2023年4月からスタートしたNHK連続テレビ小説・朝ドラ「らんまん」は神木隆之介(かみきりゅうのすけ)さん演じる、主人公の槙野万太郎(まきのまんたろう)がついに上京し東京大学へ!
「らんまん」は実在の植物学者の牧野富太郎(まきのとみたろう)をモデルにした物語で、万太郎が東京にやってきて植物学の研究をスタートすることになります。
そして紹介状を手にやってきたのは、東京大学植物学教室。そこで、要潤(かなめじゅん)さん演じる田邊彰久(たなべあきひさ)教授と出会うことになります。
ナレーションでは万太郎と田辺教授が「互いに人生を変える出会い」だと言っていました。2人の関係、2人の人生がどう変わるのか?気になりますよね?
田邊教授のモデルは実在の矢田部良吉(やたべりょうきち)さんと言う植物学者です。
今回は朝ドラ「らんまん」で槙野万太郎と田辺教授の今後のわかっているネタバレから関係をご紹介。そして、牧野富太郎さんと田辺教授のモデルの矢田部良吉さんとの関係の史実をご紹介していきます。
万太郎と田辺教授はどんな関係になるのか?確執が生まれる!?
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槙野万太郎と田辺教授の関係はどうなる?今後のらんまんのネタバレは?
らんまん東京大学【東大】キャスト!田辺教授や大学生役など植物学教室の人たち
田辺教授とは?
まずは、要潤さん演じる田邊教授のご紹介です。
東京大学 植物学教室
要 潤(かなめ じゅん)田邊 彰久(たなべ・あきひさ)
東京大学植物学教室の初代教授。万太郎の人生を大きく変えることになる人物。
引用元:https://www.nhk.jp/p/ranman/ts/G5PRV72JMR/blog/bl/paV58pv9P1/bp/po2eOnE3pg/
万太郎を温かく迎え入れてくれた野田 基善(のだ もとよし)によると、
「植物学教室の田邊教授はアメリカのコーネル大学に留学して植物学を学んでこられたんだ。きっと気に入ると思う」
実はアメリカにも造詣の深い人物で、なんと授業は英語で行い、英語と日本が混じった会話をします(^^;
5月15日放送の31話では、浜辺美波さん演じる寿恵子や母親たちの啓和から、田邊教授が鹿鳴館建設の中心人物でもあることが判明します。ものすごい人だというのがわかりますね。
寿恵子の叔母・みえ(#宮澤エマ)がやってきて、ある話を持ちかけてきました。
「Danceっていうのよ」
「…Dance?」#鹿鳴館 の舞踏会を成功させるためにダンスを習ってくれないか?という突然の話に困惑する寿恵子とまつ…。#朝ドラらんまん #浜辺美波 #牧瀬里穂#Instagramにはオフショットも pic.twitter.com/6pJF1y9omQ— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) May 14, 2023
万太郎と田辺教授の出会いとは?
そして野田基善の紹介状を手に、東京大学の植物学教室にやってきた万太郎。
万太郎(神木隆之介)は、博物館でもらった紹介状を手に、ついに東京大学植物学教室の門を叩く。青長屋とよばれる校舎に足を踏み入れた万太郎は、植物研究の最前線を目の当たりにして大興奮。しかし、助教授の徳永(田中哲司)や講師の大窪(今野浩喜)にはあまり相手にしてもらえず…。するとそこに、植物学教室の初代教授、田邊(要潤)が現れる。
引用元:https://tv.yahoo.co.jp/program/112544901
英語で「誰だね?」と話しかける田邊教授。
「Who are you?」
田邊教授と出会った万太郎。
この出会いが、お互いの人生を変えていくことに…?#朝ドラらんまん#神木隆之介 #要潤 pic.twitter.com/3IAXjZtDor
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) May 15, 2023
万太郎(神木隆之介)は、東京大学植物学教室の教授・田邊(要潤)に大学へ出入りさせてもらえないかと懇願する。万太郎が小学校中退だと知った助教授・徳永(田中哲司)と講師・大窪(今野浩喜)は猛反対。教室は不穏な空気に包まれる。そんな中、万太郎の「土佐植物目録」を見た田邊は万太郎に興味を示し…。どうなる万太郎!?
引用元:https://tv.yahoo.co.jp/program/112607507
そして万太郎が小学校中退であることを知ると、学生たちは、万太郎にバカにしたような態度をします。
おはようございます!
