9月22日放送のテレビ朝日のドラマ「乱反射」。
原作小説は貫井徳郎(ぬくいとくろう)さんの「乱反射」で映像不可能と言われていた待望の実写化です。
複雑に絡み合った、エゴイズムの果てに起こった悲劇を描いたミステリー作品です。
主演は妻夫木聡(つまぶきさとし)さんと、井上真央(いのうえまお)さんで2は夫婦役です。
他のキャストも豪華です♪
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/43431″] [blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/43455″] [blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/43367″]そんなドラマ「乱反射」のあらすじネタバレと感想をまとめていきます!
ちなみに、原作小説のあらすじを結末までは、以下の記事にまとめてあります。
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/43559″]
ドラマ「乱反射」あらすじネタバレとは?
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/43455″]このドラマの登場人物は、平凡な人ばかり。しかし、事件に関わる人間が、どこにでもいる人たちばかりであることが、この物語の結末に重くのしかかっていきます。
─自らの虚栄心を満たすために、街路樹伐採の反対運動を起こす主婦
─定年後に家に居場所を無くし、救いを求めて飼っている愛犬のフンを腰が痛いからという理由で始末しない老人
─医師としての責任を負うのが嫌で、救急要請を断ってしまうアルバイト当直医
─犬のフンを拾うために公務員になったんじゃないと、仕事を放置した市の職員
─極度の潔癖症を患い、不潔なものに触れられないことを隠している造園業者本当は悪いことだとわかっているけれど、目をつむってこっそりする「小さな罪」。誰もがどこかで身に覚えがあるものばかりです。しかし、そんな「小さな罪」が連鎖して積み重なり、2歳の男の子の命が奪われる事故が起こります。
新聞記者である被害者の父親は、息子の死の真相を突き止めようとし、「小さな罪」を働いた人たちに次々に接触していきます。ですが、彼らは自分のしたことが「殺人」だとは認めません。それどころか、なぜ自分が責められなければならないのか、誰もが怒りをあらわにし、追及する父親を逆に非難するのです。
誰も謝罪をせず、誰もが人のせいにし、自分の責任を認めない。責任を追及しようにも、法で裁くことができません。
追い込まれた父親と母親は、幼い息子を失った悲しみと怒りの矛先を、
自分自身に向けていくことを余儀なくされていく─
なんと、2歳の男の子の命が奪われてしまうという痛ましい事故が起きてしまいます。
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/43367″]しかし、その事故には自覚のない勝手な人々の罪による原因が潜んでいました。
息子を奪った事故の真相は──
⚡️スペシャルドラマ #乱反射
TVスポットCMが、テレビ朝日系列で流れ始めています📺👌放送はいよいよ今週末22日(土)、夜10:15~です!#メ~テレ開局55周年記念ドラマ#テレビ朝日系列全国ネット#妻夫木聡 #井上真央#北村有起哉 #芹澤興人 #光石研 #三浦貴大 pic.twitter.com/JfTvdC2KOg— メ~テレ(名古屋テレビ/メーテレ) (@nagoyatv_6ch) 2018年9月18日
その原因を新聞記者である、死亡した男の子の父親が調べていきますが・・・ラストは衝撃の真実に向き合うことになります。
私も原作読んだのですが、ラストに震えがきます(>_<)
誰もが、もしかしたら同じことをしてしまっていのでは?と怖くなる、そんな作品です。
また、原作小説のあらすじを結末までは、以下の記事にまとめてあります。知りたくない人は閲覧注意です!
