里中芳生【さとなかよしお】モデルは田中芳男で植物学者で実在

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2023年4月からスタートしたNHK連続テレビ小説・朝ドラ「らんまん(ランマン)」は幼少期の子役時代からスタートしましたが、3週目からは、ついに大人版がスタートしました!

主演の神木隆之介(かみきりゅうのすけ)さん演じる主人公・槙野万太郎(まきのまんたろう)は、世界に誇る日本植物学の父と言われた実在の植物学者・牧野富太郎(まきのとみたろう)さんがモデルです。

3週目は万太郎が初めての上京をして、植物学者になるべく、貴重な経験をすることになります。

そんな万太郎が東京に行った大きな目的の一つが、万太郎が模写する「植物図」の作者である植物学者の里中芳生(さとなか・よしお)に会うことなんです。

キャスト俳優はいとうせいこうさんです。

万太郎が会う、里中芳生のモデルは田中芳男で実在の「博物図」の編集をされた田中芳男(たなか・よしお)さんなんです!

今回は朝ドラ「らんまん」で里中芳生(さとなかよしお)のモデルの田中芳男さんについてご紹介していきます。

目次

里中芳生【さとなかよしお】モデルは田中芳男で実在の植物学者!

【牧野富太郎】実家の酒屋の岸屋の現在とは?破産した後は?

万太郎が憧れの植物学者・里中芳生に東京で会いに行く!

まずは万太郎が憧れの植物学者・里中芳生に会いに行く、ストーリーのご紹介です。

万太郎(神木隆之介)は、ついに旅の最大の目的である博物館を訪れる。子どもの頃から憧れていた植物学者の野田基善(田辺誠一)と里中芳生(いとうせいこう)に出会い、「日本の植物にはまだ学名がつけられていないものや発見されていないものがたくさんある」と知った万太郎は、大きな刺激を受ける。竹雄(志尊淳)は生き生きとした万太郎の姿を見て、万太郎の心が峰屋から離れていくことに不安は感じるのだった。

引用元:https://tv.yahoo.co.jp/program/111618195

18歳になった万太郎は、峰屋の当主として酒の品評会に参加する名目で初めて東京を訪れます。

そこで後に妻となる、西村寿恵子と出会うことになります!

祖母のタキは、峰屋の当主として、やる気が出てきたのか?と勘違いしたのかもしれませんが、本当の目的は、尊敬する植物学者に会いに行くためでした。

その植物学者が、いとうせいこうさん演じる里中芳生!

万太郎が幼いころに見て、模写をしていた「植物図」の作者です。

お酒の博覧会の後、ついに博物館を訪れて、憧れの里中芳生と、同じく憧れの植物学者、野田基善(田辺誠一)の2人に会いに行きます。

自分が描いたスケッチブックなどを手に、研究室に入っていった万太郎。

里中と野田は、熱心に植物について学ぼうとしている万太郎を歓迎してくれ、標本や顕微鏡を見せてくれました。

日本では未だ標本がそろっていないため、植物分類額は確立されていないこと、日本人が新種の名づけ親になるためにも、標本集めが急務であることなど、植物分類学の基礎についても教えてくれる、親切すぎる2人!

万太郎は感動の時間を過ごすことができるのでした。

里中芳生【さとなかよしお】モデルは田中芳男で実在の植物学者!

朝ドラ「らんまん」に登場した植物学者の里中芳生は、実在する田中芳男さんがモデルです。

長野県飯田市ご出身の田中芳男さんは、植物学者としてだけでなく、動物学者、農学者、園芸学者、物産学者など多くの分野の知識がある「日本の博物館の父」として知られている、すごい方です!

以降で更に詳しくご紹介していきます。

里中芳生【さとなかよしお】モデルの田中芳男とは?

野田基善【のだもとよし】のモデルは小野職愨で実在の植物学者!

