀行の同僚、津山千晴(松下洸平)を呼び出し、澪と離婚したいと愚痴る。

 そんな矢先、商談に出かけた元春は、大学時代の後輩、江川沙也佳(瀧本美織)と再会。食事に行くと、元春は沙也佳から“学生時代に好きだった”と明かされる。沙也佳は巨大企業・西急グループの令嬢で、マドンナ的存在。当時、元春も憧れを抱いていたが、まさか自分を好きだとは思っていなかった。しかし、思い当たることがある。大学時代に元春は沙也佳からコンサートに誘われたことがあったのだ。その当日、バスに乗って出かけた元春は、車内で女性が財布を落としたのを見て拾い、途中下車して交番に届ける。財布を落とした女性こそ、高校生の澪だった。結局、沙也佳との待ち合わせに遅刻してデートは出来ず、この出来事が澪と結婚するきっかけとなっていた。あの時、バスを降りなければ…。

その後も、相変わらず澪の冷たい態度に辟易しながら、外回りの仕事を終えて公園で一息つく元春。すると、目の前に奇妙な男・小池良治(生瀬勝久)が現れる。ぶつぶつと何かを呟く小池。“過去に戻ることが出来る”という言葉に反応した元春に、小池は500円硬貨を渡した。その硬貨が元春の人生を大きく変えることになり―。

引用元:https://www.fujitv.co.jp/shitteruwife/story/story01.html

1話と2話を見た限りだと原作の韓国ドラマのストーリーをほぼ忠実に再現しているように思います。

なので、韓国ドラマとほぼ同じ展開になるのでは??と思います。

なので最終回までの流れを簡単にまとめると

①元春(大倉忠義)は、澪(広瀬アリス)と結婚していたけど、人生を変えて妻が江川沙也佳(瀧本美織)になる

②会社で澪と再会し、好きになる!

③元春は、嫉妬から澪の恋愛の邪魔をする

④澪も元春に魅かれる

⑤澪が原因で沙也佳との関係が悪くなり、離婚

⑥再び元春(大倉忠義)は、澪(広瀬アリス)と結婚し、今度は幸せになるハッピーエンド

と言う感じで、韓国ドラマとほぼ同じ展開になるのでは??と予想します。

そんな日本版のあらすじネタバレ1話から最終回までは、以下で詳しくご紹介していきます。

 

 

ドラマ「知ってるワイフ」最終回までに1話からのあらすじネタバレまとめ!

知ってるワイフ1話ネタバレ感想!リアルな共働き子持ち夫婦のすれ違いが切ない

しみ【広瀬アリス】ネタバレ感想!最後の意味は?世にも奇妙な物語

「知ってるワイフ」あらすじ引用元 公式サイト

『あおい銀行』に勤務する剣崎元春(大倉忠義)は大きな悩みを抱えていた。

それは、妻の澪(広瀬アリス)との関係。

 

二人の子供もいて順風満帆にみえるが、悩みは澪の自分への態度。一方、澪もファミリーレストランで働いているが、家事、育児に非協力的な元春にいら立っている。

 

ある日、急な仕事で保育園に子供を迎えに行けなかった元春は、怒った澪に物を投げつけられ、家から追い出されてしまう。

 

大学時代の親友、木田尚希(森田甘路)が経営する居酒屋に駆け込んだ元春は、銀行の同僚、津山千晴(松下洸平)を呼び出し、澪と離婚したいと愚痴る。

そんな矢先、商談に出かけた元春は、大学時代の後輩、江川沙也佳(瀧本美織)と再会。

 

食事に行くと、元春は沙也佳から“学生時代に好きだった”と明かされる。

沙也佳は巨大企業・西急グループの令嬢で、マドンナ的存在。

 

当時、元春も憧れを抱いていたが、まさか自分を好きだとは思っていなかった。

しかし、思い当たることがある。大学時代に元春は沙也佳からコンサートに誘われたことがあったのだ。

 

その当日、バスに乗って出かけた元春は、車内で女性が財布を落としたのを見て拾い、途中下車して交番に届ける。

財布を落とした女性こそ、高校生の澪だった。

結局、沙也佳との待ち合わせに遅刻してデートは出来ず、この出来事が澪と結婚するきっかけとなっていた。

あの時、バスを降りなければ…。

その後も、相変わらず澪の冷たい態度に辟易しながら、外回りの仕事を終えて公園で一息つく元春。

 

すると、目の前に奇妙な男・小池良治(生瀬勝久)が現れる。

 

ぶつぶつと何かを呟く小池。“過去に戻ることが出来る”という言葉に反応した元春に、小池は500円硬貨を渡した。

 

その硬貨が元春の人生を大きく変えることになり―。

 

共働き夫婦の大変な育児と誕生日

都会の喧噪。人込み。

元春(大倉忠義)のナレーションで「人生は、選択の連続だ」

街頭テレビの音声「科学界の話題です。68光年先にある消滅中の恒星ウルフがブラックホール化しています」

元春の声「朝、何時に起きるのか?何を食べるのか?何時の電車に乗るのか?無数の選択で人生が進んでいく」

街頭テレビの音声「天文学界は異例の速さに驚き、月と地球間での引力が変化するか注目しています」

元春の声「中でも、結婚はとても重要だ」

街頭テレビの音声「引力変化に関心を寄せる一部の専門家は地震など自然災害の発生を懸念しています」

元春の声「もし、その選択を後悔し、過去を選択しなおせるとしたら・・・」

元春は“CHANGE YOUR LIFE  人生は変えられる 新しいスタートを”と書かれた看板の前で車を左折させました。

そこには輝くゲートがあり、は硬貨投入口に500円硬貨を投げ入れると、ゲート横に『2010」と表示されます。

元春の声「目の前に過去への扉が現れ、人生をやり直せるとしたら・・・」

元春の車はゲートを通り抜け、空には二つの月が並んでいます。

元春の車は加速し、姿を消すのでした。

バック・トゥ・フューチャー?!

画面が変わって、2020年7月7日現在。

深夜2時56分の元春と澪(広瀬アリス)、長女・佐織(宮崎莉里沙)と赤ん坊の啓太(濱田碧生)の寝室。

啓太が泣き叫び、澪が起きて抱き上げ、寝かしつけます。

4時6分、再び啓太が泣き叫び、眠そうな澪は元春におむつを替えてくれるように頼み、起き上がり啓太を抱き、そのまま眠ってしまう元春。

文句を言いながらも起き上がり、おむつを替える澪。

子育て夫婦、あるあるですよね~。

朝、佐織が「起きて、起きて」とベッドで飛び跳ねています。

元春と澪がようやく目を覚ますと時刻は7時48分。

「遅刻だ!」と慌てて支度をする元春と子供の支度をする澪。

出掛けようとする元春に今日は子供を保育園に迎えにいってくれるように、約束していたことを澪は念を押します。

子供が熱を出して代わってもらったから今日は仕事に出なきゃいけないからお迎えに行けないと言う澪。

「パパ、いってらっしゃい」と手を振る佐織に「いってきます」と手を振る元春に「ゴミ!」と乱暴に言い放つ澪。

ゴミを出しながら、元春は澪の言い方に文句を言っていると、SNSで「本日お誕生日おめでとうございます」という通知が来て、ため息をつくのでした。

 

夫婦のそれぞれの仕事とは

元春は勤め先・あおい銀行・世田谷支店に向かって走り、澪は自転車の前と後ろに子供を乗せて、保育園に送り届けます。

遅刻して会社に着いた元春は、更衣室にあったコーヒーの紙コップで遅刻していなかった様に装いますが、課長・西(マギー)にバレ、3回目の遅刻の為、査定への減点を言い渡されてしまいました。

どうやら元春さんは姑息な性格のようです(笑)。

澪はファミレスで忙しく、でも完璧な接客で働いています。

16時過ぎ、元春は今日返済日の顧客の残高不足が発覚し、その顧客が泊りで茨城のゴルフ場にいて振り込みが出来ないとのことで茨城のゴルフ場まで小切手のサインを貰いに行くことに。

緊急事態に、子どものお迎えのことを忘れてしまった元春。せめて、連絡さえできていれば・・・。

18時過ぎに澪に保育園から電話が入ります。

澪は保育園にお詫びを言い、元春に電話を何度も掛けますが、元春のスマホは支店のロッカーの中でした。

店長に「今日は絶対に大丈夫だって言ってたよね?!」と叱られ、「すみません」と深々と頭を下げる澪。

仕事が出来る澪だから、余計に抜けられると痛い状況のようでした。

元春が夜遅くに支店に戻り、仕事を終えて、ロッカーのスマホを見るとラインで澪から5件のメッセージが・・・。

「お迎えどうなってる?先生から電話あったんだけど」
「向かってるよね?」
「なんで返信しないの?」
「どうなってるの?すぐに電話して」
「おい、シカトすんなよ!」

「やっべぇ」と呟く元春。

家のキッチンで黙々とカニを茹でている澪。

全力で走って家へ急ぐ元春。

元春の声「ソクラテスは言った。良妻を持てば幸福であり、悪妻を持てば哲学者になる」

家のドアの前で呼吸を整え、「俺は哲学者だ」と元春。

元春はドアを開けて、家に入ります。

元春の声「哲学者なんだ。哲学者な・・・」

スリッパが元春の顔面を直撃し、元春の前には仁王立ちの澪が!

「どの面下げて帰ってきた?!」ともう片方のスリッパも投げつける澪。

言い訳をしようとする元春を無視して澪はキッチンに戻ります。

澪を追ってきた元春に「黙れ!出てけ!」と手当たり次第に近くにあるものを投げつける澪。

「どんだけ私が困ったか!保育園から連絡来ても、あんたは音信不通!連絡一本入れるのがそんなに難しい?!どうしてそれぐらいできないの?!どうして?!!」

とものすごい形相で澪は元春を責め立てます。気持ちはわかりますよね。。せめて連絡が取れていれば、怒りは半減だったかもしれません。

「俺が悪かった。落ち着いて話そう。お客さんがミスして、その対応に集中してたんだ」と言う元春。

「客がミス、その対応に集中。(笑)それが言い訳。ふざけんな!忘れてただけだろうが!!出てけ!!」そう言いながらカニの尖った足を元春に投げつける澪。

確かに・・・子供のことを忘れちゃったのは悪い(+o+)

カニの尖った足は元春の頬をかすめ、ダーツの的に命中‼頬からはかすかに流血( ;∀;)

澪ちゃん、、お怒りはごもっともだけど、危なっ!!

唖然として澪を見る元春。

離婚したい!!!

元春の友人・木田(森田甘路)が経営している居酒屋でラーメンを食べている元春。

元春の同期で双子の父親・津山(松下洸平)が来て、「いたいた。大丈夫か?」と元春に声をかけます。

津山と木田が軽口を叩いていると、突然、元春が箸を置き、「もう限界。離婚したい」と言い出しました。

「あいつとは暮らせない。もう無理」と澪が変わったことを嘆き、澪は一度スイッチが入るとモンスターになる、と先日のスーパーで一家でレジに並んでいた時に元春がシェーバーの歯を買い忘れたの思い出して列を離れ、結果、子供たちが愚図り、澪たちは列の最後尾に並びなおすことになり、澪に怒鳴られたことを話します。

安売りになっていたキッチンペーパーも取って戻ったのにと言う元春。

ちょっと、いや、だいぶズレてるのよね~、元春さん・・・。

子供は可愛いけど、こんな夫婦に育てられていいのか、流れ弾でも当たったらどうすると言う元春。
頬の傷を示し、元春は「次は絶対、包丁が飛んでくる」と。

元春は家の前まで戻り、実家の母親に送ってもらっったカニのお礼の電話をします。

澪の母・久恵の病

澪が勤めるファミレスに元春の妹・なぎさ(川口李奈)が来店し、客席から声を掛けました。

「公務員試験を受けに近くまで来た」と言うなぎさと話を合わせる澪。

「ごめんね。お母さんがまたカニ送って。面倒だったでしょ?」と澪を気遣うなぎさ。

なぎさちゃん、素敵な気遣い!

母親は元春が子供の頃に誕生日にカニを嬉しそうに食べてから、毎年元春の誕生日にはカニなのだとなぎさは語ります。

「澪さんのお母さんは元気?」と聞かれて一瞬言葉に詰まり、元気と返事をする澪のスマホがポケットの中のバイブで着信を告げました。

「ちょっとごめんね」となぎさの元を離れ、母からの電話に出て「え!今から?!今、バイト中だから、終わったら行くね」と告げる澪。

澪が「建石」の実家の一人暮らしの母の元へ行くと、廊下に出し忘れたゴミの袋が散乱しています。

「お母さん」と声を掛けると母・久恵(片平なぎさ)は「ああ、澪。どうしたの?」と電話を掛けたことを覚えていません。

澪が「覚えてないの?」と言うと動揺する久恵。

流しには洗い物も溜まっていて、机の上には大小様々な爪切りが並んでいます。

「ねえ、薬ちゃんと飲んでる?」と机の上の処方薬をチェックし、「ねぇ、飲んでないじゃん!!」と久恵に言う澪。

久恵は怯えたように顔をしかめました。

久恵さん、認知症が進んでいるみたいですね・・・。

22時、元春が帰宅します。

佐織を寝かしつけながら、久恵のことを考えている澪。

そんな澪に「飯、食ってないんだけど」と元春。

澪は「だから?」と言い、自分でやるという元春に冷凍庫に御飯が入っていることを告げます。

澪は1年前に元春に久恵が迷子になったと相談しようとした時に、元春に「お母さん、昔から方向音痴じゃなかったっけ?俺だって、時々迷子になるよ」と取り合って貰えなかったことを思い出していました。

レンジで冷凍ご飯を温め、ごましおで食べる元春。

そこへ澪が来て、今日、久恵の所へ行ってきたと言うと元春は「あ、肉じゃが貰ってきた?ある?」と。

憮然と「あるか、そんなもん」と言い、寝室に戻る澪。

最低最悪です、元春さん!

音を消して、ゲームに熱中する元春と眠れずに考える澪。

 

大学時代の元春の想い人・沙也佳

2020年8月31日。

元春は大事なお得意様との約束に遅れ、また西に減点を言い渡されます。

急いで向かった約束の場所で元春は大学時代の後輩・江川沙也佳(瀧本美織)に会いました。

元春と沙也佳はかつ丼を食べに来ています。

「ずっとニューヨークだったから食べたかったの。先輩もかつ丼好きでしょう?学食でいっつも食べてた」と沙也佳。

「どうぞ。食べきれないから」とカツを一切れ元春の器に乗せる沙也佳に「優しさが身に染みる」と泣きそうになる元春。

沙也佳は、そろそろ見合いをしろと言われたこと、元春の奥さんが綺麗な人だと聞いて嫉妬した言う沙也佳。

そして沙也佳は「先輩を好きだったから」と「知らなかった?」と言います。

元春の声「知らなかった。だから、あの時」

2010年4月9日。

大学の校内で元春はチェロを弾く沙也佳を見て、恋をしました。

沙也佳は西急グループの社長令嬢で大学のマドンナ的存在です。

元春は沙也佳が誕生日にラコロフのサイン会に行きたかったという話を聞き、たまたまラコロフのサイン会に出会った風を装い、沙也佳宛のサインの入ったCDを沙也佳に渡しました。

粋だね~、元春さん!

朝、元春の部屋をなぎさが訪れます。

母親からのおいなりさんとらっきょうを渡し、床にパンツ一枚で寝たふりをしている木田に気付くなぎさ。

夕べ、サッカーを見ていてと説明する木田に早く服を着るようになぎさは言い、木田はこれからバイクの免許の申し込みに行くと話しました。

なぎさに叩き起こされ、大学に向かう元春は、家を出たところで花に水をあげる主婦にホースで水を掛けられます。

びしょ濡れになった服を乾かしながら歩く元春に沙也佳が笑顔で「先輩、今日の夜、暇?」と声を掛け、コンサートに誘うのでした。

大喜びの元春。

元春の声「だから、あの時、誘ってくれたのか・・・。あのバス停で澪に会わなければ」

時計を気にしながらバス停に並ぶ元春の前に、高校生の澪が並んでいます。

高校生の澪、めちゃめちゃ可愛い~!

おばあさんが倒してしまった荷物を拾い集め、優しく声を掛ける澪。

バスから慌てて降りた澪の座席を元春が見ると財布が残されています。

澪の後姿を見送りながら少し考え、ドアが閉まった瞬間に「すいません!降ります!」と運転手に声を掛ける元春。

元春は澪の財布を持ち、澪の後を追いました。
澪を探し、沙也佳に「ごめん、少し遅れる」とメールをする元春。

交番から出てくる澪を見つけた元春は澪に「バスの中に落ちてました」と財布を届けます。

感謝して、何故、運転手に渡さなかったのかと聞く澪に、直ぐに追いかけたら渡せるかと思ったけど見失っちゃってと言い、その場を去ろうとする元春でしたが、書類を書いて下さいと警察官に停められます。

元春は結局、コンサートの開演に間に合わず、会場に入れず、沙也佳と会うことも出来ませんでした。

木田の居酒屋で「で、結局そのまま会えなくて、そのせいで人生おかしな方向に行っちゃったんだよ」と木田と津山に話す元春。

「さっきから何言ってんだよ?」と津山は聞きますが、元春は

「あ~、あん時、バス降りなきゃ良かったよ。まぁ、でも、100パー善意だったとは言い切れないわけ。まぁ、ちょっと、可愛かったからさ」と。

確かに~!(笑)

澪がモンスターなんて信じられないと言う津山に

「お前らみんな騙されてんだよ。あん時、バス降りなきゃな」と言い、回想シーンへ。

大学のキャンバスで元春は沙也佳とすれ違いますが、沙也佳は怒っている様子で元春を無視して取り巻きの男たちと行ってしまいます。

そんな元春に元春を探して会いに来た澪が声を掛けました。

「こんなに直ぐ会えると思ってなかった。運命かも!」と言う澪。

澪は元春のバイト先のスーパーに現れ、しつこく元春に話しかけます。

「バイト中に遊んでるとクビになるから」と言う元春にバイトをクビになったら自分の先生になってくれと澪は言いました。

時給3000円、週2回1回2時間で、自分に家庭教師をつけたがっていた母親は絶対に喜ぶと澪は言い、元春は澪の家庭教師に。

飲んで帰宅した元春は疲れて大胆に眠る澪を見て、ため息をつき、ベッドで佐織を抱きしめます。

起きた澪が「酒臭い。リビングで寝てよ。いびきだってかくし」と言い、そのまま寝ようとする元春を叩き起こし、リビングへ行かせるのでした。

追い出された元春がゲームをやろうとするとゲーム機が故障しています。

最大級に落ち込む元春。

自業自得気味だけど、ちょっと気の毒な元春さん。

過去へ戻れる?

2020年9月2日。

歩きながら契約が取れたことを会社に報告した元春は直帰で良いと言われたようです。

公園のベンチに腰掛け、コーヒーを飲む元春。

隣のベンチの怪しい男・小池(生瀬勝久)が「ウルフの変化によって地球は自転の速度が落ちる。それで時空に亀裂が生じてブラックホールが出現する」と子供たちに説明していますが、理解できない子供たちは散り散りに去っていきます。

「そこから我々は過去に戻ることが出来る」と小池は独り言の様に言うのでした。

「過去に戻るって」と失笑し、「それもいいかもなぁ」と物思いに耽る元春。

そんな元春をじっと見つめる小池、、元春も小池を見て二人は見つめ合い、目を反らす元春。

小池はポーチから何かを取り出し、元春の手に握らせます。

「なんですか?」と聞く元春の手には平成22年製造の500円玉が2枚。

「平成22年、2010年の500円硬貨だ。あんたは宇宙に導かれる。人生は変えられる。タイミングが大事なんだ。月が大事だ。月だ。二つの月だ」と言いながら去る小池。
本当に謎の男です、小池さん。

「なんだあれ」と言う元春のスマホが鳴り、元春は平成22年の500円硬貨を上着のポケットに入れるのでした。

スマホに出て「どうした?え?バイクで?」と言う元春。

郊外の病院。

バイクの事故で全治3か月の重傷を負いベッドにいる木田の元に元春がやって来ます。

軽口を叩き合い、車で帰る元春は途中で「CHANGE YOUR LIFE 人生は変えられる 新しいスタートを」と書かれた看板に出遭いました。

元春が左折するとゲートが現れます。

「こんな料金所あったかな?」と元春がカーナビを確認すると道は合っている様子。

財布から500円硬貨を探して硬貨投入口へ入れますが、ゲートは開きません。

小池に貰った500円硬貨を思い出し、1枚投げ入れるとゲート横の電光掲示板に「2010」と表示され、ゲートが開きます。

空には月が二つ並んでいて、元春の車はゲートを抜けるとどんどん加速していき、カーナビも映らなくなり、元春の絶叫と共に車は姿を消すのでした。

元春は2010年、大学生時代の自分の部屋で目を覚まします。

妹のなぎさが訪ねてきて、母親からのおいなりさんとらっきょうを渡し、木田に気付き、木田が服を着ながらバイクの免許の申し込みに行く話をします。

その時、元春は木田に木田が事故を起こし、全治3か月の重傷を負うことを仄めかし、木田がバイクの免許を取ることを反対しました。

大学へ行こうと家を出たところで主婦に水をかけられ、「これも同じだ」と思いながら大学へ向かう元春。

沙也佳に会い、コンサートに誘われた処で謎の光に包まれ、目を覚ますと、澪たちとの寝室でした。

部屋に入ってきた澪に昨夜どうやって帰ってきたか聞くと、澪は「飲みすぎると死ぬよ」と冷たく一言。

ゴミ出しをやっておいたと言う澪に「今日、木曜だろ?」と元春が聞くと澪は火曜だと言うのです。

元春がスマホを確認すると2020年9月1日火曜日。

元春の声「昨日は9月2日だったよな。どういうことだ」

タイムスリップした前日に戻るってこと?

あおい銀行 世田谷支店 屋上。

津山と並んでベンチに座っている元春。

今日が何月何日が確認し、9月1日と答える津山に「だよな」と元春。

津山にリアルすぎる夢を見たことがあるかと聞き、夢だった気がしないという元春に「ストレスが溜まってるんだよ。ゲームも壊れたし」と津山。

その時、元春のスマホにPS4の未使用の中古が出たという情報が届きます。

へそくりで買える額で手渡しOKのPS4に喜ぶ元春と津山。

一方、澪はバイト先のファミレスの休憩室で久恵の為に介護付き老人ホームを検索し、ため息をついていました。

夜、PS4を持って帰宅した元春はクローゼットの奥にPS4を隠します。

キッチンの冷蔵庫の前でビールを飲んでいる元春のところへ澪が来て、バイトの時間を増やそうとおもうんだけど、と言いました。

「なんで?」と聞く元春に「奨学金早く返したいし、それに他にもいろいろ」と澪。

「今でも大変そうなのに」と言う元春に「大変そう?」と澪。

「家事と育児。これ以上、負担増やさない方がいいよ」と元春が言うと澪は「あんたが昇進してくれれば給料上がるんだけど」と。

月に3万円位上がると元春に確認し、明日か明後日、辞令が判ったらメールしてと澪は元春に言うのでした。

そして澪は去り際に「ゲーム買ったりしてないよね?」と念を押しました。
どうするのよ、元春さん。

2020年9月2日。

安売りの食料品を抱えて澪が帰宅しました。

友人から楽しかったランチ会の様子を伝えるラインが届き、ため息をつく澪。

クローゼットからファイナンシャルプランナー講座の申込書を取り出して見て、また戻そうとした時に、元春の隠したPS4に気が付きます。

夜、元春が帰宅すると廊下にPS4の空き箱が転がっていて、澪がバスルームでバスタブにシャワーを向けていました。

バスタブにはPS4が!

「何やってんだよ!」と澪を突き飛ばし、シャワーを止め、PS4を救い出す元春。

「あんた判ってんの?養育費に家のローン、車の維持費で大変なの。うちにはゲームに使うお金なんてないの!」と捲し立てる澪に元春が

「そんなわけねぇだろ」と言うと澪は「昇進はどうなった?言ったよね、判ったらメールしてって」とゲームの話をしようとする元春を遮り続けます。

ついに元春は「俺の話、聞けよ!!」と声を荒げ、「最後まで聞け」と言いました。

「いいか、俺が生活費使ったか?小遣い上げてくれって頼んだかよ。ゲームは昼飯ケチって小遣い貯めて買ったんだよ、それのどこが悪いんだよ」

「ゲームやってる暇があったら家の事やれって言ってるの」

「だったら、最初からそう言えよ」

「それくらい分かるでしょ?!」

「分かんねぇよ!」

「分かろうとしないからでしょ!私の事なんて全然見てない。大体、私がバイトの時間増やしたいって言ったら何て言った?家事と育児が大変そう?他人事かよ!誰のせいでそうなってんだよ。あんただろ!」

「被害者ぶんなよ。お前だって俺のこと、なんも分かってねぇ。いいか、俺だって外でストレスいっぱいで家に帰ってきた時ぐらいホッとしたいんだよ。その為に結婚したのに、客より上司より部下より、お前の相手してる方が100倍大変なんだよ。こんな家だから俺は出世できねぇんだよ!」

そう言って元春は家を飛び出しました。

いやいや、出世出来ないのは家のせいじゃないでしょ~。

元春が木田の居酒屋に行くと、木田が元気に接客しています。

元春が木田の店に駆け込み、木田に「お前、バイクで事故ったよな?」と聞くと、木田は自分は元春に言われた不吉な言葉が気になってバイクの免許を取らなかったと言うのでした。

元春は不思議な時間の中で、自分が木田に事故の話をした時のことを思い出します。

元春の声「あれは夢じゃないのか。・・・過去を変えたんだ」

それは良いことをしました、元春さん。

小池の言葉を思い出し、元春は木田の店を飛び出し、車で例の看板の処へ辿り着きます。

元春の声「ソクラテスは言った。良妻を持てば幸福であり、悪妻を持てば哲学者になる」

その頃、澪は子供の洗濯物を畳みながら、幸せそうな元春との結婚式の写真を見つめ、「なんでこうなっちゃったんだろうね」と涙を流していました。

元春はゲートで平成22年の500円硬貨を見つめながら

「俺は幸せに生きる」と平成22年の500円硬貨を硬貨投入口に投げ入れます。

ゲート横の電光掲示板が「2010」を示し、空には月が二つ。

元春の声「あの日に戻るんだ」

そして、元春は再び大学時代の部屋で目を覚まします。

カレンダーと木田を確認した元春、玄関のチャイムが鳴ります。

「戻った」と微笑む元春。

喧嘩の勢いで早まっていませんか、元春さん?
今、幸せにならない自分が相手を替えても幸せにはなれないと思うのですが・・・。

果たして、今回の元春のタイムスリップでは何が変わるのでしょうか?

知ってるワイフ2話ネタバレ感想!人生が一変

タイムスリップ!

謎の男・小池良治(生瀬勝久)から貰った平成22年の500円硬貨を使い、謎のゲートを通って平成22年にタイムスリップすることに成功した剣崎元春(大倉忠義)。

大学時代に自分の部屋で目覚めた元春がカレンダーと床で寝ている親友の木田(森田甘路)を確認したところで玄関のチャイムがなります。

元春の声:戻った!2010年だ。

玄関を開けるとあの時と同じ様に「寝てたの?」と文句を言いながら妹・なぎさ(川栄李奈)が入ってきます。

「はい、お母さんからおいなりさんと」となぎさが言い「らっきょう」と元春。

「え?よく分かったね」となぎさ。

なぎさちゃん、3回目だからですよ(笑)。

なぎさが木田に気付き、木田は服を着ながらバイクの免許の申し込みに行くと言いました。

元春は「バイクは絶対にやめとけ。お前は向いてない」と木田のバイク事故を思い出しながら木田に告げます。

「は?そんなことを自信満々に言われても・・・」「俺はちゃんと止めたからな。この先、もし事故にあったとしても俺は止めたから。なぎさも聞いてたよな」「え~っ!」と木田。

家を出た元春は主婦に水をかけられない様に道へ出るタイミングをずらして回避し、あの時と同じく大学のキャンバスで沙也佳(瀧本美織)に会いました。

あの時と同じ様に沙也佳にクラッシック・コンサートに誘われ、「ありがとう、行くよ」と答えます。

元春の声:前はここで2020年に飛んだ。いつまで2010年が続くんだろう。

元春は澪と出逢ったバス停に来ました。

あの時と同じ様に元春の前に澪が並んでいて、あの時と同じ様に老婦人が荷物を倒し、澪が手伝います。

元春の声:この笑顔に騙された。澪とは絶対に関わっちゃいけない。

澪が慌ててバスを降り、あの時の様に澪の財布が座席に取り残されています。

澪を探して財布を交番に届けます。

沙也佳とのコンサートに間に合わなかった過去を思い出しながら元春は、澪の財布を取ってバスを降り、直接交番に届けました。

交番で落とし主に絶対に自分の情報を伝えない様に念を押し、元春が交番を出たところに澪が走ってきます。

運転手に届けるかと思ったら、交番まで届けてあげるんですね、元春さん。

交番に財布が落ちていないか?確認しにきた澪を見ながら

元春の声:澪、幸せにな。

元春は時計を見て「やばい。ギリギリだ」と通り過ぎたタクシーを追い、乗ろうとしている男性に「すみません」と声を掛けると、2020年のあおい銀行世田谷支店の同僚・津山(松下洸平)でした。この時はまだ知りあいじゃないんですね。

津山は「俺も急いでるんで」とタクシーに乗ろうとしますが、元春が止め、手を合わせ「ごめん、仮は必ず返す」と自分がタクシーに乗り込みます。

津山は「なんなんだよ」とタクシーを見送るのでした。

そりゃそうなりますよね、津山さん。

コンサート会場で元春は無事に沙也佳に会え、コンサートが終わり、感想を述べる元春に沙也佳は「先輩といるとホッとする。先輩が好き」と元春の頬にキスをします。

元春は沙也佳と向かい合い、そっとキスをするのでした。

そこで元春は光に包まれます。

結婚相手が変わった!?一変する人生

目を覚ました元春はだだっ広い寝室の広いベッドにいました。

元春の声:ここはどこだ?(横に寝ている女性を見て)誰だ?

女性が寝返りをうちます。

元春の声:江川沙也佳?!え?キスして直ぐこの流れ?

元春さんの戸惑い、分かります。

元春は起き上がり、時計を確認します。[2020」

元春の声:2020年、戻った。でも、9月じゃなくて7月。

沙也佳が目を覚まし「起きたの?」と声を掛けてきました。

「あ、うん」と元春が言うと「もうちょっと一緒に寝よう」と沙也佳が元春に抱きつき、寝かせ、「誕生日おめでとう。モトくん」と言います。

元春の声:妻が入れ替わった。

公園を一人、ジョギングしている澪。

リビングに降りてくる元春。

元春の声:家も家具も入れ替わった。(沙也佳が朝食を運んできて)朝食だ。

リビングの豪華なゲーム・スペースを見つけた元春は駆け寄り、沙也佳に「ねぇ、ここでゲームしていいの?」と聞きます。

沙也佳は笑って「えっ?そこが指定席でしょ?」と言うのでした。

「なんか今日は変」と沙也佳が言い、ゲームチェアーに座った元春は「最高だよ」と。

澪の時とは雲泥の差ですものね。

朝食を終え、寝室で社員証を確認し、

元春の声:仕事は変わってないのか。

財布を確認すると5~6枚の1万円札とクレジットカード、ブラックカードまであり、笑いが止まらない元春。

クローゼットには大量の綺麗なワイシャツ。微笑む元春。

一方、ジョギング中の澪は緑の中で気持ちよさそうに青空を見上げます。

リビングで「あ、遅刻だ。行ってきます」と走り出す元春に沙也佳が「モトくん、忘れ物、はい」とスマホを手渡し、「今日、誕生日だから早く帰ってね」とキスをしました。

元春の声:完璧だ。

「行ってきます。沙也佳」

と家を飛び出し、

元春の声:望んでいた結婚生活だ。

そして家の前の高級車に歓喜の声をあげる元春。

その頃、澪はスーツ姿で何処かへ向かっていました。

入れ替わった代償

あおい銀行 世田谷支店。

遅れて出勤した元春は西課長(マギー)に「遅れて申し訳ありません」と頭を下げます。

「あの、線路沿いの道が工事してて、渋滞であの・・・」と言う元春。

篠原(末澤誠也)は「流石にあんな嘘通りませんよね?」と言いますが・・・

なんと西は「それは大変だったな。工事は予測できないもんな。しょうがない」と言うのでした。

「あ、はい」と元春が言い、「通ってるし」と篠原。

津山が「天下の西急グループの娘婿だからなぁ」と言い、元春に「遅刻なんて珍しいじゃん」と言います。

「まぁ、朝からちょっと色々あって」とニヤつく元春。

「なに?嫁さんと喧嘩でもした?まさかなぁ」と津山。

「お前は?双子、元気かよ?」と元春が聞くと「双子って?」と津山が言い、「お前の子供に決まってんだろ」と元春。

「俺の子供。何の冗談?」と津山が元春の顔を覗き込みます。

「え?いないのか?」「大丈夫か?」と席に戻る津山。

何かを思い出した様に走り去る元春。

ロッカールームでスマホを出し、自分の子供たちにしていた待ち受けを確認すると、待ち受けは自分と沙也佳に変わっていました。

ですよね~。そうなりますよね~。

可愛い子供の姿を思い出し、「ごめん」と呟く元春。

元春の声:佐織、啓太、お父さんを許してくれ。澪と出会わないってことは、お前たちにも出会えないんだ。(号泣し)もう後戻りはできない。俺はこの人生を選んだんだ。

入れ替わった人生を幸せに思ったのですが、子どもに会えない現実を理解します。

元春は涙を切り、ロッカールームを出ます。
元春の声:俺は幸せに生きていく。この人生を、澪のいない人生を。

 

知ってるワイフに再会でタイトル回収

職場に戻り「おはようございます」と皆に声を掛ける元春。

西課長が「剣崎君、紹介しよう。本店のグローバル営業部からうちに移動になった建石さんだ」と言い、スーツの女性が振り返ると、その女性は澪でした。

あら・・・。

過去の澪を思い出し、思わず腰が抜ける元春。驚く一同。

澪は元春に歩み寄り「大丈夫ですか?」と声を掛け、元春は絶叫するのでした。

そう、ここでタイトル回収です。「知ってるワイフ」に再会することになった元春でした。

宮本支店長(おかやまはじめ)は改めて澪を「明日から一緒に働く建石さんだ」と紹介し、「初めまして、建石澪です」と挨拶する澪。

元春の声:なんでここにいるんだ?俺は過去を変えたはずなのに。

「窓口は初めてですが、楽しみです。宜しくお願いします」と澪が言い、拍手で迎える一同。

元春の声:あいつのいない人生を選んだ筈なのに。

そうですよね、まさか、職場に現れるとは・・・。

宮本支店長が「一緒に働く仲間が増えるということは、この支店に新しい風が吹くということだ」とか歓迎の言葉をと述べます。

澪は「支店長、もう一度よろしですか?おっしゃってることがよくわかりませんでした」と。
一同、驚き、支店長は「わかんないか」と言いました。

西課長がフォローするも澪は「全くわからない」とバッサリ。

説明しようとする支店長を「お時間の方が」と西課長が制します。

課長・小谷つかさ(猫背椿)が香水とネイルは控えめにと言い、どちらもしていないと答える澪。

朝礼が終わり、澪は支店長室へ。

女子行員は「本店から来るなんて不倫じゃない?」「おじさん転がすの上手そう」と噂します。

元春の声:どういうことだ?落ち着け。あの時、俺は過去を変えた。だからもう、澪と出会うことはなくなった筈だ。なのに何で現れた。しかも、なんで職場なんだ?職場の他のメンバーは誰も変わってないのに。一体、何が変わって、何が変わってないんだ。

「なに?なに?」と戸惑う津山を休憩室こ連れてくる元春。

他の人の人生も変わった理由は?