[blogcard url=”https://dorama-netabare.com/archives/43559″]
そんな衝撃の原作のドラマ化。「乱反射」あらすじネタバレと感想は、OA後、随時更新していきます。
息子の死は、事故ではなく人災
事故当日は強い風が吹いていた。
加山光恵はベビーカーに息子翔太を乗せ、帰路に着いていました。
すると強風にあおられて、歩道の街路樹が倒壊。
何と息子の翔太が下敷きになってしまいます(/ω\)
新聞記者の加山聡の元には、事故の一報が入り現場に向かいました。
「ベビーカーに乗った子に木が倒れてきた。母親が、翔ちゃん翔ちゃんと呼んでいた」という目撃者のカップルの話から、「まさか・・・」と思った聡。
病院に向かうと、妻の光恵の悲壮な姿が有りました。
翔太は亡くなってしまったのです。
「これはただの事故でなく人災です。翔太は誰かに殺されました」
上司の海老沢に言う聡。
ここで話は、事故の一週間前に遡ります。
倒壊した街路樹の根元には犬の糞がたくさん放置されていました。
市役所の小林と上村は「伐採予定の木を何故管理するのか?」と不満げな様子。
聡と光恵は病院に居ました。父の彰が脳梗塞で入院中。
聡と二人になり「お義父さんの介護は出来ない」と言う光恵。
「大丈夫だ!」はぐらかす聡に不満気な光恵。そこに母親の路子が現れ、光恵の態度に不満そう・・・
父親の介護と言う問題を抱えながらも、翔太の将来を思い描く二人は幸せそうな夫婦です!
聡はある日、おばちゃんたちのデモの取材に渋々ながらも向かいます。
街路樹伐採反対デモの中心人物の静江とハナ。
「エコの時代に逆境する暴挙だ!」と息巻いています。
造園業の足達と石橋。足達は極度の潔癖症のようです。
仕事にも支障をきたしはじめ「休んだ方がいい」と妻が心配するも仕事を続ける足達。
犬の散歩をする三隅。腰が悪いからという理由で犬の糞を放置!
見かけた住人が市に通報。対応したのは市役所の小林。文句を言いながらも糞の処理をしますが・・・
「公務員試験通ってまでやる仕事か・・・」
子供にバカにされ、処理を途中で切り上げてしまいました(-_-メ)
様々な出来事が重なり死んでしまった息子
[blogcard url=” https://dorama-netabare.com/archives/43580″]病院に見舞いに来た聡。
「光恵さんは見舞いの回数を増やせないのか」と言う母の路子。
「光恵を悪く言うのは俺が許さない」とかばう聡。
後日、三人は息抜きにピクニックに行き、楽しい時間を過ごします。
「来てよかった。やっぱり大丈夫なんだ、聡の口癖」と言う光恵。
旅行先で、家庭ごみを捨ててしまう聡。
何気ないこのシーンが、このドラマの重要なキーになりますので覚えておいてください(^^)/
そして事故当日。街路樹の診断に来ていた足達と石橋。
そこに現れた伐採反対派の主婦たちの妨害により、街路樹診断が行えませんでした(/ω\)
病院に来ていた聡と光恵と翔太。聡は仕事に行ってしまいます。
父親の彰の容態は少し良くなり、皆嬉しそうな様子(*^▽^*)
「病気になって気が動転した。嫌な思いをさせてしまった」と光恵に詫びる母路子。
「一緒にご飯を食べよう」と言う路子に頷く光恵。
一方足達は、反対派の主婦が去った後、一人で樹木の診断を続けていました。石橋は別の作業の為不在です。
しかし、根元に大量のイヌの糞が有ったため、潔癖症の足達は耐え切れず、木を診る事が出来ませんでした。
病院から出てきた光恵。風が強いもタクシーが居ない為、ゆっくり歩いて帰る事にしました。
帰り道、街路樹の樹木が倒れて息子の翔太のベビーカーに激突。
「翔ちゃん!」と叫ぶ光恵の声。翔太の頭からは血が流れています(/ω\)
救急車が到着するも、なかかな搬送先は見つかりません。
近くの病院の当直医久米川に救急から連絡が入るも・・・
「無理です断ってください。僕内科医だから。外科の先生が来る前に死なれたらこちらが訴えられるから」
久米川にそう告げられ、看護師は搬送をやむを得ず断ってしまいます。
その後、二時間以上経過しても、搬送先は見つからず「わたし、どうしたらいいの」と聡との電話で泣き叫ぶ光恵。
そして、夜ようやく病院に搬送されるも、翔太は亡くなってしまいます。
事故の一報はニュースでも流れていました。
イヌの糞を放置した三隅は「行政の怠慢」だと他人事のように言っています。
「誰に何を聞かれても知らぬ存ぜぬを通すように」とハナにクギをさす静江。
「急患の子結局亡くなった」と看護師に言われても、他人事のような素振りの医師久米川。
翔太の死という現実を受け入れ、聡は光恵に言いました。
「いいか、俺に任せろ。俺に頼ってくれ!」
犯人探しに躍起になる聡!
