強豪・網走刑務所!
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さて、過去脱獄者がひとりもいないことで知られる「網走刑務所」で佐久間はまた「破獄」できるのでしょうか?
網走刑務所VS佐久間は今までとはちょっと違いますよ~!
網走刑務所での佐久間対策
ここの刑務所はちょいと他とは違います。
なにしろ「脱出不可能」と言われる厳しさでも有名な刑務所ですからね!
まあ、正気な囚人ならばココではおとなしくしているはずなのですが・・・なにしろ相手が相手なので
そして以下、網走刑務所の佐久間対策です。
房内で、手錠と足錠をつける
専属の看守として連合刑務所武道大会の柔道部門に随時出場しているものをつける
独居房に収容する
入浴時も厳しく監視、たまに強引に手をひらけさせる
(青森刑務所で合鍵をつくった前科があるため)
房内は佐久間の散歩中にくまなく点検
佐久間を裸体にして口、耳、肛門のなかまで調べる。
その後手錠と足錠。
肛門の検査とか嫌ですよねえ(ノД`)・゜・。
佐久間の態度
赤い獄中服を着せられたことに憤慨
散歩のときには足錠ははずしてもらえる
無言で反抗心をしめす
そんななか、佐久間が手錠をはずした!との報告が入ります。
なんと舌の下に細い金属板が、肛門の奥からパラフィン紙につつまれた細い金属板があらわれますΣ(・ω・ノ)ノ!ドコに隠してるんだよ!
佐久間の刑務所に対する挑戦にみな青ざめます。
佐久間はさらに捕縄(ほじょう)できつく縛りあげられることになります。
佐久間はさらにきつい減食の処罰もされたがめげることはなかったのです。←ふつうの人間ならば耐えられないレベルの減食
そしてまた別の日
佐久間は手錠を外して食事をしていましたΣ(・ω・ノ)ノ!オイオイ
すぐに調べられ、脇の下から細い針がおちます!
佐久間は針金一本で手錠なんか外せてしまうのです!!!
その後新しい手錠がはめられるのですが
佐久間は看守の目の前で怪力でねじって破壊してしまいますΣ(・ω・ノ)ノ!すごい!
佐久間は後ろ手に手錠をかけられて捕縄で縛られてしまいます。
そしていよいよ佐久間に対する新たな対策が以下、行われます!
当然ですな^_^;
通常の手錠、足錠では無意味なので鍵穴のない頑丈なものを使う。
具体的には両輪のつなぎ目をナットできつくしめてしかもナットの頭をたたきつぶして使用する!
後ろ手錠にする
(食事は犬のように前かがみでおにぎりを食べます)
運動は禁止、風呂は週に一回のみ
(ナットをはずすのに1時間もかかるからめんどうであることも理由)
あまりにも厳しいですね(;゚Д゚)(;゚Д゚)(;゚Д゚)こわ~い!
そのうち、やはり厳し過ぎるのでは?という理由から以下に緩和されます。
手錠は後ろではなく前にする。
足錠は入浴もし辛いのではずす(手錠だけでも十分という判断がくだされた)
そのころ、網走は極寒におそわれていました。
醤油や石油も凍ったっていいますがそんなことってあるのですねΣ(・ω・ノ)ノ!
そんなある日、佐久間は衣類のなかに一本に針金を隠し持っているのを発見されますがそれは手首が化膿して痒いからだと言います。
それは信憑性があると判断されます。
そしてナットの手錠の頭をつぶすのは取りやめになります。
入浴時に体を自由に洗わせてやるためです。
いままではただ湯船につかるしかできなかったということです( ゚Д゚)
しかし佐久間は神経痛のために風呂に入りたくないと訴えます。←ナットが見られたくないのです。細工があるのでしょう!
そして佐久間は房内で正座したまま上下左右に体を激しく動かすようになります。←これは後ナットを叩きつけてゆるめようとしていたからと「破獄」後に判明します!
体を鍛えるためとか言っていますが非常にあやしい佐久間ですね( ゚Д゚)
そしてさらに看守は佐久間の手首に傷ができて蛆がわいているのを発見しますが
、それはころんでできた傷だと主張します。
これも後日判明するのですが、ナットをうちつけた時にできた傷なのです。
そして。。。そんななか、とうとう佐久間網走刑務所を破獄します!(3回目の破獄)
視察窓が枠ごと失われ、内部をのぞくと佐久間の姿はありませんでした。
視察窓からふんどし一丁で、屋根に脱出してそこから地上に飛び降りたと推察されます!
