5月19日の日曜日、21時から放送されるテレビ朝日のドラマスペシャル「死命 ~刑事のタイムリミット~」。
主演は吉田鋼太郎さん、相手役は、賀来賢人さん。なんと日本テレビの「今日から俺は」で親子を演じた2人が、全く違う世界観で衝撃の役柄を演じます。
今回はそんなドラマ「死命(しめい)」の薬丸岳の原作小説のネタバレを結末まで、紹介していきます。
あまりにも衝撃の犯人の過去。そして、想像を絶する結末に注目です。
ドラマ「死命(しめい)」の原作の結末を知りたくない人は、見ないように注意してください。
死命 ~刑事のタイムリミット~の原作小説とは?
[amazonjs asin=”4167902184″ locale=”JP” title=”死命 (文春文庫)”]ドラマ「死命」は、薬丸岳(やくまるがく)さんの同名小説が原作となっています。
薬丸岳さんと言えば、多くの作品が実写化されている、人気作家です。
最近では「Aではない君と」が佐藤浩市さん主演でドラマ化されました。
[amazonjs asin=”406293714X” locale=”JP” title=”Aではない君と (講談社文庫)”]他にもTBSの連続ドラマとして放送された
[amazonjs asin=”B00F2H34UY” locale=”JP” title=”刑事のまなざし (講談社文庫)”]先日、芸能活動を引退したタッキーこと滝沢秀明さん主演。
[amazonjs asin=”4041004713″ locale=”JP” title=”悪党 (角川文庫)”]などなど、正直、どれも重いんですよね~。でも、さまざまな立場な人の心に刺さる深い内容になっています。
以降で「死命」の原作小説の衝撃の結末を紹介していきます。
死命の原作小説のネタバレを結末まで
先ずは、以下、ドラマのあらすじです。
デイトレーダーの榊信一(賀来賢人)は、幼なじみで元恋人の山口澄乃(蓮佛美沙子)ら、学生時代のボランティア仲間たちと再会。今や豪奢な生活を送る榊には羨望の眼差しが注がれるが、実はその裏で、彼は想像を絶する人生の局面に直面していた。病で余命宣告を受けた榊は密かに、これまで抑え込んでいた“殺人衝動”を解き放とうと決心していたのだ!
翌日、若い女性・岡本真紀が絞殺体となって発見された! 警視庁捜査一課の刑事・蒼井凌(吉田鋼太郎)は所轄の刑事・矢部知樹(中尾明慶)と組み、捜査を開始。人知れず3年前の病を再発していた蒼井は体調不良を覚えながらも、捜査にまい進する。ところが…ほどなく蒼井の病状は命が危ぶまれるほど深刻だと判明! 蒼井は死の恐怖に襲われながらも、犯人逮捕に命を注ぐことを決断する。
一方、榊が余命わずかだと知った澄乃は、彼に再び寄り添うことを決意する。澄乃の存在に安堵感を覚える榊。だが、本人にすらまるで得体の知れない殺人衝動を抑えることはできず、夜の街を徘徊する…。
そんな中、新たな女性の遺体が発見される。やがて、真紀の足取りを追って防犯カメラの映像をチェックしていた蒼井は、彼女に声を掛けるサングラス姿の男を発見。
男の何気ない行動から、聴覚に障がいがあるとにらんだ蒼井は、その線から新たな目撃証言を集めようと奔走する。だがその矢先、聞き込み先で不意に倒れ、病院に搬送されてしまうことに…! 知らせを受け、病院に駆けつける蒼井の娘・瑞希(山谷花純)。
ところが、そんな彼女にほかでもない榊が近づていき…!? そこから物語は驚きの展開を繰り返し、やがて誰も予想できない衝撃のラストが待ち受ける!!
引用元:公式リンク
ともに余命宣告を受けた刑事・蒼井凌と連続殺人犯・榊信一の攻防を描いた追走劇です。
そう・・・なんと「今日から俺は」でコミカルな親子関係を演じていた賀来賢人さんと吉田鋼太郎さんはなんと・・・刑事と犯人役。
この犯人の榊信一には、衝撃の過去と殺人の動機、そして刑事・蒼井凌との結末は驚きの内容になっています。
榊信一の聴覚障害の理由と衝撃の過去とは?
榊信一は聴覚障がいであり一部記憶が欠落していました。
そんな榊信一には驚きの過去が隠されていました。
榊と大学時代の元恋人だった澄乃は小学5年生で出会います。
2人は廃小屋で一緒に遊ぶようになりました。
そんな中衝撃の事件が・・・
そんなある日、なんと榊の父親と澄乃の姉がその廃小屋で、性行為をしているのを目撃してしまいます。
榊の父親は住む家と親の残した財産があったので、働かずいつもお酒を飲んで若い女性にちょっかいを出している遊び人でした。
また榊の母親も派手な身なりをして、よく出かけている人で、近所から距離を置かれている家族でした。
また澄乃の姉は奔放で、周囲の友達の彼氏に手を出して、恨みを買うような人物で、妹であった澄乃は姉に怨みを持っていた女子高生たちに報復として襲われます。
そんな澄乃を榊は助けてあげ、2人はこのことがきかっけで仲良くなったのでした。
そう・・・榊は澄乃の初恋の人でした。
榊は澄乃に、見たことを口止めします。
しかし澄乃は黙っていることができず、榊の母親に、榊の父親と姉との関係を話してしまいます。
このことがきかっけで榊には悪夢のような出来事が。
それは手錠をかけられた榊を、実の母親が性的虐待をするというもの・・・。
心配して様子を見に来た澄乃が、驚きの光景を見てしまいます!