事故発生から一週間。
聡「俺が事故の事調べるのどう思う嫌か?」
光恵「父親として、新聞記者として?」
聡「正直まだ分からない。でも俺がやらなきゃ。俺しかできない」
光恵「任せる。俺に任せろって言ったでしょ。だから任せる」
事件現場に向かう聡は、街路樹が適切にメンテナンスされていたのかをまず疑い、刑事の元を訪ねます。
「街路樹のメンテナンスが適切にされていなければ、業務上過失致死ではないか?管理している業者を教えて欲しい」
聡のその言葉に「事故の予見は難しい」と言い、刑事は業者の名前も教えてくれませんでした。
次は市役所を訪れます。対応したのは犬の糞を放置した小林。
最初は業者を知らないと一点張りを通すも、「人一人死んでいるのに、業者名が分からないなんておかしい」という聡の一言で、ようやく動きます。
「街路樹メンテナンス協会に問い合わせて欲しい」
聡が去った後、小林は「死んだ子供の父親です。まずいです」と上司の上村に伝えていました。
見舞いに来た聡を、父の彰と母の路子は心配な様子で見つめます。
「あの時私が光恵さんを引き留めなければ」「俺が病気しなければ」という二人に、「違う、悪いのは翔太を殺した奴だ」という聡。
上司の海老沢と、後輩の大塚は聡の行動を心配。「まさか復讐するのでは?」
同じように光恵も聡が変な気を起こさないか心配していましたが、「俺は臆病だから殺せない」と聡は光恵に言います。
そして、聡は街路樹の診断を担当した業者石橋の元にやってきます。
「警察の捜査を待って欲しい」と言う逃げの姿勢の石橋に、聡は一喝!
「あんたたちがやるべき仕事をやらなかったから子供が死ぬことになったんだよ!!」
そんな姿を影から見ていた足達は、聡が去ったのち「本当の事を言うべきだ」と石橋に話します。
帰宅し食事をとる聡と光恵。無言が耐えられずテレビをつけると、「テレビはやめて欲しい」と言う光恵。
そんな状況が耐え切れない、聡は物に当たって、部屋を出て行ってしまいます。
キッチンでタバコを吸う聡の前に光恵が現れ、「さっきはごめん」と謝る。
「私も一本吸う」と妊娠以来止めていたタバコを吸いながら「パートに戻った、まだローンも残っているから」と言う光恵。
その頃、足達は我が子の寝姿を見て「ごめん」と謝っていました。
翌日、足達と石橋は聡の元に現れます。
「お子さんを殺してしまったのは私です」と頭を下げる足達と石橋。
足達「何もかもが不潔に見えてものに触るのが怖い。あの日、あの木にだけはどうしても近づけませんでした。木の根元に犬の糞が有ったからなんです。犬の糞だけはどうしてもだめでした。きたなくて・・・」
聡「犬の糞が有ったから検査が出来なかったんですか?犬の糞のせいで子供は殺されたんですか?」
足達の言い訳を受け入れることが出来ない聡に、石橋が話を続けます。
「その日は街路樹伐採反対のデモが有った為、検査は後日でよいと市役所にも言われた。小林さんと言う方だった」
市役所に向かい、小林を見つけた聡は、責任者を呼ぶように言いました!
事故の調査を止め、生きて行く決意をした夫婦
街路樹の検査について尋ねるも、「小林が独断で許可を出しただけ。市としては関知していない」と言う上村。
「市ではなく、あなた方と話をしている小林さんと上村さん」と強い口調の聡。
そして、犬の糞の苦情を小林が無視した事実を突きつけます。
「木の根元に犬の糞が有った。あなたが糞を片付けていれば、木は検査され死ぬことはなかった!!」
その一言に、小林はぶち切れます。
「市民はいつもそうだ、ネチネチ・・・私は悪くない!悪いと言うなら犬の糞を片付けなかった人だ!」
聡は「そうですか・・・」と言い市役所を去っていきます。
そして、急患を受け入れなかった、医師の久米川は院長に呼ばれていました。
「先ほど死亡したお子さんの父親が来た。対処に困りました。もし訴訟でも起こされたら、君どう責任取るんですか?」
仕事が終わった久米川の元に現れた聡。
かなり酒が入っている様子で、翔太を受け入れなかったことを問い詰めます!