視察窓は本当に狭くてこんなスペースから人間が脱出したとはとうてい考えにくいですが
頭をまず入れて体はなんとか出したのでしょう。(肩幅については謎が深まりますが・・・)
しかし刑務所のまわりには高さ4,5メートルの煉瓦塀があってそれを乗り越えるのはどう考えても不可能としかいいようがないのです!
しかも獄衣と布団とナットのはずされた手錠が綺麗にならべておいてあったことも看守達をいらつかせました!
なんかばかにされてるみたいですものね~( ̄▽ ̄)
でもナットがなぜはずれたのでしょう?
鍵穴がないから針金ではあかないのに・・・
そしてナットはなんと味噌汁で腐食させたようなのです。
酸化させたのですね( ̄▽ ̄)
そして佐久間はみつかることがなく・・・羆(ひぐま)にでも食べられたのでは?という噂がたちます。
ふつうの人間ならばまず死んでますよねえ^_^;
そして天皇の「ポツダム宣言」受諾により日本は「敗戦」します。
そんななか、亀岡梅太郎は札幌刑務所戒護課長を命じられます。
いままでは網走刑務所に看守長として勤務して庶務課長の任にありました。
つまり直接かかわってはいないけれど佐久間のいた網走刑務所勤務だったひとです^_^;
そんな中、亀岡はまさかの「殺人野荒し捕わる」という佐久間逮捕の記事を発見します!
「佐久間が生きていた」と胸の中でつぶやくのです。
二年前、網走刑務所を脱獄してから砂川町までやってきたのです。
羆(ひぐま)にも食い殺されず、凍死もせずによく生きていたものだ、と深い感慨に
ひたってしまう亀岡です。
本当にね~(;゚Д゚) 裸体で逃走したのにね!
佐久間は、畑にしのびこみ作物を奪おうとしたところを2人に組み伏せられたとのことでした。
しかし逃走時に佐久間に二か所刺されたことが原因で1人は死亡してしまったのでした(ノД`)・゜・。
亀岡は「用意ならざる特定不良因」という佐久間の対する表現を思いだしてあらためて佐久間を見直すような気持ちになります。
人が殺されてるのですよ(;゚Д゚)見直してる場合では・・・
たしかにこの生命力はすごいと思いますが!!!
逃走直後は山岳地帯に身をひそめていて
積雪期になって常呂の廃坑にひそんでいたという佐久間に、亀岡はさらに感心します!
常呂の鉱山は他の金山ととも廃坑になっていたのです。
もちろん最初は捜索は行われていたのですが、積雪期には中止されました。
佐久間はそこをついたのです!
そして札幌刑務所の大通支所に佐久間が護送されてきます!
ついに亀岡VS佐久間のはじまりです!
そして亀岡は網走刑務所に勤めていた自分に対して佐久間が激しい憎悪を抱いていることに気が付きます!
そして佐久間は獄舎の貧弱さに対して薄笑いを浮かべます・・・。
こんなところはいつでも脱走できるという嘲笑ですね~
そして危険な佐久間を亀岡は札幌刑務所(本所)に移動します。
「君たちも知っている通り、佐久間は、青森、秋田についで脱獄例のない網走刑務所まで
逃走した類のない囚人だ。しかし佐久間の逃走は必ず防げる!」
と看守達を激励します。
一方佐久間は検事の尋問を受けます。
そして新聞で敗戦を知って、廃坑から抜け出して妻子に会いにいこうとしている最中に、野荒しと間違われて争ううちに殺人事件を引き起こしたことを告白します。
そして気になる網走刑務所の脱獄方法についても告白します。
以下、詳細です!
