NHK連続テレビ小説「まんぷく」は、日清食品創業者の安藤百福(あんどうももふく)さんと、奥様の仁子さんをモデルにしたお話です。
まだドラマでは描かれていませんが、これから萬平(長谷川博己)は塩作り(製塩)の事業を始めます。
塩作り(塩業)は重労働なので、男手が必要。
そのために、仕事にあぶれていた若者を集めて塩軍団を作ります♪
これはドラマのお話ですが、実際に安藤百福さんも製塩事業をされていました。
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そこで安藤百福さんの実際の塩作りこと塩業についてまとめてみました。
本当に塩作りを行った塩軍団はいたのでしょうか???
「まんぷく」原作からのネタバレもまとめてあります。
まんぷく塩作りまでのこれまでのあらすじとは?
第5週目が終わろうとしているNHK朝ドラ「まんぷく」。
この「まんぷく」は日清食品創業者の夫婦の波乱万丈を描いたドラマです。
ヒロインの福子(安藤サクラ)は三姉妹の末っ子。
次女の克子(松下奈緒)は売れない画家の香田忠彦(要潤)との間に4人の子供がいて、貧しいながらも幸せな家庭を築いていました。
父親を早くに亡くしたため、長女の咲(内田有紀)が生活を支えていましたが、福子が女学校を卒業しホテルで働くことになったため、婚約者である小野塚真一(大谷亮平)とめでたく結婚。
その結婚式を盛り上げるために福子は写真をスクリーンに映し出せる幻灯機(いまの映写機)を探し、のちに夫となる立花萬平(長谷川博己)と出会います。
ですが咲は結核で若くして亡くなってしまいます(T . T)
失意の中萬平に会うことをためらっていましたが、義兄の真一が背中を押してくれ、萬平に会う決心がつきました。
ところが福子が萬平のもとを訪れたとき、なんと萬平は憲兵に連れて行かれてしまいます!
萬平と一緒に会社を経営していた加地谷(片岡愛之助)にだまされ、軍需物資を横領したとして逮捕されてしまったのです(T . T)
なんとか大阪商工会の重鎮である情深い三田村会長(橋爪功)の力を借り萬平は釈放、加地谷は行方をくらましてしまいます。
久々にドラマに登場しましたね、加地谷。
萬平は咎めることもせず許していましたが、確かにあの落ちぶれようは悲惨でした。
思わぬ形で萬平さんと再会した加地谷さん。すっかりうらぶれてしまった加地谷の扮装について「ひげはのばそうと思ったんだけど時間がなくてメイクなんです。白いひげも混じっててめっちゃリアルでしょ?」と片岡さん。
うらぶれ扮装でも品があります!#まんぷく #朝ドラ#片岡愛之助 #片岡愛一郎 pic.twitter.com/W2TvPiSZRe
— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2018年11月1日
そして福子と萬平はめでたく結婚、1年経った頃戦争が激しくなり、ふたりと福子の母鈴(松坂慶子)は萬平の親戚が暮らす田舎へと疎開します。
萬平には2回赤紙という召集令状が届きますが、以前捕まったときに拷問され、その傷が癒えないため身体検査で不合格となり返されています。
みんなが必死に闘っているときに、なにもできない自分をくやしがる萬平。
そんな萬平に福子は「戦争に行かなくても、国の役に立つことはあります。それをわたしが見つけます!」と励ましました。
ようやく戦争が終わり、大阪へと戻りましたが鈴の実家である今井家も立花家も空襲で焼失。
唯一残った次女克子の香田家に居候させてもらいます。
そんなある日、香田家にやむにやまれず泥棒に入った若者が神部茂(瀬戸康史)でした。
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これからずっと萬平の下で働くことになる人物です。
そして克子の夫、忠彦も無事戦争から戻ってくることができました(^ ^)
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またこれからも萬平と関わることになる世良(桐谷健太)や、福子の同僚だった恵(橋本マナミ)と夫の牧(浜野謙太)たちとも再会し、互いに喜び合いました。
市内では配給をもらうにも家がなくなってしまい、身分を証明するものがない人が、配給をもらえずに困っているのを見て、萬平ははんこを作ることを思いつきます。
このはんこは思いの外評判となり、香田家の4人の子供たちにも手伝ってもらうほど繁盛しました。
ここまでが今までに放送された内容です。
以下原作ネタバレです。
これからはんこ作りには同業者が続々と現れ、今までのように売れなくなってしまいます。
いつまでも香田家にお世話になっているのも悪いと思い、福子と萬平は世良に紹介してもらった泉大津にある借家に引っ越すことにします。
すると鈴と神部も一緒に行く、と言い4人でその借家へと引っ越しました。
そこは軍の施設だったところで、多くの鉄板が放置されていました。
萬平は近所のラーメン店で食べたラーメンの味が薄かったことで塩が足りないという話を聞き、その鉄板で塩作りをすることを思いつきます。
ここから萬平の塩作りが始まります!