今日は東京大学の人びとが初登場します🎓#要潤 さん、 #田中哲司 さん、#今野浩喜 さんが続々登場!#舞いあがれ に出演したあの方も✈
まもなく放送です📺#朝ドラらんまん pic.twitter.com/dTTTHCnvs7
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) May 15, 2023
万太郎は自分の持ってきた標本を見てほしいと訴えますが、押し売りに間違えられたり、どうして何者でもない万太郎の標本を教授が見なくてはいけないのか?と標本すら見てくれません。
東京大学に来てから改めて来いと言う助教授の徳永。田辺教授は、土佐の人には恩義があるから、標本を見てあげると上から言います。
すると、万太郎は逆に「だったら結構です」と標本を見せるのをやめると言います。英語で田邊教授に「あなた方は私が世界に出るのを眺めていればよい」と言います。
そして学歴がないけれども、植物が好きだと言う気持ちは誰にも負けていないと強い口調で主張し、新種かもしれない標本があると言い、植物学に尽くしたいという思いに偽りはないと言います。すると静まり返る植物学教室。
そして万太郎の標本を見た学生たちは、見たことがない標本を感心してみました。そして標本や「土佐植物目録」を見た田辺教授は驚きます。
「土佐植物目録」を見て、万太郎の知識や思いを理解した田辺教授は、万太郎が研究室への出入りを許可すると言い、学歴のない万太郎が出入りすることは大学の権威を落とすという助教授の徳永をいさめ、「歓迎する」とハグするのでした。
こうして、植物学教室に出入りすることになる万太郎。ここで研究をスタートすることになります。
万太郎と田辺教授の関係はどうなる?今後のらんまんのネタバレ
万太郎と田辺教授の関係はどうなるのか?判明している今後のネタバレをご紹介していきます。
東京大学に通うようになった万太郎は、2年生がやっていた標本づくりを手伝います。万太郎の作業の進め方や、植物の知識の深さに、学生の藤丸(前原 瑞樹)と波多野(前原 滉)は驚きます。
また万太郎が教授室にあった牡丹の植物画を描き始めると、田辺らはそのうまさにまたしても驚くのでした。
そして万太郎が土佐から来たと聞いた田辺は、以前ジョン万次郎(宇崎竜童)から英語を習ったと話します。
万太郎もジョン万次郎に会ったことがある、と話をすると嬉しそうな表情の田邊。
「君と私はつながるべくしてつながったかもしれない」と他の学生たちには決して見せない表情で話す田辺教授を見て、大窪たちは愕然とするのでした。
万太郎は毎日朝早くから実験室に通い、掃除や雑用などもしていました。2年生の藤丸や波多野は、講義の準備などの仕事が忙しく、毎日寝る時間もないということを知ります。
万太郎はみんなと親しくしたいと思っていましたが、風変わりな万太郎は受け入れがたく、特に助教授の徳永は万太郎を嫌っています。結局、研究室では孤立してしまう万太郎でした。
そんなある日、シロツメクサをたくさん採集した万太郎は、大学に行き、大学で飼われているウサギのもとへ。
そのウサギをとてもかわいがっていた藤丸に、ウサギのエサに、と渡す万太郎。
波多野や藤丸はそんな素朴で自由な万太郎に、興味を持ち始めました。そして波多野と藤丸と仲良くなっていく万太郎♪
二年生 波多野泰久(#前原滉)
二年生 藤丸次郎(#前原瑞樹)ダブル前原さん、撮影中の1コマ🐰
前原滉さんは 「#まんぷく」、
前原瑞樹さんは、「#舞いあがれ!」
に出演されていました!なじみがある方が多いのでは?🍜✈️#らんまん観察日記#朝ドラらんまん pic.twitter.com/yBZZQkp6UI
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) May 16, 2023
そして、意気投合した万太郎と藤丸と波多野は一緒に、標本づくりを始めます。日本には標本が少ないため、新種かどうかはロシアのマキシモヴィッチ博士に依頼する必要があり、万太郎はその状況を一日でも早く変えたいと思っていました。
また万太郎は田邊教授から雑誌制作の許可を得たいと思っていたのですが、藤丸と波多野からそのタイミングを見計るように言われるのでした。
そんな中、万太郎は田邊教授のお供で、高藤家で開催される西洋音楽会に出席し、寿恵子と出会ったりします。上流階級の人々が集まる場に、万太郎を連れて行くとういことは、それだけ万太郎を認めていることになるのでは?と思います。
数日後、万太郎は田邊のお供で、高藤家で開催される西洋音楽会に出席することに。なんとそこにドレスをまとった寿恵子が!