「なんで、お前、結婚してないんだよ」と言う元春に「なんだよ、いきなり」と津山。

「いや、津山なら結婚のチャンスがあって、双子のパパんなってても可笑しくないんだって」と元春は言います。

津山は「だから、なんで双子なんだよ?」と聞き、元春は例えばの話だと胡麻化しました。

「まぁ、タイミングは大切かもな。あの時から結婚したいと思える人に出会ってないから」と津山。

「あの時って?」と元春が聞くと津山は「あれ?この話してなかった?」と付き合っていた彼女が留学することになって別れたと話し始めます。

でもやっぱり別れたくないと思ってプロポーズしに空港まで行ったけど間に合わなかったと。

「もしあのタクシーに乗れてたら違ってたかもな」と津山は言いました。

「あのタクシー?」と元春。

元春は沙也佳とのコンサートに間に合わせるために津山が止めたタクシーを自分が使ったことを思い出します。
「変な男にタクシー取られたんだよ」と遠い目をして言う津山。

両手を合わせて「ごめん」と津山に言う元春。

「なんで、お前が謝るんだよ?」と言う津山。

その変な男が元春さんだからです、津山さん。

そう元春は津山さんの人生を大きく変えてしまったのでした。

木田の居酒屋。

飲んでいる津山と元春。

木田が嬉しそうに「ついにうちのじいちゃんが喋った」と報告しています。

「じいちゃん?」と戸惑う元春を無視してどんな言葉を言ったかで盛り上がる津山と木田。

やっと状況が飲み込め「え?お前、子供いんの?」と元春。

「子持ちってことは奥さんも?」と聞く元春に津山も木田も「大丈夫か?」と心配します。

そこへ「ただいま~!」となぎさが帰ってきます。

「おいおいおいおい、お前、ここで何やってんの?」となぎさに聞く元春に、なぎさは「は?」となり、木田が今日の元春はおかしいから放っておけと言うのでした。

「なんで、こんなつまらない奴と!」と文句を言う元春になぎさは元春の結婚式が無駄に豪華なだけでつまらなかったせいだと言います。

披露宴が終わって、ぐったりしたなぎさと同じくぐったりした木田で珈琲を飲みに行き、そこで木田がいきなり削りだしたスクラッチくじの削りかすをきちんと灰皿に片づける仕草を見てグッときたのだとなぎさは言うのでした。

自分の妹の人生も大きく変えた元春でした。

なぎさは「さっさと家帰ったら、今日、誕生日でしょ?」と言いました。

なぎさちゃん、幸せそうですよ、元春さん。

剣崎家。

帰宅する元春。

「おかえり、モトくん」と沙也佳が駆け寄り、頬にキスをします。

「夕食にするから着替えてきて」と言われ、元春が着替えてくると、テーブルには豪華な料理が並べられていました。

沙也佳は座っている元春をバックハグしながら、「モトくんの誕生日、楽しもう!愛してる」と頬にキスします。

「うん」と頷き、「あ~、幸せだ!」と思う元春。

澪は知ってる?!?

あおい銀行 世田谷支店。

通用口でスマホの待ち受けの自分と沙也佳の写真を見てニヤついている元春。

職場に現れた澪を思い出してため息をつき、

元春の声:澪がここへ来たのは、ただの偶然か?偶然じゃないとしたら、もしかして、澪は俺が過去を変えたことを知っているのか?俺の妻だったことも知ってるのか?だから、仕返しに・・・。

「剣崎主任」と澪に声を掛けられ、ハッとする元春。

挨拶を交わし、

元春の声:もう俺の名前を覚えたのか?それとも知ってたからか?

「お待たせしました。今、開けます」と通用口が解放され、元春と澪は店内へ入ります。

「さっきの奥様ですか?」と澪。

元春のスマホの写真が見えてしまったと澪は言います。

「はい」と言う元春に澪は「綺麗な方ですね。いいですね。私も早く結婚したかったなぁ」と言うのでした。

元春の声:過去を変えた嫌味か?やっぱり全部知っててここに?

怪しいと思うと全てが怪しく思えますよね~。

今日から宜しくお願いしますという澪に、本店のグローバル営業部から支店の窓口への移動って珍しいですよね?と聞く元春。

澪は、そうかも知れません、今回の移動は自分がこの支店に希望を出して叶ったと言います。

元春の声:なんかヤバい。

ロッカールームでこそこそと電話を掛け、誰かに他の支店の人事の空き状況をこっそり教えてくれるように頼む元春。

澪の仕事ぶりに感心する津山は「あの親しみやすい笑顔が文句を言わせないんだよ」と言い「親しみやすい人こそ裏の顔があるんだよ」と元春。

澪の窓口に問題のありそうな客が訪れ、乱暴に通帳を出し、全額出すように言います。

澪が通帳を預かり、4桁の暗証番号を入力してくれるように依頼しますが、その客は澪が注意したにも関わらず、3回間違えて入力が出来なくなってしまいました。

客は大声で暗証番号を叫び、これで間違いないから入力させろと騒ぎ、澪は暗証番号を復唱し、それが正しくてももう入力は出来ないと頑として拒みます。

客は人目も気になり、澪の名前を確認し、覚えとけよと言いながら退散しました。

世田谷支店では有名な問題客のようです。

就業後、支店長が建石の初日が終わったんで皆に珈琲を奢ると言いますが、澪が席を外していました。

「皆さん、いつものでいいですよな。建石さんはなんだろう?」と呟く女子行員に、通りすがりに「いちごシェーク」と言う元春。

「なんで分かるんだよ?」と津山に言われ、ハッと気付く元春。

元春さん、どんだけ~っ!!

「あ、なんとなく」と元春が言い、戻った澪に「いちごシェーク好きなんですか?」と聞く女子行員。

「はい。どうして?」と聞く澪に女子行員は元春が澪は「いちごシェーク」だと言っていたと告げます。
「剣崎主任が?占い師になれますね」と澪。

「いや、朝、コーヒー飲んでなかったし、イチゴはね、みんな好きだから」と元春。

「はい、イチゴ大好きです」と澪が言い

元春の声:しまった。早く澪から離れないと。

 

結婚の代償は・・・

あおい銀行を出て、車に乗ろうとした元春のスマホに母親から着信があります。

「母さん、どうした?」という元春に「たまには顔見せたらどうなの?」と母親。

今年は正月も顔を見せていないと母親は言うのでした。

剣崎家。

沙也佳が出来合いの豪華な惣菜を鍋やお皿に移し替えています。

お嬢様は料理しないのでしょうか?

着替えて下りてきた元春が沙也佳に今度の日曜日、自分の実家に行かないか?と誘うと沙也佳は「今週末はうちの別荘でバーベキューでしょ?」と言い、「じゃあ、来週?」と元春が言うと沙也佳は「どうしたの、急に?」と。

「いや、たまにはと思って」と言う元春に「約束は?週末は私の両親と食事をすること。それとお正月は先に私の実家にいくこと。これが結婚前の約束よ。今までずっと守ってくれたのに」と沙也佳は笑顔で言います。

「ごめん、バーベキュー楽しみにしてる」と元春。

静かな絶対君主・沙也佳さん。

自分の実家に帰れないなんて、微妙ですね・・・。

建石の家(澪の実家)。

久恵(片平なぎさ)と並んで寝ている澪が、誰かと出会い、結ばれる夢を見ています。

翌朝、時計を見ながら急ぐ元春の前に公園で人生ゲームをする謎の男・小池良治が現れます。

駆け寄り、向かい側に座り、「俺のこと分かりますよね?」と小池に話し掛ける元春。

「俺の状況ご存知ですよね?あなたに頂いた平成22年の500円玉、2010年、つまり10年前にタイプスリップして・・・」と捲し立てる元春に小池は「52年前だ。52年前の1968年にタイムスリップして人生を旅するんだ」と言います。

「は?」と元春が小池がしているゲームを見ると、タイムスリップ版の人生ゲームでした。

「やるか?」という小池に「やらないですよ」と元春。

「バブル体験出来るよ」と小池。

「そんなことより、教えて欲しいことがあるんですけど。俺とあなた以外で俺が人生変えたこと知ってる人っています?例えば、前の人生で妻だった人とか」と元春は言うのですが、小池は空を見上げて「バブル懐かしいなぁ」と。

ますます謎の人です、小池さん。

時間が無くなり、後ろ髪を引かれながらも公園を去る元春。

クレーマーと澪

あおい銀行 世田谷支店。

元春が休憩室に行くと、澪が体操をしています。

澪が元春に気付き、挨拶をし、元春も挨拶を返しました。

「仕事どうですか?」と聞く元春に澪は「面白いです」と答えます。

元春が、世田谷支店は来客が多くてハードなので続かない人が多い、前任者は10キロも瘦せてしまったので、別の支店に空きが出た様なので希望するなら今ですと勧めると澪は元春の気遣いに感謝しながらも、「ここにいます。体重落としたいんです」と笑顔で言うのでした。

そこへ小谷課長がSNSで澪へのクレームが拡散されていると言いに来ます。

「不親切で不愛想で客の暗証番号を口外し、情報を流出させた」

確かに澪はあの客の暗証番号を復唱してしまっていました。

「こりゃ、まいったなぁ」と言う支店長に「軽率でした。申し訳ありません!」と頭を下げる澪。

問題客・サイゴウの処へ小谷課長と一緒に謝罪に来た澪。

サイゴウは女しか来ないことに不満を言い、澪に「お前が一番悪い。謝罪の言葉を3回言いながら直角に頭を下げろ」と命じます。

その通りにする澪。

サイゴウ、最悪!!めちゃくちゃ腹立ちますね~!

支店に戻った小谷課長は澪が1時間も謝罪させられたと怒り心頭に報告します。

澪を心配した津山と元春が休憩室に様子を見に行くと澪が泣いている様でした。

「泣いてる」と津山が言い、「建石さん、大丈夫?」と澪に歩み寄ると、澪は口いっぱいにパンを頬張っていて、テーブルの上にも大量のパンが!

「すみません、お昼食べそびれちゃって。食べないと動けなくなるんで、5分で戻ります」と澪。

すごいメンタルです!(^^)!さすが澪。

そして澪は元春に笑顔で「これじゃあ、体重落とせませんね」と言い、パンに食い付くのでした。

休憩室を出て津山は「彼女、メンタル、最強だな」と言って去ります。

うん
建石家。

 

澪のお母さんの認知症

帰宅する澪はふらふらと出掛ける久恵に「お母さん」と声を掛けます。

久恵は聞こえなかったかのように、どんどん歩いて行き、澪は「お母さん」と呼びながら追い掛けました。

立ち止まった久恵に澪が「どこ行くの?」と聞くと久恵は「どこ行ってたの?」と聞き、「銀行。家から一番近い支店にしてもらえたんだよ」と澪。

久恵はいたずらっぽく微笑むと家と反対方向へ走り出し、澪が「待って。・・・あ、お父さんだ」と言うと久恵は「お父さん?」と立ち止まります。

「どこ?」と探す久恵に澪は空を指さし「あそこ」と言い、「捕まえた!」と久恵を抱きしめ、久恵も笑顔になるのでした。

久恵の手を引いて家に戻りながら澪は「私は健康な人と結婚するからね」と言い、「結婚?」と聞く久恵に「いつかね。今はお母さんと二人がいいけど」と言うと「しないとね」と久恵。

「夢の中ではしたんだけどね~、その夢、何回も見るの。誰かが私を“澪”って呼ぶけど、誰だかわかんない。誰かが私をぎゅってしてくれるんだけど、誰だかわかんない」

澪がそう言うと欠伸をする久恵。

澪が久恵に眠いの?お風呂入って寝る?と優しく声を掛けると久恵は満面の笑みで「おばちゃん、泊ってく?」と。

澪はショックを受けた顔を隠し、笑顔で「うん!もちろん!」と言い、久恵と家に戻るのでした。

運命を変えても久恵さんの病気は変わらなかったようです・・・。

木田の居酒屋。

「最近帰ってないから、父さんと母さん、元気かなぁって思って」と言う元春になぎさは、

「気になるんなら自分で会いにいけば?」と言い、溜息をつき「お兄ちゃん、変わったよね。そりゃあ、あっちの両親は西急グループだもんね」と言います。

「やめろよ、そういうこと言うの」と元春。

「分かってるから。本当のお兄ちゃんは親思いだってこと」となぎさに言われ考え込む元春。

すべてが思い通りにはいかないということでしょうか?

建石家。

久恵と並んで眠っている澪。

澪は、また誰かに出会い、結婚する夢を見ています。

澪が起き上がり、「誰なの?」と考えていると久恵が「運命の人よ」と呟きました。

久恵ママのお告げですか?

あおい銀行 世田谷支店。

酔ったサイゴウが来店します。

サイゴウは、窓口の女子行員に直ぐに振り込みをしろと怒鳴り、300万円を投げ出しました。

澪がサイゴウに「お客様」と歩み寄り、「ただいま大変込み合っており、直ぐにお振込みの手続きが出来ず、申し訳ありませんでした」と直角に頭を下げます。

そのままの姿勢で澪は「お客様のご意向に沿った謝罪は、直角に頭を下げながら、3回謝罪の言葉を申し上げる」と言い、「でしたよね」と顔を上げて笑顔でサイゴウを見ました。

「何言ってんだよ」と言うサイゴウに「ただいま大変込み合っており、直ぐにお振込みの手続きが出来ず、申し訳ありませんでした」と繰り返そうとする澪に、ふざけるな、そんなことを言った覚えはないというサイゴウ。

サイゴウはぶつぶつ言いながらお金を拾い集めて、出て行こうとします。

「サイゴウ様」と澪はサイゴウを呼び止め、満面の笑みで「またのご来店をお待ちしております」と言い、サイゴウは「二度来るか!!」と言い残して去るのでした。

澪ちゃんの完全勝利です!

あおい銀行・世田谷支店の面々での飲み会で皆に感謝される澪。

元春の声:はしゃぎすぎだろ?

カラオケに場所を移し、更に盛り上がる面々。

元春の声:そうやって、いつも笑ってたなぁ、出会った頃は。

元春の回想シーン。

澪の家で澪の家庭教師をしている元春に澪が好きなタイプを聞いています。

「別にない」と答える元春に「今、彼女いる?」と澪。

「関係ないだろ?」と言う元春に「ある」と澪は言い、「何で?」と聞く元春に澪は「先生の彼女にして」と言いました。

「ふざけてないで、勉強しろ」と元春。

ふざけてないですぅという澪に「彼女には出来ない。これでいい?」と元春が言い、澪は「そっか、残念」と言います。

「よし!集中しよう!」と言う元春に「彼女、諦めるから、先生の奥さんにして」と言う澪に「澪さん」と言う元春の手を自分の頭に乗せて澪は「ほら、やっぱりしっくりくる。こうやって先生が頭を撫でてくれると、こうするとすごく安心する」と。

カラオケボックスで歌う澪を見ている元春。

元春の声:ちょっと待てよ。澪の本性は、本当の澪はどっちなんだ?

元春は結婚生活に疲れ、自分を罵倒した澪を思い出しています。

そして、無邪気に自分との再開を喜んだ高校生の澪を思い出しながら、笑顔で歌う澪を見つめます。

澪が今、歌っているのは高校生の澪が口ずさんでいた歌でした。

元春の声:本当の澪は笑ってる澪・・・。

元春の回想シーン。

元春は澪と元春の母親の作ったおいなりさんを屋外で食べています。

おいなりさんを澪のお母さんに持たせ、お母さんの様子を聞く元春。

母親は、元気が出てきたと、澪の父親が急に亡くなった時にずっと傍にいてくれて、澪の勉強もただで見てくれた元春に感謝していると伝える澪。

自分の勉強の合間に見ているだけだからと答える元春に「それだけ?」と聞く澪。

帰り際、夕日を見つめる澪に「行くぞ」と声を掛ける元春。

初めて「澪さん」でなく「澪」と呼びかける元春に、一瞬驚き、満面の笑みで駆け寄り、抱きつく澪。

「もう一回呼んで。ずっとそう呼んで。幸せな気分になった」と澪。

「それと先生の彼女にして」と言う澪に「タイプじゃない」と背を向ける元春。

カラオケボックスで酔い潰れている元春。

皆が店を出て澪だけが水を持って戻ってきて、元春を起こそうとしています。

ぼんやりと目を開け「誰なんだ?」と呟く元春。

「え?」と言う澪に、起き上がり「いや、なんでもない」と元春は言います。

剣崎家では沙也佳が幸せそうに元春との結婚式の写真を眺めています。

夜道を澪の少し後ろを歩く元春。

元春のスマホに沙也佳から「早く帰ってきてね」とラインがあり、元春は「もうすぐ帰る」と返信しました。

「あっちです」と横断歩道を渡る澪にバイクが迫ります。
元春は思わず、「澪!」と叫んで澪の腕を引き、強く抱きしめました。

ハッと我に返り、身体を離し、澪に「大丈夫?・・・・・・ですか?」と聞く元春。

呆然と元春を見つめる澪。

「剣崎主任。もしかして」と澪。

ここで「つづく」です!!

澪ちゃんの台詞の続き、めちゃくちゃ気になりますよね~!

元春さんがやり直した人生での澪ちゃんの運命の相手は誰なのでしょう?

知ってるワイフ3話ネタバレ感想!俺がぶち壊した?

知ってる澪なの?

過去に戻り、妻を入れ替えた剣崎元春(大倉忠義)。

しかし、元春が務めるあおい銀行 世田谷支店に建石澪(広瀬アリス)が配属されてきました。

いつも笑っている澪を見て、昔はよく笑っていた澪を思い出し、“本当の澪”が分からなくなる元春。

「本当の澪は笑ってる澪?」そう考える元春の前で澪がバイクに撥ねられそうになります。

元春は咄嗟に「澪!」と叫んで澪の腕を引き、抱き締めてしまいました。

我に返った元春は慌てて澪を離し、「大丈夫?・・・・・・ですか?」と聞きます。

澪は驚いた顔で元春を見つめ、「剣崎主任、もしかして・・・」と言い、

元春の声:やっぱりそうなのなか、俺が過去を変えたことも、俺たちが夫婦だったことも知ってるのか?それを確かめようとしてるのか?

澪は「いえ、なんでもないです」と言い、元春は明るい声で「いや、ほんと危なかったですよ。あんなスピード出すなんて」と言い、澪は「ありがとうございます」と礼を言い、元春が投げ出したカバンを拾って元春に渡し、もう一度、礼を言い、歩き出す澪。

澪を追い、「あの、やっぱり、さっき言いかけた事って、気になるっていうか」と言う元春に澪は「あ、勘違いだと思うので、大丈夫です」「勘違い?」「剣崎主任が私の事、“澪”って呼んだ気がしたんで、確かめようと思ったんですけど」と澪。

元春の声:え?その事?

「すいません、変なこと言っちゃって」と澪。

元春の声:そのことだけ?
「あの一つ聞いていいですか?どうしてうちの支店に移動の希望を出したんですか?」と聞く元春に澪は「家から一番近いからです。母の体調のことがあるので」と言います。

「お母さん、どっか悪いんですか?」と元春が聞くと、澪は「あ、いえ、大丈夫です」と。

元春の声:これって、澪は俺が過去を変えたことも、俺たちが夫婦だったことも、知らないってことでいいんだよな?

元春さん、今、気にするのは久恵さんの体調ですよ~。

津山(松下洸平)が離れた場所から「おーい、どうした?」と元春と澪に声を掛け、津山の隣で篠原(末澤誠也)が手を振っています。

「すぐ行きます」と澪が答え、澪は元春に「本当にありがとうございました」と頭を下げて、津山たちの方へ駆け出します。

元春の声:なんだ、ビビッて損した。俺と澪が支店で出会ったのは、ただの偶然かよ。

と、家路を急ぐ元春。

澪の母親

澪の実家。

澪が冷蔵庫に貼ったホワイドボードにヘルパー・黒田に母にして欲しいこと、しないで欲しいことを書いています。

アイスを食べる母・久恵(片平なぎさ)に「バニラじゃないけど美味しいでしょ?」と声を掛けると久恵は「すごく不味い」と答え、「食べてるくせに」と澪が言い、「酔っぱらってるくせに」と言う久恵に、澪は「だからかなぁ。今日ねぇ。上司に澪って呼ばれた気がしたの。それかに“澪”って呼ばれてる夢よく見るし、不思議だよねぇ、同じ夢何回も見るなんて」と言います。

「不味くてもう食べられない」と空のアイスの容器をテーブルに置く久恵に「全部ペロッと食べといてよく言うよ」と澪。

「バニラアイス買ってきてくれない?」と言う久恵に「このお腹のお肉はなぁに?」とくすぐり、明日は早く帰ってくると言う澪。

澪ちゃん、偉いですね、大変な介護も笑いに変えて。

翌朝、剣崎家。

出勤の準備をし、ジャケットを着る元春。

元春の声:澪とは距離を取りながら、ただの同僚として接すればいい。

沙也佳に「行ってきます」と声を掛け、出掛けようとする元春を沙也佳が「モトくん、今日、仕事早く終われる?」と引き止めます。

「ちょっと、分からないかな」と答える元春に「大学行った後、待ち合せようと思ったんだけどな」と沙也佳。

「大学って・・・学生なの?」と聞く元春に沙也佳は笑い、「なんの冗談?チェロの講師に決まってるでしょ?」と答え、元春も笑い「あ、ごめん。つまんない冗談で」と言い、「ほんとつまんない。変なモトくん。いってらっしゃい」と沙也佳は元春にキスをしました。

元春の声:俺の運命の相手は沙也佳なんだ。

笑顔で「いってきます」と家を出る元春

 

津山と澪にモヤモヤ?

あおい銀行 世田谷支店。

小谷(猫背椿)が行員たちに振り込め詐欺についての注意喚起をしています。

「詐欺の疑いがある場合は、お客様に振り込みを待って貰い、警察に通報するように」と小谷が言い、「提訴になった例もあるので、お客様には必ず警察から話して貰うように。まずは警察に通報」と西(マギー)が指示しました。

支店長(おかやまはじめ)はまた意味不明な話をしてお茶を濁し、終礼は終わりました。

落ちていた澪の名札を拾った津山は「建石さん、名札」と澪に声を掛け、澪が「ありがとうございます」と名札を受け取ると金具が取れていました。

津山は落ち着かない様子で一周し、澪に「もし良かったら、この後、飯どう?」と言います。

津山の言葉に反応する元春。

澪がバニラアイスを買って帰るのを楽しみにしている久恵のことを思い出す澪。

「あ、昨日も遅かったし、今日は早めに帰ります。今度、必ず行きましょう!何、食べたいか考えておきます」と澪が言い、津山は引きつった笑顔で「了解。気を付けて」と言いました。

澪を見送った津山は元春に駆け寄り「今のって社交辞令?」と聞きます。

元春が「いや、彼女のことだから、食べたいのを本当に考えるんじゃない?」と答えると「だよね~」と津山。

浮かない表情の元春は「お疲れ」と席を立つのでした。

おやおや、元春さん、ヤキモチですか?

帰宅する途中、車中で元春は自転車で道を横断する澪に遭遇します。

澪の自転車は歩道の空き缶を踏み、澪は派手に横転しました。

元春は「大丈夫ですか?」と澪の元へ。

「剣崎主任、どうしたんですか?」と驚く澪に「あ、車で通り掛かったんで」と元春。

「ケガは?」と聞く元春に「めちゃくちゃ痛いです」と膝と肘の痛々しい傷を見せる澪。

公園のトイレで傷を洗う澪をベンチで待つ元春。

出てきた澪に「自転車通勤、辞めたほうがいいんじゃないですか?」と元春は言います。

「どうしてですか?」と聞く澪に「え、だって、転びましたよね?」と元春は言い、「空き缶踏んだだけです」と澪は言いました。

「缶、踏みますか?」と言う元春に「ちょっとボーっとしてて、たまたま踏んじゃったんです」と澪。

「ボーっとして運転してるなら、もっとマズイじゃないですか?また転びますよ」と元春。

笑顔で「気を付けま~す」と澪は言い、「あ、さっき、聞けなかったんですけど、うちの支店で今まで振り込め詐欺ってあったんですか?」と聞きます。

元春は表立ってはないけど、実は被害に遭っていても言えない人がいると話し、もしかしたら犯人が銀行に来ていることがあるかもと澪が言いました。

不審者を見つけたら防犯スプレーで撃退すればと言う澪に元春は「絶対やめてください。その短気な性格じゃ・・・」と言い掛けて、「いや、もし不審者を見つけた場合、絶対に刺激しないで他の行員に知らせてください」と言い直します。

不審者が直ぐ傍にいて声を出して伝えられない時はどうするのかと聞き、合図を決めれば?と瞬きをしたり、鼻をつまんだりする澪。

「痛み落ち着いたら帰りますか?車で送ります」と言い、車でコンビニまで澪を送る元春。

なんだかんだで、澪ちゃんが心配で仕方ない様子です、元春さん。

車で帰宅する元春。

元春の声:なんで澪が転んでるところに俺が出くわす?もしかして、偶然じゃないのか?どういう巡り合わせだ?

元春がふと歩道に目をやると、小池良治(生瀬勝久)が大きなカバンを抱えて歩いています。

小池を追い、公園に来た元春は滑り台の上で「集中力ゲーム」をしている小池に声を掛けました。

小池はテーブル席に移り、元春は「ちょっと気になることがあって」と小池を追います。

「前の妻、澪と縁を切って、人生変えた筈だったんですけど、澪は俺の前に現れたんです。悪い縁て、中々切れないってことなんですかね?」と聞く元春に小池はゲームから一つの玉を取り出し、元春に渡しました。

「え?じゃあ」と元春が盤に玉を置こうとすると「え~っ!」と言う小池。

動揺しつつ元春が玉を置くと盤面が崩れてしまいます。

「あ~あ」と言う小池に「あなたがえ~って言うから」と元春。

「いくら人生を変えても、繋がりがある人間たちは変わらない。必ず引き合い、目の前に現れる」そう言うと小池はくっついてしまった盤の玉を外しながら「へったくそ」と呟くのでした。

小池さん、本当に面白くて、本当に不思議です。

津山と澪が急接近!?

朝、剣崎家の玄関から沙也佳と元春が並んで出て来ます。

朝、一緒なのは久しぶりだとはしゃぐ沙也佳に「俺は沙也佳専用の運転手だから」と元春。

「当然。助手席は私の指定席よ」と言いながら、沙也佳は車に乗り込みました。

元春が運転席に乗り込むと沙也佳が足元に落ちていた「建石」の名札を拾い、「建石?」と元春を見ます。

落ちていた名札を見せ「建石さんて?」と聞く沙也佳に元春が「うちの支店の行員だよ。昨日、同じ方向だったから乗せた」と言うと「誰でも乗せるの?しかも助手席に?」と沙也佳。

「たまたまだよ」と苦笑する元春に「私だけの運転手ってこと、覚えといてね」と沙也佳は言い、、元春は「は~い」と車をスタートさせました。

あおい銀行 世田谷支店。

澪が出勤してくると澪の席に澪の名札が置かれています。

澪は女子行員に「名札、誰が置いてくれたか分かります?」と聞きますが、女子行員は「さぁ」と答えました。

澪は「そうですよね。ありがとうございます」と津山の処へ行き、「もしかして、名札、津山主任ですか?デスクの上に」と聞き、津山は「ん?」と澪の顔を見ます。

「違うみたいですね、すみません」と言う澪に津山は「いやいや、ていうか、もしかしてまた落としたの?」と聞き、「はい、また」と答える澪。

津山と澪は笑い合い、津山は「そうだ。何食べたいか思いついた?」と聞きます。

少しの間の後、「はい、今、思いつきました。激辛です」と満面の笑みで澪は答えました。

そして、津山は週末のタイ料理のランチに澪を誘い、澪も快く承諾します。

津山を見つめる元春に「なに?」と津山が言い、「いや、別に」と元春。

明らかに不機嫌そうな元春さん(笑)。

大学の教室。

女生徒のチェロを聴いている沙也佳。

沙也佳は女生徒に課題を与え、「今日はここまで」と言い、片づけを始めます。

女生徒が沙也佳に「オカノカナエさんて知ってますか?うちの卒業生なんですよね?」と聞き、沙也佳は「ええ、私と同級生よ」と答えました。

「スゴイ!チャイコフスキーコンクールで優勝したってネットに出てました」と女生徒。

沙也佳の動きが一瞬止まりますが、直ぐに笑顔を作り、「そう」と言います。

「先生、スゴイ人と同級生なんですね」という女生徒の言葉は沙也佳の耳には届かなった様子でした。

沙也佳さんもあんな顔するんですね~。

街路。

自転車を漕ぎながら、夢で結婚している自分とぼやけている相手のことを思い浮かべている澪。

曲がり角で出てきたなぎさ(川栄李奈)を避けようとして横転する澪、慌てて散らばった澪の荷物を拾い集めるなぎさ。
「お怪我無いですか?」となぎさは澪に声を掛け、澪の荷物を見て「これって詰め放題?」と聞きます。

「あ、はい」と答える澪に「私もよく、ここ行く」と意気投合する澪となぎさ。

なぎさは自分が近くで飲み屋をやっている事を告げ、「サービスするから今度飲みに来て」と澪を誘い、澪となぎさは連絡先を交換するのでした。

澪となぎさも繋がりのある人間ですものね。

尚希の店。

「結婚てどう?」と元春に聞く津山。

「なんだよ、急に」と言う元春に自分はずっと結婚を考えたことはなかったからと言う津山。

「結婚しないのはタイミングを逃したからっていってなかった?」という元春に尚希も「言ってた」と乗っかります。

澪を見ていたら結婚もいいなぁって言う津山の言葉ににむせる元春。

尚希が「誰?」と聞き、津山は「会社の子。彼女なら例えばな、例えば俺が転職して失敗したとしても、なんか笑ってくれそうなんだよ。なぁ」と元春に振ります。

元春は「なぁって言われても・・・」と怒鳴る澪を思い出し、「でも仕事が悲惨な時には笑っててくれるか?人は結婚したら変わるし」と言う元春に「沙也佳さん、そんな変わったの?」と聞く尚希。

「沙也佳は変わんないよ」と元春は言い、尚希も「なぎさも変わんないよ。乱暴で、正直で、亭主をこき使って」と言うと、入口になぎさが立っていました。

「悪かったね。嫁の悪口を外で言うな」と言い、言い訳をする尚希に荷物を投げつけるなぎさ。

 

価値観の違い?

剣崎家。

帰宅した元春と階上から降りてくる沙也佳。

沙也佳は「おかえりなさい。直ぐご飯の準備するね」とキッチンへ向かいます。

「見て~、これ。お取り寄せしちゃった」と桐箱に入った霜降りのステーキ肉を元春に見せる沙也佳。

元春の声:肉。

元春はソファーに並べられた大量のブランド物の買い物を見て「ねぇ、これどうしたの?」と沙也佳に声を掛けます。

沙也佳は「買った」と言い、「こんなに?」と言う元春に「そうは言っても20万は超えてないから」とサラッと言うのでした。

「20万?!」と声が裏返る元春。

元春は前の世界で澪にランチ代に500円を貰っていて、50円の値上げをして貰えなかったことを思い出し、

元春の声:俺のランチ、400回分か。まっ、そりゃお嬢さんだもんな。

「どうかした?」と聞く沙也佳に「ううん、楽しかった?」と元春が聞くと「全然」と沙也佳。

「えっ?」「大学でちょっとあって」と言う沙也佳に「もしかして、誰かに嫉妬でもされた?」と聞く元春。

あらあら、嫉妬したのは沙也佳ちゃんの方ですよ、元春さん。

沙也佳が「えっ?」と元春を見ると元春は笑って「ほっとけよ。沙也佳は昔も今も大学の女神なんだから」と言います。

沙也佳は少し視線を泳がせた後、笑顔を作り「そうね」と言うのでした。

元春さんは相手を変えても、妻の話を聞き出せない夫のようです。残念!