久米川「我々には正当な事情が有る」
聡「もしあんたが受け入れていれば、翔太は死なずに済んだ」
久米川「文句が有るなら、ただの風邪くらいで夜間診療に来る奴に行ってください。息子さんを殺したのは無数の馬鹿どもですよ!!」
聡「教えてくれ、俺は誰を殺せばいいんだ!!」
どこに怒りをぶつければよいか分からない聡は、雨の中道路に横になり夜が更けて行くのでした。
翌朝、三隅はいつものように、犬の糞を街路樹に放置しています。
聡はパートで働く光恵の元に現れました。
「帰ろう、一緒に」
2人で歩いて帰路に着く途中、聡が切り出しました。
「事故の事を調べるのはもうやめようと思う。結局俺にはどうする事も出来なかった」
「一緒に居て聡。ずっと一緒に居て。長生きしてやろ」
「うん。俺の事好きか」
「好き」
家に着くと光恵が花を花瓶に生けていました。パート先の女性から貰ったという花。
聡は「母親から貰ったお団子をお返しにあげるといい」と提案すると「もうあげた」と答える光恵。
聡は「その女性太っていないか?」と心配すると「太っている」と答える光恵。
「花をもらったお返しにだんごをあげたら、花より団子にならないか?」と言う聡に考え過ぎたと一笑する光恵。
想像力の射程だと言う聡。
すると自宅のインターホンが鳴ります。そこに居たのは花をくれた女性でした。
「花より団子って意味でくれたんだよね?あんたたち食いしん坊夫婦。私が作ったサンドイッチあげる。大丈夫だから。元気出して!」
2人でサンドイッチを頬張り、翔太の遺影を見つめていました。
事故発生から二か月後。
車で二人で出かけた際、ふと公共のごみ箱に家庭ごみを捨てる聡。聡と光恵は歩いていくのでした。
これと似たシーンドラマの最初の方でもありましたよね?
聡も実は、翔太を死に追いやった人物と同じような事を知らず知らずのうちにやっているのでは?
その事に聡は気づいたのでしょうか? この描き方では気づいていないような気がしますね(*´Д`)
ラストシーンでは、翔太を死に追いやった人物が登場し、何事も無かったかのように過ごすシーンが描かれています。
そして、医師久米川が一人の若い男性を診察中。
その患者がニヤリと笑っていましたね・・・
[https://dorama-netabare.com/archives/43616]
まとめ~最後のゴミ不法投棄のラストの意味とは?
[blogcard url=” https://dorama-netabare.com/archives/43596″]妻夫木聡さん、井上真央さん皆演技が素晴らしかったです(*´▽`*)
このドラマの描きたかった真意はちょっと分かり辛かったかもしれません。
ドラマの中で何度か出てきた「想像力の射程」という言葉。
それぞれの人が「この行動をすると何が起こるのか?」このドラマで言う「想像力の射程」と言うものを持ち合わせていれば、今回の忌まわしい事故は起こらなかったと思います。
公共のゴミ箱に家庭ごみを捨ててしまう。それは悪意のない行為。
しかし、そんな悪意のない行為も積み重なると、大きな問題が生じる可能性が有る。
聡達夫婦は事件の被害者だが、ふとした行為で誰しも加害者になるかもしれない。
そんな事を感じさせる、意味深なラストシーンでしたね。
そして、このドラマにおける真犯人は誰なのでしょうか?
故意に翔太を殺した犯人は存在しません。
人間の自分勝手な行動が、事故に繋がってしまう。
今、自分勝手な行動をしている「テレビを見ているあなた」が犯人だ!
と制作側は訴えたかったのかもしれません!(^^)!
視聴後に色々と考えさせられる、深ーいドラマでしたね♪