ふたりはこっそりサロンを抜け出し、別室で話そうとしましたが、寿恵子を探す高藤がやってきて、万太郎は隠れるように言われます。
親し気な二人を見て、万太郎はこれまでにない感情にかられます。
そんな万太郎ですが、しっかり田辺教授から植物学雑誌の許可をもらうことに成功!翌日藤丸と波多野にそのことを報告。
田辺教授は発足したばかりの植物学会の機関誌にすればいいと提案されるのでした。
植物学会事務局の大窪にもそのことを伝えました。
大学では雑誌作りに見向きもしなかった学生たちも、万太郎の情熱に惹かれていきます。
また万太郎に良い印象のなかった講師の窪田も、巻頭書きを依頼するとまんざらでもない様子で応じるのでした。
そしてついに雑誌が完成!デキが悪ければ万太郎の責任にして、発行させないつもりだった田邊ですが、雑誌は田邊に認められました。
けっこう食わせ物ですね~田邊(笑)
雑誌は植物学関係者やロシアのマキシモヴィッチ博士などに配られました。
数日後、大学から手紙が届きました。万太郎がロシアに送ったアルバマンネングサが新種と認められ、「makino」という言葉が入った学名がつけられたのです!
このように、万太郎が研究をする上で、大きな助けとなってくれている田辺教授。
しかし、失敗した時の責任をすべて万太郎にかぶせるつもりだったりと、ただの良い教授ではない一面も。
現在判明している「らんまん」での2人の関係性のネタバレはここまでです。ただ、史実通りだと、2人の関係性は悪くなってしまうのでは?と個人的に思います。
以降では、万太郎のモデルとなった牧野富太郎さんと田辺教授のモデルの矢田部良吉さんの出会いから関係性の実話をご紹介していきます。
槙野万太郎と田辺教授の関係の実話①牧野富太郎とモデル・矢田部良吉の出会い
徳永政市助教授のモデルは松村任三!牧野富太郎とは確執があった?
矢田部良吉さんは、牧野富太郎さんに関する自伝などの書籍には必ず登場する人物です。
牧野富太郎さんは「らんまん」でも描かれたように、お酒の博覧会の時に、最初に上京してから3年後の1884年・明治17年に、再び上京します。
牧野富太郎さんは当時22歳でした。
誰からの紹介なのかは、はっきりとわからないのですが、その紹介者に連れられて東京大学の植物学教室に連れて行ってもらえた牧野富太郎さん。
NHK朝のドラマ『らんまん』がとても面白いので、ドラマのモデルになっている植物学者・牧野富太郎記念庭園を散策して来た。場所は西武池袋線の大泉学園駅南口から徒歩5分。 pic.twitter.com/D3UzfF0e81
— 井上リサ (@JPN_LISA) May 6, 2023
そこでは、田辺教授のモデル・矢田部良吉教授と、松村任三、大久保三郎という2人の助教授がいました。
ちなみに、松村任三は、朝ドラ「らんまん」では、田中哲司さん演じる徳永政市助教授のモデル、そして、大久保三郎は今野浩喜さん演じる講師の大窪昭三郎だと思われます。
そして、高知県の各地の植物を調べた成果をまとめた「土佐植物目録」(高知県内の植物を分類・整理した一覧)に挑んだ才能を認められ、富太郎さんは、東京大学の植物学教室への出入りを許されて、専門書籍や植物標本を自由に利用できるようになりました。
東京大学に出入りするようになった富太郎さんは、東京大学の学生だった三好学、岡村金太郎、池野成一郎さんたちと仲良くなったそうです。
富太郎さんは「らんまん」とは違い、故郷の佐川と東京を行き来して、研究を続けていました。
そして東京にいるときには、下宿をして、東京大学の植物学教室に通い知識を吸収していました。
そして市川延次郎、染谷徳五郎とともに日本の植物学について語り合う仲になり、3人で植物学の雑誌の刊行をしようと意気投合します。そして3人は原稿を書いて、出版の準備を整えて、青長屋の主であった田邊彰久教授に了解を求めました。
市川延次郎、染谷徳五郎のモデルはおそらく「らんまん」の藤丸と波多野なのでは??と思います。
すると矢田部教授はこの申し出を快諾してくれて、学会で発行すると言ってくれます。
東京植物学会は明治15年に矢田部教授が初代会長に就任して設立したものでした。
そして、矢田部教授の補佐役だった助教授の大久保三郎、そして三好学、白井光太郎らも執筆陣に加わり、明治20年に「植物学雑誌」が出版。
とこのように、良好な関係を気づいていた富太郎さんと矢田部教授でした。ところが、2人の関係が大きく変わってしまうのでした。
槙野万太郎と田辺教授の関係の実話①牧野富太郎とモデル・矢田部良吉は対立関係に?