週末の江川邸(沙也佳の実家)

庭でローストビーフを焼く沙也佳の父。

焼かれてまな板に置かれたローストビーフを見て「肉」と思う元春。

沙也佳と沙也佳の両親とテラスのテーブルに付き、両親と沙也佳は真っ先にローストビーフを取りますが、元春はアスパラを取ります。

皆の視線が元春に集まり、「今日はお肉からじゃないの?」と沙也佳が聞き、「あ、もちろん、肉も食べます」と言う元春に沙也佳の父は「まずは肉から」と言い、肉を取る元春。

江川家は肉食系なんですね。

タイ料理店。

津山と澪が笑顔で訪れ、店員に案内されます。

楽しそうです、澪ちゃんも津山さんも。

江川邸。

沙也佳と沙也佳の母がプールサイドで写真を撮り、沙也佳の父と二人、ソファーで寛ぐ元春。

「元春くん、仕事の方はどうなんだ?」と沙也佳の父が聞き、困ったことがあったらなんでも言いなさいという父に、元春は今週はお陰様では大口の取引が出来たと言います。

沙也佳の父は「数億ってところか?」と聞き、元春が「二千・・・」と言うと「2000億?!」と言い、元春は気まずそうに「2000、万です」と。

沙也佳の父は微妙な間の後、「頑張ってるな」と言い「いえ、まだまだです」と作り笑顔で言う元春。

お父様、2000億はないのでは?(笑)

タイ料理店。

テーブル一杯に並べられた料理をモリモリ食べる澪。

周りを見まわし「私たちが一番食べてますよ」と言う澪に「私たちっいうか、建石さんね」と津山。

ほんと美味しいんですもんと食べる澪と辛くて感覚がなくなったと言う津山。

「私、もうちょっと食べていいですか?」と言う澪に制限時間はまだたっぷり残っていると津山は言いました。

いっぱい食べる子、良いですよね~。私は好きです。

振り込め詐欺事件

あおい銀行 世田谷支店 休憩室。

津山が休憩室の外を窺い、休憩室の扉を締め、休憩室にいる元春に「昨日、建石さんとデートした~」と報告します。

「へぇ~」と複雑な表情の元春に「ま、ランチしただけだけど、良い感じ」と津山。

力なく「そうなんだ」と言う元春に津山は「一緒にいるとすげぇ楽しくてさ。もっとちゃんと彼女のこと知りたくなった。しっかりしてる部分もちょっと見えて、就職活動すごい頑張ってうちに入ったみたい。彼女、仕事はずっと続けたいんだって」と言う津山に「え?」と元春。

「それって、経済的に一生、自立してたいってことだよな」と津山は言いました。

元春の声:え?澪が?

2015年8月10日。

カフェで澪と向かい合っている元春。

澪のスマホに着信があり、「来た」と画面を見た澪の表情が曇り、「またダメだった」と言う澪。

「まっ、今年の就活生、みんな厳しいからね」と慰める元春に「う~ん、資格取ったら有利になるかと思って資料貰ってきたんだけど」とファイナンシャルプランナーの資格取得講座の資料を澪は元春に見せました。

「とにかく早く内定取りたい。奨学金返したいし、お母さんも心配してる。大丈夫だよね?」と聞く澪に元春は「うん」と言い、「じゃあ、行くね」と席を立つ澪を呼び止め、「きっと内定取れるよ。でさ、・・・取れなかったとしても、俺と結婚しよう」と言う元春。

あおい銀行 世田谷支店 休憩室。

「以上、ご報告でした。先、行くわ」と元春の肩を叩き、休憩室を出る津山。

元春の声:あの時、俺が結婚しようって言ったから、澪の自立する可能性を奪っちゃったのか?

結婚時代に自分を惨めだと、なんの為に結婚した?と嘆いていた澪を思い返す元春。

分かろうとしないからだ、自分の事なんて全然見ていないと言った澪、自分のせいで家事と育児が大変になっていると怒鳴った澪も元春は思い返します。

休憩室を出る元春。

元春の声:澪の本当の望みは自立することだったんだ。

テキパキと小谷の指示に答える澪を見た元春は、

元春の声:やっぱり過去を変えて良かった。俺だけじゃなくて、澪にとってもその方が良かったんだ。あの時、俺と出会わなかったから、今、生き生きと仕事して、自立出来てる。やっぱり俺たちは、運命の相手じゃなかった。俺は澪の望みを叶えてやれなかったんだ。

あおい銀行 世田谷支店。

澪の窓口に定期預金を解約したいと言う婦人が訪れます。

澪が調べると再来月が満期の定期貯金でした。
澪が「今、解約すると損をしてしまいますが」と言うと、婦人は切羽詰まった様子で「大丈夫です。直ぐに解約して」と言い、「ここに500万振り込まなきゃいけないんです」と怪しげな振込先の会社名を提示します。

「3時までに絶対に振り込まなきゃいけないんです」と言う婦人を見つめ、小声で「振り込め詐欺の疑いがあります。警察を呼びますから、お話して頂けますか?」と言う澪。

「何言ってるんですか?やめてください。3時までに振り込まないと、息子が会社クビになるんですよ」と婦人。

「息子さんから電話があったんですか?」「はい」「でも、振込先は息子さん名義じゃないですよね?」「時間がないから、取引先の口座に直接入れることになってるんです」

「本当に息子さんからの電話でしたか?」「私、母親ですよ。間違えるわけないじゃないですか!」

澪は周りの行員を見まわしますが、皆、手が塞がっています。

「どうしたんです?早くして下さい」と言う婦人。

「わかりました」と澪が振り返ると、丁度立ち上がって歩く元春と目が合いました。

澪は必死にまばたきで元春に合図を送りますが、ピンと来ない元春に、澪は鼻をつまみます。

公園で澪が言っていた合図を思い出し、澪の背後に立つ元春。

「まだなの?」と焦る婦人に「警察には連絡しませんから、息子さんの携帯番号を教えてください」と澪が言い、婦人は溜息をつきながらカバンからメモを出して澪に渡します。

「スマホに登録されてないんですか?」と聞く澪に「電話番号変わったばかりで、登録してないだけ」と答える婦人。

澪は「その変更前の携帯番号も教えて頂けますか?」と言う澪に「もう、なんなのよ」と言いながらスマホを出し、番号を教える婦人。

お調べしますね、とパソコンに向かう振りをして元春に後ろ手でメモを押し付ける澪。

「お客様に提訴されたケースもある。警察に通報」という課長の言葉を思い出し、元春は迷いますが、意を決してメモを受け取り、メモの番号に電話を掛けます。

「どうなってるの、まだ?」と必死な婦人に「口座が凍結されていて解約できない」と嘘をつく澪。

「直ぐに原因を調べます」と言う澪に「あなたで大丈夫なの?もう、上の人、呼んで。ちょっと、誰か来てもらえませんか?」と騒ぎ始める婦人に元春がスマホを持って駆け寄り、

「息子さんと繋がりました。息子さんは携帯番号変えてませんでした」「どういうこと?」「携帯番号を変えたと電話してきたのは、詐欺グループの一員だとおもわれます」「え~っ!!」

元春が自分のスマホに「お母様の携帯に電話かけて頂けますか?」と言うと、婦人のスマホが鳴ります。

スマホに出て、息子と話す婦人をみて、お互いにガッツポーズをし、澪は鼻をつまんで見せました。

お手柄です、澪ちゃん。

澪は、課長に「口座が凍結した」という嘘を叱られ、課長は皆に今回はたまたま良かったけど、これからは警察に通報するようにと再度念を押すのでした。

澪と元春は警察に報告に行く様に命じられます。

世田谷北警察署。

銀行に報告が終わったと電話をしながら、澪と並んで出てくる元春。

二人を追って、先程の婦人が出てきて、二人に礼を言い。失礼を詫びて去って行きます。

婦人を見送り「じゃ、お疲れ様」と去ろうとする元春に「お腹空きましたね」と澪。

「何か食べに行きませんか?助けて頂いたお礼をしたいんです」「いや、助けただなんて」「私の合図に気付いてくれたお陰です」「ああ、あれは俺にしか気付きようがないっていうか・・・」

「あの合図を決められたのは、剣崎主任が自転車で転んでる私に気付いてくれたからですよね。痛い思いをした甲斐がありました」という澪。

元春は「いくら人生を変えても繋がりのある人間たちは変わらない。必ず引き合い、目の前に現れる」という小池の言葉を思い返しています。

「いや、あれはたまたま通り掛かっただけで」と言う元春を「ご飯行きますよ~」と追い越し、歩いていく澪。

澪の後に続く元春。

 

行きつけのお店

三宝食堂。

店の前で「私の行きつけの店なんです」と澪。

元春の声:この店、変わってないな。

「小学生の時から来てて、地味なお店ですけど、味は最高です」と店に入る澪。

高校生の澪と元春の三宝食堂での回想シーン。

店に入ると澪が「ここね、麻婆麺が最高なの」と言い、元春が麻婆麺を二つ注文し、澪が餃子を追加します。

「今日は私の奢りね。デザートは絶対、イチゴの杏仁豆腐」と澪が言い、「分かった」と元春。

澪は「いいこと思い付いた」とバッグから赤ペンを取り出し、寄せ書きの書かれた店の壁に「MIO」と書き「はい。ここに名前書いて」と元春にペンを渡します。

元春が「MIO」の下に「MOTOHARU」と書くと澪は「ありがとう」と二人の名前の下に
「2010.7.26」と書きハートで囲みました。

現在の元春が見ている店の壁にその書き込みはありません。

餃子と麻婆麺が運ばれてきて、澪は「この餃子は、ここの特製ラー油をたっぷりかけて食べるんです。感動ものですよ」と言います。

2010年7月26日。

澪は「この食べ方、最高に美味しいの。もう感動するから、先生も食べてみて」と言い、ラー油をたっぷりかけた餃子を頬張ります。

現在の澪もラー油をたっぶりかえた餃子を頬張り、元春に「どうぞ」とラー油を渡します。

元春も餃子にたっぷりラー油をかけて食べ、「う~ん、美味しいです」と言い、澪は「でしょ?」と嬉しそうに微笑みました。

「質問があります」と居住まいを正して澪が言い、「はい」と言う元春に「どうして私には丁寧語を使うんですか?尾形さんや樋口さんには使いませんよね?」と聞きます。

元春は「それは、ま、別にやめてもいいですけど」と答え、澪は「やめませんか?」と言い、「じゃあ、そうしよう」と元春が言うと、嬉しそうに「いい感じです」と澪が言いました。

「あのさ、どうしてうちの銀行入ったの?」と元春が聞くと、澪は「たまたまです。就活、色んな会社受けたけど、全然うまくいかなくて。それでファイナンシャルプランナーの資格を取ったらちょっとは有利になるんじゃないかなぁと思って取って、それで金融系の会社受けて、うちの銀行、入りました」と答えます。

「そうなんだ。でも、仕事にやりがいを持ってて、ずっと続けたいんだよね?」と聞く元春に澪は「やりがい・・・もちろんそうなんですけど、仕事じゃなくてもいいかもしれません。例えば結婚して専業主婦になったとしても、旦那さんが笑っててくれればいいんです。私、目の前の人が笑ってくれるのが一番嬉しいです」と澪。

元春の声:それが澪のほんとの望み。

以前の高校生の澪と自分を思い返す元春。

図書館で寝ている自分を起こし、友達の食べ放題の誕生日会の前に元春の顔を見に来たと言った澪。

図書館を出て、天気雨に遭った元春の元へ傘を買って、ささずに持って急いで戻って来た澪。

傘を持つ澪と手を重ねて傘を持ち、かかった虹を見上げ「綺麗~!」と言った澪のこと。

現実に今、目の前で麻婆麺を食べる澪を見つめながら

元春の声:あの頃は俺たち、いつだって笑ってたな。

ひどいことをした

元春は澪が初めての子供を妊娠していた時のことを思い返します。

帰宅した元春にソファーでお腹を撫でながら「お父さん、帰ってきましたよ」と言う澪と澪のお腹に「ただいま」と言う元春。

「動いたかも、今」という澪のお腹を触り、「すごい!」と元春は感動していました。

元春の声:て、いうことは、澪の望みは叶ってたってことなのか。

現実で「う~ん、美味しい!」と言う澪を元春は見つめ、「どうしました?」と澪に聞かれます。

「いや」と答え、イチゴ杏仁豆腐を二つ注文する元春。

「え?」と澪は驚き、「びっくりです。私の定番のデザートなんです」と言うのでした。

あらあら、元春さんたら、回想ばっかりしてるからですよ。

元春は「あ、そうなんだ」ととぼけますが、澪は「え?どうして分かったんですか?」と聞きます。

「いや、超能力とか」と言い逃れる元春の言葉に「超能力?!えっ、スゴイ、使えるんですね」と言い、否定する元春。

元春と澪が三宝食堂を出ると、激しく雨が降っていました。

澪は店の脇に置き捨てられていた少し壊れた傘を見つけ、「ないより良いですよね」と広げます。

二人で笑い、元春も澪と傘を握り、「行こう」と雨の中へ走り出し、笑顔で雨の中を走る元春と澪。

元春は以前の澪を澪の家の前まで送った時のことを思い返します。

手を繋いで歩いていた澪と元春は、澪の家の前で「おやすみ」「またね」と言い、元春は歩き出しました。

暫く歩いた元春が振り返ると澪が笑いながら、元春を見送っています。

「入ってよ」と言う元春に「見送る」と澪。

「俺が見届けるから」と元春が言うと「家の前だもん」と澪が言い、「だから、入ってって」と元春が言うと澪は元春に駆け寄って抱き着き「する。結婚。先生と」と言いました。

元春は澪を離し、澪の顔を見ながら「結婚しよう」と言い、澪は幸せそうに微笑み「笑って暮らそう」と言い、元春も「うん」と言って、笑顔で抱き合う澪と元春。

元春の声:俺は澪の望みをちゃんと叶えてやれてたのに・・・。

元春は、澪がオムライスにケチャップでハートを書いて元春を待っていた朝、寝坊をして無愛想に家を出たこと、休日に「休みの日だから一緒に行きたい」とお弁当を作り、公園に誘う澪を無視して眠り続けたこと、トラブルの電話を受けながら帰宅し、カニクリームコロッケを作ったと嬉しそうに伝える澪に冷たく「ちょっと黙っててくんない?」と言って部屋を出たことを思い返し、

元春の声:俺がぶち壊したのか?

最低最悪です、元春さん!

と現実の世界で笑顔で壊れた傘をさして走る澪を見る元春。

雨が上がり、日も落ち、コンビニの前で「じゃあ、私はここで」と言う澪。

「うん」と言う元春に「結局、奢ってもらっちゃってありがとうございました」と澪が言い、「ううん。美味しいお店、教えてくれてありがとう」「良かったです」

二人は笑い合い、元春が「じゃ」と背を向けると澪が

「剣崎主任。剣崎主任、もしかして、・・・・・・私を知っていますか?昔、どこかで会ったことがあるとか。こんなことを言うと変に聞こえるかもしれませんが、昔から知っているような親しみを感じるんです。イチゴのシェークや杏仁豆腐のことだって、ただの偶然なんですか?・・・あの時も本当は私の事を“澪”って呼んだんじゃないですか?」

元春はオートバイに轢かれそうな澪の腕を引き、「澪」と叫んだことを思い返しますが、

「呼ぶわけないよ。初めて会ったのは建石さんが移動してきた日だから」と務めて無表情に告げる元春。

澪は「そうですよね。すいません、変なこと言って」と頭を下げ、元春は笑顔で「いや、気にしないで」と言い、澪も「はい」と笑顔を作ります。

そこへ「やっと会えた」とコンビニから久恵が出てきました。

久恵は真っ直ぐに元春に駆け寄り、抱き着きます。

「すみません。誰かと間違えてるみたいです」と久恵を元春から引き離す澪。

久恵に「お母さん、この方は職場の上司の剣崎元春さん」と澪が言うと、久恵は「そう」と言い、元春の腕を掴み「元春くん。うちの婿さん」と満面の笑みで言い、澪に「澪が毎日怒るから、うちに帰ってこなくなっちゃったのよ」と言う久恵。

唖然とする澪と戸惑う元春。でした。

知ってるワイフ4話ネタバレ感想!元春の言動にイライラ!

澪の母の記憶と認知症

謎の男・小池良治(生瀬勝久)から貰った2010年の500円硬貨と謎のゲートの力で過去に戻り、妻を入れ替えた剣崎元春(大倉忠義)。

大金持ちの娘・沙也佳(瀧本美織)と優雅な結婚生活を送る元春の前に銀行の窓口係になった元妻・澪(広瀬アリス)が転勤してきます。

慌てる元春に小池は前世で縁のあった人間は引かれ合い、必ず出会うと言いました。

澪も元春と前世で過ごした日々を毎日、夢で見ています。

何も知らない澪が元春と以前にあったことがあるのではと疑問を持ち始め、その疑問をある夜、コンビニの前でぶつけました。

否定した元春が帰ろうとした処へ、澪の母・久恵(片平なぎさ)がコンビニから出てきて、元春に抱きつき、元春を「うちのお婿さん」と言うのです。

「何言ってるの、お母さん」と澪は元春を職場の上司だと久恵に言うのです、久恵は元春の手を引いて、澪の実家に連れて行きました。

澪の実家の部屋を見て、「昔と変わってない」と澪の家庭教師として初めて澪の実家を訪れた時の事を思い返す元春。

「元春くんの為に肉じゃが作っておいたのよ。大好物でしょ?」と言う久恵の言葉を元春は「ただの偶然だ」と自分に言い聞かせます。

澪は元春に詫び、久恵が認知症であることを打ち明けます。

「え?」と驚く元春。

「いつから、症状?」と聞く元春に澪は1年位前からで、最初は物忘れから始まり、最近は亡父を生きていると思い込んだり、澪をおばちゃんと呼ぶ、と言いました。

元春は2019年7月23日のことを思い返します。

その日、帰宅して直ぐにトラブルの電話を受けた元春に澪が「お母さんの事の話がしたいんだけど」と言いました。

迷子になったと連絡があって、ちょっと心配で・・・と言う澪に元春は「お母さん、昔から方向音痴じゃなかったっけ?・・・もう行かなきゃ。急に接待入っちゃって」と唖然と元春を見つめる澪を置き去りにしたのです。

元春の声:あの頃からか。

そうです、あの頃からです。

「元春くんを大切にしなさいよ。お父さん亡くなってから私たち支えてくれたの元春くんだけなんだから。家庭教師の授業料ただにしてくれて、電球取り替えてくれたり、シャワーも直してくれたしね~」と言う久恵。

元春は「なんで知ってる?」と呟き、澪は「すごい作り話。お母さん、小説家になれるよ」と言い、久恵が元春に肉じゃがを持ってきます。

「いつも美味しいって言って食べてくれるから、作り甲斐があるわ」と久恵は言いました。

家の門まで元春を送った澪は「今日は本当にすみませんでした」と頭を下げ、元春は「いえ」と言い、家に戻る澪を見送ります。

元春の声:お義母さんは俺が過去を変えたことを知っているのか?俺と澪が夫婦だったことを知ってるのか?それを知ってるのは俺だけの筈だ。いや、俺とあの人だけの筈だ。

と、元春は小池を求めて公園に走って来ますが、そこに小池の姿はありませんでした。

澪と津山の関係

剣崎家。

帰宅する元春。

「おかえり、直ぐご飯できるから」と言う沙也佳の前には高級総菜のパックが並んでいます。

沙也佳さんはお料理出来ないのでしょうか?しないのでしょうか?

元春が持つ紙袋を見て「なぁに、それ?」と沙也佳が聞きました。

「ああ、肉じゃが。行きつけのお店で貰った」と言う元春に「そんなの私食べないし、言ってくれればお取り寄せしたのに~」と沙也佳。

「いや、これは他にはない味だから」と言う元春に「見て!このハーブロースト、生ハムもあるの。早く食べよう!」と沙也佳は無邪気に笑います。

「うん」と頷き、複雑な表情で階上に向かう元春。

食の好みは育った環境に左右されますものね。

澪の実家。

澪が久恵と布団を並べて寝ています。

誰かが「澪」と呼び、澪はその人の手を自分の頭に乗せていました。

目を覚まし、自分の頭に手を置いてみる澪。

あおい銀行 世田谷支店。

同期会に向かう西課長(マギー)と小谷(猫背椿)。

篠原(末澤誠也)が「その年でも同期会あるんですか?」と聞き、「その年でもやるんだよ~」と西が答えます。

小谷が女子社員に、明日までにセミナーの案内書を作っておくようにと頼みました。

それぞれに用事があるという女子社員・尾形(佐野ひなこ)と樋口(安藤ニコ)に澪は自分がやっておくと言います。

一人では時間がかかるという尾形たちに、書類を作るのは嫌いじゃないので、来週の昼休みに自分を先に出してくれれば、自分がやると笑顔で澪は請け負いました。

澪の後ろ姿を見ている津山(松下洸平)に自分たちも帰るか、と声を掛け、元春は銀行を出ます。

銀行を出た元春のスマホになぎさ(川栄李奈)から「今日、店に寄れる?」「お母さんのおいなりさん、あるよ」とラインが入りました。

尚希の店。

元春が入って来て、なぎさに「母さん、来たの?」と聞き、なぎさは「うん」と答え、本当は直接元春の家に届けたかったみたいだったけど、沙也佳はおいなりさんを食べないし、行ったところであんまり歓迎されないし、と言います。

「そんなことないよ」と言う元春に意味深な視線を投げて、背を向けるなぎさ。

嬉しそうに母のおいなりさんを食べる元春は、澪が「先生のお母さんのおいなりさん大好き」と言っていたことを思い返しました。

銀行の外で「あのさ、注文間違えて多めに買っちゃったんだよね。晩飯まだだよね?もしかして、いなり寿司、好きかなと思って」と満面の笑みで渡す練習をする元春。

相当に危ない人になってます、元春さん。

ふと真顔に戻り「普通に渡すか」と歩き出し、フロアの入口に着くと「ありがとうございます」と言う澪の声が聞こえます。

元春がそっとフロアを覗き込むと、津山が澪にサンドイッチの差し入れをしていました。

とても喜び、美味しそうに食べる澪と津山。

津山にお礼を言い、「持つべきものは気の利く上司ですね」と言う澪に「上司として持ってきたんじゃないよ」と津山が言います。

「建石さんのこと、すごく気になってる。俺と付き合わない?」と津山が言い、暫く見つめ合った後、澪は「ちょっと」と笑いだし、津山も笑いました。

「びっくりするじゃないですか?久々にドキッとしました」と言う澪に「それだけ?」と津山。

澪は少し考え「まだ津山主任のこと、よく知りません。彼女が28人いるかも知れないし」と言い、津山は「正真正銘、彼女いないよ」と言い、「そうなんですね」と澪。

まだ考えている澪に津山は「わかった。返事は急がないから、考えてみて」と言い、澪は「はい」と頷き、「これも食べていいですか?」と空気を変えます。

ずっと心配そうに隠れて見ていた元春が去ろうとすると、元春のスマホに着信があり、コール音が鳴り響きました。

タイミング悪すぎでしょう~。

仕方なく背後にいなり寿司を隠してフロアに顔を出し、「あの、忘れ物しちゃって。ご飯食べてた?」と言う元春に津山は「うん・・・もしかして聞いてた?」と聞きますが、元春は「何を?」ととぼけます。

「なになになになに?」と聞く元春に「なんでもない」と津山は言いました。

津山に嫉妬!?

街路。

津山の告白を思い返しながら自転車を漕ぐ澪。

なぎさが澪に気付き、「あ」と手を挙げますが澪は気付きません。

なぎさが「こんばんは!」と声を掛け、気付いて止まり、なぎさを振り返って「あ、こんばんは」と言う澪。

なぎさは澪に「またボーっとしてたでしょう?」と言い、澪は「転ばなくて良かった」と言い、なぎさが「男のことでも考えてた?」と聞くと、澪の表情が変わり、「えっ?図星?彼氏?」となぎさ。

「いえ、あの上司のことでちょっと」「もしかしてパワハラ?」「いや」「どんな奴よ~」「だから違うって」

と、なぎさと澪は神社の境内に行きました。

告白されたと言う澪を羨ましがるなぎさに、澪はびっくしたと言い、「どうなの?」と聞くなぎさに澪は「知り合ったばかりだけど、一緒にいて楽しい」と言いますが、「キュンとしない。運命感じない」と言います。。

なぎさは自分と尚希の例をひいて、後から運命が分かることもあると言うのでした。

なぎさちゃん、良いことを言いますね。

尚希の店。

元春と津山が並んで飲んでいて、津山が尚希に澪に告白したことを告げます。

盛り上がる津山と尚希に「俺は反対だな」と元春が言いました。

「出会ったばっかだし、津山も彼女のこと、なんも知らないだろ?」と言う元春に「お前は知ってんのか?」と津山が聞きます。

「知らないよ。でも、やめた方が良いんだよ」と言う元春に女のことに元春が口を出すのは珍しいと言う尚希。

「それは」と元春は一瞬言葉に詰まり、「社内恋愛だし、付き合ってんのが上にバレたら、どっちかが移動させられることになる」と言います。

「バレなきゃいい」と言う尚希に「バレるもんなんだよ」と元春が言い、「じゃ、結婚すればいいじゃん」と言う尚希に「結婚できなくて別れたら悲惨なことになるだろう?」と元春は言うのでした。

澪の実家。

朝、出勤する澪が久恵に声を掛けようとすると久恵の姿がありません。

慌てて、家を飛び出し、久恵を探す澪。

澪は、道端の花を見ている久恵を見つけ、声を掛けて近寄ると、久恵は逃げ出します。

「会社遅れちゃうから」と叫びなら久恵を追う澪。

あおい銀行 世田谷支店。

澪が全速力で自転車で乗りつけ、「ヤバイヤバイ」と銀行に駆け込もうとした時、澪のスマホに着信があります。

澪がスマホを見ると津山から「今どこ?」「遅刻しそうなら、紙コップを持ってきて!」とラインが入りました。

「了解」と微笑み、慌てて休憩室に放置された紙コップを持ち、フロアに出た澪に小谷が「あれ?建石さん、いたの?」と声を掛け、「はい」と答える澪に意地悪く「そうぉ」と言うと、

津山が澪の紙コップに手を伸ばし「建石さん、コーヒーありがとう。朝一で探してくれた資料助かった。印刷も頼める?」と言い、澪は「勿論です」と種類を受け取りながら「助かりました」と津山に囁きます。

元春さんが前世でやって失敗した作戦のアレンジですね(笑)。

支店長が来て朝礼が始まり、小谷が澪に週末の窓口研修の予定を確認し、支店長がリーダーシップ研修に津山か元春のどちらかが行ってくれないか、と言いました。

津山と元春は顔を見合わせ戸惑いますが、支店長が「場所は窓口研修と同じところだ」と言うのを聞き、即、津山が「行きます」と手を挙げます。

「ありがとう。夜の親睦会は一緒にやるそうだ。津山君、建石さんのことも宜しく頼んだよ」と支店長。

挨拶を交わす二人に憮然とした表情の元春。

 

澪と津山の研修会

尚希の店。

一人で飲んでいる元春に「津山さんて、今、彼女いないよね?」となぎさが聞きます。

「それがどうしたの?」と聞く尚希に、紹介したい人がいると言うなぎさ。

どんな子?と聞く元春に、お兄ちゃんのお嫁さんにしたいくらい良い子だとなぎさは言いますが、尚希は「津山には好きな子がいる」と言います。

しかし、元春は「いや、いいんじゃないか?紹介してやれ」と言うのでした。

そこへ津山が澪を連れて入ってきます。

津山と澪、なぎさと元春の4人でテーブルを囲むことになり、尚希が4人のめぐり合わせに感動し、「出来すぎだよな。まるで誰かが仕組んだ・・・」と言うと「要はご縁があるって言いたいんでしょ?」となぎさが言いました。

澪となぎさがお互いに初対面の感じがしなかったと言うと、元春は「そりゃ、そうだろ」と呟きます。

一同に「え?」と言われますが、尚希が「取り合えず乾杯しよう」と言い、笑顔で見つめ合う澪と津山を見て元春は溜息をつきました。

小池さんの言う通り、引かれ合い、巡り会いました。

閉店後の尚希の店。

元春と津山が並んで飲んでいて、看板を下げてきた尚希が澪を絶賛します。

土曜日の研修で一気に攻め込めと盛り上がる尚希と津山の話を頬杖をついて不機嫌に聞いている元春。

土曜日。

ゴルフ場。

思いっきり空振りをする元春。

沙也佳が「モトくん、しっかり!」と声を掛け、沙也佳の父が「せっかく上達したのに逆戻りか?」と言います。

「疲れてるんですかね?」と言う元春。

沙也佳の母は「仕事は部下に任せて、ゴルフ三昧のあなたとは違うわ。ねぇ、元春君?」と言いますが、元春は「土曜日一気に攻め込む」と言っていた津山のことを思い返していました。

ボーっとしている元春に沙也佳は「モトくん、聞いてる?」と声を掛け、「え?あ」と言う元春に母は「仕事の事を考えてるのね」と言い、父が「男は仕事に没頭してこそ成功するもんだ。しかし、休養も大切だ。仕事は忘れてゴルフに没頭しようじゃないか?」と言います。

元春は笑顔で「はい」と頷き、再び盛大に空振りをするのでした。

ゴルフ後の食事の席でも上の空で食事も進まない元春。

元春は「ちょっとお手洗いに」と言って席を外します。

母が沙也佳に「同じ日に夏休みを取れるわよね?」と聞き、沙也佳は“有名な先生が来日するのでチェロのレッスンを受けたい”と言いました。

母は反対するのですが、父は「せっかくの趣味なんだから好きにすればいい」と言い、不満そうに物言いたげにしている沙也佳。

沙也佳さんはもっと本格的にチェロを学びたいようです。

総合研修センター。

研修会場から出てきた澪のスマホに“久恵が食事をしない”と介護ヘルパーから電話が入り、澪は久恵に替わってもらい説得しました。

その様子を聞いていた津山ですが、知らぬ振りで澪に「お疲れ様」と声を掛けます。

お互いに研修は爆睡だったと笑い合い、「お腹空いた?」と聞く津山に「空きました」と答える澪。

剣崎家。

ゲームチェアーでゲームをしながら、心ここにあらずの元春。

リビングでチェロの譜面を膝に置き、物思いに沈む沙也佳。

元春の脳裏に津山と澪の笑顔が蘇ります。

沙也佳の脳裏には「チェロはせっかくの趣味なんだから好きにすればいい」という父の言葉と、元春の「沙也佳は昔も今も大学の女神なんだから」と言う言葉が蘇ります。

沙也佳は譜面を置いて立ち上がり、元春に「ねぇ」と歩み寄り「女神ってなに?」と聞きますが、物思いに耽る元春の耳には届きませんでした。

憮然とした沙也佳は元春の前を横切り、ゲームのテレビのコンセントを引き抜きます。

驚いて「おい、なんだよ、急に」と聞く元春に「別に」と沙也佳は部屋を出ます。

元春が沙也佳の背中に「沙也佳らしくないよ」と言うと沙也佳は、一瞬立ち止まり、走り去るのでした。

元春さん、こちらでも妻の本当の姿を見ようとしていません。

尚希の店。

入ってきた客に「まだ準備中なんです」と尚希が言うと、その客は元春でした。

「おう、どうした?」と聞く尚希に「別に。あ、お茶漬け食わせて」と元春。

カウンターでお茶漬けを食べる元春に「津山の奴、うまくやってるのかなぁ」と尚希は言います。

「実況中継もまだ来てないし」と言う尚希に「遊びじゃないんだから」と元春が言うと、尚希は昔、元春が研修がきっかけで付き合ったカップルが3組あると言っていたと言いました。

「ま、俺には関係ないし」と元春が言い「関係ないとはなんだ?親友だろ?まだ反対してんのか?」と尚希が言っていると、尚希にスマホに着信があります。

大喜びで尚希がスマホを確認し、「これから親睦会で、その後、ホテルのバーだって。マジで攻め込むぞ、津山の奴」と言い、「これ、味薄くないか?」と言う元春に「ただ飯食っといて文句言うな!」と尚希は言うのでした。

お怒りごもっともです、尚希さん。

親睦会会場。

澪と出てきた津山が澪に「一人っ子?」と聞き、澪は「はい。津山主任は?」と聞き、津山が「俺は姉貴が二人」と答えると「あ~、そんな感じです」と澪。

「どんな感じだ?」と言う津山に「なんかお姉さんに振り回されながらも、可愛がられて育ったような感じです」と澪は答えます。

「褒められてる?」と聞く津山に「褒めてます。それに羨ましいです。家族って憎たらしいことがあっても、絶対味方になってくれるじゃないですか?だから、兄弟のいる友達が羨ましかったです」と言う澪に津山は「・・・お母さん、具合悪いの?」と聞きました。

「実はさっき電話で話してるの、ちょっと聞こえて」と言う津山に「ああ」と澪は笑い、無理には聞かないと言う津山に、母親が認知症で時々ヘルパーに子供みたいに駄々をこねるので、さっきも電話が掛かってきたと話す澪。

「大変だ」と言う津山に澪は「まぁ、これが私の日常なので」と言います。

「建石さんはいつも逞しい」と言う津山に「津山主任は思ったより優しいですね」と澪が言い、「思ったより?」「あ、優しいのは女性にだけとか?」「バレた?」と二人は笑い、津山は「冗談ですよ」と言いました。

良い感じだけど、確かにときめき感は足りないかも?

尚希の店。

店を出てくる元春。

歩き出し、立ち止まり、元春は思いつめた表情で何かを考えています。

ホテルの2Fロビー。

津山が並んで歩く澪をホテルのバーに誘います。

津山がふとホテルの入口に目をやると、元春がいました。

澪を押しとどめ、「ちょっと、ここで、ステイ!ちょっと待ってて、ごめん」と澪を待たせ、「バカバカバカ・・・」と言いながら元春に駆け寄る津山。

「何やってんの?」「いや、近くまで来たから」「えっ?」「お前がここにいるって、木田から聞いたぞ」

で、来るか?おかしいだろ!・・・建石さんと一緒なのは当然わかってるよな」と言う津山に、「本気で建石さんとどうこうなろうと思ってんの?」と聞く元春。

「思ってるよ!」と津山がいった時、澪が「剣崎主任?」と声を掛け「どうも」と元春は会釈をします。

「直ぐ帰れ」と囁く津山と「どうしたんですか?」と2Fから呼び掛ける澪。

「近くまで来たんで」と澪に答える元春を抑える津山でしたが、澪は「良かったら、一緒にどうですか?」と元春も誘ったのでした。

ホテルのバー。

乾杯する澪、津山、元春。

津山はビールを飲む元春を睨むように見ています。

元春の声:(ワインを飲む澪を見て)ワインは酔いやすいのに。

「飲みやすい」と言う津山に澪は「はい。美味しいです。でも、ワインは酔いやすいので少しにしておきます」と澪。

「ウイスキーはあんながぶ飲みしたのに?」と澪と津山は笑い合いました。

津山がここはラブコメの撮影に使われたと言うと、澪はラブコメはリアルじゃないから苦手だと言います。

「じゃ、好きなのは、やっぱアクション?」と聞く津山に

元春の声:泣けるラブストーリーに決まってるだろう。

澪は「はい、スカッとするアクションです」と答えます。

元春の声:え?