特性手錠のナットと視察窓の鉄棒のネジに味噌汁をたらして腐食させ、はずすことに成功した。←長期間かかっています。
自分に厳しい態度をとる看守への復讐のためにその当直の夜に逃走を決行した。←佐久間お得意の恨みつらみ
その看守が佐久間の房の前を通り過ぎたあとに、手錠をはずして視察窓に鉄枠を取り除いた。
ふんどしだけの姿になり視察窓の空間から通路に抜け出た。
内塀をのりこえ、暖房用煙突の支柱をひきぬいてかつぎ、走った。
支柱を外塀に立てかけ、刑務所の外に飛び降り、すぐに山中に入った。
すべて刑務所内の地理を熟知していないと無理なことでした。
佐久間は「空襲を仮定した退避訓練」のときにすばやく全ての位置関係を
頭に刻み込んだといいます。
そして網走刑務所での自分への扱いが徐々に緩和されたことも予想の範囲だったといいます。
検事の佐久間への取り調べを傍観していた亀岡は、佐久間はひとの心理を見抜く天才だとあらためて感心します。
ただ、1点だけ亀岡は佐久間の陳述に変な点を発見します。
脱獄の動機について、「網走刑務所の過酷な処置が動機のすべてである」と佐久間は言ったのですが、処遇が徐々にではあるが緩和されていた状態では有り得ないと思うのです。
亀岡は、おそらく「例年にない網走の寒さに恐れをなしたからではないか」と思います。
また、検事に対して、亀岡には見たことがない羆(ひぐま)を見たと言い、殺人については正当防衛を主張します。
亀岡は佐久間には虚言壁があると判断します。
そしてある日、北海道軍政部保安課長のオックスフォード大尉の命令で未決因である佐久間をまた大通支所へ戻すことになってしまいます!
大尉たちは佐久間がおそるべき囚人でるとは気が付いていないのです(;゚Д゚)
そして亀岡は佐久間が支所にうつった後に札幌地方裁判所で「死刑判決」がくだされたこと、そして担当弁護士が控訴したことも知ります。
また佐久間は大通支所で看守達を意のままにあやつり、支所長は「逃走の恐れがある」と亀岡に助けを求めてきます。
佐久間は過去に3回の脱獄をしたことを看守達につげて、近いうちにここからも脱走する、とくりかえし言って看守たちは委縮してしまっているのだといいます。
亀岡は大尉を困らせるためにも、あえてこのままにしておいたほうがいいと判断します。
たしかに亀岡に拳銃をつきつけてまで無理やり佐久間を移動させたのは大尉ですからね~( ̄― ̄)
そしてとうとう大尉は、弱り果てて佐久間を本処へ戻せと言ってきます。
まあ~佐久間に実際に接してみてこれは手ごわいと思ったのでしょうね~( ̄▽ ̄)
こうしてまた亀岡のいる本処へ佐久間は戻ってくるのです。
佐久間は血色もよく薄笑いを浮かべていました。
おそらく札幌刑務所からの逃走など簡単だと思っているのでしょう。
佐久間は第二舎の特別房に入れられて、亀岡は信頼できる精鋭の看守を見張りにつけます。
やはり特別房・・・(;゚Д゚)
亀岡は「逃走は絶対に許さぬ」と強く思います!
戦いの火ぶたがきっておとされましたね( ̄― ̄)
佐久間は天井を見る怪しげな動きを見せますが、調べてもなにも出てきませんでした。
そして佐久間は脱走に成功します!(4回目の破獄)
裏をかいて床からの逃走でした。ひえ~~(;゚Д゚)
床下の二尺近くの空間にでて土を掘りながら進み、土の上をはって外にでたのです!
亀岡はあらためて佐久間の頭脳に畏怖を感じます(;゚Д゚)
すぐに山中を中心に捜索を開始しますがみつかりません。
亀岡はさらに信頼していた看守達が佐久間の規則違反(布団を頭からかぶって眠る)のを黙認していたという事実を知って愕然とします。
「手きびしいあつかいをするなら、虐待されていると進駐軍に告げるぞ、と言われました。
戦犯で軍事裁判に送られてもよいのかともいわれました。」と看守は委縮しています。
「脱獄した後、わたしが何をするか。家族が可愛くないんですか、などとも言いました。」と看守は目に涙をにじませて訴えます!
こんなこと言われていたのでは仕方ないですね(;゚Д゚)こわいわ~
さらに看守達は告白し続けます。
「佐久間は布団の中でなにかしているようでしたが、おそろしくて注意できませんでした。」
亀岡は
「君たちは人間として佐久間に負けたのだ。異常ありませんなどと報告していたが大ありではないか」と憤ります。
そして亀岡は佐久間の脱獄を見抜けなかった自分もまた佐久間に負けたのだと思い知ります。
亀岡は佐久間に畏敬の念をいだいてしまいます。
十分に教育を受けた幹部や看守があらゆる対策を練ってもかれは意表をついて脱獄する。
かれの人間としての比類なき能力が「破獄」以外に向けられたら意義のあることをなしとげたにちがいない!と思い、準強盗致死罪の罪で無期刑にされた佐久間が悲運なように思えてくるのです。
たしかに・・・尋常ではない集中力と頭脳と身体能力!なにかなしえていた可能性は十分にありますね!