牧野富太郎さんは、今度は植物図説集の出版準備に取り掛かります。
当時、図鑑という言葉はなく、富太郎さんは掲載する植物図のほとんどは書き溜めていました。
そして自ら印刷所で印刷技術を身につけます。ところが、植物の本を出そうという出版社が見つからず、自費で出版することになります。つまり何もかも自ら行って図鑑を出版したのでした。それまで図入りの植物の書籍はなく、画期的なものでした。
そして明治21年に「日本植物志図鑑」が出版。これが植物学者の牧野富太郎が植物学界でのデビューとなったのでした。
その内容は素晴らしく、当時の植物学者を驚かせ、皆絶賛します。
そして以降、植物学者として、植物の学名、和名を日本の学会誌に発表した最初の日本人となったり、希少な食中植物を発見して、ムジナモと名付けたりと、その名は日本だけでなく世界で知られるようになります。
しかし、この後それまで良好だと思われた矢田部良吉教授との関係に大きな変化が。
1890年・明治23年に富太郎さんは「日本植物志図鑑」の第6集を出版します。すると、矢田部良吉教授から突如、植物教室への出入りを禁じられてます。
その理由は富太郎さんが出版を続けていた「日本植物志図鑑」と同様の本を植物学教室で出版することにしたので、所管する書物や標本を部外者には見せられないと言うのがその理由でした。
困惑した富太郎さんは、豹変してしまった矢田部教授の富士見町(現在の千代田区)の自宅を訪ねて、改めて真意を聞いたそうです。
富太郎さんは「自分は私利私欲で植物の研究をしているわけではない」「先生のような大先輩が数少ない後輩研究者を引き立ててくれることが植物学の発展につながる」と必死に言葉を尽くしましたが、聞く耳を持ってくれなかった矢田部教授。出入り禁止を繰り返しただけだったそうです。
矢田部教授の突然の出入り禁止宣言のはっきりとした理由はわかっていないのですが、牧野富太郎さんが植物学者として注目されていたこともあり、嫉妬したからなのでは?と言われています。
富太郎さんに関する書籍の多くは、矢田部教授の嫉妬から来るアカデミックハラスメントでは?という記載をしているものが多かったです。
富太郎さんはこのことを恨みに思っていたこともあり、のちに矢田部良吉教授が東京大学(当時の帝国大学)の教授を非職となった時に著書にこう記載していました。
「その原因は権力争いであったといわれる。遠因として、矢田部良吉教授は西洋かぶれで鹿鳴館でダンスに夢中になったり、兼職で校長をしたり、雑誌への投稿が物議をかもしたことなどがある」
授業を英語でしていたのは「らんまん」でも描かれていましたが、その通りだったようです。また、矢田部良吉教授は日本人離れした思考や、マイペースな性格などで、今でいうお騒がせ人物だったともいわれています。
しかし諸説あり、植物学に夢中で周囲が見えない富太郎さんが、矢田部良吉教授に対して、失礼な言動を繰り返していた可能性もあると言う説もあります。
こればかりは、当時の両方の言い分を聞いてみないとはっきりとわからないかもしれません。
そのあと、富太郎さんは矢田部教授の心無い仕打ちに対抗心を燃やして、「日本植物志図鑑」の更新を続けていきます。
ただ、富太郎さんの研究を経済的に支えていた実家の酒屋の経営が傾いたことから、明治24年の11月の「日本植物志図鑑」第11集の刊行が最後になってしまいます。
対抗心を燃やして頑張っていた富太郎さんですが、植物学教室に出入りできなくなることは、研究者として、大きなダメージだったそうです。
その後、牧野富太郎さんは、矢田部良吉教授が非職となったあとの1893年、31歳のときに東京大学(当時の帝国大学)に呼び戻されます。
矢田部良吉教授の代わりに主任となった松村任三さんに、助手として呼ばれたのでした。
この松村をモデルとしたのが、田中哲司さん演じる徳永助教授。しかし、この後、なんと松村任三さんとも関係が悪化する牧野富太郎さん。
しかし矢田部良吉さんから東京大学への出入りを禁止された時も、松村任三さんとの関係が悪化した時も、多くの人たちが牧野富太郎さんを助けたことで、植物学の研究を継続できたそうです。
そんな矢田部良吉さんと牧野富太郎さんとの関係性が、ドラマの万太郎と田辺教授の関係性で描かれるのか?注目です。