女子はラブストーリー好きだけど・・・という津山に澪は「泣きたい時は悲しいラブストーリーを口実に泣く」と言いました。

「泣きたい時は泣けばいいのに」と津山が言い、「ですよね~、無駄にプライドが高いんですよ」と言う澪。

 

見えてくる澪の想いと前世の記憶

バーのトイレの洗面台で水を出しっぱなしにして、鏡の中の自分を見つめている元春。

元春は2019年8月5日のことを思い返しています。

朝、出掛ける元春に、今年は絶対に父の法事に参加してほしいと念を押す澪。

「分かってる。後で行くから」と言って元春は家を出ました。

夜、黙って帰宅した元春は部屋の入口で気まずそうに立ち止まります。

思い切って「ただいま」と部屋に入ると、暗い部屋で澪がDVDで映画を観ています。

「疲れた。・・・ごめんな。法事行けなくて」と言う元春に反応しない澪。

「支店長の機嫌が最悪でさぁ。もう、相手してるだけでどっと疲れちゃった」と言いますが、澪は相変わらず反応しません。

「上手くいった?」と聞くと「・・・うん」と澪が言い、「良かった」と言った元春がテーブルの上のタッパーに気付き「これ、お義母さんの肉じゃが?うまそう~」と言いますが、澪は無視。

「あ、サッカーだ」とリモコンを取ろうとする元春からリモコンを取り「映画観てるから」と元春を見ずに、澪が言います。

「え、日本戦だよ」「私が観てる」

元春が、澪の横に腰掛け「DVDは後で観られるけど、試合は生中継じゃないと」と言い、「いいじゃん、ちょっとだけ」と澪の持っているリモコンに手を伸ばすと、澪が「観てるって言ってるじゃん!!これが観たいの!!」と怒鳴ります。

「怒鳴んなよ。いつもこんなの観ないくせに。(と、悲しいラブストーリーのパッケージを見る元春)」

元春は憮然と立ち上がり、クローゼットでゲームをしますが上手くいかずに、廊下に出るとリビングから澪の号泣する声が聞こえます。

元春が様子を見に行くと、映画を見ながら澪が号泣していました。

号泣する澪を残して部屋を出る元春。

現実。

洗面台の鏡の前の元春。

蘇る澪の声:泣きたい時は悲しいラブストーリー、観ます。悲しい時はラブストーリーを口実に泣くんです。

洗面台にしがみついて、元春は座り込みました。

バーの客席に戻る元春。

眠っている澪を津山が見守っています。

津山のスマホに着信があり、元春に気が付いた津山が「ここへ来い」と隣の椅子を示し、席を立って電話をとって、出て行きました。

立ったまま、眠っている澪を見ながら、

元春の声:泣きたかったんだな。あの時、ものすごく寂しかったのに、俺が気付いてやれなかったから、。仕事が大変で、疲れてて、自分だけが辛いと思ってた。俺に頼らないで、自分でなんとかしろよって、澪のこと、ないがしろにしてた。・・・俺のせいだった。

そうです。澪ちゃんは泣きたかったんです。

元春は澪の正面に座ります。

元春の声:俺が澪をモンスターにした。

そうです。あなたも悪かったんです。

元春は澪が「安心する」と言っていた様に澪の頭に手を置きました

元春の声:悪かった、澪。本当に・・・。

元春は澪の頭に手を置いて、澪の寝顔を見つめながら「ごめん」と呟きます。

すると、澪が目を覚まし、慌てて手を引っ込めた元春を驚いたように見つめました。

「あ、頭になんか付いてたから。あ、取れた」と元春は誤魔化しますが、澪はそのまま元春を見つめています。

「あ、もう部屋に戻って休んだら?」と言う元春の言葉で我に返る澪。

「はい」と言う澪に「俺も戻らないと」と言い、元春はバーを出ました。

街路。

一人、帰路につく元春。

元春の声:俺は何をやってるんだ?俺はもう澪の夫じゃない。じゃ、なんなんだ?なにがやりたいんだ?・・・まさか、俺は澪のことが・・・馬鹿な。どうかしてる。俺がこの人生を自分で選択したんだ。そうしたくてそうした。間違ってない。そうだよな?

確かに元春さんの行動はどうかしていますよね。

その時、歩道橋にいた元春は下の歩道を歩く小池を見つけました。

「ちょっと~!」と元春は呼び掛けますが、小池には聞こえないようです。

元春は追い掛けようとして、傍らの花壇にしたたかに足を打ち付け、転がりました。

痛みを堪えて立ち上がりますが、既に小池の姿はなく、元春は「くそ~っ!」と叫ぶのでした。

別の街路。

久恵が一人、アイスクリームを買って歩いています。

アイスを袋から出し、嬉しそうに眺める久恵は、通りの向かう側から久恵を見る小池と目が合いました。

小池に笑い掛ける久恵を小池は暫く見つめ、立ち去ります。

久恵は小池を見送りながら微笑むのでした。

え?知り合いなんですか、小池さんと久恵さん?

ホテルの澪の部屋。

澪が髪の毛を乾かしています。

頭に手を乗せた自分を鏡で見て、動きを止める澪。

澪は、「ごめん」と澪の頭に手を乗せた元春のことを思い返し、自分の手を見つめ、自分の顔を見つめました。

妻の衝撃の目撃

剣崎家。

「おはよう」と階上から下りてくる元春。

「おはよう。昨日は遅かったの?」と聞く沙也佳に、「大変だったよ。帰ろうと思ったら、尚希となぎさ、喧嘩始めちゃってさ」と言う元春に、自分は疲れて早く寝ちゃったと沙也佳は言います。

「そうか。あ、そうだ、晩御飯、外で待ち合わせして、食べ行かない?」と言う元春に「行く!じゃあ、銀行に行ってもいい?」と嬉しそうに沙也佳は言いました。

軌道修正ですね、元春さん。

あおい銀行 世田谷支店。

コピー機と格闘している澪。

元春が声を掛け「俺、見よっか」と言いますが、「大丈夫です!」と澪は言います。

津山が来て「動かない?」と澪の元へ行き、あっという間にコピー機を直しました。

お礼を言う澪に「また何かあったら言って」と津山。

津山は元春に「やっぱり研修行って良かったわ。距離が近くなった気がする」と囁きます。

終業後、皆と飲みに行こうと元春を誘う支店長に「今日はちょっと」と断る元春。

「そっ、わかった」と篠原に声を掛けた支店長に瞬時に断る篠原。

支店長たちが出掛けた後、元春は篠原に「お前、行けんだろ?」と聞きます。

篠原は「行きたくないんで。じゃ、失礼します」と帰ってしまいました。

戻ってきた澪に「もう、皆、飲みに行ったよ」と言う元春に澪は「はい。直ぐに追い掛けます」と言い、挨拶をして出ようとして立ち止まります。

暫くその場で考えていた澪が、元春を振り返りました。

あおい銀行 世田谷支店の正面玄関には沙也佳が来ています。

沙也佳は歩いてきた篠原に「すいません。あおい銀行の方?」と声を掛け、「剣崎は?主人はまだ中に?」と聞きました。

「剣崎主任の奥さまですか?」と篠原は沙也佳を通用口に案内します。

元春を見つめながら、バーで元春が頭に手を置いた時のことを思い返していた澪の記憶が夢の中の自分が誰かの手を自分の頭に乗せた時のことと重なります。

澪は「剣崎主任」と元春に歩み寄り、「あの・・・確認したいことが」と言い、「失礼します」と元春の手を取ると、自分の頭に乗せ、目を閉じました。

誰かが見たら、2人の関係を怪しむ行動です・・・

そこへ「モトくん」と沙也佳の声が響きます。

驚いて、澪の頭から手を外すのを忘れている元春の手と振りむいた澪を凝視する沙也佳。

そこは急いで外さないとでしょう、元春さん!

と、今更、言っても遅いですね。

沙也佳ちゃんが澪の苗字を知ったら、元春の車の助手席に落ちていた名札と一致して、益々、疑惑が膨れ上がりそうな嫌な予感がします。

果たして、元春と沙也佳はどうなるのか?

知ってるワイフ5話ネタバレ感想!津山と澪が交際スタートして・・・

妻の疑惑

あおい銀行 世田谷支店。

終業後、たまたま二人きりになった剣崎元春(大倉忠義)と建石澪(広瀬アリス)。

澪は“確認したいこと”があると元春の手を自分の頭に乗せ、目を閉じました。

すると、そこへ元春と夕食の約束をしている沙也佳(瀧本美織)が現れ、「モトくん?・・・何してるの?」と声を掛けます。

驚いて澪の頭に手を置いたままな事に気付いた元春は「あ、頭に埃ついてて」と誤魔化し、「あ、妻なんだ。本店営業部から異動してきた建石さん」と沙也佳に澪を紹介します。

「初めまして。建石です」と頭を下げる澪に沙也佳は「建石さん?」と言い、元春の車の助手席で拾った名札を思い返しました。

沙也佳は笑顔を作り「夫がお世話になっております」と言い、「こちらこそ。お世話になってます」と頭を下げ、「じゃ、私はこれで」と澪が言い、「ああ、みんな、待ってるんじゃない?(沙也佳に)会社の皆で飲みに行ってて」と元春が言います。

元春と挨拶を交わして澪が出ていった後、沙也佳は「女の人だったの?」と元春に聞きました。

「え?」「うちの車に名札落とした人でしょ?」「・・・男だと思ってた?」「うん」「そっか。あ、何食べたいか決めた?ちょっと待ってて帰る準備するから」

と、話を逸らして帰り支度を始める元春を不安そうに見つめる沙也佳。

元春さん、プライドの高い女性の嫉妬は怖いですよ~。

あおい銀行 世田谷支店 通用口。

澪が走り出てきます。

自転車置き場で元春の手の感触を思い返し、胸を押さえる澪。

そこへ澪のスマホに女子行員・樋口(安藤ニコ)から「お店、わかりますか?」とラインが入りました。

澪は少し考え「ごめんなさい。今日はやっぱり帰ります」と返信するのでした。

尚希の居酒屋。

カウンターで澪が一人、物思いに耽りながら飲んでいます。

なぎさ(川栄李奈)が「ああ、今日も働いた~!」と言いながら、澪の隣に腰を下ろしました。

澪と並んで飲み始めたなぎさは澪に津山(松下洸平)に返事をしたのかと聞き、澪は「ううん」と言い、「私はお勧めだけどね~」となぎさは言います。

澪は、津山は優しいし、楽しいと言い、「ほかに検討する人がいるわけじゃないんでしょ?」と言うなぎさの言葉に元春のことを思い浮かべました。

「・・・うん、いない」と答える澪になぎさは津山を勧め、尚希も「俺からも頼むよ」と言います。

尚希は澪に試作品の試食を頼み、澪は率直な感想とアドバイスを伝え、尚希に作り直すように言ったなぎさに「旦那さんのこと、大好きなんだね」と澪が言い、「わかる?旦那にはバレないようにしてるの。すぐ調子乗るから」と言うなぎさ。

「旦那さんもなぎささんが大好きって伝わってくる。二人は本当に運命の相手だよね」と言う澪になぎさは「津山さんのことはあまり頭で考えずに、したいようにすればいい。恋に正解なんてないから」と言い、澪は「うん」と笑顔を見せました。

剣崎家。

リビングでチェロを弾く沙也佳に元春が飲み物を持ってきて、隣のソファーに腰掛けます。

「あの人っていくつなの?」とチェロを置く沙也佳。

「え?」「建石さん」「さぁ、聞いたことないから」「そこそこ綺麗よね」

「そうなのかなぁ。沙也佳の方が綺麗だよ」と言う元春に間髪入れず「何処に住んでるの?」と沙也佳は聞きました。

「う~ん、代田かな?確かその辺り」「うちと同じ方向ね」「うん」

「でも誤解の原因になるから、もう車には乗せないで」と沙也佳は真っ直ぐに元春を見ながら言います。

「誤解って・・・。たまたま乗せただけだから」と元春は言いますが、沙也佳は「そのたまたまがきっかけで何かが始まることもあるでしょ?」と言い、「何言ってんだよ。心配しなくていいから」と言う元春をじっと見つめました。

その視線に気付き元春は「もう車には乗せない」と言い、「絶対よ」と言う沙也佳に「うん」と言い、沙也佳にもっとチェロを聞かせてくれと頼み、笑顔で頷き、チェロを弾き始める沙也佳。

 

義母の突然の訪問

澪の実家。

澪がまた結婚式の夢を見て目覚めると、久恵(片平なぎさ)が朝食の支度を終えて待っていました。

寝坊をした澪は久恵に詫びを言い、朝食を食べずに出掛けます。

「せっかく作ったのに」と一人で朝食を味わっていた久恵が何かを思いつきました。

久恵さん、何か嫌な予感が・・・。

あおい銀行 世田谷支店。

自席から澪の様子を窺う元春。

コピー機へ向かう澪と目が合い、視線を交わす元春と澪。

西課長(マギー)が、今日、澪を借りていいかと小谷(猫背椿)に聞きます。

“接待要員ならお断り”という小谷に本店で澪が担当していた運送会社の部長が新しく出来た支店の支店長になって、あおい銀行と取引することになったと言いました。

で、澪に給与の口座開設の作業をお願いしようと思うと西が言い、小谷は「わかった。建石さん、よろしくね」と言い、澪は「はい。頑張ります」と答えます。

西が「じゃ、うちからの担当は・・・」とフロアを見渡すと「自分やります」と立候補する津山が任命され、笑顔で会釈を交わす津山と澪。

そんな二人を見つめる元春。

新しく取引する運送会社の一室。

支店長と挨拶を交わす津山と澪。

あおい銀行 世田谷支店。

窓口で接客している元春。

客が帰り、元春は空席の澪の席を見つめて何か考えています。

そこへ久恵が「元春くん」と声を掛けてきました。

「来ちゃった」と言う久恵に一斉に皆の視線が集まります。

「うちの婿がいつもお世話になっております」と言う久恵に駆け寄る元春と、久恵を沙也佳の母親と勘違いをして篠原に支店長を呼ぶように言いつけて駆け寄る西。

「あの、どうしました?」と聞く元春に「あの、澪が・・・」と言う久恵を慌てて店の隅へと連れていき、小声で「外出中でして、澪さんに何か御用ですか?」と元春は聞きます。

「用があるのは元春くん!」と言い、紙袋から弁当を取り出して渡し、「これ、食べて」と朝ご飯を食べていて元春の事を思い出したと久恵は言いました。

「ありがとうございます。・・・今、仕事中ですので、これで失礼します」と元春が久恵を帰そうとした処へ“剣崎君のお母さまでいらっしゃいますか?”と言いながら西がやって来ます。

支店長まで現れ、微妙に成立する会話が繰り広げられました。

ドキドキです、元春さん。

「奥の部屋でお茶でも」「いただきます」という流れになり、元春は「大丈夫です。母は予定がありますので、本当に大丈夫です。ちょっと送ってきますね」と久恵を連れて銀行を出ます。

行員たちは“想像より質素”な西急グループの社長夫人について色々噂するのでした。

新しい取引先の運送会社の倉庫。

この規模の会社なら良いお付き合いが出来そうだと津山が言っていると、澪のスマホに釈信があります。

澪は津山に断って、少し外して電話を受けました。

電話は久恵のヘルパーからで、久恵がいなくなったというのです。

澪はヘルパーに久恵が直ぐに戻ってくるかも知れないので、そのまま家に居て、久恵が戻ったら連絡をくれるように言って、電話を切りました。

それを聞いていた津山が事情を聞き、澪に自分がリサーチをやっておくので、直ぐに行くようにと言い、澪は運送会社の倉庫を飛び出します。

頼れる男です、津山さん。

どうして覚えてるんですか?

コンビニのイートインコーナー。

元春と久恵が並んで腰掛け、久恵がバニラアイスを食べながら、“澪は主人が居なくなってすごく辛い時に支えてくれた元春くんに感謝している”“私も感謝してる”と言いました。

「元春くんは私たちの恩人」と言う久恵に「あの、お義母さん。どうして覚えてるんですか?僕が何もかも変えたのに」と聞くと久恵は「私たちは切っても切れない縁があるのよ」と微笑みます。

元春の脳裏に小池の“繋がりのある人間たちは変わらない。必ず引き合い、目の前に現れる”という言葉が蘇りました。

元春の声:本当に覚えてるのか?それとも、認知症の影響か?例え、妄想だとしても出来過ぎだ。やっぱり知ってるってことなのか?

ほとんど空のカップを差し出し、「食べる?」と聞く久恵に「いえ、て、もうないじゃないですか?」と元春が言い、二人は笑い合います。

「バニラアイス、好きなんですね?」「大好き」「知らなかったです」

「澪ね、プライドが高くて素直じゃないの」と言う久恵の言葉にホテルのバーでの津山と澪の会話を思い返す元春。

澪は、ラブコメは好きじゃない、アクションが好きと言いつつ、泣きたい時は悲しいラブストーリーを観て、それを理由に泣くと話していました。

久恵に「すいません。最近知りました」と元春は謝ります。

元春の声:知らないことが多すぎた。

「寂しい思いをさせないでね」と笑う久恵。

その久恵の口元にはバニラアイスがべったりと付いていました。

「お義母さん、アイスが・・・」と言い、紙ナプキンで久恵の口元を優しく拭う元春。

久恵を探して走り回っていた澪がコンビニの前に辿り着き、イートインコーナーの久恵と元春に気が付きます。

澪はコンビニに駆け込み「お母さん」と久恵に声を掛けました。

澪に何処に行っていたのかと聞く久恵に澪は「心配したじゃん。出掛ける時はちゃんとヘルパーさんに言わなきゃ」と言い「え?黙って出掛けたんですか?」と元春が久恵に聞きます。

「アイス、もう一個」と久恵は言い、元春は澪に「ごめん、気付かなくて」と謝りました。

澪は「いえ、・・・でも、どうして剣崎主任が?」と聞き、元春は瞳を伏せました。

澪の実家。

玄関に並ぶ元春と澪を久恵が見送ります。

街路。

元春と並んで歩きながら、どうして久恵が元春に会いに行ったのかと不思議がる澪。

「俺って年上にモテるからなぁ」と元春が言い、「そういう冗談言うんですね」と澪は驚き、「似合いませんよ」と言いました。

「知ってる」と言う元春に、久恵に優しくしてくれた礼を言い、久恵も嬉しそうだったと澪は言います。

「別に優しいとかでは・・・」と元春が言い、先に歩き出した澪は「剣崎主任は本当に謎です。
なんか私のことをすごく良く知ってる感じがするし、不思議なぐらい母の接し方が上手だし、(元春を振り返り)二人でコンビニにいる姿もすごく自然でした。・・・前世では本当に母のお婿さんだったかもしれませんね」と言って微笑みました。

言葉に詰まる元春を見て澪は「すみません、図々しこと言って。剣崎主任の奥様に失礼ですよね?」と言い、元春はただ微笑んでいます。

「あ、でも、本当に綺麗な奥様でびっくりしました」「そうかな」「はい」と二人は肩を並べて歩き、澪は津山の元へ戻ると改めて久恵の件のお礼を元春に伝え、元春は澪を見送りました。

そうなですよ、今世では元春は沙也佳と結婚しているんです。

 

付き合います!

新しい取引先の運送会社の倉庫。

澪が急いで戻ると、津山が社員の代わりに荷物をトラックに積み込んでいます。

お礼をしたいと言う社員に津山は頑なに「缶コーヒーで」と言い、最後には「ブラックの、缶コーヒーで」と言って、積み込みを続けました。

その姿を微笑んで見ていた澪が津山に近付き、久恵が無事だったことを伝えます。

「良かった」と言う津山に礼を言い、あと少しだから待っていてと積み込みを続ける津山に「付き合います」と言う澪。

「いいよ、いいよ、力仕事だから」と言う津山に「そうじゃなくて。・・・津山主任と付き合います」と澪は言いました。

固まる津山に「ダメですか?」と澪が聞き、「ふいを突かれた。流石、建石さん」と津山は笑い、澪も笑います。

尚希の店。

元春の前に並んで座る津山と澪。

津山が澪と付き合うことになったと告げました。

大喜びするなぎさと尚希。

「会社には内緒にしてるので協力してね」「よろしくお願いします」と言う津山と澪に目を泳がせながら「勿論」と元春は答えます。

尚希が「みんなでキャンプに行こう」と言い出し、「えー、楽しそう!」と澪。

久恵はヘルパーさんの泊まってもらって行くと澪は言い、元春も沙也佳を誘って参加する流れになりました。

尚希の津山と澪への「もうチューしたのか?」という質問に大胆にむせる元春。

死にそうなくらいむせています、元春さん。

街路。

一人、歩く元春。

元春の回想シーン。

2011年11月。

図書館。

澪に数学を教えている元春。

しかし、澪は元春の顔を見つめ、話を聞いていません。

そんな澪に笑いながら「集中しろよ」と言い、元春は説明を続けます。

「はい。じゃ、やってみて」と言い、問題に集中する澪を見つめる元春。

図書館。

澪に勉強を教えている元春。

すると、澪が体調が悪いと言って帰ります。

一人残された元春は、やって来た尚希に誘われ、居酒屋に飲みに出掛けました。

元春が尚希に連れて来られた居酒屋でトイレに行こうとした元春は店員の女の子とぶつかります。

「すみません」と振り返った、その店員は澪だったのです。

元春は澪を外へ連れ出し、勉強に集中せずにバイトをしている澪を責めますが、澪は「生活費」の為、「大学の学費」の為だと言い、ただの生徒と先生の関係ならもうほっといてよ!と店に戻ろうとしました。

元春は店に入ろうする澪の手を引き、キスをします。

唇を離した元春に澪を嬉しそうに抱き付き、元春もしっかりと澪を抱き締めました。

素敵な二人だったんですね~。

 

キャンプ

剣崎家。

リビングでワインを持った元春がワインを持った沙也佳に「え?ほんとに行くの?」と聞き、沙也佳は「うん、大勢で泊まるの初めて。ワクワクする!」と言います。

「キャンプだよ」と言う元春に「なぎささんが誘ってくれるなんてねぇ」と沙也佳は言い、元春になぎさに自分を“女神”とか“お姫様”扱いしないでと言っておいてと言いました。

「それにしても、建石さんにもビックリね。異動してきて直ぐに付き合うなんて、結構、軽いのね」と言う沙也佳に「恋愛したら軽いの?」と聞く元春。

「そうじゃないけど、なんで彼女、庇うの?!」と沙也佳は言い、元春は「別に庇ってなんかないよ」と言い、二人の間に気まずい空気が流れました。

かなり疑ってますね、沙也佳さん。

湖の側のキャンプ場。

ロッジで「疲れたからちょっと休みたい、リビングは奥?」と聞く沙也佳に「ここですけど」と答えるなぎさ。

「そうなんだ」と沙也佳はバスルームに行き「バスルームって、もしかして、これ?」と言います。

バスルームに顔を出し「すみませんね。こんな宿で」と言うなぎさに「こういうとこ初めてだから」と悪びれずに微笑む沙也佳。

部屋割りもマイペースに仕切ろうとする沙也佳でしたが、津山が進言して男女で分かれることになります。

バーベキューでも「ステーキは?」と聞く沙也佳に元春は「これはこれで旨いから」と言い、なぎさは「すみませんね。こんな肉で」と言いますが、沙也佳は無邪気に「こういうバーベキュー初めて」と言いました。

今時、います?こんなお嬢様(笑)。

津山が「ビハインドが炎上してる」と言い、皆がその話題に食いつく中、「ビハインドって何?」と聞く沙也佳。

「裏掲示板で会社ごとにある」と元春が言い、津山が「面白いんですよ。上司の悪口から恋愛ネタまで載ってる。まぁ、暇つぶしに良いですよ」と言い、なぎさは「銀行の人事部も見てるってこと?」と聞きます。

「多分。ほんとかどうかわかんないけど、このサイトがきっかけで退職に追い込まれた人がいるらしい」と言う津山に沙也佳は「こわ~い。足の引っ張り合いを見るのが楽しい人もいるのね~」と言い、なぎさは「私も大好き」と言いました。

尚希がグラスが空いている澪に何を飲むか聞き、澪が“焼酎”と答えると、「流石!建石さん!分かってるね~!」と言います。

すると、沙也佳も焼酎を飲むと言い出し、元春の制止も聞かずに飲み始め、澪に焼酎を注ぎながら、津山の何処が好きなのかと聞きました。

澪は照れながら“面白くて、楽しい”“いつも気遣ってくれる”“一緒にいて寂しさを感じる暇がない”と言います。

元春の脳裏に「寂しい思いをさせないでね」という久恵が蘇りました。

澪を見つめ、寂しそうに俯く元春。

完敗です、元春さん。

ロッジの寝室。

ベッドで沙也佳が眠っています。

「ほんとに呆れる。澪さんに対抗して無理するから」と澪と沙也佳を見ながら、渚は言います。

「なんで、私に?」と聞く澪に、「自分が一番ちやほやされてないと嫌な人っているでしょ」と言うなぎさに「それで酔い潰れるなんて可愛い~」と澪は言いました。

「お人好しなんだから」と澪に言い、もうちょっと飲む?と誘うなぎさを澪は「ちょっと疲れたかも」と断ります。

ロッジのリビング。

明け方。

元春がキッチンで水を飲んでいました。

元春の頭の中では澪が「一緒にいて寂しさを感じる暇がないです」という澪と前世で泣き、怒鳴っている澪がいます。

そこへヨロヨロと「喉が乾いた」と起きてきた澪が、突然、よろけて倒れ込みました。

慌てて駆け寄り「どうした、どうした?澪!」と呼びかけ、なぎさを呼ぶ元春。

女子の寝室。

熟睡する沙也佳の横のベッドの澪の側で「病院へ連れて行こう」と言う津山に「解熱剤飲んだばっかりだから様子見ましょう」となぎさが言います。

澪の額を触り、「熱い。近くの病院探すわ」とスマホを取り出す津山。

元春は前世で澪が熱を出した時に、決まった解熱剤しか効かないと言っていたことを思い出し、「その薬じゃ効かない」と呟き、ロッジを飛び出しました。

近くのドラッグストアを回って、澪に聞く解熱剤を探す元春。

元春が、やっと見つけた解熱剤を持ってロッジに戻ると、澪は津山に病院に連れていかれた後でした。

「勝手なことをすんなよ!」となぎさを怒鳴りつける元春に唖然とするなぎさと“とにかく病院行ったんだから心配ない”と言う尚希。

傍から見たら情緒不安定な元春さん。

キスシーンにショック

病院。

ベッドで眠る澪。

看護師が澪に付き添う津山に、点滴が終わったら帰れると告げます。

看護師が仕切りのカーテンを引く音で目を覚ました澪に「おはよう。もう心配ないよ。ゆっくり休んで」と津山は言いました。

「ごめんなさい、せっかくのキャンプなのに」と言う澪に「今は自分の身体のことだけ考えて」と津山が言い、澪は「はい」と言います。

湖の湖畔に一人佇む元春。

ロッジではなぎさと尚希が心配しながら待っていて、津山に電話を掛けます。

その様子をコーヒーを飲みながら見ていた沙也佳が「このコーヒー、変わった味」と言い、なぎさは「すみませんね。インスタントで」と張り付いた笑顔で言い、「インスタントってこういう味なんだ」と沙也佳が言いました。

尚希は電話を切り、「出ないな」と言い、なぎさが「病院だからじゃない?それか運転中」と言います。

その頃、ロッジの駐車場に津山の車が戻ってきました。

車を停め、シートベルトを外した津山の横で澪は熟睡しています。

津山は澪を見つめ、髪に触れ、側に寄ると澪の顔を覗き込みました。

たまたま駐車場の方に歩いてきた元春には津山が澪にキスをしているように見え、元春は目を逸らします。

でも、実際は津山が澪のシートベルトを緩めようと、澪のシートベルトに手を伸ばしていたのでした。

確かにキスしている様に見えました。

衝撃を受けた元春は走り出します。

 

もう一度、過去へ

剣崎家。

帰宅した元春と沙也佳。

沙也佳が「疲れた~」とソファーに身体を投げ出し、「モトくんは、大丈夫?車の中でもずっと黙ってたけど」と聞き、元春は「俺も疲れた」と答えます。

「シャワー、浴びてくる」と沙也佳はバスルームへ向かい、元春は津山と澪のキスシーン(実際には違うのですが)を思い出し、ボーっと立ち尽くしていました。

ソファーに座った元春は、澪をバイクから守った時のこと、澪が元春に「私を知っていますか?」と聞いた時のこと、澪が「剣崎主任は本当に謎です」と言った時のこと、澪が「前世では本当に母のお婿さんだったかも知れませんね」と言った時のことを思い返し、頭を抱えます。

そして、元春は小池に渡された平成22年の500円硬貨に思い当たり、自分の財布から500円硬貨を取り出し、何かを考えました。

あおい銀行 世田谷支店。

元春が山の様な500円硬貨の中から平成22年のものを探しています。

必死に探しながら、前世で澪に財布を返した時のこと、前世で澪が初めて元春を訪ねて大学に来た時のこと、前世での様々な澪との場面、そして前世で澪が元春の手を頭に乗せた時のこと、今世で澪が「確認したことがある」と元春の手を頭に乗せた時のことを思い返した時、平成22年の500円硬貨を見つけました。

自分の財布の500円硬貨と見つけた平成22年の500円硬貨を入れ替え、車で看板とゲートのある場所まで急ぐ元春。

前世で元春が澪に「俺と結婚しよう」と言った時のこと、澪が「する、結婚、先生と」と言って元春に抱き付いてきた時のことを思い返しながら、元春は“人生は変えられる。新しいスタートを。」と書かれた看板の前に到着します。

元春は、あの時と同じ様に左折して車を走らせますがゲートがありません。

元春はもう一度看板の所まで戻り、ゲートのあった場所へと進みますが、ゲートは現れませんでした。

「なんでだよ。なんで、ないんだよ!」とクラクションを鳴らしまくる元春。

そんなに上手くはいかない様です。

覆水盆に返らず

夜の公園。

元春が駆けてきて、公園のテーブルの上に“黒ひげ危機一髪”を発見します。

元春が辺りを見回していると、小池(生瀬勝久)が戻ってきました。

「あなたに教えてもらいたいことがあるんです」と言う元春に「やだ」と小池は言います。

「どうしたら、過去を変えられますか?過去を変えることが出来たあの料金所が探してもないんです」「は?は?!とんだイカレた野郎だ」「イカレててもなんでもいい。確かに俺はあの料金所で過去を変えたんです」

小池は「変えたくて変えたんだろ?」と言い「やっぱり知ってるんじゃないですか」と言う元春。

「どうやったら、戻れるんですか?教えてください。・・・確かに、変えたくて変えました。妻のことが嫌で嫌で・・・。でも、間違ってました。俺は全然分かってなかった。澪をモンスターにしたのは、俺でした。

澪はいつだって笑ってた。なのに、、俺は仕事にかまけて、自分だけが大変だと思って、家事や育児を押し付けて、澪をないがしろにしてた。寂しい思いをしていたことにも全然気付かなかった。・・・いや、今思えば、澪は沢山サインを出してたのに、気付こうともしなかった。・・・結婚する時には“笑って暮らそう”って約束した筈なのに。一生愛するって、約束した筈なのに」と言う元春に小池は

「ほんとにイカレた野郎だな。今更なんだ?この人生でも約束して結婚したんじゃないのか?一生愛するって。お前が望んで、心の底から望んで、この人生選んだんじゃないのか?」と言います。

「そんなこと、分かってます!分かってるけど、澪を誰にも渡したくない。俺がほんとに望んでるのは、澪と一緒にいることです。・・・澪を、愛してる」と号泣しながら元春は言いました。

「お願いします。教えてください。もう一度だけ、チャンスください。どうしたら、、元に戻れますか?」と元春が聞き、小池が黒ひげの樽に刺したナイフで黒ひげが飛び出します。

「覆水盆に返らず。後の祭りだ。・・・心が痛むか?その痛み、お前がこの人生で引き受けろ。男らしく、彼女の幸せ、祈ってやれ」と小池は言うのでした。

う~ん、深い話です。

夜の海。

元春が海を見つめています。

元春の手の平には平成22年の500円硬貨。

元春の車が走り去りかん、波打ち際に残された500円硬貨が波に浚われました。

本当にもう過去は変えれれないのでしょうか?