しかも、更に榊少年に追い打ちをかけるように不幸が襲います。
そこへ父親が帰ってきて榊は殴られて鼓膜を破損してしまいます(T_T)本来なら被害者である子供の榊が殴られる・・・こんな不幸があっていいのでしょうか・・・(T_T)
これらの、不幸すぎる出来事が原因で榊は聴覚障がいとなり、そのときの記憶をなくしてしまいました。
母親を殺したい・・・それは当然の想いだと思います。
榊の殺人願望はこれらの過去の体験から生まれたものでした。
この事件をきっかけに、小学生の榊は記憶を忌まわしい失くしたまま町を出ることになり、澄乃とは別れます。
澄乃と再会して殺人の衝動が
そして大学入学をきっかけに澄乃と再会して2人は付き合うことになりました。
大学で澄乃の再会した時、榊は澄乃のことを覚えていませんでした。そう、当時の恐ろしい記憶は消去されていたからです。
しかし同じ町に住んでいたことを澄乃から聞かされ、2人は仲良くなり付き合うことになります。
そして、榊は澄乃と初めて体の関係を持った最中、ある衝動に駆られます。大好きだった澄乃の首を絞めて殺したいと言う想いが芽生え、首を絞めてしまいます。
澄乃は必死に抵抗して、殺すことはありませんでした。澄乃は自分が原因で榊が病にかかっていると思い、それまでと同じように榊と接します。
しかし榊はこの恐怖体験から、澄乃の体にその後触れることはありませんでした。
そして同時に榊は、自分に女性を殺したくなる願望が湧き出る病気があることを知り、恐怖します。
大学を卒業後、澄乃は実家に帰り、他の男と結婚。しかし澄乃はその男と合わず離婚します。
そして離婚後、澄乃は再び榊と再会することになります。榊は澄乃との再会を喜びます。
永い間、榊は辛い過去の記憶がないまま過ごしていました。
しかし忌まわしい記憶がよみがえってしまったことで、自分の殺人願望が母親を殺したいというものであったことに気付きます。
榊を襲う更なる悲劇
追い打ちをかけるように、更に不幸が襲います。
榊は余命が宣告されます。
この事実を知っていた澄乃と榊は一緒に暮らしていました。
そして澄乃は榊の子どもを妊娠します。
そんなとき澄乃は榊が殺人犯だと知ってしまいます。
そして捜査本部に電話をします。ところが・・・
そのことを告げる前に、澄乃は車にひかれて死んでしまいます(T_T)
なんて不幸すぎる物語なのでしょうか。
結末は衝撃すぎ!榊のラストとは?
榊は、母親の殺害のため新潟にいる母親のところに向かいます。
しかし榊が母親を狙っていると予想した蒼井により、母親を殺害する前に逮捕されてします榊。
このころ病魔に蝕まれ、ふたりとも瀕死の状態であり、病院に運ばれました。
しかし、榊は死は怖くないと言います。
理由は「息子が連続殺人の犯人」という事実で母親への復讐もできた、と満足気でした。
蒼井は榊に告げます。
澄乃からの伝言だ。子どもと一緒にあなたのことを待ってる、そう伝えて。
この言葉を聞いて、榊は苦悩するのでした。
子供ができたことも知らず、これから死後の世界で澄乃と子供に会うのが怖い・・・。
しかし・・・本当の澄乃の伝言は
「出会わなければよかった。そうしたら愛するて。。。不幸すぎることもなかったのに」です。
そう、死を恐れない榊にに蒼井は罰を与えたのでした。
そうして榊はそんな想いを抱えてまま、亡くなります。
追う刑事蒼井のラストとは?
榊の死んだ3日後に蒼井が危篤になります。
蒼井が妻の由美子と知り合ったのは、ある殺人事件がきっかけでした。
由美子の隣人が殺害されたとき、自分の通報が遅かったと由美子は自分を責めていました。
そんな由美子に蒼井は「私が犯人を捕まえます」と言い、これがきっかけでふたりは結婚。
由美子の死に目よりも事件を優先させた蒼井に対し娘は反発しますが、それは由美子の願いでもあった・・・。
この事実を知った娘の瑞希は父親と和解し、そして父親の最期を看取りました。
ということ・・・ラストは蒼井と榊だけでなく、澄乃まで亡くなってしまうという、悲劇すぎる終わり方でした。
恐怖におびえながら死んでいった榊。
そして妻の由美子に「探しにいくよ」といいながら死んでいった蒼井でした。