いよいよクライマックス!温情の府中刑務所!
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/12125″]府中刑務所の鈴江所長が佐久間をむかえますが、佐久間の手錠、足錠の重厚さに
びっくりして噂通りだと思います。
そしてこの鈴江所長が佐久間に対して思い切った処置をします。
つまりいままでの佐久間処置バイブルを裏切るようなことをするのですよ!!!
その驚愕の処置とは
手錠と足錠を切ってやります。
温かい言葉をかけます。
鈴木所長は、一方で長居獄中生活で感情が大きくゆがみ正常とは程遠い考え方しかできなくなっている佐久間に果たして温情が通用するだろうか?とも不安に思います。
ま~内心ハラハラドキドキで当たり前ですなあ(^^ゞ
次に以下のことをしてやります。
花を飾る
風呂に入れてやる
つまり、他の囚人と同様にあつかって大事にしてあげたわけなんですよね(^▽^)/
佐久間はそんな鈴江所長の意識的な行為をあざ笑うかのように頬をゆるめます。←でもあんまり伝わってないかも
しかし鈴江はめげずに以下のことをしてやります。
そして専念できる作業を与えました。
さらにいままでの破獄で高い塀を上る方法などを聞いた。←あえて世間話みたいに聞く
佐久間は照れ臭さと誇らしげな表情を見せて逃亡のあれこれを、実演して見せてくれたました。
鈴江は、さらに佐久間の気持ちを安定させるため家族に会わせてはどうかと思います。
鈴江は佐久間の妻に連絡し、面会に来て欲しいと頼みますが、「かかわりあいになりたくない」と断られてしまいます。
次に鈴江がしたことは
慰問行事に佐久間を参加させる
小鳥を飼わせる(これについては野山に逃がしたいと佐久間が言うのでそのとおりにした)
そして最後の手段として佐久間の破格の扱い、つまり独居房の佐久間を一般の囚人がいる作業場で仕事をさせることにした。
炊場で手錠もはずして佐久間を働かせるという破天荒なことをさせます。
つまり鈴江はイチかバチかの勝負に出たのです!!!
一か月ほどたって、鈴江が炊場に行くと、佐久間はなつかしそうな表情と明るい笑顔を見せてくれるのでした。
鈴江はもう佐久間は破獄しないと確信します。
鈴江は三か月の渡米の後、また佐久間に会いに行きます。
佐久間は「もう(破獄は)疲れましたよ。」と言います。
鈴江は、佐久間は府中刑務所に来た頃、今までの疲れが出たのではないかと思います。
計4回の破獄と逃走、逮捕を繰り返してきたのですから。
そこに自分の思わぬ処遇で反抗心と脱獄への執念も消え去ったのであろうと思います。
そして鈴江はこのままでは一生刑務所にいることになる佐久間をなんとか仮釈放の道だけは作ってやりたいと考えます。
そして鈴江の努力は実って佐久間は54歳で仮出所します。
すごいな~鈴江さんのあきらめない努力が見事実りました!
そして佐久間は正月のたびに鈴江の家を訪れます。
鈴江の妻の作った料理を美味しそうにたいらげます。
そして自分の不幸な少年時代、家族関係、脱獄時のことも笑いをふくんだ目で話します。
釈放後、一度故郷で足を向けたが、会うのを拒む者が多くむなしく帰京したことも。
佐久間は自由に生きたいと言って、日雇い労働者として山谷で働く道を選びます。
そして佐久間の人生は71歳で幕を閉じます。
ドラマと原作の違いとは?
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/12075″]実は、「原作」と「ドラマ」の内容は大きく違っています。
第一に、「原作」ではビートたけしさん演じる「蒲田進」は、「小菅刑務所の戒護主任の看守」という設定であり、ほんの数ページしか登場ないのです。
まさに「原作」ではちょい役にすぎないのです。
ただ、「秋田刑務所」を「破獄」した佐久間(山田孝之)が「自首」の目的でわざわざ会いにくるぐらいですから、温情のある「信頼できた人物」なのだと思われます。
また、「蒲田進」は特にこれといった特徴もなく描かれていて、ドラマの「妻子を失って脱獄阻止だけに命を燃やす看守」などではありません。
原作は「看守VS天才脱獄者」のエンターテイメントなど書かれていないのです。
看守達は常に多勢に無勢で、最後にはまんまと佐久間に脱獄されてしまうという情けないオチが書かれているのです。
原作を読みましたが、勝負になっていないと思いました。
たくさんの看守が寄ってたかって佐久間をいじめていて、でも佐久間はその上をいっているのです。
つまり、ドラマ「破獄」は原作の一部を抜粋した半分以上はオリジナル・ストーリーではないかと思われます。
強いて言えば、北海道刑務所の亀岡と、府中刑務所の鈴江は、佐久間と気持ちが通じていたかとおもわれますので、この2人の要素はビートたけしさん演じる看守に加わる可能性はあると思います。(鈴江に関してはかなり佐久間と気持ちが通じています。)
しかし、ビートたけしさんは、原作の情けない看守などではなく、ドラマでは「モンスターのような看守」の設定なのだと思います。
(鈴江は温情はありますが「モンスター」ではないのでやはり原作とドラマは全然違います。)
天才・佐久間と互角にやりあえるキャラクターを作ったということですね。
それはコメディという意味では大正解だと思います!
唯一、佐久間(山田孝之)のキャラクターと破獄手段については原作=ドラマに近いのではないかと思われます。
原作には、佐久間の脱獄&時代背景(戦時中と戦後)がとにかくこれでもか!と詳しく書かれているのです。
この人間技とは思えない神がかった「脱獄」を映像で見れるかと思うと、興奮してしまいます!
加えて原作には書かれてなかった「看守と天才脱獄者との絆」についてもドラマでの新しい観点なので非情に楽しみですね!
まとめ
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/12071″]原作を読む前は、天才脱獄王と言われた「佐久間清太郎」ってどんなこわいひとなんだろう?と思っていましたが
読み終えたあとはその悲しい生い立ちや、素直に愛情をもとめるかわいさ、自然に生きて自然を愛する心などがわかってすごく好感をもちました。
もちろん破獄に対する執念と頭脳、身体能力には脱帽しました!こんなひとは探してもいませんよ!(笑)
原作にはないビート武さんとの対決が楽しみな「テレビ東京開局記念日ドラマ特別企画 破獄」は4月12日(水)よる9時~放送されます!