最初は元春さんが後悔しても「自業自得」だと思っていたのですが、澪の為にも久恵の為にも、元に戻った方が良いのではないかと思ってきました。

知ってるワイフ6話ネタバレ感想!さやかをモンスターにした元春

沙也佳を幸せにすることを決意

澪(広瀬アリス)の真実の想いを知り、自分が澪を愛していることに気付いた元春(大倉忠義)は平成22年の500円玉を探し、あの看板のある道で再び過去に戻ろうとしますが、ゲートは現れません。

謎の男・小池(生瀬勝久)にもう一度チャンスをくれと哀願するも、“覆水盆に返らず”“その痛みをこの人生で引き受けろ”“男らしく彼女の幸せ祈ってやれ”と言われてしまいました。

ごもっともと言えば、至極ごもっともです。

剣崎家。

早朝、元春が床掃除をしている処へ沙也佳(瀧本美織)が降りてきます。

元春は“早起きしたから”と言い、沙也佳にコーヒーを淹れにキッチンへ向かい「目玉焼きでも作ろうかな」と言いました。

沙也佳は“新婚の頃みたい”と喜び、元春の背中に抱きつき、“話があるから、今日は早く帰ってきてほしい”と言い、「うん」と答える元春。

コーヒーショップ。

コーヒーとパンを買う澪を津山(松下洸平)がスマホで撮影しています。

2ショットを撮ろうとする津山に澪は照れて「もうやめてください」と顔を隠し、「モーニング・デートですね」と言いました。

津山は、誰かに見られたら偶然会ったことにしようと言い、「朝からテンション上がる!」と大喜びです。

そんな二人の仲睦まじい様子を店の外から篠原(末澤誠也)が見ていました。

街路。

宮本支店長(おかやまはじめ)が電話で誰かを飲みに誘っています。

「なんだよ、役員になってから、付き合い悪いぞ」と言う宮本に先方が

「部下のこともしょっちゅう誘ってんだろ?お前、支店長評価のアンケートになんて書かれてたか知ってるか?」と言い「え?なんて?」と聞く宮本。

あおい銀行 世田谷支店。

フロアに出てきた津山に篠原が「朝からデートですか?コーヒー飲んでましたよね、建石さんと」と声を掛けました。

津山が「ああ、一緒だったよ。ねっ」と澪に振り、澪は振り返り「はい。でも残念ながらデートじゃありません」と言います。

篠原が「超仲良さそうでしたよ」と言うと、元春が「篠原は、樋口さんと仲良さそうだよね」と助け舟を出しました。

樋口は「剣崎主任、やめてください!あり得ませんから!」と言い、フロアは笑いに包まれます。

ナイス・フォローです、元春さん。

そこへ「何?何の話?」と小谷(猫背椿)が来て、大した話じゃないと津山が言い、続いて「なんの話?」と西課長(マギー)が来て、小谷が「なんでもな~い」と言いました。

「おはよう」と宮本が入ってきて、全員が整列すると、宮本はまず、“窓口のカウンターを整備させろ”と言い、“ポスターがずれてる!”と言い、津山の社員証を直しながら「社員証が裏!」と言い、“空調はちゃんと25度なのか?!”と言って元春が確認に行き、篠原に「ちゃんと靴下は履いているのか?」と聞きます。

篠原が「履いてます」と柄物のスニーカーソックスを見せると「ここはリゾート地じゃない!」と言い、反論しようとする篠原に「口答えをするな!返事!」と言い、「全く朝からなってない!もっと気を引き締めるように!!」とイライラしながら支店長室に向かいました。

「今のなに?」と小谷が言い、女子行員が口々に“機嫌悪すぎ”“八つ当たり”と言い、「何が原因だ?」と言う西。

これほど分かりやすい上司もいかがなものでしょうか?

スケボーのイケメンとさやか

公園。

ウォーキングをする沙也佳に、スケボーの男性がぶつかりそうになりました。

小さく悲鳴をあげて立ち止まる沙也佳にスケボーを止めた男性・上原邦光(小関裕太)が「大丈夫ですか?」と聞き、「あ・・・こんにちは」と沙也佳に会釈します。

きょとんとする沙也佳に「そういう恰好も似合うんですね」と邦光は言いました。

「どなた?」と不審げに聞く沙也佳に、邦光は「お宅に何度か配達に・・・」と言います。

「配達?クリーニング屋さん?・・・デパートの方?」と聞く沙也佳。

邦光は「お花を届けたことが」と言いました。

おやおや、運命の出会いでしょうか?

あおい銀行 世田谷支店。

休憩室。

元春がコンビニの昼食を終えたところに、お弁当を持った澪が入ってきます。

「お疲れ様です」と言う澪に元春は「あれから熱は?」と聞きました。

澪は、全然大丈夫です、昔から熱は出やすくてと言います。

「そっか。良かった。じゃあ」と元春は席を立ちました。

扉の前で元春が澪を振り返り「建石さん、津山、あいつ、良い奴だよ」と言うと「知ってます」と澪は言います。

「二人のこと、応援してる。なんかあったら、俺、いつでも相談乗るよ」と元春が言い、澪は「はい。剣崎主任も良い人ですね」と言い、二人は笑い合いました。

休憩室を出た廊下。

元春の声:よく言った、これでいい。俺は沙也佳と最高の夫婦になる。今度は失敗しない、絶対に。沙也佳を大切にする。

是非、そうしてください、元春さん。

 

澪の父の命日

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

「お先」と帰ろうとする支店長を西が飲みに誘います。

すると支店長は「遠慮しとくよ。勤務時間以外にわざわざ私と顔を合わせることもないだろう」とフロアを見回しながら言いました。

「いえいえ、そんなことは・・・お疲れさまでした」と支店長を見送る西。

皆が一斉に「お疲れさまでした」と言います。

「飲み会、大好きなはずなのにな」と西が言い、「いつまで機嫌悪いのかしら?めんどくさいわね~」と言う小谷。

「あ!みんな、支店長評価のアンケート、ちゃんと書いた?」と小谷が皆に聞きました。

皆が「はい」と言い、「否定的な評価は?建石さんも大丈夫?」と小谷が聞き、澪は「はい」と答えます。

「そうよね。書くわけないわよね」と小谷が言うと、篠原が手を挙げ「書きました」と言いました。

「ん?なんて書いた?」と聞く西に篠原は「仕事の延長の様に飲み会を強要される」と答えます。

“おーい”“なんてことを!”“馬鹿なの?”などの声が上がりますが、篠原は“思ったことを書いただけ”と平然としていました。

小谷が西に「誰かさんの指導がなってないんじゃないの?」と言い、西は「篠原!支店長はああ見えて、繊細なんだよ」と言い、篠原は「おかしくありません?アンケートの内容って、支店長には知らされない筈ですよね」と言います。

西が「言う人がいるもんでしょうが!」と言う西に「悪いのは、その人なのに?」と言う篠原に、「組織というのはそういう・・・もういい、俺が対策を考える」と言う西。

篠原君、いくらなんでも自由すぎるのでは?

帰宅しようとする澪に小谷が「建石さん、明日、確か、お休みよね?」と聞き、「はい」と言う澪に、“今日中に先週までの定期の実績、お願い”と言いました。

それを聞いていた元春は津山に「なぁ、彼女、休みなの?」と聞きます。

「ああ、お父さんの命日で法事だって」と津山は答えました。

小谷と話す澪の笑顔を見ながら、元春は2018年8月5日のことを思い返します。

元春の回想シーン。

2018年8月5日。

元春と澪の部屋。

元春が帰宅すると澪が元春に背を向けて、子供の洗濯物を畳んでいます。

「ごめん、法事行けなくて。プレゼンでどうしても休めなかった」と言う元春に「平気。去年も来なかったでしょ?期待してなかったから」と背を向けたまま、澪は言いました。

別の年の元春と澪の部屋。

澪がキッチンで料理をしながら、元春に「お父さんの法事、今年は日曜にしたから。絶対に来て」て言います。

「分かった。今年は絶対行くから」と言う元春。

ゴルフバックを抱えて「ほんと、ごめん。法事、どうだっ・・・」と部屋に駆け込んでくる元春に物を投げつける澪。

「どうしても断れない接待ゴルフがあったんだよ」と言う元春。

最初から“絶対”って言わなければ・・・一緒ですかね?

現実で小谷と話す澪の笑顔を見て、元春は深い溜息をつきました。

澪の実家。

暗くなってきた今のソファーで久恵(片平なぎさ)が夫の写真を見つめています。

そっと写真を抱きしめる久恵。

あおい銀行 世田谷支店。

男子トイレ。

並んで用を足す元春と津山。

元春が「なぁ、今夜、法事の準備あるだろうから手伝ってやれよ」と津山に言いました。

津山は「えっ?西課長に頼まれた残業、代わってくれるってこと?」と言います。

「はぁっ?!」と言って笑う元春の尻を叩き、「ありがとう!最高!愛してる!」と言う津山。

あおい銀行 世田谷支店。

男子ロッカールーム。

元春はロッカーからスマホを取り出し、沙也佳に「ごめん。遅くなる。先に寝てて。」とラインします。

ラインを見て、リビングのソファーで溜息をつく沙也佳に再びラインが届きました。

元春から「話は明日聞くから。」というライン。

沙也佳は再び深い溜息をついてスマホカバーを閉じます。

今世でも妻の想いが分からない元春さんです。

あおい銀行 世田谷支店。

一人で残業をする元春。

スーパーマーケット。

楽しそうに寄り添い買い物をする津山と澪。

夜の街路。

仏前の花を抱え「お母さん、喜んでくれると良いね」と澪に言う津山。

澪は笑って「喜ぶと思います、絶対に」と言いました。

「あ、ここが私の家です」「へぇ~」「ありがとうございました」

津山は「明日は会えないけど、明後日」と言って、澪に花束を渡し、家に入る澪を見送ります。

剣崎家。

帰宅した元春は寝室で眠っている沙也佳の頭に手を置きました。

尚希の店。

なぎさ(川栄李奈)と尚希(森田甘路)がスマホを操作している処へ元春が来ます。

「あ、お兄ちゃん」と言うなぎさに「腹減った。残業で何もなんも食べてないわ」と言う元春。

なぎさは「ちょっと待ってて」と言い、「何やってんの?」と聞く元春に尚希“店のアカウント作って、SNSを始めた”と言いました。

「これで宣伝効果、間違いなし!」と言う尚希に「ほんとかよ」と元春が言い、尚希は「何人の人が見てると思う?」と言い、なぎさにはフォロワーが700人いて、迷子の犬を探したこともある、と言います。

「へぇ」と感心する元春。

尚希となぎさはどの写真をアップするかで小競り合いを始めるのでした。

なぎさと尚希、本当に微笑ましいご夫婦です。

母親の失踪

翌朝。

剣崎家の寝室。

元春のスマホのアラームが鳴り、「何時?」と沙也佳が聞きます。

元春は沙也佳に向き合い、「6時。今日、監査が入るから早いんだよ。まだ寝てな」と言いました。

「今日は絶対、早く帰ってきてね」と沙也佳が言い、「うん」と頷く元春。

沙也佳が頬へのキスを催促し、元春は沙也佳の頬にキスをし、沙也佳が「いってらっしゃい」と微笑む、元春は「いってきます」と微笑み返します。

“絶対”に嫌な予感がします・・・。

澪の実家。

澪が目を覚まし、久恵のベッドを見ると、久恵がいません。

久恵を呼びながら家の中を探していた澪は玄関に並んだ久恵のスリッパに気付き、家を飛び出します。

辺りを見回しても久恵の姿はありません。

家に戻り、居間のテーブルの上に父の写真を見つけて、呆然とする澪。

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

朝礼。

西が、それぞれに監査の為に準備する書類を指示しています。

小谷が女子行員に指示を出し、西が皆に「例の作戦、分かってるな?」と念を押しました。

皆が「はい」と言う中、「本当にやるんですか?」と篠原が言い、西は「お前のせいだろう!」と言い、うんざりする篠原に「もう、うんざりするなよ!」と言うのでした。

篠原君、一社会人としてどうなのでしょう?

街路。いちしゃかいじ

久恵を探して自転車で走り回る澪。
あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

監査が着々と行われていきます。

開店準備を終えたフロアで津山は元春に「建石さんがいないと、職場の雰囲気が変わるなぁ」と耳打ちしました。

「大袈裟なんだよ」と言う元春に「今日は会えないから寂しい・・・」と甘える津山。

「中学生かよ」と元春は笑います。

公園。

澪が久恵を必死に探しながら自転車を漕いでいました。

いつものコンビニに澪は駆け込みますが、久恵の姿はありません。

バスの中。

久恵が綺麗な花柄に服に洒落た帽子を被り、座っています。

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

篠原が支店長が来くのを確認してフロアに戻り、元春が小声で西に支店長が来たことを告げました。

西は皆に頷いて見せ、監査官に「不備はないでしょうか?」と話しかけます。

「えっ?まだ終わってないですから」と言う監査官に西は「うちの支店に不備がないのは、宮本支店長だからなんです。行員たちの連携がしっかり取れているのは、支店長が度々、飲み会を開いてくれるからなんです」と言います。

フロアの入り口で聞いている宮本。

篠原が「僕はバカでした。僕にはそういうことがまったく見えてなかったので、支店長評価に“飲み会が負担だ”って書いちゃいました」と言い、皆がわざとらしく驚きました。

西が「馬鹿野郎!」と言い、「すみません」と言う篠原。
小谷が「支店長が私たちに美味しいものを食べされてくれるお陰で、どれだけ心身ともに癒されてきたことか」と言い、女子行員が「支店長みたいな部下想いの上司の下で働けて良かったです!」と言います。

「支店長がいなくなっちゃったら・・・」「やめろ!」「辛すぎる」とくさい演技が続きました。

そこへ監査官が「ちょっとよろしですか?」と島原電機の担当を呼びます。

「ああ、僕です」と言う篠原に書類のミスを厳しく指摘する監査官。

“銀行全体の信用の関わりかねないミス”の責任を監察官は厳しく篠原に問いました。

すると宮本が「私の責任です」と声を上げ、進み出ました。

「この支店の責任者は私ですので、全ての責任は私にあります。つまり、責任を取るのはこの私です!」と宮本は言い、西や元春たちはガッツポーズをします。

「それって、当たり前ですよね?」と呟く篠原の言葉に密かに笑う津山と元春。

ある意味、最高に扱い易い上司です、宮本支店長。

街の踏切。

疲れ切って自転車を押し、踏切を渡る澪。

剣崎家。

豪華なディナーをパックから皿へ移している沙也佳。

スマホに着信があり「モトくん、!」と笑顔で沙也佳は電話に出ました。

「はい」「ごめん、これから飲み会なんだ」「えっ?!」と沙也佳の表情が変わります。

「今日、内部監査とか色々あったからさ、支店長が」「お酒、飲んでくるの?」「ううん、車だから飲まないよ」「分かった!終わったら直ぐに帰ってきてね!」「うん、じゃあ」と元春は電話を切りました。

沙也佳は用意した料理を見て溜息をつき、料理を冷蔵庫にしまい始めました。

剣崎家の一か月の食費って一体いくらなのしょう?!(笑)。

元春の車。

元春が家路を急いでいます。

ふと歩道を見ると、自転車を押しながらヨロヨロと歩いていた澪が倒れました。

「澪!」と小さく叫び、車を停めて、駆けつける元春。

これ、もう、運命ですよね~。

「建石さん、どうした?」と元春が声を掛けると、澪は顔を上げ、元春の顔を見ると泣き出します。

「なにがあった?」と元春が聞いても泣きじゃくる澪。

少し後、公園の入り口。

澪は、思い当たる処は全て探したと言い、住所や電話番号は覚えているか分からないし、自分の名前も言えるかどうか・・・と言いました。

「迷子になって、戻ってこなかったらどうしよう」と言う澪に「警察には?」と元春は聞きます。

「いえ」と首を横に振る澪に元春は「じゃ、行こう」と言い、澪の自転車を車のトランクに積みました。

「ほんと、すみません」と言いながら助手席に乗ろうとする澪に、沙也佳が澪を助手席に乗せたのを嫌がっていたのを思い出し、「後ろに乗って貰えるかな?」と声を掛ける元春。

「はい」と後部座席に乗った澪を振り返り、少し考えていた元春は「お母さんの写真ある?」と聞きました。

沙也佳の話

剣崎家。

リビング。

ソファーで沙也佳が元春を待っています。

沙也佳のスマホに元春から「ごめん。2件目に行くことになった。ちょっとだけ顔出して帰るから」とラインが入り、深い溜息をつく沙也佳。

沙也佳の前のテーブルの上には“東都交響楽団団員募集”のチラシがあり、チェロの募集人数は1名でした。

これは早く相談したいですよね、沙也佳さん。

尚希の店。

客席でスマホを操作していたなぎさが「出来た!」と尚希を呼びます。

それは「拡散希望」の久恵の写真付きの行方不明の情報を集めるツワードでした。

ツワードを完了し、祈るなぎさと尚希。

松原交番。

澪が警察官に「今朝から母が見つからないんです。探してください。お願いします」と言います。

警察官は「わかりました。お母さまのお名前は?」と聞き、澪が答え、警察官は書類に書くようにと澪に依頼しました。

元春が22:27と時間が表示された元春との2ショットの画面を見ています。

沙也佳から1件の未読メッセージ表示がありました。

ラインを開くと「あとどれくらいで、お店出る?」とのメッセージ。

澪に声を掛けて、外へ出て、沙也佳に電話を掛ける元春。

「あ、もしもし、ごめん。あと少しで店出れるから」と言う元春にテーブルに突っ伏し、スマホをハンズフリーにした沙也佳が「待ちくたびれちゃったな」と言います。

「ごめん。ほんとに、あと少しで帰れるから」「わかった。待ってる。じゃあね」「うん」

待たせているときは長めに時間を取った方が良いのでは?元春さん。

澪の実家の前。

車を停めて、「ありがとうございました」と言う澪に「お母さん、きっと見つかるよ」と言う元春。

「はい」と澪が言った時、元春の携帯になぎさから着信があり、「あ、なぎさ」と元春が言いました。

元春が電話を取ると、なぎさは、久恵を「喜多瀬橋」で目撃したという情報があったと言い、情報提供者が撮影したバス停に座る久恵の写真を送ってきます。

澪は「喜多瀬橋」の心当たりはないと言いますが、送られてきた写真に映っていたのは確かに久恵でした。

「直ぐに行こう」と言う元春に、澪は時間を確認して「もうこんな時間ですし、私、タクシーで行きます」と車を降りようとします。

が、元春は「でも、もうバス停から離れてるかも知れないし、勿論、近くにいるんだろうけど、こんな時間に一人じゃ探せないだろうから」と言い、車を出しました。

そんな元春の車を見送りながら小池は溜息をつき「愚かだなぁ」と言うのでした。

小池さん、私もまるっとそう思います。

剣崎家。

ベッドルーム。

沙也佳が着替えもせずに、ベッドに横たわり、スマホを見て、スマホを抱きしめ、溜息をつきます。

喜多瀬橋 バス停。

久恵が明かりの消えたバス停に一人、座っていました。

元春の車が到着し、「お母さん!」と澪が久恵に駆け寄ります。

「澪!」と立ち上がる久恵をきつく抱きしめる澪、「痛い」と暴れる久恵。

「もうすごく心配したんだよ!」と言う澪に「ちょっと、子供じゃないんだから」と久恵が言い、駆けつけた元春は「お母さん、良かった~!」と久恵の手を握り、澪は驚きました。

「元春君までどうしたの?」と言いながら、元春の手を握り返す久恵に、元春は我に返って「あ、すみません」と久恵の手を離し、「ホッとして」と言います。

“こんな所で何をしていたのか?”と聞く澪に久恵は「お父さんに会いに来ただけなのに・・・」と言いました。

“どうして、ここでお父さんに会えると思ったのか?”と澪が聞くと久恵は「お父さんとはこのバスで出会ったのよ」と言います。

久恵が、澪が沢山チャージしておいた電子マネーがもうないと言い、澪は久恵が一日中バスにのっていたことに思い当たりました。

「そっかぁ。残念だったね。せっかくオシャレしたのに」と澪が言い、久恵は「アイス買って」と無邪気に言い、澪は涙を溜めながら「うん」と頷きます。

澪は傍らで澪と久恵を見つめている元春に笑顔で軽く会釈し、元春も笑顔で軽く会釈を返しました。

 

澪の実家。

眠ってしまった久恵を背負ってきて、ベッドに寝かせる元春。

幸せそうに眠る久恵を元春は澪を並んで微笑んで見つめます。

「母は幸せですね。・・・父と出会って、結婚して」と言う澪に「無事で良かったよ」と元春は言いました。

元春は門まで澪に送られ、「じゃ」と言うと澪は「私もコンビニに行くんで」と言います。

「アイス?」と聞く元春に少し迷って「・・・はい」と言う澪。

元春の後を追う澪と前世で元春を追い、元春の腕を取る澪が重なりました。

前世の元春は「なんで腕組むんだよ」と澪の手を振りほどき、澪はふくれて「ケチ」と言います。

前世の澪はまた元春を追いかけ、今度は手を繋ぎ、元春は「まったく」と言いながら手を繋いだまま歩き出しました。

現実では、澪と元春は微妙な距離を保って歩いています。

元春の向かいから、前世の元春と澪が腕を組んで歩いてきました。

前世の澪が「もう家着いちゃう。帰りたくない」と言い、元春も「俺も」と言います。

「じゃあ、結婚しちゃう?」と言う澪に「まだ大学生なったばっかだろう」と元春が言い「ケチ」とむくれる澪。

幻覚まで見る元春さんはヤバいかも?!

ふと正気に戻り、隣の澪を見る元春。

「今日は本当にありがとうございました」「いや」「剣崎主任がいなかったら、まともではいられなかったと思います。それに、誰かが側にいてくれただけで、すごく心強かったです」

元春は「建石さんもお母さんにとって、すごく心強い存在なんだろうね」と言い、澪は「母にとって父が抜けた穴は思ってたより大きかったみたいです」と言いました。

「いなくなって初めて分かることもあるからね」と言う元春に「え?」と澪が聞き、元春は「いや、なんでもない」と言いますが、澪は「気になります」と言い、「いやいや、大した話じゃないから」と元春が言うと「益々気になります」と澪は言います。

「もう大昔の話」と元春が言うと「もしかして、心にしまった秘密の恋ですか?ふふっ、聞きたいです」と言う澪。

「聞かなくていいよ、大した話じゃないから」と言う元春に「ケチ」と澪が言いました。

驚いて立ち止まる元春に、澪は慌てて「すみません」と頭を下げます。

元春は暫く澪を見つめ「俺の前からいなくなって、初めて大切さに気付いた。・・・もっと優しくすれば良かった。すごく後悔してるし、残念だし・・・あの頃に戻りたくなる。・・・・・・ほんとにごめん。・・・そう言いたかった。・・・その人にもう会うことは出来ないから」と元春は言いました。

澪は「今の言葉、その人に伝わるといいですね」と言い、元春は「心の中で祈るよ。・・・幸せでいろよって」と言います。

「剣崎主任、私は心の中で祈ったりしません。・・・自分の気持ちはハッキリ伝えます。・・・だけど、今日は、剣崎主任みたいに、心の中で祈ろうと思います」と言う澪。

「津山に、きっと伝わるよ」と元春が言うと澪は物言いたげな顔をしますが、目を伏せて「はい」と言いました。

コンビニの前で元春と別れた澪は、コンビニの入り口で立ち止まり、いつまでも元春の背中を見送りながら、なにか呟きました。

もしかして、澪ちゃん、元春さんのことを?

剣崎家。

帰宅した元春にリビングで待っていた沙也佳が「久しぶりね。剣崎元春さん」と振り向きもせずに言いました。

「ごめん」「こんなに遅くなるなんて!」「結局、支店長に引き止められて」「酷い上司!部下に強要するなんて」「支店長も酔ってたから」「モトくんは飲まなかったんでしょ?!」「うん」「大変ね、上司のお世話。もう眠いから、話は明日にする」「うん。シャワー浴びてくる」

と、元春はベッドの上に服を脱ぎ散らかしてシャワーに向かいます。

寝室。

元春の脱ぎ捨てた服を「もう!」と言いながら片づける沙也佳。

すると、元春のスマホに着信があります。

沙也佳がスマホを見ると、相手は“建石澪”と出ていました。

「なんの用?」と呟き、電話に出る沙也佳。

出ちゃうんですか、沙也佳さん?

「もしもし、元春君。泊ってけば良かったのに」と言う久恵に「えっ?どなた?」と沙也佳が言い、久恵は「あなたはどなた?うちの婿さんの番号なのに」「婿?!私は剣崎の妻です。あなたは?建石澪さんの携帯から掛けていらっしゃいますよね?」と言う沙也佳の電話を切る久恵。

澪の実家では、その隣の部屋で澪は疲れ切って熟睡していました。

剣崎家の寝室では沙也佳が、切れた元春のスマホに向かい「え?何なの?!」と言っていました。

沙也佳は元春のスーツのポケットを探り、世田谷北警察署地域課地域第二係の若宮巡査部長の名刺を見つけます。

何かを思い付いた沙也佳は元春のスマホと名刺をベッドに置き、元春の車へと向かいました。

運転席、ダッシュボード、座席の下など隈なく探る沙也佳。

車の走行記録を調べて、元春の車が松原交番に行ったことを突き止めます。

「え~?」と沙也佳はドライブレコーダーを再生しました。

澪の声:見つからなかったらどうしよう?

元春の声:とにかく、まずは警察に行こう。

澪の声:お願い!そこにいて。

元春の声:大丈夫、きっと、そこにいるよ。

ドライブレコーダーを聞いた沙也佳は車の中で震えていました。

剣崎家。

リビング。

シャワーを終えて、バスローブ姿の元春が下りてきて、沙也佳を目で探し、「沙也佳」と呼びかけます。

その時、玄関から髪を振り乱し、足音も高く、沙也佳が現れ、元春にドライブレコーダーの音声チップを投げつけました。

「えっ?なに?」と言う元春に「こっちが聞きたい」と言う沙也佳。

沙也佳が投げつけたものを拾って眺め「これって・・・」と言う元春に「ドライブレコーダーよ」と沙也佳は言い、「どういうこと?ちゃんと説明して!」と言います。

「沙也佳・・・」「あの人と一緒だったんでしょ?」「あの、それは・・・」「私に嘘ついて。ずっと一緒だったんでしょ?!さっき、あの人からモトくんのスマホに電話が掛かってきたから。私が出たの。そしたら、あの人じゃなくて別の女の人だった。“元春君、泊ってけば良かった”とか“うちの婿さん”だとか。何なの?!あの人のお母さん?お母さん公認であの人と浮気してるの?!」

うん、そう思いますよね、分かります、沙也佳さん。

「違う!ちゃんと説明するから。・・・彼女のお母さんは認知症なんだよ。それでお母さんがいなくなって、探し回ってる彼女に会って、それで一緒に探しただけ」「どうしてモトくんが一緒に探すの?!津山さんがいるでしょ?」「奴、結構、酔ってたから。・・・車も出せないし」「だからってモトくんがこんな時間まで一緒にいることないでしょう?!家族じゃないんだから!」

「・・・ほっとけなくて・・・」と俯く元春に衝撃を受ける沙也佳。

元春さん、それは危険な一言ですよ・・・。

元春に背を向け「へぇ~、私、言ったよね?モトくんに話したいことがあるって。昨日からずーっと待ってたのに、私のことは放っておいて・・・一体、彼女とどういう関係なの?!」と聞く沙也佳に元春は「何もない!」と断言しました。

「会社の上司と部下。ただそれだけ」と元春は言い、「嘘ついてたことは、本当にごめん」と謝ります。

すると、沙也佳は笑い出し、「彼女がいけないのよ。お母さんがいなくなったからっって、上司を連れ回す、おかしいでしょ?!・・・あの人、最初から感じ悪かった。名札だって、車の中にワザと落としたんじゃないの?!」と言いました。

元春が「俺が勝手に・・・一緒に探しただけだから」と言うと、沙也佳は「どうして、あの人を庇うの?!」と叫び「信じられない」と部屋を飛び出していきます。

元春の声:なにやってんだよ?なんで、こうなるんだよ?俺は、沙也佳を大切にするって決めたのに。

元春は慌てて服を着て、沙也佳を追いかけました。

モンスター化したさやか

一方、家を出た沙也佳は、歩道橋の上で立ち止まり、“ママ”に電話を掛けようとして止めて、夜空を見上げます。

その場に座り込んだ沙也佳の側をスケボーで邦光が通り掛かり、邦光は戻ってきて沙也佳を見つめ、沙也佳も邦光を見ました。

街路。

沙也佳を探して走り回る元春。

バー。

カウンターに並んでいる沙也佳と邦光。

「なんかあったんすか、こんな時間に?」と邦光が聞き、「あなたこそ、こんな時間にスケボー?」と沙也佳は聞き返します。

「この時間だと車通らないんで」「ふう~ん」

邦光は沙也佳の横顔を見つめ「旦那さんと喧嘩とか?」と聞きました。

「まさか。主人は私の言うことならなんでも聞いてくれる人なの。だから、好きになって結婚したの」と言う沙也佳に「俺のこともなんでもいうこと聞くと思って、誘ってくれたんすか?」
と聞く邦光の言葉に視線を泳がせ、ワイングラスに手を掛ける沙也佳。

その沙也佳の手に触れながら邦光は「俺のお願いも聞いて欲しいな。(と沙也佳の手を握り)今日、俺が付き合う代わりに、明日も遊んでくんない?」と言うのでした。

もしかして、ヤバい人なのでしょうか、邦光くん?

街路。

夜の街で沙也佳を探し続ける元春。

剣崎家。

リビング。

酔ってフラフラな沙也佳が帰宅しました。

リビングの中央で沙也佳は何かを踏み「痛っ!」と立ち止まり、ドライブレコーダーを取り上げて眺めます。

沙也佳の脳裏に“裏掲示板で会社ごとに上司の悪口から恋愛ネタまで載っている”「ビハインド」のことが蘇りました。

澪の実家。

誰かの結婚式の夢を見ながら熟睡している澪。

街路。

必死に沙也佳を探し続ける元春。

剣崎家のリビング。

沙也佳が何かに憑りつかれたかの様に、一心不乱に“あおい銀行 世田谷支店 建石澪の本性”とビハインドに書き込みをしているのでした。

プライドの高い女は裏切られると何をするか分かりません。

澪だけでなく、元春も追い込まれる事態にならなければ良いのですが・・・。

世間知らずの沙也佳さんはネットの怖さもよく分かっていない様です・・・。

でも、一番悪いのは、澪への想いを断ち切れない元春さんでしょうか?

津山さんも、元春が澪のお母さん探しに奔走した話を聞けば「なんで俺に知らせてくれなかった?」ってなるのでは?

一言に「愚か」では片付けられない元春の行動が呼ぶ波乱が心配です!

 

知ってるワイフ7話ネタバレ感想!さやかと元春が決裂!?

裏掲示板ビハインド

元春(大倉忠義)が自分に嘘をついて澪(広瀬アリス)と澪の母親・久恵(片平なぎさ)を探していたと知った沙也佳(瀧本美織)は、元春を責め、家を飛び出しました。

元春も沙也佳の後を追い、必死に街中を探しますが、見つかりません。

その頃、沙也佳は花屋の上原邦光(小関裕太)とバーにいました。

強かに酔って帰宅した沙也佳は嫉妬に駆られ、元春のまだ戻らない家で「ビハインド」に澪の中傷記事を書き込んでしまったのです。

「あおい銀行 世田谷支店 建石澪の本性」という記事を書き込んだ沙也佳。

剣崎家。

沙也佳を探し回っていた元春が帰宅すると、玄関には沙也佳のヒールが脱ぎ散らかしてありました。

慌てて家へ駆け込んだ元春は寝室で服のまま、眠る沙也佳を見つけます。

安堵の溜息をつき、沙也佳にそっと布団を掛ける元春。

翌朝。

剣崎家。

元春が作った沙也佳の朝食にラップを掛けて、出勤しようとしています。

元春は階上を見上げ、寝室の沙也佳の寝顔を見て、寝室の扉を閉めました。

あおい銀行 世田谷支店。

休憩室。

津山(松下洸平)が扉から周囲を見まわし、扉を締めて、中にいた澪に「ねぇ、今度の休み、どっか行こう}と声を掛けます。

澪は「週末は予定が・・・」と言い、母・久恵が認知症の検査で入院すると言いました。

「俺に出来ることがあったら、なんでも言って」と津山は言い、澪はお礼を言い「じゃあ、美味しい焼き鳥屋さん、探して貰っていいですか?今度、行きましょう!」と言います。

澪さん、素敵な女性ですね~。

「了解!じゃ、先行くわ」と津山が笑顔で休憩室を出ていきました。

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

小谷(猫背椿)が席で恵海(佐野ひなこ)と静香(安藤ニコ)に「本当だ。よく見つけたわね~」と言っている処へ、“どうした?”と西課長(マギー)が来ます。

「ビハインドにうちの支店のことが書かれてる」と小谷が言い、「え?」と西も篠崎(末澤誠也)も覗きに来て、西が「おいおいおいおい、酷いな」と言いました。

篠崎が「標的は建石さんじゃないですか?」と言い、澪が小西の席を振り向きます。

澪も津山も小谷の席に来て、パソコンを覗き込みます。

書き込みの内容が沙也佳の声で、

沙也佳の声:あおい銀行 世田谷支店 建石澪の本性。男では生きていけない、とんでもない女。独身男も既婚者も次々と誘惑し、関係を持っている。本店から異動した原因も男性問題らしい。恐らく整形美人。こんな女と絶対関わっちゃダメ!!!

そこへ元春が「おはようございます!」と駆け込んできました。

西が「おはよう」と言いますが、異様な皆の雰囲気に気が付く元春。

剣崎家。

寝室の沙也佳が目を覚まします。

痛む頭を押さえながら、昨晩のバーで邦光と飲んだ記憶が蘇りました。

次に「ビハインド」に澪の書き込みをしたことを思い出し、慌ててリビングに下り、パソコンを開いて「ビハインド」を見ると、沙也佳がした投稿には400件近いコメントが寄せられています

「何、これ?!」とコメントを見ると、コメントは澪への誹謗中傷で溢れていました。

「やだ、どうしよう」と沙也佳は焦り、エンターキーを連打しますが、「もう知らない!」とパソコンを閉じてしまいます。

「知らない!」で大丈夫ですか、沙也佳さん?

あおい銀行 世田谷支店。

フロア 小谷の席。

「馬鹿げてる。根拠もないし、悪意に満ちてる」と津山が言い、西が「どこのどいつだ?!完全に標的だな~」と言いました。

篠原が「普通、本名は伏せるのに」と言い、静香たちも「ひどすぎる」と言います。

小谷が澪に”大丈夫?”と聞きますが、澪は笑って“出鱈目すぎて平気です。異動は自分の希望ですし、整形もしていません”と答えました。

“重要なのは事実関係より誰が投稿したかということだ”と小谷が言い、澪に“恨みを買うような人に心当たりはないか?”と聞きます。

澪は“恨みを買うようなことはなんにも”と答えますが、元春は昨夜の沙也佳の露わにした澪への嫉妬を思い返しました。

元春の声:まさか、沙也佳が?