これが製塩業を始めるまでの経過です。
さて、実際に安藤百福さんはどのように製塩をしていたのでしょうか?
安藤百福も塩作り【製塩】の事業をしていた?
戦後安藤さんはドラマと同じく泉大津に家を建てました。
戦後は町も荒れ果て、仕事もお金もない若者たちが町にたむろしていたので、彼らに仕事と食事を与えることができる、社会貢献になる事業をしようと考えていました。
実は前に元総理大臣の佐藤栄作や、政治家だった田中龍夫などが「若者が仕事もなくぶらぶらしているのは良くない」と話していたからです。
ってか、すごい方たちと話をしていたんですね、安藤百福さん!
近くには造兵廠(兵器や車両などを製造したり修理していた軍の工場)の跡地があり、管轄していた鉄道局に熱心に訴えたところ、土地も建物も資材までもが無料でもらえることになりました。
その資材の中にあったのが、大量の鉄板。
「これで塩を作ろう!」と思ったそうです。
海と鉄板で塩を作ろうという発想はどこからくるのでしょうか?
確かに当時は塩も貴重品だったので、目のつけどころは確かだったのかもしれません。
でもどうやって作るの???
塩作りってどうやってやるのでしょうか?
普通はそう思うんですが、やっぱり安藤さんはただものではありません。
疎開したときに赤穂の塩田を観察したことがあり、塩作りの基本を知っていたそうなんです。
わたしならただボーッと見ていると思いますが、やはり発明家は違います。
安藤さんは自己流で塩作りを始めました。
鉄板を海岸に並べ、自然光で鉄板を熱し海水をそこに流します。
塩の濃度が上がるとそれを大釜に入れ、煮詰めれば塩が完成♪
できた塩は近所に無料で配り、残った塩はゴマや海苔を混ぜてふりかけにしたそうです。
塩作りの他にも漁船を2艘購入、イワシ漁もしていて、仁子さんも船に乗って泳ぎや漁を楽しんでいたといいます。
このように厳しい時代でしたが、みんなで楽しく過ごしていたんですね。
ところがある日従業員が喧嘩騒ぎを起こしてしまい、警察が製塩所を監視するようになります。
安藤さんは憤慨し、監視をやめるように訴えますが、これがのちに大変な事件を迎えるきっかきになってしまいました(T . T)
なんと安藤さんは脱税容疑で逮捕されてしまうのです!
このころ戦後の混乱で税金を払わない人が多かったことから、警察に目をつけられた安藤さんが見せしめとして、半ば言いがかりのような容疑で逮捕。
このときに泉大津の土地も大阪の土地も、すべて没収されてしまいました。
結局安藤さんは2年近く収監され、塩業も終わってしまいました。
安藤百福の塩作りのための塩軍団とは?
安藤さんの塩軍団は、とても活気に満ちた軍団だったそうです(^ ^)
彼らのお世話は仁子さんと、仁子さんの母親須磨さんがしていて、ときには恋愛相談なんかもされていたとか♪
また月に1回誕生会が開かれ、アルコールにカラメルを混ぜたウイスキーもどき(笑)を仁子さんが振る舞い、みんなから喜ばれたといいます。
ときには安藤さんが戻ってくると楽団で迎えたり、みんなの両親や友人などを呼んで宿泊させてりと、とても楽しい生活をしていたそうです。
町をウロウロしていたゴロツキたちを集めたこの塩軍団でしたが、みんな仕事も上手になり立派に更生していきました。
なぜかー?
安藤さんは自らが人一倍働き、私財を投じて彼らに仕事とお小遣いを与えていました。
それにはこんな考えがあったからです。
上に立つ者の姿勢が良ければ、下の者も自然にその姿を見習う。
真のリーダーの資質は、人としての徳をもっているかどうかだ。
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その考えは見事に当たり、塩作りをする塩軍団のみんなも一生懸命働き、更生していきました。
親の背中を見て子は育つ、とは言いますが、実際に品行方正で生きて行くのは難しいです(T . T)
でもそれを実行して、塩軍団をまとめ上げた安藤さん。
ひたすら凄い人物だったんだと思います。
まんぷく塩作りまとめ
「まんぷく」でこれから萬平は製塩の事業を始めますが、モデルの安藤百福さんも実際に塩業をしていました。
「塩軍団」と呼ばれてはいなかったと思いますが(笑)若者たちを集めて楽しく塩を作っていたそうです(^ ^)
ドラマではこれから塩作りが始まりますが、そこで神部茂が活躍します!
また塩軍団には中尾明慶さんも加わり、かなりイケメン軍団となりそうですよ♪
塩軍団の登場、楽しみです!