田中芳男さんの父親は医師であり、長崎に留学して蘭学を学び、医学のみならず本草学、化学などにも関心が深い方で、そんな父親の影響を強く受けていたそうです。

幼少期の田中芳男は父親と地元の僧侶から漢学などの基本的な教育を受けつつ、蘭学・洋学の翻訳書を読んでいました。また、読書ばかりではなく、山野草からエキスを抽出し、化学薬品類の自製なども実践していたそうです。

以降は、幕府に仕えたり、明治政府の官僚として国に貢献することに。

東京国立博物館や上野動物園の設立に携わったり、幕末から明治にかけて、パリやウィーンなどで開催された万国博覧会では、日本の出店に貢献しました。

博物学者。父は医師。名古屋の博物学者、蘭方医伊藤圭介に学ぶ。文久2(1862)年蕃書調所に出仕し、物産学を担当。幕末から明治にかけて、パリやウィーンなどで開催された万国博覧会に参加。また、内国勧業博覧会の開催を推進し、殖産興業政策に尽力。明治14(1881)年農商務省農務局長、翌年博物館長、16年元老院議官等を歴任。駒場農学校(東京大学農学部の前身)、大日本農会、大日本山林会、大日本水産会、大日本織物協会の創立や、東京上野の博物館、動物園の設立などにも貢献し、23年貴族院議員、大正4(1915)年男爵となった。

引用元:https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/559/

晩年の大正4年には、多年の博覧会行政や社会的活動での功績が認められ、男爵の地位につきます!

そして、翌年の大正5年に胃潰瘍のために本郷区金助町の自宅でお亡くなりになりました。

里中芳生【さとなかよしお】モデルの田中芳男と牧野富太郎との東京での出会いは実話?

そんな里中芳生のモデルは田中芳男さんは万太郎のモデルとなった牧野富太郎さんと同様に、東京で会っています。

朝ドラ「らんまん」で描かれている出会いは、ほぼ実話だと思います。

牧野富太郎さんに関する、自伝や書籍のほとんどに、田中芳男さんとの出会いが描かれています。

ただ「らんまん」では、お酒の博覧会への参加を口実に東京に行った万太郎ですが、富太郎さんは、祖母のタキのモデルとなった、実家の酒屋・岸屋を切り盛する浪子さんに、植物学について学ぶために、一度東京に行きたいとお願いしたことがきっかけでした。

祖母の浪子さんは、植物のことばかりで家業に身が入らない、富太郎さんに困っていましたが、一度東京に行き、思う存分植物学について学んだら、富太郎さんも落ち着いて、そのあと、家業を継いでくれるのでは?と思ったから許したそうです。

実は・・・この浪子さんの思惑は外れてしまうのですが(^^;

そういう経緯だったので、富太郎さんの上京の前には、実家で盛大な祝いをして見送ったそうです。

当時は、東京に行くことは、まるで外国に行くようなものでした。鉄道もなく、非常に長い期間をかけて、東京にたどり着きます。これは、「らんまん」でも描かれていましたね。

上京の際には、お供が2人もついていったそうで、どれだけ裕福な家だったかがわかりますね。

ちょうど東京で行っていたお酒の東京博覧会にも立ち寄ったのですが、博覧会に行ったのは、ついでだったそうです。

そして小学校時代に出会った、憧れの書籍「植物図」の編者である、田中芳男さんに会いに行きました。帝国ホテルのある場所(当時は山下町と言ったそうです)の博物局という役所で局長をしていた田中芳男さんに面会を求めた、牧野富太郎さん。

すると田中芳男さんは、快く富太郎さんに会ってくれて、部下である植物学者の小野 職愨(もとよし)さん、小森頼信さんの2人の植物係に命じて、植物園の案内をしてくれたそうです。

田中芳男さんは非常にすごい方なのですが、人格的にも素晴らしい人であることがわかるエピソードです。ね。

ちなみに、小野 職愨さんは「らんまん」に登場する田辺誠一さん演じる万太郎の憧れの植物学者の野田基善だと思われます。

3人とも、四国からはるばるやってきた、富太郎さんに親切に優しく接してくれたそうです。

また、富太郎さんの植物学に関する熱意と知識に驚いたそうです。

この時の上京が、後の植物学者となる富太郎さんに大きな影響を与えたことは言うまでもないですね。

そんな実話をもとにした、万太郎と憧れの植物学者との出会いがどのようにドラマで描かれるのか?個人的にも楽しみです。

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