元春はロッカールームで沙也佳に電話を掛けます。

不機嫌に「もしもし」と電話に出た沙也佳に元春は「昨日はほんとにごめん。・・・嘘ついたことは、ほんと悪かった」と言うと沙也佳は「今も彼女と一緒なのよね?」と聞きました。

元春の声:まだ根に持ってる。

「それは、同じ職場だし・・・」「もういい?」「あ、あのさ・・・」

元春の声:ちょっと待て。いくらなんでも沙也佳を疑うなんてどうかしてる。いくらなんでも沙也佳があんなことをするわけがない。

「なに?!」「いや、なんでもない。沙也佳、俺に話したい事あるって言ってたけど、何かなぁと思って」と聞く元春。

「今、話すようなことじゃないから」と沙也佳が言い、元春は「わかった。じゃ」と言い、沙也佳が電話を切りました。

あおい銀行 世田谷支店。

屋上。

津山と澪がいます。

“整形美人と書かれているということは、美貌を認められたってことですよね”という澪に“冗談言ってる場合じゃない”と怒り心頭な津山。

「泣いたほうがいいですか?」と聞く澪に苦笑し、「相変わらず逞しいな」と津山は呟きます。

“自分は携帯、ぶん投げたいほどムカついてる”という津山に澪は笑って「何言っても、しょうがないじゃないですか。・・・すぐ静かになりますよ。所詮、ひとごとで、他に面白い書き込みがあったら、そっちに飛びつきますって」と澪が言った時、篠崎が“支店長が呼んでいる”と澪を迎えに来ました。

支店長室。

支店長が「ビハインド」の澪の記事を本店が問題視していると澪に告げます。

「説明してくれ」と言う支店長に澪は

「投稿されたことは、全て嘘です」と言い、支店長は「勿論、私は信じてる。だが、本店は違う。問題なのは投稿内容が正しいかどうかじゃない。銀行のイメージが傷つくかどうかだ」と支店長は言いました。

そうですよね、特に銀行はイメージ、大事です。

澪が怒る

閉店後のフロア。

小谷が「やだ。ちょっと、これ、見て」と皆を自席へと呼び寄せます。

ネットに去年のマラソン大会の写真が上げられ、澪が移っていないのにも関わらず、どれが“建石澪”かでコメントが盛り上がっていました。

西が「写真を投稿するのはルール違反だなぁ」と言っているところに離席していた澪が「写真がどうかしたんですか?」と言いながら戻ってきます。

小谷のパソコンで投稿された写真を見た澪の表情が変わり「ふざけんなっ!なんで勝手に写真のっけるの?!ふざけるにもほどがある!!そっちがその気なら受けて立ちます!」と澪は何処かへ出ていきます。

津山が西に「一緒に行ってきます」と声を掛けて、澪の後を追い、元春は心配そうに見送りました。

剣崎家。

リビングにある沙也佳のスマホに着信があり、沙也佳が電話を取ります。

「あ、俺だけど」と元春の声がしました。

元春は「今日は残業で遅くなる」と言い、沙也佳は「ふぅ~ん、残業ね」と言います。

「実はちょっと色々あって・・・。“ビハインド”ってサイト、覚えてる?キャンプで話に出てたんだけど」「さぁ、覚えてないけど、それがどうかした?」「裏掲示板なんだけどさ。建石さんが標的になって誹謗中傷を受けてて、で、そのことで建石さんと津山が調査会社に相談に行ってて、津山の仕事、全部引き受けてる」

「調査会社に相談って?」「書き込んだ人のIPアドレスを探ってもらうって」「犯人を捜すってこと?」「うん」「そう・・・」

と言いながら、必死に頭を巡らせる沙也佳。

電話を切った沙也佳が「どうしよう」と呟き、「えっ?どうしよう?!」と言った時に、玄関チャイムが鳴ります。

「なによ、こんな時に!」と玄関モニターに沙也佳が駆け寄ると、玄関の外には花籠を持った邦光がいました。

最初、沙也佳は「何しに来たの?」と言いますが、“沙也佳に頼まれた花を持ってきた”と言う邦光を中へ引き込み“大変なことになった。どうしよう?!”と言い、部屋の中まで邦光を引っ張りこみます。

 

書き込みの犯人探し

調査会社。

調査員らしき男に澪が“自分一人のことではなくなっているので、書き込んだ人を突き止めて欲しい”と迫り、側で津山が見守っていました。

調査員らしき男は「わかりました」と言います。

剣崎家。

リビングでパソコンの前に座る沙也佳の傍らに立っている邦光。

沙也佳が“ビハインド”にログインしようとするとパスワード・エラーになりました。

「なんで?!」とパニックになりそうになる沙也佳に「ちょっと貸して」とキーボードに手を伸ばし、パスワードが大文字になっていたことを邦光が確かめ、沙也佳に教えます。

沙也佳は小文字でログインし、邦光に削除ボタンを教えて貰い、無事に削除することが出来、「やった~!」と邦光に抱きつきました。

無邪気に喜んでる場合ですか、沙也佳さん。

ハッとして離れ、座り込む沙也佳。

調査会社。

調査員とパソコンを見ている澪に津山の「あれ」という声が聞こえ、津山がスマホを示し、「投稿が削除されてる」と言います。

「え?」と澪が津山のスマホを見ると、投稿が削除されていました。

剣崎家。

リビングでiPodを見ている沙也佳。

沙也佳が不安そうに思いを巡らせているところへ元春が帰宅します。

「ただいま」という元春に「おかえり。・・・どうだった?」と沙也佳が聞き、元春は「え?」と言い、沙也佳が「犯人は見つかった?」「ああ、それが、投稿が削除されたんだよ」

「そう」「うん。ひとまず安心」と元春は微笑みます。

「良かったね」という沙也佳に元春は「沙也佳、嘘ついたことは本当に悪かった」と言い、沙也佳は「ほんとに反省してる?」と聞き、「うん」と言う元春に微笑んで「お腹空いた」と言いました。

元春と沙也佳はお寿司を頼むことにします。

沙也佳さんは投稿の反省はしていないのでしょうか?

尚希の居酒屋。

厨房に尚希(森田甘露)、カウンターに津山と澪、澪の横に立ったなぎさ(川栄李奈)が“誰が書き込みをしたんだ?!”と怒っています。

皆が投稿した人間にもコメントした人間にも文句を言う中、黙々と食事をする澪になぎさは「それだけ酷い目に遭って、よく食べられるね?」と言い、「飯が旨いからだ」と言う尚希に“澪は今日一日何も食べないから、そりゃ旨い”と言う津山。

澪はご飯を頬張りながら「本当においしいです」と言い、呆れるなぎさに変顔をして見せました。

剣崎家。

寿司を食べながら、元春は沙也佳に“今日、何をしていたか?」と聞きます。

「え?」と驚く沙也佳に「ゆっくり休めたのかなぁと思って」と元春は言いました。

沙也佳が「うん」と答え、「良かった」と言った元春は沙也佳に“話したいこととは何だったのか?”と聞きます。

沙也佳は“東都交響楽団団員募集”のことを思い出しますが、「今はいい。あんまり話す気分じゃないし」と答え、元春は「そうか」と言いました。

その時、元春のスマホにメールが届きます。

西課長からで“明日、訪問するビエードコーポレーションの概要を調べておいて!”というものでした。

「ごめん、すぐ戻る」と元春はリビングのパソコンを持って、階上へ向かいます。

元春を見送る沙也佳は邦光の持ってきた花籠が目に入り、邦光に花代を払っていないことを思い出し、邦光に「今日はありがとう。お花代、渡すの忘れた」とラインをしました。

すると直ぐに邦光から「沙也佳さんが注文したっていうのは嘘」「俺からのプレゼント」と返信が来て、沙也佳は嬉しそうに微笑みます。

尚希の居酒屋。

尚希が「結局、犯人は分からないってことか?」と聞き、津山は“投稿は削除されたが、引き続き探って貰っている”と答えました。

「犯人見つかったらどうすんの?」と聞く尚希に澪は「告訴するつもりです」と答えます。

きゃ~、沙也佳さん、大変ですよ~。

剣崎家。

和室。

元春がパソコンを開き、“ビエードコーポレーション”の“び”を入力すると予測変換の一番上に“ビハインド”が出てきました。

元春が“ビハインド”をクリックすると、沙也佳がビアインドにログインした形跡が残っています。

元春の声:やっぱり、沙也佳なのか?

どう見ても、沙也佳さんでは?

公園。

ブランコの前で小池と話している元春。

“まだ沙也佳には聞けていない。疑っている自分と信じている自分がいる。調べてるからいずれははっきりすると思う”と言い「なんで、こんなことになるんだよ」と愚痴る元春。

「小池さん」と元春は声を掛けると、酔って自分の名前を告げたことを忘れている小池は「なんで、俺の名前知ってる?」と言いました。

元春は小池に聞いた時の事を話し、“小池がどうしてこの世界にいるのか?」と聞きます。

“自分と同じで過去を変えて人生をやり直したけど、うまくいかなかったのか?”と聞く元春に小池は、「選択を変えれば、妻を変えれば、上手く行くとでも思ってたのか?」と言い、ジェンガに1ピースを置くと、ジェンガが崩壊しました。

不吉な予感!

あおい銀行 世田谷支店。

男子ロッカールーム。

元春はロッカーからキャンプ場で澪の為に買ってきた解熱剤を取り出します。

前世の澪を思い返し、今世のキャンプ場での澪を思い返しました。

フロア。

津山と澪が津山に報告をし、小谷が“削除されたなら取りあえずは良かった”と言います。

「おはようございます」と元春がフロアに入り、澪が「本当にお騒がせしました」と詫びを言い、津山が“澪は悪くない”と言い、小谷が「兎に角、あとは告訴して、示談金を貰うだけ」と言いました。

「そのお金で皆で美味しいもの食べにいきましょう!」と言う澪の声を聞きながら、暗い
表情の元春。

休憩室。

小谷が救急箱を開き、靴づれの手当をしている処へ澪が入ってきます。

“靴づれ、痛いですよね~」と救急箱に近付いた澪は解熱剤に気付いて手に取り「あっ、これ私が飲んでる薬なんですけど、あんまり売ってなくて珍しいんですよ」と言いました。

小谷は“今朝、剣崎君が置いて行った”と言い、澪は自席に戻ってからもその事が気にかかり、元春を見ながら、元春が数々の澪の好みを知っていたことを思い返します。

 

母親の手術と重要な約束

剣崎家。

夕食をとる沙也佳に、明後日の沙也佳の父親の受賞パーティーについて元春は確認をしました。

“スーツとネクタイは準備して、美容室も明日の13時に予約した”と沙也佳は言います。

受賞パーティーは元春にとってもチャンスだと力説する沙也佳に元春が“緊張してきた”と言っていると、元春のスマホに着信があり、元春は沙也佳に断って席を外しました。

階段を昇りながら「もしもし、なぎさ。どうした?」と言う元春。

尚希の居酒屋。

なぎさは元春に電話を掛けながら、客席に座り、

「言おうかどうか迷ったんだけど、明日、お母さんが入院する」「なんで?」「白内障の手術なの」「手術?!そんな大切なこと、なんで黙ってたんだよ?」「大丈夫だから。手術して、その日には帰れるし。お母さんが、心配するからお兄ちゃんには言うなって」

「手術は手術だろう。でさ、お母さんもちょっと気持ちが沈んでて、お兄ちゃんに会いたいみたいなのよ。ずっと会ってないでしょ?・・・お兄ちゃんととこは、あっちの両親優先なの分かってるけど・・・」「いや、行くよ。明日、病院行くから。また電話する」

階下に戻る元春に「どうかしたの?」と聞く沙也佳に元春は「母さんが、白内障の手術するって。明日、病院行くから、美容室、キャンセルして貰って良い?」と言い、沙也佳は「わかった」と言います。

元春は沙也佳を“一緒に病院に行かないか?”と誘いますが、乗り気ではない沙也佳。

それでも食い下がり、沙也佳はしぶしぶ「わかった」と言いました。

元春の母親の病室。

元春の父親、なぎさ、尚希が揃っているところへ元春が沙也佳を連れてきて、お見舞いの品を渡します。

「どうして早く言わないんだよ」という元春に「だって~」と母親は笑いました。

「退院は?」と聞く元春に“明日、午前中に手術で、午後には退院。その後、2日間通院が必要”となぎさが答えます。

“実家は遠いし、父は仕事が休めないので、なぎさの家に泊めて、なぎさが送り迎えをする”となぎさが言い、“大丈夫か?”と心配する元春になぎさと尚希は“なんとかなる”と言いました。

そこへ突然、沙也佳が「あの!私はそろそろ失礼します」言い、元春が「明日、お父さんのパーティがあって準備が大変なんだよね?」とフォローします。

沙也佳が去った後、母親が「病院に来る恰好じゃないわね」と言い、なぎさが「私たちとは感覚違うから」と言いました。

う~ん、言われても仕方ないかも、沙也佳さん。

病院の玄関。

出ていく沙也佳と入れ替わる様に澪が病院に入ってきます。

久恵の病室。

澪が「アイス買ってきたよ」と入ると、久恵の姿がありません。

必死に探す澪の耳に久恵の「ババ抜きしませんか?」という声が聞こえました。

澪が声の方へ行くと、久恵が元春の母親の横に腰かけ、トランプを勧めています。

「すみません。母、認知症なんです。失礼しました」と澪は久恵を連れ戻そうとしますが、久恵は抵抗しました。

そこへ元春となぎさが戻ってきて、驚く澪の手を振り切り、久恵が「元春く~ん!」と元春に抱きつきます。

結局、5人でトランプをすることになりました。

自由で快活な久恵の仕草に病院に笑い声が溢れます。

澪さんのいる処、笑顔が溢れますね!

津山の部屋。

津山が志海に“来週の鍵当番の確認”ラインをします。

バッティング・センターにいる志海から“私です”と返信が来て、津山は“了解。ありがとう”と返信します。

志海は“どういたしまして”のスタンプを返しました。

津山は“お母さんの具合はどう?”“声を聞きたい!電話待ってる♡”とラインを送ります。

津山はスマホをソファーに置き、コーヒーを注ごうとして、ハッとスマホを振り返りました。

慌ててスマホを手に取り、確認して「だっ!!」と叫んでひっくり返ります。

誤送信で津山が澪に宛てて送ったつもりのラインは志海に届いていました。

やっちゃいましたね、津山さん(笑)。

急いで志海に「ごめんなさい。友達に送るつもりが間違えました」とラインする津山。

直ぐに志海から“了解です”のスタンプが届きます。

バッティングセンターで志海は「友達ねぇ」と呟きました。

元春の母親の病室。

元春の母親が澪を“良いお嬢さんだ”“私が思い描いていた理想のお嫁さん”と言います。

元春が「今、彼女、津山と付き合ってるよ」と言うと、母親は「津山君は見る目あるわ」と言いました。

「今日は来てくれてありがとうね。久しぶりにゆっくり顔見られて良かった」と元春の髪を撫でる母親に元春は「ごめん。中々、行けなくて」と言い、母親は「元春の顔みたくなったら、また、入院しようかな」と笑い、「なんだそれ」と元春も笑います。

そして母親は、思いつめた顔で元春の手を握るのでした。

剣崎家。

寝室。

ドレスを選ぶ沙也佳。

沙也佳のスマホの着信が鳴ります。

元春が病院から沙也佳に電話を掛け“病院に泊まろうと思ってる”“間に合うように家に戻ってパーティに行く”と言うと沙也佳は「絶対に遅れないでね」と言いました。

元春は沙也佳に“明日、一日だけでも母親を家に泊めても良いか?”と聞きますが、パーティーを理由に「明日だけは無理」と言われてしまいます。

溜息をつき、母親に握られた手を意識する元春。

久恵の病室。

眠りについた久恵に澪が「今日は楽しかったね。また明日。良い夢見てね」と言い、病室を出て玄関に向かい、玄関の脇のソファーにいる元春を見つけます。

元春に歩み寄り、久恵のお礼を言う澪に「いえ、うちの母も楽しそうだったから」と元春は言い、「もう帰るの?気を付けて」と言いました。

澪は“休憩室の薬箱の薬、剣崎主任が入れたそうですね?どうしてあの薬を入れたんですか?”と聞き、元春は“薬剤師に勧められた”と答えます。

「そうですか、じゃ、失礼します」と言い、澪は病院を出ていこうとした時、澪のスマホに着信があり、澪が元春を振り返り“調査会社からです”と言いました。

澪に電話で投稿した人間の名前を告げる調査員。

澪は「えっ?」と言葉を失い、一瞬、元春を振り返ります。

電話を切った澪に歩み寄り「建石さん」と言う元春に澪は振り向かず「全然、知らない人でした」と言って、振り返り「聞いたこともない名前で、直ぐに削除したし、根っからの悪い人だとは思えないので、告訴はしないことにします。手続きとかめんどくさそうだし。じゃ、失礼します」と元春に背を向け、外へ出ました。

元春は「建石さん」と澪を呼び止め、振り向いた澪に「申し訳ない。それと・・・ありがとう」と言います。

暫く見つめ合った後、澪は「何がですか?」と聞き、元春は「色々と」と答えました。

「じゃ」と言う元春に澪は「剣崎主任!ごめんなさい」と頭を下げ、「それと、感謝してます」と言い、元春が「何が?」と聞き、澪が「私の為に色々と」と言います。

大人で優しい素敵な二人ですね。

「それじゃ、失礼します」と澪は去り、元春は玄関に立ち尽くしていました。

澪の実家。

澪がソファーで津山からの“お母さんの具合はどう?”“声が聞きたい。電話待ってる♡”というラインを見ています。

少し考えて電話を掛ける澪。

ソファーで電話を待ちわびていた津山が電話を取りました。

「もしもし」と何度も言い合って笑い、「元気?」と聞く津山に「元気です。津山主任の声聞いたら、もっと元気になりました」と澪は言います。

「俺も」と津山が言い、澪は笑い、少し寂しそうな表情をしました。

翌日。

病院の玄関。

澪と久恵が仲睦まじく退院していきます。

母親の病室で荷物を詰めている元春のスマホに着信がありました。

「もしもし、なぎさ。え?」と元春は言います。

剣崎家。

ドレスを着て、化粧をしている沙也佳。

元春から着信があり、化粧をしながら、スピーカーで沙也佳は電話に出ました。

「今どこ?」「病院なんだけど」「まだ病院なの?!」「ごめん。ちぃちゃんが熱出したって」「ちぃちゃん?!」「なぎさの娘だよ」

沙也佳は深い溜息をつき、「それで?」と聞き、元春は「なぎさが来られなくなったから、俺が母さんをなぎさの家まで送る」と言います。

「お父さんに頼めばいいじゃない?」「店あるからさ」「一日くらい、休めるでしょ?」「休めないんだよ。予約のお客さんだっているし」「じゃあ、タクシーで帰れば?」「一人じゃ、俺も母さんも不安だから」

沙也佳はスピーカーを解除して電話を取り「ねぇ、分かってる?今日がパパにとって、特別な日だってこと。たった一人の婿が欠席したりしたら、パパの面子は丸つぶれよ!」「こっちだって、初めての手術で、あと二日間の通院が残ってんだよ」「命に関わるような事じゃないでしょ。・・・もしもし、聞こえてる?!」「・・・うん」

「私はもう会場に向かうから、兎に角、絶対に間に合うように来て!」「・・・ああ」「来なかったら、別れるから」

そう言って沙也佳は電話を切り、元春はぼんやりと窓辺に佇んでいました。

病院の駐車場。

元春の母親が元春にお礼を言い、嬉しそうに車に乗り込みました。

剣崎家。

元春が急いで着替えを済ませ、家を飛び出して、車を走らせ、焦りすぎて、横断歩道で自転車を撥ねそうになり、急ブレーキを踏みます。

ハンドルに突っ伏し、深い溜息をつく元春。

沙也佳の父のパーティ会場。

正装した沙也佳がロビーでイライラしながら元春に電話を掛けますが、元春のスマホは圏外で、「なんで、出ないの!」と切れる沙也佳。

公園。

小池がジェンガをしています。

そこへ両手にビールを持った元春が現れ、1本を小池に渡し、1本を開けて飲み始めました。

溜息をつき、ビールを煽る元春を無言で見て、再びジェンガを始める小池。

えーーー、パーティーに行かなかったんですね。。。。連絡もなしに行かないのは、ヒドイ。

剣崎家。

リビングの電気も点けずに、テーブルに沙也佳が座っています。

元春が帰宅して「帰ってたんだ」と言い、沙也佳を通り過ぎながら「パーティは?」と聞きました。

「興味あるの?・・・どうでもいいんでしょ?」と沙也佳は聞き、「どうして来なかったの?!あんなに言ったのに。パパの顔が丸つぶれ!私だって恥をかいた!」「朝からずっとそれだよ」「当たり前でしょ!」

「手術がどうだったのか、それ聞くのが先じゃないのかよ?」「だから、命に関わるようなことじゃないでしょ!お母さんにはお父さんがいるし」「だから親父は店があるって」「言ってくれれば、一日分の売上位、出してあげたのに」

これは駄目でしょう、沙也佳さん!

「は?!」と元春は苦笑し「俺には理解できないよ」と言い、沙也佳は「分かるわけない!西急グループの娘でいることが、どれだけ大変か!」

「だからって、全部自分の思い通りじゃないと気が済まないのかよ。自分の気が済むなら、他人のことなんかどうでもいいのか?!どれだけ人を傷つけても、腹いせが出来れば満足か?どうしてあんな嘘書いて、他人を陥れることが出来るんだ?」

「・・・なんのこと?・・・・・・ビハインドのことね。・・・そうよ!彼女のことを書いたのは私よ!・・・先に嘘をついたのはモトくんじゃない?・・・私を傷つけたのは、あなたたちでしょ!」「だから、謝っただろ?」

「モトくん、変わったね。・・・前はなんでも私を優先してくれたのに」「・・・女神さまの召使だもんな」

「は?・・・・・・そんな風に思ってたの?」と言う沙也佳の言葉に元春は無言で俯きます。

「・・・思ってたんだ」と沙也佳はバッグを持って、家を出ていき、元春は無表情に見送りました。

これって、決定的に駄目な感じでは?

邦光の花屋。

邦光が愛しそうに花を並べています。

背後で扉が開き「いらっしゃいませ」と振り向く邦光。

沙也佳が入ってきて「何処かへ連れてって」と言いました。

「何処?」と聞く邦光に「遠いところ」と答える沙也佳。

澪は夜の歩道を汗だくでジョギングしています。

元春はソファーで物思いに耽っているのでした。

とうとう、なるべくして、という感も否めませんよね。

沙也佳さん、ちょっと横暴が過ぎます。

思いやりがないのでしょうか?残念です。

そして、謎の青年・邦光くん。

沙也佳の財産目当てに近付いた悪い人でないことを祈ります。

知ってるワイフ8話ネタバレ感想!剣崎主任が好きです

津山の誤爆

剣崎家。

パーティー用のスーツを着崩した元春(大倉忠義)がリビングのソファーで朝を迎えます。

ゆっくりと身体を起こした元春は昨夜の沙也佳(瀧本美織)との言い争いを思い返します。

元春の回想。

沙也佳が「あの人と一緒だったんでしょう?!私に嘘ついて」「どうしてモト君が一緒に探すの?」と言い、元春は「ほっとけなくて」と答えました。

沙也佳が「どうして来なかったの?パパの顔が丸つぶれ。私だって恥をかいた」と言い、元春が「全部自分の思い通りじゃないと気が済まないのかよ?自分の気が済むなら他人のことなんでどうでもいいのか?!」と言い、沙也佳は家を出ていきます。

現実の元春はキッチンを見、寝室に来て沙也佳のいないベッドを見て溜息をつきました。

豪華なホテルの一室。

沙也佳が窓辺に立ち、外の景色を見ながら

沙也佳の声:前はなんでも私を優先してくれたのに。

元春が「女神さまの召使だもんな」と言い、「そんな風に思ってたの?」と言った沙也佳を思い返す沙也佳。

沙也佳の回想。

邦光の花屋へ行き、邦光に「どこかへ連れて行って」と言い、「何処?」と聞く邦光に「遠いところ」と答え、邦光の車の助手席で「どこでもいい。遠くへ行って」と言う沙也佳。

邦光は「・・・それ、どういう意味で言ってる?」と聞き、黙っている沙也佳にキスをしようとして頬を叩かれました。

邦光は頬を抑えて苦笑し、「家に帰る?それとも、パパとママんとこ行く?」と聞きます。

現実の沙也佳は窓辺で「もう!」と小さく叫び、ソファーに身を投げ出しました。

邦光くん、ホテルまで送ってくれたんですね、良い子で良かったです。

剣崎家。

リビング。

元春がスマホを持ち、沙也佳に「今どこ?」とメッセージを送ろうとして、少し考えて止め、テーブルに腰かけて溜息をつき、項垂れます。

あおい銀行 世田谷支店。

休憩室。

志海(佐野ひなこ)が静香(安藤ニコ)に津山(松下洸平)から送られた間違いメール「お母さんの具合どう?声を聞きたい!電話待ってる♡」を見せて、“彼女だよね?”と話していました。

そこへ「間に合った~」と澪(広瀬アリス)が入ってきて「寝坊ですか?」と聞かれ“朝から母のことでちょっと”と答え、志海と静香の中でメールの内容と澪が一致します。

二人同時に「津山主任と付き合ってます?」と澪に聞く志海と静香。

あおい銀行 世田谷支店。

屋上。

澪と津山がいます。

津山が澪に「ごめん。建石さんに送るメールをうっかり尾形さんに送っちゃった」と打ち明け、澪は「うっかりにも程がありますよ」と言い、「ほんとにごめん!」と津山は深々と頭を下げ、「でも、なんで建石さんだと分かったんだろう」と言いました。

澪は「女の勘は鋭いですからね」と笑顔で言い、「仕事やりづらくなるかなぁ」と落ち込む津山に「誰にも言わないって言ってくれましたよ」と言い、津山は「ほんと?!良かったぁ~」と安心します。

“絶対言わない”ほど怪しい約束はありませんよ~。

休憩室。

志海と静香が篠原(末澤誠也)に“ここだけの話”と言いながら、澪と津山が付き合っていることを話していました。

その話を休憩室の入口で聞いてた小谷(猫背椿)が「ふぅ~ん、あの二人がね」と言いながら入ってきて、小さくなる志海と静香。

フロア。

コピー機の調子が悪くて困っている澪を津山が助けます。

コピー機を直して、津山がフロアを振り返ると、志海と静香、篠原、そして小谷が意味深に津山を見ていました。

澪とコピー機に向き直り、「絶対バレてる」と津山が言い、「間違いなく」と澪も言います。

そこへ支店長が入ってきて朝礼が始まり、支店長が週末に行われる“頭取杯のマラソン大会”に暗に全員参加を求めました。

街路。

元春が歩きながら、なぎさ(川栄李奈)に電話を掛け、母親の目の具合を聞いています。

「うん。順調。朝一番で病院行って、今、うちにいる」と答えるなぎさ。

元春が“全部任せてごめんな”と言うと、なぎさは“行ける方が行けばいいじゃん”と言いました。

お礼をいう元春に、沙也佳の父親の受賞パーティーはどうだった?となぎさは尋ねます。

「・・・うん」と言葉を濁す元春に「もしかして、行かなかった?」と聞くなぎさ。

「ああ」と元春が答え、なぎさは「大丈夫だったの?」と心配し、元春は「大丈夫だよ」と答え、なぎさは深い溜息をつきました。

元春は「じゃ、今、外回りの途中だから。・・・母さんのこと、頼むな。なんかあったら、直ぐ電話して」と言い、なぎさの「分かった。じゃあね」と言う言葉を聞いて電話を切ります。

尚希の店。

カウンターで元春との電話を終えたなぎさが「ありゃ、絶対、修羅場だったな」と呟き、「何か?」と聞く尚希に「お兄ちゃんと沙也佳さん」と言い、深~い溜息をつきました。

流石は妹。鋭いですね!

沙也佳の想い

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

元春が「戻りました」と帰ってくると職場の雰囲気が妙です。

戸惑う元春に津山が「奥さんからバイク便が届いてるよ」と大きなトランクを示しました。

「え?」とトランクを見る元春に津山は「奥さんから会社にスーツケースっていうのはどういう状況?みんな、不思議がってる」と言います。

沙也佳さん、どういうアピールでしょうか???

元春は「あ、直ぐ、片付けます」と急いでスーツケースをロッカールームに運び、その姿を心配そうに見送る澪。

男子ロッカールーム。

元春がスーツケースを開けると、元春の着替えが綺麗に詰め込まれていました。

「マジか」と呟く元春。

マジらしいです、元春さん。

尚希の店。

スーツケースを持ち込んで、カウンターで飲んでいる元春に尚希が「それで会社にスーツケース?!強烈すぎる・・・。よくそんなこと、思いつくな」と言い、なぎさが「そう?あの人ならやりかねない」と言うと、元春は「俺が酷いこと言ったから」と言います。

「ほんとにそう思ってる?」となぎさが聞き「思ってるよ」と元春が答えた時、津山と澪が店に入ってきました。

なぎさは4人席に二人を案内し、尚希が「いや~、聞いたよ、スーツケースのこと」と言い、津山が「この前、キャンプ行ったばっかりなのにな」と言います。

津山は「で、(と、スーツケースを叩き)これはどういう意味なの?」と聞き、「当てつけか?」と聞く尚希に元春は「分かんないよ」と言い、尚希は“沙也佳の機嫌が直るまで耐えろ!西急グループの婿だからこそ今みたいなリッチな生活が出来る”と言いました。

なぎさは「これ以上、耐えられんの?」と聞き、“ずっとうちの親をないがしろにされてきた”「離婚に一票!」と言い、“常識が違いすぎる沙也佳とは最初から無理があった”と言います。

「お兄ちゃん、一生懸命合わせて、ほんとは不満もあったのに、全部飲み込んでたよね。歪みだらけだもん。そりゃ、いつか限界くるでしょ?」と言うなぎさに「やっぱり俺が悪いってことか」と元春が言い、「そうじゃなくて!」と言うなぎさに元春は

「不満を飲み込んで、ちゃんと向き合ってこなかったから、沙也佳を傷つけるようなこと言ったってことだろ」「とにかく、お兄ちゃんにとっても、沙也佳さんにとっても、別れた方が良いって!」と言うなぎさに「駄目だよ。離婚なんて。なぁ、建石さん!」と言う尚希。

うん、確かにそうかもです。元春さん。

いきなり振られた澪は驚き、「え?あ、いや、ちょっと、びっくりしちゃって」と言い、津山は「元春のしたいようにすればいい。夫婦のことは二人にしか分かんないから」と言い、澪は心配そうに元春を見つめました。

津山の部屋。

津山と元春が帰宅します。

津山が“スーツケース、その辺に置いておいていいよ”と言い、「ごめんな」と言う元春に“ほんとだよ。そろそろ澪を部屋に呼ぼうと思ってた時に”と言います。

「まだ呼んでないんだ?」と聞く元春に津山は「焦らずじっくり進めたい。結婚のことも考えてるしね」と答えました。

「そっか」と言う元春に“自分は澪にメールをするから、先にシャワーを浴びて良い”と言う津山。

元春は「ありがとう」と言って、澪にメールをする津山を見、スーツケースを見て、溜息をつきます。

澪の実家。

キッチンのテーブルにいる澪に津山から「もう家着いた?」とメールが届きます。

澪は「着きました」と返信し、「剣崎主任、大丈夫ですか?」と送ろうとして考えて止めました。

この判断は賢明です、澪さん。

津山から「よかった。おやすみ☽」とメールが来て、澪は「おやすみなさい」と返信します。

澪はスマホを置き、リビングで何か描いている久恵(片平なぎさ)の元へ「何、描いてるの?」と聞きながら歩み寄りました。

久恵は、赤ん坊を抱いた男性と女性と小さい女の子が笑顔で並んでいる絵を描いています。

「それ、誰?」と聞く澪に久恵は「澪と元春くんと子供たち」と答えました。

「お母さん、私にそんなに結婚してほしいの?」と澪が聞くと久恵は「お父さんが言ってる」と言います。

「え?」と澪は笑い、「じゃあ、お父さんに言っといて。私はまだお嫁に行かないからって」と澪が言うと「やだ!」と言う久恵を羽交い絞めにする澪。

久恵と澪の笑い声が響きました。

澪さんの明るさは宝ですね。

津山の部屋。

ソファーで寝る元春に「おやすみ」と声を掛ける津山に「おやすみ」と応え、横になる元春。

すると、元春のスマホに沙也佳から着信があります。

「はい」と電話に出る元春に「どうして電話してこないの?」と沙也佳が言い、「え?」と言う元春に「今、何処にいるの?」と沙也佳が聞きました。

「津山んち」と答える元春に「帰って来ないってこと?」と沙也佳は聞きます。

「帰っていいの?」と元春が聞き、黙っている沙也佳に「じゃあ、直ぐ帰る」と元春が言うと、沙也佳は「じゃあってなに?私に言われたから帰ってくるの?!」と言い、「いや・・・」と言葉に詰まる元春。

「帰ってこなくていい!」と沙也佳は電話を切りました。

じゃあ・・・悪気がなくても失言でしたね・・・。

「なんだって?」と聞く津山に元春は「分かんない」と答え、深い深い溜息をつきます。

あおい銀行 世田谷支店。

休憩室。

一人、コーヒーを飲む元春。

「おはようございます」と澪が来て、「あの・・・沙也佳さんのことですけど・・・もし、あの夜、母を遅くまで探してくれたことでご迷惑をお掛けしてるなら、私から沙也佳さんに説明・・・」と言い掛けた澪に元春が「建石さんのことは関係ないよ。ほんとに俺と沙也佳のことだから。だから心配しないで」と言った処へ「おはよう」と津山が来ました。