亀岡は佐久間を認めたくないけれど、認めるべき部分もあると思ったのでしょうね。
そして翌日の朝刊に
「佐久間、四回目の脱獄 監視尻目に床板を切る」と出てしまいます。
佐久間の脱獄は人々に大きな恐怖を与えてしまいます。
佐久間はその後もみつからず亀岡は佐久間が脱獄後逃げ延びることが巧みであることに
驚嘆します。
刑務所では囚人の増加にともない看守不足が深刻な問題になっていきました。
そしてなんと、囚人のなかから選抜して「特警隊員」という看守の補佐という名目で、看守不足を補うという手段に出たのです。
「特警隊員」はさまざまな問題を起こして全面撤廃となります。
亀岡は佐久間がなぜ脱獄を繰り返すのか、その動機についても考えてみます。
家庭的な不幸が佐久間を傷つけ、成人後も人の情にすがろうとする。
温情をもって接してくれた小菅刑務所の浦田看守長の家に自首した行為にもあらわれている。
逆に、佐久間の脱獄に対してきびしい監視体制をとると、かれはそれに激しい反感をいだき、個人的な能力を発揮して獄を破る。
亀岡には佐久間は不運な宿命を背負っている男に思えてきます・・・
佐久間は新聞で4回の脱獄を英雄のように取り上げられたりしていたが、とうとう
琴二町警察署管内でつかまり、札幌警察署に護送され、取り調べを受けることになります。
その逮捕された経緯がなんともいえないのです。
佐久間は、最初通りがかりの警察官から不審質問されるのですが、煙草を1本もらって気持ちがゆるんで自分から佐久間だと名乗ってしまったというのです。
なんだか佐久間ってかわいそうなひとの気がしてきました^_^;
煙草1本で気が緩んで身の上話をしてしまうなんて・・・
佐久間は取り調べで脱獄の動機は「砂川町で起こした殺人が正当防衛であるのに死刑の判決を受けたこと」であると言います。
脱獄方法は以下です。
便器のたがをはずし、釘できざみをつけて鋸(のこぎり)をつくった。
それをつかって二日間で床板を引き切った。
板を引き上げてその隙間から床下にもぐり、食器で土を掘り進んで
獄舎の外に脱出した。
また、今回も「そんなことできるの?Σ(・ω・ノ)ノ!?」て方法ですねえ
佐久間逮捕の報道は人々の大きな話題になりました。
巧妙に四度目の脱獄を果たし、全く消息をたちながら不審尋問で
自ら名乗りをあげて捕えられた佐久間の行為が人々に爽快感を与えたのです!
爽快感って^_^;
大尉は、佐久間を札幌刑務所に移し、特別房をさらに鉄筋コンクリートでかためろと言います。
もし逃走の気配をみせたら容赦なく射殺せよ!と言います。
亀岡は腹立たしく思います。
なにが「民主主義だ!」と思います。
本当に・・・看守達が囚人に厳しく接したら軍事裁判でさばくとさんざんおどしていたのにね。
佐久間はその後判決で死刑は免れますが、あいかわらず看守達をおどしたりと態度は悪いのでした。また破獄を考えていることをほのめかしてきます。
そして大尉は自分に責任がふりかかるのを恐れて
設備の完備した「府中刑務所」へ佐久間を移動させろと言います。
大尉はさらに佐久間の護送方法について突拍子もないことを言います。
「セメント樽に佐久間を入れて空気穴のついたふたを密閉させ、釘付けにせよ。」
あるいは「丸太を十字架のように組み、佐久間の手足をそれに縛り付け、貨車に乗せろ。」
とも言ってきました。
佐久間をまるで荷物同然にしか考えていない大尉の考えに所長も亀岡も腹が立ちます。
所長は護送放送については自分が責任をとるのでまかせてほしいとたのみます。
足かせをつけられた佐久間が看守部長に背負われて府中刑務所へ出発する際に亀岡は
「達者でな。服役成績がよければ、将来仮出所も望めるのだから自重するように」
とあたたかい言葉をかけます。
佐久間はやわらいだ表情を見せます。
うう・・・心温まるいいシーンですなあ(´;ω;`)ウッ…
さて、ここからなんとしても佐久間を無事に府中刑務所へ護送しなくてはなりません。
看守長が佐久間の誕生日と知り、護送中にりんごをプレゼントします。
佐久間の眼に光るものがにじんでいます。
3ぺージ目(いよいよクライマックス!温情の府中刑務所!)へ!