「おはようございます」と澪は席を外します。

フロア。

自席で物思いに耽る小谷を隣席から気にしている西課長(マギー)。

西は小谷に近寄り「どうした、アンニュイな顔して?アンニュイ豆腐でも食ったか?」と聞きました。

小谷は“突然、人生が無意味に思えることはないか?”と聞きます。

「なんだ、急に。気持ち悪い」と言う西に小谷は「私だけが孤独ね」と言い、西は志海たちに「なにこれ?」と聞き、走り寄ってきた志海と静香が“私たちだって独身じゃないですか”と言いました。

小谷は立ち上がり「あなたたちは若いもの」と言って立ち去り、「なんでああなった?」と聞く西に篠崎が「津山主任と建石さんの社内恋愛が発覚したからですよ」と言い、「え?あの二人が?!」と西が言い、“ちょっと”と篠原を諫める静香たち。

「なるほど、さては昔の傷が疼いたか」と西が言い、「どういうことですか?」と聞く志海に“小谷の前で社内恋愛の話はNGだ”と西が答え、静香は「社内恋愛なんてするもんじゃないよね」と言います。

静香は志海が紹介してくれる予定だった大学の先輩について聞き、志海はその先輩に彼女が出来てしまったことを告げました。

「またいい人いたら紹介して」という静香をずっと見つめていた篠原が「紹介する!」と立ち上がります。

「え?」と言う静香に篠原は「僕の先輩を紹介する」と言いました。

2億円の融資案件

開店後のフロア。

西が物思いに耽り、溜息をつく小谷に歩み寄ろうとして、鳴った電話を取ります。

電話は“西急グループの江川社長”からで西は元春に電話を回しました。

元春は「え?」と言い、澪は元春を見、津山は元春に「お義父さんから?」と聞き、元春は頷いて電話を取りました。

剣崎家。

リビング。

チェロが出されていて、コーヒーを汲んで、ソファーの処へ戻ってきた沙也佳のスマホに着信があります。

“モトくん”と表示された画面を暫く見つめ、「はい」と電話に出る沙也佳。

あおい銀行 世田谷支店。

男子ロッカールーム。

元春が沙也佳に電話で「お義父さんに何か話した?」と聞き、「何かって?」と聞く沙也佳に「お義父さんから電話あって、これから会うんだけど、なんのことかなぁって思って」と言う元春の電話を沙也佳は切りました。

「え?」と切られたスマホを見つめる元春。

いきなり切るって・・・沙也佳さん。お気持ちは分からないでもありませんが・・・。

某レストラン。

津山と澪が席に案内されて来ます。

“元春は今日も津山の処へ泊まるのか?”と聞く澪。

「うん。あ、でも、今日は沙也佳さんのお父さんと会ってるんだって。なんか急に呼び出されたみたいで」と津山が言い、心配そうな顔をする澪に「まっ、あいつは大変な時だけど、俺たちは俺たちの時間を楽しもう」と言う津山に澪は「はい」と笑顔を作り、店内を見回しました。

すると、離れた席に篠原と静香がいるの澪が気付き、「あれ?」と言い、津山も澪の目線を追って篠原と静香に気が付きます。

「樋口さんと篠原くんですよね?」と澪が言い、篠原が静香に“先輩が来られなくなった”と告げました。

「ドタキャン?何それ」と言う静香に「今日は僕が奢るんで。飲みましょう」と静香のグラスにワインを注ぐ篠原。

静香は「適当に頼んどいて」とトイレに立ち、篠原は「よし!」とガッツポーズをします。

「デートなんですかねぇ?」と澪が言い、「あの二人が?」と津山が言いました。

トイレから戻った静香が「美味しい!」と料理を食べていると「この後、映画でもどうですか?」と篠原が誘います。

そこへ志海が「おまたせ」と現れ、「篠原君の奢りだって?」と志海が言い、「私が呼んだの」と静香が言いました。

「え?」と驚く篠原の前で静香は志海に「この後、映画も奢ってくれるって」と言い、篠原は呆然とします。

ちょっとひどくなくですか、静香ちゃん。

津山が「あいつらの分も奢るか?」と言い、「いい上司ですね」と言う澪に「ううん、むしろ悪い上司」と津山が言い、澪は「もしかして口止め料ですか、私たちの」と言って笑い、「バレてますよ。知らないのは支店長ぐらいです」と言いました。

「だよね。奢るのや~めた」と津山が言い、澪は笑います。

高級レストランの個室。

元春が憂鬱な顔で座っていました。

そこへ沙也佳の父親が現れ、起立して迎える元春。

沙也佳の父親は「彼を紹介したくてね」と「カメダ」と言う男を同席させ、元春とカメダは名刺交換をします。

沙也佳の父親は、カメダは沙也佳の父親の下請け会社で、この度、東南アジアの事業拡大で融資が必要だと言いました。

「額はどれくらいですか?」と聞く元春にカメダは「2億ほど考えています」と言います。

「2億?」と聞き返す元春に「ええ」と笑顔で答えるカメダ。

「推進力があって期待できる、新進企業だが私が保証する。元春君の実績にもなるしな」と沙也佳の父親は言い、元春は笑顔で「ありがとうございます」と言いました。

翌日。

あおい銀行 世田谷支店。

支店長室。

カメダと向かい合う元春と支店長。

支店長が「勿論、協力させていただきます」と言い、カメダが「ありがとうございます」と言います。

支店長が“稟議書を上にあげて承認され次第、ご連絡いたします。承認までには大体、2週間ほどお時間を頂いております”と言うとカメダは「2週間?あぁ、困ったな・・・ちょっと急いでまして」と言いました。

なんだか怪しい香りがしてきました、カメダさん。

「急いでる?」と聞く支店長に「出来ることなら剣崎さんがいらっしゃるこちらの銀行でと思ったのですが、2週間も掛かるなら他に頼むしかないですね」と言うカメダ。

「お待ちください。最短で処理すれば、週明けにはご融資できます」と言い、「本当ですか?」と聞くカメダに「ご安心ください」と言い、カメダは「ありがとうございます」と笑顔になり、元春に「あ、今度、是非、江川社長と一杯行きましょう」と言います。

あおい銀行 世田谷支店の通路。

元春が支店長に“本当に週明けまでに融資が可能なのか?”と聞き、支店長が「西急グループの江川社長の紹介だからな」と言い、“詳しい調査をしないつもりか?”と聞く元春に「2億だぞ。流石、剣崎君。この支店の今期の目標はこれで達成だ!」とご機嫌に答えました。

「支店長、やはり念のため、調査しておいた方が・・・」と元春は食い下がりますが、“相手は急いでいる。江川社長お墨付きの優良なお客様を他の銀行に持っていかれる訳にはいかない”と言います。

騙される感、プンプンです~。

そして支店長はフロアで「おい、みんな!剣崎君のお陰で2億の融資が決まった!」と言い、元春は拍手喝采を受け、津山は澪に「沙也佳さんのお父さんの紹介だよ。ま、なんだかんだ言って、離婚はなさそうだな」と言い、「そうだと良いですね」と言う澪。

公園。

小池(生瀬勝久)と二人でトランプのダウトをする元春。

元春が「4」とカードを出すと「ダウト」と小池が言いました。

元春がカードを返すとカードは“ハードのJ”。

「嘘をつくのが下手だな」と小池が言い、「だとしたら、沙也佳とうまく行ってないこと、お義父さんにバレたかも」と元春が言います。

小池は「人間は嘘をつく。嘘には二つの嘘がある。自分につく嘘と、他人につく嘘だ。・・・どっちが人生を狂わせると思う?」と聞くのでした。

本当に核心に触れて来る小池さん。

夜。

澪の実家の前。

家の前まで澪を送った津山が「まだ帰したくないけど」と言い、澪が「12時間後には会えますよ」と言います。

笑う津山に「じゃ、おやすみなさい」と家に入ろうとする澪を津山は「あ、」と呼び止め、澪の額にキスをしました。

髪を撫で、「おやすみ」と帰る津山を見送り、複雑な表情をする澪の頭に、元春の手を頭に乗せた時の事、久恵と元春と3人で手を繋いで歩いた事、元春の母の病室で元春が見せた笑顔など様々な元春が蘇り、澪は深い溜息をつきます。

澪の実家。

澪が帰宅すると、久恵が絵を描いています。

「今日はずっと描いてたの?」と聞きながら、澪が久恵の元へ行くと、久恵は様々な元春と澪の家族の時間の絵を描いていました。

「お母さん!」と澪は久恵に大声で呼び掛け、「私は結婚してないの。剣崎主任は別の人と結婚してるの!こんなの妄想だから!」と言う澪に首を横に振る久恵。

「妄想なの!」と言う澪に久恵が「運命なの」と言うと澪は「いい加減にしてよ!!こんな妄想しちゃいけないんだから!!」と怒鳴ります。

「顔が怖い・・・」と久恵が言い、澪のほっぺたを引っ張りました。

されるがまま、「ごめん、おっきな声出して」と言う澪。

久恵さんも仲直りの達人です。

お嬢様キャラ?

剣崎家。

玄関。

大きな花籠を届けに来ている邦光。

沙也佳が「こっちにお願い」と邦光を部屋に招き入れます。

「そんな大きいの私じゃ運べないでしょ?」と言う沙也佳の後に続き、リビングのテーブルに花籠を置く邦光。

ダイニング・テーブルの上のワインを見て、邦光は沙也佳に「飲んでるの?」と聞きました。

「うん」と答える沙也佳に「旦那さんは?」と邦光が聞き、沙也佳は「・・・追い出した。私を最優先にしてくれるなら、許してあげても良かったのに」と答えます。

「相変わらずやってんだな、お嬢様キャラ」と邦光は言い、「これが私だから」と言う沙也佳に「・・・嘘つけ。沙也佳さんの中に違う自分がいるんじゃないの?」と言う邦光。

「は?!分かったようなこと言わないで!」と邦光から納品書を引ったくってサインをし、「ご苦労様」と邦光に返す沙也佳。

邦光は「ありがとうございました」と言い、去り際に振り返り「見たいなぁ。本当の沙也佳さん」と言いました。

邦光くん、もしかして、沙也佳さんの運命の人?

沙也佳は何か考えます。

剣崎主任が好きです

津山の部屋。

ソファーで横になり、小池の「嘘には二つある。自分につく嘘と、他人につく嘘だ。どっちが人生を狂わせると思う?」という言葉を思い返している元春。

剣崎家。

リビング。

沙也佳が必死にチェロを練習しています。

テーブルの上には沢山の書き込みがされた楽譜と“東都交響楽団団員募集”のチラシ。

演奏する手を止め、物思いに沈む沙也佳。

某日の夕方。

あおい銀行 世田谷支店。

屋上。

澪が一人で物思いに耽っています。

休憩室。

一人、スマホをいじる篠原。

静香が入ってきたのに気付いた篠原が出ていこうとすると静香が「ちょっと」と声を掛けました。

「なんか怒ってる?」と聞く静香に「別に」と篠原は答えます。

「ずっと感じ悪いよね」「そうですか?」「・・・あ、この前、いっぱい奢らせたから機嫌悪いの?」「違います」「じゃあ、なぁに?」

黙る篠原に「お金、返せばいいんでしょ?」と言う静香に篠原は「好きだから!・・・樋口さんのことが」と言います。

「え?」と驚く静香。

篠原は休憩室の扉を閉めて静香に歩み寄り、「今から3秒後にキスをする。嫌ならよけて。1、2、3」でキスをしようとして、静香に盛大に突き飛ばされる篠原。

「何なのよ、一体?!」と言う静香に「今、言わないとずっと言えない気がしたから」と篠原は言い、静香は「バカじゃないの?」と出ていきました。

いやいや、告白の仕方が突飛すぎます、篠原くん。

バー。

西と飲む小谷が「人生って何なのかな?」と言います。

「愛って何?男って?なんで私は結婚出来ないの?・・・あんたでさえ、バツイチなのに」と聞く小谷に西は「それはまだ“この人だ”って人に出会ってないだけだよ」と言いますが、小谷は「気休めは止めて。売れ残りは安くても買わないものよ。高くても新鮮なものを選ぶ」と言いました。

西は“自分を低く見積もるな。小谷は売れ残り品ではない”と言いますが小谷は“賞味期限寸前だ”と言います。

“年齢を重ねてにじみ出るものがある”「お前はずっと昔から魅力的だよ。・・・同期ん中じゃ、お前にいこうかって話も出てたんだから」と言う西の言葉にようやく「本当?」と食い付く小谷。

“どうして言ってくれないのよ”とワインを煽る小谷に“小谷は社内恋愛に傷ついて、もうごめんなんじゃないかと”と西が言うと“そんなことない!その時、言ってくれれば良かったのに”とワインを煽り、“ちょっと失礼”と化粧ポーチを持って、トイレに立ちました。

西は「まったく、同期の世話も大変だ」と呟き、トイレで口紅を塗る小谷はニンマリと微笑みます。

西課長、ロックオンされたかもです。

剣崎家。

元春が呼び鈴を鳴らすと、「鍵、持ってるでしょ?」と言う沙也佳の声が響きました。

鍵を開けて中に入り、沙也佳に続いてリビングに入りながら、この前の沙也佳の父親との会食の内容を話す元春。

沙也佳は「パパや仕事の話を聞くために呼んだんじゃないから」と言い、「え?話って?」と聞く元春に封筒から出して、沙也佳のサイン済みの離婚届を示し、「え?なにこれ?・・・ちょっと待ってよ」と戸惑う元春に「私の召使から解放してあげる」と言います。

「召使って、あれはさぁ」と言う元春に「モトくん、私のこと、好き?」と沙也佳が聞き、元春は言葉が出てきませんでした。

俯く元春を見て沙也佳は微笑み「そうよね。・・・モトくん、私の事、全然見てなかったから。・・・見てたのは、女神の私だけ。本当の私を知ろうともしなかった」そう言って沙也佳は離婚届の上にペンを置き、「書いて。お互いの親にはそれぞれ伝えましょう」と言います。

沙也佳さんの腹はもう決まっているようです。

津山の部屋。

離婚届を前に日本酒を煽る元春。

ベッドの津山が「先、寝るね」と声を掛けて休み、一人飲む元春の脳裏に前世の澪が“分かろうとしないからでしょ?!私の事なんて全然見てない!”と言う姿、沙也佳の“私の事、全然見てなかったから。本当の私を知ろうともしなかった”と言う言葉、小池の“選択を変えれば、妻を変えれば、上手くいくとでも思ってたのか?”と言う言葉が蘇り、一人飲み続ける元春は、結婚指輪を外し、離婚届にサインをしました。

翌朝。

あおい銀行マラソン大会 会場。

西が篠原から“欠席”の電話を受け、皆に報告し、小谷に“ちゃんと準備運動をするように”と言います。

小谷は「私のことが心配?」と嬉しそうにはしゃぎ、西は「なんなんだ、あいつ」と言いました。

津山と元春が西の処へ来て、西は二人に発破をかけます。

西が去った後、元春は「頼むぞ」と津山の肩を叩いて座り込みました。

それを見ていた澪が津山に「どうかされたんですか?」と聞き、津山は元春が“まったく寝ていない”と告げ、澪が元春に「大丈夫ですか?」と駆け寄ります。

「朝まで部屋で飲んでた」と津山が言い、澪が「それで走るなんて無謀ですよ」と言いました。

元春は「ゆっくり歩くよ」と言い、津山は“支店長と一緒にスタートだけしとけばいい”といいます。

マラソン大会が始まり、津山と澪は軽快に並んで走っていました。

澪が苦しそうに走る元春を気にしていることに気付いた津山は「あいつのこと、心配してくれてる?」と聞き、「辛そうですね」と言う澪に「辛かったら休むよ」と言い、「剣崎主任でも朝まで飲むことあるんですね?」と聞く澪に「・・・離婚届書いたんだって」と答えます。

驚いて津山を見る澪に「ごめん、走ってる時にこんな話」と津山が言い、「いえ」と言う澪。

前を走っていた西が“ペースを上げないと優勝できない”と津山に声を掛け、津山は仕方なく「ごめん。後で」と西を追い掛けました。

後ろを気にする澪にランナーが“後ろで倒れて心臓マッサージを受けている人がいる。まだ若いのに”と言う話が聞こえてきます。

立ち止まり、全力で後ろに向かって、澪は走り出しました。

救急車の側で心臓マッサージを受ける男性は元春と同じ青いTシャツに黒い短パン姿です。

愕然として見つめる澪の前で起こされた男性は元春ではありませんでした。

びっくりしました。元春さん、死んじゃう展開かと・・・。

安堵して肩で息をする澪に近くの木陰で休んでいた元春が「建石さん」と声を掛けて歩み寄ります。

「知り合い?」と聞く元春を見つめて号泣し始める澪。

「どうしたの?大丈夫?」と駆け寄る元春の前で澪はしゃがみこんで号泣しました。

マラソン大会のゴール。

津山がテープを切り、後方に澪を探しています。

元春が休んでいた木陰。

休んでいる澪に元春が飲み物を買ってきて渡し、澪がお礼を言って受け取りました。

「落ち着いた?」と聞く元春に「はい」と言う澪に、「戻れそう?」と聞く元春。

黙り込む澪に「大丈夫?」と元春が聞き、澪は「・・・大丈夫じゃないです。全然、大丈夫じゃない。・・・いなくなったらどうしようって思いました。・・・父みたいに急にいなくなったら・・・大切な人がまたいなくなっちゃったら・・・」と言い、元春が「建石さん?」と言います。

澪は「ダメだって分かってます。・・・でも、どうしようもない。私には大切な人の幸せを心の中で祈ることなんて出来ない。・・・気が付くと目で追ってて・・・一緒にいると心地よくて、安心できて・・・ずっと一緒にいたいって思う。でも、そんな風に思っちゃダメだって、ずっと自分に言い聞かせて・・・・・・でも、もうそんなのはどうでもいい」と澪は元春を見て

「剣崎主任が好きです。・・・困った時、いつも剣崎主任が側にいてくれました」と言い、
これまでのことを思い返して、澪は元春の手を握りました。

「どうしてですか?どうして、私のこと・・・」と聞く澪の手を握り返し、元春は澪を見つめますが、手を離して目を反らし、「駄目だ」と言い、澪の目を見て「俺たちは駄目だ」と決然と言いますが、澪は元春の手を引き、元春に口づけをします。

驚いて目を見開く元春。

いや~、予想外の展開が続きます。

まず、邦光くんが案外、良い子っぽいこと。

沙也佳さんの離婚の決断と行動が思いの外、早かったこと。

そして、澪からの告白のタイミングを全く、予想外でした。

これだから、このドラマは見逃せません!

果たして、これから澪と元春はどうなるのでしょうか?

オープンな社内恋愛になってしまった津山と澪の関係は?

そして、津山と元春の友情は?

知ってるワイフ9話ネタバレ感想!俺たちは結婚してた

澪の決断

マラソン大会の会場。

コース後方の芝生。

元春(大倉忠義)に告白をして「俺たちはダメだ」と拒絶され、元春にキスをした澪(広瀬アリス)

澪から離れた元春は「止めよう。みんな、待ってる」と立ち上がり、ゴールに向かって歩き出しました。

マラソン大会 ゴール地点。

辿り着いた元春を「お疲れ」と津山(松下洸平)が迎え、「建石さんは?」と聞きます。

元春は「いや・・・」と言い、津山が澪を探しに戻りました。

とぼとぼと歩く澪を見付けた津山は澪に走り寄り、「遅いからどうしたかと思って」と言います。

澪は“途中で足が攣って全然治らなくて”“でも、もう大丈夫です”と言い、「この後、ご飯でも行かない?」と言う津山に「ごめんなさい。今日は早く帰って休みたいです」と言いました。

公園。

ブランコに乗る小池(生瀬勝久)の隣のブランコに乗る元春。

「沙也佳(瀧本美織)と離婚しました。小池さん、俺に言いましたよね?“選択を変えれば、妻を変えれば、うまくいくとでも思ってたのか”って。・・・ええ、思ってましたよ。妻が変わりさえすれば、幸せな毎日を送れるって。でも、澪との結婚がうまく行かなかったのは・・・俺のせいだったって気付いたんです。

それであんだけ後悔して、反省したのに・・・(小池に「澪をモンスターにしたのは俺でした。寂し思いをしていたことに全然気付かなかった。澪は沢山サインを出してたのに気付こうともしなかった」と話した時のことを思い返し)なのにまた同じことを・・・。

沙也佳の声:私のこと、全然見てなかったから。本当の私を知ろうともしなかった。

結局、俺はなんも変わってなかったんです」と言う元春に小池はボードゲームから目を離さずに「離婚か。願いが叶ったな。・・・最初の奥さんとやり直したかったんだろ?」と言います。

“あっちに振られたからこっちという訳にはいかない”と「そんなことしたら、今度は親友を失う」と言う元春に小池は「彼女のこと、好きなんだろ?自分に嘘つくのか?」と聞き、元春が

「津山のことも大好きなんです。とにかく、津山を裏切る様な事だけは絶対しません。これ以上、クズな人間にはなりたくない」と言った時。小池のボードゲームから赤と青の玉が転げ落ち、小池が「どっちもダメか」と言って、ボードゲームを置き、ブランコを漕ぎ始めました。

津山の部屋。

元春が帰宅すると津山が食事の準備をしています。

津山の用意した食事を「旨い」と食べる元春と「だろ?」と微笑む津山。

「なるべく早く部屋探すから」と言う元春に津山は「落ち着くまでここにいてくれて全然いいから」と言い、元春は「ありがとう」と言いました。

翌日。

あおい銀行 世田谷支店。

休憩室。

澪がテーブルに座っている処へ元春が入ってきます。

気まずく目を反らし「おはよう」と言う元春にぎこちなく「おはようございます」と言う澪。

津山が来て扉を開け、元春はコーヒーを持たずに休憩室を出ます。

津山は軽く元春と会話を交わして、休憩室に入り、扉を締めて、澪の前に「おはよう。ゆっくり休めた?」と座りました。

「そうだ!」と津山が澪の方に身体を乗り出した処へ西課長(マギー)が入ってきます。

西は二人に「ここは銀行だ。社内恋愛は上に報告しないといけない。報告すると、いずれどちらかが異動になる。(と背を向けてコーヒーを注ぎながら)・・・俺は二人の交際を知らないことにしてる。知らないことは報告できない。(振り向き笑顔で)応援してるぞ」と言い、笑いながら出ていきました。

「ありがとうございます」と立って西を見送り、戻ってきた津山に澪は「今日、お時間ありますか?」と聞き、「勿論!建石さんとの時間はいつでも作るよ」と言う津山に「・・・話したいことが・・・」と言い、目を泳がせ「なんだろう?」と聞くと口ごもる澪に津山は「わかった。じゃあ、仕事終わったら」と言います。

あおい銀行 世田谷支店。

廊下。

津山が元春を連れてきて“仕事終わりに話があるって、なんの話だと思う?”と聞きました。

「そう・・・」と言う元春に「嫌な予感がする。もしかして、振られ・・・。それは、ない。それは絶対にない。・・・ないよな?」「おお」「だったら、そう言ってよ!ものすごくザワザワする!振られない?!」と言う津山に「振られない」と言う元春。

「ほんとに?絶対?!」と聞く津山に「うん。違うよ」と元春は答えます。

元春さんも気が気じゃありませんよね・・・。

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

閉店後。

帰宅しようと鞄を見た篠原(末澤誠也)が勝手にお客様が入れたチョコに気付き、西に「返した方が良いですよね?」と聞きました。

「貰っとけばいいんじゃないか?」と言う西に“僕、ミントが嫌い”と言う篠原。

静香(安藤ニコ)が「美味しいのに」と言い、篠原は静香を見ますが、志海(佐野ひなこ)に“食べます?”とチョコを持っていきます。

「私?・・・あ、食べる。ありがとう」と篠原からチョコを受け取り、フロアを出る篠原を見送り、志海は静香に“私に気があるってこと?”と言うのでした。

カフェ。

窓際に向かい合って座る津山と澪。

津山がイチゴのパフェを勧めますが、澪は「紅茶で」と答えます。

沈黙の中、時が流れ、津山が「話ってなに?」と切り出しました。

「はい・・・ごめんなさい」と頭を下げる澪。

「もう、津山主任とは付き合えません。津山主任と一緒にいると楽しいです。でも、うまく言えないけど・・・何かが違うんです。・・・ほんとにごめんなさい」と言う澪に「他に好きな人が出来たとか?」と聞く津山に澪は答えることが出来ませんでした。

津山は「そうか」と笑い、「もう、そんな顔しないで。・・・分かった!これからは気楽な同僚に戻ろう。・・・気まずくなったりしないよね?」と言い、澪は微笑んで「ありがとうございます」と頭を下げます。

何処までも優しい、津山さん。

尚希の店。

かわいそすぎる津山

カウンターで泣きながら飲んでいる津山に尚希が「別れた~?!」と言い、「なんで急に!おかしいだろ?!」と言う尚希に「振られたのはお前じゃない、俺だ!」とおしぼりを投げつける津山。

「辛っ!」と涙を拭う津山に“キャンプではあんなに楽しそうだったのに”と言う尚希に津山は「今でも楽しいって言ってくれた」と言いました。

「じゃ、なんで?」と尚希が聞くと「楽しいだけじゃダメか?!彼女の求めてる人ってどんなだよ?」と津山が言い、尚希が「そういう男が現れたってことか?」と聞きます。

津山は「知らないよ。好きな人がいるみたいだった」と言い、「どこのどいつだよ?え?二股だったってこと?!」と聞く尚希に津山が「知らねぇよぉ!」と言い、元春も「それは違う!」と言いました。

「え?!」と言う津山と尚希に「いや、彼女、そんなことしないでしょう?」と言う元春。

津山は元春の肩を抱き「俺も違うと思う」と泣く津山。

考え込み、津山を見る元春。

好きな人が自分ですものね・・・元春さん・・・。

夜の街路。

ジョギングをする澪となぎさ。

ハイペースで飛ばす澪にようやく追いついたなぎが「ちょっとどうしたの?ついていけないんだけど」と聞きます。

津山の部屋。

泥酔した津山を連れ帰り、ベッドに寝かせる元春。

「建石さん・・・」と呟く津山。

夜の川沿いの遊歩道。

路肩に腰掛けて、澪がなぎさに「津山主任を傷つけた。私は最初から別の人を見てたのかも知れない。その人は好きになっちゃいけない人だったけど・・・気付くとその人のことを目で追ってて・・・何やってるんだろう?」と言い、なぎさは「それって、お兄ちゃんのこと?」と聞きました。

驚いてなぎさを見る澪に「まさかと思ったけど、そうなんだ」と言うなぎさに「どうして分かったの?」と澪が聞き、なぎさは「こういう勘は当たるのよ。・・・お兄ちゃんはどう思ってるんだろう?」と言い、澪は「どうにもならないよ」と言います。

「津山さんとは親友だしね」となぎさが言い、澪は「自分が嫌になる」と言い、そんな澪になぎさは「私は、澪さんを責めるつもりも応援するつもりもないから。・・・でも話ならいつでも聞くよ」と言って微笑み、澪も笑顔で「ありがとう」と言いました。

なぎさちゃんもめちゃめちゃ良い人ですよね~。

津山の部屋。

ベランダで一人、物思いに耽る元春。

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

西が津山を自席へ呼び、“澪とのことを支店長に結婚として報告する”相談をしますが、津山は一言「別れました」と告げます。

「え?」と聞き返す西に「建石さんと別れました」と言うと西は驚き大声で「別れた?!」と言ってしまい、フロア中の人間が反応しました。

小谷(猫背椿)が「え?建石さんと?」と言い、「はい。でも、お気遣いなく。同僚として仲良くやっていくんで」と言う津山。

小谷が澪に「そうなの?」と聞き、澪も「はい」と答えます。

休憩室。

小谷が“社内恋愛して別れたら普通は敵になるのに、信じられない”と言い、“社内恋愛なんてめんどくさいから俺には出来ない”と西が言いました。

小谷が「そうなの?!」と西に絡み、西は「なんだよ」と言いながら休憩室を出て行き、「あ、私も」と小谷が後に続きます。

志海が静香に「社内恋愛は慎重にやらなきゃね。篠原君、私に気があるみたいだからさ」と言った処へ、篠原が入ってきました。

二人の女性の視線を避けるようにソファーに腰掛けた篠原に志海が“今夜、ヒマ?”と声を掛けると、篠原は“英会話がある”と言い、“明日は?映画のチケットが2枚あるんだけど”と志海が聞くと「いいですよ」と答えます。

静香に向けてガッツポーズをする志海と浮かない顔をする静香。

いきなりモテキ到来ですか、篠原くん。

 

壊れる友情

閉店後のあおい銀行 世田谷支店。

フロア。

退社する澪を見つめ、何かを考えている元春。

あおい銀行 世田谷支店。

通用口。

帰宅しようとする澪を元春が追い掛けてきました。

元春は“津山のことをもう一度考え直してくれないか?”と澪に言います。

「あいつは心から建石さんのことを思ってる。・・・もし、あの日のことを気にしてるなら、あれは気にするようなことじゃないから。まぁ、なんていうか、弾みでああなっただけで」と言う元春に「弾みじゃないです!・・・弾みじゃないですから。だから・・・津山主任とは付き合えません」と言う澪。

「でも・・・」と言う元春に澪は「剣崎主任に何か答えを求めてるわけじゃないです。剣崎主任は大変なことがあったばかりだし、津山主任の親友ですから」と言いました。

その会話を物陰で聞いている津山。

「何も期待していません。・・・あのことも、ただの弾みだと思いたいなら、そう思ってください。剣崎主任にとって、あのキスはなんの意味も、なんの責任もありません」と言う澪の言葉に津山は衝撃を受けます。

これだと元春からキスした様に聞こえますね・・・。

津山の部屋。

「ただいま」と元春が帰宅すると、暗い部屋の中で、津山が机に背を向けて座っています。

「晩飯どうする、近く行く?」と声を掛けても反応しない津山に「どうした、疲れてんのか?・・・そりゃ、疲れるよ、お前。本当は辛いのに会社で平気な振りしてんだから」と言う元春に津山は突然、殴りかかり、元春の頬にパンチを入れました。

「いてっ!」と転がり「何すんだよ?!」と叫ぶ元春に「お前、俺を馬鹿にしてんだろ?心の中で笑ってんだろ?」と言う津山に「なんのことだよ?!」と元春が言うと「彼女とキスってなんだ?」と津山が聞きます。

「こそこそこそこそ話してただろ?!彼女に夢中な俺を見て優越感に浸ってたんじゃないのか?!」「違う!それは・・・」「俺はお前を最大の味方だと思ってたのになんでそんな事が出来るんだよ?!」「そんなことするわけねぇだろ?」「じゃ、どういう事か説明しろよ!!」

「説明してみろよ!」と言う津山に言葉が出てこない元春を見て、津山は「お前、最低だな」と吐き捨てました。

澪に告白されたことを告げないのも元春の優しさでしょうか?

ホテルの一室。

津山の部屋を出て、ホテルにチェックインした元春。

元春はベッドに座り、深い溜息をついて、項垂れます。

沙也佳の気持ち

東都交響楽団 オーディション会場。

所在なげな沙也佳。

公園。

広場のベンチにチェロを傍らに置いた沙也佳が座っていました。

溜息をつく、沙也佳の背後をスケボーで通過する邦光(小関裕太)。
沙也佳に気付いた邦光はスケボーを降り、「沙也佳さん」と声を掛けます。

ベンチに並んで座る邦光と沙也佳。

沙也佳は“楽団のオーディションを受けたが、1名の枠に30人も応募があって話にならなかった”と自嘲しました。

“大学の講師も父親の力の特別枠”と打ち明ける沙也佳に邦光は「でも、なんで今更オーディションなのか、知らないけど」と言います。

「離婚した」と言う沙也佳の言葉に邦光が驚いていると、沙也佳のスマホに“ママ”から着信がありました。

邦光を見て、邦光が「いいよ」と言い、電話をとる沙也佳。

母からの週末のゴルフの誘いの電話で、母に離婚したことを告げようとして告げられずに嘘をついて電話を切った沙也佳に邦光は「もしかして・・・離婚のこと、親に言ってないの?」と聞きます。

邦光に返事が出来ない沙也佳に「沙也佳さんて面白いな」と囁いて邦光は去って行きました。

「面白い?」と呟く沙也佳。

謎が多い邦光くん。本当は何処かの御曹司だったりして・・・。

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

元春を見ず、返事もせず、明らかに態度のおかしい津山。

篠原が元春に「津山主任と喧嘩しました?」と聞きにきます。

「いや」「朝からずっと雰囲気、変ですよね?」「そっか?」ととぼける元春。

昼。

澪が休憩室で弁当を食べています。

隣のテーブルで食事をしていた篠原が“津山主任と気まずいですか?”と聞きました。

「いえ、別に」と答える澪に「そうは言っても社内恋愛がうまくいかないと周りは気ぃ遣いますよ」と篠原が言い、澪は「ごめんなさい」と謝ります。

篠原は自分が静香に告白した時のことを思い返し、「周りにバレてないだけましか」と呟き、“澪と津山が気まずいのは分かるが、なんで津山と元春がきまずいのだろう?”と言い、澪は「え?」と言いました。

いつも一言多い篠原くんです(笑)。

澪の実家。

キッチンの流しでぼーっと立ち尽くしている澪に「ほぉら、手、動かして」と久恵(片平なぎさ)が声を掛けます。

「会社の人に迷惑かけちゃった。・・・自分の気持ち、抑えられなくなって・・・。記憶から消しちゃいたい」と言う澪に「忘れちゃダメよ。恩人なんだから。澪がバスで財布落として、追い掛けてきてくれたのよね?家庭教師もしてくれて」と言う久恵に澪は「誰の話?」と聞きました。

久恵は満面の笑みで「元春君」と答えます。

「私は家庭教師つけたこと、ないでしょう?」と澪は言いました。

尚希の店。

尚希がカウンターにいる津山に料理を出し、「俺からだ。遠慮せずに食え」と言います。

津山は「この為に俺を呼んだのか?」と聞き、「失恋の苦しみで飯も喉を通らないかと思ってさ」と尚希が言い、「こちらもどうぞ」となぎさも料理を出しました。

笑顔で「ありがとう」と津山が言い、一つ口に入れて「旨っ!」と言った処へ元春が入ってきます。

「おう!元春!元春も呼んだよ。離婚で苦しんでるからさ。二人とも最悪な状況だけど、とりあえず、飯食って元気出せ!」と尚希は言い、入口で立っている元春を座るように促しました。

元春がカウンターに座ると、津山が席を立ちます。

“せっかく作ったんだから食ってから行け”と言う尚希に「ごめんな。気持ちだけ貰っとくわ」と尚希となぎさの顔を見て、津山は店を出ていきました。

「俺も帰るわ。ごめん」と元春も席を立って店を出ます。

「あいつら変だぞ。なんでだ?」となぎさに聞く尚希になぎさは「こじれてるわ~」と言いました。

「俺が悪いのか?!」と聞く尚希に、大きな溜息をつくなぎさ。

“何か知っているのか?”としつこく聞く尚希に「絶対、怒らないでね。絶対だからね」としつこく前置きをして、「それと多分だからね」と言い、“津山が澪に振られた原因が元春だということに気付いたんじゃないか?”と言うと、尚希は“元春が澪にちょっかいを出した”と勘違いして店を飛び出します。

街路。

元春を追い掛けてきた尚希が元春の襟首を掴み「このクソ野郎!親友の女にちょっかい出すなんて最低だな!!」とガードレールに叩きつけました。

「お前がそんな奴だなんて初めて知ったよ!」と反論しない元春を見て「認めんだな?お前なんかもう友達じゃねぇ。家族としては必要な時だけ会う!口は聞かねぇけどな!二度と店に来んな!」と言い残して去ります。

元春はガードレールにぶつけた場所を「いてっ!」と押さえながら、ガードレールに凭れて座り込みました。

尚希の店。

“怒らない約束だったのに!”と尚希に怒るなぎさ。

“お前には男の友情が分かっていない。俺だって辛い”と言う尚希に「一番辛いのは本人たち!津山さんと澪さん、そしてお兄ちゃんなの!」と言い、“考えたいから一人にしてくれ!”と言う尚希をなぎさは店の外に一人締め出します。

必死に謝る尚希。

 

篠原の恋

映画館。

終演後。

篠原と志海が出てきて、楽しそうに話す志海。

篠原は「良かったです。あ、忘れてた、チケット代」と財布を取り出しました。

志海は篠原の財布を押さえ「やめてよ。年上の女には甘えていいの」と言いますが、篠原は「でも、付き合ってるわけじゃないし」と言い、志海は「じゃあ、分かった。私、篠原君と付き合う」と言います。

「え?なんで?」と篠原が聞き、「だって、篠原君、私のこと・・・」と言い掛けた志海に「僕には、他に好きな人がいます。・・・1800円です。」とお金を渡し、歩き出す篠原。

志海は篠原を呼び止め“周りに篠原が自分に気があると話してしまったので、暫く、自分に優しくして欲しい”と頼むのでした。

ホテルの一室。

元春がベッドに腰かけ、誰かに「異動希望」の相談をしています。

翌日。

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

出勤してきた篠原ににこやかに話し掛ける志海と話を合わせる「楽しかったです」と言う篠原を見て、志海に「楽しかったんだ?」と聞く静香。

支店長が入ってきて、午後の区役所の高齢者向けの金融口座の担当が津山と澪だったな、と確認します。

西が慌てて、「それは津山くんよりも剣崎くんに行って貰った方が・・・」と進言し、小谷も後押しをし、元春と澪が行くことになりました。

閉店後のフロア。

静香が篠原の元へ書類を持っていき、その書類には「終わったら、屋上にきて」というメモが貼られていました。

あおい銀行 世田谷支店。

正面の街路。

小谷が項垂れている西に「どうしたの?」と声を掛けます。

苦笑いして“今日は娘の誕生日で電話でおめでとうと伝えようとしたら、元妻に着信拒否されていた”と西は言いました。

小谷は自分のスマホに小谷の元妻の電話番号を入れさせ、娘の名前と学校名を聞きます。

小谷は西の元妻に娘の学校の人間が忘れ物を確認する振りをして娘を電話口に呼び出し、西に変わり、西は娘に「おめでとう」と伝えることが出来ました。

粋ですね~!小谷さん。

あおい銀行 世田谷支店。

屋上。

待っている静香の元へ来た篠原が「なんですか?」と聞きます。

「どういうこと?・・・私に好きって言ったばっかなのに、もう志海のことが好きな訳?・・・随分簡単ね。そんなコロコロ相手を替えれるなんて」と聞く静香に「なんで怒るの?関係ないですよね?僕は樋口さんに振られたんだし」と篠原は聞きました。

「私がいつ振った?」「え?だって・・・」「好きだから!・・・いや、好き・・・かも?志海と仲良くしてるとこ見ると、イラっとして・・・どうしたらいいのよ?!」

篠原は少し考えて「じゃあ、また3つ数えてもいいですか?・・・嫌なら避けて」と言い、3つ数えて背伸びをして静香にキスをします。

可愛いカップル、誕生です。

俺たち夫婦だったんだ

世田谷区役所 正面玄関。

元春と澪が出てきて、元春が「自転車?」と聞き、「はい」と答える澪を「じゃ、ここで」と残して立ち去ろうとすると、澪が「剣崎主任」と呼び止めました。

「大丈夫ですか?」と聞く澪に「ん?なにが?」と平気を装って答える元春。

「津山主任となにかありましたよね?なにがあったんですか?」と聞く澪に「ああ、俺がこの前、建石さんを呼び止めて、あんなところで話してたから・・・」「聞かれてたんですか?」「ごめん・・・」「いえ、私のせいです」「いや、全部、俺の問題だから。責任もとるつもりだし」

澪は「どういう意味ですか?」と聞き、「建石さんは気にしなくていいよ」と言って去ろうとする元春を追い掛け「もしかして、異動するつもりですか?」と聞きます。

元春の前に回り込み「やっぱり私のせいじゃないですか?!」と言う澪に元春は「それは違う。種を蒔いたのは全部、俺だから」と言い、「ほんとにごめんなさい」と頭を下げる澪に「だから、建石さんが謝ることじゃないって」と言いました。

「建石さんには、会えて良かったと思ってる。・・・会うはずじゃなかったのに。・・・ほんとに会えて良かった。ありがとう」と微笑んで元春は歩いていきます。

澪の実家。

澪が帰宅すると、久恵がヘルパーさんと散歩中で、居間のテーブルの上に新郎新婦を描いた絵が置かれていました。

公園。

久恵と散歩に来たヘルパーが電話に出る為に、久恵の側を離れます。

久恵は公園のテーブルセットに小池の姿を見付けて微笑みました。

小池の元へ行き、「こんにちは」と声を掛ける久恵。

振り向いて笑顔で「こんにちは」と言う小池。

小池と久恵は二人で神経衰弱ををしますが、久恵は次々とカードを合わせていきます。

「記憶力いいですねぇ。羨ましい」と言う小池に“うちの娘は久恵の記憶を妄想だと言う。失礼しちゃうわ”と久恵が言い、二人は笑い合います。

小池が空を見上げ「もうすぐ9月2日ですね」と言い、久恵が「まぁるいお月様が二つ」と言い、小池に「また戻るんですか?」と聞きました。

小池は「いや、俺はもう戻りません」と答え、久恵と顔を見合わせて微笑み合います。

え?戻れるんですか?元春さんも?

澪の実家。

母のベッドの横の布団で寝ている澪。

ホテルの一室。

眠れずにベッドに横たわる元春。

澪の実家。

眠る澪の夢。

大学のキャンバスで「綺麗」と夕日を見つめる澪に「澪!」と声を掛ける元春に抱きつく澪。

澪の頭に手を乗せられて、澪を見つめる元春。

結婚式で澪を見つめる元春。

結婚して子供が生まれ、元春にスリッパを投げつけたり、怒鳴りつけたりしている澪。
「分かんねぇよ!」「分かろうとしないからでしょ!」と怒鳴り合う澪と元春。

が鮮やかに現れ、飛び起きる澪。

夢と母のこれまでの言動が重なりました。

大学のキャンバス。

早朝。

元春が一人、歩いてきます。

澪が夕日を見ていた鐘の前に来て、当時のことを思い返す元春。

同じ大学のキャンバスの鐘の処へ来た澪。

澪と元春がお互いに視線を横へ向けると、お互いの姿を見て、愕然とします。

「どうしてここに?」と元春が聞き、「何度も何度も見る夢があります。ある男性が出てきます。私は彼に恋をして結婚もします。どうしてそんな夢を見るのか分かりません。・・・彼が誰なのか、ずっと分かりませんでした。

・・・でも、今日、初めて顔が分かりました。・・・剣崎主任でした。そして子供が二人生まれて、私は剣崎主任にすごく怒ってるんです。あと・・・大学が出てきました。私は行ったことない大学ですが、鐘がある屋根がありました。それで来てみたら本当にあって、それに・・・どうして剣崎主任がここにいるんですか?」

と聞く澪に「ここは、俺の母校だから」と元春が答え、「ただの偶然ですか?何か知ってるんなら教えて下さい。剣崎主任に出会ってから、おかしなことが沢山あります。母が剣崎主任を婿だと思い込むのも変です。それに何より、剣崎主任に出会った時、初めて会った気がしませんでした。

・・・昨日だって、会うはずじゃなかったって。どういう意味ですか?私たちはどうしてダメなんですか?」と澪が聞き、「・・・夫婦だったんだ。・・・俺たちは結婚してた。・・・俺の妻だったんだ、澪は」と言う元春の後ろで鐘が鳴り響きます。

いよいよ佳境に入ってまいりました。

澪さんはこんな奇想天外な話を信じるのでしょうか?

でも実際に体験しているので案外、すんなり信じてくれるかも知れませんね。

そして、澪さんはどういう行動に出るのでしょうか?

元春は本当に澪を諦めて、一人で何処かへ行くつもりなのでしょうか?

残すところ、あと2話です。

知ってるワイフ10話ネタバレ感想!最後のタイムスリップ?

俺の妻だった

元春の大学の鐘の前。

偶然出会った元春(大倉忠義)と澪(広瀬アリス)。

元春は遂に今世の澪に“澪は自分の妻だった”と真実を打ち明けます。

「俺たちは結婚してた。俺の妻だったんだよ、澪は」と言う元春に澪は「どういう意味ですか?」と聞きました。

「信じられないだろうけど、澪が高校3年生の時、俺たちは出会った」と元春は「何を言っているんですか?」と話を遮る澪の「最後まで聞いてほしい」と頼みます。

「澪がバスで落とした財布を俺が拾って知り合って、澪の家庭教師になった。・・・お互い惹かれ合って、澪が大学を卒業して直ぐに結婚して、子供が二人生まれた。・・・でも上手くいかなくなって、結婚したことを後悔した。

そんな時、不思議な料金所が現れた。・・・平成22年の500円玉を入れると、ゲートが開いて、そのまま進むと平成22年、つまり2010年に戻ったんだ。・・・その日は澪と出会った日だった。俺はまた澪と同じバスに乗り、また財布を拾ったけど、澪を探さずに警察に届けて、澪と出会わないようにした。

そして目を覚ましたら、2020年に戻ってて、俺は沙也佳(瀧本美織)と結婚してた。・・・過去の選択を変えたら、人生が変わったんだ。馬鹿げてると思うけど・・・これが全てで、だから俺たちはダメなんだ」と元春は話しました。

「馬鹿げてます」と澪が言いますが、元春は「でも事実なんだよ」と言い、澪は「馬鹿げてます」と言って、その場を去ります。

澪の後姿を見送り、立ち尽くす元春。

にわかには信じられませんよね・・・。

あおい銀行 世田谷支店。

小谷(猫背椿)が澪が体調不良で休むという電話を受け、皆に伝えました。

津山(松下洸平)は元気のない元春を見やりました。

澪の実家。

リビングのソファーで“俺たちは結婚してた”“過去の選択を変えたら人生が変わったんだ”と言う元春を思い返しながら、初めて出会った時の元春の驚きよう、バイクに撥ねられそうになった澪の腕を「澪!」と言いながら引いた時のこと、

食堂で元春が澪のお決まりの「イチゴ杏仁豆腐」を注文したときのこと、ホテルのバーで眠る澪の頭に手を置いた元春が「ごめん」と言ったこと、

久恵(片平なぎさ)が元春を「うちのお婿さん」と呼び、「澪が毎日怒るから、うちに帰ってこなくなっちゃったのよ」と言ったことを「澪と元春君と子供たち」と久恵が言いながら描いた絵を見ながら思い返します。

久恵の描いた“元春と澪の結婚式”の絵を見た澪はソファーから立ち上がり、ベッドで寝ている久恵に「ねぇ、お母さん。お母さんは何を知ってるの?」と聞き、身体を起こした久恵の側に座り、「剣崎主任と私のこと、何が真実なの?」と澪は聞きました。

「元春君を責めないで。元春君は私たちに良くしてくれた。・・・まだ眠いから寝る」と言って、久恵は布団に潜ります。

澪が去った後、カレンダーを見つめる久恵の背後に時計の秒針の音が響き渡りました。

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

西課長(マギー)が元春に書類のミスを指摘し、篠原(末澤誠也)が“剣崎が今日ずっと変だ”と津山に言い、「津山主任、まだ剣崎主任と気まずいんですか?」と聞くと、津山は“仕事しろ”と言い、心配そうに元春を見つめます。

男子ロッカールーム。

元春がロッカーから鞄を取り出し、鍵を閉めて、溜息をつきました。

ロッカールームを出ようとした元春に澪から「会えませんか?」とメールが入ります。

喫茶店。

澪と向き合う元春に澪は欠勤したことを謝りました。

元春は「いや、あんな話聞かされたら、そりゃ、心も身体も可笑しくなるよ」と言います。

澪は「信じられないし、現実とは思えない。でも、奇妙なことばっかりでした。繰り返される夢、剣崎主任が私のことをよく知っていること、母の剣崎主任に対する妙な言動・・・それに初対面から感じた懐かしさ。

気付けば剣崎主任を目で追ってて・・・どうしようもなく惹かれて・・・決定的なことは、高校3年生の時にバスで財布を落としたことです。財布を拾った人じゃなきゃ分からないことを剣崎主任は知ってました。・・・納得しない訳にはいきません」と言いました。

「ありがとう。信じてくれて」と元春が言い、澪が“どうして自分たちは上手くいかなくなったのか?”と尋ねます。

元春は「俺が澪のことを全然見ていなかったから。・・・俺は仕事にかまけて、家事や育児を押し付けて、澪のことないがしろにして、澪が“寂しい”って思ってること、全然気付かなかった。いや、気付こうともしなかった。・・・そのせいで澪はイライラするようになって、一旦切れると手がつけられなくなった」と言い、

澪は「だから、過去に戻った時、私を避けていたんですか?」と聞き、元春は「・・・俺が澪をモンスターにした。すまなかった」と謝りました。

「今更、謝ってもしょうがないけど、今までのこと全部、ずっと謝りたかった。・・・ごめん」と元春は澪に頭を下げます。

「建石さんには、他に相応しい人がいるから。・・・ほんとにすまなかった」と元春は店を出ました。

広い遊歩道。

歩いてきた小池(生瀬勝久)が座って新聞を読んでいる男の新聞に目を奪われ、しゃがんで男の新聞を掴み「ウルフの変化により、地球は自転の速度が落ちる。時空間には亀裂が生じ、ウァームホールが出現する。我々はそこから過去に戻ることが出来る」と大きな独り言う小池。

小池に怯えて逃げ出した男から奪った新聞を見ながら「大事なのはタイミングだ。月が大事なんだよ。月。どんな月?月だよ、月」と新聞を読みながら、歩いていきます。

澪の実家。

澪がキッチンのテーブルで喫茶店での元春との会話を思い出していると、久恵が起きてきて、「行かなくちゃ。お父さんが待ってるから!あんただって行かなくちゃ!・・・大切な人がいるでしょ?」と言いました。

公園。

ベビーカーを押して散歩するなぎさ(川栄李奈)と尚希(森田甘路)。

“元春にはツケが溜まっているからきっちり返してもらえ”と言う尚希に「お兄ちゃんのこと、気になってんの?」と聞くなぎさ。

「は?なんで俺があんな奴の事、気にしなきゃなんないんだよ」と言い、“元春は形式上身内なだけだから、二度とあいつの話なんかするな!”と言う尚希に「私は話してませんけど、ねぇ、チーちゃん」と子供になぎさが話し掛け、尚希が「うるせぇ」と言います。

その時、なぎさのスマホに澪から着信がありました。

デートのやり直し?

元春のホテルの部屋。

ベッドに横になってる元春。

チャイムが鳴り、「はい」と元春が扉を開けると、澪が立っていて、元春は驚き「なんでここが?」と聞くと、澪は「初めてのデート、何処に行きました?」と聞きます。

小見出し:沙也佳の父の陰謀

海。

元春と澪が砂浜を歩いていました。

「どういうつもり?」と聞く元春に澪は「ここではどんな風に過ごしてたんですか?」と聞き返します。

「え?」と言う元春の前で靴を脱いで海に入る澪。

波が来て、叫び声をあげ、「気持ちいい」と澪は言いました。

澪は元春も海の方へ誘い、「ちょっと」と言う元春に「いいじゃないですか、せっかく来たんだから。デートでもこんな風にしてたんですか?」と澪は聞き、元春に海水をかけて笑います。

元春は前世で初めて澪とここへ来た時のことを思い返し、微笑みました。

「剣崎主任」と澪が元春に歩み寄り、「私と結婚して上手くいかなくなったのは、ほんとに剣崎主任のせいなんですか?・・・剣崎主任と結婚した私は、大学を卒業して直ぐに結婚したんですよね?母が言ってました。高校の時、父が亡くなって、家庭教師だった剣崎主任がすごく良くしてくれたって。

・・・辛いときに剣崎主任が側にいてくれたから、依存して結婚したんだろうなぁって思います。・・・それに、ずっと色々支えてくれたのに、それが当たり前になって、感謝の気持ちがなくなったのかも知れないです。

・・・それから、家事と育児が大変な時、どうして欲しいか、ちゃんと伝えなかったのかも知れないです。・・・・・・絶対どっちか一方が悪いなんてことはないと思います。・・・それに私は、剣崎主任と結婚した建石澪じゃないです。

母と二人で逞しく生きてきた建石澪です。・・・ほんとに私に悪いと思ってるなら、私と一緒にいてください。・・・前に話しくれた大昔の話。あれって私のことですよね?」と聞く澪。

澪さんの言うこと、とても理にかなってます!

元春が“俺の前からいなくなって、初めて大切さに気付いた。あの頃に戻りたくなる”と澪に言った場面が映ります。

澪は「私の側にいてください」と元春を見つめ、元春も澪も見つめ返した時、元春のスマホに着信がありました。

「ごめん」とスマホを見て「西課長・・・」と言う元春。

電話に出た元春は「えっ?!」と言います。

義父の裏切り

あおい銀行 世田谷支店。

廊下。

私服の元春が必死に走ってきます。

フロアに着き、西に「亀田通商が不渡りって?」と元春は聞きながら、元・義父に亀田を紹介された時のことを思い返していました。

西が「融資して一週間も経ってないのに」と言い、宮本支店長(おかやまはじめ)が「お義父様に電話してみてくれ」と言い、元春は元・義父に電話をしますが、元・義父は“自分も不意打ちを食らった。全く気付かなかった。裏切られた。紹介した自分の責任だ。本当に申し訳ない。自分も多額の損害を被った”と言います。

翌朝。

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

小谷が「支店長は?」と聞き、西が「本店に呼び出されてる」と言い、小谷が「本店も黙っちゃいないわね」と言い、、“支店長はクビか?”“この支店の存続は?”と口々に心配する行員たち。

西が“気持ちは分かるけどピリピリするな”と言い、何処から戻ってきた津山が“亀田通商が融資を受けた直後に破産手続きをしたらしい”と西に報告しました。

“計画倒産?騙されたってことですよね?”と篠原が言い、小谷は“剣崎の義父の紹介なんだから、疑うわけがない”と言い、西が「やめろ」と言いました。

元春は「申し訳ありません」と頭を下げ、西は「仕方ないよ。江川社長も騙された側なんだから」といった処へ、支店長が来ます。

支店長は元春の肩を叩き、「来てくれ」と言うと支店長室へ向かいました。

支店長室。

支店長のデスクの前に直立する元春に“自分が亀田通商から報酬を貰っていると疑われている”と宮本は言います。

“一円でも受け取っていたらクビでもなんでも受け入れてやると言ってやったが、自分を信用してくれない。クビになりそうだ”と言う宮本に元春は深々と頭を下げて「申し訳ございません」と言いました。

「君に非はない」と宮本は言います。

フロア。

自席に戻った元春に津山が「元春」と声を掛け、「これ、見てみろ」と封筒を差し出し、「亀田通商の住所は港区なのに、消印が軽井沢になってる」と言い、「軽井沢?」と言う元春に「何か心当たりはあるか?」と聞く津山。

元春は何かに思い当たりました。

軽井沢の江川家の別荘。

プールサイドの椅子に座った元春の元・義父が電話で「送金したら2日ほどかかる。暫くは日本に戻ってくるな。思ったより油断ならない。君の住まいは探す様に手配しておく。私は今、軽井沢の別荘だ。とにかく、私が連絡するまで絶対にコンタクトを取るな。いいな」と言って、電話を切った処へ、物陰から元春が現れます。

元春に気付いて「元春君・・・」と立ち上がり、「聞いていたのか?」と聞く元・義父。

元春は元・義父に歩み寄り「どういうことですか?」と聞き、元・義父は“投資でマイナスを出して焦げ付く前に返すつもりだったが、間に合わなかった”と言いました。

「そんな言い訳」という元春に「今回だけ。目を瞑ってくれないか?」と元・義父は言いますが、元春は首を横に振り、「出来ません」と言います。

元・義父は“それでは、亀田通商は江川のペーパーカンパニーで計画倒産だったと暴露する気か?亀田を銀行に紹介した元春も加担していたと見なされるてもいいのか?江川と一緒に何もかも失くしてしまうぞ”と脅しますが、元春は「支店長がクビになりそうなんです」と言いました。

元・義父は元春の父親から「離婚して申し訳ない」電話があって驚いたと言い、“ただでさえ離婚で傷ついている沙也佳を更に傷つける気か?」と言うのでした。

どこまでも卑劣な感じのする元・義父ですね~。

元春のホテルの部屋。

真っ暗な部屋のベッドで項垂れている元春。

元春のスマホに沙也佳から着信があります。

「もしもし、どうした?」と元春が電話に出ると、沙也佳は“父の秘書が元春と連絡を取りたがっているが、何かあったのか?”と聞きました。

言葉に詰まる元春に「ちゃんと話して」と言う沙也佳。

元・元春の家。

リビングのテーブルで向かい合う元春と沙也佳。

ショックを受けている沙也佳に「ほんとにごめん。俺が食い止めれば良かった。・・・大丈夫?
」と元春が聞くと沙也佳は苦笑し、「モトくんのしたいようにして」と言います。

「それがどういうことか分かってんのか?・・・お父さんは罪に問われるし、沙也佳だって失うものが大きい」と言う元春に「いらないと思ってたから。・・・それとも西急グループの娘じゃなくなったら、私には何もないの?私は大丈夫」と凛として言う沙也佳を暫く見つめて、元春は「ありがとう」と言い、沙也佳は微笑んで頷きました。

沙也佳さん、一皮剝けましたか?なんだか、素敵ですね。

元春の告発

あおい銀行 本店。

ある一室。

元春が“支店長に責任はなく、自分が西急グループの江川から亀田を紹介されて口添えをした。亀田通商は江川個人のペーパーカンパニーで最初から仕組まれていた”と言いますが、本社の人間は“江川の婿だった元春が何も知らないとは説得力なないと言います。

“検察が捜査に入る予定だ。多大なる銀行の損失と信用の失墜にどう責任をとるのか?”と本社の人間は元春に迫りました。

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

監査部の人間がダンボールに資料をまとめ、パソコンも開かせています。

支店長室。

監査部の人間がダンボールに資料をまとめ、持ち出していくのを支店長が見ていました。

フロア。

篠原が“いつまで調べるつもりなのか?”と言い、西は「窓口が開くまでには帰るだろう」と言い、志海(佐野ひなこ)が“本店は剣崎もグルだと思っているのか?”と聞き、小谷は「まぁ、お婿さんだった訳だからね」と言います。

西が「離婚は偽装だって疑われてる」と言うと津山が「それは絶対ないです。すごく苦しんでましたから」と言い、西は“分かってる。元春は自分が疑われるのは覚悟の上で、支店長とこの支店の為に真実を話した”と言いました。

男らしいです、元春さん。初めて(?)素敵だと思いました(笑)。

澪が「なにか私たちに出来ることはないでしょうか?」と言い、皆は顔を見合わせます。

志海と静香(安藤ニコ)はネットで剣崎の潔白を訴え、小谷と篠原は本店前で剣崎の潔白を証明する署名を求めていました。

津山と澪は得意先に、元春の仕事ぶりを証言してくれる様に頼みに回ります。

西は信用回復の為に得意先に今回の件の説明に訪れていました。

元春は本店の一室で“経緯顛末書”を書いています。

元・元春の家。

沙也佳が邦光(小関裕太)とリビングのソファーで父親が詐欺罪で取り調べを受けているというニュースをテレビで観ていました。

“検察が元婿の元春も参考人聴取する”と言うアナウンサーの言葉を聞き、「モトくんは無実だから」と沙也佳は言います。

「これからどうするの?」と聞く邦光に沙也佳は「さぁ、決まってるのはこの家にあるものを全部売ることと、コンサートが一つ」と答えました。

“コンサート?楽団に入れたの?”と聞く邦光に「ううん。・・・群馬の農家でチェロを弾いて、報酬として農産物を頂くっていうイベントがあって。一度、参加してみるの。・・・お金もコネもないし、仲間もいないし、今までと同じ感覚や価値観じゃ生きていけないでしょ」と言う沙也佳。

とっても素敵です、沙也佳さん!

「そうだけど・・・」と言う邦光に沙也佳は「なんでもいいから、自分に出来ることを始めたいの。先のことはどうなるか(笑)全然分からないけど。・・・意外と田舎が気に入って、住み着いたりして」と言って笑います。

邦光は「それは・・・ちょっと困るかなぁ・・・」と言い、荷造りを手伝い始めました。

最後のチャンス

澪の実家。

テレビで恒星ウルフがブラックホール化しているニュースが放送されている前で、久恵が必死に絵を描いています。

澪が帰宅して、久恵の絵を「なんの絵?」と覗きに来ました。

久恵は「過去に戻る場所」と言い、久恵の絵には二つの月と料金所が描かれています。

澪の脳裏に「そんな時、不思議な料金所が現れた。平成22年の500円玉を入れるとゲートが開いて、そのまま通ると平成22年、つまり2010年に戻ったんだ」という元春の言葉が蘇りました。

検察庁。

2020年9月2日。

元春が“共謀なんてしていない”と訴えています。

あおい銀行 世田谷支店。

フロア。

西が“懲戒会議が始まってもう30分経ったな」と言い、津山が「そろそろですかね」と言いました。

そこへ支店長が現れ、「処分が下りた。私は来季の人事異動で出向だ。クビは免れた。ただ、剣崎君は解雇になる。私の責任だ。剣崎君には申し訳ないことをした」と言います。

結局、末端が責任をとらされるのですね・・・。

検察庁。

元春が電話で「今、検察を出ました」と言いながら出てきました。

「証拠不十分で嫌疑は晴れました。ご迷惑をお掛けしました」と笑顔で報告していた元春が「え?」と立ち止まり、電話を耳から離し、全身の力が抜けたようになります。

公園。

澪が自転車を押しながら歩いていました。

立ち止まり、元春に電話を掛けますが、“暫く経ってからお掛け直しください”になってしまいます。

公園。

ベンチに腰かけている元春のもとへ小池がやって来て、「まるで、人生終わったみたいな顔だな」と言いました。

「会社クビになりました」「クビ?」「銀行に大きな損害与えたんで。沙也佳の父親が犯罪者になったのも、俺のせいです。・・・俺が銀行員だったからこんなことになったんだ。俺が周りを不幸にしてる」

小池は元春に恒星ウルフの記事が出ている新聞を差し出し、「やり直すチャンスはまだある」と言います。

小池は平成22年の500円玉を取り出し、「それが今日、2020年の9月2日だ。過去に行けるのは2020年の9月2日。月が二つ出ている間だけだ。今夜を逃せば、過去に行けるチャンスは二度とない。どうする?」と聞きました。

元春は小池に新聞を返し、「結構です。どうせまた皆を不幸にするだけなんで。もういいんです。そんな都合よく行くわけないんですよ。人生良くするために過去に行ったのに、良くなるどころか酷くなってる。・・・小池さんもそうなんじゃないですか?」と聞く元春に、

「俺の何が分かる?」と小池が言い、「いや、何にも分かりませんけど、人生諦めてるようにしか見えないですよ」と言って元春は去ります。

街路。

自転車を飛ばして元春を探す澪。

尚希の居酒屋。

電話で「もし、あいつから連絡あったら教えてくれ」と頼み、電話を切って“取り合えず同期には全員連絡入れといた”と言う津山。

「本当に何処でなにやってんだろう?」というなぎさと「あいつ、もしかして、変なこと考えてんじゃないだろうな」と言う尚希。

“バカ言わないで。お兄ちゃんはそんなに弱くない”となぎさが言い、「建石さんは?まだ探してんの?」と津山がなぎさに聞き、なぎさが頷き、津山は「俺も探してくる」と店を出ました。

尚希も「俺も!」と店を飛び出します。

夜の街路。

尚希が自転車で必死に元春を探しています。

別の街路。

津山が走りながら元春を探しています。

元春の大学の鐘の前。

澪が走ってきて、元春に電話を掛け「剣崎主任、どこにいますか?皆、心配しています。連絡ください」と言い、駆け出します。

澪の実家。

疲れ切った澪が帰ってきました。

眠っている久恵を見て微笑み、ソファーに腰かけてため息をつく澪。

澪の脳裏に元春と行った海の光景が浮かびます。

慌てて出掛けようとする澪に久恵が「澪!」と声を掛け、「今から出掛けるところがあるの。待っててくれる?どうしても行かなきゃいけないの」と言う澪に「勿論、行かないとね」と久恵は仏壇の引き出しから何かを取り出し、「これを持ってなさい」と澪に渡しました。

「必要になるかもしれないから。・・・誰でも取り戻したい過去がある」と言う久恵に澪は「やっぱりお母さんも過去に行ったことがあるんだね。・・・お父さんに会う為?」と聞きます。

久恵は澪をきつく抱き締め「早く行って!」と言い、澪は家を飛び出しました。

海。

靴を脱いで、波に足を洗わせている元春。

「なにやってるの?!」と澪が声を掛け、元春が振り向き「澪・・・」と言います。

澪は「戻って!戻れって言ってるでしょ!!」と元春を砂浜へ引っ張り、元春は「落ち着けよ」と言い、「なんでこんなこと!!」と言う澪の手を「落ち着けって!!」と元春は振り払いました。

「俺が死ぬとでも思ったのかよ。頭冷やしに来ただけだって」と言う元春に澪は「どんだけ心配したと思ってんの?!不安にさせないでよ!!」と怒鳴ります。

元春は「結局また俺は澪を苦しめてる。いや、津山も支店長も沙也佳も。皆を苦しめる」と言い、澪は「今は辛くても私が一緒にいる」と言い、「だから、それはダメだって!」「どうして?!」「俺と関わると不幸になる」

「私は、剣崎主任が捨てた建石澪じゃないって言ったでしょう?!」「関係ない。皆、一緒。不幸になんだよ。俺が不幸の種なんだ。・・・だから帰れよ。今すぐ帰れよ!・・・俺たちはここまでだ」と澪に背を向けて、海を背に、元春は歩き出しました。

澪は「いや、一人で帰る気なんてない!」と言い、「帰ってくれ」と言う元春。

「ずっと一緒にいる」と元春の腕に縋りつく澪を「帰れって言ってるだろ?!」と元春は乱暴に振り払います。

澪は「離れない!」と元春の背中にしがみつき、「絶対、離れない!」と言いました。

元春は「・・・分かった」と澪に向き直り、笑顔で「分かったから、一緒に帰ろう」と言って笑い、「やっぱり澪には敵わない」と言って歩き出します。

本当に、元春さん?なんだか嫌な予感がします。

元春のホテルの前。

「ありがとう」と言い、澪の車を降りる元春。

去り際に澪に「また、明日。おやすみ」と元春が笑顔で言い、澪も笑顔で「おやすみなさい」と言って、車を走らせました。

元春は澪の車を見送りながら「幸せにな、澪」と呟きます。

やっぱり~・・・。

公園。

小池がベンチで月を見上げていました。

元春が小池のもとへ行き、黙って小池を見つめます。

小池は立ち上がり、ポケットから500円玉を出して、元春に差し出し、元春は受け取って、決意の瞳で小池を見て、立ち去りました。

渋谷の街頭ビジョン。

恒星ウルフのニュースが流れています。

空では月が二つになります。

元春は車で件の看板に辿り着き、「人生は変えられる。新しいスタートを」という文言を見て、料金所へ向かいます。

投入口に500円玉を入れると電光掲示版に2010と表示されます。

ゲートが開き、

元春の声:もう戻らない。

二つの月の下、元春の車は加速して消えました。

もう一度、過去に戻り、元春はどうするつもりなのでしょうか?

結局、前世で縁のあった人たちとは巡り合うのだから、また同じ様な結果になるのではないでしょうか?

今回の世界は涙が多かったので、次の世界では笑顔が多いことを祈ります。

 

知ってるワイフ最終回ネタバレ結末まとめ

仮面同窓会犯人黒幕は誰か原作ネタバレ!瀧本美織【美郷】のラストに戦慄?

ドラマ「知ってるワイフ」の最終回ネタバレ結末を、原作の韓国ドラマのネタバレからご紹介しました。

あくまで韓国版のあらすじなので、日本版はいろいろ設定など変わってくる可能性があります。

また最終回に向けて新たな展開がありましたが、情報更新していきたいと思います。

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